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暮らしの ニュース
(1) 暮らしの ニュース No. 1 8 7 発行/鎌 倉 市 市 民 経 済 部 市 民 活 動 課 http://www.city.kamakura.kanagawa. jp/seikatu/index.htm 電 話 0467−23−3000 内 線 2359 鎌倉市消費生活センター 電話 0467−24−0077(直通) 2010. 7 発行 子どもの健康と環境を守るために! ! 家庭用品に使用される化学物質に関する安全対策 国立医薬品食品衛生研究所 生 活 衛 生 化 学 部 第 4 室 鹿 庭 正 昭 1 家庭用品に使用される 化学物質による健康被害 日常生活で使われる家庭用品(一般化学製品)、 たとえば、衣類、手袋、靴、アクセサリー、時計 バンド等の身の回り品、椅子・ソファー・カーペッ ト・畳・寝具などは、使う時に直接皮膚に触れま す。このため家庭用品による皮膚障害が発生しや すく、アレルギー性接触皮膚炎などのアレルギー (表1) 疾患等、健康被害が発生します。 家庭用品は多くの場合、繊維、ゴム・プラス (2) チック、皮革、金属などさまざまな材料が組み合 の原因が解明された成果をもとにしながら、原因 わされて、最終製品となります。このため、家庭 となる化学物質についていろいろな角度から検討 用品によって起こる健康被害の原因を解明する際 を進めることになります。その結果をもとに、家 には、さまざまな用途、材質の家庭用品によって 庭用品による健康被害発生を防止するよう安全対 健康被害が発生する状況や、これまでに健康被害 策を講じていくことが大切です。 表1 家庭用品による健康被害事例 原因製品 原因化学物質 曝露経路 備考(症状) [ 中 毒 事 故( 急 性 毒 性 )] 塩素系洗浄剤 塩素、塩酸 経 口 誤飲 金属製アクセサリー 鉛 経 口 誤飲* 洗剤/衣類 界面活性剤 皮 膚 衣類 クリーニング溶剤 皮 膚 金属製品 ニッケル / 金 皮 膚 衣類 染料 / ホルムアルデヒド 皮 膚 ゴム製品 老化防止剤 / 加硫促進剤 / 接着剤 皮 膚 プラスチック製品 着色剤 / 紫外線吸収剤 / 抗菌剤 皮 膚 塩素、塩化水素 呼吸器 溶剤 / 噴射剤 呼吸器 神経系障害 撥水剤 呼吸器 肺障害 [ 刺 激 性 接 触 皮 膚 炎 ] 化学熱傷 [アレルギー性接触皮膚炎] [中毒事故(急性吸入毒性)] 塩素系洗浄剤 防水スプレー * 2006 年、米国において男児が誤飲により鉛中毒症状を呈し、死亡した事例が発生 2 家庭用品による健康被害に関する 消費者アンケート調査 2002 年から 2004 年に、家庭用品によるア わからないままでした。また、製品表示、製品に 使用された添加剤等の化学物質等安全データシー ト(MSDS)が健康被害防止のための情報手段と レルギー性接触皮膚炎等の慢性的な健康被害につ して有効に活用されていないことがわかりました。 いて、家庭用ゴム製品(手袋等) 、家庭用繊維製 製品表示については、使用上の注意、緊急時の 品(衣類等) 、身の回り品(めがね部品等)を調 対処法、成分表示等について、消費者の関心が高 査対象として、消費者にアンケート調査を実施し く、「理解しやすい」 、「具体的な」内容であるこ ました。その結果、家庭用ゴム製品(手袋等)、 とが最も重要であると指摘されていました。 家庭用繊維製品(衣類等) 、身の回り品(めがね 一方、化学物質等安全データシートについては、 用品、時計、装身具等)いずれにおいても、健康 「知らない」、「見たことがない」という回答がほ 被害として皮膚障害の発生件数が多いことがわか とんどで、化学物質等安全データシートが消費者 りましたが、ほとんどの場合、健康被害の原因は の目に触れることが少ないという実態が確認でき (3) ました。 に、加工剤等の成分についてほとんど製品表示が されていません。したがって、家庭用品によるア 化学物質等安全データシート(MSDS) 事業者が特定の化学物質を含んだ製品を他 の事業者に出荷する際に添付しなければなら ない情報シートをいう。 レルギー性接触皮膚炎の原因製品と原因化学物質 の関連性を明らかにしていくためには、家庭用品 中の加工剤の使用実態を踏まえながら、家庭用品 によるアレルギー性接触皮膚炎事例の原因解明を 関係する法律は本文 P. 7 参照。 進めていく必要があります。 すなわち、表2のように、患者への問診、事業 3 家庭用品による健康被害の原因解明 者への問い合わせなどによる情報収集や異なる専 門分野間での取り組みを通じて得られた結果を総 アレルギー性接触皮膚炎(ACD) 合して、アレルギー性接触皮膚炎における原因製 家庭用品では、使用される化学物質(加工剤) 品、原因化学物質を確認し、原因製品−化学物質 が製品の用途や材質によって違う場合が多い上 の関連性を明らかにしていきます。 表2 アレルギー性接触皮膚炎の原因解明のためのシステム 患 者 症状、発症部位などの説明 原因製品の情報(商品名、事業者名、表示内容) 原因製品の確保 製 造・加 工・輸 入・ 販 売 事 業 者 製品、加工法、加工剤に関する情報 製造フローシート(製造工程で用いられた加工法、加工剤について) 安全性データシート(加工剤の物理・化学的性質、毒性データ) 皮 膚 科 医 患者の問診(症状、発症部位、原因製品の確認) パッチテスト(患者のアレルギー状態を知る) 原因製品、原因化学物質の特定(既知アレルゲンのみ) 毒 性 学 者 感作動物を用いたアレルゲン検索 原因製品中の既知アレルゲン、未知アレルゲンの確認 分 析 化 学 者 原因製品の抽出、分離、定性・定量分析 原因製品に含まれる化学物質の確認 (加工剤、不純物、分解生成物、反応生成物など) アレルゲン アレルギーを引き起こす物質。抗原。スギ花粉アレルギーにおけるスギ花粉。 感作(かんさ) アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機能により抗体がつくられ、そ れが記憶されている状態。この状態で再度アレルゲンと接触するとアレルギー反応が起こる。抗体とは、 体に入ってくる細菌やウイルスに抵抗し、毒を出さないようにしたり、感染するのを防いだりする物質。 (4) 4 家庭用品による健康被害:皮膚障害 皮膚障害は刺激性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎 に大別されます。 皮膚アレルギー接触皮膚炎学会による「アレル ゲン解説書」、患者用代替製品の開発などを通じ て、新たな皮膚障害の発生防止にも生かされてき ました。 〈刺激性皮膚炎〉 こすれ、圧迫等の物理的刺激、酸やアルカリ等 による化学的刺激によって生じる直接的な皮膚へ 5 家庭用品の安全性に関する取り組み の障害です。代表例は、洗剤等として広く使用さ 国内では、「有害物質を含有する家庭用品の規 れる界面活性剤、クリーニング溶剤等による刺激 制に関する法律」などにより、ホルムアルデヒド 性接触皮膚炎です。 など、家庭用品に使用される化学物質に関する法 〈アレルギー性皮膚炎〉 規制が行われています。国外では、「EcoTex100 体内に取り込まれた化学物質が免疫系によって Standard」などにより、発がん性染料、皮膚感 アレルゲンとして認識されて引き起こされるもの 作性染料などに関する安全基準が設けられていま で、主に遅延型(I V 型)、即時型(I型)の2種 す。それらの国内外の法規制や基準に沿って、エ です。 コマーク(日本環境協会)、SEK マーク(繊維評 遅延型(I V 型)アレルギーでは、かゆみを伴っ 価技術協議会)などにおいて自主基準が設けられ た紅斑、丘疹、水疱等の皮膚症状が現われます。 ています。 代表例として、ゴム製品中の老化防止剤・加硫 促進剤、繊維製品・メガネフレームなどのプラ スチック製品中の着色剤・紫外線吸収剤・抗菌 剤、下着やシャツなどに使われるホルムアルデ ヒドなどです。 即時型(I型)アレルギーでは接触じんましん EcoTex100 Standard 衣料品などの繊維製品に含まれる健康を脅 かす恐れのある有害物質から、消費者を守る ため、繊維製品の安全性に対する統一の国際 規格。 等の皮膚症状だけでなく、ぜんそく様症状やア ナフィラキシーショック等も引き起こし、死に 至る場合もあります。代表例は、アトピー、食 物アレルギー、ラテックスアレルギーです。 (1)原因化学物質:金属 ニッケルは最もアレルギーを起こしやすい金属 です。厚生労働省による「家庭用品に係る健康被 害病院モニター報告制度」(皮膚科)の報告でも、 アナフィラキシーショック 蜂毒、食物、薬物などが原因で全身にわ たっておこるアレルギー症状。 例年、ニッケルを含む装身具によるアレルギー性 接触皮膚炎が上位に入っています。ステンレス製 の時計バンドや眼鏡フレームの例、金メッキの装 身具・ピアス等が原因製品である例、歯科金属の ラテックスアレルギー 天然ゴム製品に接触することによって起こ るアレルギー症状。 ニッケル・クロム合金の例、食品中の金属成分が 原因となった例も報告されています。 なお、それらの疾患の原因となった製品に代わ るものとして、チタン合金製の時計バンド、金製 皮膚障害事例における原因解明の成果は、日本 の装身具やピアスが出回っています。ただし、金 (5) はアレルギー反応を起こしにくいものの、一旦反 染料は、衣類等の繊維製品における代表的な遅 応が起こると症状は極めて重くなります。最近、 延型(I V 型)アレルゲンとして知られています。 金アレルギーが増え たとえば、表3のように、綿ネル寝間着に使用さ てきており、金製品 れた捺染染料のナフトール AS、AS-D によるア だからと安心できま レルギー性接触皮膚炎の事例、綿セーターに使用 せん。少しでも異常 された黄色染料を塩素系漂白剤で脱色した際に生 を感じたら、皮膚科 成した塩素化ホスゲン化合物によるアレルギー性 医できちんとした手 接触皮膚炎の事例、最近ではブラウスによるアレ 当を受けることが大 ルギー性接触皮膚炎の事例(アゾ系分散染料の 切です。 ディスパースブルー 106、ディスパースブルー 124 に陽性反応を示した)などが報告されてい (2)原因化学物質:ホルムアルデヒド ホルムアルデヒドは繊維製品における代表的な 遅延型(I V 型)アレルゲンです。 ます。 また、家庭用プラスチック製品に着色剤として 使用された染料成分によるアレルギー性接触皮膚 ホルムアルデヒドは、 「有害物質を含有する家 炎の事例も発生しています。たとえば、眼鏡のプ 庭用品の規制に関する法律(家庭用品規制法)」 ラスチック部品(フレーム、先セル)によるアレ (1975 年)による第一号の規制物質です。大人 ルギー性接触皮膚炎の事例において、着色剤成分 用下着類では 75ppm 以下、24 ヶ月未満の乳 のうち有機系染料、すなわちストッキング皮膚炎 幼児用品では検出されないこと(規制値 16ppm 等の代表的アレルゲンであるアゾ系分散染料とと 未満)になっています。現在では、家庭用品規制 もに、ペリノン系油溶性染料が原因化学物質と 法の 20 年余の規制の結果、国産品にはほとんど なっていたことが確認されており、新たな染料ア 違反例は見当たらず、輸入品や外国からの土産品 レルゲンとして注目していく必要があります。 等による違反品が時折見受けられる程度になって います。 繊維製品、プラスチック製品いずれにおいても、 着色剤には色調を整えるために複数の無機系の顔 料、有機系の染料が混合して使用されることが多 (3)原因化学物質:染料・着色剤 くありますが、その使用実態はほとんど明らかに 繊維製品における染料と同様に、プラスチック されていません。また、染料成分について、化学 製品においては着色剤として、酸化チタン(白)、 構造等の情報はほとんど公開されていません。し 酸化鉄(ベンガラ、赤)、カーボンブラック(黒) たがって、原因製品中の染料成分の確認は容易で 等の無機系顔料だけでなく、有機系の染料や顔料 はありません。そのため、既知、新規を問わず染 が使用されています。 料アレルゲンについて化学構造、皮膚感作性、過 去のアレルギー性接触皮膚炎の事例等の情報を 顔料・染料 着色に用いる粉末のうち、水や油に溶けな いものを顔料、溶けるものを染料という。鉱 物から作られる無機顔料と、石油、石炭から 合成される有機顔料とがある。 データベース化していき、染料アレルゲンによる アレルギー性接触皮膚炎の原因解明を効率的に行 い、かつ再発防止を図っていく必要があります。 (6) 表3 繊維製品、プラスチック製品によるアレルギー事例 原因化学物質 <樹 脂 加 工 アレルギー症状 用 途 報告年 剤> ホルムアルデヒド ACD 衣類 ACD 綿セーター 1989 ナフトール AS ACD 綿ネル寝間着 1986 ナフトール AS-D ACD 綿ネル寝間着 1995 分散染料 ブルー 106・124 ACD ワンピース (アセテート) 1996 ACD Tシャツ (ポリウレタンテープ) 1991 ACD 布団の側地(綿) 2002 ACD プラスチック製めがね (フレーム) 1994 油溶性染料 オレンジ 60 ACD プラスチック製めがね (先セル) 1996-2000 油溶性染料 レッド 179 ACD プラスチック製めがね (先セル) 1998 <繊 維 製 品:染 料> 黄色染料分解生成物 (塩素化ホスゲン化合物) < 繊 維 製 品:紫 外 線 吸 収 剤 > チヌビンP < 繊 維 製 品: 防 ダ ニ 加 工 剤 > ジブチルセバケート < プラスチック製品:着色剤 > 分散染料 イエロー 3 分散染料 オレンジ 3 分散染料 レッド 17 ACD:アレルギー性接触皮膚炎 6 化学物質・化学製品に関する新たな動向 (1)重大製品事故 重大製品事故(治療に要する期間が 30 日以 2008 ∼ 2009 年、欧州諸国では、殺菌防腐 剤・フマル酸ジメチル(DMF)を使用した皮革 製ソファーや靴等による重症のアレルギー性接触 皮膚炎が多発したことから、2009 年5月より、 上の負傷・疾病、死亡事故、後遺障害事故)の発 殺菌防腐剤・フマル酸ジメチルを含有する製品は 生事例について、「改正・消費生活用製品安全法」 流通禁止となっており、日本での流通実態の調査 (2007 年5月 14 日施行)に基づき、経済産業 等が急がれます。 省による公表・注意喚起とともに、製造メーカー 2010 年、敷布団の上に敷いて使用する冷却 による対象製品の社告等での公表、製造・出荷の ジェルパッドのジェルに含まれる殺菌防腐剤・防 停止、製品の回収等が規定されています。2006 カビ剤 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン 年、デスクマットに含有されていた抗菌剤ピリジ −3−オンによるアレルギー性接触皮膚炎事例が ンが原因と考えられたアレルギー性接触皮膚炎事 重大製品事故に認定されています。 例が重大製品事故と認定され、社告等の注意喚起、 製品回収・交換が実施されています。 2006 年、東京都、国立医薬品食品衛生研究 所等による調査により、金属製アクセサリー類等 (7) において高濃度の鉛を含有し、かつ誤飲事故によ 康被害事例等の情報を収集することが必要です。 り高濃度の鉛が溶出する可能性が高い製品が国内 また、化学物質の使用目的(加工用途) ・使用濃 で流通している実態が確認されました。2007 度(加工濃度)、使用される製品の用途・サイズ(大 年、基準を超える鉛が含有されていた中国製玩 きさ) ・使用頻度・使用期間、製品からヒトへの 具が米国、日本において自主回収されました。 移行量(水・汗等への溶出量、室内空気中への揮 2010 年、国民生活センターによる「子ども用 散量等)等をもとに、曝露量(ヒトの体内への取 金属アクセサリー」におけるカドミウム及び鉛の り込み量)を推定すること、さらに健康被害を受 溶出量に関する調査をもとに、消費者庁により、 けるヒトの化学物質に対する感受性についても、 「子ども用金属アクセサリー」の誤飲による子ど 乳幼児、高齢者、アトピー等のアレルギー患者、 もの健康被害の発生を防ぐために、鉛を含む製品 化学物質過敏症患者等、皮膚・呼吸器等を通じて の情報が提供されています。 化学物質の影響を受けやすい「ハイリスクグルー 以上のように、現 在 で は、2009 年 プ」における影響の大きさがどの程度かを考慮す ることなども必要です。 9月に発足した消費 最終的に、化学物質によるヒトへの影響に関す 者庁において、重大 るリスク評価の結果等が必要な人に、必要な時に 製品事故も含め、製 役に立つ情報として伝えられ、活用できるように 品事故に関する取り なっていることが重要です。化学物質等安全デー 組みが一元的に行わ タシートが、2000 年以後、「特定化学物質の環 れるようになってい 境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関す ます。 る法律」(化学物質管理促進法、PRTR 法) 、「労 働安全衛生法」、「劇物毒物取締法」、「化学品の分 7 今後の課題 類及び表示に関する世界調和システム」(GHS) 等において情報伝達の手段として活用することが まず、家庭内における化学物質によって発生し 規定されたことから、メーカーからメーカーへの ている健康被害の全体像をきちんと把握すること 情報伝達手段として今後積極的に活用され、有害 が重要です。どのような健康被害が、どのような 性情報等の記載内容がさらに充実されることが期 原因製品、原因化学物質、曝露ルート(皮膚、呼 待されます。また、メーカーから消費者への情報 吸器、経口)、発症メカニズムによって発生して 伝達手段としては、製品表示が最も重要です。製 いるかを明らかにすることによって、家庭内にお 品表示は、化学物質データシートの消費者向けの いて室内汚染化学物質がどのような健康被害の発 リライト版であり、その内容は消費者に理解でき 生に関与しているか、どの程度の影響を及ぼして るように、具体的で、わかりやすく、現実に役に いるかを理解することができます。 立つものになることが期待されます。化学物質等 また、健康被害の発生防止の面から、健康被害 安全データシート、製品表示とも内容面で求めら の原因化学物質について健康被害を引き起こす可 れていることは、いわゆる「Evidence Based 能性を評価しておくこと(リスク評価)も必要で Communication」 (根拠に基づく伝達)のため す。そのために、化学物質固有の毒性(ハザード) に、データに裏付けられていることです。 の種類と強さについて、毒性試験結果、過去の健 (8) 紙面の関係で、内容の一部を省略させていただきました。全文を冊子として用意してあ りますので、ご希望の方は、当センターにお申し出ください。 1 家庭用品に使用される化学物質による健康被害 2 家庭用品による健康被害に関する消費者アンケート調査 3 家庭用品による健康被害の原因解明 (1)原因解明の手順:ACD (2)情報収集 (3)患者でのパッチテスト:既知アレルゲンの検索 (4)感作モルモット等での皮膚テスト:未知アレルゲンの検索 (5)化学分析 4 家庭用品による健康被害:皮膚障害 5 家庭用品の安全性に関する取り組み 原因化学物質: (1)金属 (2)ホルムアルデヒド (3)染料・着色剤 (4)ゴム添加剤 (5)天然ゴム・水溶性蛋白 (6)抗菌剤 6 家庭用品等の安全性評価のための取り組み 化学物質・化学製品に関する新たな動向 (1)REACH (2)GHS (3)重大製品事故 (4)化審法の改正 7 今後の課題 か に わ ま さ あ き 鹿庭 正昭氏の紹介 1973 年3月 京都大学大学院修士課程薬学専攻修了 1973 年4月 国立衛生試験所に入所 1993 年3月 薬学博士 2008 年3月 国立医薬品食品衛生研究所を定年退職 2008 年10月 薬事・食品衛生審議会専門委員 2010 年4月 国立医薬品食品衛生研究所・生活衛生化学部第4室(現職) 「暮らしのニュース」は再生紙を使用しています