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タンデムトーチが溶接対象物や非溶接対象物と干渉 した場合
技術レポート [vol.53 2013-3] タンデムトーチが溶接対象物や非溶接対象物と干渉 ク点をゲージにて数値を読み取り、教示ペンダントに入 した場合、過負荷をショックセンサに直接伝えることがで 力することで、正確なアーク点調整が可能となります。 き、敏感に検知してロボットを停止させ、トーチ先端ずれ そのため新しいアーク点調整方法として、トーチの取付 を低減させることができます。また、トーチ本体の組立 を機械的に動かすことはしません。 精度も向上し、製品品質もさらに安定化したことでトーチ 2.3 シングル/タンデム溶接トーチ自動交換 先端の極間のばらつきがありません。 (ツールチェンジ) 従来のショックセンサは、「トーチ本体の質量」および 「トーチケーブルの引っ張り力」を合わせた負荷でも検知 シリーズの特長として、シングルトーチと させないために検知感度を強化しています。新開発した タンデムトーチを自動交換する機能があります。 タンデムショックセンサは「トーチケーブルの引っ張り ではタンデムトーチをS6軸中心に 力」はロボット先端部で保持するためショックセンサの負 内蔵するために、同クラスのケーブル内蔵型ロボットで 荷となりません。したがって「トーチ本体の質量」のみの は初めて大きな内径(中空穴径φ83mm)を確保すること 負荷を保持し、干渉した場合に瞬時に検出するように検 が可能となりました。 知感度の最適化が図れました。 トーチケーブル内蔵ロボットの特長を活かし、従来で は不可能であった狭隘箇所でのタンデム溶接の適用率 2.2 タンデム用アーク点ゲージ が向上します。また、 専用のツールチ アーク点ゲージは、アーク点精度を厳しく管理するこ ェンジと組合せることで、溶接工程内でシングル/タン とで、溶接品質が向上するとKSLロボットは考えていま デムトーチの自動交換ができ、溶接対象物形状や継手 す。実際にはシングルトーチと同様にトーチ先端のアー 形状によって溶接トーチを使い分けることができます (図6)。 タンデムショックセンサ S6軸 図3 ショックセンサ 図5 S6軸中空穴径(φ83mm) 図6 左:シングルトーチ、右:タンデムトーチ 図4 アーク点ゲージ(タンデムトーチ用) -2-