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スライド 1 - (株)日本マーケティング塾

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スライド 1 - (株)日本マーケティング塾
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2012年4月23日発行 Vol.29
編集・発行:TERAKOYA運営委員会
トピックス
オムロンの長期ビジョンとIR活動
板垣香里 オムロン株式会社 経営IR室 経営IR部 主幹(第30期卒)
昨年6月、マーケ塾の卒業生であり、私自身には元上司でもある山田氏がオムロン㈱の社長に就任しました。
山田社長は入社以来長年ヘルスケア事業に携わり、08年にオムロンヘルスケア㈱の社長に就任されていましたが、まさか制御事業をコア
とするオムロングループのトップに上りつめるとまでは皆想像していなかったと思います。一方で出身母体であるヘルスケアで育った私自身
も大変誇らしい気持ちでいます。縁あって私自身も現在はヘルスケア事業を離れ、オムロン㈱でIR(株主広報)を担当していることから、今現
在も山田社長と仕事をさせて頂く機会も多く、不思議な縁を感じています。
IRは「株主広報」とも言われます。マーケティングとは無縁な印象もあるかもしれないですが、マーケティングの知識をベースとした戦略思考
はIRの世界でも大変重要です。「我々は自社の株式を売り込む営業マンである」と私の元上司が口癖のように言っておりましたが、投資家の
ターゲットを絞り込み、ニーズを探り、いかに戦略的にオムロンという会社を売り込んでいくかを日々考えています。
今回は、昨年7月に発表したオムロンの新長期ビジョンVG2020について触れさせていただきます。
このVG2020は山田社長が経営戦略長を勤めた就任前の1年間に、ご本人が中心となってまとめられたもので、オムロンが10年ごとに作
成している長期計画の、3回目のプランになります。
2回目のプラン、「GD2010」(2001年度~2010年度)の10年間では、残念ながらオムロンの売上高成長率は4%程度にとどまりました。
VG2020では、リーマンショックなどの未曾有の危機をバネに取組みはじめた変革の動きを加速させ、1988年度の営業利益率12.1%を
達成して以来、22年間、一度も超えられていない10%の壁にチャレンジして、さらに上を目指していきます。
今後は世界経済において、新興国市場が成長することで、“ものづく
り”の市場に大きな変化が起こります。「世界の工場」とも言われる中
国においてもFA(ファクトリーオートメーション)導入はまだまだ進んで
いません。しかし、市場成長に伴う消費の増大を受けて今後10年は、
中国のみならずインドや他の新興国においても、我々の主たる事業領
域であるFA(制御)市場は大きく伸びると見ています。その一方で、新
興国をマザーマーケットとする新しい競合が台頭してくると想定してい
ます。
このような市場環境の中で、今後10年間を2つのステージ(Globe
StageおよびEarth Stage)に分け、主力の制御事業を最強化すること、
新興国市場での成長、最適化新規事業の創出、そしてそのベースとな
る収益構造改革を進めるというシナリオを描いています。
最初の3年間であるGlobe Stageでは以下の5つ
の基本戦略を掲げて動き出しています。
VG2020 5つの基本戦略
① IA事業(IAB+EMC)の最強化
② 新興国での売上拡大
③ 環境事業への注力
④ 収益構造改革
⑤ グローバルの人財強化
(c) Omron Corporation
2
これらを実施する中で重要視しているのは自社の持つ強みをより強くすることです。
競争力を上げる中で収益性の向上を図ります。今後市場の拡大が見込まれる新興
国の市場にも積極的に投資をします。しかし変化するグローバル市場で事業を拡大
するためには、これを支える人財の育成も欠かせません。海外拠点の現地の経営人
財を登用するための仕組みづくりなど様々な取組みが始まっています。
一方でご存知のとおり、昨年の欧州金融危機や大幅な円高による景気後退を受け、
主力のFA(制御)事業の売上は初年度である11年度においては厳しいものとなりま
した。長期計画の初年度にしていきなり出鼻を挫かれたような状況になっています。
しかし、中長期での市場の展望は変わりません。我々オムロンは若い(現在50歳)新
社長とともに、「成長」に向けて取り組んでいます。
株式市場において、「日本」の評価はここ何年も下がる一方でした。もはや「日本株」
としてではなく「アジア株」の一部としか見られていないような状況です。
今後日本が競争力を取り戻すためには、アジア企業との差異化を図り、お客様視点
で、これまで以上にスピーディーにそしてグローバルに戦っていく必要があります。
我々オムロンも真のグローバル企業としての成長を目指してまいります。
第2回戦略会議
2012年1月25日(水)麹町の弘済会館において第2回戦略会議を開催しました。
第1回戦略会議に引き続き参加された11名と、新たに参加していただいた3名を加えて総勢14人でこれからのマーケティングや塾についてディスカッションを
行いました。
<ディスカッションの要旨>
マーケティング戦略の構築ではSWOT分析を重要なツールと取り上げているが、SWOT分析のうちのOT
が問題である。この二つは重要であるが、確実的なものを挙げていると、競合相手も同様であり、競争に
勝てない。また、同質的なものになる危険性が存在している。
<塾への期待>
自分の頭で、自分で考えることができる人材の育成が日必要である。企業内では仕事の仕組み、仕方が
すでに出来上がっており、自分で考えることが少なくなっている。コダックの事例にもあるように出来上がっ
ている仕事の仕方や仕組みでは現在の不透明な時代では生き残れない。したがって、塾は自分の頭で考
え抜く土台作りが必要である。
塾生には、入塾前に何がやりたいかをはっきり持ってもらい、終了した後でどこまで達成できたかのアセス
メントをフィードバックすることが必要と考える。
塾は街中の道場であり、多様な戦い方をする道場破りにも勝たなければならない。塾はこうした競争に勝
てる人材育成が欲しい。
著書(塾にゆかりの深い方の共著)のご紹介ならびに出版記念講演会
推薦の言葉
鳥居直隆
日本マーケティング塾 取締役
―マーケティングは温かい心の触れ合いが基本―
この本はマーケティングの一番中心にある心のつながりを「おか
げさま」と言い、これからビジネスの基本にしようと呼びかけてい
る。大賛成である。
メーカー、流通業者、消費者が心
を通い合わせ、冷たく、計算高いビ
ジネスではなく、温かく思いやりの
あるビジネスをすることが、これか
らの日本と世界を引っぱっていく
基本だと思う。
この本はこうした日本らしい本来あ
るべきマーケティングの姿を、分か
りやすく教えてくれるものである。
(著書推薦文より抜粋)
同期会便り
第34期同期会
2月17日、鳥居先生と、マーケ塾34期のメンバー9名で、同期
会を行いました。
皆で近況を報告し合ったところ、日清食品の深井さんが、4月か
らバンコクの子会社の「プレジデント」になることが決定。
また、ブリヂストンの中田さんが、最近、子会社の「執行役員」に
なっていたと聞いて、ダブルでびっくり!
時の経つのを忘れて、会話もお酒も途切れることなく、2次会、3
次会へ。結局、みんなタクシー帰りでした・・・
このように、卒業後、約10年経っても、気を遣わず、いろんなこ
とを話せる関係が続いているのは幸せだなと思います。
マーケ塾時代に、ディスカッションしたり、夜遅くまで飲んで存分
に語り合ったりした
経験が効いているんでしょうね。
先生、事務局の皆様、その節は、
本当にお世話になりました。
不況で厳しい状況の会社は多
いようですが、逆境に負けず、
がんばって行きたいと思います。
34期のみなさん、次回はバンコ
クでお会いしましょう。深井さん、
ぜひ、ご案内をよろしくお願いし
ます!!
小牧 緑(カルビー株式会社)
TERAKOYA主催による“出版記念講演会”を開催
4月12日(木)に、港区芝の機械振興会館に於いて、著書「日本の心がマーケティングを
超える」の“出版記念講演会”を約30名のご参加を得て大変盛況裡に開催しました。
講演会では、4人の著者の方々から、実務経験
を踏まえた上での熱い想いや考え方を直接お話
いただき、聴講者の方々からは、“ピリッと背筋
が伸びるものを感じ、気合が入った”とか、“熱い
想いが伝わり久し振りに興奮させられた”とか、
“今までのセミナーには無い心に沁みる、そして
ヤル気が沸いてくる話だった”とか、身近な仲間
の熱っぽい語りに感動した声が多く寄せられまし
た。
引き続き行なわれた懇親会では、著者の方々か
ら原稿作りの苦労話を聞いたり、会員同志の交
流を深めるなど、日頃「塾OB相互の成長・発展
と親睦の推進」を標榜して、活動しているTERA
KOYAネットワークとしては、大変有意義な催し
でした。
第38期プチ同期会
突然、3月27日に越州日本橋店に集まり、プチ同期会を開催しました。
竹立宏志(株式会社デイリーフーズ)
とても4~5年振り(?)とは思えない親近感で、楽しいひとときを過ごさせていた
だきました。
お約束どおり、38期生の新たな「絆」のスタートを切るべく、本同窓会へ進展さ
せて参ります。
つきましては初回は不肖ながら竹立が幹事を務めさせていただきます。
昨日、おおよその日程確認をさせていただきましたので、お伺い日程を①6/15
(金)、②6/22(金)、③6/29(金)とさせていただきたいと考えております。
稲垣和敏(ブリヂストンモーターサイクル株式会社)
皆様ご活躍のご様子で、さすが塾生!と
思いました。又お会いできる日を楽しみに
しております。
坂田成男(東京ガス株式会社)
細田さんの差し入れ?を期待しつつも、水
のごとき麗しいお酒のオーダーを重ね話
に花が咲いた感です。
長門美佐(TOTO株式会社)
ざっくばらんにお話し出来て、楽しかった
です。同期っていいものだなぁと改めて
思った次第です。
渋谷裕子(エステー株式会社)
マーケ塾OBOGのタテヨコのつながりがもっと蜜になれば、日本のマーケティ
ングをも牛耳れる?ような気がしてなりません。
スゴイ人脈だと思います。
卒塾生として恥ずかしくないよう、頑張らなきゃ…と思いつつ、またまたいい感
じに酔っ払ってしまいました。
•第44期の皆さん、無事卒塾され、誠におめでとうございます。卒塾式では、皆さんのこの半年間の成長ぶりに目を見張
る思いがすると共に常任講師の三人とコーチの方々の熱い想いが伝わり、感激致しました。
• 昨年6月に50歳の若さで登用された山田社長(日本マーケティング塾25期卒塾)が率いるオムロン(株)は、グローバル
企業として現在最も注目を浴びている企業です。今回、会社の顔とも言える経営IR室で重責を担っておられる板垣(30
期卒塾)さんに、新長期ビジョンVG2020について特別寄稿をいただきました。
•「日本の心がマーケティングを超える」という著書が、三浦先生と企業も、業界も、そして卒塾期も全く異なるTERAKOYA
会員の3人によって出版されました。卒塾後、TERAKOYA的に今日まで人間的な触れ合いと交流を通じて、お互いに
学び合い、刺激し合う関係を持ち続けてこられた結果の出版と思われ、大変嬉しく、且つ誇りに思うところです。
TERAKOYA運営委員会
FAX:03-5213-3155 MAIL:[email protected] TEL:050-3371-8828
第44期生の受講感想(続き)
石井典夫(日本たばこ産業株式会社)
「無題」
マーケティング塾に参加しての印象に残る言葉として、講義をいただいた講
師の方から、学ぶという気持ちを持っていることで、いろいろな可能性・機
会に出会えるとのお話をいただきました。大変印象に残っており、今後にも
忘れずに持ち続けたい意識と考えます。
なぜなら、これまで、学ぶ=誰かから教えてもらう/勉強するとの学生時の
イメージがありました。また、業務においても、覚えなければ、分からないこ
とを調べなければなどの意識が先行して、何かを学ぶとの意識が希薄と
なっていることに気づかされました。一方で、塾でのメンバーの発表や資料
構成、メンバーとの議論を通じて、自身を振り返り、改善点としたいとの意
識も自然と持つこともできました。業務を一時的に離れ、異業種のメンバー
との関係の中だからこそとも思います。
塾は、半年に及ぶものでしたが、あっという間に過ぎてしまったと感じます。
改めて謙虚な気持ちになることができました。
石原達也(日本たばこ産業株式会社)
「マーケティング塾の存在」
温かい講師と仲間に囲まれことに大変感謝致します。
最初はどうなるかと思っていましたが、あっという間の6ヶ月でした。日々
の業務課題に追われ中でしたが、マーケティング塾に来ると、視野を広げ、
こりかたまった頭の柔軟体操をしている気分でした。
今後は、卒塾生として卒論のテーマ
の本質的な課題を追いかけ続けてい
きたいと思います。そんなに簡単には
いかないでしょうが、失敗しても失敗
しても、勝つまでやり続けていきたい
と思います。そして、歴代の先輩方に
負けない結果を残し、後輩へとつな
げられる存在になれるよう頑張ります。
大変お世話になりました。有難う御座
います。今後とも宜しく御願い致しま
す。
田原新也(イオン株式会社)
「不安から希望へ」
入塾当初は、小売業が私ひとりで「うまくやっていけるか?」不安な状況で
したが、普段は取引上のおつきあいしかない方々との、グループ演習での
討議を通じ、業界の垣根を超え、人間対人間の真剣な付き合いをすること
が出来、大変有意義な時間を過ごすことができ、回を経るに連れ、不安か
ら希望に変わりました。
卒論で出した「イオンをアジアNO.1マーケティングリテーラーへ」というテー
マは大変難易度が高いテーマですが、高い志を持ち続け、必ず達成し、将
来的にまたこちらにお邪魔したいと思います。
今後、諸先輩方とも交流させていただく際は是非ともご指導・ご鞭撻のほど、
宜しくお願い申し上げます。
長﨑 敦(日本製粉株式会社)
「人のすばらしさ」
第44期マーケティング塾を受講し、マーケティングの他に、厳しさの中に人
の温かさを学ばせて頂いた塾であることを痛感致しました。また、OBの
方々は会社を担っている大変偉大な方ばかりで、マーケティング塾がどれ
ほどすばらしい塾であるかも実感しております。
異業種の方と真剣に話し合うことで、考え方や進め方など今まで経験した
ことのない未知の空間が広がりました。他社で起きている問題を皆で真剣
に考え、話し合うことで何かが見えてくるもので、共に考える機会、人と人と
のふれあいの大切さを教わりました。OB会に入会させて頂
き人の輪を繋げていければ幸いと思います。
野寄社長、平田先生、加藤先生、市川さんをはじめ受講生
の皆様とお会いできたこと誇りに思います。会社のため、家
族のために頑張ってまいります。次回、お会いできる日を楽
しみにしております。有難うございました。
磯 一徳(日清食品チルド株式会社)
「卒塾にあたり」
11年春に営業からマーケティング部へ異動となり、マーケティング知識ゼロの私にとって、
「まずはマーケティングの基本を身に着ける」ことがこの塾に参加する最初の目的でした。
様々な業界の様々な立場の方と出会い、半年という時間を共に過ごし、刺激を受け、卒塾し
たいまは半年前の自分とは比べ物にならないくらい成長でき、マーケティングの基礎以上に、
考え方や自信が身に着いたと思っています。
卒塾がスタートです。これから会社に戻り今後の仕事に取り組むにあたり、とにかく「実践す
ること」を心掛け、様々な課題や問題に立ち向かって、この塾で身に着けた「磯マーケティン
グ」を錆びさせることなく、どんどん磨いていきたいと思います。
また、この塾に参加したことで知り合えた皆様は私にとって大切な財産です。OB会に入会す
ることで、この大切な『縁』をどんどん広げ、交流していきたいと思っています。今後とも、どう
ぞよろしくお願いします。
椎橋信雄(カルビー株式会社)
「苦手な視点」
普段PCに向かいデータと奮闘する日々。ふと、「この仕事は何かの役に
立っているのだろうか」と感じてしまうことが多々ありました。マーケ塾に
通って、私に足りなかったものは「先を見る視点」だと痛感しました。
経営の観点で見た時に、今、私がやっていることは、将来、ここに利いてく
る、だからこの時期ではこの部分に力を入れて取りl組まなければ、と考え、
日々取り組むようになりました。目先のものだけの仕事をやることは、それ
も一生懸命で素晴らしいことだと思いますが、世の中の状況をみるとそれ
だけでは生き残れない現状があり、どう成長していくかを皆で考え、企業
(自分)の置かれた現状を把握することが、事業を大きくすることだと、考え
るようになりました。
将来のことを考えるのは頭を使いますし、私にとっては「苦手な視点」では
ありますが、目先のことだけではなく、将来の眼を持ち、卒塾した後も取り
組んでいきたいと思いました。
吉春正人(森永乳業株式会社)
「マーケティング精神の継承」
マーケティング塾を卒業し、当塾で学んだマーケティングへの精神・思いを
自社のマーケティングメンバーと共有したいと思います。
マーケティング塾はマーケティング技術を学ぶ場ではなく、マーケティング
の本質とメソッドを学ぶ場でした。そして、それはシンプルに「顧客を感動さ
せること」と理解しました。今後の商品開発においても、学んだ精神から軸
がぶれないよう意識付けをしたいと思います。また、44期のメンバーも含
め、より豊かな人脈形成をし、切磋琢磨するため、OB会へ入会させて頂け
れば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
長瀬元昭(株式会社資生堂)
「固定概念からの脱却」
10月から始まった塾も回を重ねる毎に自分の気持ちに変化
が出てきました。講師の先生のご指導、塾生との深夜に至
る真剣な討議を経て変革力が身に付いたと感じています。
理論立てて文章をまとめることが苦手で、熱い情熱ばかり
が前面に出てしまう性格も少しは改まったかと認識していま
す。宣伝制作という仕事柄、マーケティングとは少し遠い立
場にいると思っていましたが、日常業務の進め方・考え方に
相通じるところが多分にあると思います。違った視点で物事
を見つめる事で、新しい発想も出てくる事と思います。プロ
デューサーとして社内外の巻き込みを図り、価値創造の実
現に繋げる一役を担えるよう努力を重ねてまいります。どう
もありがとうございました。
藤井 渉(ブリヂストンタイヤジャパン株式会社)
「BLIZZAK 中期マーケティング戦略」
いままで“マーケティング“と名のつく部署で6年以上(社会人12年目)働い
てきましたが、自分の中でマーケティングの概念が大きく変わりました。こ
れからもマーケティング業務を進めるうえで、迷うことばかりだと思いますが、
その時はこの塾で学んだことに立ち返り、同期の仲間にも相談していきた
いと思います。
社内でも大先輩たちが卒塾した素晴らしい塾に参加でき、OB会に入ること
ができ有難うございです。課題や卒論、ひとりで取組む内容は途中かなり
大変で泣きそうでしたが…、それも良い思い出です。
宮岡知子(株式会社資生堂)
「無題」
現在の実務が、宣伝制作という業務であることから、マーケティングという
のは、広告制作物のオリエンテーションを依頼部から受けるときに抜粋され
た資料を見る程度の関わりでした。そのような状況で入塾したため、最初は
内容の厳しさと未知の領域への戸惑いで不安ばかりが募りました。
しかし、回を重ねる毎に新しい分野に触れる楽しみ、若い仲間たちと一緒に
悩み討議し、喜び、また悔しい思いをすることがとても楽しい時間となって
いきました。
広告制作に携わっていることで、解決の方向がどうしてもコミュニケーション
となってしまうことに気づいたこと。データを読み、皆で討論することの楽し
さ。そんな自分の知らなかった自分も見えたような気がします。
今後は実務の上でもマーケティング担当者とのコミュニケーションの時間を
多くし、マーケティングの勉強がこれで終わることのないよう続けていきた
いと思っています。
44期の仲間の皆様、OBの皆様今後ともよろしくお願いいたします。
塾便り
第44期日本マーケティング塾が終わりました
第44期日本マーケティング塾は3月17日に卒論発
表会および卒塾パーティを開催し、終了しました。
昨年の10月に開塾し、清水実氏(ブリヂストンタイヤ
ジャパン株式会社代表取締役社長)の特別講演でス
タートを切りました。
今期は、平田賢一常任講師(株式会社資生堂)、加
藤孝一常任講師(カルビー株式会社)のお二人の新
任常任講師も塾生と寝食を共にし、塾生とのコミュニ
ケーションを図りました。
大変お忙しい中、グループ演習や講義をご担当して
いただきましたTERAKOYAネットワーク会員の皆様、
ご協力、ありがとうございました。この場をお借りして
お礼申し上げます。
常任講師から塾生へ送る言葉
野寄晃良常任講師
(株)日本マーケティング塾 代表取締役社長
第44期日本マーケティング塾卒業、おめでとうご
ざいます。
リーマンショック、東日本大震災の影響で日本経済
は落ち込んでいると言われていますが、日本経済
の落ち込みはそれ以前から兆しがありました。それ
は、人口減少に伴う需要の減少によるものです。こ
れから、ますますこの需要減少は顕著になります。
塾では、夜を徹してマーケティングの考えを勉強し
ました。ですが、私は塾の考えに同調して欲しいと
思っていません。必要なことは、一人ひとりが、どう
考え、行動するかです。
これから10年もっと厳しい時代がやってきます。そ
の時に、どんな悲願の淵に立たされたとしても、そ
れは必然があってのこと。重要なことは、そこから
希望のシナリオを描き、そのシナリオに基づいて実
行することです。第44期修了の皆さまは十分でき
ます。大いに期待しています。
「なんちゃってマーケティング?」のようなプレゼン
をしていたと思っていたらグループ研修を数回重
ねる内に、異業種の他のメンバーの刺激を受け、
受け入れ、このM塾環境の中で見事に適応行動を
図り、企画力、構想力を身に付け、成長されたと思
います。私は、【マーケティングは企業の市場に対
する創造的で統合的な適応行動である】と言いまし
た。
卒業されて、実務に就かれても、この塾での学びを
生かして活躍して下さい。期待しています
加藤孝一常任講師
カルビー株式会社 カルネコ事業部長
第44期15名の皆さん、最後の難関を突破して卒塾
されましたこと、おめでとうございます。これから学
ばれたことを実践する立場になります。迷わず行
動を起こし、まっしぐらに前を向いて歩み出しましょ
う。貴方がリーダーとなって貴方の想いでどんどん
周りに影響を与えていってください。時につまずい
たとしても諦めさえしなければ必ずゴールに到達で
きます。たとえそうならなくとも、その過程を経て貴
方はきっと今の貴方の何倍も大きな人へと成長さ
れることでしょう。短い間でしたが皆さんと関わるこ
とができ、皆さんの成長を期待する楽しみができた
ことに心から感謝しています。
平田賢一常任講師
株式会社資生堂 宣伝制作部長
44期生の皆さん卒業おめでとうございます。約6ヶ
月に亘る研修お疲れ様でした。入塾時は一人一人
「自分流」の方法論で思考を巡らせ、
第44期生の受講感想
赤堀隆弘(日本たばこ産業株式会社)
「卒塾を迎えるに当たり」
上司から入塾の話があった時、正直「なんで私が?」という気持
ちでした。第一回目を終了した時点で、その気持ちがより強くなり
ました。挫折する寸前だったような気がします。最終回の今日を
迎え、派遣の理由よりも、44期生である事実の方が私にとって
は重要です。指名してくれた上司に感謝したいと思います。この
半年間でマーケティングの知識や技術を学んだと言うよりも(勿
論、学びましたが)、講師の皆様や諸先輩方の話しから、仕事に
対する姿勢や熱意を学んだ気がします。今の段階では、自分に
は出来るのか?という不安や疑いの気持ちの方が強いですが、
今後職場に戻り、「出来るのか?」ではなく「やり抜くんだ!」とい
うNMJ魂を見せて行きたいと思います。半年間本当にお世話に
なりました。
阿部 学(キリンビール株式会社)
「これからも大事にしていきたい絆」
全5回の塾を通じて、塾だけではなくこれからも付き合いを続けたいと思え
る仲間と知り合えたことが今回の塾に参加しての一番の財産になりました。
なかでも、グループ演習は、未知の企業の課題に一緒になって知恵を絞り、
議論をし、一つの結論に至るプロセスの中でメンバーとの一体感が生まれ、
非常にいい体験をさせていただきました。
会社に戻るとどうしても視座が低くなり、視野が狭くなりがちですが、今後も
時たま、塾のメンバーや先輩たちと意見交換をさせていただきながら、この
繋がりを大事にしていきたいと思います。
鈴木俊平(ブリヂストンリテールジャパン株式会社)
「これからのアルミホイールと私」
ブリヂストンリテールジャパン㈱にて、アルミホイールの商品企画をしてお
ります鈴木俊平と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
無数の商品の中で、更に新しく、お客様にとって価値のあるデザインや商
品の立案を日々続けております。アルミホイールをこれ程までに、つき詰め
たサラリーマンは、私をおいて他に誰もいないと言われるような男を目指し
ます。どうぞ宜しくお願い致します。
有馬功将(株式会社資生堂)
「遠くにあった卒塾」
野寄先生、常任講師の加藤先生・平田先生、6ヵ月という長期
にわたりご指導ありがとうございました。また、ご多忙な業務の
中、個人課題のご確認・アドバイスをくださったコーチのみなさま、
ご講演いただいた先生方、本当にありがとうございました。
10月入塾時の懇親会でOBのみなさまの話から、「とんでもな
い研修に参加してしまったぞ・・・。自分は同じように研修自体を
やり遂げれるのか・・・」と不安を感じ、その思いは時間と共に薄
まるどころか、卒論発表に近づくにつれ増していきました。
研修を終えどれだけ成長できたのか実感はなく、まだまだ未熟
ではありますが、当初遥か遠くに見上げていた「卒塾」という通
過点に到達できたことは、自信となりました。
これから卒論テーマの展開に向け、主体となって取り組んでい
きます。野寄先生、OBのみなさま、同期のみなさま、引き続き
ご指導の程よろしくお願いいたします。
安納弘雅(日清食品冷凍株式会社)
「成長一路頂点なし」
卒塾ありがとうございます。
野寄講師、加藤講師、平田講師のご指導をいただきありがとうございます。
また担当の大野コーチには提出即日にアドバイスを返信いただき、他者の
視点をいち早く反映することができました。ありがとうございます。
テーマは故創業者の言葉から引用しました。今までは自分の業務の中の
小さな考えに凝り固まっていたものが、この塾での強制的な環境で自分が
成長できた(させられた)ことを大変うれしく思います。同時に、会社からも
期待されているということを実感しています。この成長感覚を常に持ち続け
て、能力を発現することが、私にとっても顧客にとっても会社にとっても良い
事であると確信しています。
OB会に入会いたしましても勉強を怠らず、他社に影響を与えられるように
いたします。よろしくお願いいたします。
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