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協和機電工業(株)(PDF形式:384KB)

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協和機電工業(株)(PDF形式:384KB)
17 協和機電工業(株)
業種:はん用機械器具製造業
海外高度人材雇用パターン Ⅰ、Ⅳ
代表者
ヒアリング対応者
所在地
代表取締役社長 坂井 秀之
総務部門 総務グループ グループ長 田島 秀一郎
長崎県西彼杵郡時津町
URL: http://www.kyowa-kk.co.jp/
創業年次:昭和 23 年
資本金: 5,000 万円
主要製品、事業内容
海外事業
雇用パターン別
海外高度人材の活用
従業員数: 416 名
製造業:水処理プラント施設等、機械・電機設備等
・海外拠点:中国にグループ会社として設計業務・水処理技術を行う海外拠点(中
国・深圳)あり。
・海外業務:主に中国での処理施設と中国拠点での設計業務(電気、機械)。
中国では、当初、設計業務で立ち上げ。広東省中心に企業の水処理施設の設計・
施工等へ事業を拡大。
パターンⅠ(In-In)
韓国人 1 名。
パターンⅡ(Out-In)
パターンⅢ(In-Out)
パターンⅣ(Out-Out) 中国人 33 名。
協和機電工業(株)の海外高度人材に対する取り組みの特徴
(1)国内で勤務する海外高度人材の採用については、日本人と全く区別していない。技術者としての能力を
採用基準としている。
(2)中国拠点での中国人の採用については、最近は現地の労働力単価も上昇しているが、国内と比べ、労働
力単価が安く、コスト削減が図られている。
(3)国内工場では、外国人研修生の受け入れも積極的に行っている。日本人社員も刺激を受け、モチベーシ
ョンも向上する等、効果が上がっている。
(1)海外高度人材の活用状況
◇現在、国内では、韓国人の高度人材が正社員で 1 名が在籍(In-In)。
中国の現地法人(深圳市)では、33 名(ほとんど大卒)を現地で採用した(Out-Out)。
◇国内拠点では、昨年度、全体では日本人 18 名、留学生 1 名を採用した。国内は特に日本人との差を意識し
ていない。日本人と同様、各種機械等の製造部門で勤務させ、通訳などの国際業務は担当していない。
◇採用は人物本位であり、出身国は特に関係ない。ただし、留学生の場合は年齢がやや高い傾向があるので、
もし同じレベルの人材ならばより若い人を雇うこともあり、結果的に日本人を選択することが多い。採用
は技術系のみである。
◇以前、中国人が在籍していたが、米国の会社に勤務したいとのことで、3 年程度で退職して渡米した。
◇中国拠点は、主に設計業務や水エンジニアリング等の事業を展開している。当初は、労働力単価が安いこ
とから、コスト削減等を目的として進出した。より高度なシステム設計は日本国内で設計し、製造設計は
中国で設計している。現地では日本人 3 名が指導を行っている。
◇この他、外国人研修制度を利用して 12 名のベトナム人が国内工場で勤務。季節的な人材不足から、来年は
更に 6 名を研修制度で受け入れる予定。
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(2)海外高度人材活用のポイントと活用メリット
◇現在勤務している韓国の人材は、兵役で電気工事等も経験し、しっかりしている。仕事面では日本人と特
に区別していない。
◇中国現地設計は賃金が国内より安く、コストメリットあり。
(3)海外高度人材活用の課題
◇国内の海外高度人材は、在留資格など手続きをはじめとして、現在のところ特段問題は抱えていない。生
活面等は、長崎県内に在住している親戚がサポートしたりしている。
◇以前、ベトナム人の長崎県の理工系大学の留学生が通訳として会社に関わっていた。本人も当社への就職
を希望したが、日本語の能力が十分でなく採用を見送った。企業で勤務するには高い日本語能力が必要で
ある。
◇中国の現地採用では、企業側が解雇したいときに、中国の法規上、解雇が困難なケースもあるので、中国
人の採用にあたっては慎重に対応している。
◇ベトナムの研修生受け入れは、公的施設での座学を 80 時間実施する必要がある等、企業にとって負担が大
きい面もある。
(4)今後の海外高度人材採用方針
◇優秀な人なら国籍には全くこだわらない。採用方法としては、日本人学生を採用する手順・方法と外国人
留学生とで区別をしていない。
◇今後、仕事がどれだけ受注できるかにより海外高度人材の採用も左右される。また、会社の中期的な方針
にも影響されると思う。欧州でオランダとの水処理での付き合いが始まったので、そちらの方面での活用
の可能性もある。また、中国での資材調達などでの活用の可能性もある。
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