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屋外広告物のルールと手続きの概要

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屋外広告物のルールと手続きの概要
屋外広告物のルールと手続きの概要
- 橿原らしい景観づくりに向けて -
屋外広告物は、情報伝達や商業活動等を円滑化・活性化する役割を果たすとともに、景観上重要な
構成要素の1つとなっています。無秩序に掲出されると、景観を損なう恐れがあるため、一定の基準
に基づいて掲出する必要があります。
橿原市では、橿原市屋外広告物条例を制定し、屋外広告物の許可基準や規制区域などを設けていま
す。このリーフレットでは、橿原市の屋外広告物に関するルールや手続きの概要を説明します。
1
屋外広告物とは?
屋外広告物とは、営利・非営利の目的を問わず、以下の要件を満たすもので、屋外広告物法に基づ
く広告物のことを指します。
① 常時又は一定の期間継続して表示されるもの
② 屋外で表示される(建築物の外側にある)もの
③ 公衆に表示されるもの
④ 看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の工作物等に掲出され、
又は表示されたもの並びにこれらに類するもの
2
屋外広告物の種類
屋外広告物は、設置場所や設置方法により、屋上広告物、壁面広告物などの種類に分かれます。主
要な広告物は以下の通り整理されます。
屋上広告物
気球広告物
大
売
出
し
突出広告物
広告塔
広告板
壁面広告物
3
屋外広告物規制の概要
橿原市には、屋外広告物の表示や設置を原則として禁止している地域(禁止地域)や設置をする場
合に許可が必要な地域(許可地域)があります。
下表の適用除外の基準にあてはまる場合には、条例の一部の適用を除外して、禁止地域や禁止物件
であっても申請なく表示・設置することが可能です。
ただし、10m以上の広告塔を掲出する場合は、面積に関係なく景観法に基づく届出が必要です。
広告物の種類
自家用広告物※1
適用除外の基準
基準外の
場合
歴史的風土
特別保存地区
1 ㎡以下※5
ただし、屋上広告
物、広告塔は設
置不可
許可申請
により、
5 ㎡※5 まで
設置可
・たて 30cm×
よこ 75cm
以下
・歴史的風土保存区
域
・風致地区
1 ㎡以下※5
ただし、屋上広告
物、広告塔は設
置不可
許可申請
により、
7 ㎡※5 まで
設置可
・たて 40cm×
よこ 105cm
以下
許可申請
必要
・たて 80cm×
よこ 240cm
以下
・高さ 4m以下
ただし同一の支
柱に縦に2個以
上設置する場
合は、高さ 4.8
m以下
設置不可
・たて 40cm×
よこ 105cm
以下
許可申請
必要
・たて 40cm×
よこ 105cm
以下
規制地域
禁
止
地
域
広域幹線沿道区域
10 ㎡以下※5
上記以外
7 ㎡以下※5
※ただし、屋上広
告物、広告塔は
設置不可
自己管理地
広告物※3
道標※2
適用除外の基準
基準外
の場合
適用除外
の基準
基準外
の場合
一般広
告物※4
1 ㎡以下※5
設
置
不
可
設
置
不
可
設
置
不
可
許
可
申
請
必
要
許
可
申
請
必
要
5 ㎡以下※5
商業業務地エリア
沿道市街地エリア
田園・住宅地エリア
許
可
地
域
専用住宅地エリア
自然風致保全エリア
10 ㎡以下※5
許
可
申
請
必
要
大和三山眺望景観保
全地区(第 1 種)
大和三山眺望景観保
全地区(第 2 種)
※1)自家用広告物:自己の事業または営業に関し、自己の事務所、営業所等に表示するもの
※2)道標:施設、事業所等の名称、方向、距離などの案内誘導を行うもの
※3)自己管理地広告物:自己の事業または営業に関し、自己の所有する土地、又は建造物の一部に管理上必要があって
設置するもの
※4)一般広告物:上記に該当しないもの
※5)面積は敷地内の合計面積
4
屋外広告物規制区域図
図中の禁止地域は、主なものの概ねの位置を示しており、具体的な場所は以下の通りです。
●文化財保護法により指定された地域
●伝統的建造物群保存地区
・国宝又は重要文化財の建造物の周囲 50m以内
●風致保安林の周囲 100m以内
・特別史跡名勝天然記念物、史跡名勝天然記念物(仮指定を含む)
●陵・墓地・火葬場
・特別史跡、特別天然記念物の周囲 100m以内
●都市公園
●奈良県文化財保護条例により指定された地域
●官公署、学校、図書館、公民館、博物館、美術館、体育館の建
・県指定史跡名勝天然記念物
物及び敷地
●橿原市文化財保護条例により指定された地域
●近畿日本鉄道大阪線(八木駅から大福駅までの区間)の両側
●歴史的風土保存区域
100m以内(商業地域、近隣商業地域を除く)
●第一種低層住居専用地域
●広域幹線沿道区域として定める路線(中和幹線)の信号機のあ
●風致地区
る交差点の路端から 30m以内
5
エリア別の許可基準
(1)商業業務地エリア
種類
屋
上
広
告
物
突
出
広
告
物
壁
面
広
告
物
広告塔
広告板
可変表示式屋外広告物は別途規制があります。
許可基準
項目
景観保全型広告整備地区以外
上端高さ
・高度地区の上限以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 1/4 以下
総表示面積
・50 ㎡以下
設置個数
・1個/棟
下端高さ
・車道上 4.5m以上、歩道上 2.5m以上
上端高さ
・高度地区の上限以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 2/3 以下
突出幅
・壁面から1m以下かつ敷地境界から 0.6m以下
※敷地境界より外側に突き出る場合に適用
1壁面の設置数
・2個以下
総表示面積
・10 ㎡以下
上端高さ
・高度地区の上限以下
1壁面の設置数
・3個以下
1壁面の表示面積
・60 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・20 ㎡以下
上端高さ
・10m以下(10mの場合は景観の届出が必要)
表示面積
・1面あたり 20 ㎡以下かつ敷地内の合計 30 ㎡以下
(2)沿道市街地エリア
景観保全型広告整備地区
・10m以下
・10m以下
・10m以下
可変表示式屋外広告物は別途規制があります。
許可基準
種類
項目
第一種住居地域、
第二種住居地域、
準住居地域
近隣商業地域、
準工業地域、
工業地域
・建築物の高さが 15m以上の場合:
高度地区の上限以下
・建築物の高さが 15m未満の場合:
高度地区の上限以下かつ 20m以下
上端高さ
・高度地区の上限
以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 1/2 以下
総表示面積
・100 ㎡以下
設置個数
・1個/棟
下端高さ
・車道上 4.5m以上、歩道上 2.5m以上
上端高さ
・高度地区の上限以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 2/3 以下
突出幅
・壁面から1m以下かつ敷地境界から 0.6m以下
※敷地境界より外側に突き出る場合に適用
1壁面の設置数
・2個以下
総表示面積
・10 ㎡以下
壁
面
広
告
物
上端高さ
・高度地区の上限以下
1壁面の設置数
・3個以下
1壁面の表示面積
・60 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・20 ㎡以下
広告塔
広告板
上端高さ
・15m以下(鉄骨造)
・10m以下(木造)
屋
上
広
告
物
突
出
広
告
物
10m以上の場合は景観の届出が必要
表示面積
・1面あたり 20 ㎡以下かつ敷地内の合計 50 ㎡以下
景観保全型広告整
備地区
・10m以下
・10m以下
・10m以下
10m以下
(3)田園・住宅地エリア
種類
可変表示式屋外広告物は設置禁止です。
許可基準
項目
屋上広告物
突出広告物
広告塔・広告板
・高度地区の上限以下かつ 15m以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 1/2 以下
総表示面積
・20 ㎡以下
設置個数
・1個/棟
下端高さ
・車道上 4.5m以上、歩道上 2.5m以上
上端高さ
・10m 以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 1/2 以下
※敷地境界より外側に突き出る場合に適用
1壁面の設置数
・1個以下
総表示面積
・5㎡以下
上端高さ
・15m以下
1壁面の設置数
・2個以下
1壁面の表示面積
・30 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・15 ㎡以下
上端高さ
・10m以下(10mの場合は景観の届出が必要)
表示面積
・1面あたり 20 ㎡以下かつ敷地内の合計 30 ㎡以下
種類
・10m以下
可変表示式屋外広告物は設置禁止です。
項目
許可基準
屋上広告物
・設置禁止
突出広告物
・設置禁止
広告塔・広告板
・10m以下
・壁面から 0.8m以下かつ敷地境界から 0.6m以下
(4)専用住宅地エリア
壁面広告物
景観保全型広告整備地区
上端高さ
突出幅
壁面広告物
景観保全型広告整備地区以外
上端高さ
・10m以下
1壁面の設置数
・2個以下
1壁面の表示面積
・30 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・15 ㎡以下
上端高さ
・4m以下(広告塔は設置禁止)
表示面積
・敷地内の合計 10 ㎡以下
【各項目の説明】
広
告
物
の
高
さ
上
端
高
さ
※広告塔:上端高さ 4m超
広告板:上端高さ 4m以下
屋上
広告物
突
出
広
告
物
壁面広告物
上
端
高
さ
敷地境界からの突出幅
壁面からの突出幅
敷地境界
広
告
物
の
高
さ
下
端
高
さ
広告塔
上
端
高
さ
上
端
高
さ
上
端
高
さ
広告板
(5)自然風致保全エリア
種類
可変表示式屋外広告物は設置禁止です。
項目
許可基準
屋上広告物
・設置禁止
突出広告物
・設置禁止
壁面広告物
上端高さ
・10m以下
1壁面の設置数
・2個以下
1壁面の表示面積
・30 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・15 ㎡以下
広告塔・広告板
・設置禁止
(6)大和三山眺望景観保全地区(第 1 種)
種類
可変表示式屋外広告物は設置禁止です。
項目
許可基準
屋上広告物
・設置禁止
突出広告物
・設置禁止
壁面広告物
上端高さ
・10m以下
1壁面の設置数
・2個以下
1壁面の表示面積
・30 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・15 ㎡以下
広告塔・広告板
・設置禁止
(7)大和三山眺望景観保全地区(第 2 種)
可変表示式屋外広告物は別途規制があります。
許可基準
種類
屋
上
広
告
物
突
出
広
告
物
壁
面
広
告
物
広告塔
広告板
項目
第一種住居地域
左記以外
・建築物の高さが 15m以上の場合:
高度地区の上限以下
・建築物の高さが 15m未満の場合:
高度地区の上限以下かつ 20m以下
上端高さ
・高度地区の上限
以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 1/2 以下
総表示面積
・50 ㎡以下
設置個数
・1個/棟
下端高さ
・車道上 4.5m以上、歩道上 2.5m以上
上端高さ
・高度地区の上限以下
広告物の高さ
・建築物の高さの 2/3 以下
突出幅
・壁面から1m以下かつ敷地境界から 0.6m以下
※敷地境界より外側に突き出る場合に適用
1壁面の設置数
・2個以下
総表示面積
・10 ㎡以下
上端高さ
・高度地区の上限以下
1壁面の設置数
・3個以下
1壁面の表示面積
・60 ㎡以下かつ壁面の 1/3 以下
1広告物の表示面積
・20 ㎡以下
上端高さ
・10m以下(10mの場合は景観の届出が必要)
表示面積
・1面あたり 20 ㎡以下かつ敷地内の合計 30 ㎡以下
景観保全型広告
整備地区
・10m以下
・10m以下
・10m以下
(8)その他の許可基準
広告物の種類
へい、かき広告物
アーチ広告物
広告幕(懸垂幕)
気球広告物
突出広告
巻付広告
電柱広告物
立看板
はり札
はり紙
可変表示式屋外広告物は別途規制があります。
主な許可基準
・1個あたり 20 ㎡以下
・1面あたり3個以下
・へい等の 1 面あたり 60 ㎡以下、かつ 1 面の面積の 1/3 以下
・下端高さ 4.5m以上
・幅 1.2m以下、広告物高さ 10m以下
・上端高さ:各許可地域の壁面広告物の基準に準じる
・気球の直径3m以下
・上端高さ 45m以下、広告の長さ 15m以下
・下端高さ 4.5m以上、広告物高さ 1.2m以下、幅 0.5m以下
・下端高さ 1.8m以上、広告物高さ 1.8m以下
・広告物高さ 1.8m以下
・下端高さ 0.5m以下、幅 0.9m以下
・面積 0.5 ㎡以下
・面積1㎡未満
(9)照明の基準(全広告物共通)
地域
・商業業務地エリア
・沿道市街地エリア
・大和三山眺望景観保全地区(第 2 種)
・田園・住宅地エリア
・専用住宅地エリア
・自然風致保全エリア
・大和三山眺望景観保全地区(第 1 種)
許可基準
・照明の色は淡色または白色
・点滅速度をゆるやかにすること
・可動式(回転灯、照射する光が動くもの)は禁止
・照明の色は淡色または白色
・点滅、可動式(回転灯、照射する光が動くもの)は禁止
(10)色彩の基準(全広告物共通) 景観届出対象の場合は別途色彩規制を設けています。
屋外広告物の色彩は、日本工業規格のZ8721に定める「マンセル表色系」を用い、下表の基
準内となるようにしてください。基準を超える色彩を使用する場合には、その色彩の面積が広告物
全体の面積の 30%以下になるようにして下さい。
項目
地色(背景・基調となる色彩)
地色以外(文字・図柄等)
許可基準
・R(赤)
・YR(黄赤)
・Y(黄)系:彩度 10 以下
・その他の色相:彩度8以下
・R(赤)
・YR(黄赤)
・Y(黄)系:彩度 12 以下
・RP(赤紫)系:彩度 10 以下
・その他の色相:彩度8以下
R系
(5R)
YR 系
(5YR)
G系
(5G)
BG 系
(5BG)
P系
(5P)
RP 系
(5RP)
Y系
(5Y)
GY 系
(5GY)
B系
(5B)
PB 系
(5PB)
地色として使用可能な色彩
地色以外として使用可能な色彩
6
屋外広告物の設置や表示の手続き等
(1)許可申請の流れ
多くの屋外広告物は、橿原市屋外広告物条例に基づく、橿原市長の許可が必要です。許可申請の
前に、緑地景観課へご相談ください。また、申請に必要な書類や審査手数料等、詳細については市
のホームページをご確認下さい。
事前相談
許可申請
審査
不許可
審査手数料の納付
許可
(許可書・標識の交付)
施工
(工事完了)
継続して掲出する場合
変更がある場合
管理者・代表者等に変更がある場合
広告物を除却した場合
継続許可申請
変更許可申請
住所氏名変更届
除却届
(2)禁止広告物
以下の広告物は、どのような場合にも表示・設置することはできません。
・形状、面積、色彩、意匠その他表示方法が著しく良好な景観又は風致を害するおそれのあるもの
・公衆に対して危害を及ぼすおそれのあるもの
(3)禁止物件
次の物件には、屋外広告物の表示・設置が禁止されています。
・橋りょう、トンネル、高架構造物、分離帯
・建造物(文化財保護法、奈良県文化財保
・街路樹、路傍樹、植樹帯
護条例、
・郵便ポスト、公衆電話ボックス、公衆便所、
橿原市文化財保護条例の規定により指定
道路標識、道路反射鏡、道路上のさく、
駒止、信号機
されたもの)
・石垣、よう壁
・銅像、記念碑
・火災報知機、消火栓、火の見やぐら
・景観重要建造物、景観重要樹木
・送電塔、送受信塔、照明塔
(景観法の規定により指定されたもの)
電柱、街灯柱その他これらに類するものには、はり紙、はり札、立看板の表示が禁止されています。
※このリーフレットは、屋外広告物に関するルールや手続きの概要を示したものです。これ以外に
も規定や関連する法令がありますので、詳細については下記の窓口までお問い合わせください。
お問い合わせ先
橿原市
まちづくり部
緑地景観課
〒634-8586 奈良県橿原市八木町1丁目1-18
電話:0744-47-3516(直通)
Eメール:[email protected]
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