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デザイン・フォー・チェンジ - dfc world home

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デザイン・フォー・チェンジ - dfc world home
AUSTRALIA
BHUTAN
BRAZIL
CANADA
日本語版カリキュラム
ECUADOR
GERMANY
GREECE
INDIA
INDONESIA
JAPAN
KOREA
感じる
想像する
行動する 共有する
LAOS
MOROCCO
PAKISTAN
PERU
PHILIPPINES
ROMANIA
デザイン・フォー・チェンジ
シンプルな4つのパワーステップで変化を起こす
RUSSIA
SINGAPORE
SLOVENIA
SPAIN
SRILANKA
SWEDEN
TAIWAN
UAE
UNITEDKINGDOM
USA
自分はかけがえのない存在だと思い
「できるよ!」と
目を輝かせて行動する自信を養います。
共感力、思考力、行動力、プレゼン力を
習得しながら、市民意識を育てる、
授業に組み込める簡潔なプログラム。
デザイン・フォー・チェンジってなに?
デザイン・フォー・チェンジは、今よりステキな世界を創りたいと思うひとが
アイディアを表現し、行動に移すためのプログラム。子ども向けにデザインさ
れた世界最大規模のムーブメントです。子どもは無力ではありません。子ども
だって社会を変えることができるし、
リーダーになる力を持っています。
「できる!」を信じる力が、
どれほどパワフルか…デザイン・フォー・チェンジ
は、経験を通して子どもたちと先生が一緒に学ぶチャンスです。
これを発見した子どもたちは、
もう世界を変え始めています!
先生方へ
社会を変えるという活動に参加することは、意味があるんだ! 楽しいんだ! 自分
にも変化を起こせるんだ…。デザイン・フォー・チェンジでの先生の役割は、そんな実
体験ができるように導いてあげることです。先生は、生徒たち自身が実際の課題や気
にかかることを明確にするための機会を創り出し、かたわらで見守ります。デザイン・
フォー・チェンジは、共感・リスペクト・チームワーク・根強さといった大事な心構えを
養うきっかけをつくります。
またコミュニケーション能力、内観、観察、問題解決の力も
磨かれます。すでにある授業のカリキュラムの中にデザイン・フォー・チェンジを取り
入れてみませんか。
生徒の皆さんへ
デザイン・フォー・チェンジはシンプルな4つのステップ。みんなに「できる!」菌に感
染してもらい、変化を実現してもらうためのアイテムです。
感じる ― 最も気になることを感じてください。
想像する ― よりよい状態にするための方法を想像してください。
行動する ― 想い描いたことを実行してください。
共有する ― 変化を起こす過程の物語を、学校、地域、世界中に伝えてください。
☆あなたの物語で世界中の子どもたちに「できる!」菌を広げちゃおう! :‐)
保護者の皆さんへ
子どもたちが自信をもって実社会を経験するためには、
みなさんの信頼と
支えが欠かせません。お子さんが、
自分のアイディアを活かして、
より良い社
会を創りたいという意識を持って行動できる、その力があることを信じてあげ
る…それは何よりも大事なこと。親の信頼に支えられ、経験を重ねることで子
どもは生きる力と市民意識を身につけます。皆さんのご協力に感謝します。
feel
imagine
DO
share
デザイン・フォー・チェンジは、身の回りの気になる問題を解決・改善する
ことを目的とした、子どもたちが自ら変化を起こせるようにするためのとって
も簡単な枠組みです。一年に2回ほど、そんな変化を起こすプロジェクトを
経験し、達成感がえられるといいですね。そして、一週間に1回1時間か、1
学期に1週間のプロジェクトとしてデザイン・フォー・チェンジを組み込めた
ら理想的です。
始めてみよう!
1)
ウェブサイト
(www.dfcworld.com)に出ている世界各国の子どもたちの
デザイン・フォー・チェンジ物語のビデオやリポートを紹介して、
コンセプ
トを伝えてください。ひびくヒントでハートを刺激してあげましょう。
2)
どれかひとつの物語を取り上げて、自分だったらどんな解決策を選ぶか
考えてもらいましょう。
3)
ブレインストーミング*を教えてあげましょう。そしてあらゆる解決策を
出してもらい、黒板やノートに全て書いておいてください。*既存の考え
方や批判的な枠組みを外し、集団でアイディアを出しあい、刺激し合い、
連鎖反応を起こして発想を広げていく技法。
4)他の物語も取り上げて、
この過程を繰り返しましょう。そうして、自分たち
も変化を起こせる、社会を変えることができるということを理解し、感じて
もらいます。
イントロダクションが終わり、そろそろ生徒たちも自ら問題解決をデザイ
ンする準備ができたと思ったとき、4つのステップ「感じる、想像する、行動
する、共有する」を紹介してください。
このチェンジの実践課程で注意したい
こと:
1)生徒たちをグループ分けします。1チーム5人以下が理想。
2)チェンジを実行する際、
どんな簡単なことでもいいですから、実社会の
人と関わり、直接コミュニケーションするように導きます。
3)
「当たり前」の枠から抜けて、大きな枠組みで考えられるように助けます。
世界を変えたい! 起こしたい変化があるなら自らがその変化になりなさい
世界の学校レポート
デザイン・フォー・チェンジ台湾 教育大学付属実験校
FEEL
【感じる】台北ジェンアイ中学校の生徒たちは、
クラス
の目の不自由なジャックが、顔に触れることによって
友達の顔を「見たい」
と思っているのに、恥ずかしくて
その思いを口に出せずにいたことを知りました。
【想像する】ジャックの思いを表現したカードを手作
りし、それをクラスメイトに送って、彼の願いを叶える
IMAGINE
助けになろうと動き出しました。
DO
感じる
目と耳と身体で観察
下の白い空白の部分にあなたが気になってい
る行動や状況・習慣や態度を書いてみよう。
【行動する】生徒たちはカードを作成し、
クラスメイト
に渡しました。ジャックはそれまでお母さんの顔にす
ら触れたことがなかったので、特別なイベントも企画
しました。また、目の不自由な人が周囲の人たちと交
流する際に距離感を縮められるように、盲人のため
の文化教育団体に200枚のカードを寄贈しました。
デザイン・フォー・チェンジ・アメリカ Gロス小学校
FEEL
ステップ1
気になる問題
【感じる】
ランカスターの子どもたちは自転車に乗る
のが大好き。サイクリングは健康のためにもいい運
動です。でも、子どもたちが安全に自転車で走れる自
転車優先路はほとんどありません。
【想像する】市長さんをはじめとして、市役所の担当者
に会い、地域の自治会と自転車優先路の少なさにつ
いて話し合うことを決定。
その中で出てきたアイディ
IMAGINE
アは、緑地を増やす、自転車優先の時間帯を設ける、
自転車優先路を決めるなどでした。
DO
【行動する】生徒たちは、嘆願書を通してランカスター
の自治会に働きかけ、安全な自転車優先路を開発し
てもらうための支援を取り付けました。さらに、地域
社会向上のための目的に対する意識を高めるため
に、自治会協賛による自転車ロデオを計画しました。
2011年5月までに、
このランカスターの素晴らしい情
熱的な生徒たちは、地域に住む約55000人の人たち
にアプローチしていることでしょう。
君だったらどんな解決策だろう?
先生へのアドバイス
生徒へのガイダンス:
・生徒たちが気になる問題は何かを明確にしてください。いかにも重要そう
な問題でなくとも構いません。本人たちが「おかしい」
「良くない」
「変えなけ
れば」
と強く感じていることが大事なのです。身の回りの環境、人々、出来事
などに注意を向け、気づけるように力添えしてください。
問題はどこにあるでしょうか?
・問題がどのように発生しているのか、調べてください。
・
「なぜ?」
と聞いてください。あなたなら答えは分かるだろうと生徒たちが思
っているとしても、
「なぜ?」生徒たちはその特定の問題が気になるのかその
理由を引き出してあげましょう。
ステップ2
想像する
先生へのアドバイス
心に描きテーマを決める
心に想い描く
a)質問してみよう。
取り上げた問題に関係している人たちはだれだろう?
どうして、そのような問題が起きていると思う?
B) ブレインストーミング(アイディアを出しまくろう)。
ワイルドな考えを出そう☆どんな考えもすべて価値がある。
アイディアの嵐を起こして、
どんどん出しまくろう☆出せる限
り出しつくしたら、
これだ!というアイディアが出てくる☆話す
ときはひとりずつ☆チーム全員がアイディアをだし、人が話し
ているときは終わるまで聞くのがいいマナー。
ここには取り上げた問題を解決するアイディア案を書いて!
先生、保護者、
またはファシリテーターの方は、子どもたちが変えようとし
ている問題の根源には何があるのかを明らかにできるように助けてあげま
しょう。
例えば、
ゴミ問題の場合。学校の外にたまっているゴミを掃除すれば解
決すると子どもたちは思うかもしれません。
ところが、悲しいことに同じ問題
が一週間後に再発します。
これでは、子どもたちは変化を起こすことの意味
を感じられず、がっかりすることでしょう。
ゴミを捨てる人たちの態度を観察し、根源にある問題はこの人たちの心
のあり方と行いにあるということに気づけるように導く必要があります。そ
の本当の問題さえ明らかになれば、持続可能な解決策が見いだせます。
ステップ 3
行動する
実行にうつす
・アクション・プラン! 最終的に実行に移すために
行動の計画と準備をしよう。
・
「行動する」段階では、
できるだけ多くの人を引き込ん で、
より大きな変化の波を起こそう。
・この実行にうつしている様子をドキュメンタリーにして 残そう! ビデオにとったり、写真にうつしておいて。
始める前に考えておくこと。各アクションごとにグループの担当を決め、責任を分け合おう。
お金は必要? いくらぐらい必要?
C) いちばんいいと思うアイディアをみんなで選んで! 選ぶときにこころにとめておきたいポイント:
1. より多くの人のためになる、
メリットになる可能性がある。
2. 今までとは違った、新しいものの見方、考え方だ。
3. 起こした変化が続いていく可能性がある。
4. 他の人だけではなく、
自分たちにもその変化が現れる可能性がある。
アイディアを実行するには何人ぐらいの人が必要?
選んだ問題を書いて
テーマを決める
取り組む問題と解決するすることの意味を明らかにするためにも、
タイトルを
つけよう! 例えば、学校の通学カバンが重すぎるという問題を取り上げた
場合、
「軽いカバンでさくさく勉強!」
というタイトルにするなど。
他にプラン/アイディアは?
このプロジェクトの期限は?
いったん実行したら、
、変化はどう続くの?
共有する
ステップ4
ふり返り、伝え、見守る
ふり返り、みんなに伝える
ふり返り、デザイン・フォー・チェンジでチャレンジしたことや学んだことを見
つめ、発表することでみんなと経験を分かち合いましょう。
ナレーションをつ
けたビデオや写真つきのスライドショーやレポートをまとめて、みんなに君た
ちのドキュメンタリーを見てもらおう!
学校、保護者、お友だちに、チャレンジ物語を伝えることで、みんなにも変化
を起こすひらめきやときめきを知ってもらおう!
変化を起こすための行動に出た理由をもう一度考えてみよう。変化を必要
としていた問題は望んだように解決された? ふり返ってみてください。
変化を見守る
解決に向けて、人間がとる態度や行いを再び「観察」
してください。本当に
チャレンジが変化の波を起こしたか、見守ってください。
少なくとも3か月間、
このプロジェクトを続けて見守っていく方法がないか
考えてみてください。そうすることで、君たちが実行した解決策が、長く続いて
いくか、社会に変化を起こしたか確認することができるでしょう。
先生へのアドバイス
解決にむけたチャレンジを実りのあるものにするために、専門家(生徒が取
り上げた分野に関係する非営利団体や自治体担当局など)
と連携することを考
えてみてください。解決に当たり、生徒たちが異なる立場から違う見方で問題
を見つめる助けになるでしょう。
Conceptualized and designed by
www.schoolriverside.com
DFC日本語版カリキュラム
公益社団法人 誕生学協会
www.tanjo.org
デザイン・フォー・チェンジ・ワールド
www.dfcworld.com
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