...

トルコ共和国視察報告 - 株式会社日本チャンキー

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

トルコ共和国視察報告 - 株式会社日本チャンキー
トルコ共和国 視察報告
日本チャンキー協会
第30回海外視察
2012年10月5-12日 訪問
株式会社森孵卵場
瀬谷一二
報告内容
①トルコの概要
②チキン産業概況
③流通市場視察
④インテグレーション会社訪問
①トルコの概要
正式国名 トルコ共和国
人口
76百万人
面積
781千k㎡
首都
アンカラ
公用語 トルコ語
GDP/人 10,444ドル
宗教
イスラム教
*8カ国と国境あり
トルコと言えば
①トルコの概要
トルコが世界に誇る農作物
世界1位 さくらんぼ あんず かりん
世界2位 すいか きゅうり ピスタチオ
世界3位 トマト
世界4位 玉ねぎ オリーブ
:
世界8位 鶏肉
飼料原料となるトウモロコシ,
小麦は自給し、大豆のみ輸入
*穀物自給率 89%
報告概要
②チキン産業概況
トルコ食鳥協会 訪問
・1992年設立
・28社 125名が加盟
・IPC(国際家禽評議会)会員
・国内では農業評議員として法令制定に加わる
・国際的な場におけるPR活動
②チキン 産業概況∼トルコ食鳥協会訪問より∼
トルコのインテグレーション会社21社全てが、
・飼料工場∼農場∼処理場∼レンダリングを持つ
②チキン産業概況 ∼トルコ食鳥協会訪問より∼
徹底した品質管理
(生産側) 全社ISO・HACCP以外にハラルを認証取得
養鶏施設はEU規格に適合
一部はISO10002 (苦情対応マネジメント)取得
(行政側)
日々の食鳥検査以外に、年1回主要施設の
残留・細菌採取の立入り検査
スーパー等の最終商品の抜き打ち検査
(一体)
商品の衛生基準の統一化
国内外に信頼性の高い商品供給
②チキン産業概況∼トルコ食鳥協会訪問より∼
鶏肉生産量推移(千t)
2000
千t
1500
千t
1000
500
0
1990
1995
2000
2005
国内生産は20余年で7倍に規模拡大!
2010
2015
②チキン産業概況 ∼トルコ食鳥協会訪問より∼
国民1人あたりの鶏肉消費量(kg/人)
30
kg
kg
20
10
0
1990
1995
2000
2005
2010
2015
②チキン産業概況∼トルコ食鳥協会訪問より∼
鶏肉生産量 伸び率前年比 (%)
40%
%
30%
20%
10%
0%
1991
-10%
-20%
1996
2001
2006
2011
②チキン産業概況 ∼トルコ食鳥協会訪問より∼
鶏肉輸出量(千t)
300
千t
250
千t
200
150
100
50
トルコ鶏肉生産量推移
0
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
②チキン産業概況
∼ROSS Breeders Anadolu社(RBA)訪問より∼
RBA概要
・本社:首都アンカラ市内
・1999年 サウジアラビアの会社と合弁で設立
・2011年 Aviagen社が買収
・PS販売、技術提供、ラボ、孵化場2、GP農場5団地
・施設はいずれも
アンカラ近郊に点在
・国内以外に中近東向け
PS輸出(20万羽/年)
②チキン産業概況
∼ROSS Breeders Anadolu社(RBA)訪問より∼
国内のPS餌付羽数とROSSシェア推移
1600
万羽
1400
100%
1200
80%
90%
国内餌付
ROSSシェア
1000
800
70%
60%
600
50%
400
40%
200
30%
0
20%
2008
2009
2010
2011
2012
種鶏市場は拡大中で2015年には1,300万羽と予測
②チキン産業概況
∼ROSS Breeders Anadolu社(RBA)訪問より∼
市場拡大に対応すべく、新たに
GP農場2団地 と孵化場を建設中
○孵化場建設視察(アンカラ郊外)
・年間750万羽のPS♀生産規模
・Pas Reform社製孵卵機導入
*本年3月より
稼動開始
輸送車ごと建物に入り
種卵受入、ヒナ出荷
②チキン産業概況
∼ROSS Breeders Anadolu社(RBA)訪問より∼
市場傾向
○平均的なCC成績
・出荷体重 2.300kg
・FCR
1.800
・増体
55g/日
・出荷率
・出荷日令
・PS
96%
42日令
298
*ブロイラーヒナ40円/円 飼料44-49千円/t
○工場出荷
丸どり47% カット45% 加工8%
*カット・加工が増加傾向
③流通視察
モモ
ムネ
丸どり
手羽中
手羽元
骨付きモモ
卵
牛乳
563円/kg
473円/kg
225円/kg
522円/kg
471円/kg
452円/kg
356円/30個
56円/ℓ
*物価は日本の1/3とされるが、鶏肉・卵はやや割高な食材
*モモムネ嗜好の偏りは少なく、用途に応じて購入
*スーパーによっては、ムネの方が高い場合も
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
Beypi社概要
1981年設立 Dr.Sait Koca氏が一代で築く
(Dr.Koca氏はトルコ食鳥協会会長)
・国内第2位のインテ会社(シェア11%)
・100% ROSS308を使用 年間、種鶏100万羽導入
・工場1ヵ所(94百万羽/年処理)
・自社飼料工場420千トン/年製造
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
飼料工場 視察
・1986年完成
・稼動 日産1,400t (70t/時)
*年間420千トン
・ペレット飼料製造
原料搬入作業
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
ブロイラー農場視察
・40,000羽×5棟(WDL)
・140m × 16m (約678坪)
・井戸水、天然ガス使用
・成績は中程度
鶏舎内様子
38日令
3色のLED
赤・青・緑
鶏舎内様子
青のみ点灯
鶏舎監視システム
*自動体測、飼料計量もカバー
飼料はペレット
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
○Beypi社のブロイラー展開
・委託800棟 直営400棟 (平均15,000羽/棟)
・農場は、近辺∼250km範囲 (平均150km)
・委託契約は、
会社側:ヒナ、飼料、獣医派遣、捕鳥運搬費
委託側:ワクチン、敷料、水光熱費、鶏糞処理
*委託料は、0.4TL/kg(15-18円/kg)
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
○Beypi社のブロイラー展開
その他;
・光線プログラム導入 :4H/日消灯(青のみ点灯)
・ワクチン プログラム
0日令:ND+IB 、14日令 :ND 、15日令:IBD
・出荷3日前に、AI簡易検査実施
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
○処理場・加工場 視察
・処理能力
360千羽/日
・処理ライン 毎時12,000羽/2ライン
・従業員数
1,400名 (3交代制)
*STORK社製の最新設備で省力化
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
○処理場・加工場 視察
・と体は、個体識別(中抜後、重量測定と写真撮影)され、
丸どり・カット・加工用に仕分けられる。
・大半は工場内でパック+価格ラベル付け。
・工場ラインに作業者は少なく、清掃班が目立つ
・場内外どこも きれい
④インテグレーション会社訪問 ∼Beypi社∼
○Dr.Koca社長との懇談
・主要インテ13社は、国内に分散されており、
農家・販売先で競合することが少ない。
・鶏肉輸入品が無いのは、国内の製品が良いから。
高くても品質が良いからみんな買う。
・チキン産業は流通・市場より、生産者が強い業界にある。
主要13社全て国内企業トップ100以内
・これも
品質
を追求し続けた結果である。
ご静聴に感謝申し上げます。
Fly UP