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株式会社良品計画
Oracle Customer Case Study 株式会社良品計画 商品勘定・物流システムのデータベース基盤を刷新。在庫引当処理時間を 約1/4に短縮し、出荷指示リスト作成にかかる時間を1時間から10分へと 大幅に短縮。海外拠点も国内で集中管理し、短期立ち上げと積極展開に寄与。 “商品勘定・物流業務システムのデータベースサーバーにOracle Exadata を導入しました。決め手は安定した処理性能です。繁忙期や販売キャン ペーン期間中などのピーク時でも、在庫引当のリアルタイム処理や単品単位の原価計算などのバッチ処理を余裕をもっておこなえる基盤が完成し ました。在庫引当処理に要する時間は、リプレース前のシステムと比較して約1/4になり、バッチ処理も速くなっています。海外拠点の対応も、速い ペースで進めることができています。引き続き、利益管理の計算の頻度を上げ、リアルタイム化を推し進めます。” ―株式会社良品計画 情報システム担当 運用管理課長 安田俊治氏 良品計画は、 「 実質本位の商品をより安く」 というコンセプトで企画・開発した生活用 品を中心とした「無印良品」ブランドの商品 を、専門店で展開するグローバル企業である。 2014年2月現在の国内店舗数は、直営が269 と商品供給のみが116の計385。海外では、中 国・台湾・香港・韓国・フランス・イギリス・ タイなど、24の国と地域に255の店舗を展開 している。また、ECサイト「無印良品ネットス トア」では店舗の役割を補完。近くの店舗に はない豊富な商品からネットで選んだものを 店舗で受け取る仕組みを実現するなど、早く からオムニチャネル化に取り組んできた。 課題 • 春の繁忙期や販売キャンペーンの終了間際 など、ユーザーからのアクセスが集中する時 期におけるオンライン応答時間を短縮する • 物流センターでの業務に支障が出ないよう にするため、物流センター向けのピッキング リスト/出荷指示リストの作成や、発注確定 処理などのバッチ処理時間を短縮する •アジア、欧州、北米など新しい国や地域への出 店をさらに加速させるため、各国向け物流業 務システムの準備期間をできる限り短縮する • 店舗数が増えるにつれて増加するデータ件 数に対応できるよう、データベースサーバー のリソースを増強し、安定稼動出来るシステ ム基盤を確立する • 障害が発生したときにハードウェアとソフ トウェアの問題の切り分けに時間がかかっ ていたため、無停止安定稼動という目標に支 障をきたさない障害対応体制を確立し、複数 拠点で時差がある環境下でオンライン・ト ランザクションとバッチ処理が同時に走る 状況に備える • セキュリティ上、データベースに対するアク セスの監視・監査を運用の工夫だけで対応 していたが、新たにシステムで対応できる仕 組みを確立する • ハードウェアの保守切れを機会に、サーバー の集約によるランニングコストの低減を目 指す • 商品勘定システム、および物流システムの サーバー、ストレージ、および関連システム を合計するとフルサイズのラックで5本分の スペースを占めるデータセンターでの設置 スペースを低減する 導入効果 • 在庫引当処理に要する時間は、旧システム と比較して約1/4になり、店舗からも本社の 商品部からも「オンライン画面がものすご く速くなった」、 「 今までと違ってきびきび 動く」といった声が寄せられ、繁忙期やプロ モーションの負荷を心配せずに済んでいる • 物流センター向けのピッキングリスト/出 荷指示リストを作成するための時間は1時 間から10分へと大幅に短縮し、2時間かかっ ていた発注確定処理も30分で完了できるよ うになり、朝4時のセンター稼働開始に余裕 ができた • 海外向けの商品勘定/物流システムの原型 がOracle Exadataで稼動することで、2カ月 程度の準備期間で、ビジネスルールや法制 度が異なる国や地域にも出店できるように なった • デ ー タ 件 数 は 導 入 後 も 増 大 し て い る が、 データベースサーバーのリソース確保のた めにその都度CPUやメモリを追加するとい う対処をする必要がなくなり、安定稼動を 実現している • Oracle Exadataの導入で複数のデータベー 株式会社良品計画 情報システム担当 運用管理課長 安田 俊治氏 株式会社ワイ・ディ・シー ビジネスソリューション事業本部 ビジネスソリューション第1部 部長 西川 幸一氏 スを集約する際に、ハードウェア、ソフト ウェア両方のサポートを1つのベンダーか ら受けられるようになり、障害時の調査や 回復に要する時間を短縮できるようになった • データベースに対するアクセスを監視・監 査するためのセキュリティソフトウェア Oracle Audit Vault and Database Firewall も導入し、 “仕組み”で監視・監査が実施で きる体制が整った • 大規模なサーバー構成を集約することによ り、Oracle Exadataの導入段階で確認して いたとおりにランニングコストの低減を実 現できた • 4台のデータベースサーバーを1台のOracle Exadataに集約・統合した結果、ラック本数 は5本から2本に減らすことが可能となり、 データセンターでの設置スペースを大幅に 減らすことができた オラクル選定理由 処理能力の高さと可用性を評価しOracle Exadataによるリプレースを決定した。ネッ トとリアル店舗の双方を支える多店舗間在 庫の一元管理や、企画から販売に至る一貫 した単品単位の原価計算は、サーバーに大き な負荷がかかる。加えて複数の海外拠点の 物流も国内で集中管理するため、24時間365 日の処理能力や障害対応力が問われる。こ うしたシステム要件を満たすのは、Oracle Exadataしかないと判断した。上位のサポー トサービスを受けることで、より安定した稼 動が可能になり、ハードウェアとソフトウェ ア両方のサポートを1つのベンダーから受け ることで、障害時の調査と回復に要する時間 を短縮できると判断した。 導入プロセス 2012年12月、新システムの要件を検討開 始。長年のITパートナーであるワイ・ディ・ シーと協同で検討した結果、Oracle Exadata の 導 入 を 決 定 し、2013年5月 に 購 入 手 続 き に入る。同時に設計、実装、システム移行と いった作業が進められる。Oracle Consulting のデータベース設計、チューニングに関す る支援なども受けながら、約2カ月でシステ ム設計を完了、データの移行も1カ月ほど で完了した。データベースサーバーのリプ レ ー ス に 合 わ せ て、Oracle Audit Vault and Database Firewallも導入し、運用だけでなく “仕組み”でも監視・監査が実施できる体制 を整えた。 パートナー Oracle Exadataの選定段階からプロジェク トに参画し、設計、実装、システム移行といっ た作業にパートナーとして中心的な役割を 果たす。スムーズなデータ移行により、3カ 月という短期間でのOracle Exadataの導入に 大いに貢献した。 Oracle Customer 株式会社良品計画 ・URL:ryohin-keikaku.jp/ ・業種:Retail ・年間売上:2,206億円(連結) (2014年2月期営業収益) ・従業員数:5,728名 (パートタイム社員4,290名を含む/ 2014年2月期) Oracle Partner 株式会社ワイ・ディ ・シー ・URL:www.ydc.co.jp オラクル製品とサービス • Oracle Exadata Database Machine • Oracle Advanced Customer Support Services • Quarterly Patch Deployment Service • Oracle Audit Vault and Database Firewall • Oracle Consulting (本事例は2014年12月のものです。) “イニシャルコストもランニングコストもこ れまでのサーバーを下回り、より高い価格性 能比が得られることを評価しました”―株式 会社良品計画 情報システム担当 運用管理 課長 安田俊治氏 Copyright © 2015, Oracle. All rights reserved. *Oracle と Java は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Published January 2015