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3。am B-25ー
30amB251 体 内動態 モデル を用 いた放射性物 質の生物学的半減期 の推定 ○丸山 若重 1(1リスク解析研 ) 【目的】 2011年 3月の震災直後 に起 こった原子力発電所 ( 原発)の事故 によって, 放射線被曝 による健康影響 の不安 が起 こった。 しか し現在,放射線 の健康 リス ク を定量的に評価す る手法 は整備 されていない 。被害の予測がつかないため,事故 の周辺住民のみ な らず 国民全体 にまで,原発-の不信感 が広 がってい る。早急 に リスク評価手法 を整備 しなけれ ば,今後のエネル ギー政策 に支障を来 しかねない。 そ こで本研究では,低 レベル の放射線被曝 による健康 リスク評価 に向けて,放射 性物質の一つであるセ シ ウム ( Cs)の体 内動態モデル を構築 し,その生物学的半減 I CRP)は,既 に放射性物 期 を推定す ることを 目的 とした。 国際放射線 防護委員会 ( 質 の体 内動態予測モデル を提唱 してい るが,生理学的情幸鋸こ基づかない部分が多 く,被曝パ ター ンや人 の年齢 な どの条件変化 に対応 できない。本研究では,医薬 PBPKモデル)を応用 し,Csの体 内モデ 品の開発 に用いる生理学的薬物動態モデル ( ル を構築 した。 【 方法 】2ケ月程度 の汚染食 品の摂取による一過性 の内部被曝 を想定 し,その後 2年 間の Csの体 内推移 を,構築 したモデルでシ ミュ レー トした。Csの食 品中濃度 は,厚生労働省 がイ ンターネ ッ ト上で公表 してい る測定デー タを集計 して用いた。 シ ミュ レー シ ョンの結果か ら体内半減期 を推計 し,既存のデー タ と比較 した。 【 結果 】 2年分の推計 を行い,血液,肝臓,脂肪 な ど 8臓器 の Cs濃度推移 を求 めた所,臓器 ごとに異なる半減期 を得た。 【 考察】構築 したモデル は様 々な被曝条件 に対応 でき,cs の詳細な体 内動態 を 臓器 ごとに予測可能である。今後 は人 の年齢 に対応す るモデル に修正 し,乳児 な ど若年層の健康 リスク推定にも,役立て られ ると期待す る。