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「健康も 楽しい食事も いい歯から」 ○問い合わせ 健康対策課(☎73-2124) 22.7% 20.0% 歯を失う原因は 全身に影響を及ぼす歯周病 歯周病菌は歯ぐきの炎症部位から血 液中に入り込み、炎症物質とともに血 流にのって血管壁や臓器にたどり着き ます。そこで動脈硬化や炎症、臓器の 働きを妨げるなどの問題を引き起こし ます。例えば心臓病や肺炎、低体重児 出産などとの関連も指摘されています。 このように、歯周病は大きな病気を 発症したり悪化させたりと全身にさま ざまな影響を及ぼす怖い病気なのです。 心臓病 ■歯周病の原因菌による全身へ の影響 呼吸器疾患 歯周病と虫歯 歯を失う二大原因は、虫歯と歯周病り です。特に歯周病は成人の約八割が罹 患していると言われています。自覚症 状がほとんどなく、年齢とともに悪化 し、気付いたときにはすでに歯を保て ない状態ということも少なくありませ ん。 歯周病の原因は、歯と歯ぐきのすき 間にたまった歯垢の中にいる歯周病菌。 予防の基本は歯周病菌の巣となる歯垢 を し っ か り 取 り 除 く こ と で す。ま た、 早期に発見して治療すれば改善できま す。自覚症状がなくても定期的に歯科 健診を受けましょう。 健康寿命と歯の健康 健康寿命とは﹁健康上の問題で日常 生活が制限されることなく生活できる 期間﹂と定義付けられています。自分 の歯が多い人や入れ歯などで口腔機能 を保てている高齢者は、しっかりかん で お い し く 食 べ ら れ る だ け で は な く、 認知症になりにくい、転倒が少ないと いう研究結果もあります。口腔機能を 維持し、歯の寿命を延ばすことは健康 寿命を延ばすことにもつながります。 かかりつけ歯科医 ﹁食べる﹂﹁会話する﹂という、私た ちが日常生活を送るうえで欠かせない 営みを守ってくれるのが歯医者さんで す。﹁か か り つ け 歯 科 医﹂を 持 ち、定 期健診やブラッシング指導を受けて虫 歯や歯周病を早期に発見し、治療を受 けるように心掛けましょう。 具合があれば歯科医に相談しましょう 認 知 症 予 防 の た め に も 歯 と 口 の ケ ア を し ま しょう ・義歯︵入れ歯︶の手入れをしっかり行い、不 ︻高齢期︼ ・年齢とともに歯の減少やかむ力が低下する ・唾液や飲食物、口の中の細菌が誤って気管に 入ることによる誤嚥性肺炎を起こしやすい ・口のトラブルなどにより低栄養に陥りやすい ■ポイント ・おいしく食べる、会話を楽しむ、また肺炎や う けましょう ・糖尿病などの生活習慣病にも気を付けましょ 用しましょう ・歯科医院で定期的に歯石除去や歯面清掃を受 ︻成人期︼ ・夜食、喫煙、疲労、ストレス、睡眠不足など により歯周病のリスクが高まる ・仕事や子育て、介護などに追われ、自分の健 康 が 後 回 し に な り が ち。ま た、虫 歯 へ の 関 心が薄れがちになる ■ポイント ・歯間部清掃用器具︵デンタルフロス等︶を使 ・ 妊婦歯科健康診査 ・ 歯科衛生士による講話(1 歳児) ・ 歯科健康診査(1 歳 6 カ月児、 2 歳児、3 歳児) ・ フッ素塗布(1 歳 6 カ月児、2 歳児、3 歳児) ・ フッ素洗口事業(年長児、小・ 中学生) ・ 歯周疾患検診(30、 40、 50、 60、 70 歳) ・ 後期高齢者歯科健康診査(75 歳) 歯周病 ︻思春期︼ ・ホルモンバランスの影響で、歯ぐきの腫れや 出血などの歯肉炎が起きやすい時期 ・外出時の飲食や間食・夜食の増加に加え、歯 科 医 院 を 受 診 す る 時 間 が と り に く く な り 、 虫歯のリスクが高まる ■ポイント ・セルフケアのほか、定期的に歯科健診を受け ましょう ・学 校 の 歯 科 健 診 で 受 診 を 勧 め ら れ た 場 合 は、 早めに受診し、治療を受けましょう □市の歯科保健事業 糖尿病 早期 低体重児 出産 ■歯周病セルフチェック 2.0% ︻学童期︼ ・乳歯と永久歯が混在し、歯並びが凸凹するの で、みがき残しが多く虫歯になりやすい状態 ・第一大臼歯︵6歳臼歯︶は乳歯の奥に生えて く る た め 保 護 者 が 気 付 き に く く、か み 合 わ せの溝が深いため、虫歯になりやすい ■ポイント ・生活リズムを整え、おやつの時間や内容にも 気を付けましょう ・6歳臼歯を守りましょう ・保護者の仕上げみがきを続けましょう ・フッ化物配合歯みがき剤を使用しましょう 歯ぐきが赤く腫れている 口臭が気になる 歯ぐきがやせてきた 歯ぐきから出血する 朝起きたとき口がネバネバする 指でさわると少しぐらつく歯が ある 歯が長くなったような気がする 歯と歯の間に物がつまりやすい 歯ぐきから膿が出たことがある ときどき歯が浮いたような感じ がする 3歳 1 歳 6 ヵ月 2 歳 0.0% 6.4% 10.0% 動脈硬化 1 、 2 項 目 あ て は ま れ ば 歯 周 病 の可能性があります。 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ︻乳幼児期︼ ・3 歳 前 後 は 乳 歯 が 生 え そ ろ い、虫 歯 が 急 増 す ︻妊娠期・胎児期︼ ・女性ホルモンの影響で歯周病菌が増える ・唾 液 量 の 減 少 や つ わ り で 歯 み が き で き な い と きがあるため、虫歯や歯周病になりやすい ・歯 周 病 が 低 体 重 児 出 産 や 早 産 の 原 因 と な る こ とがある ■ポイント ・気分が良いときは丁寧に歯をみがきましょう ・子どもの歯は妊娠中につくられるので、バラン スの良い食生活が大切です ・体 調 が 安 定 し た ら 妊 婦 歯 科 検 診 を 受 け ま し ょ う 平成28年度標語 グラフ1 ) る時期 ( ・乳 歯 の 虫 歯 を 放 置 し て い る と 永 久 歯 も 虫 歯 に な り や す く な り、永 久 歯 の 歯 並 び や あ ご の 発達にも影響する ■ポイント ・大 人 が 使 っ た 箸 や ス プ ー ン で 赤 ち ゃ ん に 食 べ させないようにしましょう ・ガ ー ゼ や 乳 児 用 歯 ブ ラ シ で 歯 み が き を 習 慣 付 けましょう ・食 事 や 間 食 は で き る だ け 決 まった時間に とりましょう ・市 の 歯 科 健 診 やフッ素塗布 事業を活用し ましょう 2016.06.01 含めた全ての年代で健康な歯を保つことが大切です。 30.0% 2 2016.06.01 3 健康な生活に欠かせない「歯」。近年、「虫歯予防はマイナス 1 歳から」といわれるようになり、妊婦を (グラフ 1)乳幼児の虫歯罹患率 平成26年度乳幼児歯科健診結果 歯と口の健康週間(6 月 4 日∼ 10 日) 年代別の注意点と虫歯・歯周病予防のポイント