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関連法令 消費者基本法(抄) 昭和43年5月30日法律第78号 最終改正 平成21年6月 5日法律第49号 (国民生活センターの役割) 第25条 独立行政法人国民生活センターは、国及び地方公共団体の関係機関、消費者団体等と連携し、 国民の消費生活に関する情報の収集及び提供、事業者と消費者との間に生じた苦情の処理のあつせん 及び当該苦情に係る相談、事業者と消費者との間に生じた紛争の合意による解決、消費者からの苦情 等に関する商品についての試験、検査等及び役務についての調査研究等、消費者に対する啓発及び教 育等における中核的な機関として積極的な役割を果たすものとする。 消費者安全法(抄) 平成21年6月5日法律第50号 (国及び地方公共団体の責務) 第4 条 国及び地方公共団体は、前条に定める基本理念(以下この条において「基本理念」という。) にのっとり、消費者安全の確保に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。 2 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては、基本理念にのっとり、 消費生活について専門的な知識及び経験を有する者の能力を活用するよう努めなければならない。 3 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては、基本理念にのっとり、 消費者事故等に関する情報の開示、消費者の意見を反映させるために必要な措置その他の措置を講ず ることにより、その過程の透明性を確保するよう努めなければならない。 4 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては、基本理念にのっとり、 施策効果(当該施策に基づき実施し、又は実施しようとしている行政上の一連の行為が消費者の消費 生活、社会経済及び行政運営に及ぼし、又は及ぼすことが見込まれる影響をいう。第 6 条第 2 項第 4 号において同じ。 )の把握及びこれを基礎とする評価を行った上で、適時に、かつ、適切な方法によ り検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるよう努めなければならない。 5 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては、基本理念にのっとり、 独立行政法人国民生活センター(以下「国民生活センター」という。)、第10条第 3 項に規定する消費 生活センター、都道府県警察、消防機関(消防組織法(昭和22年法律第226号)第 9 条各号に掲げる 機関をいう。 ) 、保健所、病院、消費者団体その他の関係者の間の緊密な連携が図られるよう配慮しな ければならない。 6 国及び地方公共団体は、啓発活動、広報活動、消費生活に関する教育活動その他の活動を通じて、 消費者安全の確保に関し、国民の理解を深め、かつ、その協力を得るよう努めなければならない。 (国及び国民生活センターの援助) 第9 条 国及び国民生活センターは、都道府県及び市町村に対し、前条第 1 項各号及び第 2 項各号に 掲げる事務の実施に関し、情報の提供その他の必要な援助を行うものとする。 (消費者事故等の発生に関する情報の通知) 第12条 行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センターの長は、重大事故等が発生し た旨の情報を得たときは、直ちに、内閣総理大臣に対し、内閣府令で定めるところにより、その旨及 び当該重大事故等の概要その他内閣府令で定める事項を通知しなければならない。 2 行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センターの長は、消費者事故等(重大事故等 を除く。 )が発生した旨の情報を得た場合であって、当該消費者事故等の態様、当該消費者事故等に 係る商品等又は役務の特性その他当該消費者事故等に関する状況に照らし、当該消費者事故等による 被害が拡大し、又は当該消費者事故等と同種若しくは類似の消費者事故等が発生するおそれがあると 100 関連法令 認めるときは、内閣総理大臣に対し、内閣府令で定めるところにより、当該消費者事故等が発生した 旨及び当該消費者事故等の概要その他内閣府令で定める事項を通知するものとする。 3 前 2 項の規定は、その通知をすべき者が次の各号のいずれかに該当するときは、適用しない。 ⑴ 次のイからニまでに掲げる者であって、それぞれイからニまでに定める者に対し、他の法律の規 定により、当該消費者事故等の発生について通知し、又は報告しなければならないこととされてい るもの イ 行政機関の長 内閣総理大臣 ロ 都道府県知事 行政機関の長 ハ 市町村長 行政機関の長又は都道府県知事 ニ 国民生活センターの長 行政機関の長 ⑵ 前 2 項の規定により内閣総理大臣に対し消費者事故等の発生に係る通知をしなければならないこ ととされている他の者から当該消費者事故等の発生に関する情報を得た者(前号に該当する者を除 く。 ) ⑶ 前 2 号に掲げる者に準ずるものとして内閣府令で定める者(前 2 号に該当する者を除く。) 4 第 1 項又は第 2 項の場合において、行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センター の長が、これらの規定による通知に代えて、内閣総理大臣及び当該通知をしなければならないことと されている者が電磁的方法(電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方 法をいう。 )を利用して同一の情報を閲覧することができる状態に置く措置であって内閣府令で定め るものを講じたときは、当該通知をしたものとみなす。 (消費者事故等に関する情報の集約及び分析等) 第13条 内閣総理大臣は、前条第 1 項又は第 2 項の規定による通知により得た情報その他消費者事故 等に関する情報が消費者安全の確保を図るため有効に活用されるよう、迅速かつ適確に、当該情報の 集約及び分析を行い、その結果を取りまとめるものとする。 2 内閣総理大臣は、前項の規定により取りまとめた結果を、関係行政機関、関係地方公共団体及び国 民生活センターに提供するとともに、消費者委員会に報告するものとする。 3 内閣総理大臣は、第一項の規定により取りまとめた結果を公表しなければならない。 4 内閣総理大臣は、国会に対し、第 1 項の規定により取りまとめた結果を報告しなければならない。 (資料の提供要求等) 第14条 内閣総理大臣は、前条第 1 項の規定による情報の集約及び分析並びにその結果の取りまとめ を行うため必要があると認めるときは、関係行政機関の長、関係地方公共団体の長、国民生活センター の長その他の関係者に対し、資料の提供、意見の表明、消費者事故等の原因の究明のために必要な調 査、分析又は検査の実施その他必要な協力を求めることができる。 2 内閣総理大臣は、消費者事故等の発生又は消費者事故等による被害の拡大の防止を図るため必要が あると認めるときは、関係都道府県知事又は関係市町村長に対し、消費者事故等に関して必要な報告 を求めることができる。 (消費者への注意喚起) 第15条 内閣総理大臣は、第12条第 1 項又は第 2 項の規定による通知を受けた場合その他消費者事故 等の発生に関する情報を得た場合において、当該消費者事故等による被害の拡大又は当該消費者事故 等と同種若しくは類似の消費者事故等の発生(以下「消費者被害の発生又は拡大」という。)の防止 を図るため消費者の注意を喚起する必要があると認めるときは、当該消費者事故等の態様、当該消費 者事故等による被害の状況その他の消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を都道府県及び市 町村に提供するとともに、これを公表するものとする。 2 内閣総理大臣は、前項の規定による公表をした場合においては、独立行政法人国民生活センター法 (平成14年法律第123号)第44条第 1 項の規定によるほか、国民生活センターに対し、前項の消費者被 害の発生又は拡大の防止に資する情報の消費者に対する提供に関し必要な措置をとることを求めるこ とができる。 3 独立行政法人国民生活センター法第44条第 2 項の規定は、前項の場合について準用する。 101 国民生活センター法(平成11年法) 国民生活センター法 昭和45年 5月23日法律第 94号 改正 平成 9年 6月24日法律第103号 改正 平成11年12月22日法律第160号 第 1 章 総則 (目的) 第1 条 国民生活センターは、国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から、国民生活 に関する情報の提供及び調査研究を行なうことを目的とする。 (法人格) 第 2 条 国民生活センター(以下「センター」という。)は、法人とする。 (事務所) 第 3 条 センターは、事務所を東京都に置く。 (資本金) 第 4 条 センターの資本金は、次に掲げる金額の合計額とする。 ⑴ 2 億円 ⑵ 別表に掲げる土地及びその定着物の価格の合計額に相当する金額 ⑶ 附則第 7 条第 2 項の規定により政府から出資があつたものとされる金額 2 政府は、センターの設立に際し、 2 億円と前項第 2 号の金額との合計額を出資するものとする。 3 政府は、必要があると認めるときは、センターに追加して出資することができる。 4 センターは、前項の規定による政府の出資があつたときは、その出資額により資本金を増加するも のとする。 5 政府は、第 3 項の規定によりセンターに出資するときは、金銭以外の財産を出資の目的とすること ができる。 6 政府が出資の目的とする金銭以外の財産の価格は、出資の日現在における時価を基準として評価委 員が評価した価格とする。 7 前項の評価委員その他同項の規定による評価に関し必要な事項は、政令で定める。 (登記) 第 5 条 センターは、政令で定めるところにより、登記しなければならない。 2 前項の規定により登記しなければならない事項は、登記の後でなければ、これをもつて第三者に対 抗することができない。 (民法の準用) 第6 条 民法(明治29年法律第89号)第44条(法人の不法行為能力)及び第50条(法人の住所)の規 定は、センターについて準用する。 第 2 章 役員等 (役員) 第7 条 センターに、役員として、会長 1 人、理事長 1 人、理事 5 人以内及び監事 2 人以内を置く。 (役員の職務及び権限) 第8 条 会長は、センターを代表し、その業務を総理する。 2 理事長は、センターを代表し、会長の定めるところにより、会長を補佐してセンターの業務を掌理 し、会長に事故があるときはその職務を代理し、会長が欠員のときはその職務を行なう。 3 理事は、会長の定めるところにより、会長及び理事長を補佐してセンターの業務を掌理し、会長及 び理事長に事故があるときはその職務を代理し、会長及び理事長が欠員のときはその職務を行なう。 4 監事は、センターの業務を監査する。 5 監事は、監査の結果に基づき、必要があると認めるときは、会長又は内閣総理大臣に意見を提出す ることができる。 (役員の任命) 第9 条 会長、理事長及び監事は、内閣総理大臣が任命する。 2 理事は、内閣総理大臣の認可を受けて、会長が任命する。 102 国民生活センター法(平成11年法) (役員の任期) 第10条 会長、理事長及び理事の任期は、 4 年とし、監事の任期は、 2 年とする。ただし、補欠の役 員の任期は、前任者の残任期間とする。 2 役員は、再任されることができる。 (役員の欠格条項) 第11条 政府又は地方公共団体の職員(非常勤の者を除く。)は、役員となることができない。 (役員の解任) 第12条 内閣総理大臣又は会長は、それぞれその任命に係る役員が前条の規定により役員となること ができない者に該当するに至つたときは、その役員を解任しなければならない。 2 内閣総理大臣又は会長は、それぞれその任命に係る役員が次の各号の一に該当するとき、その他役 員たるに適しないと認めるときは、その役員を解任することができる。 ⑴ 心身の故障のため職務の執行に堪えないと認められるとき。 ⑵ 職務上の義務違反があるとき。 3 会長は、前項の規定により理事を解任しようとするときは、内閣総理大臣の認可を受けなければな らない。 (役員の兼職禁止) 第13条 役員は、営利を目的とする団体の役員となり、又は自ら営利事業に従事してはならない。た だし、内閣総理大臣の承認を受けたときは、この限りでない。 (代表権の制限) 第14条 センターと会長又は理事長との利益が相反する事項については、会長及び理事長は、代表権 を有しない。この場合には、監事がセンターを代表する。 (運営協議会) 第15条 センターに、運営協議会を置く。 2 会長は、センターの業務の運営の基本方針及び毎事業年度の事業計画について、あらかじめ、運営 協議会の意見をきかなければならない。 3 運営協議会は、前項に規定する事項のほか、センターの業務の運営に関する重要事項について、会 長の諮問に応じて審議し、又は会長に意見を述べることができる。 4 運営協議会は、委員30人以内で組織する。 5 委員は、センターの業務に関し学識経験を有する者並びに関係行政機関の職員及び地方公共団体の 長のうちから、内閣総理大臣の認可を受けて、会長が任命する。 6 学識経験を有する者のうちから任命された委員の任期は、 2 年とする。 7 委員は、再任されることができる。 (職員の任命) 第16条 センターの職員は、会長が任命する。 (役員及び職員の公務員たる性質) 第17条 センターの役員及び職員は、刑法(明治40年法律第45号)その他の罰則の適用については、 法令により公務に従事する職員とみなす。 第 3 章 業務 (業務) 第18条 センターは、第 1 条の目的を達成するため、次の業務を行なう。 ⑴ 国民生活の改善に関する情報を提供すること。 ⑵ 国民生活に関する苦情、問合せ等に対して情報を提供すること。 ⑶ 前二号に掲げる業務に類する業務を行なう行政庁、団体等の依頼に応じて国民生活に関する情報 を提供すること。 ⑷ 国民生活の実情及び動向に関する総合的な調査研究を行なうこと。 ⑸ 国民生活に関する情報を収集すること。 ⑹ 前各号に掲げる業務に附帯する業務 第19条 センターは、内閣総理大臣の認可を受けて、前条第 4 号に掲げる業務の委託を受け、又は同 号から同条第 6 号までに掲げる業務の一部を委託することができる。 103 国民生活センター法(平成11年法) 第 4 章 財務及び会計 (事業年度) 第20条 センターの事業年度は、毎年 4 月 1 日に始まり、翌年 3 月31日に終わる。 (予算等の認可) 第21条 センターは、毎事業年度、予算、事業計画及び資金計画を作成し、当該事業年度の開始前に、 内閣総理大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。 (財務諸表等) 第22条 センターは、毎事業年度、財産目録、貸借対照表及び損益計算書(以下「財務諸表」という。) を作成し、当該事業年度の終了後 3 月以内に内閣総理大臣に提出して、その承認を受けなければなら ない。 2 センターは、前項の規定により財務諸表を内閣総理大臣に提出するときは、これに当該事業年度の 業務報告書及び予算の区分に従い作成した決算報告書並びに財務諸表及び決算報告書に関する監事の 意見書を添付しなければならない。 3 センターは、第 1 項の規定による内閣総理大臣の承認を受けたときは、遅滞なく、貸借対照表及び 損益計算書又はこれらの要旨を官報に公告し、かつ、財務諸表及び附属明細書並びに前項の業務報告 書、決算報告書及び監事の意見書を、事務所に備えて置き、内閣府令で定める期間、一般の閲覧に供 しなければならない。 (利益及び損失の処理) 第23条 センターは、毎事業年度、損益計算において利益を生じたときは、前事業年度から繰り越し た損失をうめ、なお残余があるときは、その残余の額は、積立金として整理しなければならない。 2 センターは、毎事業年度、損益計算において損失を生じたときは、前項の規定による積立金を減額 して整理し、なお不足があるときは、その不足額は、繰越欠損金として整理しなければならない。 (借入金) 第24条 センターは、内閣総理大臣の認可を受けて、短期借入金をすることができる。 2 前項の規定による短期借入金は、当該事業年度内に償還しなければならない。ただし、資金の不足 のため償還することができないときは、その償還することができない金額に限り、内閣総理大臣の認 可を受けて、これを借り換えることができる。 3 前項ただし書の規定により借り換えた短期借入金は、 1 年以内に償還しなければならない。 (余裕金の運用) 第25条 センターは、次の方法による場合を除くほか、業務上の余裕金を運用してはならない。 ⑴ 国債、地方債その他内閣総理大臣の指定する有価証券の取得 ⑵ 銀行への預金又は郵便貯金 ⑶ 信託会社又は信託業務を行なう銀行への金銭信託 (財産の処分等の制限) 第26条 センターは、内閣府令で定める重要な財産を譲渡し、交換し、又は担保に供しようとすると きは、内閣総理大臣の認可を受けなければならない。 (給与及び退職手当の支給の基準) 第27条 センターは、その役員及び職員に対する給与及び退職手当の支給の基準を定めようとすると きは、内閣総理大臣の承認を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。 (内閣府令への委任) 第28条 この法律に規定するもののほか、センターの財務及び会計に関し必要な事項は、内閣府令で 定める。 第 5 章 監督 (監督) 第29条 センターは、内閣総理大臣が監督をする。 2 内閣総理大臣は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、センターに対して、その業 務に関し監督上必要な命令をすることができる。 (報告及び検査) 第30条 内閣総理大臣は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、センターに対しその 104 国民生活センター法(平成11年法) 業務に関し報告をさせ、又はその職員にセンターの事務所に立ち入り、業務の状況若しくは帳簿、書 類その他の物件を検査させることができる。 2 前項の規定により職員が立入検査をする場合においては、その身分を示す証明書を携帯し、関係者 に提示しなければならない。 3 第 1 項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。 第 6 章 雑則 (解散) 第31条 センターの解散については、別に法律で定める。 (財務大臣との協議) 第32条 内閣総理大臣は、次の場合には、財務大臣に協議しなければならない。 ⑴ 第21条、 第24条第 1 項若しくは第 2 項ただし書又は第26条の規定による認可をしようとするとき。 ⑵ 第22条第 1 項又は第27条の規定による承認をしようとするとき。 ⑶ 第25条第 1 号の規定による指定をしようとするとき。 ⑷ 第26条又は第28条の規定による内閣府令を定めようとするとき。 第 7 章 罰則 第33条 第30条第 1 項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は同項の規定による検 査を拒み、妨げ、若しくは忌避した場合には、その違反行為をしたセンターの役員又は職員は、 3 万 円以下の罰金に処する。 第34条 次の各号の一に該当する場合には、その違反行為をしたセンターの役員は、 3 万円以下の過 料に処する。 ⑴ この法律の規定により内閣総理大臣の認可又は承認を受けなければならない場合において、その 認可又は承認を受けなかつたとき。 ⑵ 第 5 条第 1 項の規定による政令に違反して登記することを怠つたとき。 ⑶ 第18条に規定する業務以外の業務を行なつたとき。 ⑷ 第25条の規定に違反して業務上の余裕金を運用したとき。 ⑸ 第29条第 2 項の規定による内閣総理大臣の命令に違反したとき。 附 則 (施行期日) 第1 条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、附則第10条から第18条までの規定は、公布の 日から起算して 6 月をこえない範囲内において政令で定める日から施行する。 (センターの設立) 第2 条 内閣総理大臣は、センターの会長、理事長又は監事となるべき者を指名する。 2 前項の規定により指名された会長、理事長又は監事となるべき者は、センターの成立の時において、 この法律の規定により、それぞれ会長、理事長又は監事に任命されたものとする。 第3 条 経済企画庁長官は、設立委員を命じて、センターの設立に関する事務を処理させる。 2 設立委員は、センターの設立の準備を完了したときは、遅滞なく、政府に対し、出資金の払込み及 び出資の目的たる財産の給付を求めなければならない。 3 設立委員は、出資金の払込み及び出資の目的たる財産の給付があった日において、その事務を前条 第 1 項の規定により指名された会長となるべき者に引き継がなければならない。 第4 条 附則第 2 条第 1 項の規定により指名された会長となるべき者は、前条第 3 項の規定による事 務の引継ぎを受けたときは、遅滞なく、政令で定めるところにより、設立の登記をしなければならな い。 第5 条 センターは、設立の登記をすることによって成立する。 (持分の払いもどし) 第6 条 政府以外の者が国民生活研究所(以下「研究所」という。)に出資した金額については、当該 出資者は、研究所に対し、総理府令で定めるところにより、当該持分の払いもどしを請求することが できる。 105 国民生活センター法(平成11年法) 2 研究所は、前項の規定による請求があったときは、国民生活研究所法(昭和37年法律第80号)第 5 条第 1 項の規定にかかわらず、当該持分に係る出資額に相当する金額により払いもどしをしなければ ならない。 (研究所の解散等) 第7 条 研究所は、センターの成立の時において解散するものとし、その一切の権利及び義務は、そ の時においてセンターが承継する。 2 研究所の解散の時までに政府から研究所に対して出資された金額は、センターの設立に際して政府 からセンターに対し出資されたものとする。 3 研究所の解散の日の前日を含む事業年度に係る決算及び損益の処理については、なお従前の例によ る。 4 第 1 項の規定により研究所が解散した場合における解散の登記については、政令で定める。 (経過規定) 第8 条 センターの最初の事業年度は、第20条の規定にかかわらず、その成立の日に始まり、昭和46 年 3 月31日に終わるものとする。 第9 条 センターの最初の事業年度の予算、事業計画及び資金計画については、第21条中「当該事業 年度の開始前に」とあるのは、 「センターの成立後遅滞なく」とする。 (国民生活研究所法の廃止) 第10条 国民生活研究所法は、廃止する。 (罰則に関する経過規定) 第11条 前条の規定の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 (所得税法の一部改正) 第12条 所得税法(昭和40年法律第33号)の一部を次のように改正する。 別表第 1 第 1 号の表中「 国民生活研究所 国民生活研究所法(昭和37年法律第80号) 」を 「 国民生活センター 国民生活センター法(昭和45年法律第94号) 」に改める。 (法人税法の一部改正) 第13条 法人税法(昭和40年法律第34号)の一部を次のように改正する。 別表第 1 第 1 号の表中国立教育会館の項の前に次のように加える。 国民生活センター 国民生活センター法(昭和45年法律第94号) 別表第 2 第 1 号の表中国民生活 研究所の項を削る。 (印紙税法の一部改正) 第14条 印紙税法(昭和42年法律第23号)の一部を次のように改正する。 別表第 2 号国民金融公庫の項の次に次のように加える。 国民生活センター 国民生活センター法(昭和45年法律第94号) (登録免許税法の一部改正) 第15条 登録免許税法(昭和42年法律第35号)の一部を次のように改正する。 別表第 2 号国民金融公庫の項の次に次のように加える。 国民生活センター 国民生活センター法(昭和45年法律第94号) (地方税法の一部改正) 第16条 地方税法(昭和25年法律第226号)の一部を次のように改正する。 第72条の 4 第 1 項第 3 号中「国際観光振興会」の下に「、国民生センター」を加える。 第72条の 5 第 1 項第 6 号中「、国民生活研究所」を削る。 第73条の 4 第 1 項に次の 1 号を加える。 国民生活センターが国民生活センター法(昭和45年法律第94号)第18条第 1 号から第 5 号までに 規定する業務の用に供する不動産で政令で定めるもの 第348条第 2 項に次の 1 号を加える 国民生活センターが国民生活センター法第18条第 1 号から第 5 号までに規定する業務の用に供す る固定資産で政令で定めるもの (地方財政再建促進特別措置法の一部改正) 第17条 地方財政再建促進特別措置法(昭和30年法律第195号)の一部を次のように改正する。 第24条第 2 項中「オリンピック記念青少年総合センター」の下に「、国民生活センター」を加える。 106 国民生活センター法(平成11年法) (経済企画庁設置法の一部改正) 第18条 経済企画庁設置法(昭和27年法律第263号)の一部を次のように改正する。 第 7 条の 2 第 6 号中「国民生活研究所」を「国民生活センター」に改める。 附 則(平成 9 年 6 月24日法律第103号)抄 (施行期日) 第1 条 この法律[特殊法人の財務諸表等の作成及び公開の推進に関する法律]は、公布の日から施 行する。 第2 条 第 4 条の規定による改正後の法律(国民生活センター法)の規定(第22条)の規定は、平成 8 年 4 月 1 日に始まる事業年度に係る当該法律の規定に規定する書類から通用する。 附 則(平成11年12月22日法律第160号)抄 (施行期日) 第 1 条 この法律[中央省庁等改革関係法施行法]は、平成13年 1 月 6 日から施行する。 別 表 東京都港区高輪 3 丁目13番地 所在 宅地1 , 434平方メートル ○国民生活センター法案に対する附帯決議 (昭和45年 4 月 9 日 衆議院物価問題等に関する特別委員会) 政府は、本法施行にあたり、消費者保護の観点から、特に次の諸点について、適切な措置を講じ、そ の運用に遺憾なきを期すべきである。 1 国民生活センターが国民生活に関する情報の提供等の業務を行なうに際しては、国民の日常生活上 の不満及び要望の実情に即応しつつ重点的な実施を図るよう努めること。 2 国民生活センターが消費生活にかかる情報の提供等の業務を行なうに際しては、消費者保護基本法 及び本委員会の決議にかかる消費者保護の強化に関する件の趣旨を十分尊重して実施すること。 3 国民生活センターの運営協議会の委員については、消費者の利益を代表する者ができるだけ多く任 命されるよう措置すること。 4 国民生活センターは、必要があるときは、商品の試買テストを実施するなどして、商品に対する正 しい情報を提供するよう努めること。 右 決議する。 ○国民生活センター法案に対する附帯決議 (昭和45年 5 月 8 日 参議院物価等対策特別委員会) 政府は、国民生活センターの運営にあたり、次の諸点に留意し、消費者保護に万全を期すべきである。 1 消費者生活に関する情報の提供等の業務については、消費者保護基本法及び本委員会の決議等の趣 旨を十分尊重するとともに、日常生活に密着している問題を具体的に取り上げ、その周知徹底を図る こと。 2 地方消費生活センター及び関係各省庁との協力体制を強化し、地方消費生活センターの業務の向上 に資するための指導及び援助を行うこと。 3 運営協議会の委員に消費者代表を参加させる等消費者の意見の反映に努めること。 4 国民生活センターに自主独立の商品テスト機関を設置するよう努めること。 右 決議する。 107 独立行政法人国民生活センター法(平成14年法) 独立行政法人国民生活センター法 平成14年12月 4 日法律第123号 第 1 章 総則 (目的) 第1 条 この法律は、独立行政法人国民生活センターの名称、目的、業務の範囲等に関する事項を定 めることを目的とする。 (名称) 第2 条 この法律及び独立行政法人通則法(平成11年法律第103号。以下「通則法」という。)の定め るところにより設立される通則法第 2 条第 1 項に規定する独立行政法人の名称は、独立行政法人国民 生活センターとする。 (センターの目的) 第3 条 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に 寄与するため、総合的見地から、国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うことを目的とする。 (事務所) 第4 条 センターは、主たる事務所を神奈川県に置く。 (資本金) 第5 条 センターの資本金は、附則第 2 条第 6 項の規定により政府から出資があったものとされた金 額とする。 2 政府は、必要があると認めるときは、予算で定める金額の範囲内において、センターに追加して出 資することができる。 3 センターは、前項の規定による政府の出資があったときは、その出資額により資本金を増加するも のとする。 第 2 章 役員及び職員 (役員) 第6 条 センターに、役員として、その長である理事長及び監事 2 人を置く。 2 センターに、役員として、理事 3 人以内を置くことができる。 (理事の職務及び権限等) 第7 条 理事は、理事長の定めるところにより、理事長を補佐してセンターの業務を掌理する。 2 通則法第19条第 2 項の個別法で定める役員は、理事とする。ただし、理事が置かれていないときは、 監事とする。 3 前項ただし書の場合において、通則法第19条第 2 項の規定により理事長の職務を代理し又はその職 務を行う監事は、その間、監事の職務を行ってはならない。 (役員の任期) 第 8 条 理事長の任期は 4 年とし、理事及び監事の任期は 2 年とする。 (役員及び職員の地位) 第9 条 センターの役員及び職員は、刑法(明治40年法律第45号)その他の罰則の適用については、法 令により公務に従事する職員とみなす。 第 3 章 業務等 (業務の範囲) 第10条 センターは、第 3 条の目的を達成するため、次の業務を行う。 ⑴ 国民に対して国民生活の改善に関する情報を提供すること。 ⑵ 国民生活に関する国民からの苦情、問合せ等に対して必要な情報を提供すること。 ⑶ 前 2 号に掲げる業務に類する業務を行う行政庁、団体等の依頼に応じて国民生活に関する情報を 提供すること。 ⑷ 国民生活の実情及び動向に関する総合的な調査研究を行うこと。 ⑸ 国民生活に関する情報を収集すること。 108 独立行政法人国民生活センター法(平成14年法) ⑹ 前各号の業務に附帯する業務を行うこと。 (利益及び損失の処理の特例等) 第11条 センターは、通則法第29条第 2 項第 1 号に規定する中期目標の期間(以下この項において「中 期目標の期間」という。 )の最後の事業年度に係る通則法第44条第 1 項又は第 2 項の規定による整理 を行った後、同条第 1 項の規定による積立金があるときは、その額に相当する金額のうち内閣総理大 臣の承認を受けた金額を、当該中期目標の期間の次の中期目標の期間に係る通則法第30条第 1 項の認 可を受けた中期計画(同項後段の規定による変更の認可を受けたときは、その変更後のもの)の定め るところにより、 当該次の中期目標の期間における前条に規定する業務の財源に充てることができる。 2 内閣総理大臣は、前項の規定による承認をしようとするときは、あらかじめ、内閣府の独立行政法 人評価委員会の意見を聴くとともに、財務大臣に協議しなければならない。 3 センターは、第 1 項に規定する積立金の額に相当する金額から同項の規定による承認を受けた金額 を控除してなお残余があるときは、その残余の額を国庫に納付しなければならない。 4 前 3 項に定めるもののほか、納付金の納付の手続その他積立金の処分に関し必要な事項は、政令で 定める。 第 4 章 雑則 (緊急の必要がある場合の内閣総理大臣の要求) 第12条 内閣総理大臣は、商品の流通又は役務の提供が国民の生命、身体若しくは財産に重大な危害 を及ぼし、又は及ぼすおそれがある場合その他の事情が生じた場合において、国民に対して緊急に情 報を提供する必要があると認めるときは、センターに対し、第10条第 1 号及び第 2 号に掲げる業務に 関し必要な措置をとることを求めることができる。 2 センターは、内閣総理大臣から前項の規定による求めがあったときは、正当な理由がない限り、そ の求めに応じなければならない。 (主務大臣等) 第13条 センターに係る通則法における主務大臣、主務省及び主務省令は、それぞれ内閣総理大臣、 内閣府及び内閣府令とする。 (国家公務員共済組合法の適用に関する特例) 第14条 センターの役員及び職員は、国家公務員共済組合法(昭和33年法律第128号)の規定の適用に ついては、同法第 2 条第 1 項第 1 号に規定する職員には該当しないものとする。この場合において必 要な事項は、政令で定める。 (国家公務員宿舎法の適用除外) 第15条 国家公務員宿舎法(昭和24年法律第117号)の規定は、センターの役員及び職員には適用しない。 第 5 章 罰則 第16条 次の各号のいずれかに該当する場合には、その違反行為をしたセンターの役員は、20万円以 下の過料に処する。 ⑴ 第10条に規定する業務以外の業務を行ったとき。 ⑵ 第11条第 1 項の規定により内閣総理大臣の承認を受けなければならない場合において、その承認 を受けなかったとき。 附 則 (施行期日) 第1 条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める 日から施行する。 ⑴ 附則第 3 条、第 4 条、第 6 条及び第 7 条の規定 平成15年10月 1 日 ⑵ 附則第 8 条の規定 平成15年10月 1 日又は独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法 律(平成15年法律第59号)の施行の日のいずれか遅い日 (国民生活センターの解散等) 第2 条 国民生活センター(以下「旧センター」という。)は、センターの成立の時において解散する 109 独立行政法人国民生活センター法(平成14年法) ものとし、その一切の権利及び義務は、次項の規定により国が承継する資産を除き、その時において センターが承継する。 2 センターの成立の際現に旧センターが有する権利のうち、センターがその業務を確実に実施するた めに必要な資産以外の資産は、センターの成立の時において国が承継する。 3 前項の規定により国が承継する資産の範囲その他当該資産の国への承継に関し必要な事項は、政令 で定める。 4 旧センターの解散の日の前日を含む事業年度は、その日に終わるものとする。 5 旧センターの解散の日の前日を含む事業年度に係る決算並びに財産目録、貸借対照表及び損益計算 書については、なお従前の例による。 6 第 1 項の規定によりセンターが旧センターの権利及び義務を承継したときは、その承継の際、セン ターが承継する資産の価額から負債の金額を差し引いた額は、政府からセンターに対し出資されたも のとする。 7 前項の資産の価額は、センター成立の日現在における時価を基準として評価委員が評価した価額と する。 8 前項の評価委員その他評価に関し必要な事項は、政令で定める。 9 第 1 項の規定により旧センターが解散した場合における解散の登記については、政令で定める。 (国民生活センター法の廃止) 第3 条 国民生活センター法(昭和45年法律第94号)は、廃止する。 (罰則の適用に関する経過措置) 第4 条 前条の規定の施行前にした行為及び附則第 2 条第 5 項の規定によりなお従前の例によること とされる事項に係るこの法律の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例によ る。 (政令への委任) 第5 条 前 3 条に定めるもののほか、センターの設立に伴い必要な経過措置その他この法律の施行に 関し必要な経過措置は、政令で定める。 (地方財政再建促進特別措置法の一部改正) 第6 条 地方財政再建促進特別措置法(昭和30年法律第195号)の一部を次のように改正する。第24条 第 2 項中「、国民生活センター」を削る。 (独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律の一部改正) 第7 条 独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(平成13年法律第140号)の一部を次のよ うに改正する。 別表第一国民生活センターの項を削る。 (独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律の一部改正) 第8 条 独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律の一部を次のように改正する。 別表国民生活センターの項を削る。 110 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) 独立行政法人国民生活センター法 平成14年12月 4 日法律第123号 改正 平成16年 6 月23日法律第130号 改正 平成20年 5 月 2 日法律第 27号 第 1 章 総則 (目的) 第1 条 この法律は、独立行政法人国民生活センターの名称、目的、業務の範囲等に関する事項を定 めることを目的とする。 (定義) 第1 条の 2 この法律において「消費者紛争」とは、消費生活に関して消費者(個人(事業として又 は事業のためにした行為が紛争の原因になった場合におけるものを除く。)をいう。以下同じ。)又は 消費者契約法(平成12年法律第61号)第12条の 2 第 1 項に規定する差止請求を行う適格消費者団体(同 法第 2 条第 4 項に規定する適格消費者団体をいう。)と事業者(法人その他の団体及び事業として又 は事業のためにした行為が紛争の原因になった場合における個人をいう。)との間に生じた民事上の 紛争をいう。 2 この法律において「重要消費者紛争」とは、消費者紛争のうち、消費者に生じ、若しくは生ずるお それのある被害の状況又は事案の性質に照らし、国民生活の安定及び向上を図る上でその解決が全国 的に重要であるものとして内閣府令で定めるものをいう。 (名称) 第2 条 この法律及び独立行政法人通則法(平成11年法律第103号。以下「通則法」という。)の定め るところにより設立される通則法第 2 条第 1 項に規定する独立行政法人の名称は、独立行政法人国民 生活センターとする。 (センターの目的) 第3 条 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に 寄与するため、総合的見地から国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うとともに、重要消費 者紛争について法による解決のための手続を実施することを目的とする。 (事務所) 第4 条 センターは、主たる事務所を神奈川県に置く。 (資本金) 第5 条 センターの資本金は、附則第 2 条第 6 項の規定により政府から出資があったものとされた金 額とする。 2 政府は、必要があると認めるときは、予算で定める金額の範囲内において、センターに追加して出 資することができる。 3 センターは、前項の規定による政府の出資があったときは、その出資額により資本金を増加するも のとする。 第 2 章 役員及び職員 (役員) 第6 条 センターに、役員として、その長である理事長及び監事 2 人を置く。 2 センターに、役員として、理事 3 人以内を置くことができる。 (理事の職務及び権限等) 第7 条 理事は、理事長の定めるところにより、理事長を補佐してセンターの業務を掌理する。 2 通則法第19条第 2 項の個別法で定める役員は、理事とする。ただし、理事が置かれていないときは、 監事とする。 3 前項ただし書の場合において、通則法第19条第 2 項の規定により理事長の職務を代理し又はその職 務を行う監事は、その間、監事の職務を行ってはならない。 (役員の任期) 第8 条 理事長の任期は 4 年とし、理事及び監事の任期は 2 年とする。 (役員及び職員の地位) 第9 条 センターの役員及び職員は、刑法(明治40年法律第45号)その他の罰則の適用については、法 111 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) 令により公務に従事する職員とみなす。 第 3 章 業務 第 1 節 業務の範囲 第10条 センターは、第 3 条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行う。 ⑴ 国民に対して国民生活の改善に関する情報を提供すること。 ⑵ 国民生活に関する国民からの苦情、問合せ等に対して必要な情報を提供すること。 ⑶ 前二号に掲げる業務に類する業務を行う行政庁、団体等の依頼に応じて国民生活に関する情報を 提供すること。 ⑷ 国民生活の実情及び動向に関する総合的な調査研究を行うこと。 ⑸ 国民生活に関する情報を収集すること。 ⑹ 重要消費者紛争の解決を図ること。 ⑺ 前各号の業務に附帯する業務を行うこと。 第 2 節 重要消費者紛争解決手続 第 1 款 紛争解決委員会 (設置、権限等) 第11条 センターに紛争解決委員会(以下「委員会」という。)を置く。 2 委員会は、重要消費者紛争の解決のための和解の仲介及び仲裁の手続(以下「重要消費者紛争解決 手続」と総称する。 )の実施その他この法律の規定によりその権限に属させられた事項を処理する。 3 委員会は、独立してその職権を行う。 (組織) 第12条 委員会は、委員15人以内をもって組織する。 2 委員は、非常勤とする。 (委員の任命等) 第13条 委員は、法律又は商品若しくは役務の取引に関する専門的な知識経験を有する者のうちから、 内閣総理大臣の認可を受けて、理事長が任命する。 2 次の各号のいずれかに該当する者は、委員となることができない。 ⑴ 成年被後見人又は被保佐人 ⑵ 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者 ⑶ 禁錮以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又はその刑の執行を受けることがなくなった 日から 5 年を経過しない者 3 委員が前項各号のいずれかに該当するに至ったときは、当然失職する。 4 通則法第23条第 2 項の規定は、委員について準用する。 (委員の任期) 第14条 委員の任期は、 2 年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。 2 委員は、再任されることができる。 3 委員の任期が満了したときは、当該委員は、後任者が任命されるまで引き続きその職務を行うもの とする。 (委員の服務等) 第15条 委員は、職務上知ることのできた秘密を漏らし、又は盗用してはならない。その職を退いた 後も、同様とする。 2 委員は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。 (特別委員) 第16条 重要消費者紛争解決手続に参与させるため、委員会に、特別委員を置くことができる。 2 特別委員の任期は、 2 年とする。 3 第12条第 2 項、第13条第 1 項から第 3 項まで、第14条第 2 項及び前条並びに通則法第23条第 2 項の 規定は、特別委員について準用する。 (委員長) 第17条 委員会に、委員長を置き、委員の互選によりこれを定める。 112 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) 2 委員長は、会務を総理し、委員会を代表する。 3 委員長に事故があるときは、あらかじめその指名する委員が、その職務を代理する。 (会議及び議決) 第18条 委員会は、委員長が招集する。 2 委員会は、委員長又は前条第 3 項の規定により委員長の職務を代理する委員(第21条第 2 項におい て「委員長代理者」という。 )が出席し、かつ、現に在任する委員の過半数の出席がなければ、会議 を開き、議決をすることができない。 3 委員会の議事は、出席者の過半数で決し、可否同数のときは、委員長の決するところによる。 第 2 款 和解の仲介 第 1 目 手続 (手続の開始) 第19条 重要消費者紛争の当事者の双方又は一方は、委員会に対し、和解の仲介の申請をすることが できる。 2 前項の申請は、書面でしなければならない。 3 次条第 1 項に規定する仲介委員は、第 1 項の申請に係る紛争が重要消費者紛争に該当しないと認め るときは、当該申請を却下しなければならない。 4 前項の規定により第 1 項の申請を却下する決定に不服がある者は、委員会に対し、異議を申し出る ことができる。 5 和解の仲介の申請が重要消費者紛争の当事者の一方からされたものであるときは、委員会は、他方 の当事者に対し、速やかに、第 2 項の書面の写しを添えてその旨を通知するとともに、委員会が行う 仲介により当該重要消費者紛争の和解による解決を図る意思があるかどうかを確認しなければならな い。 (仲介委員) 第20条 委員会が行う和解の仲介の手続(前条第 3 項の規定による手続を含む。以下「和解仲介手続」 という。 )は、 1 人又は 2 人以上の仲介委員(和解仲介手続を実施する者をいう。以下同じ。)によっ て実施する。 2 仲介委員は、事件ごとに、委員又は特別委員のうちから、委員長が指名する。 3 委員長は、前項の規定により仲介委員を指名するに当たっては、委員又は特別委員の有する知識経 験その他の事情を総合的に勘案し、仲介委員の構成について適正を確保するように配慮しなければな らない。 4 仲介委員は、中立かつ公正な立場において、和解仲介手続を実施しなければならない。 5 2 人以上の仲介委員が指名されている場合には、和解仲介手続上の事項は、仲介委員の過半数で決 する。 (仲介委員の忌避) 第21条 仲介委員について和解仲介手続の公正を妨げるべき事情があるときは、当事者は、その仲介 委員を忌避することができる。 2 仲介委員の忌避についての決定は、当事者の申立てにより、委員長(申立てに係る仲介委員が委員 長である場合にあっては委員長代理者、委員長及び委員長代理者である場合にあってはあらかじめ委 員長の指名する委員)が行う。 3 前項の申立てをしようとする当事者は、仲介委員が指名されたことを知った日又は忌避の原因があ ることを知った日のいずれか遅い日から15日以内に、忌避の原因を記載した申立書を委員長に提出し なければならない。 4 仲介委員は、第 2 項の申立てがあったときは、同項の決定があるまで和解仲介手続を中止しなけれ ばならない。ただし、急速を要する行為については、この限りでない。 (出席及び文書等の提出の要求) 第22条 仲介委員は、和解の仲介を行うために必要があると認めるときは、当事者に対し、和解仲介 手続への出席又は事件に関係のある文書若しくは物件の提出を求めることができる。 (手続の非公開) 第23条 和解仲介手続は、公開しない。 113 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) (弁護士の助言) 第24条 仲介委員のうちに弁護士がいない場合(司法書士法(昭和25年法律第197号)第 3 条第 1 項第 7 号に規定する紛争について行う和解仲介手続において、仲介委員のうち少なくとも 1 人が同条第 2 項に規定する司法書士である場合を除く。)において、和解仲介手続の実施に当たり法令の解釈適用 に関し専門的知識を必要とするときは、仲介委員は、弁護士である委員又は特別委員の助言を受ける ものとする。 (和解案の受諾勧告) 第25条 仲介委員は、和解案を作成し、当事者に対し、その受諾を勧告することができる。 (手続の終了) 第26条 仲介委員は、申請に係る重要消費者紛争がその性質上和解の仲介をするのに適当でないと認 めるとき、又は当事者が不当な目的でみだりに和解の仲介の申請をしたと認めるときは、和解仲介手 続を終了させなければならない。 2 仲介委員は、和解仲介手続によっては当事者間に和解が成立する見込みがないと認めるときは、和 解仲介手続を終了させることができる。 3 仲介委員は、前 2 項の規定により和解仲介手続を終了させたときは、その旨を当事者に通知しなけ ればならない。 第 2 目 和解仲介手続の利用に係る特例 (時効の中断) 第27条 前条第 2 項の規定により仲介委員が和解仲介手続を終了させた場合において、和解の仲介の 申請をした者が同条第 3 項の規定による通知を受けた日から 1 月以内に当該和解仲介手続の目的と なった請求について訴えを提起したときは、時効の中断に関しては、当該和解の仲介の申請の時に、 訴えの提起があったものとみなす。 (訴訟手続の中止) 第28条 重要消費者紛争について当該重要消費者紛争の当事者間に訴訟が係属する場合において、次 の各号のいずれかに掲げる事由があり、かつ、当該当事者の共同の申立てがあるときは、受訴裁判所 は、 4 月以内の期間を定めて訴訟手続を中止する旨の決定をすることができる。 ⑴ 当該重要消費者紛争について、当該重要消費者紛争の当事者間において和解仲介手続が実施され ていること。 ⑵ 前号のほか、当該重要消費者紛争の当事者間に和解仲介手続によって当該重要消費者紛争の解決 を図る旨の合意があること。 2 受訴裁判所は、いつでも前項の決定を取り消すことができる。 3 第 1 項の申立てを却下する決定及び前項の規定により第 1 項の決定を取り消す決定に対しては、不 服を申し立てることができない。 第 3 款 仲裁 (手続の開始) 第29条 重要消費者紛争の当事者の双方又は一方は、委員会に対し、仲裁の申請をすることができる。 2 当事者の一方がする仲裁の申請は、この法律の規定による仲裁に付する旨の合意に基づくものでな ければならない。 3 第19条第 2 項から第 4 項までの規定は、委員会が行う仲裁の手続について準用する。この場合にお いて、同条第 2 項中「前項の」とあり、並びに同条第 3 項及び第 4 項中「第 1 項の」とあるのは「第 29条第 1 項の」と、同条第 3 項中「次条第 1 項に規定する仲介委員」とあるのは「第30条第 1 項に規 定する仲裁委員」と読み替えるものとする。 (仲裁委員) 第30条 委員会が行う仲裁の手続(前条第 3 項において読み替えて準用する第19条第 3 項の規定によ る手続を含む。以下同じ。 )は、 1 人又は 2 人以上の仲裁委員(当該仲裁の手続を実施する者をいう。 以下同じ。 )によって実施する。 2 仲裁委員は、委員又は特別委員のうちから当事者が合意によって選定した者につき、委員長が指名 する。ただし、当事者の合意による選定がされなかったときは、委員又は特別委員のうちから委員長 が指名する。 114 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) 3 仲裁委員のうち少なくとも 1 人は、弁護士(司法書士法第 3 条第 1 項第 7 号に規定する紛争につい て行う仲裁の手続の場合にあっては、弁護士又は同条第 2 項に規定する司法書士)でなければならな い。 4 委員長は、第 2 項ただし書の規定により仲裁委員を指名するに当たっては、委員又は特別委員の有 する知識経験その他の事情を総合的に勘案し、仲裁委員の構成について適正を確保するように配慮し なければならない。 5 仲裁委員は、中立かつ公正な立場において、仲裁の手続を実施しなければならない。 (文書等の提出の要求) 第31条 仲裁委員は、仲裁を行うために必要があると認めるときは、当事者に対し、事件に関係のあ る文書又は物件の提出を求めることができる。 (手続の非公開) 第32条 仲裁の手続は、公開しない。 (仲裁法の規定の適用) 第33条 仲裁委員は、委員会が仲裁を行う場合における仲裁法(平成15年法律第138号)の適用につい ては、仲裁人とみなす。 第 4 款 雑則 (裁判外紛争解決手続を実施する他の者との連携) 第34条 委員会は、重要消費者紛争解決手続の実施に当たっては、消費者紛争について裁判外紛争解 決手続(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(平成16年法律第151号)第 1 条に規定する 裁判外紛争解決手続をいう。 )を実施する国の機関、地方公共団体及び民間事業者との適切な役割分 担に配慮しつつ、これらの者と相互に連携を図り、紛争の実情に即した適正かつ迅速な解決が行われ るように努めなければならない。 (業務規程) 第35条 委員会は、重要消費者紛争解決手続並びに次条の規定による公表及び第37条の規定による勧 告の実施に必要な細則について、業務規程を定め、これを公表するものとする。 (結果の概要の公表) 第36条 委員会は、和解仲介手続又は仲裁の手続が終了した場合において、国民生活の安定及び向上 を図るために必要と認めるときは、それらの結果の概要を公表することができる。 (義務履行の勧告) 第37条 委員会は、和解又は仲裁判断で定められた義務について、権利者の申出がある場合において、 相当と認めるときは、義務者に対し、当該義務の履行に関する勧告をすることができる。 2 前項の場合において、委員会は、当該義務の履行状況について、当事者に報告を求め、又は調査を することができる。 (異議申立て及び行政事件訴訟の制限) 第38条 この節(第 1 款を除く。 )の規定による処分については、行政不服審査法(昭和37年法律第 160号)による異議申立て及び行政事件訴訟法(昭和37年法律第139号)による訴えの提起をすること ができない。 (内閣府令への委任) 第39条 この法律に規定するもののほか、委員会、重要消費者紛争解決手続並びに第36条の規定によ る公表及び第37条の規定による勧告に関し必要な事項は、内閣府令で定める。 第 3 節 消費者紛争に関するセンターのその他の業務 (訴訟の準備又は追行の援助) 第40条 センターは、和解仲介手続によって重要消費者紛争が解決されなかった場合において、和解 の仲介の申請をした消費者が当該和解仲介手続の目的となった請求について訴えを提起するときは、 訴訟の準備又は追行の用に供するための資料(重要消費者紛争解決手続において当事者が提出したも のを除く。 )で内閣府令で定めるものを提供することができる。 2 前項の規定により資料の提供を受けた消費者は、当該資料を同項の訴訟の準備又は追行の用に供す る目的以外の目的に利用してはならない。 115 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) (消費者紛争に関する苦情の申出に係る業務) 第41条 センターは、委員会が行う重要消費者紛争解決手続のほか、消費者から消費者紛争に関する 苦情の申出があった場合には、次に掲げる業務を行う。 ⑴ 当該消費者紛争の実情に即した解決を図るのにふさわしい手続の選択に資する情報を当該消費者 に提供すること。 ⑵ 当該苦情の処理のためのあっせんを行うこと。 (情報の収集、公表等) 第42条 センターは、消費者紛争の発生を防止するため、消費生活に関する情報を有する地方公共団 体その他の者に対し、当該情報の提供を依頼することができる。 2 センターは、前項の規定により提供を受けた情報その他収集した消費生活に関する情報を整理し、 及び分析し、国民生活の安定及び向上を図るために必要と認める場合には、その結果を公表し、又は 関係行政機関に対し、意見を付して当該結果を通知するものとする。 第 4 章 利益及び損失の処理の特例等 第43条 センターは、通則法第29条第 2 項第 1 号に規定する中期目標の期間(以下この項において「中 期目標の期間」という。 )の最後の事業年度に係る通則法第44条第 1 項又は第 2 項の規定による整理 を行った後、同条第 1 項の規定による積立金があるときは、その額に相当する金額のうち内閣総理大 臣の承認を受けた金額を、当該中期目標の期間の次の中期目標の期間に係る通則法第30条第 1 項の認 可を受けた中期計画(同項後段の規定による変更の認可を受けたときは、その変更後のもの)の定め るところにより、 当該次の中期目標の期間における10条に規定する業務の財源に充てることができる。 2 内閣総理大臣は、前項の規定による承認をしようとするときは、あらかじめ、内閣府の独立行政法 人評価委員会の意見を聴くとともに、財務大臣に協議しなければならない。 3 センターは、第 1 項に規定する積立金の額に相当する金額から同項の規定による承認を受けた金額 を控除してなお残余があるときは、その残余の額を国庫に納付しなければならない。 4 前 3 項に定めるもののほか、納付金の納付の手続その他積立金の処分に関し必要な事項は、政令で 定める。 第 5 章 雑則 (緊急の必要がある場合の内閣総理大臣の要求) 第44条 内閣総理大臣は、商品の流通又は役務の提供が国民の生命、身体若しくは財産に重大な危害 を及ぼし、又は及ぼすおそれがある場合その他の事情が生じた場合において、国民に対して緊急に情 報を提供する必要があると認めるときは、センターに対し、第10条第 1 号及び第 2 号に掲げる業務に 関し必要な措置をとることを求めることができる。 2 センターは、内閣総理大臣から前項の規定による求めがあったときは、正当な理由がない限り、そ の求めに応じなければならない。 (主務大臣等) 第45条 センターに係る通則法における主務大臣、主務省及び主務省令は、それぞれ内閣総理大臣、 内閣府及び内閣府令とする。 (国家公務員宿舎法の適用除外) 第46条 国家公務員宿舎法(昭和24年法律第117号)の規定は、センターの役員及び職員には適用しない。 第 6 章 罰則 第47条 第15条第 1 項(第16条第 3 項において準用する場合を含む。)の規定に違反した者は、 1 年以 下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。 第48条 第40条第 2 項の規定に違反した者は、30万円以下の過料に処する。 第49条 次の各号のいずれかに該当する場合には、その違反行為をしたセンターの役員は、20万円以 下の過料に処する。 ⑴ 第10条に規定する業務以外の業務を行ったとき。 ⑵ 第43条第 1 項の規定により内閣総理大臣の承認を受けなければならない場合において、その承認 を受けなかったとき。 116 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) 附 則 抄 (施行期日) 第 1 条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める 日から施行する。 ⑴ 附則第 3 条、第 4 条、第 6 条及び第 7 条の規定 平成15年10月 1 日 ⑵ 附則第 8 条の規定 平成15年10月 1 日又は独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法 律(平成15年法律第59号)の施行の日のいずれか遅い日 (国民生活センターの解散等) 第2 条 国民生活センター(以下「旧センター」という。)は、センターの成立の時において解散する ものとし、その一切の権利及び義務は、次項の規定により国が承継する資産を除き、その時において センターが承継する。 2 センターの成立の際現に旧センターが有する権利のうち、センターがその業務を確実に実施するた めに必要な資産以外の資産は、センターの成立の時において国が承継する。 3 前項の規定により国が承継する資産の範囲その他当該資産の国への承継に関し必要な事項は、政令 で定める。 4 旧センターの解散の日の前日を含む事業年度は、その日に終わるものとする。 5 旧センターの解散の日の前日を含む事業年度に係る決算並びに財産目録、貸借対照表及び損益計算 書については、なお従前の例による。 6 第 1 項の規定によりセンターが旧センターの権利及び義務を承継したときは、その承継の際、セン ターが承継する資産の価額から負債の金額を差し引いた額は、政府からセンターに対し出資されたも のとする。 7 前項の資産の価額は、センター成立の日現在における時価を基準として評価委員が評価した価額と する。 8 前項の評価委員その他評価に関し必要な事項は、政令で定める。 9 第 1 項の規定により旧センターが解散した場合における解散の登記については、政令で定める。 (国民生活センター法の廃止) 第3 条 国民生活センター法(昭和45年法律第94号)は、廃止する。 (罰則の適用に関する経過措置) 第4 条 前条の規定の施行前にした行為及び附則第 2 条第 5 項の規定によりなお従前の例によること とされる事項に係るこの法律の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例によ る。 (政令への委任) 第5 条 前 3 条に定めるもののほか、センターの設立に伴い必要な経過措置その他この法律の施行に 関し必要な経過措置は、政令で定める。 附 則(平成16年 6 月23日法律第130号)抄 (施行期日) 第1 条 この法律〔国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律〕は、平成16年10月 1 日から施行 する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。 ⑵ 第 2 条、第 7 条、第10条、第13条及び第18条並びに附則第 9 条から第15条まで、第28条から第36 条まで及び第38条から第76条までの規定 平成17年 4 月 1 日 附 則(平成20年 5 月 2 日法律第27号) (施行期日) 第1 条 この法律〔独立行政法人国民生活センター法の一部を改正する法律〕は、公布の日から起算 して 1 年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。ただし、次条の規定は、公布の日 から施行する。 (準備行為) 第2 条 この法律による改正後の独立行政法人国民生活センター法(次条及び附則第 5 条において「新 法」という。 )第13条第 1 項の規定による委員の任命に関し必要な行為は、この法律の施行前におい ても、同項の規定の例により行うことができる。 117 独立行政法人国民生活センター法(平成20年法) (調整規定) 第3 条 この法律の施行の日(以下この条において「施行日」という。)が平成21年 4 月 1 日前である 場合には、 施行日から同年 3 月31日までの間における新法第 1 条の 2 第 1 項の規定の適用については、 同項中「第12条の 2 第 1 項」とあるのは、「第12条第 5 項」とする。 (経過措置) 第4 条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。 (検討) 第5 条 政府は、この法律の施行後 5 年を経過した場合において、新法の施行の状況について検討を 加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。 (消費者基本法の一部改正) 第6 条 消費者基本法(昭和43年法律第78号)の一部を次のように改正する。 第25条中「相談」の下に「、事業者と消費者との間に生じた紛争の合意による解決」を加える。 ○独 立行政法人国民生活センター法の一部を改正する法律案に対 する附帯決議 (平成20年 4 月11日 衆議院内閣委員会) 政府は、本法施行に当たり、次の事項について十分配慮すべきである。 1 国民生活センターの消費生活相談業務については、消費者契約をめぐるトラブルが急増・多様化し ている現状にかんがみ、これら消費者相談について的確・迅速な対応が可能となるよう、窓口や相談 員の確保など体制強化を図ること。また、全国の消費生活センターをはじめ地方公共団体との連携強 化・情報共有に努めること。 2 紛争解決委員会の仲介委員・仲裁委員が職務を行うに当たっては、消費者の利益の擁護・増進を図 るという国民生活センターの本来趣旨にかんがみ、消費者と事業者の情報力や交渉力に格差があるこ とを踏まえつつ、必要に応じて、消費者のために積極的に後見的役割を果たすこと。 3 和解仲介手続及び仲裁の手続の整備に当たっては、消費者をはじめとした当事者にとって負担の少 ない手続とすること。 ○独 立行政法人国民生活センター法の一部を改正する法律案に対 する附帯決議 (平成20年 4 月24日 参議院内閣委員会) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項に万全を期すべきである。 1 、国民生活センターの消費生活相談業務については、消費者契約をめぐるトラブルが急増・多様化し ている現状にかんがみ、これら消費者相談について的確・迅速な対応が可能となるよう、相談員の増 強、その専門性の向上、待遇の改善等による体制強化を図ること。 2 、紛争解決委員会の仲介委員・仲裁委員が職務を行うに当たっては、消費者の利益の擁護・増進を図 るという国民生活センターの役割にかんがみ、消費者と事業者の情報力や交渉力に格差があることを 踏まえつつ、必要に応じて、消費者のために積極的に後見的役割を果たすこと。 3 、和解仲介手続及び仲裁の手続については、消費者を始めとした当事者にとって時間的、経済的負担 の少ないものとすること。また、紛争解決委員会の事務局の機能を整備すること。 4 、住民により身近な消費生活センター等において、消費者契約をめぐるトラブルの迅速なる解決、拡 大防止を進めるため、国民生活センターとの連携強化・情報共有により適切な対処を可能とし、相談 員の増強、専門性の向上、待遇の改善、有資格相談員の配置等による体制充実が図られるよう、全国 の消費生活センターを始め地方公共団体を積極的に支援するとともに適切な施策を実施すること。 右決議する。 118 中期目標(平成15年度下半期〜平成19年度) 独立行政法人国民生活センター中期目標 (平成15年度下半期~平成19年度) 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、これまで、特殊法人として、30年 余にわたり、国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から、国民生活に関する情報提供及 び調査研究を行う機関として機能してきた。 現在、国民生活を取り巻く環境は、少子・高齢化の進行、IT 化の進展、経済の国際化等により大き く変化しつつあり、これを背景として、全国の消費生活センター(以下「地方センター」という。)及 び国民生活センターへの消費者からの苦情相談は、平成14年度には10年前の4 . 4倍に達し、内容も多様化・ 複雑化している。このような中で、国民一人一人の自由な選択と活動が確保できる環境を整備していく ためには、センターが、国民生活における自己決定や主体的な行動を可能とする様々な情報を収集・分 析し、適切に提供していくことが必要である。 したがって、センターが、本中期目標期間中、国、地方公共団体及び関係団体と緊密に連携しつつ、 国民生活に関する情報ネットワークの中核機関として、その業務について、質の向上を図りつつ効率的 かつ効果的に実施していくため、この目標を設定する。 1 .中期目標の期間 センターの中期目標の期間は、平成15年10月 1 日から平成20年 3 月31日までの 4 年 6 月間とする。 2 .業務運営の効率化に関する事項 ⑴一般管理費(退職手当を除く。 )について、中期目標の最終年度(平成19年度)における当該経費 の総額を、特殊法人時の最終年度(平成14年度)に対して、13%削減する。 (平成17年12月24日閣議決定)を踏まえ、平成18年度以降の 5 年間におい 「行政改革の重要方針」 て国家公務員に準じた人件費削減を行うとともに、国家公務員の給与構造改革を踏まえた給与体 系の見直しを進める。 ⑵業務経費については、毎年度、前年度比 1 %の経費の効率化を図る。 ⑶ (平成15年 7 月17日各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)に基づ 「電子政府構築計画」 く国の取組みに準じて、センター業務の効率化を図るための最適化計画を策定する。 3 .国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項 国、地方公共団体及び関係団体との適切な役割分担と緊密な連携を図りつつ、国民生活に関する情 報ネットワークの中核機関として、複雑多様化する国民のニーズに応じて一層適時適切に業務を実施 することに重点を置きつつ、以下に掲げる課題に取り組むものとする。 ⑴消費生活情報の収集 センター及び地方センターへの苦情相談が大幅に増加する中、PIO-NET(全国消費生活情報ネッ トワーク・システム)の運営の効率化と情報提供の迅速化を図るため、相談カードも含めたシステ ム全体の見直しを行い、相談受付から PIO-NET への登録までの 1 件当たり平均所要日数を、15% 以上短縮する。 ⑵国民への情報提供 ①報道機関等を通じた情報提供 PIO-NET に蓄積されている情報やセンターが処理した苦情相談を分析し、消費者に同種被害 119 中期目標(平成15年度下半期〜平成19年度) が多数発生している事例、深刻な被害事例等に関する情報を重点的に、報道機関や他の媒体を通 じ、中期目標の期間中、年平均で20テーマ以上提供する(平成14年度実績17テーマ)。 ②出版物、テレビ番組、ホームページ等による情報提供 出版物、テレビ番組、ホームページ等を通じて国民生活に関する諸問題に関する情報を適時適 切に提供する。 デジタル・ディバイドの問題にも配慮しつつ IT の一層の活用を図ることとし、より広範な情 報提供を行うため、携帯電話による情報提供の強化を図る。 ⑶苦情相談 ①苦情相談 消費生活専門相談員、弁護士、専門技術者等を配置して専門的相談の充実を図り、消費者被害 の複雑多様化、国民生活に関連する新たな法律の制定等に適切に対応しつつ、懇切、迅速かつ公 正に苦情相談に当たる。 ②個人情報の取扱いに関する苦情相談 個人情報の保護に関する法律の制定を受けて、円滑かつ的確な苦情処理を確保するため、政府 全体の個人情報保護に関する基本方針の策定を踏まえつつ、個人情報の取扱いに関する苦情相談 機能の充実強化を図る。 ③地方センターの苦情相談処理への支援 地方センターの苦情相談処理への支援を通じて、その中核的機関としての役割を適切に果たす。 直接相談を段階的に縮小して地方センターからの経由相談の機能を強化し、中期目標の期末年 度において、センターの苦情相談件数に占める経由相談の比率を50%以上とする。(平成14年度 実績39. 5 %) 地方センターの整備状況等を踏まえつつ、最終的には地方センターからの経由相談に特化する。 ④消費者苦情処理専門委員会 苦情相談のうち、消費者契約法に抵触するなど消費者利益の擁護において重要な事案について は、苦情処理の円滑な解決を図る観点から、学識経験者などで構成する消費者苦情処理専門委員 会で公正・中立的な立場から助言等を行うことにより、適正かつ迅速な解決を図る。 同委員会については、消費生活に重大な影響を及ぼし、又は及ぼすおそれのある苦情の処理に 資するため、小委員会を活用するなど組織等を見直しするとともに、その柔軟な運用を図り、都 道府県の苦情処理委員会等に年 4 件以上の情報を提供する。 ⑤苦情処理・紛争解決に関する総合的窓口機能の整備 地方センターのほか、都道府県の消費者苦情処理委員会、民間の PL センターなど、他の苦情 処理・紛争解決機関との連携を図り消費者トラブルに係る総合的窓口としての機能整備を進める。 ⑷関係機関への情報提供 ①地方センターへの情報提供 PIO-NET の運営、苦情相談に係る緊急情報の提供、商品テストに係る技術協力、相談員の研 修などを通じ、地方センターに対し情報提供を行う。 ②行政機関等との情報交流 消費者利益を侵害する違法・不当行為の取締り等を行う行政機関等との間で緊密な情報交換を 行い、法令に基づく迅速かつ厳正な行政処分等を通じた消費者被害の防止を図る。 120 中期目標(平成15年度下半期〜平成19年度) ③消費者団体、事業者団体、NPO 等との情報交換 消費者団体、事業者団体、NPO 等との情報交換等を定期的に行い、連携を図る。 ⑸研修 ①研修 地方公共団体の職員、地方公共団体等の消費生活相談員、消費者団体等の職員、企業の消費者 対応部門の職員等を対象として、消費者被害の動向、個人情報の保護に関する法律など国民生活 に関連する法律の制定等、新たなニーズに即して研修を実施する。 研修の実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮して、地方都市においても実施する。 ②消費生活専門相談員資格の審査及び認定 消費生活相談員の能力・資質の向上等を図るため、消費生活専門相談員資格の審査及び認定等 を行う。 実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮した人材供給を確保していくという観点から、地 方都市においても実施する。 ⑹商品テスト ①原因究明テスト 拡大損害を伴う製品関連事故等の原因究明を通じて被害の救済・未然防止・再発防止に資する ため、原因究明テストを実施する。実施に当たっては、テスト技術の向上及びテスト期間の短縮 を図る。 ②問題提起型テスト センターや地方センターが受け付けた苦情相談等の中から、人の生命・身体などに関わる事故 や苦情等の内容が国民生活に重大な影響を及ぼす案件につき、問題提起を行うテストを実施し、 その結果については迅速に公表する。 毎年度のテスト実施件数を、平均12件以上とする。(平成14年度実績12件) ⑺調査研究 国民生活の動向、消費生活に関する諸問題の中から消費生活に重大な影響を及ぼす問題につい て、PIO-NET などセンターの収集した情報などを用いて調査研究を行い、国・地方の消費者政 策の企画立案に資するとともに、広く国民の理解を促進する。 4 .財務内容の改善に関する事項 「 2 .業務運営の効率化に関する事項」で定めた事項について配慮した中期計画の予算を作成し、 当該予算の範囲で業務運営を行うこと。 121 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) 独立行政法人国民生活センター中期計画 (平成15年度下半期~平成19年度) 平成15年10月 1日 (変更)平成17年 3月29日 (変更)平成18年 3月31日 独立行政法人国民生活センター (序文) 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第29条の規定に基づき、平成15年10月 1 日付けをもっ て内閣総理大臣から指示のあった独立行政法人国民生活センター中期目標を達成するため、同法第30条 の規定に基づき、次のとおり、独立行政法人国民生活センター中期計画を定める。 (基本方針) 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に寄与す るため、国、地方公共団体及び関係団体と緊密に連携しつつ、全国の消費生活センター(以下「地方セ ンター」という。 )を始めとする国民生活に関する情報ネットワークの中核機関として、総合的見地か ら情報提供及び調査研究を行う。 1 .業務運営の効率化に関する目標を達成するためとるべき措置 ⑴一般管理費(退職手当を除く。 )について、中期目標の最終年度(平成19年度)における当該経費 の総額を、特殊法人時の最終年度(平成14年度)に対して、13%削減する。 (平成17年12月24日閣議決定)を踏まえ、平成17年度を基準として、平成 「行政改革の重要方針」 18年度以降 5 年間で 5 %以上の人件費削減を行うこととし、今中期目標期間中には 4 .8 %削減(退 職金、福利厚生費及び今後の人事院勧告を踏まえた給与改善分は除く。)するとともに、役職員の 給与に関し、俸給水準の引き下げを行うなど、国家公務員の給与構造改革を踏まえた見直しに取 り組む。 ⑵業務経費については、毎年度、前年度比 1 %の経費の効率化を図る。 ⑶業務の効率化を図るための最適化計画を平成17年度末までのできるだけ早期に策定する。 2 .国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成す るためとるべき措置 ⑴消費生活情報の収集 ① PIO-NET の運営 センター及び地方センターへの苦情相談が大幅に増加する中、PIO-NET(全国消費生活情報 ネットワーク・システム)の運営の効率化と情報提供の迅速化を図るため、PIO-NET のホスト コンピュータシステムの見直しに着手するとともに、端末装置等の一元的な整備・管理を行う。 また、相談カード体系及び入力方法等の改善を図ることにより、相談受付から PIO-NET 登録ま での 1 件当たり平均所要日数を、15%以上短縮する。利用者が PIO-NET に登録された苦情相談 の傾向及び特徴について随時知ることができる「消費生活相談データベース」については、 1 週 間以内ごとにデータを更新する。 ②消費者トラブルメール箱 インターネットを通じて、消費者から直接、トラブル等の実態を迅速に把握する「消費者トラ 122 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) ブルメール箱」について、認知度を高めることにより、中期目標の期間中、年平均3 , 500件を上 回る情報を収集する。 (平成14年度実績;3 , 254件)寄せられた情報については、年 4 回以上、集 計結果やトラブルの概要を公表する。 ⑵国民への情報提供 ①報道機関等を通じた情報提供 PIO-NET に蓄積されている情報やセンターが処理した苦情相談を分析し、消費者に同種被害 が多数発生している事例、深刻な被害事例等に関する情報を重点的に、報道機関や他の媒体を通 じ、中期目標の期間中、年平均で20テーマ以上提供する(平成14年度実績17テーマ)。また、こ れらの被害の未然防止や拡大防止の観点から必要がある場合には、関係事業者(団体)及び関係 行政機関への要望及び情報提供を行う。 ②出版物、テレビ番組、ホームページ等による情報提供 ア.ホームページ ホームページで提供する情報の内容については、被害の防止や解決に役立つ情報の充実を図 るとともに、ADR(裁判外紛争処理)機関情報、消費者教育情報の専用コーナーを新設する など、消費者のニーズや意見に即して一層充実させる。これにより、アクセス件数を中期目標 の期首年度に比べ期末年度には20%以上の増加となるようにする。また、IT の一層の活用を 図る観点から、携帯電話による情報提供を充実する。 イ.テレビ番組 暮らしに役立つ情報を国民に分かりやすく提供するため、視聴者モニター会議の意見等を活 用し、番組の企画・構成面の充実を図るとともに、番組内容に関する視聴者モニターに対する アンケート調査を毎年度実施し、 5 段階評価で平均 4 以上の満足度の評価を得る。 ウ.定期出版物等 一般消費者を対象に年 1 回刊行する「くらしの豆知識」については、消費者が必要とする最 新情報の提供と適切なテーマ選定を行うため、読者等へのアンケート調査とヒアリングを毎年 度実施し、その結果を編集作業等に活用する。地方公共団体の職員及び消費者団体の指導者層 を対象とする月刊誌「国民生活」については、消費者問題、消費者情報に関する専門誌として の充実を図るため、読者等へのアンケート調査を毎年度実施し、その結果を企画・編集等に活 用する。商品テスト記事を中心とする生活情報月刊誌「たしかな目」については、センターが 実施した調査や商品テスト等の情報と取材等を有機的に結びつけることにより内容の充実を図 る。また、読者等へのアンケート調査を毎年度実施し、その結果を編集作業等に活用する。こ れらの定期出版物については、読者への満足度アンケート調査において、 5 段階評価で平均 4 以上の満足度の評価を得る。 ⑶苦情相談 ①苦情相談 消費生活専門相談員、弁護士、専門技術者等を配置して専門的相談の充実を図り、消費者被害 の複雑多様化、国民生活に関連する新たな法律の制定等に適切に対応しつつ、懇切、迅速かつ公 正に、あっせん等による苦情相談処理を行う。 ②個人情報の取扱いに関する苦情相談 個人情報の保護に関する法律の制定を受けて、円滑かつ的確な苦情処理を確保するため、政府 全体の個人情報保護に関する基本方針の策定を踏まえつつ、個人情報の取扱いに関する専門相談 123 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) 員を配置するなど苦情相談機能の充実強化を図る。 ③地方センターの苦情相談処理への支援 地方センターの苦情相談処理への支援を通じて、その中核的機関としての役割を適切に果たす。 地方センターからの苦情相談の移送、地方センターとの共同処理、地方センターへの助言などの 経由相談について、 専門的知見を有する職員や消費生活専門相談員の適切な配置を行うとともに、 地方センターからの意向や要望を定期的に調査し、その結果を活用し、より効果的な業務運営を 行う。これらにより、中期目標の期末年度において、全相談件数に占める経由相談の比率を50% 以上とする。 (平成14年度実績39. 5 %) ④消費者苦情処理専門委員会 苦情相談のうち、消費者契約法に抵触するなど消費者利益の擁護において重要な事案について は、苦情処理の円滑な解決を図る観点から、学識経験者などで構成する消費者苦情処理専門委員 会で公正・中立的な立場から助言等を行うことにより、適正かつ迅速な解決を図る。同委員会に ついては、都道府県の苦情処理委員会等に年 4 件以上の情報を提供できるように、その組織・機 能を見直し、小委員会を活用するなど柔軟な運用により苦情処理の推進に活用を図る。 ⑤苦情処理・紛争解決に関する総合的窓口機能の整備 地方センターのほか、都道府県の消費者苦情処理委員会、民間の PL センターなど、他の苦情 処理・紛争解決機関との連携を図り、 ホームページに ADR(裁判外紛争処理)機関情報の専用コー ナーを新設する等により、消費者トラブルに係る総合的窓口としての機能整備を進める。 ⑷関連機関への情報提供 ①地方センターへの情報提供 PIO-NET の運営、苦情相談に係る緊急情報の提供、商品テストに係る技術協力、相談員の研 修などを通じ、地方センターに対し情報提供を行う。急増している消費者被害事例などの緊急情 報を地方センターに一層迅速に提供するため、 2 年以内に電子媒体等の手段を通じた情報提供を 開始する。業務運営に当たっては、毎年度、全国の消費生活センターの意向や要望を聴取し、そ の結果を活用する。 ②行政機関等との情報交流 消費者利益を侵害する違法・不当行為の取締り等を行う行政機関等との間で緊密な情報交換を 行い、法令に基づく迅速かつ厳正な行政処分等を通じた消費者被害の防止を図る。 ③消費者団体、事業者団体、NPO 等との情報交換 消費者団体、事業者団体、NPO 等との情報交換等を定期的に行うとともに、これらの参加を 得て消費者フォーラムを開催し、連携を図る。消費者フォーラムについては、参加者から 5 段階 評価で平均 4 以上の満足度の評価を得る。消費者団体や NPO が活動や交流のために利用できる 場所をセンター事務所内に平成16年度中に開設する。 ⑸研修 ①研修 地方公共団体の職員、地方公共団体等の消費生活相談員、消費者団体の職員、企業の消費者対 応部門の職員等を対象として、消費者被害の動向、個人情報の保護に関する法律など国民生活に 関連する法律の制定等、新たなニーズに即して研修を実施する。また、学校における消費者教育 の充実に資するため、消費者教育を支援する団体や消費者教育に関する学会の協力を得て、教員 等を対象にした研修を新たに実施する。研修の実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮して、 124 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) 中期目標期間中、 3 分の 1 以上を地方都市において実施する。研修コース毎に、受講者に対する アンケート調査を実施し、その結果を研修内容等の充実に活用するとともに、受講者から 5 段階 評価で平均 4 以上の満足度の評価を得る。 ②消費生活専門相談員資格の審査及び認定 消費生活相談員の能力・資質の向上等を図るため、消費生活専門相談員資格の審査及び認定等 を行う。実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮した人材供給を確保していくという観点か ら、地方都市においても実施する。 ⑹商品テスト ①原因究明テスト 拡大損害を伴う製品関連事故等の原因究明を通じて被害の救済・未然防止・再発防止に資する ため、原因究明テストを実施する。テスト技術の向上及びテスト期間の短縮により、毎年度のテ スト実施件数を、平成14年度の41件に比べて10%以上増加させる。また、地方センターが実施す る原因究明テストに対して、技術的な協力を行う。 ②問題提起型テスト センターや地方センターが受け付けた苦情相談等の中から、人の生命・身体などに関わる事故 や苦情等の内容が国民生活に重大な影響を及ぼす案件につき、問題提起を行うテストを実施し、 その結果については迅速に公表する。毎年度のテスト実施件数を、平均12件以上とする。(平成 14年度実績12件)テストの課題設定及び成果については、外部有識者による評価を実施し、その 結果を業務に反映させる。 ⑺調査研究 国民生活の動向、 消費生活に関する諸問題の中から消費生活に重大な影響を及ぼす問題について、 PIO-NET などセンターの収集した情報などを用いて調査研究を行い、国・地方の消費者政策の企 画立案に資するとともに、広く国民の理解を促進する。調査研究の課題設定及び成果については、 外部有識者による評価を実施し、その結果を業務に反映させる。 3 .予算(人件費の見積りを含む。 ) 、収支計画及び資金計画 予算 別紙 1 のとおり 収支計画 別紙 2 のとおり 資金計画 別紙 3 のとおり 4 .短期借入金の限度額 短期借入金の限度額は 6 億円とし、運営費交付金の資金の出入に時間差が生じた場合、不測の事態 が生じた場合等に充てるために用いるものとする。 5 .重要な財産の処分等に関する計画 重要な財産の処分等に関する計画の見込みはない。 6 .剰余金の使途 ⑴商品テスト業務に係る検査・分析機器等を充実させるための更新・整備 125 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) ⑵情報の収集及び提供に係る高度情報化を図るための機器等の整備 ⑶施設・設備の質的向上及び老朽化対応のための改修・整備 7 .その他内閣府令で定める業務運営に関する事項 ⑴施設・設備に関する計画 平成18年度から平成19年度に取得・整備する施設・設備は次のとおりである。 (単位:百万円) 施設・整備の内容 予定額 東京事務所耐震改修工事 財 源 431 施設整備費補助金 【注記】金額は、見込みである。 ⑵人事に関する計画 ①方針 1 業務運営の効率化により、常勤職員の増加抑制に努める。 2 個人情報保護法の施行に係る相談及び研修に対応するための人員の確保を図る。 ②人員に係る指標 期末の常勤職員は、期首126人に対して123人以内とする。なお、上記 2 を除外した場合にあっ ては中期計画期間中 6 人削減する。 ⑶中期目標期間を超える債務負担 ①平成17年度から平成23年度までのコンピュータの賃貸借 ②平成18年度から平成20年度までの東京事務所耐震改修工事 債務負担の限度額 784百万円 債務負担を行う年度 平成18年度 支出を行うべき年度 平成18年度以降 3 箇年度 当該中期計画期間中の支出予定額 431百万円 債務負担を必要とする理由 東京事務所の耐震改修工事には、多くの日数 を要するため ⑷積立金の処分に関する事項 なし 126 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) 別紙 1 中 期 計 画 予 算 平成15年度~平成19年度 (単位:百万円) 区 別 収入 運営費交付金 事業収入等 その他の収入 施設整備費補助金 支出 業務経費 一般管理費 人件費 その他の支出 施設整備費 金 額 計 12 , 756 1 , 140 68 431 14 , 395 計 6 , 603 1 , 136 6 , 158 68 431 14 , 395 【注記】 1 .各欄積算と合計額の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 2 .平成17年度以降の業務経費については、全国消費生活情報ネットワーク・システムの管理・運営に係る経費を追加 している。 3 .中期計画予算の見積りに当たっては、消費者物価指数の伸び率を年 0 %、給与改定等の伸び率を年 0 %、効率化係 数を業務経費については99 . 0%、人件費及び一般管理費については97 . 34%、政策係数を 0 %と仮定して計算してい る。 【人件費の見積り】 期間中総額4 , 916百万円を支出する。 但し、上記の額は、役員報酬(非常勤役員給与を除く。)並びに職員基本給、職員諸手当及び超過勤務手当に相当す る範囲の費用である。 【運営交付金の算定ルール】 1 .平成15年度は、積み上げ方式とする。 2 .平成16年度以降については、次の算定ルールを用いる。 運営費交付金=人件費+(業務経費+一般管理費)×β(消費者物価指数)-自己収入見積額+δ(特殊要因増減) 人件費=(基本給等+社会保険料負担金+児童手当拠出金)×α 1(効率化係数)+退職手当 基本給等=前年度の(役員報酬+職員基本給+職員諸手当+超過勤務手当)×( 1 +給与改定率等) 業務経費=前年度の業務経費相当額×α 2(効率化係数)×γ(政策係数) 一般管理費=前年度の一般管理費相当額×α 1(効率化係数) α 1 、α 2 、β、γ、δについては、以下の諸点を勘案した上で、各年度の予算編成過程において、当該年度における 具体的な係数値を決定する。 α 1 (効率化係数) :業務の効率化を進め、中期目標の期間中、平均で前年度比2.66%程度の業務の効率化を図る。 α 2 (効率化係数) :業務の効率化を進め、新規に追加又は拡充されるものを除いて、毎年度、前年度に対して 1 %程 度の業務の効率化を図る。 β(消費者物価指数):前年度における実績値を使用する。 :国民に対して提供するサービスへの対応への必要性、独立行政法人評価委員会による評価等を総 γ(政策係数) 合的に勘案し、具体的な係数値伸び率を決定する。 127 中期計画(平成15年度下半期〜平成19年度) δ(特殊要因増減) :法令改正等に伴い必要となる措置、現時点で予測不可能な事由により、特定の年度に一時的に発 生する資金需要 別紙 2 収 支 計 画 平成15年度~平成19年度 (単位:百万円) 区 別 金 額 費用の部 経常費用 業務経費 一般管理費 人件費 減価償却費 財務費用 臨時損失 13 , 897 13 , 897 6 , 603 1 , 136 6 , 158 ― ― ― 収益の部 運営費交付金収益 事業収入等 資産見返運営費交付金戻入 臨時利益 13 , 897 12 , 757 1 , 140 ― ― 純利益 目的積立金取崩 総利益 0 ― 0 【注記】 1 .各欄積算と合計額の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 2 .当法人における退職手当については、役員退職手当支給規程及び職員退職手当支給規程に基づいて支給することと なるが、その全額について、運営費交付金を財源とするものと想定している。 別紙 3 資 金 計 画 平成15年度~平成19年度 (単位:百万円) 区 別 金 額 資金支出 業務活動による支出 投資活動による支出 財務活動による支出 次期中期目標の期間への繰越金 14 , 395 13 , 897 495 4 0 資金収入 業務活動による収入 運営費交付金による収入 事業収入等 投資活動による収入 財務活動による収入 前期中期目標の期間よりの繰越金 14 , 395 13 , 897 12 , 757 1 , 140 435 64 0 【注記】各欄積算と合計額の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 128 中期目標(平成20年度〜平成24年度) 独立行政法人国民生活センター中期目標 (平成20年度~平成24年度) 平成20年 2 月29日 (変更)平成21年 9 月 1日 消費者庁 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に寄与す るため、総合的見地から、国民生活に関する情報提供及び調査研究を行う機関として、平成15年10月に、 それまでの特殊法人から独立行政法人化された。そして、平成16年に、消費者保護基本法が消費者基本 法に抜本改正され、同法第25条において、センターは、消費生活に関する情報の収集・提供や苦情処理 のあっせん及び相談等の中核的機関としての役割が明確に位置付けられた。 平成21年 9 月の消費者庁の創設とともに施行された消費者安全法においては、センターについて、都 道府県及び市町村に対し必要な援助を行うことや、消費者庁が行う消費者事故等の情報の集約・分析・ 公表に関して緊密な連携・協力を行う等の内容が規定された。 消費者を取り巻く環境をみると、情報通信技術の発展、国際化等による消費生活の多様化・高度化が 進み、消費者問題は多様化・複雑化し、消費者トラブルが増加している。また、最近の製品事故等を背 景に国民の安全・安心に関する関心が高まっている。こうしたなかで、消費者が事業者に比べ情報の質・ 量及び交渉力において不利な立場にあることから、その格差を縮小するために、センターは、消費者庁 との緊密な連携の下、国民生活に関する様々な情報の収集・提供等を行うことが必要である。 したがって、センターが、独立行政法人化されてから平成20年 3 月までの最初の中期目標期間中の実 績及び消費者庁の発足を踏まえ、平成20年 4 月からの中期目標期間中に、引き続き、国、地方公共団体 及び関係機関等と緊密に連携しつつ、国民生活に関する情報ネットワークの中核的機関として、その業 務について、質の向上を図りつつ効率的かつ効果的に実施していくため、この目標を設定する。 1 .中期目標の期間 センターの中期目標の期間は、平成20年 4 月 1 日から平成25年 3 月31日までの 5 年とする。 2 .業務の効率化に関する事項 ⑴一般管理費(人件費を除く)について、毎年度、前年度比 3 %以上の削減を図る。業務経費につ いては、毎年度、前年度比 1 %の経費の効率化を図る。 ⑵総人件費については、 「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律」(平 成18年法律第47号)等に基づき、人件費の削減について引き続き着実に実施するとともに、「経済 財政改革と構造改革に関する基本方針2006」(平成18年 7 月 7 日閣議決定)に基づき、人件費改革 の取組を平成23年度まで継続するものとする。併せて、国家公務員の給与構造改革を踏まえた給 与体系の見直しを進める。 ⑶給与水準について以下のような観点から検証を行い、これを維持する合理的な理由がない場合に は必要な措置を講ずることにより、給与水準の適正化に速やかに取り組むとともに、その検証結 果や取組状況については公表する。 ① 職員の在職地域や学歴構成等の要因を考慮してもなお国家公務員の給与水準を上回っていな いか。 ② 事務所の所在地における地域手当が高いなど、給与水準が高い原因について、是正の余地は ないか。 129 中期目標(平成20年度〜平成24年度) ③ 国からの財政支出の大きさ、累積欠損の存在、類似の業務を行っている民間事業者の給与水 準等に照らし、現状の給与水準が適切かどうか十分な説明ができるか。 ④ その他、給与水準についての説明が十分に国民の理解を得られるものとなっているか。 ⑷契約については、原則として一般競争入札等によるものとし、以下の取組により、随意契約の適 正化を推進するものとする。 また、監事による監査において、入札・契約の適正な実施についてチェックを受けるものとする。 ① センターが策定する「随意契約見直し計画」に基づく取組を着実に実施するとともに、その 取組状況を公表すること。 ② 一般競争入札等により契約を行う場合であっても、特に企画競争や公募を行う場合には、競 争性、透明性が十分確保される方法により実施すること。 ⑸保有資産の有効活用 ① 相模原事務所について、行政機関、大学、消費者団体等による積極的な利用促進を図るとと もに、施設の企画・管理・運営業務について民間競争入札の対象とし、有効活用を図る。 ② 東京事務所において実施する業務を精査しつつ、移転を含め、その在り方を検討する。 3 .国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項 国、地方公共団体及び関係団体との適切な役割分担と緊密な連携を図りつつ、国民生活に関する情 報ネットワークの中核的機関として、複雑多様化する国民のニーズに応じて一層適時適切に業務を実 施することに重点を置きつつ、以下に掲げる課題に取り組むものとする。 ⑴消費生活情報の収集・分析 ① PIO-NET の刷新 警戒すべき情報を早期に発見し、迅速な提供が行えるようにするために、業務の在り方を見直 し、可能なものから早急に実施する。 全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)を刷新し、苦情相談情報の収集期間 の短縮と分析能力の向上を図る。PIO-NET 刷新システムの設計に当たっては、業務体系を再構 築したうえで行う。 ② 「早期警戒指標」の整備 消費者被害の未然防止・拡大防止を図るため、新たな手口・悪質事例等を早期に明らかにする 「早期警戒指標」を整備し、消費者庁、関係省庁、関係独立行政法人、地方消費生活センター等 の関係機関等への迅速な情報提供を行う。 ③ 事故情報データバンクの整備 事故情報データバンクを整備し、関係機関等とのネットワークを通じて、当該機関の保有する 重大事故情報等の速やかな共有化を図るとともに、インターネットを活用する等、広範囲の消費 者情報を収集する。また、情報分析能力を強化し、これら情報の有効活用を図る。 ④ 調査研究 消費生活に重大な影響を及ぼす問題について、PIO-NET 情報等を活用しつつ調査研究を行い、 国・地方の消費者政策の企画立案に資するとともに、広く国民に情報提供する。 ⑵国民への情報提供 ① 報道機関等を通じた情報提供 PIO-NET 等に蓄積されている情報やセンターで処理された苦情相談を分析し、消費者に同種 130 中期目標(平成20年度〜平成24年度) 被害が多数発生している事例、深刻な被害事例等に関する情報を迅速に分析してとりまとめ、記 者説明会を機動的に開催する。 ② ホームページ、出版物等による情報提供 ホームページ、出版物等を通じて国民生活に関する諸問題に関する情報を適時適切に提供する ③ 消費者庁の行う注意喚起への協力 消費者庁が行う注意喚起について、可能な限りの媒体を利用して消費者に情報を提供する。 ⑶苦情相談 ① 苦情相談 苦情相談業務について、直接相談を実施しつつ、弁護士、専門技術者等専門家の活用により地 方消費生活センターからの経由相談の解決能力の向上を図る。 ② 個人情報の取扱に関する苦情相談 個人情報の保護に関する法律の制定を受けて、円滑かつ的確な苦情処理を確保するため、政府全 体の個人情報保護に関する基本方針の策定を踏まえつつ、個人情報の取扱いに関する苦情相談機能 の充実強化を図る。 ⑷裁判外紛争解決手続の実施 消費者紛争の迅速・適正な解決と同種紛争の未然防止のために、国民生活センター法の改正を踏 まえ、裁判外紛争解決手続を実施する。 ⑸関係機関への情報提供 ① 消費者庁への情報提供 消費者事故等の発生に関して、必要な事項を適切な方法で消費者庁へ通知するとともに、 PIO-NET 等に蓄積されている情報等を分析し、消費者に同種被害が多数発生している事例、深 刻な被害事例等をとりまとめた結果について、情報共有のための会議の場などを通じ、消費者庁 と緊密な情報共有を図る。 さらに、消費者庁を通じて関係行政機関への情報提供を行う ② 地方消費生活センターへの情報提供 PIO-NET 等の運営、苦情相談に係る緊急情報の提供、商品テストに係る技術協力、相談員の 研修などを通じ、地方消費生活センターに対し情報提供を行う。 ③ 行政機関等との情報交流 消費者利益を侵害する違法・不当行為の取締り等を行う行政機関等との間で緊密な情報交換を 行い、法令に基づく迅速かつ厳正な行政処分等に資する。 ④ 関係機関等との情報交換等を行い、連携を図る。 ⑹研修 ① 研修 地方消費生活センターの相談処理能力等を高めるため、消費生活相談員と地方公共団体の職員 への研修に重点を置き、その充実を図る。 研修の実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮して、地方都市においても実施する。 ② 消費生活専門相談員資格認定制度 資格取得者の資質・能力の維持・向上を図るため、消費生活センター等での実務に就いていな 131 中期目標(平成20年度〜平成24年度) い資格取得者が資格の更新を行う際に受講する講座を実施する。 消費生活専門相談員資格認定試験の実施に当たっては、各地の地理的条件に配慮した人材供給 を確保していくという観点から、地方都市においても実施する。 ③ 市場化テストの実施 企業・消費者向けの教育・研修事業について官民競争入札を実施する。 ⑺商品テスト ① 商品テストの実施 消費者被害の未然防止・拡大防止を図るため、消費者の生活実態に即して必要な商品テストを 行う。また、消費者事故等の原因究明を図るために、消費者庁からの求めに応じ必要な協力を行 うとともに、関係機関との連携強化、外部化を進め、企画立案業務を強化する。 ② 商品テストの実施機関情報の収集・提供 中核的機関として、商品テストの実施機関、実施状況等の情報を全国的に収集し、提供する役 割を積極的に果たす。 ⑻中核機関としての役割の強化 消費者庁が中心となって、センターの業務及び組織の整備、関係機関等との役割分担・連携等の 具体的な方策に関し検討を行った結果を踏まえ、適切に対応する。 ⑼地方公共団体に対する支援 都道府県及び市町村に対し、教育・研修の機会の拡充等を始め、支援を強化する。 4 .財務内容の改善に関する事項 「 2 .業務運営の効率化に関する事項」で定めた事項について配慮した中期計画の予算を作成し、 当該予算の範囲で業務運営を行うこと。 132 中期計画(平成20年度〜平成24年度) 独立行政法人国民生活センター中期計画 (平成20年度~平成24年度) 平成20年 3月28日 (変更)平成20年11月17日 (変更)平成21年 3月12日 (変更)平成21年 9月 1日 独立行政法人国民生活センター (序文) 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第29条の規定に基づき、平成21年 9 月 1 日付けをもっ て内閣総理大臣から指示のあった独立行政法人国民生活センター中期目標を達成するため、同法第30条 の規定に基づき、次のとおり、独立行政法人国民生活センター中期計画を定める。 (基本方針) 独立行政法人国民生活センター(以下「センター」という。)は、国民生活の安定及び向上に寄与す るため、国及び地方公共団体の関係機関、消費者団体等と連携し、消費生活情報の収集・提供等におけ る中核的な機関として積極的な役割を果たす。 1 .業務運営の効率化に関する目標を達成するためにとるべき措置 ⑴一般管理費及び業務経費 ・一般管理費(人件費を除く)については、毎年度、前年度比 3 %以上を削減、業務経費について は、毎年度、前年度比 1 %以上の削減を行う。 ⑵人件費 ・総人件費については、簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律(平成 18年法律第47号) 等に基づき、 平成22年度の役職員に係る人件費の総額を平成17年度に比べて 5 % 以上削減する。ただし、退職手当及び福利厚生費並びに平成18年度以降の人事院勧告を踏まえた 給与改定分については、削減対象額から除く。また、国家公務員の給与構造改革を踏まえた見直 しを実施する。さらに、 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(平成18年 7 月 7 日閣 議決定)に基づき、国家公務員の改革を踏まえ、人件費改革を平成23年度まで継続する。 ⑶給与水準については、職員の在職地域や学歴構成等の要因を考慮した国家公務員との給与水準差 及び事務所の所在地における地域手当並びに国からの財政支出の大きさ等の観点から現状の給与 水準が適切かどうか検証を行い、これを維持する合理的な理由がない場合には必要な措置を講ず ることにより、給与水準の適正化に速やかに取り組むとともに、その検証結果や取組状況につい ては公表する。 ⑷随意契約の見直し ・随意契約の適正化を推進するため、「随意契約見直し計画」に基づく取組を着実に実施するとと もに、一般競争入札等により契約を行う場合には、競争性、透明性が十分確保される方法により 実施する。また、監事による契約内容のチェックにより、入札・契約の適正な実施を図る。 ⑸保有資産の有効活用 ① 相模原事務所について、行政機関、大学、消費者団体等による積極的な利用促進を図るととも に、施設の企画・管理・運営業務について平成21年度より民間競争入札の対象とし、有効活用を 図る。 133 中期計画(平成20年度〜平成24年度) ② 東京事務所において実施する業務を精査しつつ、移転を含め、その在り方を検討する。 2 .国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成す るためにとるべき措置 ⑴消費生活情報の収集・分析・提供 ① PIO-NET の刷新等 ・苦情相談の受付から PIO-NET 登録までの期間を抜本的に短縮するために、苦情相談情報の 収集に関する業務体系を再検討し、消費生活センターの協力を得て、苦情相談の受付情報が 作成され次第、即時に PIO-NET へ登録する業務体系への転換を図る。 ・上記業務体系の転換を図りつつ、平成19年度策定の PIO-NET 最適化計画を基に PIO-NET システムを刷新し、消費生活センターの協力を得て、平成22年度から運用を開始する。 ・PIO-NET の「分類・キーワード」を平成20年度中に改定し、平成21年度からの運用に供す るとともに、今後、キーワードに依存しない検索手法の採用も含めて検討する。 ② 「早期警戒指標」の整備 ・消費者被害の未然防止・拡大防止を図るため、新たな手口や悪質な手口、苦情相談が急増し ている事案などを早期かつ迅速に抽出するための「早期警戒指標」を平成20年度に開発し、 指標に基づく情報を消費者庁、関係省庁、関係独立行政法人、地方消費生活センター等へ定 期的に提供する。 ③ 「事故情報データバンク」の整備 ・ 「事故情報データバンク」を平成21年度までに構築し、関係機関等とのネットワークを通じ て、当該機関の保有する重大事故情報等の速やかな共有化を図るとともに、インターネット を活用して、事故情報をヒヤリ ・ ハット情報も含めて幅広く収集する。 ・ 「事故情報データバンク」に入力された情報は、事故の未然防止・拡大防止を図るため、消 費者への情報提供に活用する。 ④ 「消費者トラブルメール箱」の運用 ・インターネットを活用して、広く消費者からトラブル情報を収集するとともに、寄せられる 情報のうち、多数案件や新規手口の案件など重要性の高いものについて、解決策や消費者へ のアドバイスを年間50件以上ホームページ上で提供する。 ⑤ 調査研究 ・消費生活に重大な影響を及ぼす問題について、PIO-NET 情報等を活用しつつ調査研究を行 い、国・地方の消費者政策の企画立案に資するとともに、広く国民に情報提供する。 ⑵国民への情報提供の強化 ① 報道機関等を通じた情報提供 ・PIO-NET 等で収集される情報を迅速に分析してとりまとめ、記者説明会を機動的に開催す ることにより、年間50件以上の情報提供を行う。 ・国民への情報提供に当たっては、悪質商法や製品事故などによる消費者被害の発生や拡大を 防ぐ観点から、事業者名を含めた公表に積極的に取り組む。 ② ホームページ、出版物等による情報提供 ア.ホームページ ・インターネット技術の動向、情報環境の融合の度合い等を踏まえつつ、ホームページ利用者 の利便性の向上を図る。 ・緊急性が高い問題については、必要とされる情報を迅速かつ的確に提供する。 134 中期計画(平成20年度〜平成24年度) イ.出版物 ・消費者問題の専門誌として「月刊国民生活」を創刊し、定期発行する。 ・ 「月刊国民生活」について、内容の充実と満足度の向上を図るため、読者等へのアンケート 調査を実施し、 5 段階評価で 4 以上の満足度の評価を得る。 ・国民の日常生活の情報源として「くらしの豆知識」を年 1 回発行し、消費者情報の普及を図 る。 ウ.高齢者や障害者等への情報提供 ・高齢者や障害者に加えて、それらの方々を支援する民生委員や介護関係者等を対象に、悪質 商法や製品事故等に関するメールマガジン(高齢者版、子ども版)を発行する。 ・メールマガジン等の情報を活用した印刷物を作成し、民生委員や介護関係者、学校等に対し て配布し、情報提供する。 ③ 消費者庁の行う注意喚起への協力 ・消費者庁が行う注意喚起について、これまでの情報提供の方法などを含めて可能な限りの媒 体を利用して消費者に情報を提供する。 ⑶苦情相談の充実・強化 ① 苦情相談 ア.経由相談 ・専門的な相談の充実・強化を図るため、金融・保険、情報通信、特商法等の分野については、 外部専門家、職員、相談員で構成するチーム制を敷く。 ・全国的に共通性のある苦情相談については、消費生活センターと共同して、または移送を受 けて、事業者との交渉を行い、相談の統一的な処理に取り組む。 イ.直接相談 ・消費者被害の実態を迅速に把握するセンサー機能を維持する観点から、消費生活相談員の高 い資質の維持に努めつつ、引き続き直接相談を実施する。 ② 個人情報の取扱いに関する苦情相談 ・個人情報の取扱いについて、引き続き消費者から相談を受けるとともに、消費生活センター からの経由相談にも積極的に対応する。 ⑷裁判外紛争解決手続の実施 ・消費者紛争の迅速・適正な解決と同種紛争の未然防止のために、国民生活センター法の改正 を踏まえ、紛争解決委員会において、重要消費者紛争に関し和解の仲介等の手続を実施する。 ⑸関係機関との連携 ① 消費者庁 ・消 費者事故等の発生に関して、必要な事項を適切な方法で消費者庁へ通知するとともに、 PIO-NET 等に蓄積されている情報等を分析し、消費者に同種被害が多数発生している事例、 深刻な被害事例等をとりまとめた結果について、情報共有のための会議の場などを通じ、消 費者庁と緊密な情報共有を図る。 ・消費者庁を通じて関係行政機関への情報提供を行う。 ② 消費生活センター ・消費生活センターとの業務連絡等を迅速に行うため、PIO-NET 業務のサポート用電子掲示 板「消費者行政フォーラム」の活用等、情報提供業務の在り方について見直しを行う。 ・現在月 1 回提供している「消費生活相談緊急情報」を平成21年度中に月 2 回発行するととも 135 中期計画(平成20年度〜平成24年度) に、緊急情報を速やかに提供するために、「消費者行政フォーラム」 に掲載する。 ・情報提供の充実を図るため、 「製品関連事故情報」の発行回数(現在は隔月発行)を順次増 やして平成21年度中に毎月発行とする。また、情報提供の迅速性や利便性に資するために、 平成22年度から「消費者行政フォーラム」に掲載する。 ③ 国の行政機関 ・消費者利益を侵害する違法・不当行為について、事業者情報を含め、行政機関との間で緊密 な情報交換を行い、法令に基づく迅速かつ厳正な行政処分等に資する。 ④ 独立行政法人 ・関連する独立行政法人との情報共有を進め、商品テスト、研修等に関し連携を図る。 ⑤ 法令照会への対応 ・裁判所、警察、弁護士会、適格消費者団体等からの法令に基づく照会に対して迅速かつ適切 に対応する。 ⑥ 情報公開 ・情報公開請求に対して適切に対応する。 ⑹研修の充実 ① 地方公共団体職員・消費生活相談員向け研修への重点化 ・消費生活センターの相談処理や啓発の能力を高めるため、地方公共団体の職員、消費生活相 談員を対象とした研修に重点化を図ることとし、全研修コース数のうち、これらを対象とす る研修を 9 割以上とする。 ・研修コース毎に、受講者に対するアンケート調査を実施するとともに、受講者を派遣した地 方公共団体へのアンケート調査を実施する。アンケート調査の結果は研修内容の充実に活用 するとともに、 受講者および地方公共団体から 5 段階評価で平均満足度 4 以上の評価を得る。 ② 消費生活専門相談員資格認定制度 ・消費生活センター等において相談業務に携わる相談員の資質・能力の向上等を図るため消費 生活専門相談員資格の審査及び認定を行う。 ・各地の地理的条件に配慮した人材の供給を確保する観点から、全国15箇所以上で資格試験を 実施する。 ・資格取得者の資質・能力の維持・向上を図るため、消費生活センター等での実務に就いてい ない資格取得者が資格の更新を行う際に受講する講座を平成20年度より実施する。 ③ 消費者・企業向け研修への市場化テスト導入 ・消費者団体や企業の消費者対応部門の職員を対象とする研修の実施・運営については、平成 21年度に官民競争入札を導入する。 ⑺商品テストの強化 ① 生活実態に即した商品テストの実施 ・事故状況や使用条件を反映した商品テストを機動的かつ効率的に実施し情報提供することに より、重大製品事故や偽装表示などによる消費者被害の未然防止・拡大防止を図る。 ・消費者事故等の原因究明を図るために、消費者庁からの求めに応じ必要な協力を行う。 ・商品テストの課題設定及び成果については、外部有識者による評価を実施し、その結果を業 務に反映させる。 136 中期計画(平成20年度〜平成24年度) ② 商品テストの効率的な実施 ・我が国全体として必要な商品テストが確実かつ効率的に実施されるよう、独立行政法人、研 究機関、大学等の関係機関との連携を強化し、それぞれの機関が保有する専門的な知見や技 術・技能等を活用するとともに、定型的な規格・基準に基づくテストや専門性の高いテスト などについて、試験研究機関等への外部化を図る。また、消費生活センター等では対応が困 難なテストの実施に努める。 ③ 商品テスト実施機関の情報収集・提供 ・テスト実施機関が実施可能な対象商品や試験内容、保有する施設・機器などの情報を収集し、 毎年度、ホームページを通じて情報提供する。 ・消費生活センター等で実施した商品テスト情報を収集し、情報提供する。 ⑻中核機関としての役割強化 消費者庁が中心となって、センターの業務及び組織の整備、関係機関等との役割分担・連携等の 具体的な方策に関し検討を行った結果を踏まえ、適切に対応する。 ⑼地方公共団体に対する支援 ・地方の消費生活相談体制の強化を図るため、研修等の機会の拡充に加え、経験豊富な相談員 等を巡回させ、現地の相談員に対し助言を行うこと等により、地方公共団体に対する支援を 強化する。 3 .予算(人件費の見積りを含む。 ) 、収支計画及び資金計画 別紙 1 から別紙 3 のとおり(省略) 4 .短期借入金の限度額 ・短期借入金の限度額は、 7 億円とし、運営費交付金の資金の出入に時間差が生じた場合、不測の 事態が生じた場合等に充てるために用いるものとする。 5 .重要な財産の処分等に関する計画 ・重要な財産の処分等に関する計画の見込みはない。 6 .剰余金の使途 ⑴商品テスト業務に係る検査・分析機器等を充実させるための更新・整備 ⑵情報の収集及び提供に係る高度情報化を図るための機器等の整備 ⑶施設・設備の質的向上及び老朽化対応のための改修・整備 137 中期計画(平成20年度〜平成24年度) 7 .その他内閣府令で定める業務運営に関する事項 ⑴施設・設備に関する計画 平成20年度~平成24年度 施設・設備の内容 予定額(百万円) 財 源 東京事務所 耐震改修工事 354 施設整備費補助金 (注)金額については見込である。 なお、上記のほか、業務の実施状況及び施設・設備の老朽化度合いを勘案した施設整備が追加されることがあり得る。 ⑵人事に関する計画 ・業務運営の効率化により、常勤職員の増加抑制に努める。 ・第 1 期中期計画に引き続き、職員の資質向上と業務の効率化に資するため、各種研修会に参加し て研鑽を図る。 ⑶中期目標期間を超える債務負担 ・中期目標期間中のセンター業務を効率的に実施するために、コンピュータの賃貸借について、次 期中期目標期間にわたって契約を行うことがある。 ⑷積立金の処分に関する事項 なし 別紙 1 中 期 計 画 予 算 平成20年度~平成24年度 (単位 : 百万円) 区 別 収 入 運営費交付金 施設整備費補助金 自己収入 支 出 業務経費 一般管理費 人件費 施設整備費 金 額 計 23 , 893 354 719 24 , 966 計 17 , 121 1 , 073 6 , 417 354 24 , 966 (注 1 )各欄の積算と合計欄の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 (注 2 )運営費交付金収入及び業務経費には、平成20年度補正予算(第 1 号)により措置された「安心実現のための緊急 総合対策」の消費者政策強化対策に係る経費及び平成20年度補正予算(第 2 号)により措置された「生活対策」 の消費者政策強化対策に係る経費が含まれている。 【人件費の見積り】 期間中総額5 , 008百万円を支出する。 ただし、上記の金額は、役員報酬(非常勤役員給与を除く。 )並びに職員基本給、職員諸手当及び超過勤務手 当に相当する範囲の費用である。 138 中期計画(平成20年度〜平成24年度) 【運営費交付金算定方式】 ・ルール方式とする。 【運営費交付金の算定ルール】 ・毎事業年度の運営費交付金については、以下の数式により決定する。 運営費交付金=人件費 +(業務経費 + 一般管理費) ×β (消費者物価指数)-自己収入+ε (特殊要因増減) 人件費=(基本給等+社会保険料負担金+児童手当拠出金) ×α 1 ×γ+退職手当 基本給等=前年度の(役員報酬+職員基本給+職員諸手当+超過勤務手当) 業務経費=前年度の業務経費相当額×α 2 ×δ 一般管理費=前年度の一般管理費相当額×α 3 【注記】 人件費の効率化係数(α 1 ) :各事業年度予算編成過程において、当該事業年度における具体的な係数 値を決定。 業務経費の効率化係数(α 2 ) :各事業年度予算編成過程において、当該事業年度における具体的な係数 値を決定。 一般管理費の効率化係数(α 3 ):各事業年度予算編成過程において、当該事業年度における具体的な係数 値を決定。 消費者物価指数(β):各事業年度予算編成過程において、当該事業年度における具体的な係数値を決定。 人件費調整係数(γ):各事業年度の予算編成過程において給与昇給率等を勘案して、当該事業年度におけ 政策係数(δ) る具体的な係数値を決定。 :国民に対して提供するサービスへの対応への必要性、独立行政法人の評価委員会に よる評価等を総合的に勘案し、各事業年度の予算編成過程において、当該事業年度 における具体的な係数値を決定。 特殊要因(ε) :法改正等に伴い必要となる措置、現時点で予測不可能な事由により、特定の年度に 一時的に発生する資金需要 【中期計画予算の見積りに際し使用した具体的係数及びその設定根拠等】 ・人件費の効率化係数(α 1 ) :平成20年度は前年度0 . 98、平成21年度以降は対前年度 0 .99と仮定した。 ・業務経費の効率化係数(α 2 ):中期計画期間中は、0 . 99と仮定した。 ・一般管理費の効率化(α 3 ) :中期計画期間中は、0 . 97と仮定した。 :中期計画期間中は1 . 00と仮定した。 ・消費者物価指数(β) ・人件費調整係数(γ) :平成20 年度は1 . 00559、平成21年度以降は1 . 00と仮定した。 :平成20年度は1 . 0755954、平成21年度以降は1 . 00と仮定した。 ・政策係数(δ) 139 中期計画(平成20年度〜平成24年度) 別紙 2 収 支 計 画 平成20年度~平成24年度 (単位:百万円) 区 別 金 額 費用の部 経常費用 業務経費 一般管理費 人件費 減価償却費 財務費用 臨時損失 24 , 728 24 , 728 16 , 849 1 , 073 6 , 417 388 0 0 収益の部 運営費交付金収益 自己収入 資産見返運営費交付金戻入 臨時利益 24 , 728 23 , 621 719 388 0 純利益 目的積立金取崩額 総利益 0 0 0 (注)各欄の積算と合計欄の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 【注記】 当法人における退職手当については、役員退職手当支給規程及び職員退職手当支給規程に基づいて支給す ることとなるが、その全額について、運営費交付金を財源とするものと想定している。 別紙 3 資金計画 平成20年度~平成24年度 (単位 : 百万円) 区 別 金 額 資金支出 業務活動による支出 投資活動による支出 財務活動による支出 次期中期目標期間への繰越金 24 , 966 24 , 340 626 0 0 資金収入 業務活動による収入 運営費交付金による収入 自己収入 投資活動による収入 施設整備費補助金による収入 財務活動による収入 前期中期目標期間よりの繰越金 24 , 966 24 , 612 23 , 893 719 354 354 0 0 (注)各欄の積算と合計欄の数字は、四捨五入の関係で一致しないことがある。 140