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第4学年2組国語科学習指導案

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第4学年2組国語科学習指導案
第4学年2組国語科学習指導案
指導者:八色秀介
1:日時 平成22年10月5日(火)第5校時
2:場所 4年2組教室
3:単元 言葉って、おもしろいな
4:教材 「言葉遊びの世界」
(光村四下)
5:指導にあたって
<子どもたちの様子>
本学級は男子20名女子14名の計34人である。4月当初、動物園への遠足の作
文を書くと、時系列に出来事を並べ、見た順番に動物を綴っているだけという児童が
ほとんどであった。量を書くことにはそれほど抵抗感を示さないが、文字数が多けれ
ばそれでよいという意識が感じられた。またその文字も、相手(読み手)を意識した
丁寧さとは言い難く、読んでもらうという意識があまり高くないことがうかがわれた。
そこで、まず「要点を絞って書く」ための作文指導として100文字に限定した「ち
ょこっと作文」用紙を用意した。さらに、「題名は命です」と「自分しか知らない話」
という作文指導をした。掃除の振り返りなどことあるごとにこの用紙を使い、指導し
ていった。すると、一般的な400文字の原稿用紙に作文を書く時も、自然と要点を
絞って書こうとする姿が見られた。また、相手(読み手)を意識させるために、ちょ
こっと作文の用紙をそのまま縮小し、学級だよりに載せ、クラスの中で読み合った。
子どもたちの中から「よっしゃ載った!」という声が上がり、
「学級だよりに載る作文」
=「丁寧で相手を意識した字」という意識が尐しずつついてきたように思う。
しかし、まだまだ課題も見られる。それは、語彙の尐なさからか、こちらの着眼す
るポイントの提示の不明確さからか、
「すごい」などの一言で表現してしまうという点
である。例えば、ポートボールでの友だちの活躍を紹介する作文では「○○さんのパ
スがすごかったです。
」といったものである。このことから、的確な言葉を選び、伝え
たいことの中心を捉えて、短い文章で相手に伝えようとする力を育てたいと考えた。
<教材「言葉遊びの世界」の特徴を生かして>
この教材の魅力は、言葉遊びということからもわかるように、遊びを通じて、日本
語に親しむことができるという点である。中でも「なぞかけ」は、短い文章で相手に
思いを伝える最も簡素化した言葉遊びだと考える。一つの事から想像を膨らまし、浮
かんできた数ある言葉の中から意外性のある言葉を選ぶ言葉遊びである。そのような
なぞかけの特質に迫ることで、日本語に親しみながら学習を行うことが可能である。
<日本語の楽しさを味わおう>
【言葉を集めよう】
突然、なぞかけを作るとなっても、かなりの困難が予想される。そこで、まず核と
なる言葉から言葉を集める取材活動を行う。核となる言葉には、様子を表す「動詞」
「形
容詞」
「擬音語」
「擬態語」などを入れる。そこから思いつく名詞を派生させたり、逆
に「名詞」を核にし、そこから様子を表す言葉を派生させたりしていくという形式を
とる。また、名詞同士や、形容詞同士を繋げないと言ったルールを設定することで、
なぞかけ作りのヒントになればと考える。
【なぞかけの達人~○○っちへの道シリーズ~】
なぞかけでも比較的簡単なものは、共通の色を「その心は」の答えに置くことだと
考える。また、高度で面白味のあるものは「その心は」の答えに、同音異義語を置く
ことだと考える。本単元では、どの子もなぞかけが作れるように、段階を追って、
「○
○っちへの道シリーズ」という作り方のコツを提示していく。その中で、子どもたち
が自分に合った作り方でなぞかけ作りを楽しめればと考える。
【なぞかけ短冊集】
なぞかけを作る中で、出来上がったものを作品とし残していくために「なぞかけ短
冊集」を作る。一人に一つ台紙を用意し、出来上がった作品をどんどん貼っていく。
このなぞかけ集を図書室に置き、保管することで、読む人のことを意識した字や、作
品作りへのきっかけになればと考える。
【なぞかけの間に6年生を招待しよう】
他の学年、しかも自分たちより年上の人を招待するという活動をすることで、ほど
よい緊張感を味わってほしい。そんな中で、準備したなぞかけを披露し、6年生の意
見を聴くことで、達成感や子どもたちの自信につなげたい。
6:単元目標
○進んで言葉を集め、なぞかけを意欲的に作ろうとする。(関心・意欲・態度)
○自分で伝えたい言葉を選んで、なぞかけを作ることができる。
(書く力)
○なぞかけの特徴を知り、共通点を見つけて作ることができる(知識・理解・技能)
7:単元の評価規準
国語への関心・意欲・態度
書く力
言語に関する知識・理解・技能
○進んでなぞかけの言葉を
○たくさん集めた言葉の中か
○なぞかけの特徴を知り、共通
集めたり、それを使って
ら、自分が伝えたい言葉を選
点を見つけながら、自分だけ
なぞかけを作ったりして
んで書き、伝えている。
の言葉遊びを考え、作ってい
いる。
る。
8:単元計画(全7時間)
次
時
学習活動
目指す子どもの姿
教師の手立て、支援
○知っている言葉遊びを発表する。
◎なぞかけの決まり
・学習の流れを掲示し、
や、性質を理解して
目で見てわかるように
いる。
する。
○なぞかけについて知っていること
1
を発表する。
○なぞかけの決まりを知る。
な
○学習の流れを知る。
ぞ
○「○○っちへの道シリーズ」を2つ
か
け
を
紹介する。
2
○色を中心に言葉を集める。
○集めた言葉でなぞかけを作る。
◎学習の目標地点を理
解している。
◎言葉を進んで集めて
いる。
◎なぞかけのコツを理
解し、作っている。
・一番簡単な色から、尐
しずつ段階を上げてい
く。
・二人で協力して、言葉
作
○様子や動きを中心に言葉を集める。
を集めたり、なぞかけ
ろ
○集めた言葉でなぞかけを作る。
を作ったりする。
う
○「○○っちへの道シリーズ」を1つ
紹介する。
3
名
な
書いていく。
○自分が得意なシリーズ、作ってみた
いシリーズでなぞかけを作る。
○班の中で交流する。
う
○友だちのなぞかけを紹介する。
6
○班の中でなぞかけを選んだり、新た
5
に作ったりする。
生
○司会進行、招待状を決める。
を
○お店の準備をする。
招
6
○作品を画用紙に書き写す。
待
○発表の練習をする。
し
○6年生を招待し、交流する。
よ
う
7
・辞書を使って、同音異
○集めた言葉でなぞかけを作る。
ろ
年
ている。
を紹介する。
義語を集め、模造紙に
の内容を確認する。
4
理解し、進んで集め
・同音異義語の簡単な例
○同音異義語を中心に言葉を集める。
○「○○っちへの道シリーズ」の3つ
人
に
○同音異義語を二人で辞書で集める。
◎同音異義語の意味を
○言葉遊びの学習を通した感想を書
く。
◎なぞかけの特徴を理 ・なぞかけは、
「二つの言
解し、自分だけのな
葉の共通点を見つける
ぞかけをつくること
こと」ということを押
ができる。
さえる。
◎友だちの作品の良さ
を感じている。
◎進んで司会や、進行
に立候補している。
・司会進行の児童とは授
業時間外で、打合せを
する。
◎丁寧に発表用の資料
を作っている。
・作品は冊子にし、図書
室に残す。丁寧な作業
を意識するよう促す。
◎相手を意識した、声
量や速度で紹介する
ことができる。
・進行の補助をする。
本時(第4時)
○本時の目標
・二つの言葉の共通点を使って、なぞかけを作ることができる。
・友だちのなぞかけのおもしろさを感じることができる。
○本時の展開
学習活動
①「○○っちへの道
教師の支援、手立て
○3つの作り方のコツを掲示する。
評価
◎なぞかけの決
シリーズ」の3つ
・色
まりを思いだ
を確認する。
・様子や動き
しているか。
・同じ読み方だけど、意味が違う言葉
②オリジナルのなぞ
○なぞかけをつくる時のめあてを確認する。
かけを作る。
みんなが思わず「なるほど」となるなぞかけをつくろう。
○核となる言葉から決めるように促す。
○なかなか、作業が進まない児童には、「その
心は」のところだけでも考えるよう促す。
○時間のあるかぎり、いくらでもつくって良い
ことを伝える。
③班の中で交流す
る。
④班のなぞかけ大賞
を発表する。
○司会者にカードを配り、進行の手助けとなる
ようにする。
◎友だちのなぞ
かけのおもし
○班の中で復唱するようにし、盛り上げる。
ろさを感じて
○「なぞかけ大賞」を班の中で決める。
いるか。
○班のみんなで、声を合わせるようにする。
○「その心は」は、ほかの班から当てるか、答
えがでない場合は、班のメンバーが発表す
る。
○次回の活動の確認をする。
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