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役員賞与は 利益処分ではない
DailyCMC 〒500-8847 2008 年 11 月 11 日(火) 岐阜県岐阜市金宝町 1-3 岐阜第一生命ビル 4F 株式会社中央経営コンサルティング TEL:058-264-8858 FAX:058-264-8708 Email: [email protected] 役員賞与は 利益処分ではない 経理処理は そこで役員賞与を支給する場合には以下 の経理処理が必要となります。 役員賞与は役員報酬の一部 役員賞与に関する会計上の取扱は、会社 3 月決算で 役員賞与引当金繰入/役員賞与引当金 法の改正に伴い大きく変りました。 5 月株主総会で 従来、役員賞与は儲かった利益からの分配 役員賞与引当金/未払役員賞与 すなわち利益処分の一つで、配当金などと 支払時 同じ扱いでした。 未払役員賞与/現預金 しかし、平成 17 年 11 月に公表された企 業会計基準では、役員賞与も役員報酬と同 税務上は、ご存知のように、原則否認さ 様職務執行の対価と考え、 「役員賞与は、発 生した会計期間の費用として処理する」こ れますから 3 月決算で役員賞与引当金繰入 額を否認しておけば処理は終わります。 と、となりました。 今後は賞与引当金より役員賞与引当金 役員賞与の決定は株主総会 しかし、役員賞与は、会社定款に報酬等 従来よく見られた賞与引当金が税務上認 められなくなり、姿を消したのに変わって、 に関する一定の定めがない時は、従来どお 今後は役員賞与引当金が頻繁に使われるこ り株主総会で決定されることには変りあり ととなると思われます。 ません。 しかし、こう景気が悪いと使う 前期の役員賞与は今期の費用? 例えば 3 月決算の会社が 5 月に株主総会 を行い前期の業績が良かったので役員賞与 を支給することを決議した場合、前期の業 績に対する役員賞与は今期の費用と言うこ とになってしまいます。 こうなると、今期の業績が正しく判断で きなくなってしまいます。 機会なんてないね!!