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「ふくいの元気な森・元気な林業戦略についての提言」 概要
「ふくいの元気な森・元気な林業戦略についての提言」 具 方向性1 経済林から木を伐り、木を使う 〔課題1〕山から木を出す ・森林所有者が協力し、山から間伐材・主伐材 を計画的に出す仕組みが必要 ・境界の確定をせず、木を出す仕組みが必要 ・収益を上げる工夫が必要 〔課題2〕住宅分野での県産材利用を増やす ・工務店が求める乾燥材の生産を増やし、欲し い時に欲しい量を供給することが必要 ・和室などを取り入れた地産地消の家づくりに よる伝統技術の継承が必要 〔課題3〕間伐材の利用量を増やす ・合板・集成材工場が求める量を安定的に供給 することが必要 ・林内に放置されている間伐材の新たな利用拡 大が必要 方向性2 環境林等を整備し活用する 概要 ①コ ミ ュ ニ テ ィ ( 集 落 ) 林 業 フ ゚ ロ シ ゙ ェ ク ト 境界の確定の難しいところは確定しないまま、 木材収益の分配方法や道づくりの方法などにつ いて合意形成を図り、集落全体で効率的な道づ くりや間伐・主伐を進め、収益を出しながら、 計画的な木材生産を行う ○コミュニティによる 新たな木材生産システムづくり ・ 集落を単位とした効率的な路網整備、木材 生産計画の策定 ( 50 集落 ) ・ コミュニティ林業での計画的な木材生産 ( 主伐材 12,000m3/年、間伐材 18,000m3/年) ・ コミュニティ林業を核とし、県全体の木材 生産を増大 ( 木材生産量 109,000m3/年→133,000m3) ④ 環境林整備プロジェクト 体 策 ② 県産材(主伐材)活用プロジェクト ○ふくい天然乾燥材のブランド化 ・経費のかからない葉がらし乾燥の推進 ・製材所の協業化、ストックヤードの整備 ( 天然乾燥材の生産 6,000m3/年(製材換算)) ③ 間伐材利用拡大プロジェクト ○利益を出す間伐材 ・合板・集成材等の大規模工場への共同出荷体 制の整備と、出荷のための規格選別など (大規模工場への供給 17,000m3 → 30,000m3 ) ○地産地消の家づくり ・森林所有者と工務店、製材所などが連携し地 域の木材を使った住宅を提供する地産地消 の家づくりを推進 ・県産材を活用した住宅の新築・リフォームへ の支援 ・伐採見学会などによる県産材のPR ○県産材のあふれる街づくり ○ムダなく使う間伐材 ・火力発電所での混焼や製紙用パルプなど間 伐材の利用拡大 ○新たな用途での利用拡大 ・木質バイオマスの利活用や新規の需要開拓 などについて検討 ・県産材を活用した店舗・事業所の新築・リ フォームの支援 ・公共施設での県産材の利用拡大 ・民間企業も参画した木質バイオマス研究会 の設置 ⑤ 緑と花の県民運動プロジェクト ⑥ 特用林産振興プロジェクト 〔課題4〕暮らしを守る環境林を整備する ・野生鳥獣害対策は総合的な対策が必要 ・福井豪雨の教訓を活かした森づくりが必要 ・森林病虫害は、予防・駆除対策が必要 ・スギ花粉の発生を抑制する対策が必要 〔課題5〕全国植樹祭を契機とした県民運動 を継続的に推進する ・県民運動の推進母体を設置し継続的な運動の 推進が必要 〔課題6〕特用林産を振興する ・小規模な生産者に対する、安定的な販路の確 保が必要 ・日本有数の特用林産物は、後継者育成や技術 の伝承が必要 ○鳥獣から暮らしを守る森づくり ・ 被害対策、個体数管理、生息地対策を関係 部局が連携して総合的に実施 ○ふっくりんポイント制度の創設 ・ 山ぎわ緩衝帯を設置 ・ 活動実績をポイント化し、民間企業の協賛 を得ながら緑と花の活動が循環するシステ ムを構築 ( 県民運動参加者 40,000 人/年 ) ・ 森林管理と柵設置を兼ねた管理道を設置 ・ 奥山のスギ人工林で群状や帯状に伐採し、 公的整備や企業の森を活用した植栽等に よる針広混交林化 ○災害と景観に配慮した森づくり ・ 裸山や都市周辺などで、土地本来の木を中 心に植栽 その他 〔課題7〕林業公社の今後のあり方を見直す ・今後の林業公社のあり方について抜本的な見 直しが必要 県が県民運動の推進母体を受継ぎ継続的に推進 ⑦ 林業公社プロジェクト ○ガーデニングサポートの強化 ・ 総合グリーンセンターやプラントピア、園 芸試験場、民間事業体の共動により、ガー デニングをサポート ・ 著名な園芸専門家による講習会の開催や、 総合 GC の相談窓口にホットラインを開設 ○ふくいきのこ売り込み作戦 ・ シイタケ等きのこはマッチング商談会を 行い販路を拡大 ・ 越前カンタケは家庭栽培を中心に普及 ○山の幸活用作戦 ・ ゼンマイ、研磨炭、くず、竹、油桐、椿油、 など様々な山の幸について生産基盤の整備 や後継者の育成、新ビジネスの創出 ・ 日本一の生産量を誇る越前オウレンを、製薬 会社の求めに応じて供給できる基盤の整備 と後継者の育成 プロジェクトの効果的な推進に向けて ○ 利用間伐の実施等による収益確保 ○ 主要施策の実施にあたっては、具体的な目標値を設定すること ○ 今後の分収造林事業のあり方を検討 ○ 関係部局との連携を図り、施策を効果的に実施すること