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夏休みの宿題を提出できるよう手助けする。

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夏休みの宿題を提出できるよう手助けする。
教育相談便り第7号
平成 24 年7月発行
-子ども同士の心の絆
子どもと大人との信頼感
子どもを支えるネットワーク-
香川県教育委員会
夏休み前後は、新たな不登校が生じやすい時期です。
特に、前年度に 10 日以上欠席したり、夏休み明けに休んだりした子どもは、注意が必要
です。また、7月にぽつぽつ欠席が見られた子どもについても、夏休みに個別に関わり、
夏休み明けに登校できるよう働きかけておくことが大切です。
そのためには、学級・学年の枠を超え学校全体で取り組むことが有効です。
夏休みに
夏休 みに学校全体
みに 学校全体で
学校全体 で 取 り 組 んでほしいこと
○
夏休みの宿題を提出できるよう手助けする。
○
登校日や部活動への参加状況を確認し、早期に対応する。
○
家庭訪問を通して、子どもや保護者との信頼関係を築く。
【具体的には】
○
夏休みの宿題は種類も多く、どのように取り組めばよいか分からない子どももいま
す。
「早めに渡し進み具合を確認する」
「下書きは学校でさせアドバイスする」ことで取
りかかりやすくしている学校や、「質問教室を開き宿題を一緒にする」ことでいろいろ
な先生が個々の子どもに関わる機会としている学校もあります。
○
不登校の始まりが登校日や部活動への不参加だったという場合もあります。子どもが
休んだときは必ず保護者に状況を確認するとともに、学級担任や学年主任と情報を共有
し連携して関わることが大切です。
○ 学校を休みがちな子どもにとって、夏休みは友だちや先生に会う
ことへの抵抗感が少ない時期です。「ちょっと寄ったよ」と顔を出
し、一緒にマンガを読んだりテレビを見たりすることで、子どもと
の関係を深めることができます。
スクールカウンセラー便
スクールカウンセラー 便 り
※このコーナーは学校臨床心理士委員会コーディネーターが担当しています。
新学期が始まって3か月。新しい学年で新しいことにチャレンジする子どもたちや、そんな子
どもの成長を見守り「もっと成長してほしい」と工夫してかかわっている先生方の姿に、スクール
カウンセラーとして感心することが多くあります。
あたたかいまなざしや笑顔、「今、できていること」を認めてくれる一言にふれた時、子どもは自
分が見守られ、かけがえのない存在として大切にされていることを感じます。「自分をわかってく
れる人」の存在は、子どもの心の土台を強くし、成長を促します。夏休みを前に、子どもたちに
「今、できていること」を伝えてみませんか?
夏休みは
夏休みは子
みは子どもとコミュニケーション
どもとコミュニケーションの
コミュニケーションのチャンスです
チャンスです
不登校の子どもにとって、夏休みは学校を休むことへの罪悪感が薄れ、
リラックスして過ごせるときです。一方、先生方も忙しかった1学期が終
わり少し心のゆとりが戻ってきます。長く顔を見ていない子、気にかかり
つつそのままになっていた子に夏休みを利用して会いに行きましょう!
家庭訪問の
家庭訪問の心得 ― 長く休んでいる子
んでいる子ども ―
○ 保護者には事前に連絡し、はじめは短時間で切り上げる。
○ 必ずしも本人に会えなくても、気にかけていることが伝わればよしとする。
○ 学校のことは話題にしないで、興味のある話題で雑談をする。
○ ちょっとした言動の変化を見逃さないようにする。
○ 家庭訪問後の本人の様子を保護者に尋ね、その後のかかわりを見直す。
家庭訪問の
家庭訪問の4つのステップ
つのステップ
ステップ1
事前連絡で
事前連絡で安全と
安全と安心を
安心を
○ 事前に、家庭訪問をすることを本人に伝えて
もらい、希望の日時等があれば尋ねる。
ステップ2
その子
その子の波長に
波長に合わせた関係作
わせた関係作り
関係作り
○ 会えなくても、玄関から声をかけたり手紙を
届けたりするだけでよい。学校の話題にはふれ
ず、最初は5分程度雑談をして帰る。
ステップ3
友達とかかわる
友達とかかわる機会
とかかわる機会を
機会を
○ 外出ができるようになれば、会え
そうな友達を尋ね、電話や外で会う
機会を設ける。
ステップ4
状態を
状態を見極めゆっくり
見極めゆっくり登校刺激
めゆっくり登校刺激を
登校刺激を
○ 学校の近くまで行く等、できそうなことを一
緒に相談して試みてみる。本人が決断を躊躇し
ている場合は、提案を引き下げる。
気になる子
になる子どもへの支援
どもへの支援
○ 学習面で
学習面で負担を
負担を感じる子
じる子どもへ
宿題を一緒にやっ
てみようかと声をかけ
る。
子どものつまずきに
寄り添い、自信を取り
戻すための支援を行う。
○ 部活動に
部活動に参加できている
参加できている中学生
できている中学生へ
中学生へ
普段の練習の様子を覗いておき、機会を
捉えて、頑張っていたことを賞賛する。
○ 学期中に
学期中に休みがちだった子
みがちだった子どもへ
登校日の前には連絡を入れ、子どもの不
安を減らす。
○ 登校日に
登校日に欠席した
欠席した子
した子どもへ
家庭訪問等をして本人の様子を確認し、
夏休み中の変化を早めにキャッチする。
学校支援アドバイザー
学校支援アドバイザー派遣事業
アドバイザー派遣事業
☆ 児童虐待や非行問題など、学校だけでは対応が困難な事例に対して、学校の取組を支援し
ます。
○ 気になる児童生徒の観察を行い、見立てと手立てを共に考える。
○ 関係機関等との連絡・調整等を行い、ネットワークづくりを手伝う。
○ 継続派遣で、児童生徒支援や保護者面接、学校内外でのケース会議へ参加する。
※ 派遣依頼は、香川県教育センター(TEL 087-833-4235)にご連絡ください。
香川県教育センター 教育相談課
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