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大分県医療計画(概要版) [PDFファイル/1.18MB]

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大分県医療計画(概要版) [PDFファイル/1.18MB]
概要版
大
分
県 医
大
分
療
県
計
画
第1章 大分県医療計画の趣旨
1 計画策定の趣旨
○ これまで平成元年の策定以降、平成6年、平成11年、平成16年、平成20年と4度の改定を実施
○ その後、人口の急速な高齢化や医療技術の進歩、県民の医療に対する意識の変化など医療を取
り巻く環境が大きく変化
○ これまでの4疾病(がん医療、脳卒中医療、急性心筋梗塞医療、糖尿病医療) 5事業(小児医療、
周産期医療、救急医療、災害医療、へき地医療)に加え、精神疾患及び在宅医療について切れ目な
く効率的で質の高い医療提供体制の構築や医療機能の分化・連携を推進するためのPDCAサイク
ルの強化など、誰もが安心して医療を受けることができる環境の整備が求められている。
○ このような時代の要請に的確に対応し、本県の実情に即した、質の高い、かつ、効率的な医療提
供体制を整備するため、今回、第5次改定となる医療計画の策定を行うもの
2 基本理念
○ 平成24年1月に改訂された「安心・活力・発展プラン2005(大分県長期総合計画)」で掲げる「医
療の充実と健康づくりの推進」を基本理念とする。
3 計画の位置づけ
○ 医療法(昭和23年法律第205号)第30条の4第1項に基づく医療計画
○ 「安心・活力・発展プラン2005(大分県長期総合計画)」の医療部門計画 など
4 計画の期間
○ 平成25年度を初年度とし、平成29年度を目標年度とする5か年計画
第2章 大分県医療の現状
第1節
人口及び医療施設等の状況
1 人口及び人口動態
○ 本県の人口は平成23年10月1日現在、1,191,488人で、人口の推移をみると、年々減尐し、昭
和60年の人口を100とした場合、95.3となっている。
○ 年齢(3区分)別人口の推移をみると、年尐人口(0~14歳)が減尐し(昭和60年21.3%→平成23
年13.0%)、老年人口(65歳以上)が増加(昭和60年13.1%→平成23年26.6%)しており、尐子
高齢化が進行
2 医療施設等
○ 病院、一般診療所、歯科診療所、助産所、薬局、介護保険施設にかかる施設数・人口10万対の施設
数などについて記載
第2節
県民の受療の状況
○ 平成23年に実施した大分県患者調査の結果を記載
○ 疾病大分類別にみると、循環器系の疾患が最も多く(20.3%)、次いで筋骨格系及び結合組織の
疾患(13.6%)、精神及び行動の障害(11.9%)、呼吸器系(10.5%)の疾患などとなっている。
○ 二次医療圏別にみると、患者数は中部が最も多く、次いで東部、北部、西部、南部、豊肥の順であり、
受療率(人口10万対)は南部が最も高く、次いで豊肥、西部、東部、北部、中部の順となっている。
○ 入院における圏域内完結率は、中部が最も高く(93.7%)、次いで東部(90.0%)、
西部(82.5%)、南部(74.8%)、北部(72.2%)、豊肥(60.1%)の順となっている。
1
第3章 医療圏と基準病床数
第1節
医療圏の設定
県民に適切な医療サービスを効率的に提供するため、日常的な医療から一般的な入院医療、特殊
な医療に至る医療サービスを提供する地域的単位として段階的に設定
1 一次医療圏
日常の健康相談や健康管理等の保健サービスの需要及び一般的な疾病の診断・治療の
医療需要に対応するために設定する区域(原則として市町村を単位)
2 二次医療圏
一般的な入院医療需要に対応し、保健・医療・福祉の連携した総合的な取組を行うために
市町村域を超えて設定する区域
二次医療圏名
構成市町村
人口(人)
面積(㎢)
東部医療圏
別府市、杵築市、国東市、姫島村、日出町
217,704
803.19
中部医療圏
大分市、臼杵市、津久見市、由布市
570,673
1,191.07
南部医療圏
佐伯市
76,038
903.52
豊肥医療圏
竹田市、豊後大野市
62,950
1,080.95
西部医療圏
日田市、九重町、玖珠町
97,263
1,224.04
北部医療圏
中津市、豊後高田市、宇佐市
166,860
1,136.94
1,191,488
6,339.71
計(6圏域)
14市3町1村
(二次医療圏において、患者の受療動向を踏まえた医療提供体制構築のため、
医療連携を促進するなどの取組が必要)
3 三次医療圏
特殊な診断・治療を必要とする医療需要に対応するために設定する区域であり、県全域を
単位とするもの
2
第3章 医療圏と基準病床数
第2節 基準病床数
○ 療養病床及び一般病床、精神病床、結核病床及び感染症病床のそれぞれについて、医療法第30
条の4第2項第11号及び医療法施行規則第30条の30の規定に基づいて算定
○ 療養病床及び一般病床は、各二次医療圏ごとに、精神病床、結核病床及び感染症病床は、県全
域を区域として設定
○ 各圏域における病床の整備目標であるとともに、圏域内の病床の適正配置を促進し、各圏域の医
療水準の向上を図るために設定
( 療養病床及び一般病床)
二次医療圏名
基準病床数
既存病床数(H25.1.1)
東部医療圏
2,923
3,643
中部医療圏
6,369
6,625
南部医療圏
564
1,073
豊肥医療圏
272
736
西部医療圏
525
1,093
北部医療圏
1,067
2,013
計
11,720
15,183
医療圏名
基準病床数
既存病床数(H25.1.1)
県 全 域
4,693
5,247
医療圏名
基準病床数
既存病床数(H25.1.1)
県 全 域
38
50
医療圏名
基準病床数
既存病床数(H25.1.1)
県 全 域
28
40
(精神病床)
( 結核病床)
( 感染症病床)
3
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
第1節
患者本位の医療サービスの提供
○ 診療情報の提供体制の充実
○ 人権に配慮した医療サービスの提供
第2節
医療機関の医療機能の分化と連携
○ 5疾病5事業(がん医療、脳卒中医療、急性心筋梗塞医療、糖尿病医療、精神疾患医療、小児
医療、周産期医療、救急医療、災害医療、へき地医療)及び在宅医療について、PDCAサイクルを
効果的に機能させることにより、地域の医療連携体制の構築を推進
○ 身近な地域におけるかかりつけ医の普及啓発
5疾病5事業及び在宅医療について(第3節~第13節) 【詳細は別記 】
第3節
○
○
○
○
○
地域がん登録の推進
専門的知識を有する医療従事者の育成
多職種の医療チーム設置などの体制の整備
患者や家族への相談支援体制の整備
目標項目
・年齢調整死亡率
・がん検診受診率
第4節
○
○
○
○
○
脳卒中医療
脳卒中に関する情報提供などによる予防の取組
発症後速やかな救急搬送要請を行うよう普及啓発
救急隊、かかりつけ医、急性期医療機関の連携の推進
多職種の協働・連携の促進
目標項目
・脳血管疾患年齢調整死亡率
・t-PAによる脳血栓溶解療法実施症例数
第5節
○
○
○
○
○
がん医療
急性心筋梗塞医療
早期発見・治療のため、関係機関の連携による健診を受けやすい体制の強化
AEDの使用など心肺蘇生法の講習の充実
速やかに専門的医療を受けられるよう関係機関の連携の推進
多職種による協働・連携の促進
目標項目
・急性心筋梗塞年齢調整死亡率
4
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
5疾病5事業及び在宅医療について(第3節~第13節)
第6節
糖尿病医療
○
○
○
○
正しい糖尿病の知識や生活習慣の改善について情報の提供
かかりつけ医による日常生活の管理・治療体制の充実
糖尿病療養指導士など療養指導スタッフの育成の促進
かかりつけ医、専門治療、急性増悪時治療、慢性合併症治療に係る医療機関相互の連携の促
進
○ 目標項目
・メタボリック・シンドローム予備群・該当者、脂質異常症該当者
・糖尿病性腎症による新規透析導入数等
第7節
精神疾患医療
(1)精神疾患(認知症を除く)
○ 啓発や情報提供による医療機関にアクセスしやすい環境の構築
○ 精神科救急医療システムの更なる充実
○ 救急の身体合併症患者の受入れを行う大分大学医学部附属病院救命救急センターと
関係機関との連携の強化
○ かかりつけ医のうつ病診療技術の向上や精神科医等との連携体制の強化
○ 目標項目
・自殺死亡率
・入院者の1年未満平均退院率
(2)認知症
○ 地域のサポーター養成、地域での支援ネットワークの整備
○ かかりつけ医・サポート医・専門医の連携の強化
○ 認知症疾患医療センター等の専門医療機関の整備
○ 若年性認知症についての普及啓発
○ 目標項目
・大分オレンジドクター(もの忘れ・認知症相談医)登録者数
・認知症サポート医数
・認知症疾患医療センター・認知症の鑑別診断を行える医療機関の数等
第8節
○
○
○
○
○
小児医療
休日等の小児初期救急医療体制確保の取組を支援
一般小児科病院・地域小児科センターが診療を確保・充実する取組を支援
一般小児科病院等における小児科医師の継続的・安定的確保
地域小児科センターが後期研修医を確保する取組を支援
目標項目
・小児死亡率
・小児の二次救急医療体制の整備率
・大分県こども救急電話相談実施状況
5
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
5疾病5事業及び在宅医療について(第3節~第13節)
第9節
周産期医療
○ 一次(産科医療機関)・二次(地域周産期母子医療センター等)・三次(総合周産期母子医療セ
ンター・大分大学医学部附属病院周産母子センター)施設の連携強化 (周産期医療ネットワーク
の強化)
○ 一次・二次施設への緊急援助体制の構築
○ 産婦人科・新生児科医師、看護師等の確保・維持
○ 周産期母子医療センター等を退院した未熟児や慢性疾患児等が在宅で療養できる体制の整備
○ 目標項目
・周産期死亡率
・新生児死亡率
第10節
○
○
○
○
○
地域毎に定期的に事後検証会議を開催し、事後検証体制を確立
初期・二次・三次救急医療体制の確保・充実
大分大学医学部附属病院の高度救命救急センターの指定を目指す
大分県ドクターヘリ等の効果的な運用方法の検証などによる広域救急医療体制の充実
目標項目
・救急隊における救急救命士の配置率
・第3次救急医療体制の整備・拡充等
第11節
○
○
○
○
○
救急医療
災害医療
災害拠点病院の施設・設備の整備拡充を推進
大分DMATの出動体制の確保・充実、医師会等による医療救護活動のあり方検討
災害医療コーディネーターのあり方検討・登録
航空搬送拠点臨時医療施設(SCU)の設置場所の選定、資器材整備の推進
目標項目
・病院の耐震化率
・大規模災害時の医療活動マニュアルを策定している病院の割合
・大分DMATを構成する医療従事者の数等
第12節
へき地医療
○ へき地における診療機能の充実、医師確保に対する支援
○ へき地医療拠点病院に対する支援
○ へき地医療支援機構、地域医療支援センターの充実・強化
○ 現場体験などを通じた卒前教育課程におけるへき地医療への動機付けや
研修機会の確保など医師のキャリア形成の促進
○ 目標項目
・自治医科大学・大分大学地域枠卒業医師の計画的配置
・公立へき地診療所からの医師(代診医含む)派遣要請に対応した割合
・公立へき地診療所への医師の配置率
6
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
5疾病5事業及び在宅医療について(第3節~第13節)
第13節
在宅医療
○ 地域で多職種がチームとして協働するための取組 (保健・医療・福祉関係者等による研修等)
を支援
○ 在宅医療支援の中心的な役割を担うかかりつけ医の普及・定着を促進
○ かかりつけ医・急性期・回復期の医療機関との連携を強化し、在宅医療支援体制を強化
○ 在宅医療サービスの利用促進のため、県民へ在宅医療について普及啓発
○ 目標項目
・在宅医療を実施している医療機関数・実施する意思がある医療機関数
・訪問診療を受けた患者数
・訪問看護を受けた患者数等
第14節
その他の医療提供体制の確保について
1 障がい保健対策
○ 医療、教育、保健、労働等の関係機関の連携の強化
○ 児童発達支援センター等の整備・強化
2 結核・感染症対策
○ 結核
・予防対策の充実、医療体制の整備・治療技術の向上
○ エイズ
・検査体制の充実、感染者・患者の支援体制の構築
○ 肝炎
・相談・検査の推進、医療体制の整備
○ その他の感染症
・感染症予防体制の整備、感染症指定医療機関の指定
3 臓器等移植対策
○ 臓器移植の推進
○ 骨髄移植事業の推進
4 難病・原爆被爆者対策
○ 難病対策
・在宅難病患者に対する支援の強化、医療体制の整備
○ 原爆被爆者対策
・被爆者健康診断の推進、医療給付・各種手当の支給
7
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
第14節
その他の医療提供体制の確保について
5 歯科保健医療対策
○ 歯科保健の普及啓発、歯科保健体制の整備
○ 各ライフステージにおける歯科保健対策
6 リハビリテーション対策
○ 地域包括ケアシステムの構築
○ 地域リハビリテーション支援体制の整備
7 血液の確保・適正使用対策
○ 大分県献血推進計画の策定
○ 普及啓発の推進、献血推進組織の育成
第15節
公的病院等の役割
○ 災害時の拠点病院、へき地医療の担い手としての役割が果たせるよう施設・設備の整備の促進
○ 地域の医療機関相互の機能分化と連携を推進し、地域において必要な医療提供体制の確保
第16節
歯科医療機関の役割
○ 大分県歯科医師会・関係医療機関等との連携・協力により、障がい者に対する高次歯科医療機
関の充実に努める
○ 入院患者や在宅療養患者へのサービスの提供の促進
第17節
薬局の役割
○ 医薬分業の普及啓発、処方せんの受入れ体制の整備
○ 「かかりつけ薬局」の育成及び在宅医療への参画、薬局薬剤師の資質の向上
8
第5章 地域医療を支える人材の確保と資質の向上
第1節 医師
第2節 歯科医師
第4節 看護職員
(保健師・助産師・看護師・准看護師)
第3節 薬剤師
第5節 歯科衛生士・歯科技工士
第7節 臨床検査技師・衛生検査技師・
診療放射線技師・診療エックス線技師
第6節 管理栄養士・栄養士
第8節 理学療法士・作業療法士
第9節 その他の医療従事者
第10節 介護サービス従事者
○ 地域医療の安定的確保・地域偏在の解消
・地域医療を担う医師の養成・人材の確保
・教育研修の充実
・キャリア形成支援
・情報発信・相談支援
・離職防止の体制整備・魅力ある職場づくり支援
・再就業の促進
第6章 医療の安全の確保
○ 医療安全支援センターの充実
・二次医療圏での医療安全支援センターの相談職員への研修など相談体制の充実
○ 医療機関における相談体制の整備・充実
・医療機関における相談体制の現状把握・医療機関に対する体制整備の推進
○ 関係機関・団体との連携の強化
9
第7章 健康危機管理体制の構築
第1節
健康危機管理体制
○ 地域における健康危機管理体制の確保
○ 関係職員の資質の向上
○ 九州各県との派遣の受入れ・支援要請に係る広域連携
第2節
医薬品等の安全対策
(1)医薬品等の有効性・安全性の確保
○ 薬事監視の充実強化
○ 薬事情報の収集・伝達
○ 毒物劇物危機管理体制の整備
(2)薬物乱用防止対策の推進
○ 各種行事等における薬物乱用防止啓発活動の充実強化
○ 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動等を通じ薬物乱用を許さない環境づくりの醸成の推進
○ 若年層への啓発のため、薬物乱用防止教室を県内大学生・短大生等に実施
第3節
食品の安全衛生対策
○ 食品・添加物の衛生対策
○ 食肉等の衛生対策
第4節
生活衛生対策
○ 営業者の自主管理体制の確立推進
第8章 保健・医療・福祉(介護)の総合的な取組の促進
第1節
保健・医療・福祉(介護)の連携
○ 保健・医療・福祉(介護)サービスを一体的・効率的、そして切れ目なく提供できるよう、多職種連
携による地域ケア会議や在宅医療連携拠点など関係機関との連携を強化し、地域包括ケアシステ
ムを構築
第2節
健康づくり運動の推進
○ ロコモティブシンドローム(運動器症候群)・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などへの予防の取組
○ 多様な普及啓発・各種保健事業の効率的・一体的推進
第3節
高齢者保健福祉対策
○ 介護サービスの整備
○ 地域包括ケアシステムの構築
○ 介護予防と健康づくりの推進
10
第8章 保健・医療・福祉(介護)の総合的な取組の促進
第4節
保健福祉施設の機能強化
1 保健所
○ 専門的な立場から必要な事業を実施し、市町村の地域保健対策を支援
○ 医療・介護・福祉サービスの連携を進め、地域包括ケアシステムの構築を支援
○ 在宅医療をはじめ5疾病5事業の推進
2 地域包括支援センター
○ 地域ケア会議の開催を通じ、関係機関の連携を強化
○ 地域包括支援センターの機能強化を図る市町村に対して活動支援
○ 地域包括支援センター職員等に対し、知識・技術を習得するための研修を実施
3 衛生環境研究センター
○ 試験検査の推進、調査研究の充実
4 精神保健福祉センター(こころとからだの相談支援センター)
○ センター機能の充実
・調査研究・情報提供・施策の企画立案等を行い、専門的中枢機関としての機能強化
・様々なこころの健康問題に対応するため相談体制の充実
・関係職員への研修実施による資質の向上
○ 関係機関との連携強化
第9章 医療における情報化の推進
○ 医療機関の電子カルテ、レセプトの電算化、オーダリングシステム等の導入による施設内の情報化を
推進
○ 地域におけるITを活用した遠隔医療や在宅療養支援システムの導入等の取組を支援し、医療資源の
有効活用、地域医療の質の向上に努める
第10章 計画の推進
第1節
計画の周知と情報公開
○ 医療計画について県のホームページに掲載し、様々な機会において周知を図る
○ 5疾病5事業及び在宅医療について、随時、的確な地域の医療機能情報を提供
第2節
計画の推進、評価と公表
○ 計画の推進について、県レベルでは医療審議会、5疾病5事業及び在宅医療の協議会などの場にお
いて協議し、地域レベルでは二次医療圏域ごとに設置する「圏域連携会議」において協議する。
○ 計画の実効性を高めるため、定期的(年度ごと)に5疾病5事業及び在宅医療の協議会において、数
値目標等に係る達成状況の把握・評価を行い、その評価結果を公表することなどにより、PDCAサイク
ルを的確に機能させる。
○ 数値目標に係る達成状況等を踏まえ、5年毎に計画の見直しを行う。
11
別記
第4章 安心で質の高い医療サービスの提供
第3節
がん医療
○
○
○
○
○
地域がん登録の推進
専門的知識を有する医療従事者の育成
多職種の医療チーム設置などの体制整備
患者や家族への相談支援体制の整備
目標項目
・年齢調整死亡率
・がん検診受診率
②専門的ながん診療
(医療機能)
○血液検査、画像検査及び病理検査等専門的な検査とそれに基づく的確な診断が実施可能
○手術、放射線療法及び化学療法を効果的に組み合わせた集学的治療が実施可能
○専門的な緩和ケアチームを配置、専門的な緩和ケアを実施可能
○相談支援センターの設置
○院内がん登録の実施可能
○クリティカルパスの発行が可能
(県がん診療連携拠点病院)
(地域がん診療連携拠点病院)
大分大学医学部附属病院
別府医療センター、大分県立病院、大分赤十字病院、
大分県済生会日田病院 、大分市医師会立アルメイダ病院、
○地域がん診療連携拠点病院の医師等を対象とした研修 中津市民病院
の実施及び地域がん診療連携拠点病院等を対象とした情
報提供・症例相談・診療支援の実施
(地域がん診療連携協力病院)
○県がん診療連携協議会の設置
大分医療センター
(地域におけるがん診療連携体制等がん医療の情報交換、県内の院
内がん登録データの分析、県レベルの研修計画の実施等)
○地域の医療機関と密接な医療連携体制
○相談支援センターの設置
○地域の医療機関・医師に対する公開カンファレンスや研修の実施
連携(地域連携クリティカルパス)
連携
緩
和
ケ
ア
②がん診療
(医療機能)
○血液検査、画像検査(X線検査、CT検査、MRI検査、核医学検査)及び病理検査
等の、診断・治療に必要な検査が実施可能
○病理診断や画像診断等の診断が実施可能
○手術療法、放射線療法、化学療法が実施可能
○診断時からの緩和ケアが実施可能
歯科診療所
・口腔ケア
連携
口腔機能支援センター
(℡097-545-3151)
*地区の訪問歯科対応診療所を紹介
がん診療医療機関(別紙)
連携
紹介・転院・退院時の連携
③在宅療養支援
②がん診療
(医療機能)
○危険因子の管理
(医療機能)
○24時間対応可能な在宅医療を提供可能
かかりつけ医
精密検査・受診
発 見
①予防
○がん検診の実施
○がんに関する知識の啓発
○地域がん登録の推進
行政・保険者
12
第4節
脳卒中医療
○
○
○
○
○
脳卒中に関する情報提供などによる予防の取組
発症後速やかな救急搬送要請を行うよう普及啓発
救急隊、かかりつけ医、急性期医療機関の連携の推進
多職種の協働・連携の促進
目標項目
・脳血管疾患年齢調整死亡率
・t-PAによる脳血栓溶解療法実施症例数
②急性期医療
発症後3.5時間以内
(できるだけ早く搬送
することが望ましい。)
発症
救
急
要
請
③身体機能を回復させる
リハビリテーション
(超急性期)
(医療機能)
○脳卒中の専用病室を有する
○血液検査や画像検査(CT検査・MRI
検査)等必要な検査が24時間実施可
能
○専門的診療が24時間実施可能
○脳卒中評価スケールなどを用い た客
観的な神経学的評価が24時間実 施
可能
○来院後1時間以内(発症後4.5時間 以
内)の脳梗塞症例に対し、t-PAの静
脈内投与による血栓溶解療法が実施
可能
○外科手術及び脳血管内手術が 可能
○早期リハビリテーショ ンが実施可能
救
急
搬
送
(医療機能)
○再発予防の治療(抗血小板療法、抗凝 固療法 等)、基礎
疾患・危険因子の管理及び抑うつ状態 や認知 症など の脳
卒中後の合併症への対応が可能
○失語、高次脳機能障害、嚥下障害、 歩行障 害など の機能
障害の改善及びADLの向上を目的と した、 理学療 法、作
業療法、言語聴覚療法等のリハビリテーショ ンが専門医
療スタッフにより集中的に実施可能
転
院
時
連
携
*医療機関名 別紙
転院・退院時
連携
※ 医療機関名 別紙
④日常生活への復帰及び
日常生活の維持のため
のリハビリテーション
(急性期)
(医療機能)
○血液検査や画像検査(CT検査・MRI
検査)等必要な検査が実施可能
○専門的診療が実施可能
○早期リハビリテーショ ンが実施可能
(医療機能)
○再発予防の治療、基礎疾患・危険 因子の
管理及び抑うつ状態への対応等が 可能
○維持期のリハビリテ-ショ ンが実施可能
※ 医療機関名 別紙
かかりつけ医へ
連絡
リハビリテーショ ンを行う病院又は診
療所、介護老人保健施設 など
転院・退院時
連携
連携
連携
退院・通院
歯科診療所
紹介
・摂食・嚥下リハ・口腔ケア・口腔リハ・歯科
治療・定期歯科健診実施
・口腔機能支援センター
(℡097-545-3151)
*地区の訪問歯科対応診療所を紹介
退院・通院
退
院
通
院
連携
①発症予防
通
所
在宅療養支援
(医療機能)
○高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房 細動等 の
基礎疾患・危険因子の管理
○突然の症状出現時に、急性期医 療を担 う医療
機関への受診勧奨
○再発予防の治療、基礎疾患・危険 因子の 管理及 び
連携
抑うつ状態への対応等
○通院困難な場合、訪問看護ステ ーショ ン、薬局等と
連携して在宅医療を実施
かかりつけ医
かかりつけ医、訪問看護ステーショ ン、薬局など
受診
在宅療養支援
日常生活
在宅等での生活
(ケアハウス、有料老人ホーム等多様な居住の場を含む。)
13
第5節
急性心筋梗塞医療
○
○
○
○
○
早期発見・治療のため、関係機関の連携による健診を受けやすい体制の強化
AEDの使用など心肺蘇生法の講習の充実
速やかに専門的医療を受けられるよう関係機関の連携の推進
多職種による協働・連携の促進
目標項目
・急性心筋梗塞年齢調整死亡率
心肺停止が疑われる場合
AEDの使用を含めた心肺
蘇生法等適切な処置の実施
③急性期医療
(医療機能)
○心電図検査、血液生化学検査、心臓
超音波検査、CT検査、心臓カテーテ
ル検査等必要な検査及び処置が 24
時間対応可能
○専門的な診療を行う医師等が24時
間対応可能
○ST上昇型心筋梗塞の場合、90分以
内に冠動脈造影検査が実施可能(適
用があればPCIの実施が望ま れる)
○呼吸管理、疼痛管理等の全身管理、
ポンプ失調、心破裂等の合併症治療
が可能
○電気的 除細動 、機械 的補助 循環装 置、
緊急ぺーシング、ペースメーカ ー不 全
への対応が可能
○再発予防の定期的専門的検査が実
施可能
(以下は、望まれる医療機能)
○冠動脈バイパス術等外科的治療が可
能、又は心臓血管外科病院との迅速
な連携が可能
○急性期のリハビリテーショ ンが実施可
能
速やかな搬送
発症
救
急
要
請
救
急
搬
送
④身体機能を回復させる
心臓リハビリテーション
退
院
時
連
携
(医療機能)
○再発予防の治療や基礎疾患・危険因子 の管理 等が可 能
○心電図検査、電気的除細動等急性 増悪時 の対応 が可能
○運動療法、食事療法等の心臓リハビリテ ーショ ンが実施可
能
*医療機関名 別紙
経過観察・合併症併発
・再発の連携
※ 医療機関名 別紙
退院・通院・
在宅療養支援
紹介
受診
②初期診療
(医療機能)
○心筋梗塞が疑われる患者に
対する専門検査・処置等が実
施可能
○緊急時の除細動等急性増悪
時への対応が可能
①発症予防
(医療機能)
○高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病 等の危 険
因子の管理が可能
○初期症状出現時に、初期診療又 は急性 期医
療を担う医療機関への受診勧奨
紹介
⑤再発予防
(医療機能)
○再発予防のための治療や基 礎疾
患・危険因子の管理が可能
○緊急時の除細動等急性増悪時へ
の対応が可能
○在宅でのリハビリ、再発予防のため
の管理を訪問看護ステーショ ン、薬
局等と連携して実施
かかりつけ医
※医療機関名 別紙
受診
日常生活
在宅等での生活
(ケアハウス、有料老人ホーム等多様な居住の場を含む。)
14
第6節
糖尿病医療
○
○
○
○
正しい糖尿病の知識や生活習慣の改善について情報の提供
かかりつけ医による日常生活の管理・治療体制の充実
糖尿病療養指導士など療養指導スタッフの育成の促進
かかりつけ医、専門治療、急性増悪時治療、慢性合併症治療に係る医療機関
相互の連携の促進
○ 目標項目
・メタボリック・シンドローム予備群・該当者、脂質異常症該当者
・糖尿病性腎症による新規透析導入数等
④急性増悪時治療
(医療機能)
○糖尿病昏睡等急性合併症の治療が常時実施可能
○食事療法、運動療法の指導を 実施
※医療機関名 別紙
転院・退院時連携
⑤進行した慢性合併症治療
③専門治療
(医療機能)
○75gOGTT、HbA1c等糖尿病検査が実施可能
○専門職種のチームによ る食事療法、運動療法及び薬物
療法等を 組み合わせた教育入院等の集中的な治療が
実施可能
○糖尿病患者の妊娠に対応可能
○食事療法、運動療法の指導を 実施
紹介時・
治療時連携
(医療機能)
○糖尿病の慢性合併症の専門的な治療の実施
・糖尿病網膜症:蛍光眼底造影検査、光凝固療法が実施
可能
・糖尿病腎症:血液透析が実施可能
・糖尿病性壊疽
※医療機関名 別紙
・脳卒中:脳卒中の医療体制に記載
・急性心筋梗塞:急性心筋梗塞の医療体制に記載
※医療機関名 別紙
連携
連携
血糖コン トロ ール
不可例の連携
歯科診療所
歯周病健診・治療
※歯科医療機関名 別紙
・口腔機能支援セン ター
(Tel097-545-3151)
※地区の訪問歯科対応診療所を 紹介
紹介時・
治療時連携
連携
②初期治療・⑥安定期治療
①発症予防
早期発見
○予防・啓発
○特定健診、特定保健指導の実施
○歯周病健診等の実施
受診
(医療機能)
○尿一般検査、尿中アルブ ミン 排泄量検査、75gOGTT、HbA1c等糖尿病検査が実施可能
○食事療法、運動療法及び薬物療法によ る 血糖コン トロールが可能
○低血糖時及びシックデイ の対応が可能
※医療機関名 別紙
保険者・市町村
医師会・歯科医師会との協力
15
第7節
精神疾患医療(全般・精神科救急・うつ病)
○ 啓発や情報提供による医療機関にアクセスしやすい環境の構築
○ 精神科救急医療システムの更なる充実
○ 救急の身体合併症患者の受入れを行う大分大学医学部附属病院救命救急センターと
関係機関との連携の強化
○ かかりつけ医のうつ病診療技術の向上や精神科医等との連携体制の強化
○ 目標項目
・自殺死亡率
・入院者の1年未満平均退院率
精神疾患の医療体制(全般)
治療・回復
社会復帰
退院
精神科病院
○アルコール、薬物、ギャ
ンブル等の自助グループ
・往診、訪問診療
・訪問看護
・入院外治療(デイ・ケア、ナイト・ケア等)
・専門医療
支
援
相
談
医療的支援
連携
連
携
精神科診療所
・往診、訪問診療
・訪問看護
・入院外治療(デイ・ケア等)
・専門医療
発症
地域生活
・自宅
・アパート
・グループホーム
・ケアホーム
・共同住宅
・高齢者住宅
・公共住宅
等
社会的入院患者
福祉サービス関係者
指定特定相談支援事業所(サービス等利用計画)
相
談
支
援
連
携
連携
■指定一般相談支援事業所
≪地域移行支援(入院中)≫
・地域移行支援計画の
作成、関係機関調整等
かかりつけ医療機関
予防・アクセス
・必要に応じて、精神科医療
機関に紹介
○保健所、精神保健福祉
センターによる電話相談等
■指定一般相談支援事業所
≪地域定着支援(退院後)≫
・緊急訪問・緊急対応 等
■障害福祉サービス事業所
・居宅サービス利用 等
○県ホームページに医療
機関ごとの医療機能
情報の提供
医療機関(別紙)
精神疾患の医療体制(精神科救急)
精神科病院・精神科診療所
受診
医療機関(別紙)
発症
通報
自傷他害
のおそれ
警察等
移送
保健所
*大分市内は、
県障害福祉課
転院
二次救急病院
身体的に
救急を要
する時
救急
搬送
転院
転院
大分大学医学部附属病院救命救急センター
電話相談
助言・指導
指定病院
措置入院
(休日・夜間は輪番制で対応)
大分県精神科救急
電話相談センター
17:00~21:00(月~土)
9:00~21:00(日・祝)
(Tel 097-541-1179)
16
いりょいうk
相談
オンコール医師
助言
精神疾患の医療体制(うつ病)
産業保健関係機関
支援
かかりつけ
医療機関
職 場
・無料の健康相談
・職場復帰支援
相談
連携
精神科医療機関
連携
・内科医
・産婦人科医
等
発症
紹介
社会復帰
・標準的な薬物療法
・精神療法
支持的精神療法
認知行動療法
等
保健所・市町村
精神保健福祉センター
社会的包摂サポートセンター 等
・精神保健相談
・こころの健康づくり相談
・精神保健福祉に関する相談
支援
家 庭
医療機関(別紙)
等
相談
第7節
精神疾患医療(認知症)
○
○
○
○
○
地域のサポーター養成、地域での支援ネットワークの整備
かかりつけ医・サポート医・専門医の連携の強化
認知症疾患医療センター等の専門医療機関の整備
若年性認知症についての普及啓発
目標項目
・大分オレンジドクター(もの忘れ・認知症相談医)登録者数
・認知症サポート医数
・認知症疾患医療センター・認知症の鑑別診断を行える医療機関の数等
①~④の医療機関名は別紙
17
第8節
小児医療
○
○
○
○
○
休日等の小児初期救急医療体制確保の取組を支援
一般小児科病院・地域小児科センターが診療を確保・充実する取組を支援
一般小児科病院等における小児科医師の継続的・安定的確保
地域小児科センターが後期研修医を確保する取組を支援
目標項目
・小児死亡率
・小児の二次救急医療体制の整備率
・大分県こども救急電話相談実施状況
⑤地域小児科センター(救急型)等
【入院小児救急】
○ 入院を要する小児救急医療の24時間
体制での実施
⑥中核病院
重
篤
な
小
児
患
者
の
紹
介
○ 地域小児医療センターでは対応が困難な高度
な専門入院医療の実施
○ 24時間体制での小児の救命救急医療、後方
支援
大分大学医学部附属病院
大分大学医学部附属病院、大分県立病院
別府医療センター、厚生連鶴見病院
中津市民病院(小児救急センターを含む)
大分こども病院
要緊
す急
る手
場術
合等
のを
連
携
○ オンコール等地域の実情に応じた体制
で実施
高度専門的な医療
等を要する患者
療養・療育を要する
小児の退院支援
大分県済生会日田病院、西田病院
④地域小児科センター(NICU型)
【小児専門医療】
③小児初期救急
○ 一般小児医療を行う機関では
対応が困難な小児専門医療の実施
○ 初期小児救急の実施
・夜間こども診療所(東部)
・大分市小児夜間急患センター
・在宅当番医制(別府市、大分市)
・2施設による輪番制(豊肥)
・4施設による輪番制(南部)
大分大学医学部附属病院
大分県立病院
別府医療センター
大分市医師会立アルメイダ病院
中津市民病院
療養・療育を要する
小児の退院支援
常時の監視等
を要する患者
参画
②一般小児科
①相談支援
(地域の小児科診療を行う診療所及び一般小児科病院・地域振興小児科病院)
発
症
【行政機関】
○ 小児救急電話相談事業
(#8000)
○ 地域に必要な一般小児医療の実施
○ 生活の場(施設を含む)での療養・療育が必要な小児に対する支援
【消防機関】
○ 適切な医療機関への搬送
18
小児医療の体制
第9節
周産期医療
○ 一次(産科医療機関)・二次(地域周産期母子医療センター等)・三次(総合周産
期母子医療センター・大分大学医学部附属病院周産母子センター)施設の連携強
化 (周産期医療ネットワークの強化)
○ 一次・二次施設への緊急援助体制の構築
○ 産婦人科・新生児科医師、看護師等の確保・維持
○ 周産期母子医療センター等を退院した未熟児や慢性疾患児等が在宅で療養で
きる体制を整備
○ 目標項目
・周産期死亡率
・新生児死亡率
周産期医療ネットワーク(搬送等) 【産科】
3次施設
大分県立病院 *
総合周産期母子医療センター
大分大学医学部附属病院 *
周産母子センター
母体搬送
2次施設
別府医療センター
産婦人科
アルメイダ病院
産婦人科
大分県立病院 *
中津市民病院
産婦人科
産科医療機関
緊急診療援助
産科医療機関
母
体
搬
送
大分大学医学部附属病院 *
母体搬送
1次施設
緊
急
診
療
援
助
緊急診療援助
産科医療機関
母体逆搬送
産科医療機関
*: 大分県立病院総合周産期母子医療センター、大分大学医学部附属病院周産母子センターは、産科医療では2次、3次患者いずれにも対応する。
:地域周産期母子医療センター
周産期医療ネットワーク(搬送等) 【新生児科・小児科】
3次施設
大分県立病院
総合周産期母子医療センター
大分大学医学部附属病院
周産母子センター
新生児搬送
2次施設
別府医療センター
小児科
緊急診療援助
アルメイダ病院
小児科
中津市民病院
小児科
新生児搬送
1次施設
産科医療機関
産科医療機関
新生児搬送
緊急診療援助
産科医療機関
:地域周産期母子医療センター
19
産科医療機関
緊急診療援助
第10節
救急医療
○ 地域毎に定期的に事後検証会議を開催し、事後検証体制を確立
○ 初期・二次・三次救急医療体制の確保・充実
○ 大分大学医学部附属病院の高度救命救急センターの指定を目指す
○ 大分県ドクターヘリ等の効果的な運用方法の検証などによる広域救急医療体
制の充実
○ 目標項目
・救急隊における救急救命士の配置率
・第3次救急医療体制の整備・拡充等
20
第11節
○
○
○
○
○
災害医療
災害拠点病院の施設・設備の整備拡充を推進
大分DMATの出動体制の確保・充実、医師会等による医療救護活動のあり方検討
災害医療コーディネーターのあり方検討・登録
航空搬送拠点臨時医療施設(SCU)の設置場所の選定、資器材整備の推進
目標項目
・病院の耐震化率
・大規模災害時の医療活動マニュアルを策定している病院の割合
・大分DMATを構成する医療従事者の数等
21
第12節
へき地医療
○ へき地における診療機能の充実、医師確保に対する支援
○ へき地医療拠点病院に対する支援
○ へき地医療支援機構、地域医療支援センターの充実・強化
○ 現場体験などを通じた卒前教育課程におけるへき地医療への動機付けや
研修機会の確保など医師のキャリア形成の促進
○ 目標項目
・自治医科大学・大分大学地域枠卒業医師の計画的配置
・公立へき地診療所からの医師(代診医含む)派遣要請に対応した割合
・公立へき地診療所への医師の配置率
へき地医療の体制
住民
へき地における
診療機能
受診
無医地区
市町村
へき地診療所
連携
派遣
巡回診療
へき地の診療を
支援する医療
機能
ドクターヘリの導入(平成24年度)
へき地医療拠点病院
医学生の地域医療実習
臨床研修医の地域医療
研修
・代診医の派遣調整
・巡回診療の調整
地域医療学センター
・医学部学生等に対する地域医療学教育の充実
・地域で活動する医師のキャリアパス形成等の支
援・推進
地域医療支援センター
派遣
連携
へき地医療支援機構
連携
広域的なへき地医療支援事業の企画・調整等を行
い、へき地医療対策の各種事業を円滑かつ効率的
に実施
県内の医師不足の状況等を把握・分析し、医師のキャ
リア形成 支援と一体的に医師不足病院の医師確保の
支援等を実施
ドクターバンクおおいた
求人情報の登録、求職医師との相談窓口
地域医療研究研修センター
行政機関・大学
等によるへき地
医療の支援
大分県立病院
(豊後大野市民病院)
大分大学地域枠卒業医師
自治医科大学卒業医師
(義務年限内)
(義務年限内)
大分県
大分大学医学部・附属病院
22
1
第13節
○
○
○
○
○
在宅医療
地域で多職種がチームとして協働するための取組 (保健・医療・福祉関係者等による研修等)を支援
在宅医療支援の中心的な役割を担うかかりつけ医の普及・定着を促進
かかりつけ医・急性期・回復期の医療機関との連携を強化し、在宅医療支援体制を強化
在宅医療サービスの利用促進のため、県民へ在宅医療について普及啓発
目標項目
・在宅医療を実施している医療機関数・実施する意思がある医療機関数
・訪問診療を受けた患者数
・訪問看護を受けた患者数等
①退 院 支 援
②日常の療養支援
入院医療機関と在宅医療に係る機関との円滑
な連携により、切れ目のない継続的な医療体
制の確保
患者の疾患、重症度に応じた医療(緩和ケアを
含む)を、多職種協働により、できる限り患者
が住み慣れた地域で継続的・包括的に提供
【 入院医療機関 】
【 在宅医療に係る機関 】
○退院支援担当者の配置
○退院支援担当者の研修・育成
○入院初期から退院後を見据えた支援
○患者に配慮した退院調整
○在宅医療に係る機関との情報共有
(退院前カンファレンス等)
○相互の連携により、在宅療養者のニーズに
対応した医療・介護を包括的に提供する体
制の確保
○地域ケア会議への医療関係者の積極的な
参加
○居宅介護支援事業所、地域包括支援センタ
ー等と協働しつつ、必要な医療や介護、家族
の負担軽減につながるサービスを紹介
○緩和ケア、認知症等、疾患の特徴に応じた
在宅医療の体制整備
病院、有床診療所
【 在宅医療に係る機関 】
○在宅療養者のニーズに応じた包括的な調整
○多職種で連携し、情報・計画を共有
○小児や若年層の在宅療養者にも対応
○入院医療機関へ、地域の在宅医療、介護
資源に関する情報の提供・助言
○医薬品や医療・衛生材料等の供給を円滑に
行うための体制を整備
○災害時発生時の医療提供のための計画策定
○身体機能・生活機能の維持・向上のための
リハビリ提供体制の構築
在宅療養支援診療所、在宅療養支援病院、
在宅療養歯科診療所、訪問看護事業所、
薬局、居宅介護支援事業所、地域包括支援
センター 等
在宅療養支援診療所、在宅療養支援病院、
在宅療養歯科診療所、訪問看護事業所、
薬局、居宅介護支援事業所、地域包括支援
センター、介護老人保健施設、介護サービス
事業所 等
急
変
③急変時の対応
④看 取 り
在宅療養者の病状の急変時に対応できるよ
う、在宅医療を担う病院・診療所、訪問看護事
業所と、入院機能を有する病院・診療所との円
滑な連携による診療体制を確保
住み慣れた自宅や介護施設等、患者が望む
場所での看取りを行うことができる体制を確保
【 在宅医療に係る機関 】
【 在宅医療に係る機関 】
○病状急変時等、24時間対応が可能な体制
を確保、又は、近隣の病院・診療所・訪問看
護事業所等との連携により24時間対応が
可能な体制を確保
○対応できない急変の場合は、搬送先の医療
機関と協議し入院病床を確保し、搬送につい
て地域の消防関係者と連携
○患者や家族の不安を解消し、患者が望む場所
での看取りが可能な体制の構築
○患者や家族に対して、自宅や住み慣れた場所
での医療、介護、看取りに関する情報提供
○介護施設等による看取りを必要に応じて支援
在宅療養支援診療所、在宅療養支援病院、
在宅療養歯科診療所、訪問看護事業所、
薬局、居宅介護支援事業所、地域包括支援
センター 等
在宅療養支援診療所、在宅療養支援病院、
在宅療養歯科診療所、訪問看護事業所、
薬局、居宅介護支援事業所、地域包括支援
センター 等
【 入院医療機関 】
○在宅医療に係る機関で対応できない場合に
必要に応じて一時受入、看取り
【 入院医療機関 】
○連携している医療機関の在宅療養者の病状
が急変した際に一時受入
○重症で対応できない場合は、他の適切な医
療機関との連携体制を構築
病院、有床診療所
病院、有床診療所
在宅医療を実施する(またその意思がある)医療機関等について、アンケート結果に基づき別紙記載
23
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