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② - 京都府教育委員会

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② - 京都府教育委員会
本日のお話
1. 食物アレルギーの基礎知識
2. 学校における食物アレルギーへの取り組み
3. 学校生活における配慮・管理(給食)
4. 学校生活における配慮・管理(給食以外)
5. 緊急時の対応(エピペンの取り扱い)
6. 検証 調布市児童死亡事故
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学校における食物アレルギー対応
1. 食物アレルギーを有す児童生徒への給食の提供
2. 組織で対応、学校全体で取り組む
・食物アレルギー対応委員会
・職員への啓発と役割分担(文科省研修資材の利用)
3. 「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライ
ン」と「学校生活管理指導表」に基づいた対応
4. 原則として、完全除去対応
5. 学校、調理場の状況により可能な範囲での対応
6. 教育委員会等による、方針提示と取り組み支援
7. 連携(保護者、学校間、主治医、医師会、消防機関)
8. 事故及びヒヤリハットの情報共有
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本日のお話
1. 食物アレルギーの基礎知識
2. 学校における食物アレルギーへの取り組み
3. 学校生活における配慮・管理(給食)
4. 学校生活における配慮・管理(給食以外)
5. 緊急時の対応(エピペンの取り扱い)
6. 検証 調布市児童死亡事故
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調理の工夫
(ア)全児童生徒が原因食物を使用しない調理方法
(イ)原因食物の使用が一目でわかる料理
(ウ)一目で形の違う除去食(代替食)
チーズをのせたハンバーグ
形の違うフライ
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学校全体でのアレルゲンを含まない献立
鶏卵・牛乳を使用
肉、魚、豆腐などを使用
しない献立
鶏 卵 ・ 牛 乳 を 使 用 衣、ハンバーグのつなぎに使用せず、
しない調理方法
馬鈴薯デンプンや重層を使用
鶏 卵 ・ 牛 乳 を 使 用 かまぼこ、ちくわ、カレールー、
しない加工食品
肉団子、パン
鶏卵・牛乳を両方使用しないことで、
鶏 卵 ・ 牛 乳 を 両 方 一つの除去食、代替食が鶏卵アレル
ギー、牛乳アレルギー両方の子どもに
使用しない
対応できる
主食として小麦の
米食の主食を増やす
頻度を減らす
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料理名・使用食品の明確化
(ア)献立表(複数で、誤表示・記入漏れチェック)
・原材料の詳細の記入した同一の献立表の共有
・加工品に含まれる原因食物を明記
(イ)料理名
・原因食物が使用されていること明確な料理名
例:かにと卵のスープ、えび入りはんぺん
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献立・調理・配膳時の注意点
1. 作業工程表
業務を始める前に、全体の調理からの取り分け
の手順、使用する調味料などの確認を複数で行
い、ホワイトボードなどに明記
2. 食札・ダブルチェック
食札や手順書(献立表)を用いて、作業工程に
間違いがなかったか指差し呼称しながらダブル
チェック
3. 専用トレイ・食器
専用トレイ・食器を用いて区別し、その場で本
人専用の袋やコンテナに入れて、教室まで配膳
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食物アレルギー対応作業工程表 【牛乳・乳製品除去】 年
月 日
主食:白ごはん 主菜:タラのムニエル 副菜:野菜サラダ 汁物:シチュー
8時
献立名
10時
9時
11時
12時
担当者名
検収
ルウ作り( 牛乳・ バター・ 小麦粉)
鶏肉炒める・煮込み・調味
配食・配送
人参、玉ねぎ、じゃがいも切り
鶏肉炒める・煮込み・調味
配食・配送
(清掃作業)
A
シチュー
〈下処理〉
B
鶏肉、人参、玉ねぎ
じゃがいも
野菜サラダ
その他
〈 アレルギ ー 用
シチュー )
C
D
(F)
※アレルギ ー
対応食専用調
理員を配置でき
ない場合
ブロッコリー、人参
ブロッコリー、人参切り
コーン(缶詰)
缶切り
茹・冷却
調味
配食・配送
和える
【シチュー】
煮込み・調味
(豆乳)
アレルギ ー対応食 4人分
シチュ ー( 牛乳除去・豆乳代替)
○年○組 ○○ ○○
配食(専用食器
・専用トレイ)
配送準備・積み込み
○年○組 ○○ ○○
○年○組 ○○ ○○
○年○組 ○○ ○○
鉄板準備
タラの
ムニエル
E
タラ下味
小麦粉をまぶす
F
牛乳数え
小麦粉をまぶす
タラを焼く(ひまわり油)
片付け
配食・配送
(アレルギ ー用シチュ ーづくり )
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アレルギー対応食表示(参考例)
シール(ラップ等に貼付)
食札
年
月
日
年
組 名前 ○○ ○○
年
組 氏名 ○○
○○
献立名:エビ春巻き(エビ入り)
除去食物:エビ
対応食:肉春巻き(エビ抜き)
対応している料理(品)
主食 主菜 副菜 汁物
除去食物:エビ
一般食
アレルギー対応食(代替食)
主食:チャーハン
主食:チャーハン
主菜:エビ春巻き(エビ入
主菜:肉春巻き(エビ抜き)
り)
副菜:サラダ
副菜:サラダ
汁物:春雨スープ
汁物:春雨スープ
確認者
調理
盛り
付け
配
膳
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専用トレイ・食器(参考例)
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調理・加工による低アレルゲン化
・卵 :加熱による抗原性の低下
・牛乳:加熱による抗原性の低下なし(実際にはある)
製造ライン混入あり、注意
・小麦:加工品の抗原量、抗原タンパクの違い
→うどん摂取可でもパン症状認めることあり
調理過程混入注意、グルテン入り米粉パン
・大豆:納豆>豆腐>豆乳の順に摂取可能
・魚類:缶詰加工で摂取可能な場合あり
・野菜・果物:口腔アレルギー症候群が多いが、
仮性アレルゲンによる反応もある
多くが加熱により抗原が失活し、摂取可
バナナ、ももは加熱しても、不可
ハンノキ花粉症と関連
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紛らわしい食品
 鶏卵アレルギー
卵殻カルシウム:鶏卵タンパクの混入はほぼなく、除去不要。
 牛乳アレルギー
乳糖:乳タンパクとは異なるが、「食品衛生法」により、乳タン
パクの代替表記として含有されていることあり。
乳化剤(ショートニング):乳ではない。
 小麦アレルギー
醤油:小麦タンパクは完全に分解され、除去不要。
味噌:タンパクも分解され微量であり、多くは摂取可
酢:わずかの含有であり、基本的に可。
麦茶:大麦であり、摂取可。わずかに交差反応あり。
 大豆アレルギー
醤油・味噌:タンパクも分解され微量であり、多くは摂取可。
大豆油:大豆タンパクは含有されず、除去不要。
 ゴマアレルギー
ゴマ油:精製度が低いゴマ油は含有の可能性あり、注意。
 魚、肉アレルギー
だし・肉エキス:含有量はわずかで、多くは摂取可。
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本日のお話
1. 食物アレルギーの基礎知識
2. 学校における食物アレルギーへの取り組み
3. 学校生活における配慮・管理(給食)
4. 学校生活における配慮・管理(給食以外)
5. 緊急時の対応(エピペンの取り扱い)
6. 検証 調布市児童死亡事故
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学校生活における配慮
給食の時間のみでなく、日常の授業における教材や
遠足・修学旅行といった食事を伴う行事では、保護
者との綿密な打ち合わせが必要
1. アレルゲン食品への接触防止策
・接触だけで症状が出てしまう場合には配慮が必要
・座席配置(低年齢児は担任の近くにする、机を少し離す)
・子ども同士が食べながら接触することを防ぐ
・給食当番や片付け、掃除当番でアレルゲン食品に触れない
・保護者に給食時の様子を見てもらい対応への理解を求める
・一部の重症者では、湯気や揮発、飛まつアレルゲン、粉塵
中のアレルゲンでも反応することがある
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2. 食物・食材を扱う授業・活動
・調理実習ではアレルゲン食品を扱わないメニューを考慮
・小麦粘土を使った工作
・牛乳パックの清浄(リサイクル体験)
・パン食い競争
・植物栽培、豆まき等で使用しない
・理科実習:生物の解剖実習で魚、イカ等のアレルゲン
食品使用時に注意
3. 運動(体育・部活動)
・運動誘発アナフィラキシー
・食物依存性運動誘発アナフィラキシー:
原因食物の摂取後4時間は運動控える。
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4. 学外活動・地域活動
○食事の配慮
・修学旅行や林間学校での宿泊先との確認(旅行代理店活用)
・給食のない学校では、保護者の申請のみによる対応に注意
○その他
・工場見学、体験学習(ソバ打ち体験、乳搾りなど)
・遠足のおやつ(友だち同士の交換)
・学童保育、子ども会行事などで指導員や他の父兄の理解
○緊急時の受診先医療機関の確認と確保
・アナフィラキシーのリスクのある場合、搬送先の医療機関
の調査・確認(主治医からの紹介状)
・参加職員の共通理解、エピペンの使用
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