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裁判員ノート - 大阪ボランティア協会

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裁判員ノート - 大阪ボランティア協会
裁判員ノート
∼裁判員になったあなたへ∼
あくと
「 裁判員ACT ∼裁判への市民参加を進める会」は、多様な人が参加することで裁判員裁判や司
法がよりよくなることをめざして活動する市民グループです。この裁判員ノートは、裁判員になっ
たあなたが裁判員裁判に臨む際に心にとめていただきたいことをまとめています。主体的に裁判に
参加するためにご活用ください。
候補者に選ばれた時や、裁判で疑問に思われたことや気になること等がありましたら、裁判員A
CTにご連絡ください。弁護士などのメンバーがお話を伺います。また、このノートに関するご意
見やご感想もお待ちしております。
社会福祉法人大阪ボランティア協会 裁判員ACT 裁判への市民参加を進める会
URL:http://www.osakavol.org/08/saibanin/index.html
Email:offi[email protected]
①
裁判官に遠慮はいりません
裁判員ACTは、裁判員を務めることは義務ではなく、私たちの「権利」だ
と考えます。裁判員や補充裁判員に選ばれたら、それは司法参加の貴重な機会。
裁判員と裁判官は対等です。専門家任せはやめて、メンバーの一員として主体
的に参加しましょう。
②
裁判の基本ルールを理解しよう
無実の人を罰する訳にはいきません。「無罪の発見」が刑事裁判の目的です。
検察官は、裁判員や裁判官が「被告人は有罪だと間違いない」と確信できる程
度まで、有罪を立証する説明責任を負っています。少しでも疑問が残るようで
あれば無罪判決を出さなければなりません。また、有罪判決が確定するまでは「被
告人は、罪を犯していない」ことを前提に議論するのが刑事裁判の大原則で、
「無
罪推定」「疑わしきは被告人の利益に」などと呼ばれています。
③ 「わからないこと」は聞いてみよう
わからないことがあれば、遠慮せずに確認しましょう。ルールについては裁
判官に、事件については被告人や証人に聞いてください。裁判の流れと、どこ
で質問できるかを把握して、しっかり確認して質問しましょう。あなたの質問
は評議の際に重要な判断材料になるものです。疑問を残したまま評議に入るこ
とは避けましょう。
④
納得できるまで評議しよう
評議とは、裁判員と裁判官が協働して被告人の有罪無罪、有罪の場合、罪
の重さを決めるものです。時間に捉われず納得するまで十分議論しましょう。
裁判の結論は時間内で決めるものではありません。1分の評議が、被告人
や関係者の人生を大きく左右することもあります。「もっと時間をとって議論
しよう」と提案することもできます。
⑤
判決文を手に入れよう
真剣に議論して出した判決は、あなたが裁判員として「権利」を行使した結
果です。その成果である判決文をほしいと思ったら、裁判官にそのことを伝え
ましょう。実際に判決文を受けとっている人も少なくありません。
⑥ 「被告人のその後」を尋ねよう
あなたの参加した裁判の刑が確定したかどうか、控訴の有無、控訴審のスケ
ジュールなどについても関心があれば、裁判所に尋ねてみましょう。裁判所 ( 裁
判員係)は情報提供してくれます。
守秘義務があるのは評議内容だけです。裁判の流れや公開の法廷での証言、
やりとりを話すことは禁じられていません。貴重な経験を社会で共有して司法
を私たちにとって身近なものにするために、裁判をよりよいものにするために、
あなたの経験を語ってください。裁判員経験者のネットワークもあります。
※大阪地裁では、裁判員経験者が希望すれば共に裁判を担当した他の裁判員と
あ
な
た
に
できる
貴重な経験を語ってください
アクシ�ンを!
⑦
連絡を取りたい時、本人の了解があれば紹介してもらうことができます。
⑧
あなた自身のためのメモ
※ 2011/09 版 © 裁判員ACT
この裁判員ノートは、随時改定して内容を充実させていく予定です。
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