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自分の時間をさいて 夢中になってボランティアを していました。
2009.8 いわての NPO・ボランティア活動情報誌 ぱいん ようになって、前列の生徒さんが りして興味を示す。音で会話する そしたら生徒さんがのけぞった で音を出してみたんですよ。 ス畑の風﹂とか題名をつけて即興 で、思 い 切 っ て 私 一 人 で、 ﹁レ タ ど、生徒さんが退屈そうにするの 初めは学校の先生と合奏したけ するボランティアをした。 マス会などでトランペットを演奏 花巻や釜石の養護学校のクリス ることも大事だね。 それと、対等な﹁目線﹂で接す はない、と思いましたね。 自分に時間があるからすることで も あ っ た け ど、ボ ラ ン テ ィ ア は、 初めはイヤイヤやっていたとき てボランティアをしていました。 の時間をさいてでも、夢中になっ いてくる。それが面白くて、自分 う。やった分だけ自分の技量も付 りの味を示して興味を持ってもら 相手の反応を見ながら、自分な がたいですね。 と思ったりするんですけど、あり る。 ﹁なんだか、逆じゃないかな﹂ バッてください!﹂と言ってくれ に 来 て く れ て、 ﹁大 場 さ ん、ガ ン 個展でも、車椅子の方が二度も観 いる。このあいだのカワトクでの 人たちに、逆に励まされたりして という言葉は言わない。不自由な 失礼だと思うから﹁大変だね。﹂ ●おおば・とみお 1949年盛岡市生まれ。県立盛岡第四高校卒業。岩手芸術祭版画部門大賞、観光 ポスターコンクール金賞などを受賞。各地でジャズトランペットやフラメンコギ ターの演奏と講演活動も。銀座松屋、大阪・阪急デパートなどで毎年、個展を開 催している。著書に「賢治のトランク」など多数。盛岡市在住。 踊りだしました。 今どんな仕事を? ﹁夕 刊 フ ジ﹂の 毎 週 木 曜 日 に 連 載 中 の 芥 川 賞作家・池澤夏樹さんの﹁世界文学リミック ス﹂と い う 連 載 コ ラ ム に 絵 を 載 せ て い ま す。 定期ものだから旅行にも なかなか行けない。それ でも東京や大阪で個展を やる際には、黒の絵の具 のチューブなども持参し てね。そしてやむなく宿 泊先のホテルで版画を 作って送る。 大場さんがデザインした冷麺のパッケージ デザイン、人気ですが。 私の作品はね、たいてい原稿をもって営業 に行くと、先々で反対されるね。ここまで来 るのには一筋縄とはいかなかった。当時、韓 国や冷麺というと、赤や黄といった原色のイ メージが強かった。私の提案モチーフはメタ リック。今までにない色使いだけに、納得で きなかったのでしょう。前例が無いわけです から。それでも社長は気に入ってくれた。私 は、他社より抜きん出るには一般的なイメー ジである赤などの原色は使わないことだ、と あくまでメタリックのクールさを押した。今 となってはこのメタリックのモチーフはすっ かり定着、完結したよ。ここまでくると、誰 にも真似されないでしょう。 5 さん | | ﹃ロ ン リ ー キ ン グ ﹄ と い う 作 品 。 何の不自由もないけれど、 どこかさみしい王様 … 。 それで、 夜空を眺めて かんむりをはずした。 はめも はずしてみた。 人にとって 一番大切なものは、 物質やお金ではない って。 あなたにとって 大切なものは 何ですか … ﹃七 月 の ジ ャ ズ ﹄ の 表 紙 は 、 カフカの﹃変身﹄を モチーフにしていてね。 昨日まで普通の姿を していた人間が、 ある日突然 カブトムシに なっちゃった。 いきなり足が六本になり、 硬い殻におおわれている。 実はその人物、 以前、人間の姿を していた時も 心にかたい殻を かぶっていた。 その人の精神性が 形になって 表れちゃった、 というわけ … 。 自分の時間をさいて 夢中になってボランティアを 大場 冨生 していました。 版画家 『 7月のジャズ』 第1回 『三日目の狩』の作品の前で 5月、カワトクにて