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測位補完サービス/補強サービス の切り分け

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測位補完サービス/補強サービス の切り分け
資料 測2−4
測位補完サービス/補強サービス
の切り分け
2003年11月27日
新衛星ビジネス株式会社
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
1
測位“
補完”サービス/測位“
補強”サービス
1.測位“
補完”
サービス
(1)概要:
近代化GPS衛星と同種の測位信号等を24時間配信。
GPS受信機能のみで付加機能無しに受信でき、誰でも利用可能。
(2)効果:
準天頂衛星が加わることにより、測位可能となるエリアが都会や山間地で
大幅に増加。また、垂直及び水平方向の測位精度が安定。
2.測位“
補強”
サービス
(1)概要:
測位誤差補正情報を日本全国に配信。
また、日本付近でのGPS衛星の配置情報等の捕捉支援情報も配信。
GPS受信機能とは別に測位補強情報受信機能(放送受信機)が必要。
※測位補強情報=測位誤差補正情報+捕捉支援情報
(2)効果:
測位精度の大幅な向上が可能。
GPS衛星の初期捕捉時間の大幅な短縮(数分→数秒)も可能。
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
2
測位性能
No.
システム構成
面積カバー率
単独測位(
測位補完)
位置精度*1
DOP値*2
面積カバー率
相対測位(
測位補強)
位置精度
備考
1 ・
現在のGPS衛星
全世界
H:13.4m(2drms)
V:27.8m(rms)
HDOP:2.6
VDOP:5.3
〔ユーザ測距誤差:5.2m〕 (
*7)
L1のみ利用
2 ・
近代化後のGPS衛星
全世界
H:7.9m(2drms)
V:16.4m(rms)
HDOP:2.6
VDOP:5.3
〔ユーザ測距誤差:3.1m〕 (
*7)
L1、L2、L5を利用
(電離層遅延
誤差が小)
3 ・
ガリレオ
全世界
(95%)
HDOP:2.1
H:
15m、V:
35m
VDOP:4.9
H:
4m、V:8m(2周波) (
*7)
全世界
<1m:
ディファレンシャル放送
<10cm:ディファレンシャル(双方向)
高精度は2また
は3周波利用
・
現在のGPS衛星
4 ・
GPS補強(D-GPS方式)
*3
・
配信手段:FM波
・FM局(JFN系列) 3∼5m程度(平均)
カバーエリア
(
Gpex公表値)
*6
・
現在のGPS衛星
5 ・
GPS補強(D-GPS方式)
・
配信手段:中波ビーコン
・主として沿岸部
H:
1.15m(天空障害無しの場合)
H:
5m程度(都市部で安定受信できる場合)
D-GPS方式
・
現在のGPS衛星
6 ・
GPS補強(RTK方式)*4
・
配信手段:携帯電話
・携帯電話
カバーエリア
1∼2cm程度
(
2∼5mm:
スタティック測量の場合)
RTK方式
・
現在のGPS衛星
7 ・
携帯基地局利用の位置把握
・
配信手段:携帯電話
・携帯電話
カバーエリア
5∼50m程度(ハイブリッド:GPS+基地局)
300m程度(基地局のみ)
基地局利用
・
近代化後のGPS衛星
8
・
準天頂衛星による補完
目標値
日本
H:6.8m(2drms)
東南アジア
V:13.7m(rms)
オセアニア地区
〔ユーザ測距誤差:3.1m〕
9
HDOP:2.2
VDOP:4.4
(
*7)
D-GPS方式
L1、L2、L5を利用
DOPの安定化
・
近代化後のGPS衛星
目標値
・
GPS補強(D-GPS方式、
日本および
1m以下(1周波、広域DGPSまたはVRS-DGPS)
VRS-RTK方式等)*5
周辺領域
20cm以下(2周波、広域DGPSまたはVRS-DGPS)
・
配信手段:準天頂衛星
2cm以下(2周波、VRS-RTK)
*1 位置精度=ユーザ測距誤差×DOP、 H:
水平方向、 V:垂直方向、 2drms:
2×distance root mean square、 rms:
root mean square
*2 HDOP:Horizontal Dilution of Precision、 VDOP:
Vertical Dilution of Precision
*3 D-GPS:Differential-GPS *4 RTK-GPS:
Real Time Kinematic-GPS
*5 VRS-RTK:
Virtual Reference Station-Real Time Kinematic
*6 Gpex:(株)
衛星測位情報センターが提供しているD-GPS補正情報サービス
*7 マスク角30°とした場合の日本での時間平均
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
3
準天頂衛星システムの
アプリケーション例と測位、通信放送機能の融合
アプリケーション名
陸上交通(自動車)
アプリケーション名
消防・防災・災害対策
道路情報(渋滞・事故・規制)の提供(運転手向け)
道路情報(渋滞・事故・規制)の提供(電光掲示板向け)
道路管理業務
交通量制御(パーキングメータのデータを収集利用)
ロードプライシング
センターライン越え警報(高精度測位の放送を利用)
全国規模配車・車両運行管理
交通センサス
危機管理(官邸・知事との通信確保)
事故災害時の緊急通報(緊急車両向け)
事故災害時の緊急通報(一般向け:歩行者等)
消防、防災活動支援
森林火災消火活動支援
緊急車両支援(救急車・消防車)
災害時の警報
救急車通信(救急医療)
山間部ヘリコプター通信(位置管理+通信)
アプリケーション名
測量
高精度地図データ作成
高精度航空測量
道路地図作成支援
テレマティクス
湾内航行支援
自動着岸支援(高精度測位の放送を利用)
漁船への情報提供・警報
防災無線
地震時誘導網警備システム
小型航空機運行支援
海難救助
山岳遭難救助
自動車2次事故防止・通報
自動車1次事故防止(出会い頭衝突、追突)
緊急時通報サービス
地図配信サービス
盗難車追跡サービス
リモート診断サービス
プローブカーシステム
自動車向け情報提供サービス(通信型)
自動車向け情報提供サービス(放送型)
自動車向け情報提供サービス(混合型)
電力
リアシート
発電・送電の時刻同期(測位データ利用)
故障箇所特定
電力メータリーディング
オリジナル放送
楽曲配信
放送コンテンツ配信
ガス・水道
PDA向け
漏れ・事故検知
ガスメータリーディング
ガス管位置高精度把握
産業廃棄物不法投棄の監視
自動車排出ガス管理
絶滅危惧種の生態監視
情報提供サービス(通信)
情報提供サービス(放送)
地図配信サービス
放送コンテンツ配信
楽曲配信
マンナビゲーション
ツアーコンダクター
警備
データコレクティング
不審船追跡
緊急車両急行支援(パトカー)
警察業務支援
安全保障活動
地滑り監視
大型構造物監視
河川・湖水監視
海上交通・航空
列車
新幹線保守用衝突防止(作業員の安全のため)
列車位置検知・運行管理
軌道検測車測定システム
電車向け情報提供サービス(電車)
トレインナビ(信号管理システム等)
電車向け情報提供サービス(乗客)
盗難確認・所在地確認
高級車両・貴重品・建設重機
コンテナ追跡
現金輸送車確認
SNG
サテライト・ニュース・ギャザリング
注.
救難・救助
環境保護
:測位+通信放送
:測位
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:通信放送
4
アプリケーション事例(
1/9)
マン・ナビゲーション
〈
システム機能〉
〈
システム機能〉
準天頂衛星より
準天頂衛星より携帯端末にGPS補
携帯端末にGPS補
完情報及びGPS補強情報を配信し、
完情報及びGPS補強情報を配信し、
ユーザは高精度位置を把握。
ユーザは高精度位置を把握。
地上ネッ
地上ネット
トワークを介し
ワークを介し、ユーザは
、ユーザは
サービスリクエストを出し
、その位置
サービスリクエストを出し
、その位置
に係わる地域・詳細情報を受信。
に係わる地域・詳細情報を受信。
〈
用法例〉
〈
用法例〉
マン
マン
GPS
GPS
補完情報
GPS情報
GPS補強情報
(DGPS、捕捉支援、時刻情報)
(リクエスト+
ユーザ
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(コンテンツ)
全国一律に、高精度(誤差1m以下)
の位置情報サービスを行う。
地上ネットワークのカバー地域外
においては、位置情報の表示のみ
を行う。
ユーザ位置)
コンテンツ
サーバ
地図サーバ
地上ネットワーク
・
マンナビゲーショ
・
マンナビゲーション
ン(
(駅を起点としない)
駅を起点としない)
①最短移動経路指示
①最短移動経路指示
②エリア別混雑度確認
②エリア別混雑度確認
③緊急通報
③緊急通報
④視覚障害者誘導支援
④視覚障害者誘導支援
⑤無人消火ロボット
⑤無人消火ロボット制御
制御
〈
地上ネッ
〈
地上ネット
トワークの活用〉
ワークの活用〉
ユーザからの、
ユーザからの、個々のリ
個々のリク
クエ
エス
スト
トに
に
対応するために携帯電話のパケッ
対応するために携帯電話のパケッ
ト
ト通信等の地上ネッ
通信等の地上ネット
トワークを活用
ワークを活用
する。
する。
準天頂衛星
基地
局
5
アプリケーション事例(
2/9)
2次事故発生防止
(事故発生)通報
GPS
準天頂衛星
①事故発生通報
①事故発生通報
事故が発生した場合、
事故が発生した場合、事故車両
事故車両
より事故管理センターに発生情
より事故管理センターに発生情
報(
場所・
車両名等)
に通報する。
報(
場所・
車両名等)
に通報する。
GPS情報
GPS
補完情報
補強情報
②発生情報配信
②発生情報配信
事故管理センターでは、
事故管理センターでは、受信し
受信した
た
事故情報をもとに消防、警察へ
事故情報をもとに消防、警察へ
通報すると共に、準天頂衛星を
通報すると共に、準天頂衛星を
介して事故情報を配信する。
介して事故情報を配信する。
③付近走行車への注意喚起
③付近走行車への注意喚起
①
③
注意喚起、
警報
自動通報
②
事故管理
センター
(仮称)
付近走行車
事故発生場所付近を走行中の車
事故発生場所付近を走行中の車
両は、配信された事故情報によっ
両は、配信された事故情報によっ
て運転手に注意喚起、警報を発
て運転手に注意喚起、警報を発
する。
する。
事故発生
通報
救急
警察
これら一連のプロセス(①→②→③ )を数秒
で完了することが可能。
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
6
アプリケーション事例(
3/9)
〈
システム機能〉
〈
システム機能〉
準天頂衛星よりユーザに共通
準天頂衛星よりユーザに共通
的情報(
渋滞情報、ニュース
的情報(
渋滞情報、ニュース、天
、天
気予報等)
を配信。
気予報等)
を配信。
ユーザは、それ以外の情報で
ユーザは、それ以外の情報で、、
個別に必要な情報やオンデマ
個別に必要な情報やオンデマ
ンドの情報を地上ネット
ンドの情報を地上ネットワークを
ワークを
介して取得する。
介して取得する。
〈
地上ネッ
〈
地上ネット
トワークの活用〉
ワークの活用〉
ユーザからの、
ユーザからの、個々のリクエス
個々のリクエス
ト
に対応するために携帯電話の
トに対応するために携帯電話の
パケッ
パケット
ト通信等の地上ネッ
通信等の地上ネット
ト
ワークを活用する。
ワークを活用する。
GPS情報
GPS
補完情報
共通地図情報等
コンテンツ配信
GPS補強情報
(DGPS、捕捉支援、
時刻情報)
車載端末に情報
を蓄積・更新
蓄積されていない情報を
リクエスト
リクエスト(レ
ストラン等)+
ユーザ位置
コンテンツ
サーバ
車載端末で高精度 (個別情報、地域詳細情報)
に位置を把握
地図サーバ
地上ネットワーク
〈
用法例〉
〈
用法例〉
テレマティクス
テレマティクス
レストラン予約や地域情報取得
レストラン予約や地域情報取得
等リアシートアプリケーショ
ン
等リアシートアプリケーショ
ン
準天頂衛星
GPS
テレマティクス
基地局
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
7
アプリケーション事例(
4/9)
車両盗難対策
GPS
準天頂衛星
車両センサーにより、
車両センサーにより、盗難による振動等
盗難による振動等
の異常や移動が発生すると、
の異常や移動が発生すると、準天頂衛
準天頂衛
星を経由して、
・
センターへ通
星を経由して、サポート
サポート
・
センターへ通
報される。
報される。
GPS情報
GPS
補完情
報
補強情
報
サポート
・
センターよりお客様へ直ちに
サポート
・
センターよりお客様へ直ちに
ご連絡する共に、
警察にも通報する。
ご連絡する共に、
警察にも通報する。
サポート・センター (仮称)
盗難の場合、
盗難の場合、G
GP
PS
Sと
と準
準天頂衛星により、
天頂衛星により、
移動先の位置を送信する。
移動先の位置を送信する。
盗難
現在位置情報や各種センサー
情報を自動的に収集し、セン
ターに自動送信する。
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
お客様へ通知
警察
8
アプリケーション事例(
5/9)
リモート診断サービス
GPS
準天頂衛星
①車両の不調時の救援要請
車両に車載端末を搭載し、
車両に車載端末を搭載し、不調時には車両
不調時には車両
の位置と状況をロード・
サービスに伝え救
の位置と状況をロード・
サービスに伝え救
援要請を行なう
。
援要請を行なう。
状態
自動/手動
GPS
補完情報
補強情報
ロード・
サービ
ス
要請は当該車両の状況に応じて、
自動又
要請は当該車両の状況に応じて、
自動又
は手動のいずれかにより行なわれる。
は手動のいずれかにより行なわれる。
②メンテナンス情報の連絡
GPS
準天頂衛星
ガソリンの量,オイルの量・
汚れなどのメン
ガソリンの量,オイルの量・
汚れなどのメン
テナンス情報を、
テナンス情報を、自動車メ
自動車メー
ーカ
カ、
、デ
ディ
ィー
ーラ
ラー
ー
等予め設定されたところに連絡する。
等予め設定されたところに連絡する。
保守・整
備
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
自動
GPS
補完情報
補強情報
自動車メーカ/
ディーラー等
メンテナンス・サービ
スの案内・
提供
9
アプリケーション事例(
6/9)
ロードプライシング
〈
システム機能〉
〈
システム機能〉
準天頂衛星からのGPS補完
準天頂衛星からのGPS補完
情報及びGPS補強情報により、
情報及びGPS補強情報により、
自動車の高精度位置、
自動車の高精度位置、時刻、
時刻、
運行履歴を把握。
運行履歴を把握。
蓄積された運行履歴を地上
蓄積された運行履歴を地上
ネットワークを介して道路管理
ネットワークを介して道路管理
センターに送信し
、道路利用者
センターに送信し
、道路利用者
に課金します。
に課金します。
GPS
準天頂衛星
GPS
補完情報
GPS情報
GPS補強情報
(DGPS、捕捉支援、時刻情報)
ユーザの道路
利用状況
道路管理
センター
地図サーバ
地上ネットワーク
〈
地上ネッ
〈
地上ネット
トワークの活用〉
ワークの活用〉
利用者の、
利用者の、個々の運転履歴の
個々の運転履歴の
送信には地上ネッ
送信には地上ネット
トワークを
ワークを
活用する。
活用する。
車載端末で高精度
位置、運行履歴を把握
基地局
ユーザに課金
20031127 ASBC-SK-031127-02
総合科学技術会議 宇宙開発利用専門調査会 測位分野検討会(第2回)資料
10
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