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川越「九条の会」ニュース113号
2015.1.8 第113号 事務局:350-0035 川越市西小仙波町 2-22-1(山口) TEL/FAX:夜間・休日 049- 2 2 4- 96 8 7( 山 口 ) 平日・昼間 049- 22 4- 0 02 0 (赤松岳法律事務所) Mail:[email protected] http://kawagoe9jyounokai.wordpress.com/ 今年のお正月、川越では朝方こそ晴れ間が見えまし たがすぐ雲に覆われ、寒い一日からのスタートとなりま した。除夜の鐘で締め括る旧年と、初詣で始まる新年の 慣わしは、悪しきことは翌年に持ち越さず、希望を膨ら ませて新しい年をスタートするという気の利いた日本 の文化です。しかし今年に限ってはどうもスッキリしませ ん。数年来続いている政治の流れに怒りを感じていたと ころに、年末の不誠実な選挙が止めを刺してきたから です。 先ず第 1 に、憲法を足蹴にするかの去年の政治です。 政権が目指している戦争のできる国造り構想が着々と 進められました。国家安全保障局(日本版NSC)発足(1 月)、武器禁輸原則撤廃(4月)、集団的自衛権行使を容 認する閣議決定(7月)、特定秘密保護法施行(12月)、後 方支援の自衛隊派遣を特措法から恒久法への移行検討 開始(12月)などです。どれもが日米安保体制の中で、 米国側からの要請があっての国内整備事項だといわれ ていますが、気が付いたら戦争をしている国になって いるというスケジュールがまさに淡々と進んでいるよ うでした。 第 2 は、まったく大義のない衆議院議員選挙が行わ れ、国民の半数(47.3%)が投票に背を向けるなか、政 党得票率 37.8%の自民党が 75.3%の議席を確保する という、選挙制度のトリックがまたまた繰り返されました。 早速全国の弁護士会が全国の高等裁判所に無効の提 訴に進んだとのことですが、立法府への糾弾に止まら ず、国民の半数が政治参加を放棄した政治へのシラケ が、日本の民主主義を崩壊させる引き金になるのでは とすら思われました。 第 3 は、3 選された総理の元日の年頭所感です。「信 任という大きな力を得て、今年は、さらに大胆に改革を 推し進める」「今年は戦後70年の節目、日本は先の大戦 の深い反省のもとに、戦後、自由で民主的な国家として、 ひたすら平和国家としての道を歩み、世界の平和と繁 栄に貢献してきた。その来し方を振り返りながら、次なる 80年に向けて、日本がどういう国を目指し、世界にどの ような貢献をしていくのか。私たちが目指す国の姿を、 この機会に世界に向けて発信し、新たな国づくりへの力 強いスタートを切る。」とあります。字句上では、「憲法が 謳っている平和国家、非戦国家実現への第 2 ステージ に入る」決意表明ともみえますが、「新たな国づくり」工 事は、まさに70年積みあげてきた平和国家の壁の取り 壊し工事で「力強いスタート」を切るというのが本音な のではないでしょうか。 「国民の 7 割、8 割が合意できることがある筈だ、そこ を外してはいけない」。司馬遼太郎が戦中、戦後の歴史 を踏まえ、政治のあり方について生前に語ったことばで す。国民の半数が投票した中のさらに 4 割程度の支持、 つまり実際は 20%の国民の支持を以って「国民大多数 の信任」とする先走りを司馬は 20 年前に指摘していま した。 憲法 9 条の心に沿った日本の行く末に希望を抱くわ たくしたち国民にとっては、旧年の危険な動きを払拭で きず、不安や懐疑心を引きずっての新年になってしまっ たようです。お正月には、門松、お屠蘇、おせち、初詣、獅 子舞、羽根つき、七草粥など、さまざまな文化や伝統が 凝縮されていますが、その多くが年とともにだんだん 希薄化しています。しかし一方で、ますます元気に広が っている日本の文化もあります。「フクチャン」、「サザエ さん」から始まり「ワンピース」に至る 100 年の漫画文化、 50 年かけて育ってきたアニメ文化、そして「おもてなし」 に代表される日本人の心の文化などは、いまや世界に 拡がっています。そればかりではありません。70年間も 維持されている「1人の人も殺さない、1人の人も殺され ない」と決めた日本国憲法の平和決意(9 条)にあって は、まさに定着した日本の文化といえるのではないでし ょうか。すでに世界は日本をそういう国だと認め、世界 もそれを採りいれるべきだと気付きはじめています。 2015年を民主主義にヒビを入れ、戦争社会への逆走 始まりの年とするのか、70年維持してきた日本の平和 社会を、日本のレベルから世界のレベルに引き上げる始 まりの年とするか。政権への期待ではなく、国民一人ひ とりの胆力が試され、応えられる2015年でありたいも のです。 の日宣伝: 毎月、九条の「9」にちなんで呼びかけ文(賛 同はがき入り)などを配布。「九条の会」のこ と、今だから、みんなに知ってもらいたい事 を宣伝しています。 集合場所・時間:クレアパーク前・午前11時より (毎月 9日にやっていますよ!) 9条 でも話 そう会 と き:1月9日(金)13:30~15:30 今後の予定は、 2月18日(水)・3月4日(水) ところ:小江戸蔵里会議室 (旧鏡山酒造跡地) 川越市新富町 1-10-1☎:049-228-0855 新聞・テレビ・ラジオ・週刊誌等で報道される気に なることを持ち寄って自由に話し合っています。 参加費無料・どなたでも・飛び入り歓迎 ▼九条の会の請願署名「集団的自衛権行使は海 外で戦争をすることであり、平和憲法の破壊です。憲法 9条を守り、生かしてください」にご協力ください。 1. 署名用紙は前々回(添付)送付しました。用紙は「九 条の会」HPhttp://www.9-jo.jp/からダウンロードで きます。 2. 署名したものは川越「九条の会」にお送くりくださ い。 3. 署名の住所は都道府県から地番までお書き下さい。 4. 署名資格は、日本在住の方であれば、年齢、・国籍は 問いません。 5. 記入頂いた個人情報は請願以外の目的では使用し ません。 1/7 現在集まっている署名数:656筆です。 川越市議会への請願署名のご報告② 「集団的自衛権行使を容認する閣議決定に抗議 する川越市民の声を表明し、白紙撤回を求める意 見書を政府に提出することを求める請願書」 は、2014年12月4日 受理されました。 紹介議員は 高橋 剛(市民フォーラム) 山木綾子(民主党議員団)) 柿田有一(日本共産党議員団) 川口啓介(無所属) の4名の議員です。 提出署名数は、 785筆です。 12月議会の総務財政委員会で審議が行われました が、継続審議となりました。 次回の委員会は1/22午前10時より行われます。 22日の委員会には請願者代表の赤松岳さん(川越 「九条の会」呼びかけ人)の意見を聞く場面も設けら れます。紹介議員の高橋 剛さんも出席します。 議会制民主主義をないがしろにし、憲法の三原則の ひとつ「平和主義」を踏みにじる行為に対して川越 市議会の議員がどのように考え、理解しているのか を、委員会の審議・発言を通して知ることができま す。 統一地方選挙も4月にあります。私たちに一番近い 議員の考え方を知る大変良い機会だと思います。 ぜひ、傍聴にご参加ください。 3/8.14 チケット発売中です。