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3 - ワセダ アグローカルスクール
ワセダアグローカルスクール Ⅰ.世界の中でも際立つ資源管理型漁業 に成功した北海道漁業(項目・1~4) ➲世界的な漁業資源減少の中で資源管 理型漁業の占める割合の高い北海道 漁業は、今後ますます存在価値が高 まる! 1 世界の漁業生産の伸びは、中国の養殖業の増産が支えているが、海面 漁業は、資源の減少から世界的に減る傾向にある。 中国も海面漁獲は減少に転じ、漁獲量確保のため、近隣諸国領海内で の違法操業による紛争も起きている。(2011年世界の生産量17,833㌧) 世界の漁業生産量の推移 中国の養殖漁業の増大 海面漁獲は減少傾向 2 2011年世界の漁業生産量は9,460万㌧で中国が最も多く、世界の17.0% (1,605万㌧)を占め、日本は4.1%(386万㌧)。1980年は6,824万㌧の内、 中国が4.6%(315万㌧)日本は14.7%(1,004万㌧)であった。 国別・魚種別 世界の漁業生産量の推移 3 2011年の世界の養殖漁業生産量は8,373万㌧で漁業総生産量の47.0%を 占めている。中国が最も多く世界養殖漁業の59.9%(5,017万㌧)を占め、 日本は1.1%(91万㌧)である。中国・内水面での淡水魚の生産量が増加の 大きな要因である。 国別・魚種別 世界の養殖業生産量の推移 4 FAOによると世界の海洋水産資源は「満限利用状態」か「過剰利用または枯渇 状態」の割合が増加傾向にあり 「適度または低・未利用」の比率は、 30数年間 で半減し、今後の水産物需要を支えることが出来ない恐れ。 ➲MSC制度(海洋管理協議会(Marine Stewardship Council)=海のエコラベル)持 続的な漁業のための認証制度で過剰な漁獲と資源の回復、生態系の維持、 資源管理制度を有することを求めている 海洋水産資源の利用状況 5 1.昭和59年に1,282万㌧と生産量のピークに達したが、その後減少し、平成 22年は531万㌧とピーク時の41.4%に減少。 2.生産額は、昭和57年に2兆9,772億円に達したが、平成22年には、49.8% の1兆4,826億円に減少。 国内漁業・養殖業の生産量・生産額の推移 6 1.昭和51年に256万㌧と生産のピークに達したが、その後減少し、平成24 年は120万㌧とピーク時の47%に減少。 2.生産額は平成3年に4,065億円に達したが平成15年には、2,309億円に 減少。しかし、近年の世界的な水産物需要の伸びに伴う道産水産物の 輸出増が、魚価維持や水揚げ金額の安定化に大きく貢献。 北海道の漁業生産量および生産額の推移 (金額:億円) 生産量 生産額 3,200 2,823 2,900 2,901 2,806 2,518 2,479 1,800 1,600 2,746 2,695 2,600 (数量:千トン) 445億円(15%) の金額減 2,534 2,456 1,400 2,309 2,300 1,200 さんまの単価安、いかの水揚げ減少でH24年度の本会市場 扱は数量で1.1%増加となったが金額では4%減少した。 2,000 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 1,000 H23 H24 北海道水産林務部『北海道水産現勢』(H24は速報値)(属地) 7 1.本道の漁業生産構造は、ほたて、秋鮭、昆布の沿岸魚種を中心に増・ 養殖魚種が漁業生産量の50%近くを占めるに至っている。 2.この主要3魚種の生産基盤安定化に加え、ニシン、ホッケ等の資源回復 に向けた取り組みが今後の全道漁業の経営安定化につながる。 北海道の漁業生産量内訳 (単位:千トン) ほっけ 68 いか 74 ・ほたて、すけそうだら、さけなど10万㌧ 以上水揚げされる魚種を中心に輸出 その他 98 ほたて 平成24年 420 生産量 1,280千トン こんぶ 95 さけ 111 さんま 128 ・特に、天然ほたて、秋さけは世界的に も大きな水揚げシェアを持ち天然志向 の海外市場において需要拡大が可能 ・積極的な輸出展開を支える水揚げ量と すけそうだら 品質を備えた道産水産物 210 北海道水産林務部『北海道水産現勢』(H24は速報値)(属地) 8 主要魚種の漁法・養殖技術 1.さけ ・さけ定置漁業(北海道沿岸) 2.ホタテ ・けた網漁業(オホーツク海、根室海峡) ・養殖漁業(噴火湾、陸奥湾) 9 主要魚種の漁法・養殖技術 3.スケソウダラ 4.さんま ・沖合底引き網漁業(北海道沿岸) ・棒受け網漁業(北部太平洋海域) 5.するめいか ・釣り漁業(北海道沿岸) 10 世界のほたて 天然・養殖漁獲量の推移 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 (単位:千トン) 1,408 1,463 1,411 1,584 1,696 1,520 養殖 天然 746 733 763 815 775 861 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2011年世界のほたて 国別の天然・養殖の内訳 【天然】 カナダ 60 (7%) アルゼンチン 48 (6%) その他 227 (26%) 合 計 862 (100%) 米国 224 (26%) 【養殖】 (単位:千トン) その他 日本 65(4%) 303 (35%) 出典:『FAO統計』 日本 119 (8%) 合 計 1,520 (100%) 中国 1,336 (88%) 11 世界の鮭鱒 天然・養殖漁獲量の推移 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 3,058 2,804 2,587 1033 762 1,825 1,771 1131 1,927 2,763 3,238 3,234 1052 861 (単位:千トン) 908 1,855 2,186 2,373 天然 養殖 2012世界の鮭鱒 国別の天然・養殖の内訳 【天然】 日本 134 16% カナダ 9 1% 米国 296 34% (単位:千トン) 合 計 861 (100%) ロシア 422 49% その他 168 7% カナダ 【養殖】 114 5% イギリス 155 7% チリ 761 32% 合 計 ノルウェー 1175 2,373 (100%) 49% 12 Ⅱ.世界的な人口増の中で伸び続ける 水産物需要(項目・5~7) ➲先進諸国の健康志向と多くの人口を 抱える発展途上国の経済発展から 水産物の消費量は今後伸び続ける! 13 1.世界の食用水産物消費量は、年々増加しており、世界の1人当たり年 間水産物消費量は約50年間で2倍に増加。 2.国連の予測では2050年の世界の人口は93億人が見込まれ、今後、世 界の水産物需要はさらに増大する見込み。 ➲道産水産物の世界に向けた市場開拓戦略が今後、ますます重要に! 増加の一途、世界の水産需要 世界の食用魚介類供給量と人口の変化 世界人口の将来予測 14 わが国国民1人当たりの魚介類消費量は、依然、高水準にあるが減少傾向 から抜け切れない。一方、世界の1人当たり魚介類消費量は、中国、米国、 EU、インド等の消費量の増加を反映して増加傾向にある。特に中国の伸び が著しい。➲ 経済発展(中国・インド)と健康志向(米国・EU)の二つの流れ 1人当たり魚介類消費量の主要国別推移 世界の食用魚介類の年間国内供給量の推移(1人当た り主要国別)*最近の米国の減少は、水揚げ減による 中国が急速に拡大 1人当たり供給量とGDPの推移 世界的に魚介類は消費増 15 15 「過栄養」「栄養バランスの乱れ」に起因する、生活習 慣病の拡大 1)先進国 米国、欧州、中国、南米では、長寿国である日本の食文化に注目 日本食がユネスコの無形文化遺産登録へ ➩ 世界における日本食レストランの展開状況 16 1.わが国の1人当たりの魚介類供給量は、人口100万人以上の国の中で 世界1位。魚食がわが国の長寿を支えている。 2.わが国の国民1人1日当たりの魚介類の摂取量は減少傾向にあり、平成 18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回った。 国民1人1日当たり魚介類と肉類の消費量の推移 17 17 1世帯当たり食料支出額の推移(平成13年=100) 120% 130% 110% 120% 110% 100% 100% 90% 80% 70% 交通・通信 保険医療 消費支出 食料 被服及び履物 60% 90% 80% 70% パン 豚肉 鶏肉 生鮮魚介 米 牛肉 60% H13 H15 H17 H19 H21 H23 H24 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H24 出典:総務省 『家計調査年報』 18 水産物流通の構造 1.水産物の一般的な流通経路 2.水産物の価格構造 3.消費地市場経由量と経由率の推移 19 既存店ベースでの売上高推移 (対前年同月比) 108% 106% 104% 食品合計 水産 ➀総合スーパーの水産品の 売り上げは、5年連続して 前年割れ、小売り段階での 消費量減少が止まらず。 102% ➁これが、売り場の減少、 特売機会の増加に繋がり、 魚価の低迷と消費量の 減少に影響。 100% 98% 96% 94% 92% H24.7 H24.9 H24.11 H25.1 H25.3 H25.5 H25.7 出典:日本スーパーマーケット協会販売統計 20 <参考>全国の鮮魚小売店舗数の減少と量販店、コンビニ(店舗数)の増加 60,000 鮮魚小売店舗数の推移(昭和57年~平成19年) 25年間で約33,500店舗減少した。 40,000 20,000 0 コンビニ店舗数の推移(昭和58年~平成20年) 40,000 30,000 20,000 10,000 0 44,391 43,228 43,087 42,643 41,340 41,114 40,644 39,809 38,274 37,562 36,265 33,940 31,415 29,144 26,522 22,852 21,514 19,107 17,408 16,466 11,617 7,060 9,569 7,419 6,349 6,308 50,000 25年間で約38,000店舗増加した。 21 Ⅲ.伸び続ける水産物需要の中で水産物貿易額 は、34年間で10倍に!(項目8) (1975年・100億ドル➱2008年・1,000億ドル) ➲デフレ経済下の日本市場は、低価格路線 から脱却出来ず、円高にも関わらず世界 の需要に対して買い負け状態! 22 我が国の経済情勢(為替相場の推移:対米ドル月中平均) 115.0 110.0 109.3 円 安 世界同時株安 からの回復期 ①輸入水産物は搬入減 ②水産物輸出は拡大へ 105.0 99.1 96.3 94.5 100.0 95.0 90.0 85.0 101.1 93.4 欧州財 政危機 91.6 90.4 89.2 80.0 75.0 84.4 83.4 81.9 ドバイショック H25.10.30現在 98.2 80.9 82.5 アベノミクス 77.9 76.7 77.0 78.2 70.0 出典:みずほ銀行 外国為替相場公示ヒストリカルデータ 23 1.水産物輸入の動向 (1)国内水産物消費の落ち込みから、平成13年をピークに減少傾向で推移。 さらに、世界の需要増の中で、我が国は買い負け状態にある。 (2)世界の水産物貿易量に占めるわが国のシェアは低下し、中国が世界第1 位に躍進。 我が国の水産物輸入量・金額の推移と主な輸入先と品目(2012年) 為替推移 (円/ドル) 国別輸入量の推移 125 116 108 110 116 118 103 94 88 80 80 24 2.水産物輸出の動向 (1)昭和50年代は魚粉、缶詰の輸出で60万㌧を超える輸出量があったがマイ ワシ資源の低迷から減少傾向に転じた。 (2)近年、世界の水産物需要の増大から増加に転じたが、平成23年は原発事 故、円高等の影響により、数量で前年比25%減の42万㌧、金額で11%減の 1,741億円となった。 我が国の水産物輸出量・金額の推移と主な輸出先と品目(2012年) 為替推移 (円/ドル) 125 116 108 110 116 118 103 94 88 80 80 25 Ⅳ.今後、求められるぎょれんの 2つの販売戦略(項目9~13) ➲“鮮魚加工原料供給ネットワーク事業”による 全道的な魚価対策と”輸出事業(輸出型6次 産業化)”による需給調整機能で、効果的な 魚価対策を実施 26 過去5年間の実績推移 平成24年度品目別実績内訳 金額 : 百万円 3,000 数量 金額 48 2,500 2,000 数量 : t 漁協数 56 48 46 6,806 39 4,265 1,500 1,000 500 669 1,393 1,560 6,000 1,672 1,348 752 8,000 4,000 934 2,231 0 2,000 その他 1,282t いか 273t にしん 816t かれい 1,790t 6,806t ほっけ 945t ぶり 1,700t 0 H20 H21 H22 H23 H24 27 鮮魚事業 鮮魚加工事業 鮮魚冷凍事業 28 産地取組型事業 対象魚種の漁期中において、漁協より一定量の魚種が 自動的に本会に出荷 (主な取組例) *生産者との取組・・・一船買鮮魚等 *部会との取組・・・・朝獲えび・鮮釣助宗等 *漁協との取組・・・・鮮にしん(石狩湾漁協)等 漁 協 ① ぎ ょ れ ん ② 消 費 地 29 提案型鮮魚事業 本会産地支店より提携漁協の水揚げ魚種の提案を定期的 に行い、消費地支店の発注をもとに日々買付 ① 漁 協 ③ ④ 産ぎ 地ょ 支れ 店ん ② ⑤ 消 費ぎ 地ょ れ 支ん 店 30 事業の目的 新規需要の発掘 消費地ニーズに合わせた鮮魚形態の提案 市場流通品との差別化 ほっけ生開き そいフィーレ 鮮魚ボックス 31 事業の目的 大量水揚げ時における浜値の底支え 内販・輸出等の新規販売先の開拓 道産鮮魚を原料とした付加価値商品 (生協・量販店向け末端商品)の生産・開発 32 道内漁協市場 原魚 6,800 H24年度鮮魚流通対策事業 仕向概略図 鮮魚扱 協力加工業者 漁協自営工場 生協・量販店 荷受・外食 2,200 冷凍扱 協力加工業者 漁協自営工場 輸出 中 台 国 湾 1,000 4,600 生協共同購入商品加工 量販店向商品加工 加工 生協・外食 量販店 3,400 ぎょれん工場 漁協自営工場 協力加工業者 半製品販売 高次加工 内販 原料販売 200 道内加工業者 道外加工業者 加工業者 ぎょれん工場 漁協自営工場 協力加工業者 33 稚内管内 真がれい、黒がれい、 がや、黒そい 北見管内 しじみ、 北海しまえび・かき 真かれい、ぶり他 留萌管内 なんばんえび、真かれい、 砂かれい他 小樽管内 春ニシン、はたはた、 なんばんえび、 鮮いか他 函館・ひやま管内 助宗、桜鱒、あおやぎ、 ヤリイカ、真タラ、ほっき、 かき、赤かれい、いか、 鮮ほっけ、ぶり他 日高管内 真つぶ、はたはた、 根室管内 さんま、ほたて、時さけ 助宗、黒かれい、縞ぞい、 ぶり、ばばかれい他 室蘭管内 宗八かれい、 ほっき、ぶり他 釧路管内 ほっき、かき、さんま、黒かれい やなぎかれい、時さけ他 34 • 石狩湾漁協の春にしん・・・水揚されたにしんを水氷で積送。 生協・量販店で「刺身用丸魚」「お造り加工」で販売。 • 北るもい漁協、新星マリン漁協、余市郡漁協の朝獲南蛮えび 漁協・生産者と連携し、生南蛮えびの良さを道内量販店でP R。 • 稚内地区のかれい・・・水揚ピーク時期の浜値維持を目的に、 上場前の真かれい・黒かれいの一定量を集荷。 • 日本海地区の平目対策・・・水揚集中し浜値下落する時期に活 魚・活〆平目を底支え。 フィレ加工・急速凍結し、量販店「お造 り」素材として販売。 35 • 新星マリン漁協の「一船買」取組・・・刺網部会と提携し、1船で水 揚された魚をまるごとホクレンショップやコープ札幌に積送。 • コープさっぽろ「産直魚市」コーナー・・・売場の個別のニーズに 対応し、全道漁協へ店舗担当から毎日、直接オンラインで発注。 • 鮮魚ボックス・活貝セット・・・道内量販店の要望に合わせ、ぎょれ ん札幌支店にて全道各魚種の詰合せセットを仕立・出荷。 • 加工鮮魚 生開き加工・・・消費地のニーズに対応した簡便商品 として生産。札幌支店にて生開き加工し、関東量販店へ販売。 36 1)日本人の魚離れによる生産者価格の低迷対策 ➀食生活の変化から肉類の摂取量が増加推移 ➪ 水産物消費の低迷 ➥ 2006年に肉類の消費量が初めて魚介類を上回った 2006年 肉類 80.4g/人日 ≫ 魚介類 80.2g/人日 ➥ 2009年以降は、さらに格差が急拡大 2009年 肉類 82.9g/人日 ≫≫ 魚介類 74.2g/人日 ➁食習慣の変化による調理食品の需要増大 ➩ 家庭での調理の減少 (水産物に大きく影響) ➂家計の収入・支出の減少が食料費を抑制 ➪ 量販店の低価格競争 ➥消費者66%が、水産物の購入先として量販店を利用 必要な分量の購入可能 表示が明確(価格、消費期限、産地) パック詰め等で購入しやすい 前処理商品多く、手間とゴミ処理が容易 37 道産水産物輸出戦略の背景(2) 2)世界的な水産物需要増大への対応 ➪ 日本食ブームも大きく影響 ➀先進諸国の健康志向に伴う魚食機会の増加 ➜ BSE問題、鳥インフルエンザの流行が魚食習慣に拍車 ➁中国沿海部の富裕層増大による魚食機会の増加 ➂発展途上国の経済発展に伴う魚介類購入頻度の増加 “北海道ぎょれん”としての対応 ・各地シーフドショーへの参加《ボストン、ブリュッセル、大連》 ・販売促進、宣伝活動の展開 《香港、台北、上海、バンコク パリ、ロサンゼルス》 課 題 世界的な水産資源の減少 (漁獲規制) 3)道産秋鮭、ほたての世界に占める大きな水揚げシェア 道産イメージ 高鮮度・高品質で高い海外市場の評価 38 1.国内市場への需給調整機能と合わせ、安全・安心と高品質で需要が伸 び続けている本道水産物を世界の市場に供給する体制をさらに強化。 2.秋鮭、ほたて、助宗を中心に道内水揚げ量の25~30%が、輸出仕向け。 道産主要3魚種の輸出数量推移 39 1.輸出向けほたて・秋鮭・すけそうだらの道内水揚げ量に占める割合(%) 秋さけ すけとうだら 数量:千トン 250 単価:円/kg 輸出 200 75 332 400 200 96 326 84 77 105 124 50 0 114 300 81 110 59 152 145 150 150 117 140 140 137 154 98 133 97 114 89 153 124 119 104 60 100 73 35 91 98 80 65 247 213 56 76 73 60 100 165 400 48 99 122 300 150 317 200 内販 単価 109 98 単価:円/kg 輸出 100 77 340 120 500 単価 102 445 ほたて 単価:円/kg 数量:千トン 内販 454 430 150 輸出 500 250 内販 輸出 75 単価:千トン 55 32 200 100 30 68 147 154 155 144 100 81 79 48 50 78 70 0 0 91 95 81 95 200 40 114 20 0 311 283 295 272 275 299 307 266 264 50 100 0 0 40 1)“北海道ぎょれん”の輸出に対する考え方 ➀大量水揚げ魚種、未利用魚種の魚価維持対策 (需給調整機能発揮) (a)中国向け加工原料として輸出 ・秋 鮭 ➲ ➀大連、青島等の水産加工場で加工し、欧米へ ➁日本向け委託加工(フレーク原料等) ・ホタテ ➲ ➀オーストラリア、米国、東南アジアに再輸出 ➁中国国内向けとして製品供給 ・他魚種 ➲ ➀日本向け委託加工、中国国内向け製品供給 (b)米国、EU向け加工原料、製品輸出 ・ホタテ ➲ ➀米国東海岸地区での再加工、米国内量販店供給 ➁EU圏内量販店供給 ➁海外における道産水産物需要の増大に向けた対応 (製品販売の拡大) ➥高品質・高鮮度で安全・安心な“北海道ブランド加工製品”の 小売り市場への供給展開 ・香港、上海、台北、バンコクの量販店、外食産業に供給 ・特に、香港、上海では、店頭にて“北海道ぎょれん”コーナー設置 41 2)輸出事業が抱える課題と対策 ➀為替リスクへの対応 ➜ 為替変動を吸収可能な輸出体制の確立 “北海道ぎょれん”と生産者で負担金を拠出し、 流通対策基金を造成 為替・市況変動リスクを吸収し、安定した輸出を継続 ➁対米・EU-HACCP認証工場増加の必要性(相手国の衛生基準適合) ・水産加工場の新たな衛生設備への投資力の欠如 ・特に、EU市場向け水産物輸出は、認証工場少なく、供給拡大に限界 ③福島原発事故による風評被害と輸入規制 ・世界43カ国・地域において日本産農林水産物・食品の輸入規制 ➲検査料、製品保管料、風評被害への対策費用の増大 42 1.“北海道ぎょれん”の輸出国別品目 ホタテ(冷凍原料品)、秋さけ(冷凍・生鮮) 助宗 (冷凍)、未利用魚種(カレイ、コマイ、ホッケ等)、 乾燥なまこ ⇨以上、加工業者向け さんま(冷凍)、末端製品(フライ・いくら・かに・え び)、ホタテ(冷凍・生鮮・乾燥) ⇨以上、量販店、業務筋向け ホタテ(冷凍) ⇨量販店、業務筋向け ホタテ(冷凍・乾燥) ⇨加工業者、問屋等向け 中国 アメリカ フランス 日本 東南アジア 台湾:ホタテ(冷凍・乾燥)、秋さけ(冷凍・生鮮)、昆布 香港:ホタテ(冷凍・乾燥) 、乾燥なまこ(冷凍)、 末端製品(フライ・いくら) タ イ:さんま(冷凍)、末端製品(フライ・いくら・かに・えび) シンガポール:ホタテ(冷凍・乾燥) ベトナム:さんま(冷凍) ⇨以上5か国は、量販店、業務筋向け オーストラリア ホタテ(冷凍) ⇨量販店、業務筋向け 43 43 北海道ブランドを生かした販売戦略を! 1.道産水産物には大きな優位性 (1)秋鮭・ほたては、世界でも大きな水揚げ量を誇り、さらに高品質 (2)栽培魚種は全道水揚げ量の半分を占め、安定した水揚げ量を確保 安定した水揚げ量と高い品質力は、北海道ブランドとして認知 2.世界の水産物需要は、さらに拡大 (1)世界の人口は増加の一途で、将来的に食糧難の時代が到来 (2)先進国は健康志向、発展途上国は富裕化で水産物需要はさらに増大 道産水産物の販路拡大の可能性は大きく、国内の消費拡大と 合わせ、輸出市場戦略はますます重要に! 44 ご清聴ありがとうございました。 45