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上記請願審査資料

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上記請願審査資料
第5委員会 資料
請願審査
○ 28年請願第10号
生活保護受給世帯への下水道使用料減免制度廃止の撤回について
平成28年8月23日
道 路 下 水 道 局
1頁
28年 請願第10号
生活保護受給世帯への下水道使用料減免制度廃止の撤回について
1 請願事項 生活保護世帯への下水道使用料減免制度の廃止を撤回すること。
2 生活保護受給世帯への下水道使用料減免制度の廃止について (1) 生活保護受給世帯への下水道使用料の減免制度の概要
① 減免開始年度
昭和31年度
② 減免内容
全額減免
③ 平成27年度 平均減免世帯数(世帯/月)
23,655世帯
④ 一般会計負担金 342,726千円(平成27年度予算額)
(1世帯当たり1月平均 税込 約1,300円の減免)
(基本使用料+従量使用料)
×消費税等税率=下水道使用料
(760円 +13円×10㎥+152円×2㎥)×
1.08 ≒1,300円
(2) 生活保護制度の概要
生活保護の種類は,日常生活に必要な生活扶助,アパートなどの家賃であ
る住宅扶助,医療サービスの費用である医療扶助などがある。
下水道使用料は,このうち生活扶助に含まれている。
生活を営む上で生じる費用
日常生活に必要な費用
(食費・被服費
・光熱水費など)
扶助の種類
生活扶助
支 給 内 容
基準額は,
第1類:食費等の個人的費用
第2類:光熱水費等の世帯共通的費用※
(世帯人員別に算定)を合計
特定の世帯には母子加算等がある。
アパートなどの家賃
住宅扶助
定められた範囲内で実費を支給
義務教育を受けるため
に必要な学用品費
教育扶助
定められた基準額を支給
医療サービスの費用
医療扶助
費用は直接医療機関へ支払い(本人負担なし)
上記のほか,介護扶助・出産扶助・生業扶助・葬祭扶助がある。
光熱水費等:生活保護基準算定の基礎となる全国消費実態調査の分類では,
「光熱・水道」に分類され,「電気代・ガス代・他の光熱(灯油・石炭な
ど)」と並び「上下水道料」とある。
※平成28年度生活扶助 第2類の基準額(福岡市)2人世帯の場合:48,030円/月
-1-
(3) 減免制度の必要性の検討
平成25年6月に策定された「行財政改革プラン」において,「下水道使
用料等が生活扶助費に含まれると解されることから,一般会計からの繰入に
より実施する政策減免の必要性について検討」することとされました。
(4) 減免制度の廃止
「行財政改革プラン」を受け,検討を行った結果,下水道使用料が生活扶
助費に含まれることから,生活保護受給世帯への下水道使用料の減免制度を
廃止することとし,減免制度の根拠であった福岡市下水道条例施行規則を改
正し,平成28年6月から施行しました。
平成27年12月:減免制度廃止の方針決定
平成28年 1月:福岡市下水道条例施行規則の改正公布
平成28年 6月:福岡市下水道条例施行規則の改正施行
平成28年 8月:下水道使用料の請求開始
○福岡市下水道条例施行規則
(使用料及び占用料の減免)
第42条 条例第29条の規定による使用料及び占用料の減免は,使用者及び占用者が
次の各号のいずれかに該当する場合に行なうものとする。
(1) 生活保護法(昭和25年法律第144号)による生活扶助を受けている者
(2)(1) 災害により納付の資力を失つたとき。
(3)(2) その他市長が特に必要があると認めたとき。
(朱書きは平成28年6月1日施行)
()()
(5) 減免制度廃止の周知等
減免制度廃止の周知を図るため,対象となる生活保護受給世帯に対して,
周知チラシを2回にわたり配付するとともに,「下水道使用料コールセン
ター」を開設し,問い合わせに対応しました。
平成28年1月:下水道使用料コールセンター開設
平成28年1月:周知チラシ配付(第1回目)
平成28年5月:周知チラシ配付(第2回目)
3 請願に対する考え方
下水道事業は,公営企業として,下水道を使用する皆様(受益者)に使用料を
負担していただき(受益者負担の原則),これによって,汚水処理等に要する経
費を賄うという独立採算制による自立経営を図っていくこととされています。
これまでは,生活保護受給世帯への下水道使用料の減免制度による下水道事業
会計の減収分については,一般会計からの負担金により補填されてきたため,下
水道事業会計及び他の受益者の負担となることはありませんでした。
そうした中で,「行財政改革プラン」(平成25年6月策定)において,一般
会計からの繰入により実施している,この減免制度の必要性について,平成28
年度までに検討することとされました。
「行財政改革プラン」を受けて検討した結果,下水道使用料が生活扶助費に含
まれること及び受益者負担の適正化を図る必要があることから,減免制度を廃止
することが適当であるとの結論に至りました。
そこで,生活保護受給世帯への減免制度を廃止し,平成28年6月の使用分か
ら下水道使用料を徴収することとしたものであります。
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