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横浜でのコンテンポラリーダンスの 研修活動報告

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横浜でのコンテンポラリーダンスの 研修活動報告
横浜でのコンテンポラリーダンスの
研修活動報告
竹之下 亮
このたび私は、「熊本市人づくり基金」の援助により、横浜市に滞在して、関東近辺で
のコンテンポラリーダンスの技術の研修を受ける機会をいただきました。
私はこれまでに、さまざまな場所で作品を制作し発表する機会をいただいてきました。
ただ、今まではグループで作品を制作するというよりは、ほとんどが個人での作品を発表
するということが多いのが現状でした。そのため、どうしても自分の行っている表現に偏
り、作品づくりや発想すること自体にも行き詰まりを感じていました。どうしても、自分
以外の人からの刺激を得て作品を作ることで、作品づくりの幅を広げていきたいという気
持ちが強くなり、「人づくり基金」を活用して関東近辺でのダンスの研修に励むことがで
きればというのが応募の動機でした。
私は、この一年を通じて、人づくり基金を活用して主に「定期的なダンスレッスンの受
講」「集団での創作活動」を行ってきました。
「定期的なダンスレッスンの受講」
さまざまなダンススタジオのクラスを受けることで、日々のトレーニング、基礎的な体
の動かし方を学ぶことを意識しながら受講しました。私は今まで、自分なりの体の動かし
方で行っていたので、さまざまな選択肢があることを教えていただく中で、自分の得意、
不得意な面が如実にみえてきて、不得意なことに目向けることで体の動かし方の幅が広が
っていくことを感じました。
「集団での創作活動」
タバマ企画(田畑真希主宰)というダンスグ
ループの作品制作に参加させていただきまし
た。創作は 2011 年 9 月から始まり、2012 年 3
月に横浜の赤レンガ倉庫という劇場での公演
まで約 7 ヶ月の間参加しました。初めて会う方
7 人が集まりどのようにして作品ができあが
っていくのかとても興味があり、参加する毎日
が、発見の多い時間でした。私が知らないダン
スを創り方があることを学ぶ 7 ヶ月間でした。
「タバマ企画」メンバー(左端:竹之下)
ダンサー同士のコミュニケーションの取り
方、照明、音響との関係、ダンス公演に成り立
っていく裏方の作業等、
公演に関するさまざま
なことを学ばせてもらいました。
今後の予定は、まず一年間受講してきたこと
の成果の公演を 8 月に熊本で、9 月に横浜で行
います。一年間を振りかえりながら今、自分に
できることを表現したいと思っています。
自分のペースでありますが、作品を創り続け
るということ、また、自分が研修で受けたこと
を熊本で実践する機会を設けていきたいと思
っています。
一年間という長い間、「人づくり基金」を得
ることで、さまざま講習を受けることができ、
また出会いに恵まれたことに感謝しておりま
す。
平成 24 年 8 月 26 日ダンス公演『かぶりつけろ』
長崎書店リトルスターホールにて
右:共演者の河原田隆徳さん
竹之下
亮(たけのした
りょう)
ダンサー/振付家。大学にて能楽を学びながら身体の面白さ
に目覚め、ダンスを始める。劇場以外でも踊り、場所の特性
を活かしユーモアを交えて踊ることが持ち味。展示する作品
も制作し、ギャラリー・美術館で作品を発表している。
2008年「新進アーティストの発見inあいち」舞踊部門入選
2010年「福岡フリンジダンスフェスティバル」観客賞
2011年「ゲンビどこでも企画・広島市現代美術館」入選
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