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第2次泉大津市文化芸術振興計画~くらしに織りなす文化と芸術
第2次 泉大津市文化芸術振興計画 くらしに織りなす文化と芸術 平 泉 成 28 年 3 月 大 津 市 未来へ歩む− 写真でみる 泉大津市の 豊かな歴史と文化 泉大津駅前 浜街道民家屋根の鐘馗像 伝統を活かす− 浜街道 特色ある 建 重要文化財 泉穴師神社本殿 慶長年間に再建された古建築です のこぎり屋根の工場 毛布・ニットのまち泉大津の景観をつくっています 物 伝統あるもの、斬新なデザインのもの、 泉大津の景観は特色ある建物に溢れています シープの輝き 毛布の原料であるヒツジの角をイメージしています アルザ泉大津 泉大津駅前のランドマークです 国登録文化財 田中家住宅 紀州街道沿いにある江戸時代以来の本陣建築です 池上曽根弥生学習館 総ガラス張りで開放感のある建築です ロシア兵墓地の五稜碑 日露戦争で捕虜となり日本で亡くなった戦友のために 旅順のロシア兵が建立しました 癒しある 自 市天然記念物 泉穴師神社クスノキ大木群 穴師の杜に聳えるクスノキの巨木は歴史の生き証人です 小松緑道 海へ向かう小道はいつも緑におおわれています 市天然記念物 緑照寺のソテツ群植 青々と茂った葉が、まちに彩を添えます 曾禰神社の杜 森閑とした杜には、数多くの植物が根付いています まちの喧騒を離れ、うるおいある木々の林に憩う 泉大津港 世界へつながる海の玄関口です 泉大津の自然には癒しがあります 大津川 市の南側を流れる大津川には緑の河川敷が広がります 然 たのしく 体 大学で講演する伊藤市長 大学と連携して地域文化を活性化する取組をしています 泉大津市民音楽祭 素敵な音楽が泉大津を包みます 感 博物館や文化施設が、情報を発信しつづけています 泉大津には文化芸術体感プログラムが盛りだくさん 織編館での展示解説 手織体験 織編館では毛布の歴史をわかりやすく展示しています 織編館では織物のまち泉大津を実体験できます。 池上曽根弥生学習館での体験学習 池上曽根遺跡での稲作体験 弥生学習館では池上曽根遺跡と弥生時代を体験できます。 弥生人になったつもりで、田植えや稲刈りを体験します さまざまな展示 織編館ギャラリーやあすとホールでは市民の作品展 などが開催されています。 海外交流 オーストラリアのグレータージローン市などと文化交 流を行っています。 価値ある 伯太藩渡辺家墓所 泉大津市域に支配地のあった大名の墓所です (左) (右) 生福寺木造阿弥陀如来立像 鎌倉時代 千原観音堂十一面観音立像 平安時代 いずれも大阪府指定文化財となっている名品です 真田紐 伝 統 江戸時代から大正頃まで泉大津の特産品でした だんじり祭り 泉大津の秋祭りでは勇壮なだんじりが曳行されます 赤ゲット 明治時代に大流行した毛布で泉大津でつくられました あびこ踊り 我孫子地域の伝統的な盆踊りです 大津おどり 大津地域の伝統的な盆踊りです 古代から泉州の玄関口として栄えてきた深い歴史 大津神社 将棋図絵馬 江戸時代に泉大津で盛んだった将棋がモチーフです 泉大津は価値ある伝統が溢れています ブロンズ緬羊 泉大津駅前にある毛布の原料になるヒツジの像です 目 次 第 1 章 策定にあたって ................................................................................................... 1 1.策定の趣旨 ............................................................................................................... 1 2.これまでの取組と現状・課題 ......................................................................................... 1 第 2 章 計画の基本的な考え方 ....................................................................................... 7 1.計画の位置付け ......................................................................................................... 7 2.計画の期間 ............................................................................................................... 8 3.めざす姿と基本方針 .................................................................................................... 8 4.計画の体系図 .......................................................................................................... 10 第 3 章 施策内容 ........................................................................................................ 12 1.歴史的・文化的資源の保存と活用 ............................................................................. 12 2.文化芸術をはぐくむための環境整備............................................................................. 18 3.文化芸術活動の振興 ............................................................................................... 24 4.文化芸術に親しみやすい鑑賞機会の充実 ................................................................... 29 5.学校教育・生涯学習の交流・連携の充実 ................................................................... 33 6.市民の自主的な文化芸術活動の促進 ....................................................................... 41 第4章 重点的な取組 .................................................................................................. 43 第5章 計画の推進にあたって ........................................................................................ 45 1.文化芸術振興の推進体制 ........................................................................................ 45 2.計画の進行管理 ...................................................................................................... 46 資料編 ......................................................................................................................... 47 市民アンケートの結果 ....................................................................................................... 47 団体アンケートの結果 ....................................................................................................... 58 泉大津市文化芸術振興条例 ........................................................................................... 66 泉大津市文化芸術振興会議規則 .................................................................................... 68 文化芸術振興作業部会設置要綱 .................................................................................... 70 計画の策定経過 ............................................................................................................. 72 文化芸術振興会議委員名簿 ........................................................................................... 74 第 1 章 策定にあたって 1.策定の趣旨 泉大津市では、平成 19 年 4 月に施行された泉大津市文化芸術振興条例に基づき、平成 20 年 11 月、 「泉大津市文化芸術振興計画~くらしに織りなす文化と芸術~」 (以下「第 1 次計画」という。)を策定し、計画期間の平成 20 年度から 25 年度の 6 年間、行政や市民、 団体など様々な担い手による文化芸術の取組を展開しました。 その後、それまでの到達点と、第 1 次計画期間中に新たに実施した事業を加えて、平 成 26、27 年度を計画期間とする「泉大津市文化芸術振興計画【改訂版】」 (以下「改訂版」 という。 )を策定し、取組を進めてきたところです。 この度、 「改訂版」の計画期間満了を迎えることから、平成 27 年 3 月に策定した「第 4 次泉大津市総合計画」(以下「第 4 次総合計画」という。)に掲げためざす姿“暮らしに 文化・芸術・スポーツが息づくまち”の実現を図るため、新たに「第 2 次泉大津市文化 芸術振興計画」(以下「本計画」という。)を策定します。 2.これまでの取組と現状・課題 (1)歴史的背景とこれまでの取組 泉大津市域の歴史は古く、弥生時代に池上曽根遺跡1を中心とする弥生文化の華が開き ました。古代には和泉国の国府の外港となり、交通の要衝として栄えました。中世から 近世にかけては、田畑の開墾とため池の築造が進められて農業地帯として発展しました。 江戸時代には海側の地域で真田紐2や縞木綿などの綿織物の生産が盛んになり、繊維産業 の礎が築かれました。この綿織物が発達した地域は、現在では「浜街道」と呼ばれ、古 いまちなみを良く残しています。明治時代に入ると真田紐や縞木綿の生産は毛布の生産 へと転換し、国内生産量日本一の毛布のまちとして発展していきました。 真田紐 池上曽根遺跡 1 2 池上曽根遺跡:本市曽根町と和泉市池上町に広がる全国有数の弥生時代の大集落遺跡。昭和 51 年に中心部 約 11 万㎡が国の史跡に指定されました。大型掘立柱建物、集落を囲んでいた溝、竪穴住居 などが現地に復元されています。 真田紐:平たく幅の狭い縞模様のある紐。真田幸村が考案し、後藤又兵衛が当地に伝えたという伝承があ ります。 1 第 2 次大戦後は文化・芸術活動が大きく飛躍しました。昭和 23(1948)年、泉大津美 育研究会が誕生し、同研究会による「写生会」が小学校の図画教育に取り入れられ、全 国の児童美術展で最高賞を何度も受賞するなど、泉大津市の美術教育は全国的にも有名 になりました。 昭和 24(1949)年には泉大津市文化協会が、昭和 37(1962)年には、泉大津市美術作 家クラブが発足し、泉大津市の文化・芸術活動を盛り上げてきました。 昭和 47(1972)年に市民会館が開館し、これを機に市展が開催されるようになりまし た。その後、南・北公民館、勤労青少年ホーム、図書館などの各種施設が整備され、文 化・芸術活動の拠点となっています。 昭和 50(1975)年からはじめられた「毛布まつり(現在の泉大津未来ビジョン)」は、 以後恒例となり、市・商工会議所・市民団体が一体となって運営し、サザンパレード3等、 産業振興と文化活動とが一体となった取組が続けられてきました。 平成 5(1993)年、織編館(おりあむかん)4が開館し、繊維産業や市の歴史を学習する 施設として、また、市民の美術作品の発表の場として利用されています。 平成 12(2000)年、南海本線「松ノ浜」駅東側に完成した高層住宅棟「あすと松之浜」 の 2 階に「あすとホール」5が開館し、文化・芸術・情報関係のさまざまな講座「あすと アカデミー」を展開しています。 平成 13(2001)年、池上曽根史跡公園がオープンし、史跡公園と一体となって弥生時 代の生活空間を体験することができる池上曽根弥生学習館6が開館しました。学習館は、 弥生時代のモノづくりなど「弥生時代が立体的に学べるところ」として小・中学生の校 外学習等に利用され、府下のみならず和歌山・奈良・兵庫県からも学校団体の来館があ ります。 平成 24(2012)年、泉大津市は市制施行 70 周年を迎えました。行政や市民、団体が一 体となった数々のイベントが実施されたほか、マスコットキャラクター「おづみん」が 誕生し、 「毛織物のまち泉大津」を市内外に広め、泉大津の歴史や文化に対する市民の意 識が向上するきっかけとなりました。また、写真集「写真で見る泉大津市の 70 年」を刊 行し、多くの人々に市制施行から現在まで泉大津の移り変わりを知って頂く契機となり 3 4 5 6 サザンパレード:地場産業の育成と郷土愛醸成のために開催された泉大津カーニバル(毛布・ニットまつ り)の際に行われたパレード。昭和 50(1975)年から平成 13(2001)年までアルザ通り で行われていました。 織編館(おりあむかん) :泉大津文化の発信地として、地域の歴史・地場産業・文化財等の展示を行ってい ます。貸しギャラリーでは、市民の方々の作品などを展示しています。 あすとホール:日本初の本格的なPFI事業(民間の資金・ノウハウ等を活用した公共事業)として設置・ 運営されており、生涯教育および地域情報(芸術・文化・情報・コミュニティーなど)の 提供に関する事業を実施しています。 池上曽根弥生学習館:土器や勾玉づくり等をはじめ、年間の稲作を通じて弥生文化を伝える体験学習を行 い、池上曽根遺跡周辺の環境を学ぶとともに、保全の大切さを子どもたちに伝えて います。 2 ました。 平成 26(2014)年 6 月からは、泉穴師神社(豊中町)で、国の重要文化財に指定され ている建造物 3 殿の保存修理事業が 56 年振りに実施されており、その修復の様子を適宜 公開しています。 織編館 池上曽根弥生学習館 あすとホール (2)現状と課題 近年、我が国において、文化芸術は、経済活動やまちづくりの振興に寄与し、国際交 流・理解を深めるために有効であると認知されるようになりました。例えば、日本の漫 画やアニメなどのメディア芸術は、世界的に高く評価され、デザインやファッション、 食文化などとともに「クール・ジャパン」の代表的なものとして、更なる海外展開の機 運が高まっています。 このように、文化芸術は、国境を越えて多くの人々をひきつけ、社会のさまざまな面 への波及効果を持つ「ソフトパワー」です。人々の心に喜びを与え、心が豊かに元気に なることで、経済や社会を活性化し、日本全体を元気にする原動力になります。 文化芸術に対する国民意識をみても、平成 21(2009)年に内閣府が行った「文化に関 する世論調査」によれば、 「日常生活の中で文化芸術を体験したり、文化活動を行ったり すること」は「非常に大切」 「ある程度大切」とする回答が約 9 割に上っています。また、 平成 23(2011)年に内閣府が行った「国民生活に関する世論調査」では、国民の 6 割が 「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をす ることに重きを置きたい」と回答しています。 本市においても、第4次総合計画において、まちの将来像を「住めば誰もが輝くまち泉 大津 ~なんでも近いで ええとこやで~」と定め、文化・芸術・スポーツに関してめ ざす姿として「暮らしに文化・芸術・スポーツが息づくまち」を掲げています。 市では、施策展開にあたって様々な分野との交流・連携を重視し、とりわけ地域の大 学との連携による施策を展開しています。平成22(2010)年にプール学院大学、平成23 (2011)年に羽衣国際大学、平成25(2013)年に桃山学院大学と、多様な分野で包括的 に連携・協力し、地域社会の発展とその基盤となる人材育成に寄与することを目的とし て、包括連携協定を締結しました。この協定に基づき、平成26(2014)年12月に、桃山 学院大学と織編館の共催で企画展「桃山学院の歴史と文化」を、平成27(2015)年2月に 3 は、記念講演会をそれぞれ開催しました。今後も、大学等との連携を推進することによ り、文化・芸術施策の新たな展開や深化が期待できます。 市役所ロビーでの大学連携事業パネル展 その一方、文化芸術振興の取組には課題もあります。その一つは、文化芸術活動、と りわけ伝統的な文化芸術活動について、その取組の担い手や後継者を育て、次代へ引き 継いでいくことの難しさがあげられます。これは、近年の少子化、高齢化、グローバル 化の進展とも大いに関連するものです。また、文化芸術の鑑賞や活動の場となる公共施 設の老朽化も課題です。現在、全国の多くの地方公共団体で、1960~1970 年代の高度経 済成長時に建設、整備された学校や公民館、図書館といった公共施設の老朽化が進み、 今後、集中的に建替え時期を迎えます。その多額の更新費用等は、本市のような財政状 況の厳しい地方公共団体にとって、大きな財政負担となる事が予測されます。 このような状況の中、全国的には、新たな担い手の登場や後継者の育成が世代間交流 を生み、社会や地域の課題解決の糸口になる事例や、公共施設に活動の場を限定せず、 空き家のリノベーションや自宅の開放等、新たな活動の場を模索する動きもみられます。 今後、これらが文化芸術活動の多様化と相まって、課題解決へのアプローチの一つに なるものと期待されます。 (3)アンケート結果の概要 地域の文化資源や地域に根ざした文化芸術活動は、それ自体が固有の価値を持つだけ でなく、地域への誇りや愛着を深め、 「まちの個性と魅力」を創出します。そのため、こ れまでの行政が施設整備や事業補助を実施し、市民はそれを利用するだけという行政完 結型から、市民が主体となった文化芸術活動を行い、その創意工夫を引き出す市民協働 型に重点を移す必要があります。 その観点から、今回、市民及び文化芸術関係団体に対してアンケートを実施し、文化 芸術活動の実態把握に努めました。その結果は次のとおりです。 4 ≪市民アンケート結果より≫ ・鑑賞について:過去 1 年間に、映画、音楽をはじめ、多くの方がさまざまな文化芸術に接し ていますが、その一方、鑑賞したものはないという回答も多くみられます。鑑賞理由として は、自身の興味とともに家族や知人が出演している、また勧められたことがきっかけである ことが多く、周囲の人々からの影響が鑑賞に結びついていることがうかがえます。 ・活動について:過去 1 年間に、活動していない人が最も多い一方、活動した人については、 市内の公共施設にて、月数回の教室・講座へ参加しているという実態がうかがえます。活動 期間では、はじめて間もない人と、30 年以上のキャリアを持つ人が多く、一度活動を開始す ると、一生涯の趣味や生きがいとして活動が続いていることがうかがえます。活動のきっか けは、興味、関心、自分自身の勉強が多く、活動しなかった理由は、興味のあるものがない、 または少ないが多く、個人の関心が活動の有無につながっていることがうかがえます。 ・本市の文化芸術の振興施策について:回答者の半数以上がわからないとあり、やや不満であ る、不満であるが次いで多く、満足している、ほぼ満足しているは少数となっています。 ・市の文化的環境について:「身近なところで気軽に文化、芸術に触れられる機会の提供」と ともに、「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」が必要との意見が多くみられます。 以上のことから、個人の文化芸術の鑑賞・活動は、まず、個人の関心が契機となり、周囲の 身近な人との関係性の中から生まれる傾向があります。そしてその活動拠点は、身近な施設の 場合が多いことがうかがえます。この結果から、市民が行う文化活動では、「身近なところで 気軽に文化、芸術に触れられる機会の提供」や「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」が望 まれていると考えられます。 ≪文化芸術関係団体アンケート結果より≫ ・活動分野について:美術(陶芸、書道、絵画) 、生活文化(囲碁、詩吟、短歌、俳句)、音楽の 順で活動人数が多い結果になっています。また、その他(外国語の習得、料理など)も多数み られ、幅広い活動実態がうかがえます。 ・団体構成員について:1~10 人、11 人~30 人がほぼ同数ですが、101 人以上という団体もわず かながらみられます。 ・年間活動資金について:50 万円未満が大半ですが、100 万円以上 500 万円未満、500 万円以上 という団体もわずかにみられます。 ・活動場所について:公民館が半数以上を占めて最も多く、次いで市民会館と続きます。 ・活動回数について:週に 1 回程度と月に 1 回程度がほぼ同数です。 ・発表する機会や施設について:約 9 割が機会ありで、その 6 割は、年に 1~2 回です。施設は、 公民館、市民会館が多く、普段の活動場所と同じ傾向がみられます。 ・活動の問題点について:メンバーの確保、拡大が最多で、次に、施設の整備・充実、活動資金 の調達、活動内容のレベル向上と続きます。 ・市が行うものとして大切なものについて:施設の整備・充実が最多で、高齢者、障がい者が参 5 加できる環境整備、資金的援助による支援と続きます。 ・団体が自ら行うことで大切なものについて:後継者の発掘・育成が最多で、活動内容のPR、 文化施設の整備・充実と続きます。 ・今後力を入れる点について:高齢化が進むため、後継者の発掘と育成、レベルの向上などが挙 がっています。 ・本市の課題、方向性について:高齢者向けの設備(エレベーター、トイレ)改修、他団体との 情報交換やコミュニケーションの場がほしい等の回答がみられます。 団体アンケートは、87 団体から回答を得ました。市が事務局となっている団体以外にも、公共 施設で活動する団体へ依頼した結果、活動分野や構成人数が多岐にわたりました。ただ実際には、 さらに多くの団体が存在すると考えられます。約 9 割の団体が、発表機会ありと回答しており、 その団体の活動及び発表の場の多くが公共施設となっています。活動の問題点と課題で最も多い のは、メンバーの確保と拡大で、これは後継者の発掘、育成にも影響します。また、市が行うべ きものとしては、文化施設の整備、充実、高齢者、障がい者が参加できる環境整備との回答が多 数を占めました。後継者の発掘等に次いで大切なことは情報発信であるとの回答が多数ありまし た。情報発信を市が行うことで、活動内容の周知、メンバー募集を効率的に進め、活動の発展と 後継者の発掘・育成につなげたい、という思いがうかがえました。 6 第 2 章 計画の基本的な考え方 1.計画の位置付け 本計画は、文化芸術振興基本法や泉大津市文化芸術振興条例などの関係法令に則り策 定するものです。 また、 「住めば誰もが輝くまち 泉大津~なんでも近いで ええとこやで~」をまちの 将来像に掲げる「第 4 次総合計画」の政策「学びあうひとづくり 彩りあるまちづくり」、 基本施策「文化・芸術・スポーツ」の「文化・芸術」部分に位置づけられる計画です。 関 ・文化芸術振興基本法 ・社会教育法 ・文化財保護法 係 法 令 第 4 次 泉 大 津 市 総 合 計 画 ・泉大津市文化芸術振興条例 ・泉大津市文化財保護条例 《まちの将来像》 住めば誰もが輝くまち泉大津 ~なんでも近いでええとこやで~ 《政策》 学びあうひとづくり 彩りあるまちづくり 《基本施策》 文化・芸術・スポーツ [めざす姿] 暮らしに文化・芸術・スポーツが 息づくまち 7 第 2 次 泉 大 津 市 文 化 芸 術 振 興 計 画 2.計画の期間 計画期間は、 「第 4 次総合計画」との関連性・連動性を図るため、平成 28 年度~平成 32 年度の 5 年間とします。 また、本計画の達成状況については、計画期間が終了する 5 年目に評価を行い、次期 計画に引き継いでいきます。 なお、計画期間中においても、 「第 4 次総合計画」の見直しや、変化していく市民ニー ズへの対応など、必要が生じた場合には適宜見直しを行うものとします。 <本計画及び第 4 次総合計画の対象期間> H26 第 3 次総計 H27 (弾力的 運用期間) 文化芸術振興計画 【改訂版】 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 第 4 次泉大津市総合計画【基本構想】(10 年間) 前期基本計画 後期基本計画 (5 年間) (5 年間) 第 2 次泉大津市文化芸術振興計画 (5 年間) 進 行 管 理 進 行 管 理 進 行 管 理 進 行 管 理 評 H36 H37 次期総計 次期計画 価 3.めざす姿と基本方針 「第 4 次総合計画」の基本施策のめざす姿「暮らしに文化・芸術・スポーツが息づくま ち」に沿って、「くらしに織りなす文化と芸術のまち」を本計画のめざす姿とし、「第 4 次 総合計画」での成果指標の実績値・目標値を、本計画の成果指標として引用します。 あわせて、 「第 1 次計画」及び「改訂版」の方向性と基本的な考え方を引き継ぐものとし ます。 (1)めざす姿 くらしに織りなす文化と芸術のまち 本市には、これまで継承されてきた歴史や伝統文化をはじめ、毛布を中心とする 繊維産業の影響を受けつつ、市民の方々に担われ築き上げられてきた文化的風土が 刻み込まれています。また、文化や芸術は、その時々の社会経済状況の影響を受け て発展・変貌をとげ、時代の様相を帯びて日々の生活の中に息づくものです。市民 一人ひとりの生活において、文化や芸術を創造・鑑賞することが、まちづくりに参 画し住みやすさを築き上げる機会となり、市への愛着や心の豊かさを実感できるま ちをめざします。 8 (2)成果指標 1 ヶ月に 1 度以上、美術館やコンサートに行くなど、文化芸術活動に参加している 市民の割合 現状値(実績値) 平成 26 年 目標値 16.2% 平成 32 年 25%を上回る 市民満足度調査(16 歳以上の市民 2,000 人対象として平成 26 年 6 月 19 日~30 日に実施)で、 『1 ヶ月に 1 度以上、文化・芸術活動に参加している』の設問に対し、「はい」と回答し た市民の割合を現状値(実績値)とし、目標値はこれをもとに設定。 (3)6 つの基本方針 本計画のめざす姿である「くらしに織りなす文化と芸術のまち」の実現に向けて、6 つの基本方針を定め、取組を進めていきます。 1 歴 史 的 ・ 文 化 的 資 源 の 保 存 と 活 用 ~伝統文化を尊重し、歴史的・文化的資源の活用を図ります~ 2 文 化 芸 術 を は ぐ く む た め の 環 境 整 備 ~文化芸術をはぐくむことのできる環境の整備を進めます~ 3 文 化 芸 術 活 動 の 振 興 ~市民の文化芸術活動の支援を通じ振興を図ります~ 4文化芸術に親しみやすい鑑賞機会の充実 ~市民が優れた文化芸術を鑑賞する機会の充実をめざします~ 5学校教育・生涯学習の交流・連携の充実 ~学校教育・生涯学習を充実し各分野との交流・連携をより一層推進します~ 6 市 民 の 自 主 的 な 文 化 芸 術 活 動 の 促 進 ~市民の自主的な文化芸術活動を促進します~ 9 く ら し に 文織 化り とな 芸 す 術 の ま ち 4.計画の体系図 基 本 方 針 [ 施 策 体 系 ] 1 歴史的・文化的 資源の保存と活用 基 本 施 策 施 [ 施 策 体 系 ] ①文化財の調査・ 保存・公開 策 [ 施 策 体 系 ] ア 文化財の保存・活用 イ 池上曽根遺跡の整備と活用 ウ 無形民俗文化財 の継承と活用 ② 普 及 啓 発 活 動 ア 展 示 会 等 の 開 催 イ 出 版 活 動 の 充 実 2 文化芸術をはぐ くむための環境整備 ①水と緑と自然 の保護と活用 ア 花と緑を増やす活動 の推進 イ 環境美化活動団体への支援 ウ 花・緑・水のネット ワークの形成 ②文化芸術の薫る まちづくり ア 景観を活かしたまちづくり イ 既存施設の利用環境の向上 3 文化芸術 活動の振興 ①活動成果を発表 する場の提供 ア 市展・文化祭等の開催 イ 公共施設及び民間施設に おける場の提供 ②人材・団体の育成 及び活用 ア 人 材 の 育 成 支 援 イ 団体の育成及び活動支援 ウ 市にゆかりのある芸術家 への活動機会の提供 10 基 本 方 針 基 本 施 策 [ 施 策 体 系 ] [ 施 策 体 系 ] 4 文化芸術に親しみ やすい鑑賞機会の充実 ①文化芸術鑑賞 機会の提供 施 策 [ 施 策 体 系 ] ア 公共施設及び民間施設に おける鑑賞機会の場の提供 イ 文化芸術鑑賞情報の 収集と提供 ②文化施設の ネットワーク ア 市内施設のネットワーク イ 泉州ミュージアム ネットワーク 5 学校教育・生涯学習 の交流・連携の充実 ③市民・企業との連携 ア 地 場 産 業 と の 連 携 ① 体 験 学 習 の 推 進 ア 鑑賞教室・体験講座・ 学校部活動等の推進 イ 地域の自然を体験する 事業の推進 ②生涯学習機会の充実 ア 各施設における講座・ 教室等の充実 イ 生涯学習環境づくり の推進 ③多様な文化の共有・ 交流の推進 ア 海外・国内都市との 交流の推進 イ国際理解教育の推進 6 市民の自主的な 文化芸術活動の促進 ①市民による文化芸術 振興の推進 ア 自主的な文化芸術 活動の支援 イ 職員の文化意識の向上 11 第 3 章 施策内容 1.歴史的・文化的資源の保存と活用 <成果> 池上曽根遺跡の発掘をはじめとする文化財の調査を進め、その成果を展示や公開すると ともに、それらを学習教材や観光資源として活用しました。 ① 文化財の調査・保存・公開 ア 文化財の保存・活用 市内にある文化財の保存と活用を進めます。 a より多くの文化財の保存と活用 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①発掘調査 発掘調査概報の発行 継続して発掘調査を実施す る。 ②古文書調査 史料室紀要の発行 継続して市内古文書の調 査・整理を実施する。 1 件登録(田中家住宅)、登 ③登録文化財制度 7 の 登録文化財の登録件数の増 録候補物件の調査を継続し 活用 をめざす。 て行った。 10 件を認定。文化財イラス ④ふるさと文化遺産 トマップ、文化財公開展など 認定件数の増をめざす。 認定制度8の活用 で活用してきた。 ⑤指定文化財制度 9 の 指定文化財の調査・指定・公 継続して実施する。 活用 開を実施してきた。 織編館において資料の収 ⑥市史・産業関係資料 集・保存を継続し、展示や刊 織 編 館 に お い て 資 料 の 収 の収集 行物で成果の公表を実施し 集・保存を継続して行う。 てきた。 7 8 9 登録文化財制度:国の文化財登録台帳へ文化財の登録を行います。 ふるさと文化遺産認定制度:文化財保護委員会が指定文化財以外の文化財を顕彰します。 指定文化財制度:文化財保護法や地方公共団体の文化財保護条例に基づき保護の対象とする文化財の指定 を行います。 12 田中家住宅(田中本陣)(国登録有形文化財) b 二田村境石造物群(ふるさと文化遺産) 文化財を郷土学習の素材として活用 取組 ①織編館での展示 これまでの成果 取組方針・展開 企画展により地域文化を継 これまでの調査・研究成果に 続的に発信し、郷土学習の素 もとづいた企画展を実施し 材、観光資源として活用す てきた。 る。 ②文化財公開展 10の開 毎年継続して文化財公開展 継続して実施する。 催 を実施してきた。 c 文化財を観光資源として活用 取組 ①文化財マップの発行 これまでの成果 取組方針・展開 4 種類のマップを冊子化し イラストマップを活用した た。 企画の実施を行う。 「泉大津の史跡と文化財」、 「おおつ物語 第 1 集」、 「写 新たに指定・登録・認定した ②文化財ガイドブック 真集『泉大津市の 70 年』」 文化財の普及啓発用印刷物 の発行 を刊行し、以来有償頒布を行 を更新・作成する。 ってきた。 10 ③文化財公開展の開催 毎年継続して文化財公開展 継続して実施する。 を実施してきた。 ④文化財案内板の設置 継続的に文化財啓発看板を 看板未設置の文化財につい 設置してきた。 て設置を進める。 文化財公開展:秋の文化の日前後に、市内の文化財を市民に公開します。 13 イ 池上曽根遺跡の整備と活用 弥生時代を代表する環濠集落である池上曽根遺跡の整備を行い、文化振興の拠点と して活用を進めます。 a 全域整備に向けた取組 取組 これまでの成果 取組方針・展開 1 期整備終了後、平成 13 年 ①2期整備終了。次に3期 3 期整備に向け、和泉市・ 度史跡公園がオープンし 整備に向けて調査区を設 大阪府と整備計画協議を た。平成 22 年度に 2 期整 定 継続して行う。 備が終了した。 b 学術調査の推進と成果の発表 取組 これまでの成果 取組方針・展開 弥生学習館と府立弥生文 和泉市、府立弥生文化博物 化博物館との連携事業を ①府立弥生文化博物館との 館との連携事業を継続的に 継続実施。平成 28 年度に 連携強化 進めてきた。 史跡指定 40 周年記念式 典を計画。 c 生涯学習活動に積極的に利用 取組 ①田植え体験 これまでの成果 取組方針・展開 継続的に稲作体験講座を実 稲作体験講座を継続して 施してきた。 実施する。 ボランティアの確保・育 池上曽根弥生学習館及び池 成とともに、継続して池 ②文化ボランティア等に 上曽根史跡公園において案 上曽根弥生学習館及び池 よるガイド 内・解説を行ってきた。 上曽根史跡公園において 案内・解説を行う。 ③校外学習 校外学習の一環として池上 曽根弥生学習館で体験学習 継続して実施する。 を実施してきた。 14 ウ 無形民俗文化財の継承と活用 伝統文化の継承と活用を図るため、後継者育成等の取組とともに、子どもたちと高 齢者の多世代交流を進めます。 a 保存会をはじめとする活動団体への支援 取組 これまでの成果 取組方針・展開 社会教育関係団体補助金を ①大津おどり保存会への 交付し、泉大津古来の伝統的 自立した団体活動をめざ 支援 な大津おどりを保存し、その した支援を促進する。 普及振興を図った。 社会教育関係団体補助金を ②あびこ踊り保存会への 交付し、泉大津古来の伝統的 自立した団体活動をめざ 支援 なあびこ踊りを保存し、その した支援を促進する。 普及振興を図った。 だんじり祭りが盛況・安全に ③地車連絡協議会への支 自立した団体活動をめざ 開催され、保存・発展に寄与 援 した支援を促進する。 している。 将棋や茶華道の教室を開催 さらなる世代間交流や後 ④郷土芸能子ども教室の し、子どもたちに伝統文化の 継者育成が推進できるよ 開催 体験を提供できた。 う検討する。 大津おどり(市指定無形民俗文化財) 15 あびこ踊り(市指定無形民俗文化財) ② 普及啓発活動 ア 展示会等の開催 展示会等を通じて、市内における文化財や伝統文化の意識啓発を進めます。 a 児童・生徒の郷土学習への活用 取組 ①織編館での展示 これまでの成果 取組方針・展開 常設展・企画展を小学生が継 小学生の社会見学施設と 続的に社会見学に活用でき しての活用を継続して実 るよう実施してきた。 施する。 小学校学習の一環として池 ②池上曽根弥生学習館で 上曽根弥生学習館で体験学 継続して実施する。 の体験学習 習を実施してきた。 ③文化財公開展の開催 毎年継続して文化財公開展 継続して実施する。 を実施してきた。 織編館での展示 b 文化財関係施設の入館者増加を図るためのPR強化 取組 これまでの成果 取組方針・展開 市内公共施設開催イベント ①ポスター・パンフレット や企画を、ポスター・パンフ 継続して実施する。 の配布 レットの配布により周知し た。 ②報道資料の提供 織編館・池上曽根弥生学習 報道機関が取り上 げ る 館・池上曽根史跡公園等での 魅力ある 企画を実施 す 開催イベント・企画を記者ク る。 ラブへ報道提供してきた。 16 イ ③広報紙での案内 継続して織編館・池上曽根弥 生学習館・池上曽根史跡公園 等での開催イベント・企画を 「広報いずみおおつ」に掲載 してきた。 継続して実施する。 「文化財へのいざない」のコ ーナーを設け、広報裏表紙 「おおつ物語」で文化財を紹 介した。 ④ホームページでの案内 継続して、織編館・池上曽根 弥生学習館・池上曽根史跡公 園等での開催イベント・企画 継続して実施する。 を市HPや池上曽根史跡公 園協会HPに掲載してきた。 出版活動の充実 文化財関係刊行物の出版と普及を進めます。 a 多くの人に出版物を読んでいただくための普及活動 取組 これまでの成果 取組方針・展開 継続して市文化財関係書籍 ①公共施設での頒布を拡 を織編館・池上曽根弥生学 継続して実施する。 大する 習館・市役所で販売してき た。 ②文化財を紹介するパン 継続して各種文化財パンフ 継続して実施する。 フレットの配布 レットを作成し頒布した。 おほつ研究 17 2.文化芸術をはぐくむための環境整備 <成果> 市民活動団体等との協働により、河川敷や公園の環境保全や、浜街道等の歴史的なまち なみの保全に取り組むとともに、公共施設や民間施設の利用促進を図りました。 ① 水と緑と自然の保護と活用 ア 花と緑を増やす活動の推進 文化芸術の源泉である緑や水等の自然資源の保護について、市民参加型で緑地保 全・創出活動を推進していきます。 a 適正な維持管理に向けた地域住民組織による維持管理活動 取組 ①花と緑の推進事業 これまでの成果 取組方針・展開 米の生産調整による休耕地 に、景観を良くする目的の草 花(コスモス・レンゲ)を栽 継続して実施する。 培し、緑の空間を提供し良好 な都市環境を形成できた。 公園や緑地など市民にとって ②公園・緑地などアド 身近な場所の環境美化活動や プト・プログラム11 緑化推進を市民が自ら行うこ 継続して実施する。 による維持管理活 とで、自然保護に対する市民 動 の意識向上に寄与した。 写生コンクールを行うこと ③緑と花の写生コン で、自然との触れ合い、みど クール りの発見、緑化推進の向上を 図ることができた。 11 市内の小・中学校、幼稚園、 認定こども園 、 保育 所の児 童・生徒を対象に、緑と花の 写生コンクールに応募しても らうことで、緑化に対する意 識を高めてもらう。 アドプト・プログラム:アドプトとは“養子縁組”のことで、道路や河川敷などの一定区間を個人やグル ープで「養子」として引き受け、その区間の清掃や維持管理などの環境整備活動 を定期的に行うといった環境美化ボランティアの取組をいいます。 18 イ 環境美化活動団体への支援 健全な文化の発達を促進するために不可欠な美しい環境の保護と維持を進めます。 a 環境美化団体等の支援を通じて、美しいまちなみの形成の促進 取組 これまでの成果 取組方針・展開 地域清掃活動、河川、空地 パトロール、不法投棄監視 パトロール、健康教室、献 ①衛生委員会等の環境 血運動、住民健診キャンペ 自治会等と連携・協力してい 美化活動を支援 ーン、環境美化啓発等の取 く。 組の継続により、美しいま ちなみの形成の推進及び促 進に寄与した。 自治会等、多数の団体に参 加頂き、 「ごみ問題や環境問 題」に対する意識の高揚を ②ごみゼロ大作戦12 活 図れた。また、近隣の方々 動の推進 とのコミュニケーションの 場となり、平素の地域の防 犯活動等に繋がった。 ③港湾清掃活動の推進 参加団体が固定化されてき ているため、より多くの市 民、団体等に参加して頂ける よう、広報を行って参加者を 増やしていく。 市民に親しまれる港づくり 市民参加型の清掃活動を行 を進めるため、より多くの市 うことができ、市民に親し 民、港湾関連事業者、その他 まれる港づくりに貢献する 関係団体を交えて、積極的に ことができた。 清掃活動を行う。 屋外広告物法・大阪府屋外 広告物条例に基づき、環境 保全協力員の協力及び不法 ④不法屋外広告物撤去 屋外広告物等撤去対策協議 大阪府のさらなる応援・協力 活動の推進 会との連携により、不法屋 体制の強化。 外広告物の撤去を行った結 果、まちなみ環境美化に貢 献した。 12 ごみゼロ大作戦:「自分たちの街をきれいに!」をスローガンに、市内で一斉に行う清掃活動。 5 月 30 日の「ごみゼロの日」にちなみ毎年実施しているものです。 19 ウ 花・緑・水のネットワークの形成 市内の自然環境の保護と整備を進めます。 a 市内の自然環境の保護と活用を図るため、「花・緑・水のネットワーク」の形成 取組 これまでの成果 取組方針・展開 地域のボランティアの協 大津川河川敷堤防の花壇に草花 力のもと、大津川河川敷 ①大津川河川敷の活 を定植することで、市民の憩いの に幅広い世代がふれあう 用 場を提供できた。 ことができる空間を創造 していく。 泉大津中央線にハナミズキの植 ②道路等への植樹(並 樹を行ったことで、市民の憩いの 木の形成) 場となる並木道を提供すること ができた。 継続的な主要幹線道路に ある並木道の適切な維持 管理により、並木道の保 全を行う。 東雲公園に地下水を利用した小 ③地下水の公園等へ 川と夏場に水道水によるミスト の活用 シャワーを設置し、市民の憩いの 場を提供した。 地下水を継続的に利用で きるようポンプ及びミス トシャワー施設の維持管 理に努める。 大津川河川敷堤防の花壇 東雲公園の小川 20 ② 文化芸術の薫るまちづくり ア 景観を活かしたまちづくり 文化芸術を身近に感じる景観づくりを進めます。 a 歴史的まちなみや伝統文化の保全 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①登録有形文化財制 登録 1 件(田中家住宅)。 度の活用(再掲) 登録文化財の増をめざ す。 浜街道まつりは本市の恒例行事 として捉えられている面もあり、 ②浜街道の保存と活 多数の来場者、また幅の広い年齢 用 の方が訪れるまつりとなり、地元 住民の伝統あるまちなみへの意 識の向上が図られた。 浜街道まつりを開催する ことで「伝統あるまちな み」に対する住民のさら なる意識向上を図る。 浜街道まつり b まちづくり会議等の活動支援 取組 これまでの成果 浜街道まつりの実施により、 地域住民のみならず市内の多 くの人も参加し、浜街道周辺 の歴史的なまちなみや文化の 保全にかかるまちづくり活動 についてより深く関心を持っ ①各種まちづくり会 てもらうことができた。また、 議への活動支援 主に不法投棄やごみのポイ捨 ての問題に取り組み、継続的 に現場の確認や啓発のポスタ ーを設置したことにより、公 園等のゴミや不法投棄も減少 した。 21 取組方針・展開 引き続き浜街道まつりの開 催・運営に対する支援を行 い、地域の活性化を図る。ま た、不法投棄やごみのポイ捨 て問題の取組活動について は会員主体で進めるが、新た な方向性を検討する中で行 政として支援すべきことを 行う。 絵のあるまちづくり事業にお いて、景観市民会議「景観人 の集い」のみの単独主催とな ったため、絵のデザインなど も含め、地域主体へシフトさ せる試みを行った。 参加者を地域の住民や自治 ②景観市民会議「景観 会、生徒など地域密度の濃い 人の集い」支援 集まりにすることで、より景 観への認識が深まり、美しい まちづくりへの意識の醸成が 促進できた。 今後、壁画の補修など、地域 でできることは地域で行うと いう自立したまちづくりへの 足がかりとなった。 絵のあるまちづくり事業 22 今後も市民団体である景観 人の集いが主導となり、地域 と協働して良好な景観保全 の啓発を行う。 イ 既存施設の利用環境の向上 公共施設や民間施設の利用環境の向上を促します。 a 既存公共施設の有効利用 取組 これまでの成果 市役所では、絵画展示により 芸術振興の向上を図ることが できた。また、アートブラン ケットを展示することによ り、国内最大の毛布の産地で ある泉大津の知名度を上げる とともに、毛布の可能性を国 ①市役所・市立病院等 内外へアピールすることがで の室内 壁面 スペー きた。 ス等の活用 市立病院では、新病院竣工後、 絵画等の掲示により院内の和 やかな雰囲気づくりに努める とともに、職員も含め患者さ ん、来院者に対し絵画等を通 して心のゆとりの提供と芸術 に対する趣味の増進を図るこ とができた。 b 取組方針・展開 市役所では、引続き庁舎内壁 面の空きスペースを有効利 用し芸術の振興及び情報発 信の充実を図る。 市立病院では、院内の定期的 (1年を目途)な掲示絵画等 の入替等により継続して治 療に専念できる和やかな雰 囲気づくりと患者さん、来院 者、職員も含めた芸術に対す る趣味の増進を図る。 公共施設及び民間各施設の利用促進 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①インターネットを 利用促進を図るため、情報収 活用し た施 設予約 施設の予約及び検索システム 集に努めながら、より充実し システ ムの 構築及 の運営を実施した。 たシステムの導入を検討す びイベ ント 情報提 る。 供システムの構築 c あすとホール事業等との連携強化 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①各種講座等との連 文化活動団体等と連携講座を あすとホールを活用した講 携 開催した。 座等を推進する。 23 3.文化芸術活動の振興 <成果> 公共施設等における展示・コンサート・サークル活動等を通じて、多くの市民の文化芸 術活動への参加を実現するとともに、フカキ夢・ひとづくり賞の授賞等を通じて文化芸術 活動を行う団体や人材の育成を行いました。 ① 活動成果を発表する場の提供 ア 市展・文化祭等の開催 文化・芸術活動のレベルアップをめざします。 a 参加分野の新・増設及び参加団体・個人への参加促進 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①募集範囲の拡大 市展や文化祭の見直しを図 り、シャンソンなど新たな分 野の参入や、市民音楽祭「合 唱・軽音楽の部」と「吹奏楽 の部」の 2 回開催に変更する など、内容の拡充を図ってき た。 市展についてはすべてのジ ャンルの制作物を展示でき るようにする方法を研究す る。また、文化祭全体におい ては、今後より多くの市民が 参加できる仕組みにしてい く。 ②参加分野の再検討 クラシック及び囲碁が新たに 市民ニーズに対応したイベ 参入した。さらに大阪府のわ ントを実施し、市民の学びの がまちカンヴァス事業の採択 場を充実させる。 を受けた。 ③音楽分野との連携 各種文化行事に市内各音楽団 市内各音楽団体等と協議し、 体が連携し、事業内容の充実 さらなる連携の可能性を探 が図られた。 る。 市 文 化 祭 展 24 イ 公共施設及び民間施設における場の提供 文化・芸術活動の成果を発表する場を幅広く提供します。 a 公共施設等の活用 取組 これまでの成果 生涯学習施設主催事業として ①生涯学習施設の利用 各種イベントを開催したこと 促進 により、ホール等の活性化に 繋がった。 取組方針・展開 主催事業実行委員会と協働 し、市民の文化意識の向上を めざして、多彩なイベントを 実施する。 織編館ギャラリーを文化芸術 ②織編館ギャラリーの 継続して利用率の向上を図 活動の成果を発表する場とし 積極的活用 る。 て積極的に活用してきた。 本市を拠点に活動を広げるプ ③市役所でのロビーコ ロ・アマのアーティストに活 ンサートや作品展の 動の場を設け、訪れた市民に 実施 音楽を身近に感じてもらうこ とができた。 市役所1階ロビーのスペー ス確保が難しくなってきて いるため、今後の開催につい ては、ロビーの使用状況や出 演希望者の声などを踏まえ て計画的に進めていく。 ミニギャラリーでの展示によ る団体活動成果を発表する場 所の提供だけでなく、外来患 ④市立病院での院内コ 者さんが安らかな気持ちにな ンサートや作品展の り治療に専念できるよう絵画 実施 等を通して「心のゆとり」の 提供と、職員も含め来院者へ の芸術に対する趣味の増進も 図ってきた。 定期的(1 年を目途)な絵画 等の入替等により継続して 掲示絵画等を通して職員を 含め外来患者さんへの心身 のリフレッシュを図るとと もに、芸術に対する趣味の増 進も図る。 各種講座、教室が、文化芸術 活動の場として定着してきて ⑤総合福祉センターと いる。 の連携 会議室等の利用者数は増加傾 向にあり、活動の場として活 用されている。 より多くの市民が活動出来 る場を設け、文化芸術活動の 発展を図る。会議室等の利用 者数も増加傾向にあり今後 も有効活用の促進を図る。 高架化は完了。南海電気鉄道 ⑥鉄道高架下空間の活 南海電気鉄道㈱と開発コン ㈱と高架下公共利用位置につ 用 セプトに沿って協議を行う。 いて協議を行っている。 ⑦テクスピア大阪の活 各種文化講演事業等を行って ホール等の文化・芸術利用を 用 いる。 さらに促進する。 25 b 民間施設との連携 取組 これまでの成果 取組方針・展開 各 種 文 化 事 業 の 協 力 に 加 地域文化発信拠点の一つと ①あすとホール事業との え、連携した広報活動を行 して、より充実した活用を連 連携 った。 携して進める。 各小学校や幼稚園、保育所 の子どもたちに平和への願 いをうちわに描いてもらう 事で戦争を風化させない教 今後も継続的に実施し、作品 ②アルザアトリウムでの 育の一環として子どもたち を通じて多くの市民に平和 事業の拡充 の平和意識の高揚を図ると 意識の高揚を図る。 ともにアルザアトリウムに 展示し、多くの人に観ても らう事で意識啓発を行っ た。 浜街道まつりの会場や、狂 地域文化活動発信の場とし ③のこぎりホールとの連 言教室発表の場などで活用 て、より充実した活用を地域 携 した結果、地域文化の活性 と協議の上で推進する。 化につながった。 実施に向け駅やホテル等の 今後も、継続的に調査研究を ④駅・ホテル等での展示機 展示について、調査研究を 行い、具体的な内容を検討し 会の促進 行った。 ていく。 あすとホールでのイベント 26 ② 人材・団体の育成及び活用 ア 人材の育成支援 伝統文化・芸能の後継者の育成を進めます。 a 伝統文化・芸能の幅広い人材の育成 取組 これまでの成果 取組方針・展開 社会教育関係団体補助金を交 ①無形民俗文化財の伝 付することによって、泉大津 自立した団体活動をめざ 承団体 13 が行う保存 古来の伝統的な大津おどりと した支援を促進する。 伝承事業への支援 あびこ踊りを保存し、その普 及振興を図ることができた。 平成 17 年度より実施し、個 人、団体に奨学資金を交付し ②フカキ夢・ひとづく た。 り賞の活用 文化芸術活動を行う人材や団 体への育成支援に貢献でき た。 イ 継続して実施する。応募 者数が減少傾向にあるた め、広報の仕方を見直す。 過去の交付者に対するフ ォローアップを行い、人 材・団体のその後の活動 や成果を把握する。 団体の育成及び活動支援 文化・芸術活動団体、サークルの育成と支援を進めます。 a 各団体及びサークルの活動形態の見直し 取組 これまでの成果 各公益活動団体の情報を収 集・発信するため、市民活動団 体登録制度を創設するととも ①市民への各公益活動 に市民活動支援センターを開 団体等の活動状況等 設し、より多くの団体がセンタ の情報提供 ーを利用することを通じて、更 なる団体に関する情報を収 集・発信することができた。 取組方針・展開 公益活動団体に関する情 報のデータベース化を図 り、これら収集した情報 を紙媒体に加え、ポータ ルサイトなどの電子媒体 により発信し、誰もがア クセスできる環境を整備 する。 各施設の垣根を越えた交 学習成果発表の場を通して、活 流を推進する。 ②活動団体間の交流の 動団体間や地域住民との交流 市民活動支援センターに 促進 を推進することができた。 おいて活動団体間の交流 を推進する。 13 無形民俗文化財の伝承団体:大津おどり保存会、あびこ踊り保存会の 2 団体 27 ③活動団体への支援 社会教育関係団体補助金を交 付し文化芸術活動の振興や団 自立した団体活動をめざ 体育成に寄与することができ した支援を促進する。 た。 市民活動支援センター ウ 市にゆかりのある芸術家への活動機会の提供 泉大津市にゆかりのある芸術家の作品展示・コンサート等の開催による活動の支援を進 めます。 a 市内在住及び出身者の芸術家作品展・コンサート等の開催 取組 これまでの成果 取組方針・展開 既存の展示を再検討し、市民 ①市内在住及び出身者 毎年 1 月に市民ギャラリー展 や地域作家の作品を楽しん による作品展の開催 を開催してきた。 でもらえる機会を増やす。 ②市内在住及び出身者 地元アーティストの情報を クリスマスジャズコンサート によるコンサートの 収集することなど、さらなる 等を開催した。 開催 充実に向けて検討する。 ③市内在住及び出身者 文化活動団体等と連携し、人 より専門的な情報集約に向 の情報集約と活用及 材の把握に努めてきた。 けて検討する。 びネットワーク化 28 4.文化芸術に親しみやすい鑑賞機会の充実 <成果> 市広報紙やホームページ等による情報提供を行うとともに、泉州ミュージアムネットワ ーク等による文化施設間の連携と相互利用を促進し、文化芸術鑑賞機会の充実を図りまし た。 ① 文化芸術鑑賞機会の提供 ア 公共施設及び民間施設における鑑賞機会の場の提供 市民が文化・芸術を鑑賞する機会の充実を進めます。 a 文化芸術鑑賞機会を増やします。 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①生涯学習施設におけ 公 民 館 等 で 作 品 展 を 開 催 講座受講生やクラブ活動参 る創作活動に伴う作 し、鑑賞機会を提供するこ 加者の拡充をめざす。 品鑑賞機会の拡充 とができた。 様々なジャンルのコンサー ②各施設におけるイベ ト等を定期的に開催するこ ント及びコンサート とで、広く市民に対して文 継続的な実施を検討する。 等の鑑賞事業の拡充 化芸術に触れる機会を提供 した。 ③あすとホール・テク 各 種 文 化 事 業 の 協 力 に 加 地域文化発信拠点の一つと スピア大阪との連携 え、連携した広報活動を行 して、より充実した活用を連 による鑑賞事業の促 った。 携して進める。 進 14 泉大津フェニックスのPR を行うとともに、海辺で憩 ④泉大津フェニックス い、楽しむ催しを実施する 14 における野外コン ことにより、市内外に泉大 サートとの連携 津を広くPRすることがで きた。 泉大津フェニックス内にあ る現在の暫定芝生広場から 新芝生広場に会場を移し、今 後も継続して市民に親しま れるイベントを展開する。 平成 22 年度より3年計画 で実施した「カルチャー・ ⑤「カルチャー・スコ スコール」に引き続き、平 ール事業」及び「文 成 25 年度より「文化フォ 化フォーラム事業」 ーラム」を開催し、年間を の実施 通して、著名な作家や研究 者などを講師に招くことに 毎年多くの来場者が訪れ、泉 大津市の「文化フォーラム」 の知名度は増している。今後 も講演メニューを検討しな がら、多くの来場者の獲得を めざし継続して行う。 泉大津フェニックス:産業廃棄物や家庭から出る廃棄物による埋立地です。面積は 203ha。 野外コンサートは、埋立地の緑地内の芝生広場を活用して行われています。 29 より、文化的土壌の醸成を 図ることができた。 市内外から多くの来場者が 訪れ、 「いずみおおつ」の知 名度向上につながった。 また、参加者の多くの方に 満足、大満足と回答いただ いている。 泉大津フェニックスにおける野外コンサート イ 文化フォーラム 文化芸術鑑賞情報の収集と提供 市民が日常のなかで、容易に文化芸術情報に触れられる機会の充実を進めます。 a 文化芸術活動情報の収集と提供サービスの充実 取組 これまでの成果 取組方針・展開 市広報紙、ホームページ等 ①文化芸術情報の収集 で文化芸術関係イベント 的確な情報提供と内容の充 と提供サービスの充 情報を掲載することによ 実、機会の拡大を図る。 実 り、市民へ的確な情報を提 供することができた。 30 ② 文化施設のネットワーク ア 市内施設のネットワーク 市内施設情報の相互利用を進め、文化芸術情報の共有化を図ります。 a 公共施設及び民間施設を含めた地域文化施設間のネットワークの構築 取組 これまでの成果 取組方針・展開 市民音楽祭や文化祭等、団体 各施設のもつ資源や特性 ①生涯学習施設間の連 作品展を、各施設が連携実施 を活か し、施設間での共 携による事業の促進 することで、多くの市民参加 有・活用を促進する。 を促した。 各種イベント等のポスター ②ポスター掲示やチラ を市役所や各館に掲示した シ等の相互掲示・配 り、チラシを置いたりするこ 掲示方法等を工夫する。 布等による情報の共 とにより、情報の共有化を図 有化 ることができた。 イ 泉州ミュージアムネットワーク 市外施設情報の相互利用を進め、文化芸術情報の共有化を図ります。 a 泉州ミュージアムネットワーク15を通じた周辺の美術館・博物館と連携 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①泉大津文化の広域発 博物館間の広域連携を推進 「関西文化の日」へ継続し 信を推進 できた。 て参加する。 泉州ミュージアムネットワークパンフレット 15 泉州ミュージアムネットワーク:泉州地域と和歌山地域の博物館・美術館・資料館など、48 施設が連携し て活性化に取り組んでいます。 31 ③ 市民・企業との連携 ア 地場産業との連携 市民がわがまちへの理解を深めるよう、伝統ある毛布・ニット等の産業文化の情報 発信と継承・発展に努めます。 a 市内にある関連企業・団体との連携 取組 これまでの成果 取組方針・展開 東京スカイツリーや関西国 際空港でのPR活動を通 じ、シティプロモーション と毛布の魅力を国内外へ広 く伝えることができた。 「 ア ー ト ブ ラ ンケ ット 」、 「ナチュラルブランケッ ト」などのPR毛布を活用 し、泉大津産毛布の新たな 魅力を広くPRしていく。 市の内外に向けて泉大津製 ②織編館における繊維関 の商品等を展示・販売する 連資料等の収集と展示 ことで、その良さを知って もらうことができた。 泉大津製品の良さをさらに 伝えるための商品の販売を 行うことで、 「繊維のまち・ 泉大津」をPRしていく。 「商連わいわいフェスタ」、 「毛布謝恩セール」、「ニッ ト謝恩セール」、「おづみん ③泉大津未来ビジョン協 セレクト市」など、泉大津 議会との連携 市全域にわたり各種イベン トを実施し、「繊維のまち・ 泉大津」を広くPRできた。 引き続き市民に親しまれる イベントを展開すること で、「繊維のまち・泉大津」 をPRしていく。 ①泉大津ブランドのPR b 地場産業を活用した取組の実施 取組 これまでの成果 国内生産の約9割を占める 毛布をはじめ、ニット製品 や毛織物を生産する「繊維 のまち・泉大津」を全国へ エッセイ ①泉大津市オリアム随筆 PRするため、衣服や繊維 賞の実施 製品にまつわる思い出や感 動したことなど、“繊維製品” に触れる内容のエッセイを 募集し、地域産業の活性化 を図ることができた。 32 取組方針・展開 より効果的な広報活動を模 索・実施し、応募者数及び 文学フォーラムにおける来 場者数を増加させること で、「繊維のまち・泉大津」 を市内外に対しアピールし ていく。 5.学校教育・生涯学習の交流・連携の充実 <成果> 小中学校における出前講座や芸術体験学習の実施、公共施設における多様な世代を対象 とした講演会や講座・教室の開催、友好都市等との相互交流を推進しました。 ① 体験学習の推進 ア 鑑賞教室・体験講座・学校部活動等の推進 小中学校内での文化芸術活動を進めます。 a 学校での鑑賞教室や体験学習等の実施 取組 これまでの成果 取組方針・展開 認定こども園・幼稚園児、小 茶華道・落語等の伝統文化 ①茶華道・落語等の伝 学生が日本文化を体験できる の出前講座を実施し、認定 統文化の出前講座の よう、茶華道・落語等の伝統 こども園・幼稚園児、小学 実施 文化の出前講座を充実してい 生が日本文化を体験した。 く。 ②地域の文化人・芸術 小学生が日本文化を体験でき 小学生が日本文化を体験 家を招いた出前講座 るよう、国事業の啓発に努め した。 の実施 る。 全小学校で芸術鑑賞を実 小学生に年1回は芸術鑑賞を ③民俗芸能や芸術体験 施し、卒業までに6回以 実施し、心豊かな人間性をは 学習の実施 上、小学生の文化芸術体験 ぐくむ。 を確保した。 ④中学校部活動におけ コンクール等で優秀な成 他の芸術分野の活動への指導 る芸術分野の部活動 績を修めるとともに、3 中 者の派遣等、事業の充実を図 の推進 学校で合同演奏会を実施。 る。 優れた知識や技術を有する社 各種大会等で府の代表に 会人等多様な地域人材を活用 ⑤小・中学校部活動へ なるなど、優れた成績を修 することにより、部活動の推 の外部人材の導入 めた。 進を図り、効果的な指導を行 う。 各中学校区のすこやかネット ⑥ 地 域 教 育 協 議 会 16 各中学校区において実施 のイベントの周知、充実を図 (すこやかネット) イベントの集客数の増加 る。また、泉大津市 3 中学校 における文化芸術活 と体験活動等の充実 区地域教育協議会でのイベン 動の支援 ト実施継続。 16 地域教育協議会:学校と家庭・地域の連携による総合的な教育力の再構築をめざし、地域住民が地域の教 育課題について話し合い、協働した取組を進めるよう、教育コミュニティの中核となる 推進組織で、中学校区単位に設置されます。本市の場合は、3 中学校区にそれぞれ設置 され、活発に活動しています。 33 小学校3年生で市内めぐ りを、小学校高学年・中学 ⑦文化財等の現地見学 校で校外学習を実施し、市 の実施 内及び市外の歴史的施設 や文化財施設を見学した。 市内及び市外の歴史的施設や 文化財施設の見学を推進し、 歴史や文化 への認識 を深め る。 ぬり絵、お絵描き、竹細工 や、戎小学校(リブレEB ⑧放課後子ども教室に ISU)におけるおてだま おける文化芸術活動 づくり、ギター講座などの の支援 体験を行うことにより、子 どもたちが文化・芸術に親 しむことができた。 市民ボランティアの募集や育 成を促進し、子どもたちが文 化・芸術に親しむプログラム の充実を図る。 子どもたちに文化施設の 仕事を肌で感じてもらう ことができた。 各年度、数名が職場体験を 実施し、2 日間、施設職員 の指導の下、文化施設で補 助業務を行った。 今後も中学生の健全育成のた め必要と考える。 今後も公共施設での充実を図 る。 ⑨職場体験 イ 地域の自然を体験する事業の推進 本市の貴重であり、かつ数少ない自然を体験する活動を進めます。 a 自然体験学習や環境学習等の実施 取組 これまでの成果 子どもたちの身近にある大 津川に着目し、活動すること で子どもたちの大津川に対 するイメージが大きく変わ った。 また、自分たちが環境に優し ①大津川を活用した体 い生活をすることはどのよ 験学習・環境学習の うなことなのかを学び、それ 実施 を実生活の中で活かすこと ができるようになってきた。 さらに、自分たちで刈り取っ た葦で紙を作り、それに家族 への手紙を書くことで家族 愛をはぐくむことができた。 34 取組方針・展開 環境教育の一環として「水 辺の学校」に取り組む小学 校数の増加とめだかネット ワークなど他団体と連携を とり、内容の充実を図る。 ② 生涯学習機会の充実 ア 各施設における講座・教室等の充実 多様化する市民ニーズに対応するため、各施設で開催される講座・教室等の充実を 進めます。 a 多様なニーズ・様々な世代を対象とした生涯学習講座及び教室等の開設 取組 これまでの成果 取組方針・展開 南・北公民館及び勤労青少 年ホームにおいて、子ども ①南・北公民館、勤労青少 から高齢者までの幅広いニ 参加者層の拡大や講座内 年ホーム等の開催講座 ーズに対応した生涯学習講 容の充実を図る。 及び教室の充実 座を開催することにより、 生涯学習機会の充実を図る ことができた。 高齢者大学の名称をいきい き大学に改め、申込が増加 した。また、各種講座の受 ②総合福祉センターにお 講生を中心にクラブが自主 福祉センターでの活動に ける高齢者を対象とし 的に運営され生涯学習活動 限らず地域でも活動でき た講座及び教室の開催 の場となっている。福祉ふ る様な支援を行う。 れあいまつりは、福祉セン ターの利用者の励みとなっ ている。 ③弥生学習館、織編館等で 継続的に地域と関連した講 魅力ある講座の開催と地 開 催 さ れ て い る 講 演 座を開催し、生涯学習機会 域 文 化 の 発 信 を 推 進 す 会・フォーラム等の開催 の充実が図られた。 る。 文化、音楽、服飾、料理、 ④南・北公民館、勤労青少 手工芸、書画、写真等のサ 広報活動の充実や、各サ 年ホーム等のサークル ークル活動を行うことによ ークル間交流の促進を図 活動の充実 り、生涯学習機会の充実を る。 図ることができた。 あすとホール等市内で実 ⑤各種講座等との連携(再 文化活動団体と連携講座を 施される講座等との事業 掲) 開催した。 連携を促進する。 テクスピア大阪を利用して 市展・講演会など各種文 ⑥テクスピア大阪事業と 各 種 文 化 事 業 を 行 って き 化事業を積極的に推進す の連携 た。 る。 35 学習の場と交流を目的とし て開催している講座につい ては、参加申込みが多く、 交流の場として成果は大き ⑦にんじんサロンでの講 い。 座・フォーラムの実施 また、講座前の男女共同参 画についてのミニ講座など を取り入れ、男女共同参画 についての意識の向上が図 れた。 男女共同参画交流サロン で学習したことを、地域 に発信し有効に活用する ことを目標として、男女 共同参画についての啓発 を広め、地域での男女共 同参画についての意識の 向上を図る。 にんじんサロンでの講座・フォーラム b おおさかふみんネットの活用と連携 取組 これまでの成果 取組方針・展開 大阪府と泉北4市1町が協 力して、泉州を共通のテー ①時代に即応したテーマ マとして講演会を開催した 講演内容を充実させ、参 に基づく講座の開催 ことにより、生涯学習機会 加人数の向上を図る。 の 充 実 を 図 る こ と がで き た。 36 イ 生涯学習環境づくりの推進 子育て中の方や障がい者、高齢者等も等しく文化芸術に触れることのできる環境づ くりを進めます。 a 子育て中の方や障がい者、高齢者等の方を対象とした生きがいづくりや社会参加の きっかけづくりの講座・教室等の提供 取組 これまでの成果 取組方針・展開 南・北公民館や勤労青少年 ホームにおいて子育て世 代や高齢者を対象とした 多くの方々が参加できるよ ①各施設における講 講座を開催したことによ う、内容と共に広報活動の 座・教室等の開設 って、年代に関わりなく参 充実を図る。 加できる生涯学習機会の 充実を図ることができた。 高齢者大学の名称をいき いき大学に改め受講者が 増えた。 ② 総 合福祉センター に また、各種講座の受講生を 福祉センターでの活動に限 お け る 高 齢 者 を 対 象 中心にクラブが自主的に らず地域でも活動できる様 と し た 講 座 及 び 教 室 運営され、生涯学習活動の な支援を行う。 の開催(再掲) 場となっている。 福祉ふれあいまつりは、福 祉センターの利用者の励 みとなっている。 ③ 多様な文化の共有・交流の推進 ア 海外・国内都市との交流の推進 文化芸術は人と人が交流することで広まり、盛んになっていきます。様々な文化芸 術の交流に取り組んでいきます。 a 友好都市等の国際交流を通じた文化交流の推進 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①中学生による友好 関係機関等とも連携し、 都市グ レー タージ 平成5年度から3年サイクル グレータージロ―ン市と ローン市(オースト で継続実施。 の学校間交流の検討を行 ラリア)との国際交 う。 流事業の推進 37 ②泉州国際市民マラ ソン大 会へ の友好 都市グ レー タージ ローン市(オースト ラリア)の市民選手 招聘事業の推進 平成 4 年度からこれまで、多 くの市民ボランティアが海外 友好都市ランナー受入れを通 じて、相互の文化や生活様式 の違いを理解することができ た。 また、友好都市ランナーには、 茶道や着付け、書道等の体験 を通じて、日本文化に対する 理解を深めてもらうこともで きた。 これらの交流を通じ、互いに 友好関係を築き、市民レベル において文化交流の推進に貢 献した。 ランナーとボランティア だけでなく、より多くの 市民と交流できる場を設 けることで、市民の異文 化理解を図り、多様な文 化を共有できる環境を提 供する。 青少年絵画交流や市民ランナ ③国際交流事業の推 ーの受入れ、中学生による職 今後も様々な交流の在り 進 場体験など、市民レベル・企 方を検討していく。 業レベルでの交流を行った。 友好都市ランナーの文化体験 38 b 市内に居住する外国人との相互交流の推進 取組 これまでの成果 国際交流協会定期総会後の 交流会や市内在住外国人の 方々のための防災訓練等を 17 ① 国 際 交 流 協 会 に 実施したことにより、国際 よる市 内居 住外国 交流活動をしている市民同 人との 交流 事業の 士の交流の輪が広がった。 促進 また、市民と市内在住外国 人の方々がお互いを知るき っかけづくりの場となっ た。 取組方針・展開 国際交流に関する活動をし ている市民同士の交流の輪 を広げ、今後の活動に役立 てる。 また、市内在住外国人の 方々との交流の場をつく り、互いに顔なじみになっ ていただくことで、孤立し がちな外国人の方々の社会 参加へとつなげる。 平成 11 年度に第 1 回交流会 を高石市で開催して以降、 楽しく豊かな交流が図られ ている。学習者の年齢も国 ②日本語よみかき教 籍も、また出自も文化も宗 各市町や府などと協議し、 室と市 民の 交流会 教も様々であるが、同じ日 開催内容を検討する。 を開催 本語を学ぶ仲間として、ボ ーダーレスなコミュニケー ションの場が形成されてい る。 c 国内友好都市等との相互交流の推進 取組 ①日高川町との体験 学習・ふるさと再発 見など を通 じた交 流事業の推進 これまでの成果 取組方針・展開 交流事業に参加した子ども 平成7年に「ふるさと再発 たちをJrリーダーとして 見ツアー」としてスタート 育成し、再び参加してもら し、以後、ほぼ毎年実施し うことにより、交流事業の てきた。 さらなる発展を推進する。 泉州の 9 市 4 町と連携して 観光・特産品等のPRを行 ②文化・歴史など共通 っている。 地域の特性を活かした取組 性のあ る国 内都市 また、文化財調査で、他市 を関係団体と協議し、検討 等との 交流 事業の にまたがるものについて共 をさらに推進する。 推進 同調査・研究等を行ってき た。 17 国際交流協会:市民レベルで世界の人々との交流・友好の輪を広げ、世界に開かれた地域づくり、国際感 覚を持った人づくりをめざし、平成 19 年 10 月に設立されました。 39 イ 国際理解教育の推進 学校・園における国際理解教育を進めていきます。 a 学校等における国際理解活動の推進 取組 これまでの成果 取組方針・展開 通常学級への民族学級講師 民族学級への支援を深め、 ①戎小学校における民 の支援や給食時間等、交流 国際交流のさらなる推進を 族学級18活動の支援 を深め、国際交流を推進し 図る。 た。 平成 23 年度より幼稚園で ②各幼稚園・小学校に 業者の決定を入札からプロ の外国人英語指導助手(A おいて国際理解とし ポーザルに変更するなど LT)の派遣を開始した。 て英語にふれる活動 し、ALTの質の向上を図 小学校では全学年年間4コ の推進 る。 マ以上の派遣を実施した。 ALTを活用した英語教室 18 戎小学校における民族学級:在日コリアンと日本人の子どもたちが、韓国・朝鮮の歴史や文化をともに学 び合うことを通じて、国際感覚を豊かにすることや、自分のルーツについて、 自覚や誇りを持つこと、そしてともに支え合う関係を作り、心豊かに育って いくことを願って取り組まれています。 40 6.市民の自主的な文化芸術活動の促進 <成果> 各種団体の活動情報の提供やボランティアの育成等により市民の自主性に基づく文化芸 術活動を支援するとともに、専門的知識を持った職員の育成や研修による市職員の意識向 上を図りました。 ① 市民による文化芸術振興の推進 ア 自主的な文化芸術活動の支援 自主的に文化芸術活動を行っている団体・個人を発掘・支援し、ネットワーク作り を進めます。 a 市民の自主的な文化芸術活動への支援 取組 これまでの成果 各種団体と協力し、広報紙や ホームページに募集記事等 ①市民への各種団体等 を掲載した。 の活動状況等の情報 また、平成 25 年度に市民活 提供(再掲) 動団体登録制度を創設し、団 体の活動をホームページで 公開するようにした。 取組方針・展開 市広報紙やホームページの さらなる活用等を視野に入 れつつ検討する。 また、市民活動支援センタ ーにおいて、市民団体等の 活動について情報提供を行 う。 これまで既存団体にしか参 平成 24 年度に市制施行 70 ②市民公募による文化 加機会が与えられていなか 周年記念市民提案型事業と 芸術活動の開催並び った文化祭を、広く公募の して、アンサンブル演奏会を に共催事業の実施 イベントとし、多くの市民 実施した。 が参加できるようにする。 b 公共施設における事業への文化ボランティアの導入及び育成・支援を図り、市民に よる文化芸術振興を進めていきます。 取組 これまでの成果 取組方針・展開 ①池上曽根弥生学習館 ボランティア会議の開催に ボランティアの自主的な活 での体験学習ボラン よりボランティアの育成が 動を促進する。 ティアの育成 図られた。 ②織編館での手織り体 手織り体験受講者が育ち、指 験ボランティアの育 導者となって体験学習を自 継続して実施する。 成 主運営することができた。 41 文化芸術関係団体等と連携 市内での活動情報の収集及 ③文化ボランティアの し、文化行事等における人的 びボランティア制度を検討 組織化 協力を進めてきた。 する。 イ 職員の文化意識の向上 文化芸術活動推進の支援者であるべき市職員の文化芸術意識の向上を図ります。 a 市職員の文化に対する意識の高揚を図ります。 取組 これまでの成果 取組方針・展開 学芸員を配置し、文化財関 有資格職員の専門知識の向 ①専門的知識を持った 係の各種セミナーや講座へ 上と、職員全体の文化意識 職員の育成 の参加により、専門知識・ の向上に継続して努める。 技術の向上に努めた。 文化フォーラムなど多くの 講演会を聴講することによ ②文化芸術に対する職 り、職員自身の文化意識の 員全体の見識の向上 高揚を図れた。 を図るための研修の 職員による職員研修では、 実施 本市の歴史や、取組状況を 知ることができた。 市職員として文化行政への 取組について学習する機会 を提供するため、職員によ る職員研修などの活用を図 る。 ③庁内LANの活用に イベントスケジュール等に 電子掲示板等も利用し、さ よる文化芸術行事情 各種行事を掲載した。 らなる周知を図る。 報の提供 42 第4章 重点的な取組 平成 27 年度までの成果、到達点、取組方針・展開とともに、アンケートの結果をふまえ、 今後、めざす姿の実現に向け、市民の文化芸術活動を一層促進していくため、4 つの重点 的な取組を推進します。 ◆重点取組① 文化芸術に関する情報の集約と発信 これまでも事業やイベントの情報発信を行ってきましたが、単発的あるいは散発的で あったために、市民に広く知られていないことが考えられるため、文化・芸術に関わる 情報の集約や発信の工夫が重要と考えています。今後は、文化・芸術に関する催しや活 動、活動団体の情報を集約し、様々な手法により、効果的に提供していきます。 また、これらの情報を活用した連携の強化や協働によるイベントの開催などをめざし ます。 ≪具体的な取組例≫ ◎文化芸術活動団体の情報の集約(登録制度の創設) ◎文化芸術活動団体情報やイベント情報の発信(ポータルサイトの活用) ◆重点取組② 市の特色を活かした取組の推進 繊維産業の「織物」、「羊毛」、「ひつじ」を活かした取組、市のマスコットキャラクタ ー「おづみん」の活用、また、海や港を活かした取組、だんじりまつりを観光資源とし た取組など、泉大津市ならではの特徴、特色を活かした文化・芸術活動の展開を進めま す。 ≪具体的な取組例≫ ◎真田紐、羊毛の活用(卒業証書の結ぶ紐、ストラップなど) ◎おづみんの積極的活用・PR ◎市内企業が持つ毛布・ニット等繊維産業の製造技術・ノウハウを活用し、新たなP R用商品開発 ◎オリアム随筆賞の継続 43 ◆重点取組③ 次代を担う世代の文化芸術振興 文化・芸術に関わる取組が固定化している現状から、新たな文化芸術の創造を促すた めの工夫や改善が必要になっています。 また、子どもや青少年の創造力を育て、社会の多様性への興味や対応力をはぐくむた め、子どもや青少年が文化・芸術に親しむ機会を創出するとともに、文化芸術を担う新 たな人材の発掘や育成を推進します。 ≪具体的な取組例≫ ◎子どもたちに地域の方がゲストティーチャーとなって講義する出前授業 ◎国際交流団体、大学(留学生)、ALTと連携した子どもたちへの国際理解教育の実施 ◎人材育成基金を活用した若い世代の人材育成 ◎文化財保護・PR活動を担う人材の育成 ◆重点取組④ 文化芸術の保存・継承・活用の工夫 今後消えゆく恐れのある有形・無形の文化財や、それらを守りはぐくんできた環境を 後代に引き継いでいく必要があります。将来の泉大津にそれらを残していくために、調 査・研究を行うとともに、現存する文化・芸術を保存、継承するため、工夫、活用に努 めます。 ≪具体的な取組例≫ ◎文化芸術の特技を持った高齢者をはじめとした人材の活用 ◎伝統文化に関する出前講座や体験セミナーの充実 ◎公共物壁面への描画(継続) ◎アドプト・プログラム(シーサイド、リバー、ロード)の拡充 44 第5章 計画の推進にあたって 1.文化芸術振興の推進体制 文化芸術の振興は、行政だけで推進することはできません。市民、各種教育機関、文 化芸術団体、NPO法人、企業等、様々な活動主体が、それぞれの立場で積極的に取り 組むことが必要です。 (1) 主役は市民一人一人です。 市民は文化芸術の振興の担い手であり、主役であることを自覚し、自ら研鑽し、文化 芸術を創造し、享受し、保護、発展、後継者の育成と情報の発信に努めます。 また、相互にその文化芸術活動を理解し、尊重し、支援するように努めます。 (2) 行政は環境づくりに努めます。 文化芸術の振興における行政の責務は、文化活動の担い手・主役である市民や団体の 自主的活動や文化的な暮らしの実現に向けた様々な取組を支援していくことにあります。 活動の場となる公共施設については、誰もが利用しやすい施設として整備・維持管理 を図っていくとともに、将来の人口動態や市民ニーズ、利用状況等を見定めたうえで、 既存施設のあり方を見直す必要性もあることから、計画的に整備・維持管理を行ってい きます。 また、本市の文化芸術の特長として、まちづくり、都市交流、環境、福祉、子育てな ど様々な分野の施策が含まれていることから、組織の枠組みを超えた相互連携を図りな がら、計画の推進に努めます。 (3) 多様な主体の連携と参画を進めます。 本計画を推進していくためには、市民、企業、各種教育機関、行政などの参画と協働 のもと、各活動主体が互いの違いを認識しながら、それぞれの役割と責任において、文 化芸術の振興に取り組めるように体制を整備することが必要です。 また、活動団体の多くが課題としてあげたメンバーの確保、拡大などは、多様な主体 が情報交換や相互に連携を図ることが、解決の契機となる可能性も考えられます。 45 2.計画の進行管理 本計画の進行管理については、毎年度、庁内で取組状況調査を実施します。 加えて、本計画のめざす姿と成果指標は、第 4 次総合計画の基本施策「文化・芸術・ スポーツ」から準用していることから、第 4 次総合計画の進行管理として実施する市民 満足度調査の結果を本計画の進行管理に利用することとします。 また、計画の進捗状況については広く市民に公表して進行管理の透明性を図るととも に、市民等からの意見を反映する仕組みを取り入れて検証及び評価を行い、必要に応じ て計画を見直していきます。 46 資料編 市民アンケートの結果 ①調査の目的 「(仮称)第 2 次泉大津市文化芸術振興計画」の策定にあたって、広く市民の皆さまのご意見、 ご意向をお伺いし、計画に反映させていただくことを目的として実施 ②調査対象 泉大津市在住の 16 歳以上の市民 2,000 人(無作為抽出) ③調査期間 平成 27 年 5 月 20 日~平成 27 年 6 月 2 日 ④調査方法 郵送による配布・回収 ⑤回収状況:配布数 2,000 回収数 721 有効回収数 715 有効回収率 35.8% ⑥調査結果:以下のとおり 演劇や映画を観たり、音楽を聴いたりするなど、文化芸術を鑑賞する活動についてお伺いしま す。家族や知人などの発表会、展示会なども含みます。 問1 過去1年間に、ホール、会館、劇場、美術館、博物館などで公演や作品などの文化芸術を 直接鑑賞されたことがありますか?(自宅での鑑賞は含みません。複数回答可) (人) 0 50 100 演劇(オペラ・ミュージカルを含む) 150 200 250 300 86 クラシック音楽(器楽・声楽を含む) 71 ポピュラー音楽・ジャズ・合唱など 148 吹奏楽 86 古典芸能(歌舞伎・能・狂言・文楽など) 42 邦舞(日本舞踊など) 27 洋舞(バレエ・ダンスなど) 43 地域の伝統芸能・文化(だんじりなど) 177 映画 283 演芸(落語・漫才・マジックなど) 64 60 生活文化(華道・茶道・俳句・詩吟・園芸・ファッションなど) 美術(絵画・工芸・陶芸・書道など) 180 歴史民俗・埋蔵文化財などの展示 109 文化芸術に関する講演・シンポジウム 22 14 その他 鑑賞したものはない 201 47 問2 過去1年間に文化芸術を鑑賞された地域はどこですか?(複数回答可) 0 泉大津市 大阪市 堺市 高石市 和泉市 忠岡町 岸和田市 貝塚市 その他の大阪府内市町村 その他の都道府県 50 100 150 200 (人) 250 300 166 268 113 28 48 7 145 6 31 102 問3 過去1年間に文化芸術を鑑賞された施設はどこですか? ① 泉大津市内では?(複数回答可) (人) 0 20 40 60 80 100 120 市民会館 140 160 180 123 テクスピア大阪 102 図書館 13 勤労青少年ホーム 5 池上曽根弥生学習館 24 総合体育館 4 公民館 23 あすとホール 39 アルザ 21 学校(小学校・中学校・高校) 20 泉大津市内では鑑賞していない 162 その他 42 ② 泉大津市外では?(複数回答可) 0 ホール・劇場 美術館 博物館 映画館 図書館 体育館 学校(小学校・中学校・高校) 大学・専門学校 百貨店などの催事スペース 泉大津市外では鑑賞していない その他 50 100 150 200 250 248 110 87 247 18 3 13 10 97 25 56 48 (人) 300 問4 鑑賞したきっかけは何ですか?(主なものを3つまで回答) (人) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 自分自身の勉強をしたかったから 74 時間を有効に活用したかったから 72 経済的に余裕があったから 15 家族や知り合いに勧められたから 92 家族や知り合いが出演などしているから 129 小さいころや学生の時にやっていたから 17 テレビや雑誌などで影響を受けたから 101 もともと興味、関心があったから 180 チケットをもらったから 82 その他 21 問5 鑑賞したものについての情報を何で知りましたか?(主なもの3つまで回答) 0 20 40 60 市広報紙 市ホームページ・フェイスブック 80 100 120 140 70 9 インターネット 137 チラシ・ポスター 122 テレビ・雑誌・新聞 94 家族や知人から その他 (人) 160 133 24 【問1で「16 鑑賞したものはない」と回答された方にお伺いします】 問6 文化芸術を直接鑑賞しなかった理由は何ですか?(主なものを3つまで回答) (人) 0 20 入場料や交通費などがかかるから 40 60 28 魅力ある公演や展覧会などが少ないから 42 時間的余裕がないから 59 公演や展覧会などの情報がない、少ないから 交通の便が悪く行きにくいから 育児や介護で外出が難しいから 34 8 16 体の調子がよくないから 41 自宅のテレビ、ラジオ、インターネットを使って鑑賞できるから その他 49 80 67 15 自分自身で、音楽を演奏する、絵を描いたりするなどの文化芸術を創造する活動についてお伺 いします。 問7 過去1年間に、自分自身が演奏したり、演じたり、創ったりといった文化芸術創造活動の 経験はありますか?(複数回答可) (人) 0 演劇(オペラ・ミュージカルを含む) クラシック音楽(器楽・声楽を含む) ポピュラー音楽・ジャズ・合唱など 吹奏楽 古典芸能(歌舞伎・能・狂言・文楽など) 邦舞(日本舞踊など) 洋舞(バレエ・ダンスなど) 地域の伝統芸能・文化(だんじりなど) 映画 演芸(落語・漫才・マジックなど) 生活文化(華道・茶道・俳句・詩吟・園芸・ファッションなど) 美術(絵画・工芸・陶芸・書道など) 文化芸術関連のボランティア その他 特に活動したものはない 問8 100 200 300 400 500 600 1 13 19 5 3 5 12 10 1 1 42 51 5 12 543 過去1年間に活動された地域はどこですか?(複数回答可) (人) 0 泉大津市 大阪市 堺市 高石市 和泉市 忠岡町 岸和田市 貝塚市 その他の大阪府内市町村 その他の都道府県 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 94 35 12 6 15 1 11 2 10 7 50 問9 過去1年間に活動された施設はどこですか? ① 泉大津市内では?(複数回答可) (人) 0 市民会館 テクスピア大阪 図書館 勤労青少年ホーム 池上曽根弥生学習館 総合体育館 公民館 あすとホール アルザ 学校(小学校・中学校・高校) 泉大津市内では活動していない その他 ② 5 10 15 20 25 30 20 6 0 5 2 6 17 16 3 8 27 26 泉大津市外では?(複数回答可) (人) 0 ホール・劇場 美術館 博物館 映画館 図書館 体育館 学校(小学校・中学校・高校) 大学・専門学校 百貨店などの催事スペース 泉大津市外では活動していない その他 5 10 15 20 25 30 35 32 24 1 6 3 6 5 3 7 14 20 問 10 現在活動されている文化芸術創造活動のうち、主に参加されている活動について伺います。 ① どのような形で活動されていますか?(複数回答可) (人) 0 10 20 30 個人的な活動 50 30 市や公立施設の主催する活動へ参加 26 家族・親族との活動 4 友人・知人との活動 38 地域(町内会・PTAなど)での活動 15 教室・講座での活動 48 文化団体での活動 その他 40 12 2 51 60 ② どの程度の頻度で活動されていますか? その他 2% 2~3か月に 1回程度 6% 半年~1年に 1回程度 18% 週に1回以上 21% 月に1回程度 24% 月に2~3回程度 29% ③ どのくらいの期間活動されていますか? 半年未満 4% 半年以上 1年未満 4% 30年以上 23% 1年以上 5年未満 25% 10年以上 30年未満 25% 5年以上 10年未満 19% 52 問 11 活動をはじめられたきっかけは何ですか?(主なものを3つまで回答) 0 10 20 30 40 自分自身の勉強をしたかったから 50 60 70 (人) 80 48 時間を有効に活用したかったから 25 経済的に余裕があったから 1 家族や知り合いに勧められたから 22 小さいころや学生の時にやっていたから 20 マスコミ(テレビや雑誌など)に影響を受けたから 0 もともと興味、関心があったから 76 公演、展覧会などを鑑賞したから 6 友だち、仲間をつくりたかったから 19 ボランティアなどに参加したのがきっかけで 8 その他 7 【問7で「15 特に活動したものはない」と回答された方にお伺いします】 問 12 活動を行わなかった理由は何ですか?(主なものを3つまで回答) (人) 0 50 100 会費、受講料、交通費などがかかるから 61 活動や練習ができる時間帯に利用できる施設が ないから 59 情報がない、少ないから 育児や介護で外出が難しいから 体の調子がよくないから 53 250 81 9 59 64 興味のあるものがない、少ないから その他 200 86 近くで活動や練習などをやっていないから 活動場所への交通の便が悪く行きにくいから 150 240 61 300 泉大津市の文化芸術の振興施策についてお伺いします。 問 13 あなたは現在の泉大津市の文化的環境(例えば、鑑賞機会、創作・参加機会、文化財や伝 統的まちなみの保存や整備など)に満足していますか? 満足している 2% 無回答 1% ほぼ満足している 13% やや不満 である 16% わからない 55% 不満である 13% 問 14 あなたは、泉大津市の文化的環境を満足できるものとするために、何が必要だと思います か?(主なものを3つまで回答) (人) 0 50 100 ホール、劇場、美術館、博物館などの文化施設の充 実 身近なところで気軽に文化、芸術に触れられる機会 の充実 250 300 350 319 151 文化財や史跡、歴史的に継承されてきた伝統文化な どを紹介、継承していくこと 史跡を活かした街並みなど、景観面で文化芸術の薫 るまちを整備すること 93 92 芸術家や文化団体の活動の支援 47 市民の文化活動や発表場所などに関する支援の充 実 若い芸術家など、これから活躍が期待される人材の 発掘や支援をすること 88 70 子どもが文化芸術に親しむ機会の充実 214 特に必要はない 54 200 177 文化芸術についての情報の整備と情報発信の充実 その他 150 61 17 あなた(回答者)ご自身についてお伺いします。 あなたご自身について、それぞれの項目ごとにあてはまる番号を1つ選んで○印をつけてくださ い。(アンケートご記入時点の状況でご回答ください。) (1)あなたの性別は (人) 0 50 100 150 200 250 男 300 350 400 450 245 女 392 無回答 76 (2)あなたの年齢は 0 16~19歳 20 40 60 80 100 (人) 120 140 16 20~29歳 45 30~39歳 84 40~49歳 129 50~59歳 60~64歳 92 17 65~69歳 93 70~74歳 77 75歳以上 101 (3)あなたのお住まいの地区はどこですか (人) 0 20 40 60 80 戎小学校 100 82 旭小学校 92 穴師小学校 79 上條小学校 100 浜小学校 81 条東小学校 65 条南小学校 101 楠小学校 52 小学校区名が分からない 無回答 120 49 7 55 (4)あなたの職業は 0 50 100 150 会社員(公務員を含む) 200 250 300 350 (人) 400 189 会社役員・団体役員 24 自営業(農漁業等従事者・家族従業者を含む) 42 学生 26 パート・アルバイト 101 無職(家事従事者を含む) 347 その他 15 (5)通勤・通学先は 0 泉大津市内 泉大津市外の大阪府内市町村 大阪府外 50 100 150 200 (人) 250 300 177 239 13 (6)ご家族の構成は (人) 0 50 100 150 ひとり暮らし世帯 200 250 300 140 一世代世帯(夫婦のみ) 212 二世代世帯(親・子) 269 三世代世帯(親・子・孫) 43 四世代世帯(親・子・孫・ひ孫) 1 その他 3 (7)あなたは泉大津市に住んで通算何年になりますか (人) 0 3年未満 3年以上5年未満 5年以上10年未満 50 100 150 200 250 300 34 28 57 10年以上20年未満 143 20年以上30年未満 118 30年以上 264 56 (8)あなたが泉大津市に住むようになったきっかけは何ですか 0 生まれたときから住んでいる 就職・就学・転勤・転職のため 結婚のため 親や子どもと同居・近居するため 住宅を住み替えるため その他 無回答 50 100 150 200 (人) 250 198 85 175 39 182 87 3 泉大津市の文化芸術について自由なご意見をお聞かせください(主なものを掲載) ・泉大津市は他市に比べて文化芸術については充実しているとは言い難い。もっと力を注いでほ しい。 ・映画館もなく、芸術を楽しむ場がない。もっと魅力のある場所にしてください。 ・泉大津の文化芸術ときいて、正直誰もがピンとくるものがない。古き良きものを次の世代に伝 えてほしい。 ・泉大津は文化芸術にお金を使わなくていいと思います。大阪市内もすぐですし。 ・身近に書道や絵画教室があったら子どもを通わせるのに、そういうものがない。 ・芸術に触れる機会を充実させることはもとより、情報誌やチラシなどでの情報発信にも力をい れてほしい。 ・高槻ジャズストリートのような催事が小規模でもあればよい。こっちから情報を求めなくても 入ってくるくらいのイベント告知が望まれる。 ・大阪市に施設がたくさんあるので、小都市には不要です。史跡、景観の保存に力を入れてくだ さい。 ・広報をみていますが、趣味をはじめたくても情報が少ないです。教室情報などを充実させてほ しい。 57 団体アンケートの結果 ①調査の目的 「(仮称)第 2 次泉大津市文化芸術振興計画」の策定にあたって、文化芸術に関わる各団体様の 活動の状況やご意向をお伺いし、計画に反映させていただくことを目的として実施 ②調査対象 市が事務局をしている団体その他の民間団体 ③調査期間 平成 27 年 6 月 8 日~平成 27 年 6 月 30 日 ④調査方法 窓口等における配布・郵送による回収 ⑤回収状況:配布数 142 回収数 87 回収率 61.3% ⑥調査結果:以下のとおり 団体の概要についてお伺いします。 問1 団体の活動分野について、次の中からお選びください。(主なものを1つ回答) (団体) 0 演劇 5 10 15 20 0 1 クラシック音楽 15 ポピュラー音楽・ジャズ・合唱など 1 吹奏楽 4 古典芸能(謡曲など) 2 邦舞 1 洋舞(ハワイアンフラダンス) 地域の伝統芸能・文化 0 映画 0 1 演芸 18 生活文化(囲碁、詩吟、短歌、俳句など) 23 美術(陶芸、書道、絵画など) 2 歴史民俗・埋蔵文化財などの展示 文化芸術に関する講演・シンポジウム 25 0 18 その他 58 問2 団体の構成人数についてお聞かせください。 51~100人 6% 101人~ 2% 31~50人 7% 1~10人 41% 11~30人 44% 問3 年間の活動資金についてお聞かせください。 100万円以上 500万円未満 1% 500万円以上 1% 無回答 2% 50万円以上 100万円未満 4% 50万円未満 92% 59 問4 日常の練習や創作など、活動場所として利用している施設をお聞かせください。(主な場 所を1箇所回答) 池上曽根弥生 学習館 0% 総合体育館 0% 図書館 アルザ 0% 学校(小学校・ 中学校・高校) 0% その他 17% 1% テクスピア大阪 2% 勤労青少年 ホーム 6% 公民館 49% あすとホール 8% 市民会館(にん じんサロン含む) 17% 問5 日常の練習や創作活動の回数についてお聞かせください。 年に1回程度 1% その他 2% 半年に1回程度 2% 週に2回以上 15% 月に1回程度 27% 週に1回程度 29% 月に2回 17% 月に 2-3回 7% 60 問6 団体の活動成果を市民等に発表する機会はありますか? 無回答 1% なし 10% あり 89% 【問7 問6で「ある」と回答された団体にお伺いします。 】 問 7-1 団体の活動成果を市民等に発表する機会は、年に何回程度ありますか? その他 1% 6~10回 7% 3~5回 29% 1~2回 63% 61 問 7-2 団体の活動成果を発表する場所として、利用している施設をお聞かせください。 (主な場 所を3箇所まで回答) 池上曽根弥生 学習館 0% 総合体育館 0% 図書館 1% 学校(小学校・ 中学校・高校) 0% アルザ 2% その他 11% 勤労青少年 ホーム 2% 公民館 34% あすとホール 11% テクスピア 大阪 11% 市民会館 (にんじんサロ ン含む) 28% 【問8 問6で「ない」と回答された団体にお伺いします。 】 問 8-1 団体の活動成果を市民等に発表する機会は必要であると考えますか? (団体) 0 1 2 3 4 3 必要 4 不要 無回答 5 2 問 8-2 団体の活動成果を発表していない、または、発表できない理由をお聞かせください。 (主 なものを掲載) ・発表予定ではあるが、発表の仕方が分からないので相談したい。 ・発表の場がないため。 ・個々の能力に差があり、高齢者が多いこともあり、発表できる段階ではない。 ・個人が切磋琢磨して技術の向上をめざしているので、発表の場は不要。 62 活動の意向についてお伺いします。 問9 団体の活動を行うにあたっての問題点や課題は何ですか?(主なものを3つまで回答) (団体) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 25 活動資金の調達 41 メンバーの確保、拡大 23 活動内容のレベル向上 12 活動場所の確保 16 活動の成果を発表する場所の確保 1 質の高い文化芸術活動家・団体の招聘 5 他団体との連携 18 文化活動に関する情報の発信(活動内容のPR) 29 文化施設の整備、充実 13 市民の文化意識の高揚 12 特に課題はない 3 その他 問 10 団体の活動を行っていくにあたり、市が行うものとして何が大切だと考えますか? (主なものを3つまで回答) 0 10 20 30 29 資金的援助による文化芸術活動の支援 5 歴史的文化財及び伝統芸能の保存と活用 1 25 文化芸術活動に関する情報の提供 5 文化芸術にかかる国際交流の促進 4 質の高い文化芸術活動家、団体の招聘 35 高齢者、障がい者が参加できる環境整備 23 市民の文化意識の高揚 48 文化施設の整備、充実 その他 無し 50 12 文化振興の計画や方針の策定 顕彰制度の整備、充実 40 2 1 63 (団体) 60 問 11 団体の活動を行っていくにあたり、団体自らが行うものとして何が大切だと考えますか? (主なものを3つまで回答) 0 10 20 30 40 60 52 後継者の発掘、育成 23 観覧、鑑賞の機会の提供 18 他の文化団体との連携 7 企業などに対する文化活動への支援要請 38 文化活動に関する情報の発信(活動内容のPR) 4 文化芸術にかかる国際交流の実践 質の高い文化活動家、団体の招聘 (団体) 50 1 34 文化施設の整備、充実 その他 1 無し 1 問 12 今後、団体としてどのような点に力を入れて活動を行っていきたいと考えますか? (主なものを掲載) ・高齢化が進み、後継者の発掘、育成に力を入れていかなければと思っている。(複数意見) ・レベルをあげて、活動している施設でどんどん発表していきたい。(複数意見) ・クラブとして学んだことを地域住民、老人、子どもに教えたい。 ・若者が興味を持つような活動。経済的に負担にならないもの。 ・全員が中高年なので、心も体も元気でいられるように明るく元気で楽しい時間にしたい。 ・創作活動を通じて人とのつながりを深めて行けるように活動を広げていきたい。 ・ボランティア活動の一環として、市の福祉施設などを訪問して交流したい。 ・メンバー間の交流を密にして講師の指導により技術を習得して個々の技量を高めていきたい。 ・文化に関する情報発信、活動支援、広報紙面の充実。 ・技術の向上と他の団体との連携。 ・老人ホームなどの慰問(現在年3回程度)を増やす。 64 問13 本市の文化の現状や課題、今後進むべき方向性などについて、ご意見をご自由にお書きく ださい。(主なものを掲載) ・施設の整備、特にエレベーター(高齢者が多いため)とトイレの改修をお願いします。(最 多複数意見) ・公共施設の空き部屋などを、活動の場として開放してほしい。(複数意見) ・市の広報媒体(HP、広報誌等)で、文化活動の情報提供、活動内容の掲載をしてほしい。 ・タブレット端末の利用で情報収集をしたい。Wi-Fi設置を希望。 ・情報交換で他の団体の活動を知り、自分たちの活動につなげたい。各団体のコミュニケーシ ョンの場があれば良いと思う。 ・市民が活動する団体への援助をしてほしい。文化活動を一般にアピールして市が財政的にバ ックアップしてほしい。 ・活動をするにあたり、気軽に相談できる窓口がほしい。 ・各NPO法人の連携、コラボができる環境がほしい。 ・個々の活動のみではなく、泉大津市全体を絡めた活動を推進してほしい。 ・幼児、児童期から本物の文化に触れる機会をつくる取組に力を入れてほしい。 ・市展について、賞品賞金はいらない。賞状だけでよい。出品料は取っても良い(500~2,000 円程度で) ・文化芸術の予算を増やして、施設、設備の充実を進め、市民がそこに集いたいと思う場所に してほしい。 ・どのような立派な方の公演であっても市民が集まらなければ何もならないので、無駄な費用 は使わないでほしい。 ・展示発表するギャラリーのような場所がほしい。 ・市の歴史を紹介する上で繊維に関する文化をもっとトータルで発信して他市との差別化を図 ると良いと思う。 ・多言語での情報発信。 65 泉大津市文化芸術振興条例 平成 19 年 2 月 28 日 条例第 1 号 私たちのまち泉大津は、大阪湾に面した外港として、古くから文物の交流が盛んに行われた地域 であり、江戸時代の綿織物業に端を発する近代以来の毛布産業が発展していく中で、本市独自の文 化的土壌を醸成し、多様な文化芸術を生みだしてきた。 文化芸術は、人々に感動と潤いを与え、豊かな人間性を育み、優れた文化芸術の創造は、文化交 流を促進し、活力ある社会を形成するために、重要な意義を持つものである。とりわけ、人の成長 期において文化芸術に数多く触れることは、心の形成にとって極めて重要である。 地域の歴史と文化に一層の広がりと深みを重ねた今、私たち 1 人ひとりが文化芸術の担い手であ ることを自覚し、地域文化への理解を深め、文化芸術を大切にする心を持ちながら、先人から受け 継がれてきた歴史と文化芸術を将来の世代に引き継ぎ、新たな魅力あふれる文化芸術の創造を決意 するものである。 ここに私たちは、文化芸術の創造と発展に自主的に活動し、文化芸術に身近に親しむことによっ て、心の豊かさを実感できる文化芸術のまち泉大津を実現するため、この条例を制定する。 (目的) 第 1 条 この条例は、文化芸術の振興について、基本理念を定め、市の責務及び市民の役割を明ら かにするとともに、文化芸術の振興に関する施策の基本的事項を定めることにより、その施策を 総合的に推進し、もって心豊かな市民生活及び活力ある社会の実現に寄与することを目的とする。 (基本理念) 第 2 条 文化芸術の振興に当たっては、文化芸術活動を行う者の自主性及び創造性が十分に尊重さ れなければならない。 2 文化芸術の振興に当たっては、市民が等しく文化芸術を鑑賞し、これに参加し、又は創造する ことができる環境の整備が図られなければならない。 3 文化芸術の振興に当たっては、多様な文化芸術並びに市の歴史及び風土を反映した特色ある文 化芸術の育成及び向上が図られなければならない。 4 文化芸術の振興に当たっては、広く市民の意見が反映されるよう十分配慮されなければならな い。 (市の責務) 第 3 条 市は、前条に定める基本理念にのっとり、文化芸術の振興に関し、市の特性に応じた施策 を策定し、実施する責務を有する。 2 市は、現在及び将来の世代にわたって市民が文化芸術を創造し、享受することができるととも に、文化芸術が将来にわたって発展するよう、市民の文化芸術に対する関心及び理解を深めるよ 66 うに努めなければならない。 (市民の役割) 第 4 条 市民は、自らが文化芸術の担い手であることを自覚し、その活力と創意を生かして、広く 文化芸術の振興に努めるものとする。 2 市民は、基本理念に従い、文化芸術の継承及び創造に努めるとともに、市が実施する文化芸術 に関する振興施策及び推進事業へ自主的に参加するものとする。 (文化芸術振興計画の策定) 第 5 条 市は、文化芸術の振興に関する施策の総合的な推進を図るため、泉大津市文化芸術振興計 画(以下「振興計画」という。)を策定するものとする。 2 3 振興計画は、次に掲げる事項を定めるものとする。 (1) 本市の文化芸術の振興を持続的に推進するために必要な仕組みの整備に関すること。 (2) 前号に掲げるもののほか、文化芸術の振興に関し、必要な事項 振興計画の策定に当たっては、次条に規定する泉大津市文化芸術振興会議の意見を聴くととも に、市民の意見を反映させるための措置を講じなければならない。 4 振興計画を策定したときには、これを公表するものとする。 (文化芸術振興会議の設置) 第 6 条 この条例に定めるもののほか、文化芸術の振興に関する重要事項について、調査審議する ため、泉大津市文化芸術振興会議(以下「振興会議」という。)を置く。 2 振興会議は、委員 10 人以内で組織する。 3 委員は、市民及び学識経験を有する者のうちから市長が委嘱する。 4 委員の任期は、2 年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。 5 第 3 項の委員のほか、特別の事項を調査審議するため必要があるときは、当該会議に特別委員 を置くことができる。ただし、その任期は、前項の規定にかかわらず、当該特別の事項に関する 調査審議が終了したときまでとする。 (委任) 第 7 条 この条例の施行に関し必要な事項は、市長が定める。 附 則 (施行期日) 1 この条例は、平成 19 年 4 月 1 日から施行する。 67 泉大津市文化芸術振興会議規則 平 成 19 年 3 月 30 日 規 則 第 22 号 (趣 旨 ) 第 1条 こ の 規 則 は 、 泉 大 津 市 文 化 芸 術 振 興 条 例 (平 成 19 年 泉 大 津 市 条 例 第 1 号 。 以 下「 条 例 」と い う 。)第 7 条 の 規 定 に 基 づ き 、条 例 第 6 条 第 1 項 に 規 定 す る 泉 大 津 市 文 化 芸 術 振 興 会 議 (以 下 「 振 興 会 議 」 と い う 。 )の 組 織 及 び 運 営 に 関 す る 事 項 を定めるものとする。 (委 員 ) 第 2条 振興会議の委員は、次の各号に掲げる者のうちから、それぞれ当該各号に 定める人数以内で、市長が委嘱する。 (1) 公募による市民 2人 (2) 学識経験を有する者 8人 (会 長 及 び 副 会 長 ) 第 3条 2 振興会議に、会長及び副会長を置く。 振 興 会 議 の 会 長 は 、委 員 の 互 選 に よ り 選 任 し 、副 会 長 は 、委 員 の う ち か ら 会 長 が 指名する。 3 会長は、会務を総理し、振興会議を代表する。 4 副 会 長 は 、会 長 を 補 佐 し 、会 長 に 事 故 が あ る と き 又 は 会 長 が 欠 け た と き は 、そ の 職務を代理する。 (会 議 ) 第 4条 振興会議は、会長が招集し、その議長となる。 2 振興会議は、委員の過半数以上が出席しなければ開くことができない。 3 振 興 会 議 の 議 事 は 、出 席 委 員 の 過 半 数 で 決 し 、可 否 同 数 の と き は 、議 長 の 決 す る ところによる。 (部 会 ) 第 5条 振興会議は、その定めるところにより、部会を置くことができる。 2 部会に属すべき委員は、会長が指名する。 3 部会に、部会長及び副部会長を置く。 4 部 会 長 は 、部 会 の 委 員 の 互 選 に よ り 選 任 し 、副 部 会 長 は 、部 会 の 委 員 の う ち か ら 部会長が指名する。 5 部会長は、会務を総理し、部会を代表する。 6 副 部 会 長 は 、部 会 長 を 補 佐 し 、部 会 長 に 事 故 が あ る と き 又 は 部 会 長 が 欠 け た と き は、その職務を代理する。 7 部 会 の 会 議 に つ い て は 、第 4 条 の 規 定 を 準 用 す る 。こ の 場 合 に お い て 、同 条 中「 振 興会議」とあるのは「部会」と、「会長」とあるのは「部会長」と読み替えるも のとする。 68 (庶 務 ) 第 6条 振興会議の庶務は、総合政策部企画調整課において処理する。 (補 則 ) 第 7条 この規則に定めるもののほか、振興会議の運営に関し必要な事項は、会長 が振興会議に諮って定める。 附 則 こ の 規 則 は 、 平 成 19 年 4 月 1 日 か ら 施 行 す る 。 69 文化芸術振興作業部会設置要綱 (設置) 第 1 条 本市における文化芸術の振興に関し、市の特性に応じた施策の策定及び当該施策を総合 的に推進し泉大津市文化芸術振興条例(平成 19 年泉大津市条例第 1 号)の目的を達成するため、 文化芸術振興作業部会(以下「作業部会」という。)を設置する。 (所掌事務) 第 2 条 作業部会の所掌事務は、次のとおりとする。 (1)文化芸術の振興に係る調査及び資料の収集に関すること。 (2)泉大津市文化芸術振興計画の策定に関すること。 (3)文化芸術振興施策の推進に関すること。 (4)その他文化芸術の振興に関すること。 (委員) 第3条 作業部会の委員は、教育委員会事務局の文化振興を担当する者及び別表に掲げる課のうち からそれぞれ1名をもって構成するものとする。 2 前項の委員は、文化芸術振興作業部会委員推薦書(別記様式)により別表に掲げる課を所管する 部長から総合政策部長に推薦するものとする。 (部会長及び副部会長) 第4条 作業部会に、部会長及び副部会長を置く。 2 部会長は作業部会の委員の互選により選任し、副部会長は作業部会の委員のうちから部会長が 指名する。 3 部会長は会務を総理し、作業部会を代表する。 4 副部会長は部会長を補佐し、部会長に事故があるとき又は部会長が欠けたときは、その職務を 代理する。 (作業部会の委員以外の者の出席) 第5条 作業部会は、必要があると認めるときは、作業部会の委員以外の者の出席を求め、その意 見又は説明を聴くことができる。 (庶務) 第6条 作業部会の庶務は、総合政策部企画調整課において処理する。 附 則 この要綱は、平成19年7月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成20年7月7日から施行する。 附 則 この要綱は、平成26年6月23日から施行する。 70 別表 総合政策部企画調整課 総合政策部地域経済課 総合政策部秘書広報課 総合政策部人権市民協働課 総務部総務課 健康福祉部高齢介護課 都市政策部まちづくり政策課 都市政策部環境課 教育部生涯学習課 教育部指導課 71 計画の策定経過 平成 26 年度会議の経過と概要 日付 会議名等 26. 8.20 第 1 回作業部会 概 要 ①後継計画策定の趣旨 ②スケジュール ③計画に示された取組内容が、現計画の 5 つの視点を反映できて いるのかの確認 26.11.11 第 1 回振興会議 ①後継計画策定の趣旨 ②スケジュール ③計画に示された取組内容が、現計画の 5 つの視点を反映できて いるのかの確認 27. 2. 6 第 2 回作業部会 ①骨子案について ②重点的な取組案について ③アンケートについて 27. 2.23 第 3 回作業部会 ①骨子案について ②重点的な取組案について ③アンケートについて 27. 3.18 第 2 回振興会議 ①スケジュールについて ②骨子案について ③アンケートについて 平成 27 年度会議の経過と概要 日付 会議名等 概 要 27. 5.20 市民アンケート 対象等:16 歳以上の市民 2,000 人(無作為抽出)へ郵送し、返 ~ 信は郵便にて回収 27. 6. 2 回収状況: 回収数 721 27. 6. 8 団体アンケート 対象等:市が事務局をしている団体その他の民間団体へ配布し、 ~ 返信は持参または郵便にて回収 27. 6.30 回収状況:配布数 142 回収数 87 27. 6.15 総務都市常任 (仮称)第 2 次泉大津市文化芸術振興計画の骨子について(報告) 委員会協議会 27. 6.30 第 4 回 作業部会 有効回収数 715 報告 ①これまでの取組の進捗状況について ②計画の骨子について ③策定スケジュールの変更について 27. 7. 7 第 3 回 振興会議 ①策定スケジュールの変更について ②計画のたたき案について 72 有効回収率 35.8% 回収率 61.3% 27. 9.30 第 5 回 ①計画の素案について 作業部会 27.10.14 第 6 回 ①計画の素案について 作業部会 27.10.26 第 4 回 ①計画の素案について 振興会議 27.11.30 総務都市常任 28.1.26 第 2 次泉大津市文化芸術振興計画(素案)について(報告) 委員会協議会 (素案作成完了、パブコメ実施) 第5回 パブリックコメント結果について 振興会議 28.2.19 総務都市常任 第 2 次泉大津市文化芸術振興計画(素案)パブリックコメント結 委員会協議会 果について(報告) 73 文化芸術振興会議委員名簿(敬称略・順不同) 会 長 毛利 和雄 (日本放送協会元解説委員/尾道市立大学非常勤講師) 副会長 酒野 晶子 (天理大学非常勤講師/東大阪市文化財保護委員) 委 近藤 裕子 (景観市民会議「景観人のつどい」副会長) 水野 元雄 (あすとホール館長) 高寺 壽 (泉大津市文化財保護委員) 釜野 真理子 (綿糸(わたし)たちのプロジェクト代表) 相 ひろ美 (泉大津市文化協会会長) 村瀬 真弓 (公募市民) 滿谷 康治 (公募市民) 員 74 第2次泉大津市文化芸術振興計画 ~くらしに織りなす文化と芸術~ 泉大津市 平成28年(2016年)3月 〒595-8686 大阪府泉大津市東雲町9番12号 TEL 0725(33)1131 FAX 0725(21)0412 URL http://www.city.izumiotsu.lg.jp/