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第56回
天皇賜杯全日本軟式野球大会 第56回大会 平成13年(1991年)6月30日・7月1日・7日 島田支部 A 島田球場 1 遠 州 ト ラ ッ ク 袋井 延長11回 2 ミ ネ オ ホ ー ク ス 富士宮 5 6 7 8 3 ㈱ 資 生 堂 掛 川 掛川 3 5 4 ス パ ロ ー ズ 富士 6 7 5 浜 松 信 用 金 庫 浜松 6 7 8 9 10 2 1 国体一 本田技研浜松 般B強 大富スラッガー 焼津 ズ 三菱ア ルミニウ 裾野 ム ㈱ 国体一 富士通沼津 般B強 開催支 島 田 市 役 所 部代表 2 0 2 1 延長10回 0 3 9 6 11 ヤ ン キ ー ス 福田 8 5 12 ジ ョ ー カ ー 小山 13 朝 日 電 装 ㈱ 浜北 5回コールド 7回コールド 14 ニ ッ シ ン 建 設 下田 17 キ 18 ャ ッ 19 川 根 モ ナ ミ 川根 20 日 東 光 器 伊東 21 NTN磐田製作所 磐田 22 大 蔵 省 印 刷 局 静岡 23 中 電 7回コールド 浜 岡 浜岡 14 4 0 7 7回コールド ツ 金谷 網代ファイター 熱海 ズ 0 10 0 1 15 矢 崎 部 品 大 浜 大東 前年度 16 東 芝 機 械 ㈱ 優勝 7 8 5回コールド 7 0 4 1 11 1 島田球場 6回コールド 2 1 0 10 5回コールド 4 11 1 1 0 東芝機械㈱ 24 日立物流マリ 清水 ナ ー ズ 3 1 4 25 矢 崎 計 器 天 竜 天竜 3 1 26 ド リ ー ム ス タ ー 庵原 7回コールド 旭テクノグラス 27 榛南 ㈱ 静 岡 工 場 8 1 28 三 島 市 役 所 三島 29 明 治 4 0 製 菓 藤枝 11 4 30 東芝テ ック大仁 田方 3 2 31 島 田 信 用 金 庫 島田 32 ライジング 清水町 33 アスモ㈱ 浜名湖 西 34 リコー沼津 沼津 35 焼津市役所 ブロック 代表 36 リコー御殿場 御殿場 37 三共製作所 菊川 38 特種製紙株式 会社 長泉 2 9 9 2 3 7 1 5 4 5 7 11 5 1 1 5回コールド 15 準決勝 旭テクノグラス 000 010 210 4 増田広・増田雅-松本 リコー御殿場 000 000 000 0 薬袋・西野-金子 東芝機械 110 010 000 3 末丸-山口 0 久嶋・菊地-大塚 ②木下 浜松信用金庫 000 000 000 決勝 球審 中井 1:59 0 東芝機械 000 100 00* 1 旭テクノグラス 000 000 000 旭テクノ 打 安 ⑥ 中川 4 1 ⑤ 村松 3 0 ⑧ 佐野 4 1 ③ 御園生 3 1 ⑨ 八木 3 0 ② 松本 3 0 ⑦ 西田 3 0 ① 増田雅 3 0 ④ 前田 3 0 29 3 点 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 杉山・中田-平井 竹田-岡村 ③鈴木 東芝 ⑥ 渡辺尚 ④ 代田 ⑧ 永井 ③ 渡辺健 ⑨ 木下 ② 山口 ⑦ 角田 ⑥ 田村 ① 播磨 打 安 点 3 0 0 3 2 0 2 0 0 3 1 0 3 0 0 3 1 0 3 0 0 3 0 0 3 1 0 26 5 0 回 打 安 振 球 責 増田雅 8 27 5 6 0 0 旭 振 球 犠 盗 5 0 1 0 失 併 残 1 2 2 播磨 回 打 安 振 球 責 9 30 3 5 0 0 東芝 振 球 犠 盗 6 0 1 1 失 併 残 2 1 2 東芝機械V2 最後の打者を打ち取るとポーカーフェースを貫いてきた東芝機械のエース播磨がガッツ ポーズとジャンプで喜びを表現した。攻撃力を前面に押し出す野球を封印。指揮官は徹 底して守りにこだわってきた。播磨は「相手には失礼だけど調子は最悪」の中で踏ん張 り最後まで得点を与えなかった。 今大会5試合、投手陣はオール完封勝利。松下監督は「特に末丸の成長が大きい」と評価 した。入社6年目の左腕。これまでは播磨と渡辺尚宏の陰に隠れていた。「このままでは 埋もれてしまう」と末丸が奮い立ち、今までないくらい、懸命な走り込みで体を鍛え抜 いていた。下半身が安定し、体がぶれなくなり制球力がアップ。四球から自滅すること もなくなった。「今年は自分なりに機能したと思う」と末丸。 【旭テクノグラス】 4回に記録した内野のみすによる1点が痛い。スライダーが切れて最高の投球をした増田 雅明(27)を見殺しにした。「相手の播磨さんの出来が悪かっただけに惜しかった」と 悔しそうに振り返る。 平成13年9月7日【金】∼6日間 ○ 第56回全国大会 新潟市営鳥屋野野球場ほか 輪之内アポロンスタジアム 1回戦 新発田市五十公野公園野球場 3回戦 東芝機械 6 東芝機械 1 東芝機械 3 三菱マテリ 0 川崎市水道 0 医療法人浩 2 アル㈱新潟 局 洋会田中病 製作所 院 宮崎 準々決勝 三条市総合運動公園市民球場 東芝機械 0 4 ㈱京葉銀行 千葉 第57回大会 平成14年(2002年)6月29日・30日・7月6日 富士宮支部 1 由比体協イン 庵原 デ ィ ア ン ス 2 エ コ ン ズ 袋井 3 須 藤 ク ラ ブ 富士宮 4 A旭テクノグラス 榛南 ㈱ 静 岡 工 場 5 杉 山 産 業 小山 6 ボ ナ ン ザ ク ラ ブ 浜北 6回コールド 1 2 5回コールド 0 13 1 0 10 0 延長10回 1 1 3 3 7 シ ゙ ャ ハ ゚ ン 三島 3 2 8 ホ ン ダ 浜 松 浜松 9 棄権 熱海 0 4 積水ハウス㈱静 10 大東 岡 工 場 10 9 11 東芝テ ック大仁 田方 0 5 12 浜 岡 パ ワ ー ズ 浜岡 13 リ コ ー 沼 津 沼津 7回コールド 7回コールド 14 焼 津 信 用 金 庫 焼津 帝 4 5 王 富士 7回コールド 17 臼 井 国 際 産 業 清水町 18 ㈱資生堂掛川 掛川 工 場 19 静 岡 ガ ス ㈱ 静岡 10 0 0 1 15 富 士 市 役 所 富士 16 TOKAI 1 8 5回コールド 1 3 0 7 0 11 5 0 20 朝 日 電 装 ㈱ 浜北 21 富 士 宮 市 役 所 富士宮 22 23 24 25 中部電力㈱浜 松 市 役 所 静岡ガスホル ダ ー NTN株磐田製作 所 大和製缶㈱清 水 工 場 26 キ ャ ッ 6回コールド 浜松 0 10 延長10回 静岡 1 2 7回コールド ツ 金谷 9 0 5 3 27 特 種 製 紙 ㈱ 長泉 0 9 28 ウ イ ン グ ス 島田 0 1 29 リ コ ー 御 殿 場 御殿場 2 3 30 川 根 町 役 場 川根 31 中 部 キ ッ ズ 富士 32 アスモ㈱ 浜名湖 西 33 ニッシン建設 下田 34 福田ヤンキース 福田 1 0 3 4 磐田 清水 4 2 6 2 5回コールド 11 1 7回コールド 5 2 8 0 静 岡 ガ ス ㈱ 34 福田ヤンキース 福田 35 沼津 東芝機械㈱ 36 小笠パンサーズ 菊川 37 伊東ガス㈱ 伊東 38 ファンキーズ 藤枝 39 トヨタ東富士 裾野 延長10回 8回コールド 1 0 8 1 6 0 8回コールド 延長11回 9 2 3 1 準決勝 ジャパン 000 000 000 0 八木-松田 ②山口博 静岡ガス 100 030 00* 4 亀井-八木 ②滝口 川根町役場 020 000 100 3 平井・平口-大石 ③鈴木 ②内村 リコー御殿場 001 100 000 2 西野-金子 決勝 川根町役場 000 000 000 0 静岡ガス 001 003 10* 5 新聞記事 平口-大石 亀井-八木 ②滝口 7月6日 富士宮市明星山球場 7/30 スポニチ 最大のライバルだった東芝機械に、躍進著しい朝日電装が早々に姿を消しては負ける訳 にはいかない。「相手云々じゃない。天皇賜杯を獲りにいくことだけを考えた」と小田 勝己監督(36)。エース亀井康治が2試合連続完封するなど、ナインの期待に応えた。 国体の県予選、紅龍旗と連続優勝。ところが、その直後に静岡市内の公式戦でOBチーム の静岡ガスホルダーズに0-1の完封負けを喫した。まさに油断。 試合終了後には4時間の個人ノックでチームを締めなおした小田監督。 ○ 第57回全国大会 平成14年9月20日∼6日間 久留米市・新宝満地区野球場A 1回戦 鳥取三洋電機 000 000 001 1 瀧川-片岡 静岡ガス 000 000 20* 2 南原-八木 久留米市野球場ほか 先発の南原が好投。7回に曽根、山本の適時打で挙げた2点を南原が5安打1点抑えて逃げ 切った。 2回戦 静岡ガス 000 000 000 0 みちのく銀行青森 010 000 00* 1 亀井・畑山-八木 佐々木-小野 肩痛の不安を訴える亀井が先発、内野ゴロの間に1点を奪われ、打線もみちのく佐々木投 手に抑えられ惜敗した。 第58回大会 平成15年(1998年)6月14日・15日・21日 浜北支部 1 静 岡 ガ ス ㈱ 前年度 優勝 5回コールド 2 フ ァ ン キ ー ズ 藤枝 3 フ ァ イ ト ク ラ ブ 田方 4 12 0 4 0 7回コールド 日清紡浜北精 浜北 機 5 大 場 0 1 機 工 富士宮 2 3 6 資 生 堂 掛 川 掛川 9 4 7 ス パ ロ ー ズ 富士 1 2 中部電力㈱浜 8 浜松 松 営 業 所 9 熱海市役所 5回コールド 熱海 11 リ コ ー 御 殿 場 御殿場 延長14回 4 5 旭テクノグラス 12 榛南 ㈱ 静 岡 工 場 関東自動車工 13 裾野 場 7回コールド 14 福田ジャガーズ 福田 19 伊 20 キ 東 ャ ガ ッ 1 2 5 0 10 0 4 6 0 1 延長12回 延長11回 17 臼 井 国 際 産 業 清水町 18 浜 名 湖 電 装 11 0 3 4 国体強 10 オ ー ル 静 岡 化 山之内製薬野 15 焼津 球 部 ブロック 16 NTN磐田製作所 代表 8 0 浜名湖 西 4 1 3 1 ス 伊東 3 2 0 7 ツ 金谷 21 ド リ ー ム ス タ ー 庵原 22 ㈱ 白 井 産 業 島田 23 朝 日 電 装 ㈱ 開催地 7回コールド 6回コールド 6回コールド 24 小笠パンサーズ 菊川 25 ニ ッ シ ン 建 設 下田 26 春 野 雷 電 天竜 27 協 和 発 酵 長泉 8 5 9 2 0 10 10 0 7 0 2 6 6 4 3 ホンダ浜松 5 28 川 根 町 役 場 川根 29 杉 山 産 業 小山 久留女木土建 30 袋井 野 球 部 31 東芝機械㈱ 積水ハウス静岡 工場 電業者機械製 33 作所 32 34 マーズ 大和製缶㈱清 35 水工場 高砂香料工業 36 株 用宗ファイター 37 ズ 38 8 3 ホンダ浜松 沼津 大東 三島 浜岡 清水 磐田 静岡 国体強 化B 0 5 6回コールド 7回コールド 8 0 0 10 7回コールド 7 0 7 2 0 4 2 1 0 4 1 2 2回戦 用宗ファイターズ 010 000 000 1 漆畑-守護 HR 漆畑 ホンダ浜松 010 000 01* 2 平口、堀田-久米 静岡国体国体強化一般Bのホンダ浜松は1-1で迎えた8回裏のチャンスを見逃さなかった。 1死一、三塁から7番鈴木敏矢(21)が軟式では鉄則のゴロを転がすエンドランを的確に決め 3走の竹内裕登(22)が決勝のホームを踏んだ。浜名高時代は秋の東海で4強入りし、小さ な大投手として騒がれた右腕。軟式でも今秋に静岡で開催されるわかふじ国体のエースと して期待されていた。ところが「型が芳しくなくて」と5月からは「どんな形でも試合に出たい」 と外野手として出場。15人枠に入ろうとアピールが続く。スポニチ 6月15日 準々決勝 東芝機械 000 000 000 0 播磨-坂本 ②田村 ホンダ浜松 100 000 03* 4 増田-久米 ③増田 ②山中、青島 スポニチ 6/16 国体強化一般Bのホンダ浜松は 強力助っ人 が6年ぶりの4強入りに大きく貢献した。「過去に 勝った記憶がない」(中道監督)という東芝機械打線を増田雅明(29)が散発3安打完封。打って は初回に先制三塁打を叩き出すなど投打で大車輪の働きだ。「やっと仕事が出来ました」と増 田。もとは旭テクにグラスのエースでホンダ浜松の補強選手となった。自らのチームは会社が99 年に吸収合併されて以来、年々野球をやる環境が厳しくなり「まさかこういう形で国体のメン バーに選ばれるとは思っていなかった」という。昨年10月から痛めていた右肩もいえ「もうじき夢 がかなうし頑張ります」と声が弾んだ。 準決勝 中電 002 010 000 3 佐原-鈴木 NTN磐田 000 000 301 4 大石・平山-丸之内 ②関間 ホンダ浜松 020 000 120 5 増田-久米 朝日電装 000 000 000 0 橋本・太田垣・野島-太田憲 決勝 NTN磐田 000 000 000 0 ホンダ浜松 302 200 00* 7 小松・平山-丸之内 細川-久米 ③増田 初回から4番・増田雅明〈29〉の先制2点三塁打で主導権を握ると、投げては右ひじ痛から復帰し たエース細川祐司(26)が5安打完封。 実に31年ぶりの頂点。5試合の失点は初戦で喫した本塁打による1点のみ。その後の4試合は オール完封で投手陣の充実振りが光った。破ってきた相手も常に難敵。 秋の静岡国体を戦うに当たってたチームから4人の選手を補強。最初はギクシャクしたチーム内 もこの大会を前に視線が一方向に定まった。朝日電装戦を含め2完封に投手実績、4番としても 決勝の先生2点三塁打など優勝に貢献した増田は旭テクノグラスの補強組み。「自分のチーム で何度も決勝で負けて致し一度は出てみたかった」と最強の助っ人が力こぶ。 〈NTT磐田製作所〉初戦からの4試合をすべて接戦でものにしてきたが、ホンダ浜松の勢いと力 強さに屈した。5回に細川から左前打を放った4番・大浦公彦〈28〉は「体力がなかった。僕が一番 ばてていた」と苦笑いを浮かべていた。 ○ 第58回全国大会 平成15年9月12日【金】∼6日間 鳴門総合運動公園野球場 1回戦 徳島市:蔵本公園野球場 佐川印刷(京都) 011 000 000 02 4 後藤・北側-西宮 ホンダ浜松 001 100 000 00 2 増田・細川-久米 ②米下、若本 HR 増田 ②花井、久米 第59回大会 平成16年(2004年)6月12日・13日・19日 2回戦 科研製薬G リコー御殿場 100 000 000 1 薬袋・中山-金子 ③長谷川 ホンダ浜松 000 011 00* 2 吉田-久米 ③太田 04/06/13 スポニチ 不慣れなマウンドに戸惑いながらも粘投で9回を投げ切った。ホンダ 浜松のサイドハンド、吉田良(24)がリコー御殿場打線を初回の1点だけに封じ見方の逆点 を呼び込む好投。「2回以降は上手くテンポを切り替えられた。4年間プレーした社会人硬式 野球の一光ではケガや故障に泣いた。退社後02年1月にホンダ浜松入り。期間契約社員と してだったために、チームが昨年この大会で優勝して全国出場、さらに秋の国体一般Bで優 勝した時も勤務の関係でメンバーに入れず「正直複雑でした」と打ち明けた。3月1日に晴れ て入社。 杉山産業 021 000 0 イワオメッツ 140 330 * 3 坂中・田代・勝又-山本 11 内藤-河合 ②勝又孝、矢後 ②望月、遠藤、井沢 創部23年目の初出場を初戦突破。しかも、杉山産業に7回コールド勝ちのおまけもついた。 「Bクラスのうちが出るなんてまさかの出来事。それに1つ勝たせてもらっていい土産ができ た。と、遠藤裕之監督(50)の笑いが止まらない。 焼津球場 浜名湖電装 000 000 000 0 山本真-山本剛 朝日電装 100 010 00* 2 橋本-太田憲 ②飯尾 エース橋本隆之(28)がノーットノーランを達成した。生まれて初めての快挙だったが、8回ま では完全試合、9回先頭打者に死球を与えてしまった。「カウント1-2から死球を与えちゃっ では完全試合、9回先頭打者に死球を与えてしまった。「カウント1-2から死球を与えちゃっ て」と、逃がしたさかな大きさに悔しそうだった。 準決勝 山之内製薬 000 000 010 1 増田-宮崎 ②宮崎、曽根、中野 静岡ガス 000 110 02* 4 南原・亀井-畑田・八木 ②滝、南原 東芝機械 000 000 000 0 末丸・播磨-山口 ホンダ浜松 000 000 10* 1 吉田-久米 決勝 静岡ガス 000 000 000 0 ホンダ浜松 010 000 00* 1 亀井・南原-八木 ②長谷川 細田-久米 ②山中 新聞記事 前年度優勝のホンダ浜松が2年連続4度目の全国切符を獲得した。 静岡ガスとの決勝は2回に相手の失策で奪った1点を今季好調な右腕・堀田優投手(24)を中心 に守りきった。9回表2死、静岡ガスの4番・川野義明外野手(25)が放った三塁ゴロが大庭弘和 一塁手(22)におさまった週間、マウンド上で両手を突き上げた堀田中心の歓喜の輪が広がっ た。悲願の連覇達成に、ホンダ浜松ナインは何度もガッツポーズを繰り返した。 昨年は同大会を制し国体では日本一も経験。ただ、それは地元開催の向けて補強された増田 雅明投手(30)=旭テクノグラス=ら4選手の活躍のおかげという声もあった。厳しい評価に対し "自分達だけで勝てることを証明する ため臨んだ今季。だが4月の東海5県県大会では、はやる 気持ちが裏目に出て7失策を記録し、初戦で敗退した。この苦い経験を勝てに、基本となる守備 練習を繰り返して挑んだ今大会では、再三の好守備を見せるバックに支えられた堀田、吉田良 投手らが大会を闘志手1点しか許さない快投。 〈静岡ガス〉エース亀井康治(26)が7回を1点に抑える力投。だが打線序が盤の好機を生かせず 完封負けを喫し、2年ぶりの全国大会は叶わなかった。小田勝己監督〈38〉は「後半チャンスが あると思っていたが、向こうが上だった」。 〈山之内製薬〉準決勝戦で静岡ガスに敗退し、初の全国大会出場は成らなかった。8回2死二塁 から9番中野和彦〈29〉が遊撃強襲二塁打を放ち、一時は1点差まで追い上げたが、直後に2点 を失い力尽きた。 ○ 第59回全国大会 平成16年9月17日【金】∼6日間 1回戦 ■ 2005(平成17年) 天皇賜杯第60回全日本軟式野球静岡県大会 A B C D E 県営あしたか球場 沼津市営野球場 裾野球場 御殿場東球場 小山球場 F G H I J 1日目 三島長伏グラウンド 清水町グラウンド 新富士球場 富士東球場 富士宮 星陵高校 2日目 3日目 1 ホンダ浜松 前年度 優勝 2 プレイボーイ 熱海 3 ヤンキース 福田 4 ハイロウズ 裾野 5 ファンキーズ 藤枝 6 中伊豆クラブ 田方 7 矢崎部品大浜 大東 8 大和製缶㈱清 水工場 清水 9 中川根役場 川根 10 I 中電浜岡 浜岡 12 大場機工 富士宮 13 エコンズ 袋井 リコー御殿場 開催ブ ロック 15 小笠パンサーズ リコー沼津 沼津 17 天竜アタック 天竜 18 協和発酵 長泉 C J G G J B ニッシン建設 下田 25 掛川フレンズ 掛川 26 杉山産業 小山 27 白井産業 島田 28 電業社機械製 作所 三島 A 1 0 B 1 6 4 3 3 8 10 6 5 2 B B 6 0 A A 静岡ガス株式会 静岡 社 東芝機械株式 開催地 22 会社 代表 24 5 6 B 21 磐田 5 4 B 伊東 23 NTN磐田製作所 5 1 C 7 0 2 0 浜名湖 19 アスモ株式会社 西 JAあいら伊豆 10 0 C I 菊川 16 20 1 2 3 1 臼井国際産業 清水町 ㈱ 11 14 I A 13 3 A 4 14 4 1 A E 6 0 E 5 1 A E 3 0 7 0 0 12 A 延長17回 1 4 2 5 朝日電装 28 作所 三島 29 武蔵 榛南 30 ベイカーズ 御殿場 31 焼津市役所 焼津 ポリプラスチック 32 ス 富士 33 浜松信用金庫 浜松 34 ドリームスター 庵原 35 朝日電装 浜北 F F 5 0 E 4:40 9 5 4 2 E H H 0 4 E 1 0 0 7 0 10 ▽決勝 ホンダ浜松 000 001 001 2 堀田、細川、吉田-大隈 ③山中 ②青島、大隈2 朝日電装 010 000 04* 5 太田直-太田憲 ②加藤 朝日電装がホンダ浜松の3連覇を阻止、悲願の初優勝。最後の打者を一飛に打ち取り太田直 孝投手(24)めがけてナインが走り寄る。真っ先に飛び込んだ主将の石原遊撃手(28)は「やっと 優勝できて嬉しい」と感激にしたった。準決勝で静岡ガスを破り波に乗った。9回に1−1の同点 に追いつかれながらも投手陣が踏ん張り、延長17回4時間40分の激闘を制しての決勝進出。 「だから決勝は負ける気がしなかった」と石原。県制覇は03年4月の東海5県以来と最近2年間は 低迷を続けてきた強豪が、遂に目覚めた。 【朝日電装】9/20 スポニチ 心の底から野球を愛し、そして野球部強化に力を注いだ三村典弘社長(享年67)が8月25日に に病気で他界、天国から"孝行息子"たちの晴れ姿を見守る三村社長。チームを牽引してきた主 将の石原三塁手は「あの人に採用してもらい、ここまで頑張れた。何とか勝利をプレゼントした い」と気持ちを奮い立たせた。 今シーズン当初から容態が思わしくないのは聞いていた。「少しでも勇気付けられたら」(石原) というナインの思いが6月の県予選で結果を出す。静岡ガスとの準決勝で延長17回4時間40分 の死闘を制し、決勝も昨年覇者のホンダ浜松を逆点で破り優勝を飾った。 結果を聞いた病床の社長が「俺も鳥取へ行く」と話したことがナインの励みになったのは言うま でもない。 3月に新主将となった石原が、03年4月の東海5県から優勝がない現状を考え「人数が少ないか らこそ、みんなの力が必要」と全員野球を提唱。ミーティングを重ねないンの意思統一を図った。 社長も目指していた粘りの野球と全員野球。チームの勢いを取り戻したのはそこからだった。 チームは17、18日に3試合のオープン戦を行い最終調整。高卒ルーキーながら打率3割をキー プし、5番か1番で起用される上岡遊撃手は「先輩達の気持ちが高ぶっているのが感じるし、いい ところで結果を残したい」と力を込めた。総力を結集させた朝日電装ナインが鳥取で躍動する。 ○鍵を握る投手陣の中で橋本が調子をあげてきた。今季はここまで不本意な投球が続いてい る。18日のオープン戦で2試合に登板。計4回を無失点に抑えた。「チャンスがあればここで挽回 したい」・社長やチームに対する恩返しもあるが。 朝日電装野球部 監督=前田 貴志 41 氏名 石川 剛 投 11 32 〃 14 黒田 健二 29 〃 16 橋本 隆之 29 位置 背番 氏名 松島 靖 内 5 26 〃 24 上岡 雄太 18 〃 13 加藤功一郎 24 位置 背番 〃 〃 捕 〃 内 18 19 22 27 10 野嶋 幸弘 太田 直孝 太田 憲 岡本 賢司 石原 茂政 26 24 27 30 28 〃 29 大石 智也 29 〃 8 達本 英幸 22 外 1 浅木 秀哲 28 〃 3 山本 和典 26 〃 23 池谷 友浩 24 ▽2回戦 11日 静岡ガス 000 020 020 4 亀井−八木 ②矢嶋、滝口 東芝機械 010 000 000 1 播磨-山口 ②山口、相原 静岡ガスが強硬日程を乗り越えてこう発進した。いきなり東芝機械とのV候補対決となったが、 投打の柱の活躍で4−1と逆転勝利。 「ここを頑張らないと、と選手には言ってあります」と小田監督(39)が苦笑いするのも無理はな い。前日10日は東京ドームで午前7時30分から紅龍旗(スポニチ後援)準々決勝を行い、午後1 時に地元へUターン。その後は職場で各自業務をこなし、この日の午前11時からの初戦を迎え 0−1で迎えた5回1死一、三塁から右中間に逆点の適時二塁打を放った滝口(29)は営業職のた め午後10時まで勤務。「それぐらいの体力は持っているから全然きつくない。せめて同点と思っ て打席に入ったのが良かった」と笑ったが、4安打1失点完投勝利のエース亀井(27)は「3回ぐら いまで制球がしっくり来なかった。とポツリ。それでも8回には1死二、三塁で中前に駄目押しの2 点適時打を放ち体力自慢を見せ付けた。15日には紅龍旗の準決勝。静ガスは敵と同時に強行 日程との戦いも続く。 ■2005(平成17年) 第60回全国大会 9月25日 鳥取・大山野球場ほか ▽2回戦 朝日電装 000 010 101 3 野嶋、石川-太田 ②池谷 北陸ガス(新潟) 010 001 000 2 長谷川、遠藤-宮嶋 HR 長谷川 ③中山、佐藤 ②中山 ▽3回戦 朝日電装 000 000 000 0 橋本、石川-太田 大阪信用金庫 200 012 13* 9 大野、森本-西村HR 谷林2、北山 ②西村、森本 初出場の朝日電装が北陸ガスに3-2で逆転勝ち。3回戦で優勝候補の大阪信用金庫に敗れた ものの、目標の「全国1勝」を達成するとともに天国の三村典弘前社長に白星を贈った。 2年連続優勝を含め、現在4年連続8強以上の大阪信金にレベルの高さを見せつけられた。先発 の橋本隆之は5回2/3を7安打5失点。「期待に応えられなくて申し訳ない」と唇をかみしめながら も「いい経験をして血が騒いできた」とこれを糧に更なるレベルアップを誓った。 だが、全国初勝利で喪章をつけた弔い合戦の目的は果たせた。野球部を育てた三村社長が8 月25日に他界。春先に社長の容態を聞いたナインは石原茂政主将を中心に一丸となり、天皇 賜杯県予選を制した。3番山本和典左翼手も「石原さんが言う全員野球、粘りの野球で勝てたこ とが嬉しい」。故三村社長が求めていたものもこの全員野球だった。前田監督も「1つ勝って大阪 信金とやれてよかった」。県勢3年ぶりの勝利を土産に胸を張って浜松に帰る。 ○ 浜松から故三村社長の遺志を受け継いだ手嶋寛征社長(42)も応援に駆けつけた。手嶋社 長は「県大会も勝つのに大変なのに全国で1つ勝てて光栄。この元気を社内に生かしたい:。試 合後のミーティングではナインの健闘を称えるとともに「なくなられた社長もさぞ喜んでいると思 う」と涙ぐんでいた。