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第2次新大館市総合計画

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第2次新大館市総合計画
第2次新大館市総合計画
(平成28∼35年度)
大館というところ。
平 成 28 年 4 月
秋田県大館市
匠と歴史を伝承し、
誇りと宝を力に変えていく
「未来創造都市」
平成28年4月
秋田県大館市
第 2 次新大館市総合計画策定にあたって
本市では、「21 世紀に飛翔する 環境先端都市」を将
来像とする「新大館市総合計画(平成 18 年度~平成 27
年度)」を策定し、その実現に向け、各種施策を展開して
きました。この間、鉱業技術を生かしたリサイクル産業
や医療用機器・医薬品製造などの健康産業が大きく成長
するとともに、畜産系企業や新エネルギー関連企業など
の新たな企業立地への取り組み、東北自動車道大館北 IC
の開通、市立総合病院のリニューアル、将来に向けた農
林業の基盤づくりなどが着実に進められてきたところであります。
このたび、今後 8 年間を計画期間とする「第 2 次新大館市総合計画(平成 28 年度~
平成 35 年度)」を策定いたしました。策定にあたっては、これまでの先人の取り組み
によって、本市の発展の礎となってきた自然の恩恵や人々の暮らし方、生業を築くため
の知恵や技術といった地域資源・特性を生かし、市民とともに「ひと」、
「暮らし」、
「まち」
が相互に関わり合いながら、本市の未来につながる「ものがたり(歴史)」をつくるこ
とをまちづくりの基本的な考え方とし、基本理念を「大館の未来を紡ぐものがたりづく
り」としております。
「ひとづくり」、
「暮らしづくり」、
「ものづくり」と「物語づくり」による「まちづくり」
の5つの都市像と、それを支える行財政運営を「まちそだて」とした6つの基本目標を
掲げまして、将来像である『匠と歴史を伝承し、誇りと宝を力に変えていく「未来創造
都市」』の実現に向けて市民の皆様とともに取り組んでまいりたいと考えております。
最後に、計画策定にあたりまして、市議会、策定懇談会、子どもサミットをはじめ市
民の皆様から多くの貴重なご提言を賜りましたことに深く感謝申し上げます。
平成28年4月
大館市長
2
市 章
市の花 キク
市の木 秋田杉
3
目 次
第1部 序論
第1章 計画策定にあたって …………………………………………………………    8
1 計画策定の目的………………………………………………………………………    8
2 計画の位置付けと役割………………………………………………………………    8
3 計画の構成と期間……………………………………………………………………    9
第2章 大館市を取り巻く状況とこれからの課題 ……………………………   11
1 地勢・歴史……………………………………………………………………………   11
2 人口・世帯……………………………………………………………………………   13
3 産業……………………………………………………………………………………   15
4 大館市の現状と課題…………………………………………………………………   16
第2部 基本構想
第1章 将来像 ……………………………………………………………………………   28
1 まちづくりの基本的な考え方(基本理念)………………………………………   28
2 大館市の将来像・都市像……………………………………………………………   30
第2章 まちづくりのフレーム ………………………………………………………   34
1 将来人口………………………………………………………………………………   34
2 大館の目指す8年後の姿……………………………………………………………   35
3 4つの重要な視点……………………………………………………………………   37
4 4年間で推進する “ 4つの戦略 ”……………………………………………………   38
第3章 施策大綱 …………………………………………………………………………   40
1 まちや暮らしのなかで市民が活躍し、次代を育む “ 教育文化都市 ” …………   40
2 健康で、互いのつながりを大切に支え合う “ 健康福祉都市 ” …………………   42
3 地域の特性を活かし、暮らしを支える活力を興す “ 産業創造都市 ” …………   44
4 暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む “ 多文化交流都市 ” ………………   45
5 豊かな自然とともに快適に暮らせる “ 環境共生都市 ” …………………………   46
6 持続可能なまちづくりを支える “ 行財政運営 ” …………………………………   47
7 施策体系………………………………………………………………………………   48
第3部 基本計画
序章 基本計画について  ………………………………………………………………   52
1 基本計画の目的と計画期間…………………………………………………………   53
2 重点プロジェクト……………………………………………………………………   53
第1章 まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”…   63
1−1 子育て支援………………………………………………………………………   63
1−2 学校教育・青少年健全育成……………………………………………………   66
4
1−3 生涯学習…………………………………………………………………………   68
1−4 スポーツ・レクリエーション…………………………………………………   70
1−5 地域文化の振興…………………………………………………………………   72
第2章 健康で、互いのつながりを大切に支え合う“健康福祉都市”………   74
2−1 健康づくり・保健活動…………………………………………………………   74
2−2 高齢者福祉………………………………………………………………………   77
2−3 障害者福祉………………………………………………………………………   80
2−4 地域福祉…………………………………………………………………………   82
2−5 医療………………………………………………………………………………   84
2−6 地域コミュニティ・協働によるまちづくり…………………………………   87
2−7 男女共同参画・人権……………………………………………………………   89
2−8 消防・救急救助体制・防災……………………………………………………   91
2−9 防犯・交通安全(暮らしの安全)……………………………………………   94
第3章 地域の特性を活かし、
暮らしを支える活力を興す“産業創造都市”…   96
3−1 農林業……………………………………………………………………………   96
3−2 商工業……………………………………………………………………………   99
3−3 雇用対策・新たな産業の育成………………………………………………… 101
第4章 暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む“多文化交流都市”… 103
4−1 地域間交流……………………………………………………………………… 103
4−2 交流人口の拡大………………………………………………………………… 105
4−3 Aターン・定住促進…………………………………………………………… 108
第5章 豊かな自然とともに快適に暮らせる “ 環境共生都市 ”…………… 110
5−1 土地利用・整備………………………………………………………………… 110
5−2 住環境・生活空間……………………………………………………………… 112
5−3 道路・交通網・情報基盤……………………………………………………… 114
5−4 上下水道………………………………………………………………………… 117
5−5 環境保全・循環型社会………………………………………………………… 119
第6章 持続可能なまちづくりを支える “ 行財政運営 ”……………………… 122
6−1 行財政運営……………………………………………………………………… 122
6−2 広域行政・広域連携…………………………………………………………… 124
資料編
1 パブリックコメントの結果概要………………………………………………………… 128
2 策定懇談会………………………………………………………………………………… 135
3 策定本部…………………………………………………………………………………… 136
4 索引………………………………………………………………………………………… 137
5
第1部
序 論
● 第1章 計画策定にあたって
● 第2章 大館市を取り巻く状況と
これからの課題
第1章 計画策定にあたって
1 計画策定の目的
大館市(以下、「本市」とします。)は、平成17年(2005年)6月20日の旧比内
町、旧田代町との合併を機に、新大館市総合計画(平成18年度~27年度)を策定
し、「21世紀に飛翔する 環境先端都市」を将来像に掲げ、まちづくりに取り組んで
きました。
この10年間において、1市2町の一体化に加えて、雇用の確保を重視した産業
政策や日本海沿岸東北自動車道などの整備促進などにより、資源リサイクル産業や
健康産業を中心に第2次産業が大きく成長したほか、社会経済の変化に伴い、第3
次産業の就業人口が6割を超えるなど、古くからの農林業中心の産業構造から大き
く変化しました。
一方で、市民の暮らしを支える時代の潮流と社会情勢も大きく変化しており、特
に人口減少と少子高齢化の進行に伴う社会的、経済的な影響を踏まえた将来の地域
社会の活性化に向けたまちづくりが求められています。
また、地方分権や規制緩和の推進により、地方の自主性、自立性を強化した地方
創生のまちづくり、市民と行政が互いに協力するパートナーシップによるまちづく
りを進めていかなければなりません。
そこで、前計画の計画年度が平成27年度で終了することを機に、時代の潮流や
社会経済情勢等に対応した平成35年度に向けた基本構想を掲げるとともに、歯止
めがかからない人口減少と少子高齢化など本市の基本問題を克服するため、中長期
的な視点から平成31年度を目標年次とする前期基本計画を策定します。
なお、計画の推進にあたっては、健全な財政運営に努めるとともに、計画の進捗
状況及び成果を検証しながら、市民・地域等、多様な主体がそれぞれの役割を共有
し、協働のまちづくりを進めることで、まちの活性化を図り、本市の魅力をさらに
高めていきます。
2 計画の位置づけと役割
総合計画は、市政の最上位計画に位置付けられ、本市の将来像や基本的な行政の
取り組みを定める8年間の長期計画であり、市民と行政が互いに協力し、工夫しな
がら進めるまちづくりの指針となるものです。
一方で、市ではこれまでも多くの計画を策定しています。これらの計画は、それ
ぞれの分野の法制度の制定・改正や直面する課題などに対応するために、市政運営
上、必要に応じて策定してきたものです。
そのため、各分野で策定する個別計画は、本計画で示す将来像と目標を実現する
ために社会情勢や制度改正に的確に対応する、より具体的な施策・事業計画と位置
付けます。
なお、大館市人口ビジョン及び総合戦略は、現状分析と将来展望による人口目標、
8
分野ごとの主要施策及び指標、PDCA サイクルなど、本計画の重点戦略として整
合を図ることとします。
計画策定にあたって
第1部
3 計画の構成と期間
(1)計画の構成
「基本理念」と「将来像・都市像」は、一定期間変わることのない基本的なまち
づくりの方向性を示すものとして、8年間の「基本構想」としてまとめます。
また、「基本計画」は、時代の変化や市民のニーズに対応し、柔軟な見直しがで
きるよう、その期間を4年間とし、施策ごとに「施策目標」、「具体的な取り組み
(指標)」、「市民・地域等に期待する役割」を示し、取り組み内容や市民との役割を
明確にします。
図表 計画の構成
第 2 次 新 大 館 市 総 合 計 画
基 本 構 想
8 年間
(平成 28∼35 年度)
市の現況・課題
市民の意識
時代の変化
基本理念
新たなまちづくりを進めるうえで、市民と共通する基本的な
考え方、取り組み方をあらわします。
都市像・将来像
各施策分野を通じて取り組む都市の姿 都市像 都市像によって実現したい将来の姿 将来像
施策を展開する
共通の考え方
(目的)
都市像・将来像を
実現する取り組み
(手段)
基 本 計 画
4 年間
前期基本計画:平成 28∼31 年度
後期基本計画:平成 32∼35 年度
(施策ごとに展開)
施策目標
具体的な取り組み
(指標)
市民・地域等に
期待する役割
9
○ 基本構想
基本構想では、まちの「将来像」「都市像」を明らかにしたうえで、その実現
に向けた施策大綱となる「基本目標」と「施策体系」を示します。
計画期間は、平成28年度(2016年度)を初年度に平成35年度までの8年間としま
す。
○ 基本計画
基本構想で示されたまちづくりを実現するための「具体的な取り組み」を示し
ます。
なお、平成28年度(2016年度)からの4年間を前期計画、平成32年度からの
4年間を後期計画の計画期間とします。
○ 実施計画
基本計画で定めた主要施策を実現するための各年度の取り組み(事務事業)を
掲載する計画であり、予算編成の指針となるものです。
実施計画は、社会経済や財政状況等を勘案しつつ、柔軟に対応できるよう見直
しを図りながら、目標達成に向けて取り組みます。
(2)計画期間
基本構想及び基本計画の計画期間は以下のとおりです。
また、実施計画においては「大館市総合戦略」での取り組みとの整合を図りなが
ら、相互に連動した事業を推進します。
図表 計画期間
平成
28年度
平成
29 年度
平成
30 年度
平成
31 年度
平成
32 年度
平成
33 年度
平成
34 年度
平成
35 年度
基本構想
前 期 基 本 計画
後期基本計画
[基本構想] 平成 28 年度(2016 年度)∼平成 35 年度(2023 年度)
[基本計画]
10
前期 平成 28 年度(2016 年度)∼平成 31 年度(2019 年度)
後期 平成 32 年度(2020 年度)∼平成 35 年度(2023 年度)
第2章
大館市を取り巻く状況と
これからの課題
1 地勢・歴史
(1)地勢
本市は、秋田県の北部を流れる米代川の中流
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
域に位置する大館盆地を中心に、北西は白神山
地の東側にある田代岳(1,178m)から南は森吉
山麓までまたがる場所に位置しています。
東側は鹿角市と小坂町、西側は北秋田市と藤
里町、南側は北秋田市、北側は青森県と接し、
秋田市まで約100km、青森 県 弘 前 市 ま で は 約
50km、岩手県盛岡市まで約110km と北東北の
ほぼ中心にあり、交通では、JR 奥羽本線、花輪
線、国道7号、103号、285号が縦横に走り、平
成10年(1998年)に開港した大館能代空港、日
本海沿岸東北自動車道の延伸など、高速交通体
系も整備されつつあります。
東西35km、南北49km、総面積は913.22㎢で、県内の市では、由利本荘市、北秋
田市、仙北市に次いで4番目の広さを持っています。
気候は、積雪寒冷地帯の内陸性盆地気候に属し、積雪期間は12月から翌年3月下旬
までの長期間に及びます。県全体と比較しても1月、2月の月平均気温が低く、また、
夏季になるとやませの影響を受けて低温になりやすく、平成26年(2014年)の年平均
気温は10.1℃、最高気温35.1℃、最低気温 -17.6℃であり、降水量は年間2,004.5mm
となっています。風力は、沿岸部と比較すると1年間を通じて弱く、強風や台風の影
響が比較的少なくおだやかな地域です。
鳳凰山から木造世界最大級の大館樹海ドームを望む
11
(2)歴史
大館地方は、縄文時代から集落が点在し、人々が住み着いて生活していたこと
が、数多くの遺跡からわかっています。この地方が歴史の書に「火内」の名で登
場するのは、元慶2年(878年)に起きた元慶の乱の時代で、その記録に、上津野
( かづの )(鹿角)、火内(大館・比内地域)、榲渕 ( すぎぶち )(鷹巣・阿仁)など
の記述があります。
12世紀になると、大館地方は比内郡として奥州藤原氏の支配に組み込まれ、河
田氏が代々治めていました。文治5年(1189年)、源頼朝との戦いに敗れた藤原泰
衡がこの地で河田次郎に討たれ、その首を届けた河田もまた頼朝に打首にされてし
まいます。奥州藤原氏の終焉の地である二井田地区には泰衡の霊を慰める錦神社が
あります。
鎌倉時代に入ると武士が大館に送り込まれ、甲斐源氏の浅利氏が治める時代を迎
えます。15世紀になって南部氏が勢力を伸ばし、大館を攻めましたが、檜山の安
東氏が鹿角まで追い込みます。
16世紀初めには、安東氏のもとで浅利則頼が甲斐の国から比内地方に移り十狐
城 ( とっこじょう ) を築き、比内地方を治めました。その後、安東氏に反抗するよ
うになって戦いが繰り返され、その間、2度の南部氏占領のほか、津軽氏の侵入も
あり、大館地方は秋田・津軽・南部の戦いの場となりました。
関ヶ原の戦いの後、慶長7年(1602年)に秋田藩主となった佐竹義宣とともに
常陸国から秋田入りした小場義成は、義宣の命で大館に入り、慶長15年(1610年)
には正式に大館城代に任命されました。小場氏3代からは佐竹を名乗り、佐竹西家
として以降11代260年間にわたり大館を治めました。現在の市役所周辺の地名も小
場義成が本拠地としていた地(現在の常陸大宮市)と同じ町名が残されています。
慶応4年(1868年)の鳥羽伏見の戦いから始まった戊辰戦争では、十二所、長
木から侵入した南部軍により扇田、大館はもとより多くの村々が焼失しました。
時の城代佐竹義遵は城に火を放つことを命じ炎上により落城、敗走する大館軍は町
にも火を放ち、町のほとんどが焼失しました。その後、反撃したものの、大館での
43日間に及ぶ戦いは終幕しました。
明治22年(1889年)には町制を施行、昭和26年(1951年)には釈迦内村と合
併、市制を施行しました。昭和30年(1955年)に長木村、上川沿村、下川沿村、
二井田村、真中村、十二所町を、昭和42年(1967年)には花矢町を、そして平成
17年(2005年)6月20日に比内町・田代町を編入し、合併後10年を迎え現在に
至っています。
12
2 人口・世帯
(1)総人口の推移
国勢調査による本市の総人口(旧比内町、旧田代町を含む)の推移をみると、昭
ものの、それ以外は減少し続けており、平成22年(2010年)の総人口は、78,946
人となっています。
また、総人口に占める老年人口(65歳以上)と年少人口(15歳未満)の割合
は、平成2年を境に逆転し、平成22年(2010年)には、老年人口(65歳以上)の
割合が31.7%、年少人口(15歳未満)の割合が11.4%となり、少子高齢化が進行
しています。
図表 人口の推移
(人)
120,000
(%)
100.0
103,531
100,000
80,000
61.4
100,695
97,856
68.3
65.5
95,045
68.7
95,529
68.5
94,526
67.3
90,098
66.3
88,231
64.4
86,288
61.6
80.0
82,504
58.6
60,000
40,000
34.1
29.0
24.8
22.9
21.2
20.1
20,000
0
8.4
10.3
12.6
4.5
5.5
6.9
昭和35年
昭和40年
昭和45年
昭和50年
昭和55年
昭和60年
(1960)
(1965)
(1970)
(1975)
(1980)
(1985)
総人口
17.6
16.1
20.4
15.1
24.9
28.9
78,946
60.0
56.8
31.7
40.0
20.0
13.4
12.5
11.4
0.0
15歳未満人口
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
(1990)
(1995)
(2000)
(2005)
(2010)
15∼64歳人口
65歳以上人口
資料:国勢調査
13
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
和35年(1960年)以降では、昭和55年(1980年)にわずかながら増加に転じた
(2)世帯数の推移
国勢調査による本市の一般世帯数は、平成17年(2005年)に一時減少しました
が、平成22年(2010年)には28,442世帯となっています。
高齢化の進行とともに、65歳以上の高齢者のいる世帯も増加しており、平成22
年(2010年)の65歳以上の高齢者のいる核家族世帯は7,021世帯と、一般世帯総
数の24.7%を占めています。
また、高齢者のひとり暮らし世帯、高齢夫婦世帯についても年々増加しており、
平成22年(2010年)の高齢者のひとり暮らし世帯は3,332世帯、高齢夫婦世帯は
3,543世帯となっています。
図表 一般世帯及び高齢者世帯の推移(1985年~2010年)
(世帯)
35,000
30,000
(世帯)
27,927
27,195
27,099
28,599
25,000
3,030
2,318
20,000
1,612
15,000
10,000
5,000
0
28,317
863
1,322
2,871
2,029
昭和60年
(1985)
平成2年
(1990)
1,875
4,042
平成7年
(1995)
28,442
3,417
3,006
3,543
4,000
3,332
3,000
2,437
5,437
平成12年
(2000)
5,000
2,000
7,021
6,322
平成17年
(2005)
平成22年
(2010)
一般世帯総数
65歳以上の高齢者のいる核家族世帯
高齢夫婦世帯
高齢者のひとり暮らし世帯
1,000
0
資料:国勢調査
14
3 産業
本市の産業は、昭和35年には農林業が隆盛期であり、第1次産業就業者数の割
合が48.9%を占めていましたが、昭和45年(1970年)以降、世界的な石油危機以
6年で、市内すべての鉱山が閉山したことや農林業の衰退の影響も大きく、全体の
就業者数は 減少し続け、平成22年(2010年)には35,605人となっています。
また、地域経済の発展を目指して企業誘致に取り組み、工業団地の造成も進めら
れ、昭和50年代以降は、医療用機器、縫製、運輸、精密機械などのさまざまな企
業が操業し、鉱業技術を活用した資源リサイクル産業をはじめ、医療用機器・医薬
品製造などの健康産業は、いまや本市を支える重要な産業に成長しています。
昭和45年(1970年)以降は、社会経済の変化に伴い、卸売、小売業、サービ
ス業などの第3次産業就業者数の占める割合が最も多くなっており、平成22年
(2010年)では、第3次産業就業者数の割合が64.1%を占めています。
図表 産業別就業者数の推移
(人)
60,000
(%)
100.0
50,000
47,125
49,022
46,608
47,364
46,173
44,855
41,959
43,912
40,000
30,000
48.9
47.1
39.4
10,000
32.5
36.6
24.0
51.9
30.3
30.3
18.3
17.7
56.3
53.5
59.2
38,772
62.2
35,605
64.1
60.0
41.6
32.7
20,000
51.4
80.0
41,386
25.5
25.7
32.2
31.5
30.8
40.0
27.6
27.2
27.3
18.6
20.0
14.9
11.4
9.9
10.1
8.1
0
0.0
昭和35年
昭和40年
昭和45年
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
(1960)
(1965)
(1970)
(1975)
(1980)
(1985)
(1990)
(1995)
(2000)
(2005)
(2010)
就業人口
第1次産業
第2次産業
第3次産業
資料:国勢調査
15
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
後の不況と鉱産物価格の暴落、外国産の安い鉱物資源の輸入が大きく影響し、平成
4 大館市の現状と課題
(1)これまでの取り組み
① 総論(状況)
「新大館市総合計画」の推進期間(平成18年度~平成27年度)においては、平
成19年(2007年)の記録的豪雨、平成23年(2011年)の東日本大震災、平成25
年(2013年)の豪雨災害や、その間における歴史的な円高など、自然災害の発
生や世界経済の変動などの未曾有の出来事が続き、地域経済や市民生活にも大き
な影響を及ぼすなど難しい行政運営が求められました。
こうした中、これまでの取り組みについては、社会経済情勢の大きな変化にも
できるだけ柔軟に対応しながら、施策・事業を着実に展開してきたところです。
施策・事業の中には、成果がまだ十分にあらわれていない分野や、構造的な改
革が必要で一朝一夕には解決できず、息の長い取り組みを要するものなどもあり
ますが、市の基本問題の克服に向けたこれまでの取り組みについては、一定の成
果を上げることができたものと認識しています。
② おおむね順調な取り組み
地域経済と雇用対策は喫緊の課題であることから、地元企業や市外の企業に対
する事業拡大及び新規立地を働きかけ、企業立地の促進を図り、鉱業技術を生か
したリサイクル産業や医療用機器・医薬品製造などの健康産業が大きく成長する
とともに、畜産系企業や新エネルギー関連企業などの新たな企業立地への取り組
みを着実に進めてきました。
高速道路網の整備については、秋田自動車道の早期全線開通の要望活動を
行い、平成25年(2013年)には東北自動車道大館北 IC が開通し、平成27年
(2015年)には二ツ井白神 IC -あきた北空港 IC 間が事業化となりました。幹線
道路では、二井田片貝沼田線の早期供用開始、釈迦内松木立花線の整備促進を図
るとともに、花岡地区と国道7号を結ぶ生活道路の整備や狭隘道路の解消など、
市民生活における良好なアクセスや安全確保に努めました。
医療においては、平成19年(2007年)に市立総合病院のリニューアルを行
い、地域の医療機関との病病・病診連携を進めるなど、医療提供体制の整備につ
いても、大きな前進が図られています。
農林業については、地域農業の担い手の育成や確保、農地の集積及び農業経営
の法人化を進めるとともに、えだまめ、山の芋等の戦略作物の産地づくりや農産
物流通加工センターの整備など、将来に向けた基盤づくりを推進しています。
教育では、ふるさとの未来を切り拓く総合的人間力をおおだて型学力としたふ
16
るさとキャリア教育を実践し、全国トップクラスの学力とふるさとを愛する人材
の確保を図るなど、特色ある取り組みを行ってきました。
現れてきています。
また、厳しい社会経済情勢の中にあって、雇用改善の動きや新しい産業の芽が
育ち、地域社会では、新たな形の支え合いや、地域の課題解決のために住民自ら
が地域を元気にする地域応援プランの活動などさまざまな取り組みが生まれてき
ています。
③ 依然として成果が十分にあらわれていない取り組み
平成26年度に実施した大館市世論調査によると、新大館市総合計画の6つの都
市像ごとに、①経済基盤の確立を目指す環境と調和した産業都市では「中心市街
地の活性化」が、②自然と調和した潤いのある環境都市では「自然環境の保全と
活用」が、③健やかで生きがいのある生涯を支える総合福祉都市では「低所得者
福祉の充実」が、④生涯にわたり楽しく学べる教育文化都市では「芸術・文化の
振興」が、⑤利便性が高く安全な暮らしを支える快適生活都市では「除雪対策」
が、⑥自立した地域が共栄する地域協働都市では「男女共同参画社会の推進」が
それぞれ市民の満足度が低いことが浮き彫りになりました。
商店街の衰退、御成町南地区土地区画整理事業の遅れや故郷の自然資源を生か
した取り組み、冬期間の除雪への不満、男女平等社会の浸透などへの取り組みが
成果としてあらわれていないことがわかりました。
17
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
この結果、有効求人倍率の増加など、これまでの取り組みが徐々に成果として
(2)現状と課題
① 人口減少と少子高齢化社会の進行
[ 現 状 ]
○ わが国は、世界でも類をみないほど少子高齢化が進み、平成20年(2008年)
から長期の人口減少過程に入り、労働力人口の減少による経済の活力低下と
高齢者人口の増加による社会保障負担の増大など、これまで国を支えてきた
社会経済システムの持続可能性が危惧されています。
○ 地方においても定住人口の減少が進行していることから、交流人口の増加に
向けた取り組みや生産年齢人口の減少への対応策などにより、地域活力の創
出を図るとともに、地域の過疎化、中心市街地の空洞化、地域社会における
連帯感の希薄化などを踏まえ、少子高齢化や人口減少を見据えたまちづくり
が求められています。
[ 課 題 ]
○ 国立社会保障・人口問題研究所による本市の将来人口の見通し(平成25年
(2013年)3月推計公表)は、平成37年(2025年)に約65,000人と見込ま
れており、人口減少がこのまま進行した場合、地域経済規模や労働力人口の
減少、担い手不足による地域活力や地域機能の低下など、さまざまな影響が
懸念されることから、目指すべき将来人口を維持するための大館市総合戦略
に基づく施策を展開していく必要があります。
○ 少子高齢化や人口減少の進行に伴い、高齢夫婦世帯、高齢者のひとり暮らし
世帯が増加するなど、世帯構成も変化してきており、地域コミュニティの活
性化を図る必要性がこれまで以上に高まっています。
○ 本市が持続可能な自治体を維持するためには、人口構造や世帯構造の変化が
もたらす課題に対して市全体で取り組み、人口減少に対応したまちづくりが
必要となります。
② 価値観の多様化
[ 現 状 ]
○ 経済力や、それに伴う生活水準、教育水準の高まりなどを背景とした価値観
や暮らし方の多様化の動きは、社会経済情勢の変動や高度化、複雑化する情
報の影響などを受けてさらに進展しています。
○ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)といった、これまで以上に
生活の質を重視する傾向が強まる中で、一人ひとりの個性や能力が生かさ
れ、多様化する個々の暮らし方を尊重しながら、その個性や活力を地域社会
18
にも反映し、社会全体として豊かさを実現できるような仕組みが求められて
います。
○ 人口減少・少子高齢化の進行により、仕事と子育て・老親の介護との両立と
いった問題を抱えるなど、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
は、今後ますます重要となります。
○ 本市では核家族化、小家族化が進み、多様化する価値観や不安、悩みを共有
する機会が減少し、地域で孤立することも考えられることから、地域内での
見守りなどの支援体制の強化が必要です。
③ 環境保全への取り組み
[ 現 状 ]
○ 地球温暖化や生態系の崩壊、資源の枯渇など、地球的規模での環境問題が深
刻化しており、限られた資源を有効に活用し、自然環境の保全に重点を置
く、環境負荷の少ない社会システムづくりが求められています。
○ 東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故後、原子力発電停
止による電力不足等を受け、太陽光、風力、バイオマス等の再生可能エネル
ギーが注目されており、現在の自然環境を保全し、次の世代へ引き継いでい
くために、環境整備や教育など、幅広い分野での取り組みを展開していくこ
とが求められています。
[ 課 題 ]
○ 豊かな資源を次の世代へ引き継いでいくことは、今後のまちづくりにおいて
重要な視点であり、あらゆる分野においても「※環境共生社会」や「※循環
型社会」の構築に向けた取り組みを展開していくことが求められます。
※ 環境共生社会:自然環境の価値をこれ以上損なわず適正に保全・利用し
たり、自然環境への負荷を減らすことによって、豊かな自然環境を将来
にわたって継承し、その恵みを持続的に得ることができる社会のこと。
※ 循環型社会:廃棄物等の発生抑制、循環資源の循環的な利用及び適正な
処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境への負
荷ができる限り低減される社会のこと。
19
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
第2章
[ 課 題 ]
④ 安心・安全に対する関心の高まり
[ 現 状 ]
○ 世界各地で大規模な自然災害が多発している中で、国内でも東日本大震災
等、大規模な自然災害が発生し、安心・安全への意識が高まっています。
○ 笹子トンネル天井板落下事故などを契機として、これまで整備してきた道
路・橋梁、水道施設などの都市基盤や公共施設の老朽化対策などが深刻な問
題となっており、対応が急がれています。
○ 犯罪の増加や低年齢化、学校への不法侵入、食品の安全性の問題、さらには
健康を脅かす感染症の発生等を背景に、安心・安全な地域づくりがこれまで
以上に求められています。
[ 課 題 ]
○ 国内でさまざまな自然災害が発生する中で、本市でも東日本大震災で広範囲
にわたる停電、物資不足を経験し、また、平成25年8月9日には今までに
経験したことのない豪雨による河川の氾濫、農地や山林、さらには観光地ま
で被害に遭うなど、復興に長い年月を要したことから、引き続き減災対策は
重要となります。
○ これまでに整備された公共施設や社会資本の老朽化により、維持管理・更新
コストの占める割合が加速的に増大すると想定され、公共施設等の整備にあ
たっては、平成28年度中に策定する公共施設等総合管理計画に基づき、施
設の廃止、集約化などを見据えたより効率的な手法へと移行していくことが
求められます。
○ 犯罪等に関しては、高齢化による歩行者、運転者の交通安全対策は今後さら
に重要性が高まることが考えられます。
○ 近年増加している食品の安全性やさまざまな感染症に対応する危機管理体制
の充実も市民の安全を確保する取り組みとして重要となります。
⑤ 地域経済の変化
[ 現 状 ]
○ 平成20年(2008年)に生じたリーマンショック以降の世界的な経済危機の
影響を受け、国内の経済を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありま
す。
○ 経済活動のグローバル化や情報化などの影響を受け、※ TPP(環太平洋経
済連携協定)のような多国間貿易協定参加に向けた動きが加速化するなど、
あらゆる産業分野において、国際間・地域間の競争が激化しています。
20
※ TPP:環太平洋パートナーシップ(Trans-Pacific Partnership)協定
自由に行き来できるよう、各国の貿易や投資の自由化やルールづくりを
進めるための国際約束(条約)。
○ 失業や非正規雇用の増加などにより、生活に不安を感じる人々の増加、貧困
や格差の拡大などが深刻化しており、景気の回復による就労機会の増加とと
もに、社会・経済の活力を高めるためにも、若者・女性・高齢者などの社会
参加が求められています。
○ 食料の安全性や事業活動全般にわたる環境負荷の軽減といった観点が競争力
として重視されること、地域性を前面に出した商品やサービスが注目される
など、地域産業にとっての新たな方向性も見え始めています。
○ 外国からの来訪者や旅行者が増加しており、新たな交流機会が広がっていま
す。
[ 課 題 ]
○ 本市の基幹産業である資源リサイクル産業や健康産業をはじめ、多様な産業
構造を生かした新たな柱となる産業の創出のほか、歴史や文化を取り入れた
観光の振興を図るなど、市内の産業を生業とし、さまざまな世代の市民がこ
れからも “ 地域で暮らす ” ことができるよう、具体的な取り組みを進めてい
くことが今後も重要となります。
○ 人口が減少する中で、地域経済の活性化や賑わいの創出に向けて、国内外か
らの交流人口の拡大を図るとともに、まちの発展のために必要な情報や知恵
の獲得を目指し、幅広い分野で連携交流を促進していくことが求められま
す。
⑥ 地方分権の進展と市民協働のまちづくり
[ 現 状 ]
○ 国の主導により、構造改革や三位一体改革、地方の行財政改革などが推進さ
れてきた中で、市町村の役割は大きなものとなり、多様化する市民ニーズや
行政課題に的確に応えていくため、自律的な行政運営体制を確立する必要が
あります。
○ 国においては、平成26年9月に「まち・ひと・しごと創生本部」を発足さ
せ、人口減少対策や地域活性化など「地方創生」に向けた動きを加速化して
います。
21
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
太平洋を取り囲む国々の間で、モノやサービス、投資などができるだけ
[ 課 題 ]
○ 国の示す地方分権、地域主権への取り組みに対し、的確な対応をしながら、
安定した行政運営を図っていく必要があります。
○ 行政自ら行財政改革を積極的に推進し、効率化、適正化に努めるとともに、
本市の目指す姿である市民と行政による協働のまちづくりを一層推進してい
くための取り組みが重要となります。
○ 限られた財源や人材(人財)を有効活用し、多様な地域課題に対応していく
ため、まちづくりの過程や実践において、市民参画を促進し、これまで行政
が担ってきた分野での活動を推進するとともに、行政と市民をはじめ、ボラ
ンティア団体、NPO、企業との協働によるまちづくりを推進していくこと
が求められています。
○ 市民がこれまでのような行政サービスの受け手から、まちづくりの主体と
なっていくよう、市民参加の仕組みづくりの充実が必要となっています。こ
うした市民参加のまちづくりのためにも、市民と行政との信頼関係の醸成が
求められています。
(3)子どもサミットからの提案
子どもサミットは、市内のすべての小・中学校の児童生徒をメンバーとし、
それぞれがまちづくりの取り組みを考え実行しています。毎年8月と12月に
「大館市子どもサミット代表会議」を行い、活発な意見交換や交流を通して地
域に元気を発信しています。
このたび、代表会議の中学生メンバー16人から本市のまちづくりについて提
案をいただきました。明日の大館を担う子どもたちの提案を市政に反映し、大
館の未来につなげていきます。
① 結婚・子育て・教育について
◇小・中・高校生が大人になったときに大館で仕事がしたいと思えるよう、ふ
るさとキャリア教育の推進が必要である。
【市の考え】 ふるさとキャリア教育により、ふるさとを愛し、地域で自立する
人財の育成、即ち、大館を思う心、社会で役に立ちたいと思う心が
培われることから、本市独自のふるさとキャリア教育をさらに推進
します。
◇産婦人科医院、保育園などの施設の充実とともに、子どもがいる家庭が移住
22
してきた際に住居を提供したり、出産の際にベビー用品を提供するなど、安
心して出産・子育てできる環境を整えることによって、移住者が増える。
包括支援センターの設置、空き家バンクを活用した住居のあっせん
などにより、出産から子育てまで切れ目ない環境づくりを目指しま
す。
◇首都圏の女性をターゲットにした婚活を組み入れた農業体験ツアーを行ってみ
る。
【市の考え】 現在も首都圏の女性を迎えての農業体験を通じた婚活ツアーを実
施していますが、今後は、農業だけではなく、自然を活用した山菜
採り、トレッキング、教育旅行など、本市の魅力を存分に味わうこ
とができるさまざまな体験メニューを用意し、交流人口の拡大を図
ります。
② 産業・雇用について
◇大館で働きたいと思う移住者に対し、空き家を提供するほか、「大館で働き
ませんか?」と呼びかけ、その際の交通費を負担するなど、他県からの労働
力を増やす。
【市の考え】 豊かな自然、豊富な地域資源、子どもたちの高い学力、有効求人
倍率の高さなど本市の持つ魅力・特性を多様な機会に全国に情報発
信し本市の認知度を高めるとともに、空き家リフォーム助成などの
移住希望者に対する支援制度、新規就農者や起業、創業を目指す方
への支援制度を充実し、A ターン・移住の促進による労働力の確保
に努めます。
◇ふるさと納税を利用するなど、市内の事業者と協力し、大館で人気のある特
産品を知ってもらう機会を増やす。
【市の考え】 今後設立予定の地域連携型 DMO が中心となり、自治体、商工団
体、観光協会、事業者等と連携した観光地域づくりを進める中で、
「秋田犬」、「きりたんぽ」、「比内地鶏」、「曲げわっぱ」などの地域
資源のブランド力の向上などとともに、ふるさと納税の利用も含
め、さまざまなパブリシティ活用などによる販売促進を進め、本市
特産品の全国的な認知度の向上を図ります。
◇インターネットを活用した仕事を増やすことで、若い人が仕事を求めて都市
23
第2章
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
【市の考え】 市立総合病院での里帰り出産の拡充、保育園の増設、子育て世代
部へ流出する状況を抑えるほか、他の地域とのさまざまなつながりを持てる
ようになる。
【市の考え】 起業・創業希望者に対して、起業・創業に必要な設備費、広告
費、備品購入費の一部への助成支援を行い、若者の多様なニーズに
応じた働く場を確保します。
③ 観光について
◇自然豊かで空気がとてもきれい、人々がとても優しい、そして、自然災害が
少ないという大館のよいところや「きりたんぽ」や「鶏めし」などをもっと
アピールし、都会にはない大館のありのままのよさを生かしていくことで、
「未来創造都市」につながっていくのではないだろうか。
【市の考え】 豊かな自然、豊富な温泉資源、伝統的な食文化などのブランド力
を高め、体験型観光、滞在型観光を進めます。
◇ NHK の大河ドラマの「真田丸」のスタートに伴い、大館にある真田幸村
の墓をアピールするほか、吉田松陰との関わりや戊辰戦争にも関わりのある
大館神明社、扇田神明社などの歴史・文化資源にもスポットをあててはどう
か。
【市の考え】 市が策定を進めている歴史的風致維持向上計画において、歴史・
文化資源を含めた地域資源に光をあて、市民が自信と誇りを持てる
まちづくりを進めていきます。
◇旅の休憩、お土産の購入、大館の歴史を知る、きりたんぽ製作体験、秋田犬
に会える、大館のすべてをここで知ることができる施設をつくり、観光客を
呼び込む。
【市の考え】 あきた未来づくりプロジェクト事業などを活用しながら、大館駅
周辺に秋田犬を主体とした観光拠点施設や伝統工芸体験、物産館機
能などを備えた交流拠点施設を整備し、交流人口の拡大を目指しま
す。
24
④ 暮らし・まちづくりについて
【市の考え】 ふるさとキャリア教育の観点から、小中学生による雪かきボラン
ティアを積極的に取り入れ、地域で支え合う体制・活動を充実させ
ます。
◇未来の大人として、私たちに何ができるかを考えていきたい。伝統や歴史や
誇り、人と人とのつながりのある大好きな大館を「未来創造都市」にしてい
けるよう考えたい。
【市の考え】 先人から受け継いだ歴史・伝統・暮らしなどを世代ごとに未来に
伝えていきながら、皆さんの世代が自信と誇りを持てるような大館
を創り上げます。
25
大館市を取り巻く現状
とこれからの課題
第2章
◇小中学生が高齢者の雪かきボランティアをし、高齢者の負担を減らす。
第2部
基本構想
● 第1章 将来像
● 第2章 まちづくりのフレーム
● 第3章 施策大綱
第1章 将来像
1 まちづくりの基本的な考え方(基本理念)
新たなまちづくりでは、これまで先人の取り組みによって、本市の発展の礎と
なってきた自然の恩恵や人々の暮らし方、生業を築くための知恵や技術といった地
域資源・特性を生かし、市民とともに「ひと」、「暮らし」、「まち」が相互に関わり
合いながら、本市の未来につながるものがたり(歴史)をつくることをまちづくり
の基本的な考え方(基本理念)として位置付け、
「大館の未来を紡ぐものがたりづ
くり」とします。
図表 まちづくりの基本理念
交流
「history」
賑わい
育成
↑
「story」
まち
大館の
ひと
未来を紡ぐ
ものがたりづくり
「company」
「family」
暮らし
活力
繋がり
安心
掘り起こし
活 用
地域の自然・人材・営み
(地域資源・特性)
市民協動・行財政運営
28
◎ 大館の未来を紡ぐものがたりづくりを進めるために
基本理念である「大館の未来を紡ぐものがたりづくり」では、「ひと」、「暮ら
し」、「まち」が相互に関わりながら、本市独自の取り組みであるふるさとキャリ
ア教育をはじめとする学びの場を生かし、子どもたちの自立する気概と能力を育
て、地域で自立する人財、大館の発展に貢献する人財を育成する「ひとづくり」
を根幹とします。
また、「ひと」と「暮らし」の中で生まれるつながりを大切にし、互いに支え
合い、将来にわたって安全・安心な「暮らしづくり」、市民の「暮らし」の安定
まざまな活力を資源とする「ひと」の交流や「まち」に賑わいを生み出す「もの
づくり」
、「物語づくり」により、快適な暮らしのできる生活環境を整備する「ま
ちづくり」を総合的に進め、将来の大館を市民とともに創造することを目指しま
す。
さらに、「ひとづくり」、「暮らしづくり」、「ものづくり」、「物語づくり」、「ま
ちづくり」を支える持続可能な行財政運営を「まちそだて」とし、各分野で基本
理念に基づく取り組みを推進します。
図表 大館の未来を紡ぐものがたりづくりを進めるために
ひ と づ く り
ふるさとキャリア教育
子どもたちの自立する気概と能力
暮 ら し づ く り
市民同士の支え合い、協働による取り組み
将来にわたる安全・安心な地域づくり
も の づ く り
物 語 づ く り
多様な産業集積
匠の技
豊かな自然や歴史文化
交流人口の拡大
快適な暮らしのできる生活環境
ま
ち
づ
く
り
ま
ち
そ
だ
て
「ひとづくり」、
「暮らしづくり」、
「ものづくり」、
「物語づくり」、
「まちづくり」を支える持続可能な行財政運営
29
第1章
将来像
に向けて、多様な産業や匠の技、豊かな自然や歴史文化といった「まち」のさ
2 大館市の将来像・都市像
基本理念に基づくまちづくりを推進するために、各施策分野においては、市民と
ともに「大館の未来を紡ぐものがたり」を創り出す5つの都市像を示します。
また、この5つの都市像に “ 行財政運営 ” を加えた6つの基本目標とともに、将来実
現したいまちの姿を将来像としてあらわします。
図表 将来像の実現に向けたまちづくりのイメージ
まちづくりの基本的な考え方
(基本理念)
大館の未来を紡ぐものがたりづくり
[ ものがたりを創り出す5つの都市像・行財政運営の指針 ]
(6つの基本目標 )
・まちや暮らしのなかで市民が活躍し、次代を育む “ 教育文化都市 ”【ひとづくり】
・健康で、互いのつながりを大切に支え合う “ 健康福祉都市 ”【暮らしづくり】
・地域の特性を活かし、暮らしを支える活力を興す “ 産業創造都市 ”【ものづくり】
・暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む “ 多文化交流都市 ”【物語づくり】
・豊かな自然とともに快適に暮らせる “ 環境共生都市 ”【まちづくり】
・持続可能なまちづくりを支える “ 行財政運営 ”【まちそだて】
実現したい大館市の将来の姿
(将来像)
匠と歴史を伝承し、誇りと宝を力に変えていく
「未来創造都市」
30
(1)将来像
人口減少と少子高齢化が進行する中で、これからのまちづくりを推進していくた
めには、市民一人ひとりが、現在の社会環境を認識し、ともに人やまちを未来へ継
承する持続可能なまちづくりを行っていくことが重要です。
本市では、先人の英知と努力によって、匠の技をはじめ、今日の地域の発展を支
えるさまざまな歴史を築き上げてきました。
この良き歴史とともに継承し、まちの誇りとして受け継がれた地域特性(「宝」)
を将来のまちづくりの活力(「力」)に変え、未来へ向けてさらなる発展を目指しま
す。
このようなこれからのまちづくりの取り組みに向けた理念を踏まえ、本市の将来
像を次のように定めます。
実現したい大館市の将来の姿
(将来像)
匠と歴史を伝承し、誇りと宝を力に変えていく
「未来創造都市」
31
将来像
第1章
(2)都市像・行財政運営の指針(基本目標)
基本理念に基づくまちづくりを実践し、市民が魅力を感じるまちを実現していく
ために、次の5つの都市像と行財政運営の指針からなる6つの基本目標をあらわし
ます。
1:まちや暮らしのなかで市民が活躍し、次代を育む “ 教育文化都市 ”
(子育て支援、教育、文化施策)【ひとづくり】
次代を担う子どもたちを安心して生み育てることができるよう子育てを支える環
境づくりを進めるとともに、将来親となる世代の婚活支援策など、少子化対策を推
進します。
また、ふるさとキャリア教育を中心とした郷土への愛着や誇りを持ち、本市の将
来を担う人財の育成やまちづくりへの参加意欲の高揚により、市民が主役となって
まちや暮らしの中で活躍し、次世代を育む “ 教育文化都市 ” を目指します。
2:健康で、互いのつながりを大切に支え合う “ 健康福祉都市 ”
(保健、医療、福祉、市民協働、安全・安心施策)【暮らしづくり】
保健・医療・福祉が連携し、市民の健康寿命の延伸を図りながら、地域で暮らす
上で支援の必要な高齢者や障害のある人が安心して暮らすことのできる支援体制や
環境整備を進めるとともに、身近な地域において、協働のまちづくりを強化する環
境を整えます。
また、市民の誰もが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、防
災、防犯、克雪対策など、安全・安心な市民生活を支えるさまざまな取り組みを推
進し、幅広い世代、立場の人が健康で互いに支え合う、人と人とのつながりを大切
にした “ 健康福祉都市 ” を目指します。
3:地域の特性を活かし、暮らしを支える活力を興す “ 産業創造都市 ”
(産業振興施策)【ものづくり】
持続可能な地域経済の実現に向けて、本市の持つ「ものづくり」力の向上、新分
野の展開や販路拡大への支援、産業人材の育成に積極的に取り組むとともに、既存
の産業間の連携による※6次産業の振興を図ります。
また、新たな柱となる産業の育成に向けて、市全体を観光資源と捉え、歴史・文
化を生かしたイベント開催や本市の地域資源を生かした体験型ツーリズムの誘致な
ど、物語のある観光振興による交流人口の拡大を図るほか、地域の特性を生かした
新たな産業の育成に取り組み、暮らしを支える活力を興す “ 産業創造都市 ” を目指
します。
※6次産業:1次産業(農業)×2次産業(加工)×3次産業(情報サービス)=6次産業
農産物の生産(1次産業)から加工(2次産業)・販売(3次産業)までを手掛ける総合産業のことを指します。
32
4:暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む “ 多文化交流都市 ”
(地域間交流、交流人口の拡大、A ターン・定住促進施策)【物語づくり】
大館囃子の音色が響く大館城下の歴史的風致をはじめ、食文化としての「きりた
んぽ」や「とんぶり」、天然記念物の「秋田犬」や「比内鶏」、古くから続く観光資
源の「大文字」や「アメッコ市」、伝統工芸品の「曲げわっぱ」など、市全体の歴
史・文化資源に光をあてた「物語づくり」によるまちづくりや本市の歴史や文化に
ゆかりのある地域との交流を進め、国内外からの交流人口の拡大を図るとともに、
文化交流都市 ” を目指します。
※Aターン:秋田県への U ターン・I ターン・J ターンの総称。
秋田出身の方もそれ以外の方も、秋田に来てほしいとの願いを込めて、オールターン(ALL Turn)の “A” と
秋田(Akita)の “A” とをかけた言葉。
5:豊かな自然とともに快適に暮らせる “ 環境共生都市 ”
(生活環境、社会基盤、環境保全・循環型社会施策)【まちづくり】
本市の豊かな自然との共生を図るために、森林や河川の保全等を推進し、土砂災
害の防止、水資源の涵養等に努め、住環境をはじめ、快適な生活環境、交通機関等
の整備を図り、地域住民の暮らしやすい生活環境を維持するとともに、ごみの減量
化や資源化の推進、再生可能エネルギーの普及を促進し、人と地球にやさしく、世
代を問わず多くの市民が豊かな自然とともに快適に暮らせる “ 環境共生都市 ” を目
指します。
6:持続可能なまちづくりを支える “ 行財政運営 ”
(行財政施策)【まちそだて】
市民や事業者の力がより発揮しやすい環境づくりに取り組み、将来に向けた健全
な財政基盤、市民に信頼される行政サービスの提供に努めます。
また、県や本市と関わりのある全国の自治体との連携によって、北東北の交流拠点
として行政、産業、教育、文化等幅広い分野で持続可能なまちづくりを支える “ 行
財政運営 ” を目指します。
33
第1章
将来像
本市への※Aターンや定住を促進し、暮らしやまちの中に賑わいと交流を生む “ 多
第2章 まちづくりのフレーム
1 将来人口
国や県では、これからも人口減少が進むものと予想しており、本市においても同
様に、現状の推移では、人口減少が進むことが見込まれています。
第2次新大館市総合計画のもと、安心して子どもを生み育てることができる環境
の整備や、生活環境の整備、雇用の場と就業機会の拡大、A ターン・定住の促進な
ど、さまざまな施策に積極的に取り組むことによって、著しい人口の減少に歯止め
をかけていきます。
なお、本計画期間においては、大館市人口ビジョンに平成27年国勢調査速報値
を用いて推計した目指すべき将来人口との整合を図り、平成37年(2025年)の
66,020人に 向 けて、 本計 画の 最終 年で ある 平成35年(2023年 )の 総人 口 は 約
68,000人を見込んでいます。
図表 計画期間における人口推移の見通し(推計値)
(人)
90,000
80,000
2010年
78,946
※
2015年
74,153
70,000
2020年
70,089
64,962
60,000
50,000
2025年
66,020
69,816
平成35年(2023年)
2030年
62,135
2035年
58,562
60,155
2040年
55,249
55,586
約68,000人
2045年
52,172
2050年
49,397
2055年
46,923
51,181
46,837
2060年
44,816
42,718
40,000
38,839
国立社会保障・人口問題研究所の推計
30,000
35,237
目標とする将来人口推計(人口ビジョン)
20,000
平成22年
(2010年)
平成32年
(2020年)
平成42年
(2030年)
※ 2015年の値は平成27国勢調査速報値
34
平成52年
(2040年)
平成62年
(2050年)
平成72年
(2060年)
資料:大館市人口ビジョン
2 大館の目指す8年後の姿
第2次新大館市総合計画で目指す姿を描くとき、大館の豊かな自然環境の中で、
歴史や文化を再発見しながら、子どもたちの高い学力、高い有効求人倍率を強みと
捉え、伝統産業や活発な企業活動の中で活躍されている就業者、基幹産業を支えて
いる農林業従業者、地域貢献されている高齢者など、市民や企業など「オールおお
だて」で「持続可能な大館」が実現している姿です。
1:大館の次代を担う人材(人財)の育成 【ひとづくり】
トップサービス」体制が整備され、子どもの成長に応じた切れ目ない支援に
よる子育てしやすい環境となっています。
○ ふるさとキャリア教育により地域の発展に貢献できる人材が育つとともに、
産学官等の連携や市民との協働による取り組みが活発に行われています。
2:安心して暮らせる地域社会の形成 【暮らしづくり】
○ 保健・医療・福祉が連携して市民が健康で安心して暮らせる支援体制や環境
整備が整い、健康寿命の延伸が図られています。
○ 防災、防犯、克雪対策などの取り組みの強化により、市民生活を支える環境
が整備され、世代を問わず多くの市民が安全・安心に暮らせる環境となって
います。
3:地域の特性を活かした産業の振興 【ものづくり】
○ えだまめなどの重点戦略作物、比内地鶏などとの複合経営や6次産業化が推
進され、農産物の高付加価値化が図られ所得が向上しています。
○ 資源リサイクルや健康産業をはじめとする多様な産業が集積される特性を生
かしながら、産業界との連携による奨学金支援制度の充実により、新たな雇
用が創出されています。
35
第2章
まちづくりのフレーム
○ 子育ての相談(妊娠、出産、子育て、就学等)ができる「子育て版ワンス
4:賑わいの創出による移住・交流人口の拡大 【物語づくり】
○ 忠犬ハチ公の「秋田犬」ブランド力を活用するとともに、伝統工芸品を生か
した体験型観光の促進により、国内外からの交流人口が増加し活性化が図ら
れています。
○ Aターン希望者に対する支援策の充実とシングルペアレント支援などにより
移住・定住人口の拡大が図られています。
5:快適に暮らせる住環境の整備と循環型社会の形成 【まちづくり】
○ 空き家対策の強化などによりさまざまな世代にとって暮らしやすい住環境が
整備されるとともに、コミュニティ FM の整備などにより緊急時の円滑な
情報伝達手段の確保など、地域格差のない情報通信基盤の整備が図られてい
ます。
○ 限られた資源を有効活用するとともに、ごみを資源に変える取り組みや太陽
光発電施設の整備が進むなど高い環境意識が定着しています。
6:持続可能な行財政運営の確立と広域連携 【まちそだて】
○ 事務事業の見直しや民間活力の積極的な導入など、効率的な職務の遂行によ
り持続可能な行財政運営が行われています。
○ 秋田県や他の自治体との連携・協力により行政区域を越えた広域での事業展
開を推進し北東北の拠点となっています。
36
3 4つの重要な視点
「大館の目指す将来像」を実現するためには、常に変化し続ける社会情勢を見据
えつつ、中長期的な視点に立ち、人やまちを未来へ継承する持続可能なまちづくり
を行っていくことが重要です。
また、人口が減少する社会にあっても、地域で暮らす人々が安全で安心して暮ら
すことができ、しっかりとした産業経済基盤に支えられたまちと、さらには、交流
人口の拡大による発展を実現するために、次の4つの視点が重要になります。
(1)ふるさとキャリア教育を活かした人材育成【ひとづくり】
担う人財の育成やまちづくりへの参加意欲の高揚により、市民が主役となってま
ちや暮らしの中で活躍し、次世代を育むまちを目指します。
(2)安全・安心な地域社会の形成【暮らしづくり】
市民の健康寿命の延伸を図りながら、必要な支援を受けながら、住み慣れた地
域で高齢者や障害のある人が安心して暮らすことのできる仕組みづくりを進めま
す。
また、地域の支え合いをはじめ、防災、防犯、克雪対策など、安全・安心な市
民生活を支えるさまざまな取り組みを推進し、健康で互いのつながりを大切に支
え合うまちを目指します。
(3)地域資源の活用と起業支援による産業振興【ものづくり】
人口定住に結びつく持続可能な地域経済の実現に向けて、本市の持つ「ものづ
くり」力の向上、新分野の展開や販路拡大への支援、産業人材の育成に積極的に
取り組むとともに、農商工連携などによる6次産業の振興を図ります。
(4)交流人口の拡大と地域連携DMOによる賑わいの創造【物語づくり】
市全体の歴史・文化資源に光をあてた「物語づくり」によるまちづくりや本市
の歴史や文化にゆかりのある地域との交流を進めるとともに、※地域連携 DMO
による国内外からの交流人口の拡大を図り、本市への A ターンや定住を促進し
ます。
※地域連携DMO:Destination Marketing / Management Organization
地域全体の観光マネジメントを一本化する、着地型観光(観光客の受入先が地元ならではのプログラムを
企画し、参加者が現地集合、現地解散する新しい観光の形態)のプラットフォーム組織。
37
第2章
まちづくりのフレーム
ふるさとキャリア教育を中心とした郷土への愛着や誇りを持ち、本市の将来を
4 4年間で推進する “ 4つの戦略 ”
第2次新大館市総合計画の期間である8年後の「大館の目指す姿」を見据えつ
つ、
「前期基本計画」の期間である4年間で、“ 4つの戦略 ” を重点的に推進します。
また、進捗状況及び成果について十分な精査・分析を行いながら、“ 4つの戦略 ”
を推進します。
なお、平成32年度から平成35年度までの4年間において推進する戦略について
は、「後期基本計画」において見直しを図っていきます。
戦略Ⅰ 『健やかに次代を育む施策の推進』【ひとづくり】
次代を担う子どもたちを安心して生み育てることができるよう、子育て
を支える環境づくりによる施策を進めるとともに、ふるさとキャリア教育
の推進による将来の大館を担う人材(人財)の育成を図ります。
●保育料助成制度の充実(すこやか子育て支援事業)
●医療費助成制度の充実
●住宅リフォーム支援事業(子育て支援)
●企業人材確保支援型奨学金事業(仮称)
●ふるさとキャリア教育夢事業
●どこでも博物館事業 など
戦略Ⅱ 『支援連携と新たな地域社会の形成』【暮らしづくり】
保健・医療・福祉が連携し、地域で暮らす上で支援の必要な人が安心して
暮らすことのできる支援体制や環境整備を進めます。
また、市民が協働し支え合うことで安心して暮らせる基盤を整備します。
●大館版 CCRC 導入事業
●地域包括ケア体制整備事業
●看護福祉大学生による機能別消防団員の充実事業
●消防団機動分団化事業
●コミュニティ FM 設置事業 など
38
戦略Ⅲ 『地域の特性を活かした産業振興』【ものづくり】
名産である「えだまめ」の拡大や6次産業化の促進など、大館の持つ産業
の磨き上げを進めるとともに、新たな産業の創出のための支援を行い、大
館の産業基盤の拡充を図ります。
●次世代経営6次産業化チャレンジ事業(えだまめ等加工設備)
●園芸メガ団地整備事業
まちづくりのフレーム
第2章
●耕作放棄地発生防止作付推進事業
●農業夢プラン応援事業
●どじょう養殖技術開発等支援事業
●ふるさと就職奨励事業(仮称)
●新技術・新商品開発等支援事業
●創業者のための補助金(創業支援事業) など
戦略Ⅳ 『交流人口の拡大と A ターン・定住促進』【物語づくり】
新たな柱となる観光産業の育成に向けて、市全体を観光資源と捉えた、物
語のある観光振興による交流人口の拡大を図るほか、大館の魅力の発信と
生活環境を整えることで定住促進を図ります。
●地域連携 DMO の設立事業
●あきた未来づくりプロジェクト事業(交流拠点施設整備)
●インバウンド体制整備事業
●地域資源の海外及び全国発信の強化事業
●ペットと泊まれる宿泊施設整備事業
●移住プロデューサー事業(地域おこし協力隊)
●住宅リフォーム支援事業(空き家対策・移住支援)
●子育て世代・シングルペアレントの移住促進事業
●都市圏からの移住促進事業(モニターツアー、おためし移住等) など
39
第3章 施策大綱
1 まちや暮らしのなかで市民が活躍し、次代を育む
“ 教育文化都市 ”
【ひとづくり】
[ 子育て支援、教育、文化施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
1−1 子育て支援
子どもを安心して生み育てられるよう、新たな子育て支援制度による保育サー
ビスや育児不安の解消等、総合的な子育て支援の充実に努めます。
また、子育て家庭の多様な要望や課題について、1つの窓口で子育てに関する
相談(妊娠、出産、子育て、就学等)ができる「子育て版ワンストップサービ
ス」を充実させるほか、幅広い世代の交流を通じて、市全体で子育てを応援する
仕組みづくりを進め、子どもの成長に応じた切れ目ない支援と子育てしやすい環
境づくりを図ります。
1−2 学校教育・青少年健全育成
児童生徒が一人ひとりの個性と能力を伸ばし、生きる力と豊かな人間性の形成
につながるよう、学校教育の充実、教育環境の整備を進めるとともに、本市独自
のふるさとキャリア教育の推進により、ふるさとを愛し、地域で自立する人財の
育成に取り組みます。
また、「未来人財プロジェクト」、「大館型学力育成」、「百花繚乱作戦」、「子ど
もハローワーク」、「縦の一貫、横の連携」など、さまざまな展開によるふるさと
キャリア教育のさらなる推進を図りながら、大館ならではの学びの場を拡充しま
す。
さらに、地域ぐるみで子どもを守り育てる社会環境づくりを進め、子育て・教
育を通じて子どもたちの健全育成に取り組みます。
子どもサミット
40
子どもハローワーク
1−3 生涯学習
市民の主体的な学習意欲を大切にした学習機会を通じて新たな知識や人との出
会いの場につながるよう、生涯にわたって自己を高めていくことができる学習環
境づくりを推進します。
また、学習成果をふるさとキャリア教育やまちづくりに生かすことができる「知
の循環型社会」の醸成を図ります。
1−4 スポーツ・レクリエーション
に対応したスポーツ・レクリエーション活動に取り組めるよう、施設・設備の改
修等、安全に利用できる環境づくりを進めます。
また、競技スポーツ大会等の開催を通じて、市民や地域間の交流の拡大につなげ
ます。
1−5 地域文化の振興
市内の郷土芸能をはじめ、さまざまな文化財、歴史と風土に根ざした地域文化
に対する理解を深め、郷土を愛する意識の醸成や市の歴史・文化を次世代に継承
していくためにも、歴史まちづくり法を活用したまちづくりを進め、各種団体と
も連携しながら有形・無形の貴重な歴史・文化の保護活動を支援し、文化財を地
域資源として有効活用できるよう保護体制の充実を図ります。
野球教室
きりたんぽまつり
大館神明社例祭
41
第3章
施策大綱
市民が自身の健康づくりの一環としてスポーツに親しみ、また、多様なニーズ
2 健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“ 健康福祉都市 ”
【暮らしづくり】
[ 保健、医療、福祉、市民協働、安全・安心施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
2−1 健康づくり・保健活動
市民の健康づくり意識の高揚を図るとともに、自ら生活習慣の改善や健康の保
持増進、病気の早期発見・早期治療へとつながるよう、各種健診(検診)の充実
に努めるほか、ライフステージごとの健康づくりを進めます。
特に国民健康保険では、生活習慣病の予防を重視し、被保険者の健康増進を促
すことで医療費の適正化を図ります。
2−2 高齢者福祉
高齢期を迎えても自分らしく、生きがいを持って暮らせるよう社会参加の場づ
くりに努めるとともに、介護や支援が必要な高齢者を地域で支え合い、生活支援
サービスなど、高齢者が安心して暮らせる支援体制の充実を図ります。
また、高齢者が要介護状態にならないよう、介護予防を推進するとともに、地
域包括ケア体制の構築に向けて、介護サービスの充実をはじめ、在宅医療・介護
連携の推進や認知症施策など、介護が必要となった高齢者に対し、適切な支援を
行います。
2−3 障害者福祉
障害があっても家庭や地域で自分らしく、安心して暮らすことができるよう、
生活介護、自立訓練並びに就労支援など、地域での自立を支援するためのサービ
スの提供とともに、必要とされる情報の提供や相談体制の整備に努め、障害のあ
る人も隔たりなく社会参加できる支え合いのある地域づくりを進めます。
2−4 地域福祉
誰もが安心して暮らせる地域づくりに向けて、福祉教育、啓発・広報活動等を
通じて福祉意識の醸成に努めるとともに、市民、行政、サービス事業者、関係機
関が互いに連携して地域での子育て支援、高齢者への声かけ、除雪、災害時の避
難行動支援など、身近な生活課題や福祉課題について助け合いながら支援できる
体制やボランティアなど、担い手の確保・育成を推進します。
42
2−5 医療
市民が安心して適切な医療が受けられるよう、かかりつけ医の必要性について
周知を図りながら、引き続き総合病院・扇田病院の機能分化と連携を推進し、医
療体制の充実を図ります。
また、医師会や介護施設等との連携を構築し、地域包括ケア体制の中で、あわ
せて在宅医療への取り組みを推進します。
2−6 地域コミュニティ・協働によるまちづくり
くりを定着させるための仕組みを構築するとともに、地域におけるボランティア
等の自主的な活動を促進します。
また、地域の実情に応じた地域活性化対策を講じ、集落機能の維持を図ります。
2−7 男女共同参画・人権
家庭や地域、職場において男女共同参画意識の浸透や仕事と生活の調和(ワー
ク・ライフ・バランス)の実現を図り、市民一人ひとりが、個性と能力を発揮
し、誰もがいきいきと暮らすことができる地域社会の実現を目指します。
また、市民一人ひとりが人権意識を高め、いじめや虐待、差別や偏見など、あ
らゆる人権問題の解消を目指し、さまざまな機会を通じて、市民と行政が一体と
なって人権教育や意識啓発などに取り組みます。
2−8 消防・救急救助体制・防災
市民の生命と財産を守り、多様化する生活形態に対応した常備消防及び救急救
助体制を整備します。
また、地震や風水害など、市民と行政との「自助」・「共助」・「公助」による防
災意識の普及に努め、いざというときに迅速な対応がとれるよう、関係機関や消
防団、自主防災組織と連携し、地域全体で市民の安全を守る共助の体制づくりを
進めます。
2−9 防犯・交通安全(暮らしの安全)
市民が安全に安心して暮らせる環境づくりに向けて、防犯・交通安全施設の整
備を進めるほか、市民一人ひとりが犯罪や事故の発生をなくすという視点に立っ
て、防犯・交通安全への活動がより一層推進されるよう、関係機関と連携して市
民意識の醸成を図ります。
また、市民がより安全な消費生活を送れるよう、消費者被害の防止に向けた啓
発や相談、情報提供に取り組み、被害の未然防止や被害者救済に努めます。
43
第3章
施策大綱
市民と行政が、より良いパートナーシップを築き、市民との協働によるまちづ
3 地域の特性を活かし、暮らしを支える活力を興す
“ 産業創造都市 ”
【ものづくり】
[ 産業振興施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
3−1 農林業
農業では、基幹作物である水稲を中心に、えだまめや山の芋、とんぶり、アス
パラガスなどの重点戦略作物や全国ブランドである比内地鶏などとの複合経営を
進め、農産物の高付加価値化及び所得の向上を図る6次産業化を推進します。
また、多様な担い手の育成・確保を図るとともに、農業生産基盤の整備を促進
し、担い手となる経営体への農地の利用集積や農地の多面的機能維持活動などを
進め、持続可能な農業・農村の実現を図ります。
林業では、秋田杉などの豊富な森林資源の循環利用を進め、川上から川下まで
の一体的な森林資源の有効活用を図るとともに、森林の整備を推進します。
3−2 商工業
地域の活性化と賑わいづくりを推進するため、新分野の展開や販路の拡大によ
り、時代変化に即した地元企業や商店による商業の振興を図るほか、市の賑わ
い、活気を生む商業の取り組みを支援します。
また、本市の持つ「ものづくり」力の向上を図るとともに、鉱業技術を活用し
た資源リサイクル産業をはじめ、医療用機器・医薬品製造などの健康産業といっ
た本市の強みを生かした工業の振興を図ります。
3−3 雇用対策・新たな産業の育成
農産物や特産品の PR、地産地消、販路の拡大に努め、農業と商工業及び観光
関連産業との連携による6次産業の振興とともに、本市の基幹産業である資源リ
サイクル産業や健康産業に加え、豊富な地域資源を生かした畜産系企業や新エネ
ルギー関連企業など新たな柱となりうる産業の育成・誘致を目指します。
二井田地域 工業団地
44
4 暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
“ 多文化交流都市 ”
【物語づくり】
[ 地域間交流、交流人口の拡大、A ターン・定住促進施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
4−1 地域間交流
曲げわっぱ、きりたんぽ、忠犬ハチ公や偉大な先人など、市全体のさまざまな
歴史人文資源を掘り起こすなど、本市の自然環境や歴史・文化を通じて地域間交
流を推進します。
史・文化・教育・産業等を通じた交流を進めます。
4−2 交流人口の拡大
観光が市内産業の有力な産業の柱となるよう、
「忠犬ハチ公」、
「きりたんぽ」、
「比
内地鶏」、「曲げわっぱ」など、観光資源のブランド力の向上、伝統的工芸品を生
かした体験型観光や多彩な地域資源を生かしたグリーン・ツーリズムなどの滞在
型観光の促進、海外からの教育旅行の誘致など、観光による地域活性化へ向けた
取り組みを支援し、市全体を歴史的観光資源と捉え、「物語」のある観光地とし
て、広域連携を図りながら、地域の魅力の向上と交流人口の拡大を図ります。
4−3 A ターン・定住促進
市民に長く暮らしてもらうための環境整備を進めるとともに、本市出身者やい
なか暮らしを志向する都会の方が本市で生活できる環境を整備し、A ターン・定
住促進を図ります。
また、新卒者、独身者のみならず、若者夫婦世帯、小さな子どもを持つ夫婦及
びシニア世代などを含め、多様な定住を実現するために、A ターン希望者に対す
る支援体制の充実を図ります。
秋田犬
きりたんぽ
大館曲げわっぱ
比内地鶏
45
第3章
施策大綱
また、友好都市協定を結んでいる鹿児島県南種子町、茨城県常陸大宮市と歴
5 豊かな自然とともに快適に暮らせる
“ 環境共生都市 ”
【まちづくり】
[ 生活環境、社会基盤、環境保全・循環型社会施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
5- 1 土地利用・整備
自然環境に配慮しながら、適正な土地利用及び計画的な整備を進め、市内外と
の交流の活性化、魅力ある産業の創出を図るとともに、良好な住環境、農山間部
の集落機能の維持、消防・救急体制の強化など、地域の利便性と定住環境の向上
につながる計画的かつ適正な土地利用を推進します。
5- 2 住環境・生活空間
さまざまな世代にとって暮らしやすく、安全性の高い住環境を形成するととも
に、空き家対策、土地の有効活用への活性化策として、民間と協力した定住や交
流環境の創出に取り組みます。
また、環境美化等、憩いのある生活空間の形成に向けて市民と行政が一体と
なって取り組みます。
5- 3 道路・交通網・情報基盤
人と車が快適に行き交い、地域内連携の円滑化と市民生活の利便性向上を図る
ため、集落間や集落と中心市街地などを結ぶ幹線道路の整備・改良とともに、農
道・林道を含む生活に密着した道路の計画的な整備を進めます。
また、降雪・積雪に対応したきめ細かな除排雪体制など、快適で安全な交通環
境を確保するとともに、市民のニーズや少子高齢化社会に対応した公共交通の維
持・確保と利便性の向上に努めます。
さらに、市民のニーズに対応したさまざまな情報の提供や緊急時の円滑な情報
伝達など、地域格差のない情報通信基盤の整備を進めます。
5- 4 上下水道
安全な水質と安定した水量を供給するため、水道施設の適正な管理に努め、水
道水の安全性と安定供給を確保します。
自然環境と生活衛生を保全し、快適で衛生的な暮らしを提供するため、下水道
の適正な管理及び計画的な整備を推進し、公共用水域の水質保全、下水道の普及
に努めます。
5- 5 環境保全・循環型社会
市民自らが、ごみの分別や減量化、再資源化の必要性を理解し、限られた資源
を無駄にしない、ごみを資源に変える取り組みを市民と行政が一体的に進めるほ
か、木質バイオマスなどの自然エネルギーの利活用を図り、環境への負荷の少な
い、環境意識の高いまちづくりを目指します。
46
6 持続可能なまちづくりを支える “ 行財政運営 ”
【まちそだて】
[ 行財政施策の大綱 ]
—————————————————————————————————————
6−1 行財政運営
将来にわたって持続可能な行財政運営を図るため、事業の見直しや民間活力の
導入、財源の確保等に取り組み、健全な財政運営に努めます。
また、行政情報の公開を積極的に進めるほか、市民にわかりやすく、利用しや
めながら、職員一人ひとりが目標を持って仕事に取り組み、効率的に職務を遂行
します。
6−2 広域行政・広域連携
日常生活圏の拡大や経済活動の広域化に伴い、行政区域を越えた広域での共通
課題や、市単独では処理・解決することが困難な課題や合理化できる事務につい
ては、広域的な事業展開による市民サービスの質の向上及び効率的な維持・運営
を目指し、北東北の交流拠点として、県や本市と関わりのある全国の自治体と連
携・協力を進めます。
47
第3章
施策大綱
すい行政サービスの提供に努めるとともに、行政が担う役割と責任を十分に見極
7 施策体系
(将来像)
匠と歴史を伝承し、誇りと宝を力に変えていく
「未来創造都市」
1:まちや暮らしのなかで市民が活躍し、次代を育む“教育文化都市”
まちづくりの
基本的な考え方
1-1 子育て支援 1-4 スポーツ・レクリエーション
1-2 学校教育・青少年健全育成 1-5 地域文化の振興
1-3 生涯学習
2:健康で、互いのつながりを大切に支え合う“健康福祉都市”
大館の未来を紡ぐものがたりづくり
2-1 健康づくり・保健活動 2-6 地域コミュニティ・協働による
2-2 高齢者福祉 まちづくり
2-3 障害者福祉 2-7 男女共同参画・人権
2-4 地域福祉 2-8 消防・救急救助体制・防災
2-5 医療 2-9 防犯・交通安全(暮らしの安全)
3:地域の特性を活かし、暮らしを支える活力を興す“産業創造都市”
3-1 農林業
3-2 商工業
3-3 雇用対策・新たな産業の育成
4:暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む“多文化交流都市”
4-1 地域間交流
4-2 交流人口の拡大
4-3 A ターン・定住促進
5:豊かな自然とともに快適に暮らせる“環境共生都市”
5-1 土地利用・整備 5-4 上下水道
5-2 住環境・生活空間 5-5 環境保全・循環型社会
5-3 道路・交通網・情報基盤
6:持続可能なまちづくりを支える“行財政運営”
6-1 行財政運営
6-2 広域行政・広域連携
48
大館市フォトカレンダー 大館の四季
菜の花畑 菅原 修 撮影
大文字夕景色 伊藤 一寿 撮影
ヒマワリ 菅原 修 撮影
初秋の大文字 九嶋 操 撮影
落ち葉のジュータン 若狭公悦 撮影
大文字と花輪線 菅原 修 撮影
シャイニングロード 九嶋 祐 撮影
第3章
施策大綱
ドームの夜桜 富樫 弘 撮影
49
第3部
基本計画
● 序 章 基本計画について
● 第1章 まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む 教育文化都市
● 第2章 健康で、互いのつながりを大切に支え合う
健康福祉都市
● 第3章 地域の特性を活かし、暮らしを支える
活力を興す 産業創造都市
● 第4章 暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
多文化交流都市
● 第5章 豊かな自然とともに快適に暮らせる
環境共生都市
● 第6章 持続可能なまちづくりを支える
行財政運営
序章 基本計画について
1 基本計画の目的と計画期間
(1)基本計画の目的
基本計画は、基本構想に掲げられた将来都市像の実現に向けて、施策の大綱を具
体的に推進するため、必要な個々の施策・事業の内容を体系的に示すものです。
また、今後市民とともにまちづくりを進めるために、基本計画では、施策ごとに
市民とともに目指す視点で「施策目標」「目標値(活動指標・成果指標)」を明示
し、PDCA サイクルによる成果に対する的確な管理を行う仕組みを導入します。
図表 PDCA サイクル
計画の改善・再構築
(解決策の反映)
計画の点検・評価
決算
Action
(改善)
Plan
(計画)
Check
(評価)
Do
(実行)
計画の作成
(基本計画、
実施計画)
計画の実行
予算
(2)計画期間
計画期間は、平成28年度から平成31年度までの4年間とします。
52
2 重点プロジェクト
将来像・都市像の実現に向け、各政策分野に位置付けた政策・施策に加え、分野
横断的に施策・事業を関連付け、重点化を図っていくための方針として、重点プロ
ジェクトを設定します。
(1)重点プロジェクトの構成
重点プロジェクトは、まちづくりの基本理念にある「ひと」、「暮らし」、「まち」
をキーワードとする4つのプロジェクトから構成します。
(2)重点プロジェクトによる取り組みについて
重点プロジェクトでは、分野横断的に取り組み、施策・事業の重点化を図ってい
くことにより、基本計画に掲げる各施策分野に位置付けた施策効果を一層高めてい
きます。
また、その際には、効果的な課題設定や事業手法の選択、施策や事業の関連付け
を行うとともに、市民・事業者と一体となった取り組みを推進し、将来像の実現を
目指していくものです。
基本計画について
序章
53
重点プロジェクト1:「ひと」づくり
◎ プロジェクトの目的
本市の少子化の流れを変え、活力ある地域社会の形成につなげていくためには、
若者が家庭を持ち子どもを生み育てることに夢や希望を感じることができるよう、次
代を担う子どもが健やかに生まれ育つ環境を整備するとともに、ふるさとを愛し、地
域で自立する人財の育成に社会を挙げて取り組んでいくことが重要となります。
そこで、本市独自の取り組みである「ふるさとキャリア教育」を中心に、特色の
ある教育・文化の推進に取り組みます。
また、人と人、人と地域などの多様なつながりを通じて地域全体で子育てを応援す
る仕組みづくりを促進し、子どもたちの成長に応じた切れ目のない支援を保障します。
◎ プロジェクトによる取り組み
① 特色ある教育・文化の推進
生涯にわたりふるさとを愛して自立的に生きる基礎を培う「ふるさとキャリア教
育」を中心に、行政、市民、事業者、地域コミュニティ、関係機関等の連携のも
と、ふるさとを愛し、地域で自立する人財の育成に取り組み、本市における特色あ
る教育・文化の推進を図ります。
図表 ふるさとキャリア教育
子どもた ち は、
先 生 た ち は、
「なぜ勉強が必要なの?」こんな疑問に答えを見つけてい
きます。大人の働く姿を見て、頑張る意欲が育ちます。
「社
会の役に立つ」体験が、自尊感情・自己有用感を育みます。
「育てたい子ども像」を話し合うことで、学校の目標を共
有できます。
「将来につながる学習」
の充実で、
授業に広が
りが生まれます。
学校内の協力体制づくりに役立ちます。
協 働
保 護 者 は、
地 域 は、
夢をもって、いきいき学ぶ子どもの姿に出会えます。
子どもが保護者の「働く」姿に気付き、家族の一員と
しての自覚が生まれます。
地元のよさを地域や学校に発信できます。地域ぐるみ
で子どもを育てる環境が生まれます。地域を支える子
どもたちが育ちます。
[ 具体的な事業 ]
● ふるさとキャリア教育夢事業
子どもたちが社会で受容され、身近なひと・もの・ことに触れ、親しみと信頼を
持ち、周囲への興味、関心、人との関わりを広げ、生涯にわたりふるさとを愛して
自立的に生きる基礎を培う「ふるさとキャリア教育」をさらに推進します。
また、
「未来人財プロジェクト」
「大館型学力育成」
「百花繚乱作戦」、
「子どもハロー
ワーク」「縦の一貫、横の連携」など、さまざまな展開によるふるさとキャリア教
育のさらなる推進を図りながら、大館ならではの学びの場を拡充します。
54
● どこでも博物館事業
観光振興などに関連する「史跡標柱」等に QR コードによる多言語の情報発信が
できる案内板を設置することで、観光客や地域住民に愛されるまちづくりを進めま
す。
● 企業人材確保支援型奨学金事業(仮称)
奨学金の返還額を市と地元の制度賛同企業が共同で負担し、大卒者等の市内定着
を図ります。
● 子どもサミット事業
小・中学生が「私たちのふるさと大館をよりよいまちに」という思いをもち、市
立全小・中学校で共通の目標を立てて意見を出し合い、行動、実践します。
② 地域全体で子育てを応援する仕組みづくり
地域における子育て世帯の安心感を醸成する子育て版ワンストップサービスとし
から切れ目ない子育て支援体制を構築します。
また、子どもたちが健やかに成長できるよう、子どもから高齢者まで世代を超え
て多様な主体が地域の子育てを通じてつながり、新たな担い手として、子育てに積
極的に関わる※育ジイ・育バアなど、地域全体で子育てを応援する仕組みづくりを
推進します。
※
ネウボラ:neuvola
「アドバイスの場」を意味する支援制度。妊娠から出産、子どもが生まれた後も切れ目なくサポートを提供す
る総合的な支援サービス。
※
育ジイ・育バア:育児に参加する高齢者世代のこと。
夫婦共働き世帯の増加や保育施設の不足を背景に、多世代による育児を叶える支援の担い手として期待されて
いる。また、育児のほかに、高齢者自身が地域とのつながりを持ち、居場所づくりにつながるといったメリット
もある。
[ 具体的な事業 ]
● 子育て世代包括支援センターの設置
子育ての不安や悩みを抱えている家庭を支え、安心して子育てできるよう「子育
て世代包括支援センター」を設置し、妊娠期から切れ目のない支援体制を構築しま
す。
55
序章
基本計画について
て、「子育て世代包括支援センター」を設置し、“ 大館版※ネウボラ ” による妊娠期
図表 子育て世代包括支援センター
相 談
妊 産 婦等
子育て世代包括支援センター
連携・委託
(利 用 者 支 援 事 業(母 子 保 健 型))
・様々な悩み等に対する
相談支援
・必要な支援をコーディ
ネート
⃝妊娠期から子育て期にわたるまでの総合的相談支援の実施
⃝保健師等の専門職が全ての妊産婦等の状況を継続的に把握
し、必要に応じて関係機関と協力して支援プランを策定
※支援プランに基づいた
助言・指導
助言・指導
連携・委託
関係機関
・医療機関(産科等)
・保健所
・児童相談所
・子育て支援機関
・利用者支援実施施設
・民間機関
妊娠期からの子育て期にわたるまでの切れ目のない支援の実施
妊娠前 妊娠期 出 産 産 後 育 児
産前・産後サポート事業(子育て経験者等の「相談しやすい話し相手」等による相談支援)
・妊娠に関する普及啓発
・妊婦健診
・両親学級
産後ケア事業(心身のケアや育児サポート等)
・乳児家庭全戸訪問事業
・各子育て支援策
③ 安心できる子育て支援の推進
次の「もう一人」に向けた保育料・医療費助成制度の充実や多子世帯にとって負
担が大きい住宅費用に対する支援、雇用の促進に結びつく就業者の雇用の促進等、
地域におけるきめ細かな子育て支援サービスの充実や多様化する保育ニーズへの対
応、子どもや子育て家庭にやさしいまちづくりを推進し、地域全体での子育て支援
を推進します。
[ 具体的な事業 ]
● 保育料助成制度の充実(すこやか子育て支援事業)
新たに第3子以降の子どもが生まれた場合、第2子及び第3子以降の子どもの保育
料の全額を助成します。
● 医療費助成制度の充実
助成対象を現行の小学生から中学生までに拡大します。
● 住宅リフォーム支援事業(子育て支援)
平成22年度から実施している住宅リフォーム支援事業(工事費の5%上限10万
円)に、新たにメニューを追加します。
● 認可保育施設整備事業
工業団地の近隣に、認可保育施設を設置し、雇用の促進に結びつくよう就業者の
子育てを支援します。
56
重点プロジェクト2:「暮らし」づくり
◎ プロジェクトの目的
わが国は、世界でも他に類をみない速度で※超高齢社会が進んでおり、本市にお
いても例外ではありません。今後は、行政、市民、事業者、地域コミュニティ、関
係機関等の連携のもと、安心して生活ができるような保健・医療・福祉の連携をさ
らに強化した仕組みづくりにより「暮らしの安心感」を確保します。
※
超高齢社会:世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、
14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」という。
◎ プロジェクトによる取り組み
① 互いのつながりを大切にする健康福祉の推進
市民が安心して暮らすことのできる環境は不可欠な要素であり、市が主体となっ
て実施する健康づくり、疾病予防、健康相談、訪問指導等の保健活動、生活援助等
の福祉サービスに確実につなげる体制づくり、地域ぐるみで悩みや問題を解決でき
る地域づくりを進めるとともに、保健・医療・福祉の連携を図り、大館ならではの
また、定住人口が減少傾向にある現在、人口減少に歯止めをかけるため、健康で
アクティブな生活を送り、必要な時に医療・介護ケアを受けられる多世代が共存す
る地域社会の形成に向けて、※大館版 CCRC の推進をはじめ、本市出身者のみな
らず、さまざまな世代が経済や生活環境の面からも安心して A ターン・定住につ
ながる取り組みを推進します。
※
CCRC:Continuing Care Retirement Community
高齢者が移り住み、健康時から介護・医療が必要となる時期まで継続的なケアや生活支援サービス等を受けな
がら生涯学習や社会活動等に参加する共同体のこと。
※
大館版 CCRC:上記に加え、ふるさと就職奨励励事業(仮称)等により、若い世代から高齢者までの幅広い年齢
層の A ターンを誘発する。
[ 具体的な事業 ]
● 大館版 CCRC 導入事業(協議会設立、シンポジウム開催等)
協議会やシンポジウムを開催し、CCRC の調査研究を進めるとともに、ふる
さと就職奨励事業(仮称)等により若い世代から高齢者までの幅広い年齢層の A
ターンを誘発し、大館版 CCRC の構築を図ります。
● 地域包括ケア体制整備事業
地域の医療、介護従事者の連携強化を図り、市民や A ターン者が住み慣れた自
宅などで切れ目のないサービスが提供され、安心して在宅療養を続けられる体制づ
くりを構築します。
57
基本計画について
地域包括ケア体制の構築を進めます。
序章
図表 大館版 CCRC の構築
地 域
健康づくり
介護予防
健康管理
生涯学習
大館版 CCRC のイメージ
(生涯活躍のまち)
Aターン者
高齢者
地元企業
ン
A ター
ケアが必要になった場合は
参 加
参
地域
住民
店舗
共
働
参加
参 加
社会活動
(ボランティア等)
地域社会
との共働
加
住民協議会
(住民自治)
提供
サービス付き
高齢者向け住宅
提供
病 院
診療所
介護
事業所
介護
医療
② 協働によるまちづくり・快適な住環境の推進
身近な地域課題を市民同士の助け合いで解決しようとする意識と地域の連帯感の
高揚を図るとともに、市民との協働によるまちづくりを定着させるため、市民一人
ひとりが自ら担い手となって地域づくりに取り組みます。
また、少子高齢化の進行する中でも、市民が日常やいざというときに安全・安心
に暮らすことのできる生活環境の形成を図るため、市民をはじめ、消防団、自主防
災組織、関係機関が連携する共助体制の確立による自然災害への対応とともに、防
災や減災だけでなく、情報通信技術の発展に適切に対応できる通信環境を整備し、
生活の安全・安心に向けた快適な住環境を推進します。
[ 具体的な事業 ]
● 看護福祉大学生による機能別消防団員の充実事業
秋田看護福祉大学と連携し、看護福祉技能を有する大学生を機能別消防団員とし
て消防団に参加させることで、大規模災害時などにおける後方支援活動の充実を図
ります。
● 消防団機動分団化事業
消防団員の減少及び高齢化に伴う地域防災力の低下を防止するため、消防団を再
編し、機動分団化による消防体制を構築します。
● コミュニティ FM 設置事業
非常時の防災、減災情報だけでなく、平時にも地域情報の提供を行い、地域の活
性化に資するコミュニティ FM の設立を支援します。
58
重点プロジェクト3:「もの」づくり
◎ プロジェクトの目的
地域の賑わいに直接結びつく地元企業、商店の振興を図るとともに、新たな柱と
なる産業や雇用を創出するため、本市の持つ「ものづくり」の力を生かし、農商工
連携のもと、多様な地域資源を生かした地域経済の活性化を推進します。
◎ プロジェクトによる取り組み
① 暮らしを支える農林業の振興
今後、人口減少により労働力が不足し、地域の産業振興に影響を及ぼすことが懸
念されることから、地域産業の活力維持に必要な安定した労働力を確保するため、
「えだまめのまち大館」ブランドの確立や法人化の推進、新規就農者の確保育成等
により、農林業の振興を図り、地域経済の活性化等を推進します。
[ 具体的な事業 ]
事業に参画する経営体へ機械・施設等の初期投資経費を支援し、メガ団地化を図
ります。
● 耕作放棄地発生防止作付推進事業
耕作放棄地の発生防止、循環型農業による農地の適正維持のため「重点戦略作物
の作付」「飼料用米の作付」への支援を行います。
● 農業夢プラン応援事業
戦略作物の産地拡大や認定農業者の経営の複合化に必要な機械・施設等の導入支
援により、強い農業経営体づくりを推進します。
● どじょう養殖技術開発等支援事業
温泉水等を利用し、冬眠を防止して通年集荷を実現することによって、他のど
じょうとの差別化による地域ブランドの確立を図ります。
59
基本計画について
序章
● 園芸メガ団地整備事業
② 雇用対策と新たな産業の育成
本市の産業を支えてきた中小企業等における「ものづくり」の活力を維持し、
「も
のづくり」を支える人材や中小企業等への多様な支援を進め、企業間や異業種間の
連携・創業支援を推進します。
また、本市の「ものづくり」の力を国内外に発信するため、地元中小企業、個人
事業者及び組合等の枠を超えた連携を醸成するとともに、新たな取引先獲得や新市
場進出、新分野参入を目指す地元事業者の新製品や新技術の開発 ・ 確立等を支援
し、地域経済の好循環を図ります。
[ 具体的な事業 ]
● 企業人材確保支援型奨学金事業(仮称)
奨学金の返還額を市と地元の制度賛同企業が共同で負担し、大卒者等の市内定着
を図ります。
● ふるさと就職奨励事業(仮称)
本市への A ターンを促進するため、市内事業所に就職した A ターン者に対し、
奨励金として、5年間で総額30万円の地域限定商品券を交付します。
● 新技術・新商品開発等支援事業
国内外の展示会への出展経費や、国内特許等出願経費、共同研修開催経費等への
支援措置により、市内企業の振興を図ります。
● 創業者のための補助金(創業支援事業)
特定創業支援機関(大館商工会議所・大館北秋商工会)による個別経営指導の受
講完了者を対象として、補助対象経費(設備費、広告費、什器備品費)の1/2(上
限50万円)を助成します。
60
重点プロジェクト4:「物語」づくり
◎ プロジェクトの目的
地域の賑わいの創出と交流を促進するため、本市の「物語づくり」の力を生か
し、市民をはじめとする関係機関等の連携のもと、本市とのさまざまな交流圏域全
体を見据えた交流人口の拡大と、交流による効果を市内に波及させていく取り組み
を推進します。
また、県北自治体間の連携を深め、地域全体での観光振興につなげていきます。
さらに、少子高齢化進行の要因の1つには、若い世代の市外転出による人口の減
少が挙げられていることから、本市出身者をはじめ、いなか暮らしを志向する首都
圏在住者の方が本市への定住につながるよう、総合的な取り組みによる A ターン・
定住促進を推進します。
◎ プロジェクトによる取り組み
① 賑わいと交流を生む観光・物産の振興
地域の観光資源を世界に通用するレベルまで磨き上げ、歴史的景観、美しい自然
入環境整備、二次交通の充実等の観光振興のための施策を一体で実施し、総合的な
観光振興を推進するために、地域連携による観光事業を担う組織の DMO 化を行う
とともに、それぞれの特徴を引き出しながら国内外の観光客誘致の取り組みを進
め、交流人口の増加による地域活性化を図ります。
また、多くの訪日外国人旅行を受け入れるため、本市の観光資源の戦略的な活用
や案内板、観光ガイド・スタッフ・従業員等の多言語対応など、多様なニーズに対
応したインバウンドの受入体制を整備します。
[ 具体的な事業 ]
● 地域資源の海外及び全国発信の強化
秋田犬、きりたんぽ、曲げわっぱ、えだまめ等の特産品や新商品をアジアをはじ
めとする海外市場への輸出拡大に向けて、PR 活動や海外見本市などへの出展を支
援します。
● インバウンド体制整備事業
ガイドブック、ホームページ、施設案内等の多言語表示化を推進するとともに、
外国語に対応できる人材を確保し、インバウンドの受入体制を構築します。
● 地域連携 DMO の設立事業
地域連携 DMO を形成し、それぞれの特徴を引き出しながら国内外の観光客誘致の
取り組みを推進します。
61
序章
基本計画について
環境、魅力ある食文化等の観光資源を生かした地域づくり施策と、体制づくり、受
● ペットと泊まれる宿泊施設整備事業
ペット(犬)と宿泊できる施設を確保し、「秋田犬のまちおおだて」を国内外に
発信し、交流の拡大を図ります。
● 歴史的風致維持向上に資する事業(歴史まちづくり法)
広域交通網や北海道新館線の開業による東西南北を軸とした交流圏拡大の効果を
生かし、本市の歴史と文化を継承するため、歴史まちづくり法を活用した歴史的風
致維持向上計画を策定し、歴史・文化・伝統などに光をあてた市が一体となったま
ちづくりを推進します。
● あきた未来づくりプロジェクト事業(交流拠点施設整備)
交流拠点「ハチ公の駅(仮称)」施設整備と駅前周辺の整備を図り、駅を核とす
る滞在型観光や体験型観光に結びつけることで交流人口を拡大します。
② 恵まれた環境を活かした A ターン・定住促進
市内の高校生は就職・進学を機に、市外へ転出する傾向があり、本市においても
人口の減少が顕著に進んでいます。一方都会では、いなか暮らしを志向する方が増
加傾向にあります。
そこで、市内での雇用創出、暮らしやすい生活環境や子どもを生み育てられる子育
て環境の整備とともに、子育て世代・シングルペアレントへの手厚い支援と幅広い移
住促進策などを展開し、都市部に流出が続いていた社会動態の転換を促進します。
[ 具体的な事業 ]
● 子育て世代・シングルペアレントの移住促進事業
人口減少、少子化の進行等、本市が抱える課題を解決するため、市内に移住しよ
うとする子育て世代やシングルペアレントに対し、子どもの養育費や住宅費への助
成等、子育て世代への手厚い支援と幅広い A ターン促進策などを展開します。
● 住宅リフォーム支援事業(空き家対策・移住支援)
平成22年度から実施している住宅リフォーム支援事業(工事費の5%〈上限10万
円〉)に、新たにメニューを追加します。
● 移住プロデューサー事業(地域おこし協力隊)
外からの視点やノウハウを生かし、A ターン希望者の望むメニューづくりや空き
家バンク制度との連携強化により首都圏等からの A ターンを促進します。
● 都市圏からの移住促進事業(モニターツアー、おためし移住等)
さまざまな体験メニューを活用しながら市内に宿泊してもらい、本市の魅力を存分
に味わうことで移住のきっかけをつくります。
62
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
1-1 子育て支援
[ 施策目標 ]
■ 地域で支え、子どもたちが健やかに育つまち
・家庭における子育て力を高めるとともに、地域社会全体で子育て家庭や子ど
もの成長を支える環境づくりに取り組み、子ども一人ひとりが大切にされ、
健やかに育つ社会を目指します。
・若い世代が安心して子どもを生み育てられる支援の充実に努めます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
1-1 子育て支援:地域で支え、子どもたちが健やかに育つまち
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
1-1-1:母子保健事業の充実
1-1-2:多様な保育サービスの提供
1-1-3:放課後における居場所づくり
1-1-4:要保護児童等への対応
1-1-5:子育て家庭への経済的支援
1-1-6:地域で子育てを支える環境の整備
1-1-7:結婚や出産に結びつく支援
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):近所の子どもへの声かけ等を通じて、子どもに積極的に関わりましょう。
(市 民):男女が共同して家事や育児の役割を担いましょう。
(施 設):多様な保育サービスや子育て支援サービス等の提供に努めましょう。
(事業者):従業員が家庭で子どもとの関わりを深められるよう配慮し、また、子ども・子
育て支援に取り組む地域活動への協力に努めます。
63
[ 具体的な取り組み ]
1-1-1:母子保健事業の充実
○ 母子ともに健康で安心して子育てができるよう、妊娠期からの子育て支援
をはじめ、妊婦健診や乳幼児健診、予防接種等を通じて母子保健の充実に
取り組みます。
1-1-2:多様な保育サービスの提供
○ 子育て家庭の働き方や暮らし方等による多様なニーズに対し、必要な支援
を利用できるよう、保育施設や認定こども園等において、多様な子育て支
援サービスの充実を図ります。
○ 保育中の微熱などに対応するため、新たに「体調不良児対応型」事業の実
施について検討します。
1-1-3:放課後における居場所づくり
○ 登録児童の多い放課後児童クラブについては、小学校の余裕教室を利用し
た新たな放課後児童クラブの開設など、放課後の居場所づくりの充実を図
ります。
1-1-4:要保護児童等への対応
○ 関係機関・団体と連携し、児童虐待への対応、ひとり親家庭への支援等、
支援を必要とする子どもと家庭に対する支援等を推進します。
1-1-5:子育て家庭への経済的支援
○ 医療費の給付やすこやか子育て支援事業の拡充、任意予防接種費用の助成
により、子育て家庭の経済的負担軽減を推進します。
1-1-6:地域で子育てを支える環境の整備
○「子育て世代包括支援センター」を設置し、子育ての不安や悩みを抱えて
いる家庭を支え、安心して子育てできるよう支援する 大館版※ネウボラ
として、妊娠期から切れ目のない支援体制を構築します。
※
ネウボラ:neuvola
「アドバイスの場」を意味する支援制度。妊娠から出産、子どもが生まれた後も切れ目なくサポー
トを提供する総合的な支援サービス。
○ 子育てと仕事等の両立を会員相互で支えるファミリー・サポート・センター
の充実を図るほか、世代間交流等を通じて、地域の子育ての新たな担い手
として、子どもや親との関わりを深めるなど、市民の積極的な子育て支援
への参加を促進します。
○ 仕事と子育ての両立支援ができる職場環境づくりの啓発活動を推進するほ
か、育児中や子育て後の再就職についても支援を行います。
1-1-7:結婚や出産に結びつく支援
○ 結婚支援イベント等の出会いの機会づくり、特定不妊治療費の助成等によ
り、結婚や出産に結びつく支援を推進します。
64
・第 2 次健康おおだて 21
関連する分野別計画
・大館市子ども・子育て支援事業計画
2.
目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
子育て世代包括支援センターの設置
H26
0 施設
1 施設
2
待機児童数
H26
37 人
0人
3
認定こども園の増設
H26
5 施設
7 施設
4
延長保育の実施
H26
6 施設
16 施設
5
子育て拠点施設の設置
H26
0 施設
1 施設
6
結婚支援センター登録者の成婚数
H26
5人
16 人
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
1
有浦保育園
65
1-2 学校教育・青少年健全育成
[ 施策目標 ]
■ ふるさとの未来を担う人財を育むまち
・ふるさとを愛し、自立の気概と能力を身に付けた人財の育成を目指す学校教
育を展開します。
・子どもが安全かつ安心して学ぶことができる教育環境の充実を目指します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
1-2 学校教育・青少年健全育成:ふるさとの未来を担う人財を育むまち
1-2-1:ふるさとキャリア教育・おおだて型学力の推進
1-2-2:学校教育の充実
1-2-3:特別支援教育の推進
1-2-4:食育の推進
1-2-5:教育環境の充実
1-2-6:青少年の健全育成
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民)
:ふるさとキャリア教育に参加、協力しましょう。
(市 民)
:家庭では、子どもと学校のことなどについて話しましょう。
(市 民)
:地域全体で子どもを見守りましょう。
[ 具体的な取り組み ]
1-2-1:ふるさとキャリア教育・おおだて型学力の推進
○ 子どもたちに、これからの時代の変化に対応していく力を育み、本市の将
来を担う意欲ある人財を育成・確保するため、ふるさとキャリア教育の理
念と方策を組み込んだ学校経営を推進します。
○「未来人財プロジェクト」、「おおだて型学力育成」、「百花繚乱作戦」、
「子
どもハローワーク」、
「縦の一貫、横の連携」などを実現するために、幼・保・
小中・高・大との連携をはじめ、幅広い世代の市民や地域などの多様なつ
ながりによる大館ならではの学びの場を拡充します。
66
1-2-2:学校教育の充実
○「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を鍛えるための授
業改善への取り組みを一層推進します。
○ ふるさとキャリア教育を通じて、地域の元気の源となる学校づくりを推進
します。
○ 豊かな人間形成と人間関係づくりの教育を充実させ、不登校やいじめ等の
未然防止を図るために、関係機関との連携を図ります。
1-2-3:特別支援教育の推進
○ 発達障害を含めた特別な支援を必要とする子どもたちに個々の特性に合っ
た指導を行うなど、児童生徒一人ひとりが持てる力や個性を最大限に伸ば
すことができる教育を提供します。
○ 小・中学校への特別支援教育支援員の配置や研修等の充実により、教職員、
特別支援教育支援員の資質向上を図り、全校体制で特別支援教育に取り組
みます。
1-2-4:食育の推進
「夢給食」を通じて食育の推進を図ります。
1-2-5:教育環境の充実
○ 既設学校施設の環境向上や経年劣化に対応した維持修繕を図るため、学校
大規模改修計画を策定し、年次計画で改修を実施します。
○ 子どもたちにとってより良い教育環境を整えるため、学校の実情と保護者
や地域の意向を把握しながら、学校環境の適正化に取り組みます。
1-2-6:青少年の健全育成
○ 家庭・学校・地域との連携強化を図り、子どもを地域で見守り育てる環境
をつくることで、青少年の非行防止、健全育成を推進します。
関連する分野別計画
・教育振興基本計画(大館市の教育)、教育大綱
・第 2 次大館市食育推進計画
2
No
1
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
ふるさとキャリア教育の推進
高校生の県内就職希望率
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
H26
61.6%
65.0%
67
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
○ 地域の安全・安心な食材を学校給食に活用し地産地消に取り組むとともに、
1-3 生涯学習
[ 施策目標 ]
■ 生涯を通して学び、人財が育つまち
・市民が生涯学習を機会とした交流を通じて生きがいを感じることができるよ
う、学習環境を整えます。
・生涯学習の成果をまちづくりに生かすなど、ふるさとキャリア教育を通じて
人財が育つまちを目指します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
1-3 生涯学習:生涯を通して学び、人財が育つまち
1-3-1:多様な学習機会の提供
1-3-2:学習環境の整備
1-3-3:学習団体・グループの育成・支援
1-3-4:若い世代が参加しやすい生涯学習の実施
1-3-5:「知の循環型社会」の醸成
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):新たな知識を得る機会として、積極的に生涯学習活動に参加しましょう。
(市 民):生涯学習活動の成果をふるさとキャリア教育やまちづくりに生かしましょう。
つどいのひろば
68
公開大学講座
[ 具体的な取り組み ]
1-3-1:多様な学習機会の提供
○ 学習活動の場や発表の機会の提供とともに、多様化する学習ニーズに対応
した講座等の整備と提供を図ります。
1-3-2:学習環境の整備
○ 生涯学習活動の拠点となる施設等について、利用者や学習ニーズに応じた
必要な設備の修繕等を行い、施設の有効活用を図ります。
1-3-3:学習団体・グループの育成・支援
○ さまざまな分野における指導者やボランティアの育成・確保に努めるとと
もに、生涯学習活動への支援と各種の学習団体・グループの育成・支援に
努めます。
1-3-4:若い世代が参加しやすい生涯学習の実施
る講座など、高校生や大学生、子育て世代が参加しやすい学びの場づくり、
世代間交流機会の創出に努めます。
1-3-5:「知の循環型社会」の醸成
○ ふるさとキャリア教育を通じて、市民が生涯学習によって得た知識と経験
を生かし、学習成果を地域社会に還元させる「知の循環型社会」の醸成を
図ります。
○ さまざまな特技や知識を持つ人材を効果的に活用する仕組み及びそれを承
継する仕組みづくりに取り組みます。
関連する分野別計画
・生涯学習計画・文化振興関連計画
・教育振興基本計画(大館市の教育)、教育大綱
2
目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
家庭教育推進事業「おしゃべり広場ひだま
り」の参加者数
H26
400 人
440 人
2
生涯学習講座「大学公開講座・子育て講座・
出前講座等」受講者数
H26
5,380 人
5,800 人
69
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
○ 若い世代が参加しやすいよう、興味・関心が持てる講座や親子で参加でき
1-4 スポーツ・レクリエーション
[ 施策目標 ]
■ スポーツを通じて人と地域をつなぐまち
・市民が安全にスポーツ・レクリエーション活動に取り組めるよう、施設の安
全確保と計画的な整備を進めます。
・スポーツ・レクリエーション活動を通じて、市民の心身の健康や生きがいづ
くり、人と地域の交流につながるよう取り組みます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
1-4 スポーツ・レクリエーション:スポーツを通じて人と地域をつなぐまち
1-4-1:スポーツ・レクリエーション活動の推進
1-4-2:スポーツ団体の育成
1-4-3:スポーツ環境の整備
1-4-4:各種大会及び競技大会の開催
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):健康づくりを踏まえ、それぞれの目的や体力に応じたスポーツ活動に定期的に
取り組みましょう。
(市 民):各種スポーツ大会の運営や競技へ参加し、人と地域の交流を深めましょう
樹海体育館
チャレンジデー
70
[ 具体的な取り組み ]
1-4-1:スポーツ・レクリエーション活動の推進
○ スポーツの必要性や重要性に関する広報・啓発活動を推進し、市民のスポー
ツ・レクリエーションへの関心や健康管理意識を高めます。
1-4-2:スポーツ団体の育成
○ 大館地域における新たな総合型地域スポーツクラブの検討を図るととも
に、既存のスポーツクラブ相互の連携、市民のクラブへの加入促進を図り
ます。
○ 各種スポーツ・レクリエーション活動、各種行事等の内容及び運営体制の
充実を図ります。
1-4-3:スポーツ環境の整備
○ スポーツ施設の老朽化や安全性の視点から、安全かつ適切なスポーツ環境
を提供できるよう、計画的な施設の整備を行います。
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
○ 応急手当や救急救命講習を実施し、市民が安全にスポーツ活動を楽しめる
環境づくりを進めます。
1-4-4:各種大会及び競技大会の開催
○ 大会や競技会の開催を踏まえ、競技団体組織の強化や大会誘致のための情
報共有を強化します。
○ 各種大会等における運営支援となるボランティア等の育成・確保に努めま
す。
関連する分野別計画
・教育振興基本計画(大館市の教育)、教育大綱
2
No
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
公園・社会体育施設の利用者数
H26
439,556 人
500,000 人
2
総合型地域スポーツクラブ会員数
H26
480 人
600 人
3
大規模な集客型スポーツイベントの開催
H26
1件
3件
71
1-5 地域文化の振興
[ 施策目標 ]
■ 歴史や文化を守り活かすまち
・市民が地域の歴史に関心を持ち、市内にある史跡や文化財に親しむことがで
きるよう、保護に取り組みます。
・本市の歴史・文化の魅力を広く発信していくことにより、観光や交流人口の
拡大に生かします。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
1-5 地域文化の振興:歴史や文化を守り活かすまち
1-5-1:芸術文化の振興
1-5-2:保存団体等の育成・支援
1-5-3:文化財等の保護・活用
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):さまざまな芸術文化に親しみましょう。
(市 民):地域の歴史や文化に関心を持ち、市の史跡や文化財を大切にしましょう。
(市 民):地域の祭りや伝統行事に積極的に参加し、保存や継承に努めましょう。
塚ノ下遺跡出土土偶
72
鳥潟会館
獅子踊り(上)
・酒こし舞(下)
[ 具体的な取り組み ]
1-5-1:芸術文化の振興
○ 市民が優れた芸術文化に触れる機会を設けるとともに、文化活動への支援
等により自主的な芸術文化活動を促進します。
1-5-2:保存団体等の育成・支援
○ 本市の伝統ある祭り、郷土芸能や民俗行事が後世に引き継がれるよう、伝
統芸能や各種保存団体の育成・支援に努めるとともに、後継者の育成を支
援します。
○ 本市の歴史や文化を多くの市内外の方々に伝え、発信する、ガイドボラン
ティアの育成について検討します。
1-5-3:文化財等の保護・活用
○ 本市の歴史資料や文化財の整理収集に努め、文化財の適切な保護活動を推
進します。
○ 展示施設等の維持管理を図るとともに、啓発活動やふるさとキャリア教育
等を通じて、子どもたちが芸術・文化に触れる機会を提供し、本市の歴史
第1章
まちや暮らしのなかで市民が活躍し、
次代を育む“教育文化都市”
や文化財に対する市民意識の向上を図ります。
○ 史跡や遺跡をはじめとするさまざまな歴史的資産や文化財を観光資源とし
て活用し、地域の活性化、交流人口の拡大を図ります。
関連する分野別計画
・生涯学習計画・文化振興関連計画
・教育振興基本計画(大館市の教育)、教育大綱
2
目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
文化活動団体数
H26
55 団体
57 団体
2
主要文化施設利用者数
H26
116,080 人
117,800 人
3
大館郷土博物館の入館者数
H26
4,578 人
5,000 人
4
大館郷土博物館 特別展の開催
H26
4回
5回
5
ガイドウォーク、ミュージアムツアーの開催
H26
2回
3回
73
第2章
健康で、互いのつながりを大切に
支え合う “健康福祉都市”
2-1 健康づくり・保健活動
2-1 健康づくり・保健活動
[ 施策目標 ]
■ 市民が健康でいきいきと暮らすまち
・健診等を通じて生活習慣病予防や健康意識を高め、ライフステージごとの
こころと体の健康づくりを推進し、健康寿命の延伸を目指します。
・健康づくりを支援するための体制整備を推進します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-1 健康づくり・保健活動:市民が健康でいきいきと暮らすまち
2-1-1:健康意識の高揚
2-1-2:生活習慣病予防の推進
2-1-3:健康診査と保健活動の充実
2-1-4:食育の推進
2-1-5:こころの健康づくりの推進
2-1-6:感染症予防の推進
2-1-7:健康づくり体制の整備
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):定期的に健診(検診)を受けましょう。
(市 民)
:しっかり睡眠・休養をとり、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
(市 民):地域、事業所内で健康づくりの取り組みを進めましょう。
74
[ 具体的な取り組み ]
2-1-1:健康意識の高揚
○ 広報・啓発活動の推進や健康教室や講座、イベントの開催等により、心身
の健康に対する正しい知識の普及や健康意識の高揚を図ります。
2-1-2:生活習慣病予防の推進
○ 食生活改善や健康的な生活習慣の定着等による一次予防に重点を置いた施
策を推進します。
○ スポーツやレクリエーション活動を通じた健康づくり、生活習慣病予防を
推進します。
2-1-3:健康診査と保健活動の充実
○ 健診受診者の増加を図るため、健診体制及び保健サービスの充実や受診の
大切さを知ってもらうなど、多くの市民が受診しやすい環境づくりに努め
ます。
○ 特定保健指導では、市民自ら食生活の改善や運動の習慣化を図ることによ
り、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者の減少につなげ
第2章
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
ます。
2-1-4:食育の推進
○ 市民がバランスの良い食事を実践できるよう、さまざまな機会を利用し、
食育の推進に向けて、関係機関や団体と連携して取り組みます。
○ 食生活を通じて、生活習慣病や高齢者の低栄養状態を予防するため、適正
体重を維持・管理できるよう支援します。
2-1-5:こころの健康づくりの推進
○ 市民のこころの健康をサポートするため、相談体制の充実を図ります。
○ 関係機関等との連携により、こころの健康づくりや精神疾患に対する正し
い知識の普及に取り組み、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、支援
の充実に努めます。
2-1-6:感染症予防の推進
○ 予防接種や感染症予防の啓発等により、感染症の発症・拡大防止を図りま
す。また、法改正等により予防接種が追加となった場合、円滑に実施でき
る体制を構築します。
2-1-7:健康づくり体制の整備
○ 保健・医療・福祉の連携を強化し、健康づくり体制を整備します。
○ 地域の健康問題とその影響因子を的確に把握し、生活習慣病予防をはじめ
とした各種保健活動を推進します。
75
関連する分野別計画
・第 2 次健康おおだて 21
・第 2 期大館市国民健康保険特定健康診査等実施計画
・第 2 次大館市食育推進計画
・大館市新型インフルエンザ等対策行動計画
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値
前期目標値
1
国民健康保険の特定健康診査受診率
H25
26.1%
(平成 29 年)
60.0%
2
1 回 30 分以上の軽く汗をかく運動を週 2 回
以上 1 年以上実施している人の割合(※1)
H24
男 39.2%
女 33.0%
(平成 30 年)
男 49.0%
女 43.0%
※1:国民健康保険特定健康診査問診結果出典
健康教室
76
現状値の
年度
2-2 高齢者福祉
[ 施策目標 ]
■ 高齢者が生きがいと尊厳を持ち、安心して暮らすまち
・高齢者が住み慣れた地域で生きがいと尊厳を持って暮らせるよう、介護予防
や生きがいづくりに取り組みます。
・地域における見守りや支え合い、医療・介護・福祉などの多様な職種の連携
を軸として包括的な支援を行う地域包括ケア体制の構築を目指します。。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-2 高齢者福祉:高齢者が生きがいと尊厳を持ち、安心して暮らすまち
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
2-2-1:生きがいづくりの促進
2-2-2:生活支援体制の充実
2-2-3:認知症対策の推進
2-2-4:介護予防体制の充実
2-2-5:介護保険事業の推進
2-2-6:地域包括ケア体制の充実
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(高齢者):自らの知識や経験を生かしたボランティア活動等に参加しましょう。
(高齢者):要介護状態にならないよう、健康づくりや介護予防に努めましょう。
(高齢者):利用可能な福祉サービスについて市や関係機関へ相談し、利用しましょう。
(市 民):地域の高齢者への声かけや見守りに協力しましょう。
77
[ 具体的な取り組み ]
2-2-1:生きがいづくりの促進
○ 高齢者の引きこもり防止や生きがいを持って暮らすことができる交流機会
づくりを推進します。
○ 高齢者の就業機会やふるさとキャリア教育、ボランティア活動への参加等、
高齢者の知識や経験を生かした社会参加の取り組みを支援します。
○ ふるさとキャリア教育を通じて、子どもと高齢者の世代を超えた交流や高
齢者同士の交流活動の促進等により、生きがいづくりを支援します。
2-2-2:生活支援体制の充実
○ 支援が必要な高齢者世帯や高齢者のひとり暮らし世帯等が安全・安心に暮
らせるよう、専門的・継続的な視点から、必要な生活支援を行います。
2-2-3:認知症対策の推進
○ 認知症であっても地域で生活できるよう、認知症に対する理解と啓発活動
を促進するとともに、認知症の方と家族を見守りサポートができる地域づ
くりを進めます。
○ 高齢者の尊厳を守る成年後見制度の啓発活動及び後見人の育成を推進しま
す。
2-2-4:介護予防体制の充実
○ 高齢者の介護予防活動を実施し、介護予防への取り組みの定着を図ります。
○ 予防給付における訪問介護・通所介護を新しい介護予防・日常生活支援総
合事業として実施します。
2-2-5:介護保険事業の推進
○ ケアマネジャーや介護職員等の能力向上のための研修会を実施するほか、
高齢者が要介護状態に陥らないよう高齢者等を対象とした介護予防活動を
通じて、心身の機能維持や要介護の重度化を抑え、保険給付と負担の均衡
を確保し、健全な財政運営を推進します。
○ 介護の必要な高齢者に対して、十分なサービスが提供されるよう、介護保
険事業を適切に運営します。
○ 高齢者が住み慣れた地域で生活が継続できるよう、地域密着型サービス基
盤の整備を進めます。
2-2-6:地域包括ケア体制の充実
○ 平成 37 年(2025 年)を目途に医療・介護・予防・住まい・生活支援が連
携した切れ目のない支援体制の構築に努めます。
○ 地域包括支援センターを中心に関係機関や関係部局との連携による地域ケ
ア推進会議を開催し、地域課題の解決の検討を行うとともに、地域の社会
資源の活用による、包括的支援体制の整備を推進します。
78
関連する分野別計画
・第 6 期介護保険事業計画・高齢者福祉計画
・第 2 次健康おおだて 21
2.
No
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
認知症サポーター数
H27
1,581 人
(H27.9.30 現在)
2,500 人
2
介護保険サービス利用者のうち、在宅サービス
を利用している者の割合
H27
79.8%
(H27.7.31 現在)
85.0%
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
敬老会
79
2-3 障害者福祉
[ 施策目標 ]
■ 障害があっても地域で生活、社会参加をめざせるまち
・障害のある人が地域と関わりを持ち、必要な支援を受けながら自立した生活
を支援します。
・地域や事業者との連携を図りながら、地域で生活、社会参加のできる環境づ
くりに取り組みます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-3 障害者福祉:障害があっても地域で生活、社会参加をめざせるまち
2-3-1:障害に対する理解の促進
2-3-2:障害のある人への自立支援
2-3-3:社会参加の促進
2-3-4:療育体制の充実
2-3-5:障害児支援の充実
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):支援の必要な市民を支えるボランティア活動に参加しましょう。
(市 民):障害のある人への理解を深めましょう。
(事業者):障害のある人を積極的に雇用しましょう。
80
[ 具体的な取り組み ]
2-3-1:障害に対する理解の促進
○ 障害の有無に関わらず、ともに生きる地域社会を実現するために、障害に
対する正しい理解を深める啓発活動や教育の充実を図ります。
2-3-2:障害のある人への自立支援
○ 障害のある人が適切なサービスを利用できるよう、必要な情報をわかりや
すく提供し、制度周知、相談体制の充実を図ります。
○ 障害のある人が自立した日常生活と社会生活を営むことができるよう、障
害者福祉サービス(介護給付、訓練等給付等)の提供体制の充実を図り、
地域生活支援事業を効果的に実施します。
○ 身体障害者補装具費、自立支援医療費、重度心身障害者医療費の支給によ
り、障害のある人の負担軽減を図ります。
2-3-3:社会参加の促進
○ 障害のある人の社会参加の拡充に向けて、情報提供、移動支援、コミュニ
ケーション支援等の充実を図ります。
第2章
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
○ 関係機関との連携のもと、相談の充実や事業所への障害のある人の雇用を
支援する各種制度の周知・啓発等、福祉的就労機会の充実に努めます。
2-3-4:療育体制の充実
○ 障害の早期発見、早期対応をするために、保健・医療・福祉・教育等の関
係機関と連携し、総合的な療育支援体制の確立を図ります。
2-3-5:障害児支援の充実
○ 障害児支援等に関するニーズを把握するとともに、放課後等デイサービス
の整備(創設)を計画的に進めます。
○ 児童発達支援センターひまわりの充実を図ります。
関連する分野別計画
・障害者計画・第 4 期障害福祉計画
2
No
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
共同生活援助の利用者数
H26
64 人
80 人
2
放課後等デイサービスの利用者数
H26
40 人
60 人
3
障害福祉に関する相談件数
H26
1,958 件
2,900 件
81
2-4 地域福祉
[ 施策目標 ]
■ ともに支え合う地域社会の形成
・多くの市民が地域でともに支え合う意識を持ち、少子高齢化の進行に伴う
身近な生活課題、福祉課題の解決に取り組む地域社会の形成を目指します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-4 地域福祉:ともに支え合う地域社会の形成
2-4-1:地域福祉意識の醸成
2-4-2:福祉活動団体等の活動支援・人材育成
2-4-3:地域で支え合う体制・活動の充実
2-4-4:生活困窮者への自立支援
2-4-5:福祉のまちづくりの推進
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市民)
:一人ひとりができることから地域活動に参加し、地域福祉を実践しましょう。
(市民):民生委員児童委員やボランティア団体は、必要に応じて他団体と協力しな
がら地域福祉活動に取り組みましょう。
(市民):福祉活動に関心を持ち、学習機会や講習等に参加しましょう。
ハチ公スノーレンジャー
(除雪ボランティア)
82
[ 具体的な取り組み ]
2-4-1:地域福祉意識の醸成
○ 地域と学校の連携やイベント、地域における交流機会、見守り等、学習機
会や活動への参加を通じて、地域福祉への理解促進を図り、福祉意識の醸
成を図ります。
2-4-2:福祉活動団体等の活動支援・人材育成
○ 地域福祉を支える担い手の育成や研修等への参加を促進するとともに、ボ
ランティア団体や地域活動団体との連携等による地域福祉活動を推進しま
す。
2-4-3:地域で支え合う体制・活動の充実
○ 高齢や障害のために支援が必要な方や子育て中で不安を感じている方が、
多様な主体との連携のもと、多様な支援につながるよう地域福祉活動を推
進します。
○ ふだんからの地域福祉活動を通じて必要な支援を行うとともに、災害時の
避難行動支援や冬期の除雪支援等、いざというときの支援につながる地域
第2章
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
で支え合う体制の充実を図ります。
2-4-4:生活困窮者への自立支援
○ 関係機関との連携を密にし、生活困窮者の生活を支援する体制整備を推進
するとともに、それぞれの世帯の要望や要求に対応した相談、指導などを
充実させ、自立更生支援を推進します。
2-4-5:福祉のまちづくりの推進
○ 高齢者や障害のある人等が利用しやすい施設整備や道路整備を進め、福祉
のまちづくりを推進します。
関連する分野別計画
・第 2 次健康おおだて 21
・第 2 次大館市食育推進計画
・第 6 期介護保険事業計画・高齢者福祉計画
・障害者計画・第 4 期障害福祉計画
2.
No
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
ハチ公スノーレンジャーの登録者数
H26
1,583 人
2,000 人
2
生活困窮者に対する相談支援件数
(平成 27 年度開始)
H27
96 人
180 人
83
2-5 医療
[ 施策目標 ]
■ 安心して医療を受けられるまち
・医師確保、地域医療機能の高度化及び医療機関の機能分化と連携を進めるこ
とにより、地域格差のない医療体制の整備に取り組みます。
・市民がかかりつけ医を持ち、病気やけがの際に安心して医療が受けられる医
療環境を目指します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-5 医療:安心して医療を受けられるまち
2-5-1:地域医療体制の強化
2-5-2:かかりつけ医の推進
2-5-3:ジェネリック医薬品の普及
2-5-4:医師等の確保
2-5-5:医療環境の整備
2-5-6:保健・医療・福祉の連携強化
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):健康管理のためのかかりつけ医を持ちましょう。
総合病院(全景・屋上ヘリポート)
84
[ 具体的な取り組み ]
2-5-1:地域医療体制の強化
○ 多様化する医療ニーズに対応するため、広域の医療機関との連携を図りな
がら、引き続き地域の医療を支える総合病院・扇田病院の機能分化と連携
により、地域医療体制の強化を図ります。
○ 地域の医療機関との機能分担による「病診連携・病病連携」を推進します。
2-5-2:かかりつけ医の推進
○ 疾病等の状況に応じた適切な医療サービスを受けられるよう、
「まずはか
かりつけ医へ」という市民の受療行動を推進します。
2-5-3:ジェネリック医薬品の普及
○ ジェネリック医薬品の使用については、あらゆる機会を通じ、市民への啓
発、広報を進めて行きます。また、総合病院・扇田病院ではジェネリック
医薬品の採用数の増加と共同購入を進めます。
2-5-4:医師等の確保
○ 高校生を対象に、医学部オープンキャンパス体験ツアーや薬剤師体験セミ
高めるとともに、医学生及び看護師奨学金免除制度などにより、地域から
医療従事者、特に医師・薬剤師の輩出につなげていきます。
○ 医師不足の実態や高齢化の進行などを考慮した今後の医療ニーズの動向な
どを踏まえ、地域や診療科において必要とされる分野に従事する医師の計
画的な養成、確保に努めます。
○ 地域で働く医師養成のための中学生・高校生を対象とした病院見学、研修、
受験指導等、総合病院を中心に専門の指導医の助言、指導体制を構築しま
す。
2-5-5:医療環境の整備
○ 総合病院・扇田病院について、それぞれの機能に応じた安全な医療環境の
整備を行います。
○ 総合病院の精神科棟は建物や設備が老朽化していることから、療養環境の
改善を図るために改築や改修に向けた検討を進めていきます。
85
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
ナーを企画し、医療職を養成する環境を体感することで医療職への興味を
2-5-6:保健・医療・福祉の連携強化
○ 市の保健活動、
各種健診(検診)を通じて、
受診が必要な方を早期に発見し、
早期に医療につなげる体制や医療・介護・予防・生活支援・住まいが連携
した地域包括ケア体制により、保健・医療・福祉の連携強化を図ります。
○ 高齢社会に伴って認知症患者が増加傾向にあることから、総合病院内に認
知症疾患医療センターを設置し、保健・医療・介護機関等と連携を図ります。
また、認知症疾患に関する進行予防や相談、地域生活の維持まで必要とな
る医療を提供できる機能体制の構築と関係者の研修等を行い、地域におけ
る認知症疾患への保健医療水準の向上を図ります。
関連する分野別計画
・病院事業中期経営計画
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
総合病院紹介率
H26
43. 2%
50. 0%
2
総合病院糖尿病地域連携パス普及率
H26
10.8%
20.0%
3
総合病院ジェネリック医薬品の使用数量シェア
(入院)
H26
67.7%
80.0%
総合病院
(エントランス)
X線CT
86
2-6 地域コミュニティ・協働によるまちづくり
[ 施策目標 ]
■ ともに支え合い、行動するまち
・地域コミュニティ活動を支援することにより、地域内での主体的なまちづく
りや課題解決を行う力の維持・向上を目指します。
・市民の市政への参画や、担い手の協働による地域課題の解決を促進するため
の環境を整えます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-6 地域コミュニティ・協働によるまちづくり:ともに支え合い、行動するまち
2-6-1:コミュニティ意識の高揚・市民参加の推進
2-6-2:まちづくりに係る人材育成、活動支援
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
2-6-3:支え合い体制構築
2-6-4:市民参画と協働の推進
2-6-5:広報・広聴活動の充実
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):住んでいる地域に関心を持ち、積極的に地域活動に参加しましょう。
(市 民):市広報紙やホームページ等、市政に関する情報の把握に努めましょう。
(事業者):地域社会の一員として地域のさまざまな活動に参加しましょう。
[ 具体的な取り組み ]
2-6-1:コミュニティ意識の高揚・市民参加の推進
○ 地域コミュニティの重要性、実際の地域活動の状況等について把握し、活
動拠点施設の計画的な改築、整備を行い、地域活動や各種行事への参加を
促進するとともに、地域コミュニティ活動に必要な情報提供や地域リー
ダーの育成を推進します。
○ 市民と行政がそれぞれに果たすべき役割を担う協働のまちづくりのさらな
る推進に向けて、各種行政計画の策定における委員等の一般公募、パブリッ
クコメント、アンケート等の市民参加を推進します。
87
2-6-2:まちづくりに係る人材育成、活動支援
○ 自主的にまちづくりや市民活動に取り組む人材を確保し、活動の輪を広げ
ていくため、市民一人ひとりがまちづくり
に対する関心を高め、具体的な活動につな
げるための情報発信や学習機会の提供など
の支援を行います。
○ 地域づくり活動の中核となる人材育成を支援
します。地域の特色を生かしたコミュニティ
ビジネスの創出などの活動を支援します。
○ 地域の特色を生かしたコミュニティビジネ
地域づくり活動(山田菜発見市)
スの創出などの活動を支援します。
2-6-3:支え合い体制構築
○ 市民の暮らしの支え合い体制を維持・構築していくため、地域の実情を踏
まえた支援や体制づくりのコーディネートを行います。
○ 人口減少や高齢化の影響が深刻な地域については、支え合い体制の維持・
構築のほか、緊急の課題である移動手段の確保や買い物弱者への対策など
に向けた取り組みを推進します。
2-6-4:市民参画と協働の推進
○ 市民参画を促進するため、市政に関する情報提供や市民が参画しやすい環
境づくりを進めます。
○ 協働に関する理解を深めるとともに、担い手による協働が促進されるよう、
市政やまちづくり、協働に関する情報提供や多様な市民活動に対する支援
を行います。
2-6-5:広報・広聴活動の充実
○ 広報紙やホームページの内容充実を図るとともに、政策・施策に市民の意
見・アイデアを積極的に取り入れるため、懇談会等による意見聴取や各種
団体における広聴活動など、市民と行政の相互のコミュニケーションを推
進します。
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
1
88
成果指標名
地域応援プラン活動実施累計団体数
現状値の
年度
現状値
H26
60 団体
前期目標値
(平成 31 年)
85 団体
2-7 男女共同参画・人権
[ 施策目標 ]
■ あらゆる場面で能力を発揮できるまち
・性別、障害の有無、国籍等による差別やあらゆる障壁を解消するため、人権
に対する正しい理解を浸透するなど、市民への啓発を行います。
・性別にとらわれず、それぞれの個性・能力に応じた役割を担うとともに、そ
の能力を十分に発揮できる環境づくりを進めます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-7 男女共同参画・人権:あらゆる場面で能力を発揮できるまち
2-7-1:人権啓発の推進
2-7-2:男女共同参画の推進
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):差別やいじめ、虐待等の人権侵害をしない、させない地域社会づくりを進
めましょう。
(市 民):家族がお互いに協力し、家事、子育て、介護等を行いましょう。
(事業者):性別にとらわれない職場や仕事と生活が調和できる労働条件の整備に努め
ましょう。
男女参画社会づくり講座
89
[ 具体的な取り組み ]
2-7-1:人権啓発の推進
○ 性別のあり方や年齢、障害の有無、出身地、国籍等に関わらず、すべての
人の基本的人権を尊重するための人権教育、人権啓発を推進します。
○ さまざまな体験活動での人間的なふれあいや道徳教育を通じて、いじめや
差別の防止など、さまざまな人権意識を育みます。
○ インターネット上の書き込み等、社会の情報化に伴う新たな人権侵害につ
いて、さまざまな機会を通じて啓発を行います。
2-7-2:男女共同参画の推進
○ 男女共同参画社会の形成に向け、その指針となる男女共同参画計画に基づ
く取り組みを推進します。
○ 家庭や地域、職場において、男女共同参画の意識づくりを進めるとともに、
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現に向けて、仕事と
家庭、生活を両立しやすい環境づくり、政策・方針決定の場への女性の参
画の拡大に取り組みます。
○ 女性の抱えるさまざまな問題に対応するため、相談体制を構築し、ケース
に応じた適切な助言・指導を行うとともに、関係機関と連携し、相談者の
ニーズに応じた支援の充実に努めます。
関連する分野別計画
・大館市男女共同参画社会推進計画(第 2 次)
・大館市特定事業主行動計画(第 3 次)
2
No
90
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
年1回
前期目標値
(平成 31 年)
1
男女共同参画セミナー等の開催回数
H26
年4回
2
各種委員会・審議会への女性委員登用率
H26
24.7%
33.0%
3
市職員男性の育児休暇取得人数
H26
2人
10 人
2-8 消防・救急救助体制・防災
[ 施策目標 ]
■ いざというときに備えるまち
・常備消防と消防団の連携を促進していくために必要な支援を行い、消防体制
の一層の強化を図ります。
・過去の災害経験等を生かし、地震・水害・地すべり災害等の大規模災害の発
生に備え、地域の防災力を高め、市民の生命・財産を守ります。
・共助の力を生かし、地域の自主防災組織の人材育成や組織の機能強化に取り
組み、地域防災力の維持・向上を図ります。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-8 消防・救急救助体制・防災:いざというときに備えるまち
2-8-1:消防・救急救助体制の充実
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
2-8-2:火災・災害への対応力の強化
2-8-3:災害に強いまちづくり
2-8-4:治山治水対策の推進
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市民):災害用食料や非常用生活用品の備蓄を心がけましょう。
(市民・地域):自主防災組織の設立や活動の活発化に努めましょう。
(市民・地域・事業者):防災・防火訓練に積極的に参加しましょう。
防災訓練
91
[ 具体的な取り組み ]
2-8-1:消防・救急救助体制の充実
○ 消防自動車の更新、消火栓及び防火水槽の整備を促進し、消防力の充実を
図ります。
○ 高規格救急自動車の更新及び救急救助資機材の充実を図り、安全かつ迅速
な緊急対応能力の向上に努めます。
○ 消防団の再編に向けた新たな機動分団化計画を策定し、消防車両、施設及
び装備の配備を進め、地域の防災力の充実に取り組みます。
○ 秋田看護福祉大学と連携し、機能別消防団員の確保に努めます。
2-8-2:火災・災害への対応力の強化
○ 地域防災計画に基づき、必要な施策を推進するとともに、災害発生時の迅
速な対応を確保します。
○ 災害の発生時において、遅滞なく避難所を開設するとともに、自力での避
難が困難な人を支援するため、避難行動要支援者(災害時要援護者)の個
別避難計画の作成を進め、避難支援体制の構築を図ります。
○ 高齢者世帯や高齢者のひとり暮らし世帯等を戸別訪問し、住宅用火災警報
器の設置及び更新指導を行います。
2-8-3:災害に強いまちづくり
○ 地震・風水害・土砂災害・雪害など、自然災害による被害の未然防止、ま
たは軽減を図るため、危険箇所を把握するとともに、異常気象等の情報を
収集し、的確な情報提供を行います。
○ 地震発生に伴う災害被害の防止、または軽減を図るため、計画的に公共施
設や橋梁等の耐震化を進めるとともに、倒壊等の危険性が高い施設等につ
いて、早期に対応します。
○ 避難行動要支援者の個人情報に配慮しながら、台帳整備を進めるとともに、
適切な情報管理による避難支援体制の構築に取り組みます。
2-8-4:治山治水対策の推進
○ 浸水被害の防止、または軽減を図るため、河川管理者や地元町内会との連
携を強化し、河川施設の維持管理に努めるとともに、過去の浸水実績等を
踏まえ、普通河川や排水路等の修繕・改修整備を実施します。
○ 県と連携を図り、土砂災害に関する警戒区域の指定の推進や啓発活動、地
すべり防止区域における巡視活動に取り組みます。
関連する分野別計画
・大館市地域防災計画
・大館市国民保護計画
92
2
目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
消防団員数
H26
1, 086 人
1, 140 人
2
消防団協力事業所数
H26
11 事業所
20 事業所
3
消防団応援の店事業所数
H26
5 事業所
30 事業所
4
住宅警報器設置率
H26
81. 0%
85. 0%
5
自主防災組織カバー率
H26
94. 1%
100. 0%
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
AED 講習
防災訓練
93
2-9 防犯・交通安全(暮らしの安全)
[ 施策目標 ]
■ 日常の安全をともに守るまち
・市民の防犯意識の高揚、防犯活動について、警察や行政だけでなく地域や家庭、
学校、各団体、事業者等が一体となって取り組み、安全・安心な地域社会づ
くりを進めます。
・交通ルールの遵守や運転者のマナー向上に向けて、幅広い世代への交通安全
教育を強化するとともに、交通安全施設の整備・維持管理に取り組みます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
2-9 防犯・交通安全(暮らしの安全):日常の安全をともに守るまち
2-9-1:防犯対策の推進
2-9-2:交通安全対策の推進
2-9-3:消費者被害の防止
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民)
:交通ルールを遵守し、常に交通安全の意識を持ちましょう。
(市 民)
:悪徳商法にだまされないための正しい消費者知識を身に付けましょう。
(市 民・地 域・事業者):地域一体となった自主防犯活動を実施しましょう。
交通安全教室
94
[ 具体的な取り組み ]
2-9-1:防犯対策の推進
○ 地域ぐるみの自主防犯活動を支援するとともに、関係団体等との連携によ
る防犯活動の実施等により、青少年の非行防止や青少年に対する犯罪防止
を推進します。
2-9-2:交通安全対策の推進
○ 基本的な交通ルールの指導と浸透を図り、交通事故をなくすため、警察、
交通安全協会などの関係機関と連携し、子どもから高齢者まで、対象に応
じた交通安全教育や啓発活動を実施します。
○ 安全な交通環境を確保し、交通事故を防止するため、国・県・市などの道
路管理者と連携して、交差点、狭幅員及び見通しの悪い道路を改良すると
ともに、道路照明灯やカーブミラー等の交通安全施設を整備します。
2-9-3:消費者被害の防止
○ 関係機関との連携により、消費者被害の相談及び情報提供体制を強化しま
す。
2.
No
健康で、互いのつながりを大切に支え合う
“健康福祉都市”
第2章
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
刑法犯の認知件数
H26
217 件
130 件
2
交通事故(人身)の発生件数
H26
148 件
90 件
3
非行少年の検挙・補導状況
H26
15 件
5件
4
特殊詐欺被害件数
H26
2件
0件
防犯パトロール
95
第3章
地域の特性を活かし、暮らしを支える
活力を興す“産業創造都市”
3-1 農林業
[ 施策目標 ]
■ 自然を守り、消費者に安全な農林畜産物を供給するまち
・担い手の育成と確保、法人化を推進し、持続可能な農林業を構築します。
・大館の特色を生かした安全で良質な農林畜産物の生産、地元を含めた販売・
供給体制の確立、6 次産業化の推進により、所得向上を図ります。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
3-1 農林業:自然を守り、消費者に安全な農林畜産物を供給するまち
3-1-1:農業生産基盤の整備による生産性の向上
3-1-2:農畜産品の生産性の向上及び高品質化
3-1-3:食の安全・安心と環境に配慮した農畜産業の推進
3-1-4:流通体制・地産地消による販売・消費の拡大
3-1-5:森林の整備
3-1-6:農林畜産業者の担い手の育成
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):地元の農畜産品等に関心を持ち、地産地消を心がけましょう。
(市 民):森林の有する公益的機能の保全に努めましょう。
(事業者):農業経営の組織の法人化に取り組みましょう。
(事業者):安全で良質な農畜産品を生産しましょう。
[ 具体的な取り組み ]
3-1-1:農業生産基盤の整備による生産性の向上
○ 農業の有する多面的機能を将来にわたって持続していくため、各地区のほ
場や水路、農道等の整備により、農地の大区画化・汎用化等の農業生産基
盤の強化、農業生産力の向上を図ります。
○ 多面的機能支払制度を活用し、農地・農業用水路等のきめ細かな保全活動
や施設の長寿命化に向けた活動へ支援します。
96
○ 中山間地域等直接支払制度を活用し、農業生産条件が不利である中山間地
域等における耕作放棄を防止し、農業生産活動の継続を図ります。
3-1-2:農畜産品の生産性の向上及び高品質化
○ 行政による生産目標数量の配分に頼らない、需要に応じた米生産への取り
組みのため、飼料用米や重点戦略作物等の作付を推進し、水田のフル活用
と複合型生産への転換を加速します。
○ 周年園芸作物の作付拡大や人工光利用型植物工場による葉物野菜生産、あ
きた北農協との連携によるえだまめの園芸メガ団地等の取り組みを通じ
て、大館の特色を生かした農産物の安定供給と農家の所得向上を図ります。
○ 比内地鶏等の特産物の生産振興を図るため、中雛供給による労力の省力化
や機械化による生産コスト削減を支援し、全国に通用する大館産ブランド
の強化を図ります。
○ えだまめ・とんぶり・山の芋等の重点戦略作物の生産拡大をより一層加速
させるとともに、農業の成長産業化と農家所得の向上へ向けた、6 次産業
化に必要な機械設備等の導入と新商品の開発及び販路拡大を支援し、大館
産農産物のプレミアム化・ブランド化を図ります。
3-1-3:食の安全・安心と環境に配慮した農畜産業の推進
○ 市生産堆肥を使用した野菜のブランド化と有機資源の循環型農業、JA 系
統出荷農産物のトレーサビリティ・システムの取り組みを継続し、安全で
信頼される農畜産物の供給、ブランド化を推進します。
○ TPP の大筋合意は、農家所得の低下や地域社会の衰退、農家の営農意欲の
減退が懸念されることから、農業者が安心して経営に取り組めるよう、国・
県と連携しながら対策を講じます。
○ 市鳥インフルエンザ防疫対応マニュアルの策定により防疫体制を整備する
ほか、食品安全 GAP・農業行動規範の導入を促進し、農産物の安全性を
確保します。
○ 山村地域の豊かな資源の活用や地域の特性に合った作物の提案等、地域活
性化の取り組みを支援します。
3-1-4:流通体制・地産地消による販売・消費の拡大
○ 流通業者や小売業者との連携による販路拡大、インターネットの活用や直
売所の設置等による産地直送販売の促進、食育、地産地消の推進等により、
多様な流通経路の確保を推進します。
○ 地元産の農畜産品を学校給食に活用するなど、地産地消の推進を図るとと
もに、農産品の継続的な消費拡大に取り組みます。
3-1-5:森林の整備
○ 計画的かつ適正な間伐等の森林施業を推進することにより、森林の公益的
機能の保全を図ります。
97
地域の特性を活かし、暮らしを支える
活力を興す“産業創造都市”
第3章
○ 川上から川下までの一貫した森林・林業経営を推進し、林業・木材産業の
成長産業化を図ります。
○ 林業の活性化を図るため、木質バイオマスエネルギーの利用など、地産木
材の森林資源の活用を促進します。
○ 伝統工芸品「曲げわっぱ」の材料である天然秋田スギが年々減少している
ことから、「曲げわっぱの森」を設置し、代替材として高齢級の人工林ス
ギを育成することにより、伝統産業の振興と木の文化の継承、森林環境教
育への活用などを進めます。
3-1-6:農林畜産業者の担い手の育成
○ 持続的な営農体制を構築するため、認定農業者の確保・育成及び集落営農
組織等の法人化を支援します。
○ 青年農業者や女性農業者の新たな発想による起業や企業による農業参入、
異業種との連携による新たな農業形態の構築など、新たな取り組みへの支
援や多様な担い手の確保・育成を図ります。
○ 農業経営の安定化を図るため、農地中間管理事業等を活用し地域の中心と
なる経営体への農地集積や分散した農地の連担化を進めます。
○ 林業経営者の育成に向けて、米代流域林業活性化センター等への活動支援
を行うほか、秋田県林業大学校を活用した若手林業技術者の育成に努めま
す。
関連する分野別計画
・大館市農業ビジョン(大館市農業振興計画)
・大館市田園環境マスタープラン
・農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する計画
・大館市森林整備計画
・大館市木材利用基本方針
2.
目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
認定農業法人数
H26
28 法人
40 法人
2
担い手への農地集積率
H26
41.0%
75.0%
3
主な園芸作物販売額(主要 6 品目(※1))
H26
5 億 1 千万円
8 億 5 千万円
4
比内地鶏出荷羽数
H26
260 千羽
310 千羽
5
人工林間伐面積
H26
210ha
250ha
※1:主要 6 品目 とんぶり、山の芋、アスパラガス、えだまめ、ネギ、キュウリ。
98
3-2 商工業
[ 施策目標 ]
■ 地域経済をともに支える商工業のまち
・本市の強みを生かした企業立地を促進するとともに、技術開発支援や企業を
取り巻く環境の向上など、地域に根ざした企業への支援を展開し、工業の振
興を図ります。
・市民生活を支える商業活動の支援を進め、地域経済の活性化に取り組みます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
3-2 商工業:地域経済をともに支える商工業のまち
3-2-1:賑わいのある商業の振興
3-2-2:地域特性を活かした工業の振興
3-2-3:企業立地の促進
地域の特性を活かし、暮らしを支える
活力を興す“産業創造都市”
第3章
3-2-4:既存商工業の経営支援
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):地元での消費を心がけましょう。
(事業者):関係機関や産業間の連携を図り、特産品の開発や PR 活動を図りましょう。
[ 具体的な取り組み ]
3-2-1:賑わいのある商業の振興
○ まちの賑わいの創出や市民の買い物環境の確保に大切な役割を担っている
商店街の維持・活性化を図るため、地域に密着したサービスの展開や魅力
ある特産品の開発・販売のほか、空き店舗を活用する商業団体の運営を支
援するなど、魅力ある商業の形成を進めます。
○ 地元商工団体との連携し、商店や事業所への経営指導の強化を図り、後継
者の育成、住民の日常生活に密着した商品・サービスの提供等の促進を図
ります。
○ 付加価値の高い農畜産品の生産や販路拡大に向けて、インターネットを活
用し、都市部への PR 等による特産品の販路拡大に取り組みます。
○ 地元商工団体や福祉関係団体等と協議し、市内商店による交通弱者、買い
物弱者に配慮した販売方法を検討し、地元商店街が活性化する環境づくり
を推進します。
○ 購買流出の抑制を図るため、商工団体等の関係機関と協議を進め、地域独
自の買い物用 IC カード(ポイント付与機能付きの電子マネー等)の導入
を目指します。
99
3-2-2:地域特性を活かした工業の振興
○ 鉱業技術を活用した資源リサイクル産業、清澄な地下水などを生かした健
康産業に加え、食や新エネルギーなど、本市の地域特性を生かした産業の
さらなる発展を目指します。
○ 裾野の広い自動車や鉄道、航空機等輸送機関連の部品製造に携わる地元企
業の事業活動を支援し、核となる特色ある地域産業の創出を目指します。
○ 市内企業による地域資源を生かした新製品の開発や新たなものづくりの技
術開発、国内外における販路拡大、新たな設備投資を行うなど、意欲的な
事業者の取り組みに対し、資金面・情報面の各種支援や奨励措置を行いま
す。
○ 総合的に市内企業の競争力強化を図るため、これまでに構築してきた産学
官の連携体制や企業間ネットワークを活用しながら、研究開発、人材育成
などを支援します。
3-2-3:企業立地の促進
○ 税収の確保や雇用を創出し、地域経済の活性化を図るため、より魅力的な
立地環境の整備に努め、企業立地を推進します。
○ 戦略的で効果的な企業誘致活動を展開するため、業種や誘致先用地の絞り
込みによりターゲットを明確化するとともに、民間ノウハウの活用や関係
団体等との連携協力を一層強化します。
○ 県営大館・大館第二工業団地の拡張事業に伴う需要増加を見据え、新たな
水源の確保及び水道施設の整備を図り、良質で安価な工業用水のより安定
的な供給に努めます。
3-2-4:既存商工業の経営支援
○ 市内中小企業の事業継続や経営安定化に必要となる資金調達の環境を整え
るため、商工団体・金融機関等の関係機関との連携により、景気動向や為
替変動など経済情勢の変化を的確に捉え、各種制度融資や信用保証料の補
助など、効果的な金融支援を行います。
関連する分野別計画
・大館市バイオマスタウン構想
2.
目標値(活動指標・成果指標)
No
100
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
融資制度総融資額
H26
18 億円
25 億円
2
製造品出荷額
H26
1,085億円
1, 200 億円
3
工場等設置促進条例指定工場数
H26
69 件
79 件
3-3 雇用対策・新たな産業の育成
[ 施策目標 ]
■ 新たな機会・可能性を生み出すまち
・地元企業の技術と本市の地域資源を生かし、地域に根づく新産業の創出に
取り組みます。
・関係機関、企業等との連携により、若年者や女性、A ターン者、障害のあ
る人など、市民が安心した生活を送るための雇用の安定を図ります。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
3-3 雇用対策・新たな産業の育成:新たな機会・可能性を生み出すまち
3-3-1:就労支援の充実
3-3-2:雇用機会の充実
3-3-3:働きやすい職場環境の形成
地域の特性を活かし、暮らしを支える
活力を興す“産業創造都市”
第3章
3-3-4:新たな地域産業の育成
3-3-5:起業・創業の支援
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(就業者):自己の職業能力向上に努めましょう。
(就業者):育児休業や介護休暇等の取得を推進しましょう。
(事業者):地域資源の活用とともに、産業間での連携による新たな産業と新ビジネスの創
出に取り組みましょう。
(事業者):技術力向上や経営能力向上のための人材育成に努めましょう。
[ 具体的な取り組み ]
3-3-1:就労支援の充実
○ 能力開発等の研修を支援し、市内で働く方のスキルアップと企業の競争力
向上を図ります。
○ 後継者のいない事業主と創業意識の高い人材とのマッチングを推進するな
ど、事業継承が円滑に進む仕組みをつくります。
3-3-2:雇用機会の充実
○ 関係機関、企業等との連携を強化し、職業訓練等を通じた職業能力の向上
や人材育成に取り組むとともに、市民が安心した生活を送るための雇用の
安定を図ります。
101
3-3-3:働きやすい職場環境の形成
○ 地元企業や関係機関等との連携により、ワーク・ライフ・バランス(仕事
と生活の調和)をはじめ、誰もが働きやすい職場環境の形成を推進します。
3-3-4:新たな地域産業の育成
○ 地元農畜産品を使用した特産品の開発・販売、農村体験や食育等、他産業
と新たな産業の育成を推進します。
○ 市内における産業間での連携実績を踏まえ、地域資源を生かした地元での
生産、加工、流通を担う、6 次産業の実現に向けて取り組みを進めます。
○ 匠の技の継承や原材料の確保、情報発信などへの支援により、伝統工芸品
のブランド力の向上を図るとともに、異業種間の連携による新たな商品開
発を支援します。
○ 産学官金連携の一環として、コア技術の開発・研究支援、複数企業の合同
による受注を目指した研究会等の組織づくりを推進します。
○ 新たな経済交流のきっかけづくりとして、国内外を問わず、積極的な地域
間交流を推進します。
○ 展示会への出展や業界認証取得等に支援し、地元企業の販路拡大を推進し
ます。
○ 新設や移転に対する支援メニューの創設などを行い、研究機関の誘致を推
進します。
3-3-5:起業・創業の支援
○ 産業の新陳代謝を進め民間活力を高めるため、商工団体や金融機関等との
連携、国・県等の支援策の活用を図り、起業・創業希望者のニーズに応じ
た総合的な支援を行います。
○ 若者や女性をはじめとする起業・創業の意欲が旺盛な人へ支援するため、
創業支援補助金の創設や情報提供、各種相談など、起業・創業しやすい環
境を整備します。
関連する分野別計画
・創業支援事業計画
2.
No
102
目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
高校生の県内就職率
H26
61. 5%
70. 0%
2
市内における創業件数
H26
6件
8件
3
新たな資格取得者
H26
133 人
170 人
第4章
暮らしやまちのなかに賑わいと
交流を生む “多文化交流都市”
4-1 地域間交流
4-1 地域間交流
[ 施策目標 ]
■ お互いを理解し、交流するまち
・市民が海外との交流の輪を広げていくために、市民の異文化への理解を深め、
国際感覚の醸成を図ります。
・本市との歴史・文化との関わりをはじめ、産業やスポーツ等、多様な地域間
交流を推進し、本市のさらなる発展につなげます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
4-1 地域間交流:お互いを理解し、交流するまち
暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
“多文化交流都市”
第4章
4-1-1:国際社会に対応した人材の育成
4-1-2:国際交流の推進
4-1-3:多様な地域間交流の促進
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):国際交流や地域間交流に積極的に参加し、外国文化や交流する地域文化へ
の理解を深めましょう。
(市 民):ふるさとキャリア教育等を通じて、本市の歴史・文化への理解を深めましょう。
地域間交流(常陸大宮市との交流)
103
[ 具体的な取り組み ]
4-1-1:国際社会に対応した人材の育成
○ 学校教育や地域社会において、国際理解教育を推進するとともに、海外留
学等により、国際化に対応できる人材の育成を推進します。
○ 多くの留学生を受け入れ、国内でも海外交流を体験できるよう、各種事業
の拡大に取り組み、外国人観光客の受け入れ体制づくりにつなげます。
4-1-2:国際交流の推進
○ 本市の歴史・文化の魅力を通じたインバウンド観光による身近な国際交流
機会を創出するほか、国際交流協会と連携を図り、産業・文化・スポーツ
等を通じた国際交流を推進します。
4-1-3:多様な地域間交流の促進
○ 本市の歴史・文化にゆかりのある区市町村や友好都市、災害時応援協定締
結の都市との地域間交流に加え、さまざまな機会を通じて、多様な地域間
交流を促進します。
○ 本市の良好な自然環境や北海道新幹線の開業、広域道路網の交通アクセス
を生かし、既存施設におけるスポーツ大会等の誘致を促進します。
○ 広域的な交通アクセスの向上を生かし、関係団体との連携強化により、交
流機会の創出や各種コンベンションの誘致・開催支援に取り組みます。
○ 各種コンベンションの開催による誘客効果を地域全体の活性化に結びつけ
るため、事業者や団体等との連携を強化します。
2. 目標値(活動指標・成果指標)
No
104
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
友好都市等交流地域累計数(県外)
H26
4 地域
6 地域
2
国際交流助成事業利用者数
H26
2 人
4人
3
中学生の海外研修者数
H26
16 人
16 人程度を維持
4-2 交流人口の拡大
[ 施策目標 ]
■ 歴史・文化を通じて交流を深めるまち
・歴史・文化など、固有の地域資源の魅力向上を図り、市内観光スポットをつ
ないで賑わいを点から面に広げます。
・本市の魅力の発信・PR力を高めるとともに、広域交通網を活用した広域連
携を図りながら、交流人口の拡大、観光振興に取り組みます。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
4-2 交流人口の拡大:歴史・文化を通じて交流を深めるまち
4-2-1:観光・交流資源の発掘・磨き上げ
4-2-2:広域圏と連携した交流・誘客の促進
4-2-3:市内の拠点・受入体制の整備
暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
“多文化交流都市”
第4章
4-2-4:情報発信・PR活動の推進
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民・事業者):交流する意識やおもてなしの心を持って、観光客を迎えましょう。
(市 民):本市の魅力である歴史と文化を学び、発信しましょう。
大館曲げわっぱ体験工房(左上)・グリーンツーリズム(左下)・レールバイク(右)
105
[ 具体的な取り組み ]
4-2-1:観光・交流資源の発掘・磨き上げ
○ 市全体を歴史・文化資源と捉え、
「忠犬ハチ公」、
「比内地鶏」、
「きりたんぽ」、
「曲げわっぱ」など、既存の観光資源の磨き上げに取り組むほか、田代地
区のロケット試験場を核とした産業観光など、新たな資源の発掘に取り組
みます。
○ 豊かな自然、豊富な温泉資源、伝統的な食文化等のブランド力を高め、体
験型観光及び施設の整備を推進し、滞在型観光への取り組みを促進します。
○ 里山の自然や農業に触れ、余暇を楽しむ滞在型観光として、近くの自然を
活用した山菜採り、トレッキングなどのメニューの拡充を図ります。
○ 市内で開催するイベントの価値を高め、リピーターの増加につなげます。
4-2-2:広域圏と連携した交流・誘客の促進
○ 交流人口の拡大を図る拠点施設として、大館駅前を中心に観光案内機能の
充実を図るとともに、伝統工芸体験施設や秋田犬ふれあい広場、物産館機
能を備えた交流拠点施設「ハチ公の駅(仮称)」を整備します。
○ 広域交通でのアクセス圏にある市町村と連携を図りながら、滞在型観光
ルートの中で本市を位置付け、誘客の促進を図ります。
○ 国内外からの多様な教育旅行による集客を図るため、本市の地理的情報、
特産品や名物、教育旅行の体験型メニュー等について情報を発信し、誘客
を促進します。
○ 旅行業者等と連携した組織づくりを進め、魅力ある旅行商品の開発を推進
します。
4-2-3:市内の拠点・受入体制の整備
○ 大館でしかできない体験は本市に足を運ぶための重要なツールであること
から、きりたんぽ、大館曲げわっぱなどの伝統について、市民の誰もが価
値を理解し良さを伝えられるよう、ふるさとキャリア教育との連携を図り
ながら、市民のおもてなしの心を醸成します。
○ 市内の観光関連団体等の組織強化と連携強化を図るとともに、観光ガイド
の充実を図ります。
○ 国内外からのさまざまな観光客を受け入れられるよう、多言語表記の案内
板の設置や観光施設の環境整備を推進します。
○ 2020 年の東京オリンピック開催を見据え、多くの外国人観光客を呼び込
むため、看板、パンフレット、案内表記、スタッフの多言語対応など、総
合的な受け入れ体制の整備について検討します。
106
4-2-4:情報発信・PR活動の推進
○ ソーシャル・ネットワーキング・システム(SNS)の活用やふるさと納税、
大館市観光大使やふるさと会、首都圏物産展、観光イベント、秋田県のア
ンテナショップ等、多様な媒体・人材を活用した情報発信に取り組みます。
○ 観光事業を担う※地域連携 DMO を設立し、情報発信・PR 活動の推進を図
ります。
※ 地域連携DMO:Destination Marketing / Management Organization
地域全体の観光マネジメントを一本化する、着地型観光(観光客の受入先が地元ならではのプログラ
ムを企画し、参加者が現地集合、現地解散する新しい観光の形態)のプラットフォーム組織。
関連する分野別計画
・大館市観光基本計画
・秋田県市町村未来づくり協働プログラム
・大館市歴史的風致維持向上計画
2. 目標値(活動指標・成果指標)
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
観光入込客数(※1)
H26
181 万人
220 万人
2
宿泊者数
H26
21 万人
25 万人
3
訪日外国人宿泊者数
H26
671 人
8, 000 人
4
首都圏での情報発信事業、レストランでの食材
PR、きりたんぽ体験、曲げわっぱ体験の開催日数
H26
2日
10 日
暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
“多文化交流都市”
No
第4章
※1:観光入込客数は、宿泊数と日帰り客数、温泉施設入浴数の合計。
本場大館きりたんぽまつり
大館アメッコ市
107
4-3 Aターン・定住促進
[ 施策目標 ]
■ 大館に愛着を感じ、これからも暮らしたいまち
・本市の豊かな自然環境や歴史・文化などの魅力を伝えながら、市全体で暮ら
しやすいまちづくりを進め、多様な機会から A ターン・定住を促進します。
・人口減少、少子高齢化に歯止めをかけ、 子どもを育てやすいまち を目指す
ことで、若い年齢層の定住を促進します。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
4-3 A ターン・定住促進:大館に愛着を感じ、これからも暮らしたいまち
4-3-1:郷土意識の醸成・PR の推進
4-3-2:A ターン・定住の促進
4-3-3:A ターン・定住支援の充実
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):ふるさとキャリア教育等を通じて、本市の歴史・文化への理解を深めましょう。
(事業者):外部との交流機会を通じて、本市の魅力を発信しましょう。
ふるさと回帰フェア
JOIN 移住交流フェア
108
CCRC の導入を推進します。
○ 移住前から移住後もしばらく地域とのつながりを支援することにより、移
住希望者の不安や心配ごとの解消を図り、希望を持って本市へ移り住める
よう、地域や関係機関等と連携を図りながら、きめ細かな支援体制を構築
します。
※
※ CCRC:Continuing Care Retirement Community
高齢者が移り住み、健康時から介護・医療が必要となる時期まで継続的なケアや生活支援サービ
ス等を受けながら生涯学習や社会活動等に参加する共同体のこと。
関連する分野別計画
・大館市人口ビジョン
・大館市総合戦略
2. 目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
A ターン者数(市等が関与しているもの)
H26
5人
20 人
2
移住フェア等の相談件数
H26
70 件
113 件
3
移住プロデューサー(地域おこし協力隊)
H26
0人
4人
109
第4章
暮らしやまちのなかに賑わいと交流を生む
“多文化交流都市”
[ 具体的な取り組み ]
4-3-1:郷土意識の醸成・PR の推進
○ ふるさとキャリア教育等を通じて、地域の魅力の再発見や新たに魅力を学
ぶことで、郷土への愛着を育み、大人になっても住み続けたいという環境
づくりを進めます。
○ 観光や地域間交流を通じて本市の魅力を発信し、本市への関心を高めます。
4-3-2:A ターン・定住の促進
○ 本市に関心や愛着を持つ多様な世代が本市への A ターンによる就職・定住
につながる支援メニューを構築します。
○ 本市出身の若い世代の市外への流出を防ぎ、一度は転出しても将来市内に
就職・定住につながる支援を行います。
4-3-3:A ターン・定住支援の充実
○ 空き家を活用した生活の拠点となる住宅取得の支援等、地域で長く暮らし
てもらうための環境整備を進めるとともに、A ターン希望者への就業等に
対する支援の強化を図ります。
○ 移住者等に対して、リフォーム補助等を行い、本市への A ターン・定住促
進を支援します。
○ 都市部をはじめ市外からの元気な高齢者や帰郷者の A ターン・定住促進
における受け入れ体制の 1 つとして、地域特性を踏まえながら本市への
第5章
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
5-1 土地利用・整備
5-1 土地利用・整備
[ 施策目標 ]
■ 歴史や文化、自然と調和したまち
・本市の歴史・文化、自然景観を保全し、適正な土地利用、魅力的な景観形成
を推進し、固定資産の下落抑制を図ります。
・土地利用の明確化と適切な規制を進めるとともに、都市機能を集積する中心
市街地の活性化を図ります。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
5-1 土地利用・整備:歴史や文化、自然と調和したまち
5-1-1:適切な土地利用の推進
5-1-2:自然環境・景観の保全
5-1-3:コンパクトなまちづくりの推進
5-1-4:魅力ある景観の形成
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):自然を大切にし、地域の景観を皆で守りましょう。
(事業者):法令を遵守し、土地を有効に活用しましょう。
大館八幡神社
110
桂城公園
[ 具体的な取り組み ]
5-1-1:適切な土地利用の推進
○ 自然環境等との共生に配慮するとともに、良好な住居環境や商工業の振興
を促進するため、国土利用計画法及び土地利用関係法の適切な運用により、
計画的な土地の利用を図ります。
5-1-2:自然環境・景観の保全
○ 市民との協働のもとに、環境美化活動や不法投棄の防止を進め、市民・事
業者等との連携・協働による地域ぐるみでの自然環境・景観の保全を推進
します。
5-1-3:コンパクトなまちづくりの推進
○ 中心市街地活性化に向けた各種事業を推進するとともに、市街地の空き地
や空き家、空き店舗等を有効活用し、まちなか居住や買い物、福祉等の機
能が集積した中心市街地を核としたコンパクトなまちづくりを推進しま
す。
5-1-4:魅力ある景観の形成
市民との協働による整備・保存に取り組むなど、魅力ある景観を形成しま
す。
○ 景観に配慮した看板等の設置を推進し、市民が暮らしやすく、誰もが訪れ
たいと感じる都市空間形成を推進します。
関連する分野別計画
・都市計画マスタープラン
・大館市環境基本計画
2. 目標値(活動指標・成果指標)
No
1
成果指標名
御成町南地区区画整理事業進捗率
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
H26
36.0%
80.0%
111
第5章
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
○ 歴史・文化の景観資源を有効活用し、良好な景観形成を推進するとともに、
5-2 住環境・生活空間
[ 施策目標 ]
■ 住み良い環境を供給するまち
・安全で良好な住環境の整備・供給とともに、市営住宅等の適切な維持管理、
長寿命化を推進します。
・空き家対策に取り組み、総合的な既存住宅の有効活用と安全な住環境の保全
を図ります。
1. 施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
5-2 住環境・生活空間:住み良い環境を供給するまち
5-2-1:良好な住環境の整備
5-2-2:空き家対策の推進
5-2-3:公園等の整備
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):空き家、空き地の管理は責任を持って行いましょう。
(市 民):地域で協力し、定期的な公園等の維持管理、環境美化を進めましょう。
市営向町住宅
桂城公園
(上)
片山下公園
(下)
112
[ 具体的な取り組み ]
5-2-1:良好な住環境の整備
○ 既存の市営住宅等については、長寿命化を目指した改修・修繕を行うとと
もに、老朽化した市営住宅等については、大館市公営住宅長寿命化計画に
基づき、建替え事業化を検討し、総戸数の縮減を計画的に実施します。
○ 市営住宅等の建替えにあたっては、高齢者や障害のある人等が安全で安心
して居住できるよう必要な整備を進めます。
○ 災害への備えを強めるため、耐震化が必要な建築物について市民等への周
知、指導を行うとともに、木造住宅の耐震性の向上を推進します。
5-2-2:空き家対策の推進
○ 空き家バンクを活用した空き家の有効活用、危険な空き家に対する適正管
理を促す措置等を定めた空き家等対策計画に基づき、総合的かつ計画的に
空き家対策を推進します。
5-2-3:公園等の整備
○ 公園等の整備、遊具の安全性の確保等を行うとともに、必要な修繕を支援
しながら、市民のやすらぎとなる生活空間づくりに進めます。
○ 地域の生活環境や自然環境の美化を図るため、さまざまな環境美化活動を
推進するとともに、市民が主体的に取り組む環境美化活動等に対する支援
を行います。
関連する分野別計画
・大館市住生活基本計画の策定 ・大館市環境基本計画
・大館市緑の基本計画 ・大館市公園施設長寿命化計画
・大館市公営住宅長寿命化計画
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
1
市営住宅の総戸数の縮減
H26
871 戸
(平成 31 年)
796 戸
2
空き家バンク登録総数
H26
43 戸
(平成 31 年)
100 戸
3
一人当たりの都市公園面積
H26
14.3 ㎡
(平成 32 年)
17.0 ㎡
113
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
第5章
5-3 道路・交通網・情報基盤
[ 施策目標 ]
■ 良好な交通・通信環境で地域と暮らしをつなぐまち
・地域間交流を促す広域交通網の整備促進と合わせて、利便性の高い市内道路
の整備を推進します。
・公共交通機関を充実させ、誰もが移動しやすい交通基盤の整備を推進します。
・冬期間の雪の影響を極力少なくし、効率的な除排雪体制を整備します。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
5-3 道路・交通網・情報基盤:良好な交通・通信環境で地域と暮らしをつなぐまち
5-3-1:広域道路網の整備
5-3-2:生活道路の整備
5-3-3:冬期における除排雪体制の充実
5-3-4:公共交通対策の推進
5-3-5:情報通信網の整備・活用
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):道路の環境美化、除排雪に協力、助け合いをしましょう。
(市 民):公共交通機関を積極的に利用しましょう。
市道有浦東台線
114
路線バス
[ 具体的な取り組み ]
5-3-1:広域道路網の整備
○ 広域的な交通アクセスの向上に向け、秋田自動車道及び日本海沿岸東北自
動車道の早期開通について、沿線市町村や経済団体などと連携を図りなが
ら、引き続き関係機関に要請します。
5-3-2:生活道路の整備
○ 市道の整備を計画的・効率的に推進し、危険箇所の改善、歩行空間の確保等、
安全性や災害時への対応、環境、景観等に配慮した整備を推進し、市内の
回遊性や利便性を高める道路整備を推進します。
○ 生活道路の利便性向上と安全性の確保を図るため、交差点等の道路改良や
歩道整備を推進します。
○ 道路等の維持・更新費用を平準化し、計画的な管理を推進します。
5-3-3:冬期における除排雪体制の充実
○ 地域との協働によるきめ細かな除排雪体制の確保や広域圏の基幹道路であ
る国道・県道等については関係機関との連携を図り、冬期交通における安
全性の確保と冬に強い生活環境を維持します。
○ GPS 機能を活用した除雪運行管理システムや降雪センサーの導入により、
リアルタイムで除雪作業の動態観測を行い、急激な気象変化に対応できる
除雪体制を構築します。
○ 生活道路を中心とした堆雪場の確保については、町内会を通じて空き地の
固定資産税の減免や補助金等の優遇制度による支援を進めるほか、除排雪
作業の効率化を図るため、空き地や河川敷による雪捨て場の確保・拡充を
図ります。
○ 地域と協力した高齢者世帯の除雪の実施等、福祉的な取り組みを加えた除
雪に取り組みます。
5-3-4:公共交通対策の推進
○ 大館能代空港からの二次アクセス事業者を活用した着地型観光の検討を進
め、搭乗者数の向上を図ります。
○ 平成 28 年度の高等学校統合に向け、学生の通学確保に向けた路線の再編
を進めます。
○ 公共交通の維持のため、県補助が見込めない路線については、新たな
※
フィーダー系統の補助への移行を進めます。
※ フィーダー系統:交通網において、幹線と接続して支線の役割を持って運行される交通。
○ 交通空白地帯の解消のため、新たなデマンド方式などの検証を行います。
115
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
第5章
5-3-5:情報通信網の整備・活用
○ 地域間の情報格差の解消を図るとともに、情報通信技術の発展に適切に対
応できる環境整備を推進します。
○ 防災や減災だけでなく、地域経済の活性化に資するコミュニティFMの設
立を支援します。
関連する分野別計画
・大館市橋梁長寿命化修繕計画
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
1
市道改良率
H26
79. 2%
(平成 31 年)
79.8%
2
市道舗装率
H26
78. 9%
(平成 31 年)
79.8%
3
光ブロードバンド整備率
H26
99.98%
(平成 29 年)
100.0%
4
コミュニティ FMの設置
H26
0件
(平成 30 年)
1件
除雪体制
116
5-4 上下水道
[ 施策目標 ]
■ 安全で良質な水資源を守るまち
・安全で良質な水道水を供給するとともに、河川等の水質保全のため、生活排
水対策の充実を図ります。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
5-4 上下水道:安全で良質な水資源を守るまち
5-4-1:水道水の安定供給
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
第5章
5-4-2:生活排水対策の充実
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民・事業者):各家庭や事業所での適切な水の利用を心がけましょう。
(市 民):公共下水道等への接続や浄化槽の設置に努めましょう。
五色湖と残雪の田代岳 若狭信子 撮影
117
[ 具体的な取り組み ]
5-4-1:水道水の安定供給
○ 安全な水道水を供給するため、施設の整備や適正な水質検査を実施するこ
とにより、水道水の安全性を高めます。
○ 配水管等の配水施設や簡易水道の長寿命化に向けた整備により、安全・安
心な水道水を供給します。
5-4-2:生活排水対策の充実
○ 生活排水による水質汚染を防止するため、未接続者への戸別訪問によるき
め細かなPR活動などに取り組み、公共下水道や農業集落排水の接続率と
合併処理浄化槽の設置率の向上を図ります。
関連する分野別計画
・大館市水道ビジョン ・大館市生活排水処理施設整備構想
・大館市水道事業経営戦略 ・大館市工業用水道事業経営戦略
・大館市下水道事業経営戦略
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
118
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
水道施設耐震診断率
H26
81. 3%
94. 3%
2
基幹管路耐震化更新率
H26
10. 7%
58. 3%
3
下水道普及率
H26
49. 8%
56. 2%
4
合併処理浄化槽補助設置数
H26
49 基
289 基
5-5 環境保全・循環型社会
[ 施策目標 ]
■ 安全な環境を次世代へ継承するまち
・家庭から排出されるごみの減量化と再資源化を推進するとともに、効率的な
ごみ収集と再資源化を促進します。
・不法投棄等の不適正な処理の防止に取り組みます。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
5-5 環境保全・循環型社会:安全な環境を次世代へ継承するまち
5-5-1:環境保全意識の高揚
第5章
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
5-5-2:河川の水質保全
5-5-3:ごみ・一般廃棄物の適正処理・リサイクルの推進
5-5-4:不法投棄の防止
5-5-5:公害の防止
5-5-6:再生可能エネルギーの導入・推進と地球温暖化対策
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):家庭でのごみの分別、リサイクルに積極的に取り組みましょう。
(市 民):不法投棄の防止に向け、地域で協力しましょう。
大館エコプラザ
再生品
119
[ 具体的な取り組み ]
5-5-1:環境保全意識の高揚
○ 市民一人ひとりの環境保全に関する意識の向上を図るため、さまざまな環
境情報の発信や環境に関する学習の機会を提供します。
○ 市民、事業者へ環境保全に向けた具体的な行動モデルを示すため、市にお
ける環境マネジメントシステムの的確な運用を行います。
5-5-2:河川の水質保全
○ 河川及び都市下水路等の水質の監視を継続します。
○ 身近な水辺環境の美化と河川の水質保全を図るための啓発を推進します。
5-5-3:ごみ・一般廃棄物の適正処理・リサイクルの推進
○ ごみの減量と不法投棄や野焼き等の不適正な処理を防止するため、市民や
事業者へごみ処理ルールの浸透を図ります。
○ 限られた資源の有効利用とごみの減量を推進するため、市民へ資源物の分
別収集ルールの浸透を図るとともに、事業者のリサイクル意識の醸成を図
ります。
○ ごみの適正処理を維持していくため、粗大ごみのリサイクルを図るなど、
最終処分場の延命化に取り組みます。
○ し尿、浄化槽汚泥の適正で安定した処理を維持するため、公共下水道や農
業集落排水への接続による処理量の減少を見据え、効率的な収集体制への
見直しを進めます。
5-5-4:不法投棄の防止
○ ごみの不法投棄の防止に向けて監視体制等を強化し、適正に処理されるよ
う取り組みます。
5-5-5:公害の防止
○ 公害の防止と自然環境の保全を図るため、環境マネジメントに基づき、開
発事業者等に対して環境に配慮した適正な事業実施を求めます。
○ 新たな環境阻害要因に対処するため、国・県と連携調整し、汚染状況の把
握と健康被害の防止に
向けた対策に関する情
報提供に取り組みます。
○ 環境に負荷がかからな
い電気自動車などのエ
コカーを公用車として
導入していきます。
電気自動車(ふるさと納税を活用)
120
5-5-6:再生可能エネルギーの導入・推進と地球温暖化対策
○ 市民・事業者の再生可能エネルギーへの関心を高め、普及を促進するため、
再生可能エネルギーの公共施設等における利用促進や効果の検証及び周
知、民間への導入支援などを行います。
○ 家畜排せつ物や食品廃棄物の堆肥化についてPRし、利用促進に取り組み
ます。
○ BDF については、廃食用油の確保のほか、自家用車及び公用車への新た
な利用拡大を図ります。
○ 木質バイオマス利活用については、燃料としての有効性を PR するととも
に、ペレットストーブやペ
レットボイラー、チップボ
イラーの公共施設への設置
検討と民間施設への導入促
進を図ります。
○ 未利用資源の利活用とエネ
第5章
豊かな自然とともに快適に暮らせる
“環境共生都市”
ルギーの効果的運用につい
て調査・検討し、さらなる
地球温暖化対策の実現に取
り組みます。
福祉センター太陽光パネル
関連する分野別計画
・大館市環境基本計画
・大館市ごみ処理基本計画
・大館市バイオマスタウン構想
2. 目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
1
清掃デー(年 2 回)申込件数
H26
106 件
(平成 31 年)
122 件
2
一人 1 日当たりのごみ排出量
H26
993g
(平成 30 年)
870g
3
リサイクル率
H26
16. 3%
(平成 30 年)
24.1%
4
木質バイオマス(チップ、ペレット)生産量
H26
6,694t
(平成 31 年)
23,500t
121
第6章
持続可能なまちづくりを支える
“行財政運営”
6-1 行財政運営
[ 施策目標 ]
■ 健全な地域経営を推進するまち
・質の高い行政サービスが提供されるとともに、健全な行政運営を推進します。
・効率良く業務を遂行できる組織体制を構築し、職員の能力向上を図ります。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
6-1 行財政運営:健全な地域経営を推進するまち
6-1-1:質の高い行政サービスの提供
6-1-2:自主財源の確保
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民):行政との懇談会等に積極的に参加し、市の取り組みや行財政改革について
理解を深めましょう。
(市 民・事業者):市の行政運営や財政状況について関心を持ちましょう。
市民と語る会
122
[ 具体的な取り組み ]
6-1-1:質の高い行政サービスの提供
○ 市民が必要とする行政サービスを充実するため、窓口サービスの総合化や
電子申請等の行政事務手続の簡素化等を推進します。
○ 広報、ホームページに加え、ソーシャル・ネットワーキング・サービス
(SNS)を積極的に活用し、市政に関する情報をわかりやすく公開します。
○ 市職員の意識や能力の向上に向け研修等の活動を充実させます。職員一人
ひとりの持つ能力や個性を生かし、組織力の拡充を図ります。
○ 公共施設等の維持・修繕に要するコストを縮減・平準化し、効率的に維持
していくため、庁舎建替えを含めたすべての公共施設等を対象に、地域の
実情に応じた大館市公共施設等総合管理計画を策定し、公共施設等の将来
のあり方などについて検討を行います。
6-1-2:自主財源の確保
○ 自主財源を確保し、健全な財政運営を図るため、市税等の収納率向上や受
益者負担の適正化に努めるほか、税外収入の確保や事務事業の効率化等に
より、行政コスト全体の縮減を推進します。
持続可能なまちづくりを支える
“行財政運営”
第6章
関連する分野別計画
・大館市行財政改革大綱
・大館市公共施設等総合管理計画
・大館市定員適正化計画
・大館市中期財政計画
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
成果指標名
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
1
大館市行財政改革実施計画達成率
H26
94.0%
98.0%
2
ふるさと納税寄附総額
H26
1 億 4, 729 万円
10 億円
123
6-2 広域行政・広域連携
[ 施策目標 ]
■ ともに地域の発展を支え合うまち
・近隣地域、本市と関わりのある全国の自治体と連携を推進し、ともに発展す
るまちづくりに取り組みます。
1.施策の構成と展開(各主体が取り組んでいくこと)
[ 施策の構成と展開 ]
6-2 広域行政・広域連携:ともに地域の発展を支え合うまち
6-2-1:広域行政による業務の効率化
6-2-2:多様な広域連携の推進
協働による取り組み(市民や地域・事業者に期待する役割)
(市 民・地 域):広域化のメリットが発揮できるよう、参加・協力しましょう。
(事業者):広域での取り組みやイベントに積極的に参加し、ともに発展するまちづく
りを進めましょう。
常陸大宮市との友好都市協定
124
[ 具体的な取り組み ]
6-2-1:広域行政による業務の効率化
○ 広域行政におけるサービスの安定化を図るため、近隣地域と連携協力し、
それぞれの特性を生かした機能分担や共同処理等に取り組み、効率的な行
財政運営を推進します。
6-2-2:多様な広域連携の推進
○ 県内や近隣地域の自治体と産業振興、雇用創出、生活機能、公共交通など、
相互の発展につながる課題の共有、役割分担するなど、多様な広域連携を
推進することにより、生活機能等の確保に向けた検討や課題解決に取り組
みます。
○ 本市と関わりのある全国の自治体との連携を深め、災害時の相互支援をは
じめ、相互の発展につながる連携のあり方などについて、働きかけや検討
を行います。
関連する分野別計画
・米代川流域地方拠点都市地域基本計画
持続可能なまちづくりを支える
“行財政運営”
第6章
2.目標値(活動指標・成果指標)
No
1
成果指標名
他自治体との連携による取り組み数
現状値の
年度
現状値
前期目標値
(平成 31 年)
H26
3
5
125
資料編
資料編
1 パブリックコメントの結果概要
1 意見募集の対象
① 大館市総合計画(案) ② 大館市総合戦略(案)
2 公開の方法
・閲覧(本編、概要版)
大館市役所企画調整課、比内総合支所総務係、田代総合支所市民生活係、 大館市役所各出張所
・行政協力員、町内会長等へ郵送により依頼
・子どもサミットにおいて概要説明
3 結果概要
A.募集方法等
募
集
期
間
平成27年12月1日 ( 火 ) ~12月31日 ( 木 )
提
出
方
法
持参、郵送、ファクシミリ、電子メール
計画(案)の提出場所
大館市役所企画調整課
B.提出件数、提出方法、意見の数
提 出 件 数
85通 ( うち一般分:69通、子どもサミット分:16通)
提 出 方 法
持参:6通、郵送:31通、ファクシミリ:17通、
電子メール:31通
意 見 の 数
253件 ( うち一般分:209件、子どもサミット分:44件 )
C.意見の取扱い
取
128
扱
い
方
法
一般分
子どもサミット分
①総合戦略へ反映したものを含め、総合計画案に登
載済みのもの
61件
9件
②今後実施計画を作成する中で検討するもの
90件
13件
③その他 ( 施策の参考にするもの )
58件
22件
D.提言者に関すること 1.居住地別
地区名
人数
大館地区
66人
比内地区
7人
田代地区
9人
その他
3人
その他
3人
田代地区
9人
比内地区 その他
7人
3その他
人
田代地区 3 人
9田代地区
人
9人
比内地区
比内地区
7人
7人
2.年齢別
年齢
人数
10代
20人
20代
7人
30代
1人
40代
1人
50代
5人
60代
26人
17人
80代
4人
その他
0人
4人
大館
館地地
大
区区
6666
人
人
(人)
30
26人
25
(人)
30
(人)20人
20
30
15
25
26人
5
15
17人
20人
7人
15
10
0
7人 1人
20 代
7人
10 代
30 代
20 代
10 代
4人
40 代
1人
1人
30 代
40 代
5人
50 代
0人
60 代
70 代 4人
80 代
60 代
70 代
5人
50 代
1人
その他
20 代 4人
30 代 40 代
分類
件数
男性
61人
女性
20人
その他
4人
女性
20人
その他
女性
4人
20人
女性
20人
4人
80 代
90 代 4人その他
以上
0人
90 代
以上
4人
その他
0人
50 代
60 代
70 代
その他
4人
3.性別
4人
1人
1人
0
17人
5人
0
10 105代
5
17人
20人
20
10
20
26人
25
80 代
90 代
以上
その他
男性
61人
男性
61人
男性
61人
129
資料編
70代
90代以上
大館地区
66人
子どもサミットからの提案
大館市子どもサミットの代表会議の中学生メンバー16人から本市のまちづくり
について提案をいただきましたので、ご紹介します。
① 結婚・子育て・教育について
◇もっと産婦人科を増やし、子どもがいる家庭が移住してきた際に、住居を提
供したり、出産の際にベビー用品を提供するなど、安心して出産・子育てで
きる環境を整えることによって、移住者が増える。
◇産婦人科医院、保育園などの施設を増やし、子育てのしやすい環境づくりを
進めることで、安心した子育てが可能となるとともに、大館市以外の地域で
困っている人を受け入れることもできる。
◇小・中・高校生が大人になったときに大館で仕事がしたいと思えるように、
ふるさとキャリア教育の推進が必要である。
◇秋田の学力が全国 No.1であることをネット広告や CM などで伝え、「だから
秋田は学力 No.1なんです」と他県でやっていない学校の活動を紹介し、成
績に悩む他県の学生たちの興味を引きつけ、これをきっかけとして大館市だ
けではなく、秋田県へ移住してもらう。
◇学力の高い大学を誘致することで県内外からの人を呼び込む。
◇保育料を下げ、子育てしやすい環境づくりをする。
◇出生率を上げるため、命に関わる授業を増やす。
◇教育の力で将来の地域を担う気概と能力を持つ子どもたちが育ち、未来を支
える大館市「定住促進」のための宣伝活動や「福祉都市」の宣伝も大人だけ
でなく、私たち小・中学生もやれる。
◇首都圏の人々へ向けて、大館の恵まれた自然や人の温かさに触れることがで
きる農業体験ツアーなどにより、大館で農家として働きたいと思う人が増え
る。このような移住者に対し、空き家を安価で提供したり、農業体験ツアー
に首都圏の女性をターゲットにした婚活も組み入れることもよい。
◇国内外からのきりたんぽや曲げわっぱづくりを行う教育旅行を誘致すること
で、地域と地域との交流が活発になり、市民も大館の良さを再発見すること
ができる。また、中学生のニュージーランド研修を生かし、ニュージーラン
ドの都市との姉妹都市になることで、ニュージーランドの中学生を大館に招
待したり、交換留学することにより、大館のよさを体験してもらうことがで
きる。
130
◇冬休み中に地域で行われているサロンを訪れ、お年寄りと交流したが、帰る
ときに「パワーをもらった」「楽しかった」などと言っていただいた。この
ように次代を担う地域の若い人たちの活躍をみてもらい、元気を与えること
で、大館の未来の可能性が生まれると思う。
② 産業・雇用について
◇地元に就職した場合の奨学金減免制度について、地元に就職した方がいいが
目標としている職に就けるとは限らない。子供の就職の選択を狭めているの
ではないか。
◇各企業に土地を用意し大型商業施設をつくってもらうことにより、市民の雇
用による失業率の減、大企業の進出による首都圏や他県からの移住者の増、
税収の増、さらにその税金を市民のより良い暮らしや教育活動に充てること
で、大館に移住したいと思う人が増える。
◇給料の底上げが必要。
◇仕事を増やし、働きやすい環境をつくる。高齢化対策と合わせて老人ホーム
を建設し働く場をつくることで、若者を呼び込む。
◇全国のフリーターに「大館で働きませんか?」と聞き、他県から大館市へ来
る際の交通費を負担し、他県からの労働力を増やす。
◇ふるさと納税などを利用し、大館で人気のある特産品を知ってもらう機会を
◇ふるさとが大館であることに誇りが持てるように、大館の「秋田杉」や「き
りたんぽ」などを使った何かをつくり、大館の「凄さ、良さ」をわかっても
らうことで、「自分も大館で働きたい」、「ふるさとが大館でよかった」と思
い、地元に残るのではないか。
◇インターネットを活用した仕事を増やすことで、若い人が仕事を求めて都会
に出ている状況を変えることができ、さらにいろいろな地域とのつながりを
持てるようになる。
◇大館市の豊かな自然を生かすことが必要。ショッピングセンターや映画館な
どの娯楽施設をつくるのはお金も時間もかかる。
◇高齢者のための健康福祉施設を充実させ、住み慣れた大館で不自由のない、
自分らしい暮らしができるよう、高齢者が住みやすいまちづくりが必要であ
る。
◇市内の和菓子店と協力し、曲げわっぱを引き立てる枝豆スイーツをつくり、
市外のお客さんを大館に招き PR する。
131
資料編
増やす。
◇米、野菜、器、つくる機械まで純大館にし、産地は偏らないように各地区
で専門品を作成することにより、きりたんぽ鍋の中身すべてをブランド化す
る。きりたんぽ鍋だけではなく、さまざまな大館の食材が有名になる。
◇今ある大館の資源を見直し、今できることを、一瞬一瞬を、精一杯頑張る。
◇産直の活用(陽気な母さんの店)により、山菜採り名人に登録してもらい収
入を得たり、山菜のレトルト製品化や県外発送を行い、高齢者が農業を通じ
て笑顔で働き、元気で生きがいを持てるようにする。
◇空港、温泉、空き家を利用し長期滞在を促す1年を通じた親子農業体験や農
業留学のシステムづくりによる地域活性化。
③ 観光について
◇自然豊かで空気がとてもきれい、人々がとてもやさしい、そして、自然災害
が少ないという大館の良いところをアピールポイントとする。例えば、秋の
紅葉を一望できる場所をつくり、観光スポットにしたり、「きりたんぽ」や
「鶏めし」などをもっとアピールし、観光客を増やすことにより、移住につ
ながる。都会にはない大館のありのままの良さを生かしていくことで、「未
来創造都市」につながっていくのではないだろうか。
◇ NHK の大河ドラマの「真田丸」のスタートに伴い、大館にある真田幸村の
墓をアピールする。
◇松下村塾について、吉田松陰との関わりをもっと前面に押し出してはどう
か。幕末の戊辰戦争にも関わりのある大館神明社や扇田神明社にもスポット
を当ててはどうか。
◇きりたんぽ祭りのツアーに記者や広告関係の人を招待しPRする。
◇「天才志村動物園」で秋田犬が注目されていることから、「のの」に観光大
使、駅長、署長になってもらい、グッズやお土産を売る。手づくりマーケッ
トに曲げわっぱ無料体験コーナーをつくる。レールバイクの長さを延長す
る。「曲げわっぱ」に「鶏めし」を敷き詰めて売る。
◇旅の休憩、土産の購入、大館の歴史を知る、きりたんぽ製作体験、秋田犬に
会える、大館のすべてをここで知ることができる道の駅をつくり、観光客を
呼び込む。
◇「曲げわっぱ」
や
「きりたんぽ」をもっと身近なものにし、
観光客へ売り込む。
◇大館に住む人が各地域の特色(観光スポットなど)を知って、大館の地域の
人が連携する。
132
◇新しい市のキャラクターをつくり PR する。
◇大館に人を呼び込むために、行事や大館の CM などを積極的にアピールす
る。
④ 暮らし・まちづくりについて
◇大館の活性化のためにはお金が必要なことから、「大館の未来募金」として
市内の施設、学校などに募金箱を設置し、市民全員に協力してもらう。この
募金活動により市民の熱意がわかるとともに、集まったお金でいろいろなこ
とができる。
・シャッター街をリニューアルし、市内のスーパーなどを移転させること
で、中心市街地が活性化される。
・北地区コミュニティセンターのような、幅広い年代が人が利用する施設に
「動物と触れ合える場」、
「足湯」などをつくることで、住みやすさを感じ、
移住のきっかけとなる。
◇小・中学生が高齢者の雪かきボランティアをし、高齢者の負担を減らす。
◇10代、20代の人たちが老後を考えたときに暮らしやすいと思えるまち、ま
た、高齢者の方々が暮らしやすいと思えるまちにするために、ユニバーサル
デザインを大館市にもっと取り入れていけばいい。
◇大館を「未来創造都市」にするために、市民が暮らしやすいまちづくりを進
める。
らしの高齢者やその家族も安心して生活できる。
・介護の仕事について、若者に関心を持ってもらい、福祉施設で働く人も必
要だと思うし、大館が抱えている高齢化の問題を気にするきっかけにな
る。
◇大館を「未来創造都市」にするためには、「大館を好きになってもらうこと」
と「次代を担う若い人たちの活躍を広めること」である。普段気づかない大
館のよさや魅力を大館に住む人たちに伝え、大館を好きになってもらい、大
館の良さが分かれば、この大館が将来なくなってしまうということは辛く悲
しいことだと感じるはず。市長をはじめとする行政だけではなく市民全員で
取り組んでいくべきだと思う。他人事ではなく、自分たちの身に起こること
だと意識を持てば、皆が協力してくれる。
◇少子化については、子育てと仕事の両立が難しいという問題や職場で理解し
てもらえないなどという悩みをテレビで見たことがあるので、大館でそのよ
133
資料編
・老人ホーム、デイサービスなどの施設を充実させることにより、ひとり暮
うなことがないように、子育てを安心してできるように、理解して助け合え
るように呼びかけていけば少子化を防ぐこともできると思う。今抱えている
問題を改善するとともに、未来の大館市をイメージしながら取り組んでいけ
ばいいと改めて強く感じた。
◇未来の大人として、私たちに何ができるかを考えていきたい。私も消滅可能
性都市になるのは悲しいし、伝統や歴史や誇り、人と人とのつながりのある
大好きな大館市を未来創造都市にしていけるよう考えたい。
134
2 策定懇談会
委
員
名
簿
(敬称略)
所
属
氏
名
備
考
小笠原 吉
張
教育機関
【会長】
大館商工会議所 会頭
中
田 直
文
産
業 界
大館北秋商工会 会長
吉
原 秀
吉
産
業 界
あきた北農業協同組合 代表理事専務
佐
藤 清
孝
産
業 界
大館公共職業安定所 所長
花
田 幸
隆
行政機関
北秋田地域振興局 総務企画部 地域企画課長
相
場 勝
也
行政機関
秋田看護福祉大学 看護福祉学部長
水
木 暢
子
教育機関
株式会社秋田銀行大館支店
執行役員大館・比内エリア統括大館支店長
岩
谷 正
巳
金融機関
株式会社北都銀行大館支店 支店長
村
山 健
彦
金融機関
秋田県信用組合大館支店 執行役員支店長
北
野
仁
金融機関
日本政策金融公庫大館支店 支店長
髙
石 貴
志
金融機関
連合秋田大館地域協議会 議長
碇
谷 博
人
労働団体
資料編
秋田職業能力開発短期大学校 住居環境科 教授
※事務局:総務部 企画調整課
【開催状況】
・第1回懇談会
・第2回懇談会
・第3回懇談会
・第4回懇談会
・第5回懇談会
平成27年 7 月 9日
平成27年 9 月14日
平成27年11月18日
平成27年12月 21日
平成28年 1月 18日
135
3 策定本部 委
員
名
簿
(敬称略)
所
属
名
本部長
市長
福 原 淳 嗣
副本部長
副市長
名 村 伸 一
副本部長
教育長
高 橋 善 之
本部員
総務部長
北 林 武 彦
市民部長
一 関 雅 幸
福祉部長
佐 藤 孝 弘
産業部長
飯 泉 信 夫
建設部長
佐 藤 雄 幸
教育次長
安 保
透
市立総合病院事務局長
斎 藤
進
消防長
佐 藤 久 仁
比内総合支所長
長谷部 明 博
田代総合支所長
田 村 邦 彦
※事務局:総務部企画調整課
【開催状況】
・第1回本部会議
・第2回本部会議
・第3回本部会議
・第4回本部会議
136
氏
平成27年 5月 26日
平成27年11月20日
平成27年12月21日
平成28年 1月 8日
4 索引 あ行
空き家対策 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36, 39, 46, 62, 112, 113
空き家バンク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23, 62, 113
育ジイ・育バア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
インバウンド観光 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
大館版 CCRC ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38, 57, 58
おおだて型学力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16, 66
おためし移住 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39, 62
か行
かかりつけ医 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43, 84, 85
環境共生社会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
環境マネジメントシステム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120
教育旅行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23, 45, 106, 130
グリーン・ツーリズム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
健康寿命 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32, 35, 37, 74
コア技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 102
交流人口 ・・・・ 18, 21, 23, 24, 29, 32, 33, 36, 37, 39, 45, 48, 61, 62, 72, 73, 105, 106
子育て世代包括支援センター ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23, 55, 56, 64, 65
子育て版ワンストップサービス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35, 40, 55
コミュニティ FM ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36, 38, 58, 116
さ行
再生可能エネルギー ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19, 33, 119, 121
三位一体改革 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
ジェネリック医薬品 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84, 85, 86
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス) ・・・・・・・・・・・・・・ 18, 19, 43, 90, 102
シニア世代 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
循環型社会 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19, 33, 36, 41, 46, 48, 68, 69, 119
食品安全 GAP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
シングルペアレント ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36, 39, 62
人財 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22, 29, 32, 35, 37, 38, 40, 54, 66, 68
生活習慣病 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42, 74, 75
ソーシャル・ネットワーキング・システム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107
137
資料編
コンベンション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
た行
体験型ツーリズム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
地域おこし協力隊 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39, 62, 109
地域コミュニティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18, 43, 48, 54, 57, 87
地域包括ケア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38, 42, 43, 57, 77, 78, 86
地域連携DMO ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37, 39, 61, 107
地方創生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8, 21
中心市街地活性化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111
超高齢社会 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
デマンド方式 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115
特定不妊治療 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
鳥インフルエンザ防疫対応マニュアル ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
トレーサビリティ・システム ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
な行
ネウボラ(neuvola) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55, 64
農業行動規範 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
は行
避難行動要支援者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
ファミリー・サポート・センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
フィーダー系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115
ふるさと納税 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23, 107, 123, 131
ま行
まち・ひと・しごと創生本部 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
メタボリックシンドローム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 75
木質バイオマス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46, 98, 121
や行
ユニバーサルデザイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 133
ら行
リーマンショック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
歴史まちづくり法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41, 62
138
英数
A ターン ・・・・・・・・・・・ 23, 33, 34, 36, 37, 39, 45, 48, 57, 58, 60, 61, 62, 101, 108, 109
GPS ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115
TPP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20, 21, 97
6次産業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32, 35, 37, 39, 44, 59, 96, 97, 102
資料編
139
第2次新大館市総合計画
平成 28 年4月 発行
発行者 大館市
編 集 総務部企画調整課
〒017-8555 秋田県大館市字中城 20 番地
TEL 0186-49-3111(代表) FAX 0186-49-1198
ホームページ http://www.city.odate.akita.jp/
E-mail info@city.odate.lg.jp
第2次新大館市総合計画
(平成28∼35年度)
Fly UP