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(様式6) 片 田 裕 子 氏から学位申請のため提出された論文
(様式6) 片 田 題 目 裕 子 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨 Impact of a concomitant relaxation technique intervention on medical health behaviors in patients treated for type 2 diabetes mellitus (2型糖尿病患者に対するリラクセーション技法の継続介入の有効性) and Kitakanto Medical Journal 64:135 - 148 , 2014 Yuko Katada, Kikuyo Koitabashi, Syoichi Tomono, Michiyo Oka 論文の要旨及び判定理由 本研究は、2型糖尿病患者に呼吸法を加えた筋弛緩法(Breathing Progressive Muscle Relaxation)(以下呼吸PMR)を継続介入し、ストレスマネジメントとしてのセルフコント ロール能力と血糖値の安定への効果を検証した。対象者は経口薬物治療のみの2型糖尿病 患者でHbA1c6.5%以上の血糖コントロール困難者24名、平均年齢は62.2±5.8歳(男性13 名、女性11名)あった。介入は同一被験者でベースライン期2ヶ月間に引き続き、介入6ヶ 月間を施行した。評価指標は、呼吸PMR実施前後の唾液アミラーゼ値、血圧、脈拍、HbA1c 値、リラックス尺度、対処行動尺度、精神健康パターンや質的データであった。結果、呼 吸PMR実施前後での唾液アミラーゼ値、血圧、脈拍およびリラックス尺度は有意差が認め られ(p<0.05-0.01)、HbA1c値においても前年同時期と比較すると安定していた。対処行 動尺度では、ベースライン期「医師の指示内容、薬の服用に関して」のストレスが大きく、 対処方法も「やけ食い」などの代償行動が多かった。介入期6ヶ月後では「医師の指示内 容、薬の服用に関して」のストレスが減り、行動でも前向きなストレス対処に変化してい た。精神健康は、ベースライン期はストレス不適応型が多く、6ヶ月終了時では準適応型、 適応型へと変化した。質的な分析においてもベースライン期では、症状体験やストレス体 験などが抽出されたが、6ヶ月後ストレスに対処できる体験など認知に変化が認められた。 以上から2型糖尿病患者に呼吸PMRを継続介入することはストレスマネジメントとして セルフコントロール能力向上には有効である技法であることが認められ、博士(保健学) の学位に値するものと判定した。 平成26年 月4日 日 平成 年8月 審査委員 主査 副査 副査 群馬大学大学院教授 看護学講座 神田 清子 印 群馬大学大学院教授 看護学講座 二渡 玉江 印 群馬大学大学院教授 生体情報検査科学講座 長嶺 竹明 印 博士後期課程用 参考論文 1. Progressive muscle relaxation therapy with breathing technique glucose control in patients with type 2 diabetes mellitus (呼吸法を加えた漸進的筋弛緩法の2型糖尿病患者への有用性) (呼吸法を加えた漸進的筋弛緩法の 型糖尿病患者への有用性) improve blood 雑誌名 The Medical Journal of Ibaraki Prefectural Hospitals 30: :13- -17, ,2014. Katada Y (様式6, 2頁目) 最終試験の結果の要旨 研究の独創性、新規性について、研究概念、研究デザインなど研究方法について、およ び研究成果呼吸PMR とHbA1c値との関係性について試問し満足すべき解答を得た。 (平成26年8月4日) 試験委員 群馬大学大学院教授 看護学講座 神田 清子 印 群馬大学大学院教授 看護学講座 二渡 玉江 印 群馬大学大学院教授 生体情報検査科学講座 長嶺 竹明 印 試験科目 研究の独創性、新規性について 合・否 研究概念、研究デザインなど研究方法 合・否 呼吸PMR とHbA1c値との関係性について 合・否 博士後期課程用