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ライドオン・エクスプレス|6082
R ライドオン・エクスプレス|6082| Shared Research Report ライドオン・エクスプレス|6082| 当PDF文書は上に示されている企業に関する詳細レポートのアップデート版として作成されたものです。 詳細レポート全体につきましては弊社ウェブサイト(http://www.sharedresearch.jp)をご覧下さい。 2016年11月11日、ライドオン・エクスプレスは、2017年3月期第2四半期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら) 2017年3月期第2四半期実績 2017年3月期第2四半期累計(上半期)実績は、前年同期比増収・減益となった。具体的には、売上高8,279百万円 (前年同期比+2.8%)、営業利益447百万円(同-18.5%)、経常利益433百万円(同-25.2%)、親会社株主に帰属 する四半期純利益245百万円(同-30.7%)となった。 2017年3月期第2四半期累計同社予想は公表されていないため、同予想に対する達成率は計算できない。利益面で 下方修正となった2017年3月期同社今回予想(後述)に対する第2四半期累計実績の進捗率は、売上高46.5%、営 業利益41.4%、経常利益40.6%、親会社株主に帰属する当期純利益39.9%となっている。 市場環境と同社の取り組み 同社は、同社グループが属する宅配食市場は、高齢化社会の進展、女性の社会進出、小規模世帯の増加、インター ネットの普及等により、今後も堅調に推移に推移すると見ている。同社は、1つの拠点に複数のブランドを出店 する「複合化戦略」を促進するとともに、顧客に支持される価値ある商品づくりに取り組み、顧客の獲得、収益 構造の強化を図ってきた。また。「複合化戦略」の一環として前年度(2016年3月期)から展開している宅配寿司 「すし上等!」の販売促進の強化、提携レストランの宅配代行サービス「ファインダイン」の事業拡大に向けた人 員の増強、新たなシステム開発などを行っている。 同社の事業毎の業績は、以下の通り。 宅配事業 売上高8,269百万円(前年同期比+2.9%)となった。店舗数、商品戦略、販売戦略戦略は、以下の通り。 <店舗数> 出店4店舗、退店3店舗により、2017年3月期第2四半期末の店舗数合計は725店舗となった。 ブランド別店舗数の推移 Q2 FY03/17期 FY03/16期 期末店舗数 宅配事業 銀のさら 釜寅 すし上等︕ 銀のお弁当 その他 宅配代行事業 ファインダイン 店舗数合計 出店 退店 四半期末 店舗数 363 185 155 1 2 1 1 1 - 1 2 - 363 186 154 1 2 18 724 1 4 3 19 725 出所:同社データよりSR社作成 ※「すし上等!」の退店は宅配寿司の旧「ろくめいかん」。宅配寿司「ろくめいかん」は、宅配寿司「すし上等!」に全店舗をブランド統一した。 www.sharedresearch.jp 1/5 R Shared Research Report ライドオン・エクスプレス|6082| <商品戦略> ▶ 「銀のさら」(宅配寿司):エリア別商品メニューの拡大に向けてトライアルを行ってきた。その結果をふま え、2016年9月より、東海、九州の2つのエリアにおいて、新メニューを展開している。今後、地域ごとに商 品やネタを選定したメニューを展開することで、より顧客のニーズに応えていく。また、期間限定商品として、 ▶ 「本マグロ 大トロ」、「トロサーモン」といった人気の高い食材を使用した商品を展開した。 「釜寅」(宅配御膳):2016年春には「二色鯛の春釜飯」、同6月からは「厚切り豚のスタミナ釜飯」、同9月 からは「松茸釜飯」といった季節に合わせた商品を期間限定キャンペーンとして実施している。 ▶ 「すし上等!」 (宅配寿司の第2ブランド) :2016年7月より低価格で高品質なメニューの展開に注力するプロジェ ▶ 「銀のお弁当」(宅配弁当):高齢者配食市場におけるニーズの把握を行っている。 クトを一部店舗にて開始している。 <販売戦略> ▶ 「銀のさら」: 繁忙期であるゴールデンウィークとお盆期の期間中に、マグロの活きの良さをダンスで表現し ▶ 「釜寅」:2016年9月よりゲームソフト「龍が如く6 命の詩」とのコラボレーションを実施している。 ▶ た「オーディション編」のテレビCMの放映を実施した。 共通:「銀のさら」「釜寅」のWeb会員が100万人を突破したことを記念したWeb限定キャンペーンや、販売促 進用動画の作成・配信など、認知度向上のための施策を行った。2016年9月末には、「銀のさら」「寅釜」の 公式ホームページをリニューアルし、使いやすさの向上に努めている。既存顧客に向けて、顧客属性に合わせ た計画的なダイレクトメールの実施、メールマガジンの配信などにより、CRM(Customer Relationship Management:顧客接点での情報を統合管理し、顧客との長期的な関係性を構築、製品・サービスの継続的な ▶ ▶ ▶ 利用を促すことで収益の拡大を図るマーケティング手法)の確立に向けた活動を行ってきた。 「すし上等!」:一部地域とWebサイトにおけるCM動画の放映を実施し、認知度の向上を図った。また、ブラ ンドの認知度および販売促進の費用対効果の向上に向けて、2016年9月から訴求ポイントの異なる新しい販売 促進ツールを活用している。 「銀のお弁当」:高齢者配食市場における効率的な販売促進・配送体制等の検証を行っている。 「ファインダイン」(提携レストランの代行サービス):引き続き「ファインダイン」と他ブランドとの複合 化戦略として、宅配寿司「銀のさら」、宅配御膳「釜寅」、宅配寿司「すし上等!」の複合店に「ファインダ イン」を複合化した新しい形態のトライアルを行っている。顧客データベースを共有した販売促進施策の実施 などによる売上の拡大、コントロールセンターを活用した拠点での業務効率化、各ブランドと連携した配車シ ステムを活用したデリバリーの最適化による生産性の向上などを目指している。 その他事業 売上高9百万円(前年同期比-20.4%減)となった。「リトルアーティスト」を、住宅メーカーなどに向けて、営業 活動を行った。 www.sharedresearch.jp 2/5 R ライドオン・エクスプレス|6082| Shared Research Report 四半期(累計)業績の推移 四半期累計 (百万円) 売上高 前年同期比 <事業別> 宅配事業 前年同期比 構成比 その他 前年同期比 構成比 売上原価 前年同期比 原価率 売上総利益 前年同期比 利益率 販管費 前年同期比 売上高販管費率 営業利益 前年同期比 経常利益 前年同期比 利益率 親会社株主に帰属する当期純利益 前年同期比 利益率 <店舗数及び拠点数> 店舗数合計 直営 FC 拠点数合計 直営 FC FY03/16 1Q 3,851 -1.0% 2Q 8,053 0.5% 3Q 12,979 0.4% 4Q 17,346 0.6% FY03/17 1Q 3,973 3.2% 2Q 8,279 2.8% 3,846 -1.0% 99.9% 4 0.0% 0.1% 2,043 -2.5% 53.0% 1,809 0.8% 47.0% 1,593 -1.2% 41.4% 216 17.8% 269 42.3% 7.0% 164 55.0% 4.3% 8,039 0.5% 99.8% 12 33.3% 0.1% 4,298 -1.2% 53.4% 3,755 2.6% 46.6% 3,206 -2.0% 39.8% 549 40.3% 580 52.3% 7.2% 354 65.8% 4.4% 12,959 0.4% 99.8% 19 18.8% 0.1% 7,112 -0.6% 54.8% 5,867 1.7% 45.2% 4,952 -1.2% 38.2% 915 21.2% 946 25.2% 7.3% 582 33.4% 4.5% 17,320 0.6% 99.8% 25 14.7% 0.1% 9,291 -0.5% 53.6% 8,055 1.9% 46.4% 6,841 0.1% 39.4% 1,214 13.3% 1,181 12.5% 6.8% 673 20.5% 3.9% 3,968 3.2% 99.9% 4 -11.3% 0.1% 2,082 2.0% 52.4% 1,891 4.5% 47.6% 1,677 5.3% 42.2% 214 -0.9% 203 -24.8% 5.1% 125 -24.0% 3.1% 8,269 2.9% 99.9% 9 -25.0% 0.1% 4,325 0.6% 52.2% 3,954 5.3% 47.8% 3,507 9.4% 42.4% 447 -18.5% 434 -25.2% 5.2% 246 -30.7% 3.0% 589 164 425 372 86 286 589 163 426 371 85 286 676 187 489 371 85 286 724 215 509 371 86 285 723 215 508 371 87 284 725 222 503 371 91 280 3Q 4Q FY03/17 進捗率 同社今回予想 46.5% 17,787 41.4% 1,080 40.6% 1,067 39.9% 615 出所:同社データよりSR社作成 ※表の数値が同社公表値と異なる場合があるが、四捨五入により生じた差異であることに留意 四半期業績の推移 四半期 (百万円) 売上高 前年同期比 <業態別> 宅配事業 前年同期比 構成比 その他 前年同期比 構成比 売上原価 前年同期比 原価率 売上総利益 前年同期比 利益率 販管費 前年同期比 売上高販管費率 営業利益 前年同期比 利益率 経常利益 前年同期比 利益率 当期純利益 前年同期比 利益率 <純増数:店舗数および拠点数> 店舗数合計 直営 FC 拠点数合計 直営 FC FY03/16 1Q 3,851 -1.0% 2Q 4,201 2.0% 3Q 4,926 0.3% 4Q 4,368 1.0% FY03/17 1Q 3,973 3.2% 2Q 4,306 2.5% 3,846 -1.0% 99.9% 4 0.0% 0.1% 2,043 -2.5% 53.0% 1,809 0.8% 47.0% 1,593 -1.2% 41.4% 216 17.8% 5.6% 269 42.3% 7.0% 164 55.0% 4.3% 4,193 1.9% 99.8% 8 60.0% 0.2% 2,255 0.1% 53.7% 1,946 4.3% 46.3% 1,613 -2.7% 38.4% 333 60.3% 7.9% 311 62.2% 7.4% 190 76.3% 4.5% 4,920 0.3% 99.9% 7 0.0% 0.1% 2,814 0.2% 57.1% 2,112 0.3% 42.9% 1,746 0.2% 35.4% 366 0.6% 7.4% 366 -2.3% 7.4% 228 2.4% 4.6% 4,361 1.0% 99.9% 6 3.4% 0.1% 2,179 -0.2% 49.9% 2,189 2.3% 50.1% 1,890 3.6% 43.3% 299 -5.7% 6.8% 235 -20.3% 5.4% 91 -25.7% 2.1% 3,968 3.2% 99.9% 4 0.0% 0.1% 2,082 2.0% 52.4% 1,891 4.5% 47.6% 1,677 5.3% 42.2% 214 -0.9% 5.4% 203 -24.8% 5.1% 125 -24.0% 3.1% 4,301 2.6% 99.9% 5 -37.5% 0.1% 2,243 -0.5% 52.1% 2,063 6.0% 47.9% 1,830 13.4% 42.5% 233 -30.0% 5.4% 231 -25.6% 5.4% 121 -36.5% 2.8% 0 -8 8 -1 -4 3 0 -1 1 -1 -1 0 87 24 63 0 0 0 48 28 20 0 1 -1 -1 0 -1 0 1 -1 2 7 -5 0 4 -4 出所:同社データよりSR社作成 ※表の数値が同社公表値と異なる場合があるが、四捨五入により生じた差異であることに留意 3Q 4Q 2017年3月期通期同社予想 利益予想の下方修正 同社は、2017年3月期同社予想を前回予想(2016年5月13日発表)から利益面で下方修正している(売上高予想は 前期比2.5%増収の17,787百万円で変更なし)。具体的には、同社は、営業利益については、今回予想1,080百万円 www.sharedresearch.jp 3/5 R Shared Research Report ライドオン・エクスプレス|6082| (前期比-11.0%)へ前回予想1,240百万円(同+2.2%)から下方修正した。また、同社は、経常利益については、 今回予想1,067百万円(前期比-9.6%)へ前回予想1,239百万円(同+4.9%)から、親会社株主に帰属する当期純利 益については、今回予想615百万円(前期比-8.6%)へ前回予想745百万円(同+10.7%)から、下方修正した。 下方修正の理由 同社グループの掲げる「次世代ホームネット戦略」におけるオンデマンドプラットフォーマー構想実現に向けて、 先行投資費用が膨らむためである。具体的には、同社宅配寿司の第2ブランド「すし上等!」において、認知度向 上に向けて販売促進費が増加していることおよび今後も引き続き積極的な販売促進が必要であること、提携レス トランの宅配代行サービス「ファインダイン」においても、更なる事業拡大に向けて、店舗・営業人員の増強、 新たなシステム開発などの費用が拡大することが、利益面での下方修正の理由である。 掲載企業の詳細レポートもご覧ください。 www.sharedresearch.jp 4/5 R Shared Research Report ライドオン・エクスプレス|6082| 株式会社シェアードリサーチについて 株式会社シェアードリサーチは今までにない画期的な形で日本企業の基本データや分析レポートのプラットフォーム提供を目指しています。さら に、徹底した分析のもとに顧客企業のレポートを掲載し随時更新しています。 ディスクレーマー 本レポートは、情報提供のみを目的としております。投資に関する意見や判断を提供するものでも、投資の勧誘や推奨を意図したものでもありま せん。SR Inc.は、本レポートに記載されたデータの信憑性や解釈については、明示された場合と黙示の場合の両方につき、一切の保証を行わない ものとします。SR Inc.は本レポートの使用により発生した損害について一切の責任を負いません。 本レポートの著作権、ならびに本レポートとその他Shared Researchレポートの派生品の作成および利用についての権利は、SR Inc.に帰属します。 本レポートは、個人目的の使用においては複製および修正が許されていますが、配布・転送その他の利用は本レポートの著作権侵害に該当し、固 く禁じられています。 株式会社シェアードリサーチの役員および従業員、ならびにその関連会社および関係者は、本調査レポートで対象とされている企業の発行する有 価証券に関して取引を行っており、または将来行う可能性があります。 金融商品取引法に基づく表示 本レポートの対象となる企業への投資または同企業が発行する有価証券への投資についての判断につながる意見が本レポートに含まれている場 合、その意見は、同企業からSR Inc.への対価の支払と引き換えに盛り込まれたものであるか、同企業とSR Inc.の間に存在する当該対価の受け取り についての約束に基づいたものです。 連絡先 株式会社シェアードリサーチ/Shared Research Inc. 東京都文京区千駄木3-31-12 http://www.sharedresearch.jp TEL:(03)5834-8787 / Email: [email protected] www.sharedresearch.jp 5/5