Comments
Description
Transcript
新潟県中越沖地震災害救護活動
Vol. 153 Vol. 2007.8 153 2007.8 救援金・義援金受付状況 平成18年度決算を審議 本年も、各地での自然災害が発生し、多くの方々が、避難生活を送られております。 日本赤十字社茨城県支部には災害発生以降、たくさんの方からの善意をお寄せいただいております。ご協力ありがとうございます。 お寄せいただいた義援金は、被災県、日本赤十字社、共同募金会、報道機関等で構成される義援金配分委員会で決定し、被災者に 配分されます。 6 月 18 日、日本赤十字社茨城県支部において第 103 回評議員会が開 催されました。 会議では、支部並びに水戸・古河両赤十字病院、血液センター、乳児 院における、平成 18 年度事業実績及び歳入歳出決算について審議し、 全議案とも承認されました。 茨城県支部管内の義援金・救援金受付状況(平成 19 年 8 月 15 日現在) 熊本県大雨災害義援金 4件 61,105 円 (受付終了) 平成 19 年新潟県中越沖地震義援金 93 件 9,059,351 円 (平成 20 年 1 月 16 日まで) 平成 19 年能登半島地震義援金 69 件 3,585,959 円 (平成 19 年 9 月 28 日まで) 新潟県中越地震災害義援金 1695 件 95,664,565 円 (平成 19 年 10 月 24 日まで) なお、承認された平成18年度支部一般会計決算額は下記グラフのとおりです。 皆様からいただいた活動資金は災害救護活動をはじめとした赤十字活動に使わせていただきました。 活動資金のご協力誠にありがとうございました。 平成18年度社資の使いみち 歳入 社資収入 茨城県支部決算額 529,379,095円 30,670,797円 講習教本、教材等収入 13,284,105円 前年度繰越金 83,295,098円 歳出 社資収入 76.0% 救急法・家庭看護法等講習事業 6.5% 63,359,044円 救急法・家庭看護法等講習事業 34,169,751円 国際救援・本社事業 59,050,154円 赤十字思想普及・社員増強 34,828,730円 市町村赤十字事業 70,005,079円 ボランティア・青少年赤十字育成 24,182,507円 医療・血液・福祉事業 27,485,183円 災害等資金・施設整備準備資金等積立金 59,621,852円 管理人件費 47,409,094円 管理事務費 36,306,387円 次年度繰越金 72,961,314円 赤十字思想普及・社員増強 6.6% 歳 入 市町村赤十字事業 13.2% 歳 出 茨城県支部でも医療救護班を 2 個班、要員 17 名を刈羽 村及び柏崎市へ派遣し、避難所内に救護所を開設したほか、 近隣の避難所へ巡回診療を行いました。 また、防災ボランティア 2 名と職員 1 名により備蓄し ている救援物資を柏崎市へ搬送し、被災者に配布しました。 1 日も早い復興のためにも、災害義援金へのご協力をお 願いいたします。義援金については、日本赤十字社茨城県 支部へお問合せ下さい。 救護班は、避難所での医療救護活動 と平行しながら近くの避難所への巡 回診療も行いました。 ボランティア・青少年 赤十字育成 4.6% 委託金・ 交付金等 収入 5.8% 講習教本、 教材等収入 2.5% 常陽ボランティア倶楽部 様 医療・血液・福祉事業 5.2% 災害等資金・施設整備 準備資金等積立金 11.3% 前年度繰越金 15.7% いばらきコープ生活協同組合 様 能登半島義援金1,000,000円 能登半島義援金1,121,434円 茨城県住宅協会 様 新潟県中越沖地震義援金100,000円 その他大勢の皆様よりご協力をいただいております。 管理人件費 8.9% 管理事務費 6.8% 次年度繰越金 13.7% お問い合わせ先 赤十字保護標章 手数料無料の振込用紙がございますので、下記までお問合せ下さい。 日本赤十字社茨城県支部 経営課 TEL 029−241−4516 World First Aid Day 開催のお知らせ(救急法短期講習会) 赤十字 「赤十字マーク」は「白地に赤い十字」とされています が、これは赤十字の発案者であるアンリー・デュナンの 祖国スイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を逆にし たものが採用されたものです。 また、多くのイスラム教国は、「十字はキリスト教を連 想させる」として、赤十字の代わりに「赤新月(せきし んげつ)」を使用していますが、使用に際しての条件、効 力などは「赤十字」とまったく同一です。 平成 19 年 1 月 14 日にジュネーブ条約の第 3 追加議 定書が発効し、「赤十字」と「赤新月」に加えて白地にひ し形を配した赤水晶(赤菱:レッドクリスタル=仮称) が新たに追加されました。 「赤十字マーク」は皆さんの身近でもたびたび見る機会 が多いと思いますが、このマークを使用するにあたっては、 実は決められた約束事があるのです。 一つは「表示」のマークとして、赤十字に関係のある 施設や人を表すもので、一般の会社などの社標と同じです。 7 月 16 日午前 10 時 13 分ごろ、新潟県上中越沖を震 源とする地震が発生し、新潟県長岡市と柏崎市、刈羽村、 長野県飯綱町で震度 6 強、新潟県上越市、小千谷市、出雲 崎町で震度 6 弱を観測しました。 これに対し、日本赤十字社では、全国の支部から医師や 看護師らで編成される医療救護班を 44 個班、要員 1,001 名を派遣し被災者の支援にあたりました。 (茨城県支部の活動) 国際救援・本社事業 11.1% 529,379,095円 災害救護活動 ∼義援金のご協力ありがとうございます∼ 災害救護活動 12.0% 402,129,095円 委託金・交付金等収入 日本赤十字社では年間を通じて海外救援金も受け付けております 新潟県中越沖地震災害救護活動 赤新月 赤水晶(赤菱) “仮称” もう一つは「保護」のマークとして戦争時あるいは紛 争時に傷病者を救護する赤十字関係者、赤十字施設、軍 の衛生部隊・施設等を、安全に保護するためのものなの です。 たとえ戦争中であっても、この「赤十字マーク」を掲 げる病院、救護員などは、中立を示すものとして絶対に 攻撃してはいけないことが国際的な約束になっています。 日本では、一般のクリニック、薬局、救急箱、Tシャ ツなどに赤十字、あるいはそれに似たマークを使ってい る例が見られますが、それらはすべて不適切な使用です。 赤十字マークが普段から勝手に使用されていると、救 援業務等についている赤十字職員の命が危険にさらされ ることになります。 みなさんに少しでも「赤十字マーク」の本来の意味を知っ ていただき、不適正な使用をしないようお願いします。 もっと詳しく知りたい方は (当支部総務課 ℡ .029 − 241 − 4516 までお電話下さい。) 「あなたのやさしさを大きな力へ−赤十字」 Red Cross Ibaraki 3 日本赤十字社では、毎年 9 月第 2 土曜日を World First Aid Day として救急法に関連する各種イベントを開催してい ます。当支部でも、下記の会場において心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の取り扱い、三角巾を使った包帯 法などの講習会を開催いたします。最寄りの会場に是非ご参加下さい。(受講された方には記念品がございます。) 日時:平成 19 年 9 月 8 日(土) 10:00 ∼ 12:00 *つくば市クレオショッピングセンター会場は 13:00 ∼ 15:00 講習会開催に関するお知らせ 場所 会場名 電話番号 住 所 日本赤十字社茨城県支部 水戸市小吹町 2551 029-241-4516 日立市ゆうゆう十王 日立市十王町友部 2088-1 0293-32-7111 常陸太田市役所里美支所 常陸太田市大中町 1653 0294-82-2111 鉾田市立鉾田中央公民館 鉾田市鉾田 1444-1 0291-33-2030 つくば市クレオショッピングセンター つくば市吾妻 1-61-1 お申し込み・お問い合わせ先: 当支部 事業推進課 029-241-4516 日赤では、地域や各団体等の希 望に応じて救急法等の赤十字講習 会の指導員を派遣しております(受 講者が 20 名以上を対象とします) 。 時間や人数等によりご希望に応じ られない場合がありますので、開 催希望 2ヶ月前までに日赤茨城県 支部講習担当までご相談下さい。 また、本年開催する講習会は、当 支部のホームページ、または、市 町村役場の日赤窓口にあるパンフ レットをご覧下さい。 ※赤十字講習会…救急法、水上安 全法、家庭看護法、幼児安全法 防災ボランティアや茨城県ト ラック協会の協力を得て、緊 急セット 300 セット、ブルー シート 500 枚を搬送しました。 Contents 回 覧 「赤十字活動資金にご協力をお願いいたします」 Red Cross Ibaraki 6 新潟県中越沖地震災害救護活動…………………………………………………………… 多くの命を救うために 平成 19 年度第 1 回常備救護班等災害救護訓練… … … … … アマチュア無線奉仕団が情報収集のため出動…………………………………………… 平成 18 年度決算を審議 / 平成 18 年度社資の使いみち……………………………… 「赤十字マーク」の意味ってなに?……………………………………………………… 災害時のストレスに備えを 地方公共団体職員対象こころのケア研修会……………… 日本赤十字社茨城県支部看護奉仕団の紹介……………………………………………… 職員研修会「誰でもわかる病院経営」を開催して……………………………………… 日赤乳児院 大洗水族館へ遠足…………………………………………………………… 救援金・義援金受付状況 …………………………………………………………………… World First Aid Day 開催のお知らせ(救急法短期講習会)………………………… 発行所 日本赤十字社茨城県支部 〒310-0914 水戸市小吹町2551 TEL(029)241-4516 FAX(029)241-4714 URL http://www.jrci.jp 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 2007 August Vol. 153 Vol. 2007.8 153 Vol. 153 2007.8 2007.8 災害時のストレスに備えを 職員研修会「誰でもわかる病院経営」を開催して 平成 19 年度 第 1 回常備救護班等災害救護訓練 6 月 14 日から 15 日、日立市大みか体育館において常備救護班要員・日立市赤 十字奉仕団員、総勢 60 名を対象に災害救護訓練を実施しました。 今回の訓練テーマは「トリアージ」。 トリアージとは、緊急度や重傷度によってけが人の治療や搬送の優先順位を付け る選別法で、災害時の救護活動では限られた医療資源を最大限に活用してより多く の命を救うことが求められるため、このような手法が取られます。 訓練では医師や看護師などで編成され た常備救護班要員が、トリアージの基礎 知識、トリアージタッグの記入、グルー プワークを通じてその意義や手法を学び 災害時、支援者は被災者と同様にストレスを受けるこ 当日は、県内各地域から 29 名の参加があり、専門の指 とから隠れた被災者と呼ばれています。またこのような 導者 2 名による、「災害時のストレス反応」や「被災者の ストレスへの対処は災害同様、事前の備えが大切となり こころのケア」をテーマにした講義やグループワークを ます。 行いました。 当支部では 6 月 25 日、支部を会場に、災害時に支援 グループワークでは、避難所における生活図の作成をテー 者となる地方公共団体職員を対象に、ストレスに対する マに、少しでも快適な避難所生活が送れるよう、避難所 備えや日本赤十字社のこころのケア活動の普及を目的に、 機能の早期確立と多数の被災者をスムーズに受入れるた 研修会を開催しました。 めの手法が議論され、活発な意見交換がされました。 トリアージタッグ記入の様子 される病院が発生する昨今、水戸赤十字病 院は現在、黒字決算を保持しているところ です。 しかしながら、厳しい医療環境の中、良 い医療を継続するためには、職種に拘らず「職 員全員が経営の意識を持って医療に従事す る必要がある。」との観点から『誰でもわか 参加者のアンケートから感想 ました。 る病院経営』と題して、去る 6 月 30 日の ・早期対応の大切さと、日常から災害に対する認識を持つことが また、日立市赤十字奉仕団の協力を得 午後、医師、看護師、技師等をはじめ百名 必要だと感じました。 て行われたシミュレーションでは地震災 近くの職員を対象に約 3 時間に亘る職員研 ・物・心両面からの支えが被災者の立ち直りを早くする。精神面 害を想定し、より効果的な救護活動につ 修会を開催しました。 の支えが大切になり日頃から支援策を検討し準備を進めなけれ いて訓練し検証を重ねました。 ばならない。 トリアージタッグ: 治療の優先順位を4色で表示して一 般的に傷病者の右手首に取り付ける。 エアーテントの救護所へ傷病者を搬送 病院の経営悪化が原因で閉鎖を余儀なく 「病院経営」となると、会計の専門家の分 ・こころのケアの重要性、特に高齢者などの場合親身になって話 野といった堅苦しいイメージを持たれがち しを聴くことが重要だと感じた。 講習会の様子 ですが、今回は会計・経営とは縁遠い分野 ▲ のしろうと向けの内容で開催しました。 グループワーク「避難所のレイアウトを考える」 講師は病院経営のエキスパートで、日本 赤十字社幹部看護師研修センター・非常勤 平成 19 年 7 月 15 日台風 4 号 講師でもある深谷赤十字病院の梶事務部長 アマチュア無線奉仕団が情報収集のため出動 にお願いしました。 日本赤十字社茨城県支部 研修内容も「もし自分が退職して「花屋 7 月 15 日、台風 4 号は日本各地に猛威を振るいました。 幸いにも、高萩市内に大きな被害は無く、夕方には避 茨城県内にも被害をもたらし、高萩市では河川のはん 難者は帰宅し、これに伴いアマチュア無線奉仕団員も活 現在看護奉仕団は、仲田澄江委員長以下 33 名の団員が、 師が団に所属し、元気にボランティア活動に参加してい り、病院経営に至るまで、ユーモアを交え 濫により避難者が発生、当支部では各種要請に対応する 動を終了しました。 看護職の経験を活かして様々な活動を行っています。 ます。赤十字に関心があり一緒に活動してくださる看護 た盛り沢山の内容となり、職員の経営意識 ため職員が待機し、情報収集などの活動にあたりました。 昭和 48 年、1)赤十字事業の推進に関するボランティ 職(看護師・保健師・助産師・養護教諭等)を募集して の高揚に役立ちました。 また、避難者発生の情報を聞きつけた当支部アマチュ ア活動を行うこと、2)看護職の親睦を図ることを目的と います。職歴・年齢などは問いません。 ア無線奉仕団は、いち早く団員 6 名を高萩市役所及び避 して、赤十字にゆかりのある看護職が集まり看護奉仕団 難所となった同市立松岡中学校へ派遣し、情報収集など が結成され、団の結成直後から、戦時殉職者救護員慰霊 の支援活動にあたりました。 事業や地域のイベント等での臨時救護、支部の災害救護 同奉仕団により収集された情報は県北地域の天候、高 訓練への参加等に取り組み、その後、活動の場を血液セ 萩市内の被害及び避難者の内訳など詳細なもので、それ らは随時、日本赤十字社茨城県支部へ提供されました。 アマチュア無線奉仕団 団員数:104名 活動の概要 アマチュア無線の資格を持った 方がその技術を活かし、災害時に おける情報収集及び伝達など無 線通信による社会奉仕を目的 に、防災や救護活動に取 り組んでいます。 ンターや水戸赤十字病院等に拡げながら現在に至ってい 避難所の様子 あなたも自分の特技や資格、やさしい気持ちを活かして奉仕団・ 防災ボランティア活動をしませんか?日本赤十字社茨城県支部で は、次のような方をボランティアとして募集しています。 お住まいの地域でボランティア活動したい方 !! 特技や資格を活かしてボランティア活動したい方 !! (特技や資格:語学、アマチュア無線、船舶、看護師、指圧など) 災害時、被災者の支援活動をしたい方 !! 興味がある方は、お気軽に当支部事業推進課まで お問い合わせください。(電話 029 − 241 − 4516) 2 Red Cross Ibaraki 「∼守ろう人間の尊さを∼赤十字」 さん」を始めるとしたら・・・。」から始ま ます。本年で結成 34 年となり、日本赤十字社社長から金 色有功賞が授与されました。 乳児院では年に 2 回、7 月と 12 月に家 にはギャーッと泣き出してしまう子。イ 現在では、幅広い経験を持つ 30 歳代∼ 80 歳代の看護 族の方を迎えてゲームをしたりお遊戯を披 ルカショーでイルカの背中に乗ったお兄 露したりと、親子でのふれあいを目的とし さんが水の中からイルカと共に飛び出し た活動を行っています。 て来た時には、大人も子供もワーッとい 今回は初めての試みで、2 歳児を中心に う歓声をあげていました。 10 名程度が大洗水族館へ遠足に行きました。 お父さんやお母さん、お友達皆と食べ 2 組の両親と 1 組の里親さんの参加のもと、 たお弁当はとても美味しかったです。 ワクワクしながら出発しました。 大はしゃぎしていた子供達も、帰りの 主な活動内容 (1) 臨時救護…地域で行われるイベントの救護所等における活動(年 10 ∼ 15 件程度) (2) 支部事業への協力 支部主催イベントへの参加…救急法フェスティバル(健康相談コーナー担当 年 1 回)等 (3) 赤十字施設での様々なボランティア活動 ①日本赤十字社茨城県支部 …(随時) 初めて見る魚にびっくりする子、魚といつまでもにらめっ バスの中ではうとうと ・ ・ ・ 、イルカの背中に乗っている ②水戸赤十字病院 …(第 2 木曜) こする子、大きなエイがこちらに向かって泳いできた時 夢でも見ているのかなー。 ③血液センター …(第 1・4 木曜) など 4 「PROTECTING HUMAN DIGNITY」 Red Cross Ibaraki 5