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神経内科

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神経内科
神経内科
<オリエンテ-ション>
1. 外来、回診、検査で基本的な診察法や手技を学んでください。
2. 入院患者の神経学的所見と画像診断所見を比較検討してください。
3. 受け持ち患者の神経学的所見、経過をカルテに記入してください。
4. ロ-テ-ト中に副主治医となり、主治医の指導のもとに診療を行ってください。
5. 主治医から家族への病状説明は、接遇・疾患の理解に役立つので、必ず同席するようにしてくだ
さい。
6. 副主治医となった患者(主治医から指示がある患者)の入院総括を書いてください。
<神経内科の週間予定表>
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月
検査、救急
回診(ICU、6A)
症例検討会(7:50~)
入院患者管理
画像診断
(読影)
火
検査、救急
回診(ICU、6A)
ERカンファレンス(7:30~)
入院患者管理
画像診断
(読影)
画像診断
水
検査、救急
回診(ICU、6A)
入院患者管理
(読影)
リハビリカンファレンス
(16:00~)
木
金
検査、救急
回診(ICU、6A)
症例検討会(7:50~)
抄読会(8:00~)
(最終週は研修医の症例発表)
検査、救急
回診(ICU、6A)
入院患者管理
入院患者管理
画像診断
(読影)
神経内科
<一般目標(GIO:general instructional objective)>
社会人および医師としての人格を養い、将来の専門性にかかわらず 医学・医療の社会的ニーズを認
識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるプライマリケアの基本的な診療能
力を身につける。地域の患者さんに対し、高度急性期から慢性ににわたる広い分野にわたって良質な医
療が提供できる素養を養う。
また、循環器内科疾患に関連する他科疾患を包含した患者ケア、医療の社会貢献、医療・患者を取り
巻く社会背景についても理解する。
<行動目標(SBO:specific behavioral objectives)>
1.基 本 研 修
神経内科の研修で最も大切なことは、患者の示す症状をできるだけ落とさずに捉え、その症状の由来
する理由、症状発現の病態生理を考えることである。
【神経疾患の診断にあたっての考え方と注意点】
1. この疾患は本当に神経疾患か、神経疾患のみか、他に身体疾患、精神症状を呈していないか。
2. 患者の症状は神経系の一部に限局しているものか、多発性か、系統的疾患か。
3. この想定される部位に起こる疾患にはどんなものがあるか。
4. 患者の経過から見て炎症性のものか、血管性によるものか、腫瘍によるものか、変性疾患か、
奇形または先天異常か、外傷に関係はないか。
5. いかなる検査を行えば、上記の推測を裏付けるデータが得られるか。
以上の順序で考える。この際注意すべき点は、医師の理解を越えた症状を呈するからといって、心
因性とかヒステリー性などの第一印象を持たないことである。殆どの神経疾患は慢性の経過をとるこ
とが多く、多少なりとも精神的な歪みを持つことがあり、これが原因であるのか結果であるのかにつ
いては慎重に判断する必要がある。
① 問診・神経学的所見の取り方については、「脳神経外科研修オリエンテーション」に準ずる。
② 診断
1. 脳梗塞
a. アテローム硬化性脳梗塞
b. 心原性塞栓
c. 危険因子の把握(高血圧・糖尿病・喫煙・高脂血症など)
2. 中枢神経感染症
a. 髄膜炎(急性細菌性髄膜炎、無菌性髄膜炎)
b. 脳炎(単純ヘルペスウィルス 1 型)
c. 脳膿瘍
3. 神経筋疾患
a. Guillain-Barre 症候群(急性特発性脱髄性多発ニューロパチー)
b. 重症筋無力症
c. ボツリヌス中毒
d. 横紋筋融解症
神経内科
e. ミオパチー(アルコール、ステロイド、コレステロール降下剤、甲状腺機能低下症などに
よる)
4. 頭痛
a. 機能性頭痛(片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛)
b. 症候性頭痛(クモ膜下出血、脳腫瘍、側頭動脈炎などによる)
③ 症例検討会
月曜日・木曜日:7 時 50 分より(6A 医師室にて)
④ 英文雑誌抄読会
金曜日:8 時 00 分より(図書室にて)
最終週は研修医の症例発表(6A医師室にて)
⑤ 脳梗塞、髄膜炎、脳炎、神経筋疾患、頭痛などについて、レポートを作成し、提出すること。
2.選 択 研 修
原則的には、基本研修の内容をより掘り下げるようにし、より確実に神経内科全般の知識や、より良
い患者への接し方を身につけていく。
① 脳梗塞急性期の薬物治療ができる。
② 髄膜炎・脳炎の治療ができる。
③ 頭痛の治療・管理ができる。
<研修指導体制>

原則として脳神経外科スタッフ全員が研修全期間を通じて研修の責任を負う。

適宜受け持ち患者や研修スケジュールを調整する。

研修医の受け持ち患者は研修期間中指導医が振り分ける。

入院患者の診察、検査、治療に関する直接的指導は主治医(指導医)が行う。

主治医と組み、担当患者の診察、検査、治療を行う。主治医の病状説明は同席する。

主に入院患者の副主治医として研修を進める。

休日、夜間における受け持ち患者の緊急時には、主治医とともに対応する。

救急患者の対応を上級医とともに行う。

研修期間中の入院患者については、研修医が病歴、画像所見をカルテに記載し、主治医がチェ
ックする。
< 方 略 >
1.オリエンテーション
→ローテート初日8時より6Aナースステーションにて実施
2.病棟研修
①指導医とともに、入院患者を副主治医として担当する。
②指導医とともに、
的検査、手術、治療に携わる。
神経内科
③担当症例から1例を選び、参考文献を加えてレポートを作成する。
3.救急研修
①指導医とともに、脳神経外科入院患者の診療にあたる。
②副主治医として、診療を担当する。
4.カンファレンス等、科の行事への参加
5.自主学習すべきことの提示
①経験すべき疾患の概念、診察、治療
②神経学的所見の取り方
< 評 価 >
ローテート終了時に、指導医・指導者(コメディカル)より、行動目標・経験目標についての評価を
受ける。自己評価については随時おこない、評価後は指導医へ提出し、目標の達成状況を適時報告する。
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