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質の高い大学教育推進プログラム 実施状況報告書

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質の高い大学教育推進プログラム 実施状況報告書
質の高い大学教育推進プログラム
大
学
等
名
久留米大学
取
組
名
称
医療分野の経営管理者育成プログラム
申
請
区
分
教育課程の工夫改善を主とする取組
取
組
期
間
平 成 20 年 度 ~ 平 成 22 年 度
実施状況報告書
(3年間)
取 組 学 部 等
商学部
取組担当者
由井 敏範
Webサイト
http://www.mii.kurume-u.ac.jp/commerce/gp/index.html
病院または製薬会社をはじめとする医療分野において、経営管理
取 組 の 概 要
者 と し て 活 躍 で き る 人 材 を 育 成 す る こ と を 目 的 と す る 。10 科 目 か ら
なるコア科目において、病院マネジメント、製薬会社における知財
戦 略 な ど を 講 義 し た (実 務 家 教 員 を 含 む )。 教 育 方 法 と し て は 、 実 践
力担保のための現場実習や、確実な技能習得のための7段階テスト
などを実施した。さらに、医療事務・医療秘書・知的財産管理技能
検定などの受験指導も行った。
1.取組の実施状況等
①取組の実施状況
【1ページ以内】
学 長 を 中 心 と す る マ ネ ジ メ ン ト 体 制 の も と で 、商 学 部 が 主 体 と な っ て 実 施 し た 。教
職 員 と し て は 、商 学 部 教 員 の ほ か 、医 療 サ イ ド か ら は 、医 師 、病 院 事 務 局 長 、医 業 経
営 コ ン サ ル タ ン ト 、病 院 技 師 な ど が 、製 薬 サ イ ド か ら は 、日 本 製 薬 工 業 協 会 お よ び 日
本 ラ イ セ ン ス 協 会 か ら の 派 遣 者 、会 計 士 、税 理 士 、弁 理 士 な ど が 、実 務 家 教 員 と し て
参加した。大学としての支援体制としては、商学部と医学部の連携(講師派遣など)
支援などがあった。
取 組 の 実 施 計 画 に 掲 げ た 内 容 に は 、 10 科 目 か ら な る コ ア 科 目 の 開 講 、 現 場 実 習 、
お よ び 7 段 階 テ ス ト が あ り 、こ れ ら を 実 施 し て き た 。医 療 サ イ ド の コ ア 科 目 は 、健 康
マ ネ ジ メ ン ト 論 、医 療 マ ネ ジ メ ン ト 論 、医 業 経 営 コ ン サ ル テ ィ ン グ 論 、保 険 シ ス テ ム
論 お よ び 福 祉 マ ネ ジ メ ン ト 論 の 5 科 目 で あ り 、製 薬 サ イ ド の コ ア 科 目 は 、知 財 会 計 論 、
会 計 学 特 講 、経 営 学 特 講 、実 践 知 的 財 産 論 お よ び 知 的 財 産 法 の 5 科 目 で あ る 。こ れ ら
コ ア 科 目 の メ ニ ュ ー の 中 に 現 場 実 習 と 7 段 階 テ ス ト を 組 み 込 ん で 実 施 し て き た 。3 年
間のスケジュールは毎年一定であり、支援期間終了後もこれを継続する予定である。
取 組 に 参 加 し た 教 職 員 数 は 、 お お よ そ 20 名 で あ り 、 学 生 数 は 、 科 目 に も よ る が 、 平
均 し て 80 名 程 度 で あ っ た 。
社 会 へ の 情 報 提 供 と し て は 、公 開 講 義 を 1 回 、成 果 報 告 会 を 3 回 実 施 し た 。公 開 講
義 は 、地 域 社 会 に 広 く 講 義 を 公 開 し た も の で あ り 、200 名 ほ ど の 参 加 が あ っ た 。成 果
報告会は、久留米市内のホテルおよび福岡市内のイベント会場で実施したものであ
り 、そ れ ぞ れ 100 名 を 超 え る 参 加 が あ っ た 。成 果 報 告 会 で は 、取 組 概 要 や そ の 成 果 を
広く社会還元した。また、成果報告会用の資料として「研究成果報告書」を作成し、
これを会場で配付した。
②.取組の成果
【1ページ以内】
本 取 組 は 、 医 療 機 関 の 事 務 マ ネ ジ メ ン ト 職 お よ び 製 薬 会 社 の MR ま た は 知 的 財 産 担
当 者 を 育 成 す る こ と を 目 的 と す る も の で あ る か ら 、そ の プ ロ セ ス に お い て 、大 学 で の
学 習 と 学 生 の 進 路 と が 直 結 し て い た 点 に 特 徴 が あ っ た 。し た が っ て 、教 職 員 の 半 数 以
上 が 実 務 家 教 員 で あ り 、実 践 的 な 講 義 を 展 開 で き た こ と が 質 的 向 上 に つ な が っ た 。ま
た 、現 場 実 習 に お い て 実 務 を 体 験 さ せ る こ と で 、座 学 で 得 た 知 識 を 実 践 的 な も の に か
えることができた。また、7段階テストにおいて、専門用語の定義および制度概要、
主 要 数 値 な ど を 確 実 に 知 識 と し て 身 に つ け さ せ る こ と が で き た 点 も 、教 育 内 容 の 質 的
向上につながった。
取 組 の 成 果 は 、就 職 、資 格 試 験 な ど に 反 映 さ れ て い る 。具 体 的 に は 、次 の と お り で
あった。
(1) 医 療 機 関 等 へ の 就 職 (福 岡 徳 洲 会 病 院 、 佐 世 保 共 済 病 院 、 済 生 会 日 田 病 院 、 慶 仁
会 川 崎 病 院 、甘 木 中 央 病 院 、北 野 三 清 会 石 田 病 院 、吉 永 病 院 、日 本 医 療 事 務 セ ン タ ー 、
㈱ 総 合 メ デ ィ カ ル な ど )、(2) 製 薬 企 業 へ の 就 職 (フ ァ イ ザ ー 製 薬 、武 田 薬 品 工 業 、小
野 薬 品 、持 田 製 薬 、久 光 製 薬 、大 正 製 薬 、旭 化 成 、祐 徳 薬 品 、扶 桑 薬 品 な ど )、(3) 医
療 関 係 の 資 格 取 得 (診 療 報 酬 請 求 事 務 能 力 認 定 試 験 8 名 合 格 、 医 療 秘 書 検 定 試 験
12 名 合 格 )、 (4) 知 的 財 産 関 係 の 資 格 取 得 (知 的 財 産 管 理 技 能 検 定 2 名 合 格 )。
計 画 時 に お け る 達 成 目 標 と 実 際 の 成 果 で あ る が 、医 療 機 関 へ の 就 職 者 数 は 、当 初 予
想 通 り で あ り 、製 薬 企 業 へ の 就 職 者 数 は 当 初 予 想 を 上 回 っ て い た 。資 格 取 得 に 関 し て
は 、 診 療 報 酬 請 求 事 務 能 力 認 定 試 験 は 目 標 の 10 名 を 下 回 っ た が 、 医 療 秘 書 は 目 標 の
10 名 を 上 回 っ た 。 知 的 財 産 管 理 技 能 検 定 は 目 標 の 5 名 を 下 回 っ た 。
波 及 効 果 と し て は 、従 来 は 、そ の 関 係 が 必 ず し も 密 で は な か っ た 医 学 部 と 商 学 部 の
連 携 が 深 ま り 、教 育 環 境 が 改 善 さ れ た 点 が あ げ ら れ る 。具 体 的 に は 、医 学 部 の 研 究 者
が 開 発 し た 医 療 技 術 を 商 学 部 生 が 学 び 、こ れ を ラ イ セ ン ス 交 渉 な ど の 実 践 の 場 で 活 か
す こ と が で き た 点 で あ る (す な わ ち 、 医 薬 品 開 発 の た め の 基 礎 研 究 、 臨 床 試 験 な ど を
行 う の が 医 学 部 で あ り 、こ れ を 製 薬 会 社 な ど に マ ー ケ テ ィ ン グ も し く は ラ イ セ ン ス 交
渉するのが商学部であるというように、医学部と商学部の強みが有機的に連携され
た )。
地 域 社 会 か ら の 評 価 も 得 ら れ た 。こ れ は 、公 開 講 義 や 成 果 報 告 会 を 通 じ て 得 ら れ た
も の で あ る 。具 体 的 に は 、地 域 の 医 療 関 係 者 が 、本 取 組 を 知 り 、修 了 者 を 採 用 し た い
と い う オ フ ァ ー が 寄 せ ら れ た こ と な ど で あ る 。ま た 、研 究 上 の 交 流 が 進 ん だ こ と も 波
及 効 果 の 一 つ で あ る 。特 に 、独 立 地 方 行 政 法 人 へ の 形 態 変 更 に 迫 ら れ て い る 公 的 病 院
か ら 、ア ド バ イ ザ ー 機 能 を 求 め ら れ た り 、海 外 の 大 学 か ら 、学 部 に お け る 医 療 経 営 管
理 者 (health care management)教 育 に つ い て 、 コ メ ン ト を 求 め ら れ た り し た こ と は 特
筆に値する。
③.評価及び改善・充実への取組 【1ページ以内】
コ ア 科 目 の う ち 、製 薬 サ イ ド の 5 科 目 に つ い て は 、日 本 製 薬 工 業 協 会 知 的 財 産 部 長
で あ っ た 長 井 省 三 氏 が 、す べ て の 講 義 資 料 を レ ビ ュ ー し 、時 間 配 分 、内 容 の 重 複 調 整
な ど の マ ネ ジ メ ン ト を 担 当 し た 。医 療 サ イ ド の 5 科 目 に つ い て は 、商 学 部 専 任 教 員 が 、
講義に臨場し、担当講師間の調整などにつとめた。
学習成果を測る方法については、7段階テストが有効であった。7段階テストは、
1 つ の コ ア 科 目 の 学 習 内 容 を 7 段 階 に 区 分 し 、各 段 階 が 終 了 す る 毎 に 試 験 を 7 回 実 施
す る も の で あ っ た 。か く し て 、各 コ ア 科 目 に つ き 7 つ の 節 目 ご と に 、学 生 に 対 し て 日 々
の 勉 学 努 力 を 求 め る も の で あ り 、「 7 段 階 テ ス ト 」 は 、 す べ て の コ ア 科 目 が 求 め る 必
要 な 知 識 と 実 践 ス キ ル を 学 生 に 修 得 さ せ る こ と の で き る 教 育 方 法 で あ っ た 。7 段 階 テ
ス ト の 意 義 は 、大 学 に お け る 現 行 の 定 期 試 験 と 比 較 し て み る と よ り 鮮 明 と な っ た 。す
な わ ち 、多 く の 大 学 で は 、学 修 の 到 達 度 を 学 期 末 に 行 う 定 期 試 験 だ け で 評 価 す る 傾 向
に あ る 。こ の よ う に 学 期 末 に 行 う 2 回 の テ ス ト に よ る 場 合 に は 、ど う し て も 出 題 内 容
は 限 定 的 と な り 、い わ ば 抽 出 検 査 的 に 学 習 達 成 度 を 評 価 す る に と ど ま る 側 面 が 否 め な
い 。こ の 点 、7 段 階 テ ス ト で は 、講 義 内 容 の す べ て を 出 題 す る こ と が で き る の で 、網
羅 的・体 系 的 な 成 績 評 価 が 可 能 で あ る と と も に 、7 段 階 テ ス ト を 受 験 す る こ と そ れ 自
体が、学生の着実な学習達成を担保することにつながったと考えている。
改 善・充 実 へ の 取 組 に つ い て は 、研 究 を 教 育 (コ ア 科 目 の 講 義 )に 還 元 で き た 点 が 特
筆 に 値 す る 。具 体 的 に は 、商 学 部 の 研 究 者 が 、国 内 で は 岩 手 県 立 二 戸 病 院 、那 覇 市 立
病 院 、日 本 製 薬 工 業 協 会 な ど 、海 外 で は 米 国 シ カ ゴ の ロ バ ー ト モ リ ス 大 学 、フ ィ ン ラ
ン ド の ヴ ァ ー サ 大 学 お よ び ス イ ス で 開 催 さ れ た MipTec な ど を 研 究 ・ 調 査 訪 問 し た 。
前 者 か ら は 、中 核 病 院 の 経 営 管 理 に 必 要 な 経 営 管 理 能 力 に 関 す る 知 見 や 効 果 的 な 病 診
連 携・病 病 連 携 を 行 う た め に 必 要 な 経 営 管 理 能 力 に 関 す る 知 見 も し く は 公 立 病 院 の 独
立 行 政 法 人 化 の 意 義 、製 薬 事 業 の 現 状 を 、後 者 か ら は 医 療 と 経 営 を 有 機 的 に 結 合 す る
ことのできる教育カリキュラム構築に関する知見や手厚い社会保障制度のもとでの
病診連携に関する知見、製薬事業の最新動向に関する知見を得た。
こ れ ら の 知 見 を 、直 ち に 教 育 に 還 元 す る た め に は 、研 究 担 当 者 と 講 義 担 当 者 の 密 な
連 携 が 必 要 不 可 欠 で あ る が 、幸 い に も 、両 者 の 意 思 疎 通 は 極 め て よ く 行 わ れ て き た の
で 、ス ム ー ス に こ れ を 行 う こ と が で き た 。講 義 開 始 前 に 、研 究 担 当 者 と 教 育 担 当 者 と
の 間 の 打 ち 合 わ せ 会 議 を 行 っ た が 、こ れ が 効 果 的 に 機 能 し た 。対 象 と す る 分 野 が 、医
療 分 野 に 限 ら れ て い る が ゆ え に 、打 ち 合 わ せ 会 議 な ど の 密 な 連 携 が で き た も の と 考 え
ている。
なお、本取組に関して認証評価は受けていない。
④.財政支援期間終了後の取組
【1ページ以内】
本 取 組 は 、コ ア 科 目 の 開 講 を 主 た る 内 容 と し て い る の で 、財 政 支 援 終 了 後 も 、商 学
部 の 専 門 科 目 と し て 、こ れ を 開 講 し て い く 予 定 で あ る (事 実 、平 成 23 年 度 も 開 講 し て
い る )。 財 政 措 置 に つ い て は 、 通 常 の 教 務 予 算 の 中 で 措 置 す る こ と に な っ た 。 教 員 体
制、実施体制についても、支援期間中と異なることなく実施する予定である。
本取組をさらに発展させる観点から、今後、次のことを計画している。
(1) 地 元 製 薬 企 業 の MR に よ る 体 験 型 指 導
本 取 組 を こ れ ま で 実 施 し て き た 過 程 の 中 で 、 久 留 米 地 域 の 製 薬 会 社 の 担 当 者 (特 に
MR)と 交 流 を 深 め る こ と が で き た 。 中 に は 、 本 取 組 の 趣 旨 に 深 く 賛 同 さ れ 、 会 社 側 で
学 生 に 対 し て 、 体 験 型 指 導 (会 社 見 学 、 MR 試 験 指 導 、 進 路 相 談 な ど を 含 む )を 行 う こ
と を 提 案 し て い た だ い た と こ ろ も あ り 、 事 実 、 平 成 22 年 度 2 月 に 、 こ れ を 実 施 し て
い た だ い た 。か か る ご 厚 意 に あ ず か る 形 で 、今 後 は 、こ れ を 教 育 カ リ キ ュ ラ ム の 中 に
含めていく。
(2) 久 留 米 リ サ ー チ パ ー ク 主 催 の 社 会 人 大 学 へ の 参 加
取 組 主 体 は 商 学 部 で あ る た め に 、そ こ で の 教 育 カ リ キ ュ ラ ム に は 、ど う し て も 基 礎
的 な 理 系 の 学 問 領 域 (と く に 化 学 、薬 学 )に 弱 い 側 面 が あ る 。ま た 、こ れ を 苦 手 と し て
い る 学 生 も 多 い 。 こ の 点 に つ き 、 近 隣 に 所 在 す る 久 留 米 リ サ ー チ パ ー ク が 、「 社 会 人
大 学 」な ど の 呼 称 の も と 、地 元 ビ ジ ネ ス マ ン 向 け の 、基 礎 的 な 理 系 の 講 座 を 開 催 し て
お り 、こ れ に 参 加 し て み て は と い う 誘 い を う け て い る 。今 後 、こ れ に 参 加 す る こ と を
計画している。
(3) 医 療 機 器 メ ー カ ー お よ び 試 薬 メ ー カ ー へ の 対 応
本 取 組 を 進 め る 過 程 で 、地 元 地 域 に は 、関 連 領 域 と し て の 、医 療 機 器 メ ー カ ー お よ
び 試 薬 メ ー カ ー が 数 多 く 存 在 し 、そ れ ら の 人 材 ニ ー ズ が 高 い こ と が 判 明 し た 。そ こ で 、
両業種に固有のスキル等を把握し、これを教育に還元することを計画している。
継 続 実 施 す る に あ た っ て の 課 題 と し て は 、財 政 支 援 が な い こ と に よ り 、成 果 報 告 会
の 実 施 、成 果 報 告 書 の 刊 行 、現 場 実 習 の 謝 礼 金 支 払 な ど の 、広 報 も し く は 渉 外 活 動 が
や や 制 限 さ れ る 点 が あ げ ら れ る が 、 HP を 活 用 す る な ど の 方 法 で カ バ ー し て い く 予 定
である。
2.取組の全体像
【1ページ以内】
下の図は、本取組の実施体制を示している。商学部の四角のボックスの中の A の既
存のビジネス教育を土台にして、その上に B の医療経営と知財活用の専門教育を乗せ
て い く こ と で 、C の 質 の 高 い 医 療 経 営 管 理 者 を 育 成 し よ う と す る 趣 旨 で あ り 、こ れ が 機
能した。
学長
商学部
日本製薬工業協会
久留米大 学病 院および
関連病院
A
既存のビジネスに関する専門スキル
講師派遣
講師派遣
B
医療経営に関する専
門知識・スキル
知財活用に関する専
門知識・スキル
C
日本ライセンス協会
㈱総合メディカル
現場実習
現場実習
質の高い医療分野の経営管理者
(医療経営管理能力認定証)
本取組の第一の特徴は、連携機関の存在であった。図の左右にある「久留米大学病
院 や 関 連 病 院 」、「 ㈱ 総 合 メ デ ィ カ ル 」、「 日 本 製 薬 工 業 協 会 」、「 日 本 ラ イ セ ン ス 協 会 」
に講師派遣や現場実習を引き受けていただいた。
次の図は、本取組の具体的な内容を示したものである。
質の高い医療分野の経営管理者育成
(3) 現場実習
(1) 医療経営に関する専門知識・ス
キル
① 診療報酬請求 ② 人事管理
③ 医薬材料・機材管理 ④ 財務管理
⑤ 安全管理
⑥コンプライアンス
医療マーケティング業務 ⑧ 環境保
全
A「医療の質の維持・向上を
図り、効率的な経営を担う能
力」の育成
① 病院実習
② 医業コンサルティング実習
③ 福祉・保険実習
④ 研究開発現場での実習
⑤ 知財物流現場での実習
⑥ 知財・技術パネル展示会参加
コア科目
健康マネジメント論
医薬知財価値評価論
医療マネジメント論
医薬知財価値活用論
医業経営コンサルティング論 実践知的財産論
福祉マネジメント論
知財会計論
保険システム論
知的所有権法
(2) 知財活用に関する専門知識・スキ
ル
① 研究開発動向の把握力
② 産業界における知財ニーズの把握力
③ 産業界のライフサイクル動向の洞察
力
④ 知財情報検索能力
⑤ 久留米大学モデルの運用能力
B「ニーズとシーズをマッチングさせる
能力(目利き)」の育成
商学部における既存のビジネス専門科目
図 の 中 央 に あ る の が 本 取 組 で 開 講 し た 10 科 目 の コ ア 科 目 で あ る 。そ の う ち 、医 療 サ
イ ド の 科 目 の 趣 旨 を 示 し て い る の が 、 左 側 の (1)の 部 分 で あ る 。 そ の 趣 旨 は 、 医 師 や 看
護師とは異なる、文系出身の医療機関スタッフが身につけておくべき技能を習得させ
る こ と に あ っ た 。製 薬 サ イ ド の 科 目 の 趣 旨 を 示 し て い る の が 、右 側 の (2)の 部 分 で あ り 、
製 薬 シ ー ズ を 、 マ ッ チ ン グ (ラ イ セ ン ス )す る な ど の 業 務 を 担 当 で き る 技 能 を 習 得 さ せ
ることがその趣旨であった。
上 の (3)に あ る 現 場 実 習 で 実 践 力 を 担 保 す る こ と に よ り 、質 の 高 い 医 療 経 営 管 理 者 を
育成したのが本取組であった。
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