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「ヒラタ精機第二工場」クールチューブ導入の紹介
―― 実 施 例 ―― 「ヒラタ精機第二工場」クールチューブ導入の紹介 清水建設㈱ 広島支店 梶 本 唯 明 ■キーワード/ ■キーワード/熱伝達・省エネルギー・土壌熱交換外気処理設備・測定 1.はじめに 2.工場概要 本工場は縁結びで有名な出雲大社に近い平田市に位置 建 築 名 称 ヒラタ精機㈱ 第二工場新築工事 し,海の幸が豊富な日本海や四季を彩る山々の中で,夕 所 在 地 島根県出雲市西郷町字小池 日が映える宍道湖などの美しい自然に囲まれたこの地に 敷 地 面 積 80,615.00fl 根をおろし,1972年7月マツダ精機㈱として進出し, 延 床 面 積 17,649.60fl トランスミッション技術でMT車・AT車・ハイブリッド 構 造 鉄骨造 車のすべてを扱うトップ企業である。また地球環境保全 主 用 途 自動車部品製造工場 に貢献するためのあらゆることに対して省資源を推進 設計・施工 清水建設㈱ 広島支店 し,環境破壊の予防に力点を置き,活動を進めている。 そうして2001年9月1日に社名をヒラタ精機㈱に変更 3.工場クールチューブ構成機器 し今日に至り目ざましい発展を遂げ,今後の需要に適応 ∏ すべく地中熱を利用した環境配慮型工場として2008年 クールチューブ(1次チューブ)架橋ポリ800φ (外気取入口∼空調機までのチューブ) 1月第二工場を新築したので,その設備について紹介す る。写真−1は工場全体の航空写真で右半分が第二工場, 約120m−5セット π 写真−2は第二工場南側に位置している厚生棟と玄関の クールチューブ(2次チューブ)架橋ポリ600φ (空調機∼最遠部までの幹線チューブ) 写真である。 約120m−5セット ∫ クールチューブ(SAチューブ) 架橋ポリ300φ (幹線チューブ∼吹出口までのチューブ) 約10カ所−5セット N 約110m AHU 写真−1 工場全貌 防火水槽 AHU 1次 AHU 1次 AHU 1次 AHU 1次 1次 約138m 写真−2 厚生棟外観 ヒートポンプとその応用 2010.3.No.79 SA SA SA SA SA 2次 2次 2次 2次 2次 図−1 クールチューブ平面設備図 ― 14 ― ―― 実 施 例 ―― ª 空調機 (AHU−1∼5) 屋外型床置式(外気処理暖房運転用) 5台 風 量 12,000„/h(INV) 5.5kW 空調機5台 加熱能力 140kW 2方弁比例制御 (図−1で北側に5台配置されている) º 真空温水器(BG−1∼3) 屋外型床置式 (暖房運転用) 3台 加熱能力 349kW 外気取入口 HI−LO−OFF運転台数制御 (図−1で北東角に3台配置されている) Ω 写真−3 空調機配置 製缶類 HS−1(温水送りヘッダ) 2,000×250φ 1台 HR−1 (温水還りヘッダ) 2,000×250φ 1台 EXT−1膨張タンク(密閉式) 227Î 1台 ベンチレーター10箇所 (図−1で北東角に配置されている) æ 循環ポンプ(PH−1) PH−1 (SUS製)500Î/min 1台 (図−1で北東角に配置されている) ø ベンチレータ 10基 床吹出し口(50個) 4.クールチューブ概要 4−1 土壌熱交換器 『クールチューブ』は外気取り入れ風道(1次チュー 写真−4 工場内完成図 ブ)を地中に埋設することにより,土壌の温度でチュー ブ内の外気をチューブを介して熱交換を行い外気処理を より低いため,夏季は冷却効果を助け,冬季は温熱効果 行うシステムである。夏季においては当然外気温度より を助けることになり省エネルギー効果を発揮できるシス 土壌温度が低く,冬季においては外気温度が土壌の温度 テムである。今回ヒラタ精機㈱第二工場では,夏季はク 1 2 3 4 5 6 ② C-1(地中温度) RA 600×550 外気温度 L SA BOX K B-3 B-1 ⑥ J 930 MD500×500 ⑩ ⑦ VD500×500 90 VD600×800 A-1 800 ×600 670 A-2 A-3 VD MD(夏閉・冬開) ③ 610 740 ④ ① 720 OA BOX I :おんどとり設置位置 H A-4 :CP盤温度指針 G C-2∼ 5 屋外 ⑧ 工場内 H=5.0m F 工場内中央柱部 E ⑪ B-2 B-4 H=2.5m VD D ⑥ ⑨ A-3 B A-1 A ② H=2.7m A-2 H=1.5m H=0.5m VD ① C H=1.5m MD MD VD A-5 H=1.5m ④ 20m A-4 ⑦ 60m ⑧ ⑨ A-5 120m 120m ③ 図−2 クールチューブ系統図と測定位置図 ― 15 ― ヒートポンプとその応用 2010. 3. No.79 ―― 実 施 例 ―― ールチューブのみの効果で作業環境(工場内の蒸し暑さ) 表−1 熱負荷条件 熱負荷(W) の改善をはかり,冬季もクールチューブのみの効果で作 case1 (夏季) case2 (冬季) 人 体 5,500 − 照 明 73,649 − 業環境 (朝の工場内の底冷え) の改善をはかり,限られた 期間のみ補助的に温水コイルを介してのガス焚きの温水 器(真空ボイラ)と温水循環配管を配置したシステムとな 機 器 480,191 480,191 っている。また写真−8に見られるように床に50カ所 通 過 熱 440,646 (※1) −661,230 の風量調節可能型吹出口を設け,吹出方向も自在にルー 透過日射 77,183 − バーの配置を変更することにより可変可能となってい ※1 ガラスの吸収熱量は,プログラム上で設定 る。 表−2 換気および吹出温度条件 5.設計条件とシミュレーション クールチューブの基本設計にあたり,下記事項につい て検討を行い実施設計とした。 ∏ 地中温度と埋設深度について 拡張アメダスによる出雲市の外気温度と地中温度の 全年度平均のデータを使用し,深さ1.5m以下で(年間 10.0℃∼20.0℃)温度変化の外乱が少ないことから採 用することとした。 π チューブの材質について 個数 風量 総風量 風速 吹出温度 (個)(„/h・台)(„/h) (m/s) (℃) 床吹出 50 case1 ベンチレータ(※2) 10 (夏季) 窓 − 床吹出 40,000 1.05 28.0 27,328 273,280 0.63 − 800 50 case2 RA 5 (冬季) ベンチレータ(※3) 10 − 233,280 − − 1,200 60,000 1.58 35.0(※4) 8,000 40,000 2.47 − 2,000 20,000 0.05 − ※2 ベンチレータの自然換気量は,トップライト温度を40.0℃ と仮定した風量とした ※3 ベンチレータからは余剰空気を逃がした ※4 温水器使用時 土中埋設の観点から耐食性,軽量性,鋼性,耐水性 110m に優れ,また東京で過去使用実績のある“高密度ポリ N エチレン製波付管”を採用した。 ■ ∫ 37.0 35.0 ■ ■ 37.0 37.0 ■ チューブの太さと長さおよび面速について ■ 本社環境エネルギーソリューション部と協力し,熱 ■ ■ 37.0 交換効率を配慮しチューブ内通過風速を2.0m/sec,チ ■ 36.0 36.0 ■ 35.0 ■ 36.0 ■ 36.0 ■ 37.0 ■ ■ 36.0 ■ 35.0 ■ 35.0 36.0 ■ 37.0 ■ 37.0 ■ 37.0 37.0 37.0 ■ ューブ径800φでシミュレーションを行い,1次チュ ーブのチューブ径と長さについては処理風量から800 138m ■ 35.0 37.0 ■ ■ ■ 37.0 38.0 φで計画し,長さについては1次チューブ120m以上, ■ ■ 34.0 ■ 36.0 ■ ■ 38.0 38.0 ■ 温度 (℃) 45.0 44.0 43.0 42.0 41.0 40.0 39.0 38.0 37.0 36.0 35.0 34.0 33.0 32.0 31.0 30.0 38.0 36.0 ■ 38.0 2次チューブ120m以上を採用した。 5−1 設定案 case1:夏季,床吹出(全体5列で50カ所) 38.0 ■ ■ 38.0 ■ ■ 38.0 ■ 38.0 ■ 38.0■ 37.0 38.0 ■ 38.0 ■ case2:冬季,床吹出(全体5列で50カ所) ■ 5−2 計算条件 ∏ 36.0 ∫ ■ 36.0 ■ 35.0 ■ 37.0 ■ 36.0 図−3 case1 夏季・吹出口50カ所 温度分布(FL+1,500㎜) ※ 床面吹出温度は28℃であるがFL+1,500での分布図 外気条件 夏季:32.0℃,冬季:−3.0℃ π 37.0 ■ 37.0 ■ 35.0 110m 熱負荷条件 ■ 39.0 ■ 39.0 11.8m 換気および吹出温度条件 図−4 case1 温度分布 (F通り断面) ■ 35.0 ■ ■ 35.0 ■ ■ 38.0 熱負荷条件を表−1に示す。 33.0 ■ 39.0 35.0 ■ 39.0 ■ 40.0 ■ 35.0 ■ 33.0 換気および吹出温度条件を表−2に示す。 5−3 case1 夏季・吹出口50カ所 5.3m 解析シミュレーション結果 FL+1,500Ÿの水平断面とF通りの鉛直断面について ■ の解析結果を図−3・4に,吹出口近傍拡大断面図を ■ 37.5 ■ 図−5・6に示す。 (カラーレンジが異なっている) 2.8m ■ 37.5 ■ 33.5 ■ ■ ■ 36.5 ■ 35.5 ■ 30.5 34.5 36.5 ■ 36.0■ 34.5 38.5 ■ 33.0 38.0 ■ 37.0 36.5 ■ ■ 29.0 ■ 32.5 ■ 35.0 図−5 case1 温度分布 (吹出口近傍拡大断面図) ヒートポンプとその応用 2010.3.No.79 ― 16 ― 温度 (℃) 40.0 38.5 37.0 35.5 34.0 32.5 31.0 29.5 28.0 26.5 25.0 ―― 実 施 例 ―― 5.3m ■ 5.3m 風速 (m/s) 1.0 0.9 0.2 ■ 0.8 2.8m ■ ■ ■ 0.7 0.6 0.1 2.8m 0.5 ■ 0.2 0.2 ■ ■ 0.4 ■ ■ 0.4 ■ 0.1 ■ ■ 0.6 0.6 0.8 0.3 ■ ■ ■ 0.6 0.3 0.3 0.3 0.8 ■ 0.9 ■ 0.9 ■ 0.9 図−6 case1 風速分布 (吹出口近傍拡大断面図) 図−10 case2 風速分布 (吹出口近傍拡大断面図) 5−4 case2 冬季・吹出口50カ所 6.チューブの施工 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 施工にあたっては地下水位や土質に配慮しGL−1,500 温水器使用時の解析シミュレーション結果 FL+1,500㎜の水平断面とF通りの鉛直断面について 0.7 0.6 0.5 0.3 0.3 ■ ■ ■ ■ 0.7■ 0.9 0.3 ■ 0.1 0.0 0.2 0.3 0.3 ■ 0.2 0.3 0.5 ■ ■ 0.4 0.3 ■ 0.3 風速 (m/s) 1.0 0.9 をチューブ天端として大型掘削機械で施工を行った。 チューブの施工は単純な施工であるが,工場の土間の の解析結果を図−7・8に,吹出口近傍拡大断面図を 耐圧や生産機器の耐荷重についても慎重に検討を進める 図−9・10に示す。 必要がある。今回使用したチューブは,道路の地下に埋 設される排水管でクボタシーアイ製の高密度ポリエチレ 110m N ■ ■ 16.0 23.0 ■ 138m ■ 20.0 ■ ■ 18.0 17.0 19.0 17.0 ■ ■ ■ ■ 17.0 ■ 18.0 ■ 19.0 ■ 18.0 ■ 19.0 ■ 19.0 ■ 18.0 ■ 17.0 18.0 ■ ■ 22.0 ■ 16.0 17.0 ■ 23.0 17.0 ■ 18.0 18.0 ■ ■17.0 ■ ■ 19.0 ■ ■ 16.0 16.0 16.0 ■ 16.0 次に,各一次チューブからSAチューブ・床吹出口ま ■ 15.0 ■ 16.0 ■ 16.0 ■ 16.0 ■ 15.0 ■ 22.0 水密性の施工品質を高めた。 15.0 15.0 ■ 18.0 トボンド溶接を工場加工し現場接続は直管部のみとし, ■ 17.0 ■ ン製波付管を採用し,ジョイントはポリエチレンのヒー ■14.0 ■ 14.0 15.0 19.0 ■ ■ ■ ■ ■ 21.0 18.0 ■ 18.0 ■ 16.0 での施工状況写真(写真−5・6・7・8) を紹介する。 温度 (℃) 25.0 24.0 23.0 22.0 21.0 20.0 19.0 18.0 17.0 16.0 15.0 14.0 13.0 12.0 11.0 10.0 図−7 case2 冬季・吹出口50カ所 温度分布(FL+1,500㎜) ※ 床面吹出温度は35℃であるがFL+1,500での分布図 110m 11.8m ■ ■ 18.0 22.0 ■ ■ 19.0 18.0 ■ 19.0 ■ 18.0 ■ 18.0 20.0 ■ ■ ■ 17.0 19.0 ■ 16.0 ■ 16.0 写真−5 800φ一次チューブの敷設状況 (GL−1,500天端) 図−8 case2 温度分布 (F通り断面) 5.3m ■ ■ 18.0 ■ 19.0 ■ 23.0 ■ 24.0 20.0 2.8m ■ ■ 27.0 19.0 ■ 26.0 ■ ■ 27.0 31.0 温度 (℃) 35.0 33.0 31.0 29.0 27.0 25.0 23.0 21.0 19.0 17.0 15.0 図−9 case2 温度分布 (吹出口近傍拡大断面図) 写真−6 600φ二次チューブの敷設状況 (GL−2,000天端) ― 17 ― ヒートポンプとその応用 2010. 3. No.79 ―― 実 施 例 ―― 7.測定結果 測定結果は生産機器および人的熱負荷はない状況で計 測したデータである。 図−11の冬季測定結果で,1月10・11日の外気温度 (青線)が2℃程度でも工場内部は6∼8℃で推移し,チ ューブのみの効果が4∼6℃あることが分かる。 図−12は中間期(5月30日∼6月2日)までの測定結 果で,6月1日の午後3時ごろで外気温度25.5℃で地中 温度14℃の時,チューブ効果温度は6℃あることが分 かる。 完成して半年後の夏季は冷夏で,設計条件の外気温度 写真−7 300φSAダクトの敷設状況 まで達していないが,図−13に夏季(9月5日∼9月7 日)における測定結果で,外気温度の最高が28℃で地中 温度が18℃の時の一次チューブ温度③は23℃で,効果 温度が5℃あることが分かる。 冬季温水暖房を行うと二次チューブの熱が土壌に伝ぱ する傾向が見られたが,2009年の冬は外気温度が2℃ 程度でも工場内部は5∼12℃で推移し,温水暖房を使 用することなく稼働できた。 完成から1年を経過して冬季・中間期・夏季のデータ を収集し,チューブの効果を紹介する。 写真−8 荷重および風量調節可能型床吹出口 ① 外気 温度℃ ④ 1次クールNo.2 温度℃ ⑦ 2次クールNo.1 温度℃ (℃) 14 12,000m3/h (冬・温調なし) 平均温度差(④−①)=4.4℃ 平均外気温度=4.3℃ 8,000m3/h (夏・温調なし) 平均温度差(④−①)=3.5℃ 平均外気温度=4.1℃ 12 2 9 8 7 10 風量 2,500m3/h 風量 2,000m3/h 風量 1,500m3/h 面速5.0m/s 風量 3,500m3/h 8,000m3/h (夏・温調なし) 平均温度差(④−①)=4.8℃ 平均外気温度=2.0℃ 風量 4,000m3/h 2次クール チューブ 内のAHU 最寄と最 速との温 度差 8 5 6 4 4 風量 3,000m3/h 風量 4,500m3/h 最小温度差 6 ③ 1次クールNo.1 温度℃ ⑥ 給気 温度℃ ⑨ 2次クールNo.3 温度℃ ② 地中 温度℃ ⑤ 還気 温度℃ ⑧ 2次クールNo.2 温度℃ 最大温度差 クールチューブの効果 3 2 1 0 平成21年 1月7日 −2 平成21年1月8日 平成21年1月9日 平成21年1月10日 平成21年1月11日 平成21年1月12日 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 0 2 4 6 8 10 12 (時) 図−11 冬季測定結果 (クールチューブのみ) ヒートポンプとその応用 2010.3.No.79 ― 18 ― ―― 実 施 例 ―― ①外気温度℃ ②地中温度℃ ⑤給気温度℃ ⑧2次クールNo.3温度℃ ④1次クールNo.2温度℃ ⑦2次クールNo.2温度℃ ③1次クールNo.1温度℃ ⑥2次クールNo.1温度℃ (℃) 26.0 25.0 空調機停止(トップライト開) 24.0 1 23.0 空調機運転(8,000„/h) クールチューブ効果 22.0 21.0 20.0 5 19.0 18.0 3 6 7 8 17.0 16.0 15.0 14.0 13.0 2 4 12.0 11.0 10.0 9.0 平成21年5月31日 平成21年5月30日 平成21年6月1日 平成21年6月2日 8.0 23:40 3:40 7:40 15:50 19:50 23:50 3:50 7:50 11:50 15:50 19:50 23:50 3:50 7:50 11:50 15:50 19:50 23:50 3:50 7:50 1:40 5:40 13:50 17:50 21:50 1:50 5:50 9:50 13:50 17:50 21:50 1:50 5:50 9:50 13:50 17:50 21:50 1:50 5:50 図−12 中間期測定結果 (℃) 35.0 ①外気温度℃ ⑤H=1500温度℃ ②地中温度℃ ⑥H=1500温度℃ 2009.09.05∼09.07 ③一次クールNo.1温度℃ 8,000„/h(温調なし) 30.0 熱交換最大温度差 1 25.0 20.0 15.0 ④H=1500温度℃ 4 5 6 3 2 10.0 5.0 平成21年9月5日 AM 11:00 平成21年9月5日 PM 1:00 平成21年9月5日 PM 3:00 平成21年9月5日 PM 5:00 平成21年9月5日 PM 7:00 平成21年9月5日 PM 9:00 平成21年9月5日 PM 11:00 平成21年9月6日 AM 1:00 平成21年9月6日 AM 3:00 平成21年9月6日 AM 5:00 平成21年9月6日 AM 7:00 平成21年9月6日 AM 9:00 平成21年9月6日 AM 11:00 平成21年9月6日 PM 1:00 平成21年9月6日 PM 3:00 平成21年9月6日 PM 5:00 平成21年9月6日 PM 7:00 平成21年9月6日 PM 9:00 平成21年9月6日 PM 11:00 平成21年9月7日 AM 1:00 平成21年9月7日 AM 3:00 平成21年9月7日 AM 5:00 平成21年9月7日 AM 7:00 平成21年9月7日 AM 9:00 0.0 図−13 夏季測定結果 8.採用のメリット A 9.おわりに 環境にやさしい外気処理の方法でCO2削減に有効で ある。 本稿では紹介しきれないいくつかの環境配慮設備がこ の施設には施工されている。厳しい経済情勢の中で,建 B 工場のように大空間の施設に有効である。 築主である㈱音戸工作所殿・ヒラタ精機㈱殿の積極的な C 外気処理を行った外気を一般居室の空調換気扇の 協力がなければ,この工場のような建物の実現は非常に 難しかったと考えられる。 OAとして利用することにより一段と効果がある。 D 土間下に埋設する簡単構造である。 E 水利の豊富な場所での施工で効率の向上も可能であ る。 この建設プロジェクトを通して,生産工場のリーダー としての意欲的な姿勢に心より敬意を表し,またご尽力 いただきました関係各位の皆さまに,感謝いたしますと ともに,今後のご活躍を期待いたします。 ― 19 ― ヒートポンプとその応用 2010. 3. No.79