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ITS Japanニュース№145(2007年3月号)

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ITS Japanニュース№145(2007年3月号)
◆「第14回ITS世界会議北京2007」展示会の ◆産学連携特集:成蹊大学理工学部 画像工
ご案内
学研究室におけるITS関係の活動
◆「第14回ITS世界会議 北京2007」スポンサ ◆自動車基準認証国際化研究センターのITS
ーシップのご案内
への取り組み
◆幹事会報告
※写真、図等の著作権はITS Japan及び寄稿者に存するので、利用されたい場合は必ず承諾をとるようにしてください。
◆ 「第14回ITS世界会議北京2007」展示会のご案内
第14回ITS世界会議の併設展示会へのご出展について、ご案内申し上げます。
開催概要: 会議テーマ: ITS for a Better Life (智能交通創造美好生活)
会期: 2007年10月9日(火)∼13日(土)
会場: 北京展覧館 (中国・北京市)
公式ウェブサイト: http://www.itsworldcongress.cn/
(写真は過去のITS世界会議の模様です。)
中国・北京で開催される第14回ITS世界会議へのご出展をご検討下さい。
【ご出展いただくと】
北京五輪・上海万博などの国際イベントの開催を間近に控えて、ITSの技術革新と市場拡大の両
面で世界から大きな注目を集めている中国において、
・ 科学技術部・交通部・建設部・公安部・北京市などをはじめとする中国の官庁関係者との交
流・人脈構築の一助としていただけます。
・ 巨大市場の消費者に対して、企業情報・製品・サービスなどの情報発信の場としてご活用いた
だけます。
【出展スペース価格】は下記の通りです。お早めにお申込み下さい。
Indoor space only (min 18m2): USD450/㎡
Package booth (3m x 3m): USD500/㎡
【出展社リスト】の通り、すでに世界から77の企業・団体より出展を申し込んでいただきました。
【展示会場レイアウト(2月28日時点)】をご確認の上、出展ブース位置をご検討下さい。
【出展申込書】に必要事項をご記入の上、お早めにお申込み下さい。
詳細内容につきましてはご遠慮なくお問合せ下さい。
ITS Japan国際グループTEL 03-5777-1013 Email [email protected]
(担当:国際グループ 花房)
◆ 「第14回ITS世界会議 北京2007」スポンサーシップのご案内
第14回ITS世界会議は10月9日(火)から13日(土)まで中国・北京市の北京展覧館で開催されます。こ
の世界会議のスポンサーシップについてご案内致します。
みなさまのご協賛をお待ちしています。
中国は国際イベント(北京五輪・上海万博など)の開催を間近に控えて、ITSの技術革新と市場拡大の
両面でも世界から大きな注目を集めています。
スポンサーシップにご協賛いただくと、以下のメリットがあります。
・ 巨大市場の消費者に対して、企業情報発信の場としてご活用いただけます。
・ 世界のITS関係者に対して、企業情報発信の場としてご活用いただけます。
・ 科学技術部・交通部・建設部・公安部・北京市などをはじめとする中国の官庁関係者との交
流・人脈構築の一助としていただけます。(組織委員会はこれらの官庁のメンバーで構成さ
れています。)
・ 日本企業とのコンタクトのために組織委員会メンバーが3月中旬に来日する計画です。ご希
望に応じて面談のアレンジが可能です。(詳細は国際グループへお問合せ下さい。)
スポンサーシップのおもなカテゴリー (詳細はスポンサーシップの内容を参照下さい。)
コングレス・スポンサー (ダイヤモンド)
200,000US$(約2,400万円)
コングレス・スポンサー (ゴールド)
100,000US$(約1,200万円)
コングレス・スポンサー (シルバー)
65,000US$(約780万円)
コングレス・スポンサー (ブロンズ)
30,000US$(約360万円)
コングレス・スポンサー (フレンド)
20,000US$(約240万円)
コングレスバッグ・スポンサー
65,000US$(約780万円)+制作費
ラニヤード・スポンサー
15,000US$(約180万円)+制作費
コングレス・スポンサー協賛企業のロゴマークは会場内にディスプレイされます。
(写真は昨年のロンドンITS世界会議の例です。)
会議登録者全員に配布されるコングレスバッグやラニヤード(入場パスの首かけひも)などに企業ロゴマ
ークを表示することも可能です。(写真は過去の会議の例です。)
【スポンサーシップの内容】
組織委員会発行の Sponsorship Handbook より抜粋。
内容は変更される場合があります。
1.コングレス・スポンサー (Congress Sponsorship Details)
メリット
レベル
料金(US$)
ダイヤモン
ド
ゴール
ド
シルバ
ー
ブロン
ズ
フレン
ド
200,000
100,000
65,000
30,000
20,000
○
○
1
会議登録受付、会議、展示会場に設置される
スポンサーボードへの自社名・ロゴマークの掲示
○
○
2
会議、展示会場に掲示されるバナーへの自社名・ロゴマークの掲
示
○
○
○
○
3 開会式・閉会式での自社名・ロゴマークの掲示
4 VIPディナーでの自社名・ロゴマークの掲示
○
5 コングレスディナー(ガラ・イベント)での自社名・ロゴマークの掲示
○
○
プロモーション資料類への自社名・ロゴマークの掲示(スポンサー
契約後)
○
○
○
○
○
○
○
○
6
7 論文集CD-ROMのラベルなどへの自社名・ロゴマークの掲示
8
論文集CD-ROM内のスポンサーリストへの自社名・ロゴマークの掲
示
9 ハイライトビデオ(CD)のラベルなどへの自社名・ロゴマークの掲示
10
公式ウェブサイトのスタートページへの自社名・ロゴマークの掲示
および自社サイトへのハイパーリンク
○
○
○
○
公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲
11 示
および自社サイトへのハイパーリンク
○
○
○
開催期間中に上映されるプロモーションビデオの最後部分での
自社名・ロゴマークの掲示
○
○
○
13 ハイライトビデオの最後部分での自社名・ロゴマークの掲示
○
○
○
○
14 自社広告への第14回ITS世界会議ロゴマークの使用
○
○
○
○
15 会議登録者バッジへの自社名・ロゴマークの掲示
○
16 エキシビター・ディレクトリー(印刷物)への自社紹介
2ページ
1ページ 1ページ
17 コングレスバッグに入れられるプロモーション冊子
2ページ
1ページ
18 会議登録費(全日)
4名無料
2名無料 1名無料
19 VIPディナーのチケット
8名無料
4名無料 2名無料
20 コングレスディナー(ガラ・イベント)のチケット
4名無料
2名無料 1名無料
12
21 自社紹介記事のDaily News への掲載
3
2
1
2.イベント・スポンサー (Event Sponsorship Details)
開会式 (独占スポンサーシップ)
US$100,000
・開会式会場での自社名・ロゴマークの掲示
・会議登録受付、会議、展示会場に設置されるスポンサーボードへの自社名・ロゴマークの掲示
・プロモーション資料類への自社名・ロゴマークの掲載(スポンサー契約後)
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・会議プログラムへの自社名・ロゴマークの掲載
VIPディナー (独占スポンサーシップ)
US$75,000
・VIPディナー会場での自社名・ロゴマークの掲示
・VIPディナー招待状への自社名・ロゴマークの掲示
・会議登録受付、会議、展示会場に設置されるスポンサーボードへの自社名・ロゴマークの掲示
・自社のプロモーション・スーベニア配布が可能
・広報資料類への自社名・ロゴマークの掲載(スポンサー契約後)
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・8名分のVIPディナー無料招待
・VIPディナーでの5分間のプレゼンテーション
コングレスディナー(ガラ・イベント) (独占スポンサーシップ)
○
US$75,000
・会場での自社名・ロゴマークの掲示
・コングレスディナー招待状への自社名・ロゴマークの掲示
・会議登録受付、会議、展示会場での自社名・ロゴマークの掲示
・自社のプロモーション・スーベニア配布が可能
・広報資料類への自社名・ロゴマークの掲載(スポンサー契約後)
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・8名分のコングレスディナー無料招待
・コングレスディナーでの5分間のプレゼンテーション
○
3.スペシャル・スポンサー (Special Sponsorship Details)
プロモーションビデオ (独占スポンサーシップ)
US$75,000
中国のITS産業の発展や中国と北京の歴史・文化を紹介するビデオで、会場で放映され、論文集CD-ROMにも収録。
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・ビデオの始めか終りでのスポンサーへの謝辞
コングレスバッグ (独占スポンサーシップ)
US$65,000
・コングレスバッグへの自社名・ロゴマークの表示
・4,000名以上の会議登録者へ配布
(スポンサー企業は6,000個の社名・ロゴマーク入りバッグを提供する。)
ワーキングスーツ (独占スポンサーシップ)
US$35,000
・1,000名以上のスタッフが着用する作業着への自社名・ロゴマークの表示
ケータリングエリア (独占スポンサーシップ)
US$35,000
このエリアでは2,000名以上が昼食や休憩をとる見込み。
・2,000平米以上のエリアへの自社名・ロゴマークの掲示
・このエリアでのプロモーション・マテリアルの表示も可能
論文集CD-ROM (独占スポンサーシップ)
US$25,000
・5,000個以上配布予定のディスクのラベルまたはカバーへの自社名・ロゴマークの表示
ハイライトビデオ (独占スポンサーシップ)
US$25,000
世界会議参加者へ無料配布される記念ビデオ・ディスク
・ディスクのラベルまたはカバーへの自社名・ロゴマークの表示
・ビデオの始めか終りでのスポンサーへの謝辞
インターネットカフェ (2社)
US$20,000
・このエリアへの自社名・ロゴマークの掲示
・このエリアでのプロモーション・マテリアルの表示も可能
プレスルーム (独占スポンサーシップ)
US$20,000
国内・海外のジャーナリストの執務・休憩エリア
・このエリアへの自社名・ロゴマークの掲示
・このエリアでのプロモーション・マテリアルの表示も可能
行先案内板 (独占スポンサーシップ)
US$20,000
・エントランス、会議登録受付、メイン通路、公共エリアなどへの自社名・ロゴマークの掲示
ラニヤード (独占スポンサーシップ)
US$15,000
・12,000名以上の会議参加者のラニヤードへの自社名・ロゴマークの表示
(スポンサー企業は16,000個の社名・ロゴマーク入りラニヤードを提供する。)
カンファレンスルーム (12社)
US$13,000
・カンファレンスルームの入り口、室内への自社名・ロゴマークの掲示
・カンファレンスルームでのプロモーション・マテリアルの表示も可能
スピーカーレディルーム(独占スポンサーシップ)
US$13,000
政府関係者、企業役員、専門家をはじめとするスピーカーの準備室
・スピーカーレディルームの入り口、室内への自社名・ロゴマークの掲示
コングレス・ペン (独占スポンサーシップ)
・10,000個以上配布されるコングレス・ペンへの自社名・ロゴマークの表示
US$13,000
(スポンサー企業は12,000個の社名・ロゴマーク入りペンを提供する。)
コングレス・フォルダー (独占スポンサーシップ)
US$10,000
・5,000名以上使用されるコングレス・フォルダーへの自社名・ロゴマークの表示
(スポンサー企業は10,000個の社名・ロゴマーク入りフォルダーを提供する。)
コングレス・カップ (独占スポンサーシップ)
US$10,000
・食事、喫茶、会議で使用されるカップへの自社名・ロゴマークの表示
(スポンサー企業は50,000個の社名・ロゴマーク入りバッグを提供する。)
コンピュータ、サーバー・サプライヤー
期間中使用のコンピュータ、サーバの無償貸与
VIP輸送
期間中にVIP用車両が無償提供される。
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・20台以上提供されるVIP用車両およびプロモーション資料類への自社名・ロゴマークの掲載
シャトルバス
期間中に会場・ホテル間に会議参加者用シャトルバスが無償提供される。
・公式ウェブサイトのスポンサーページへの自社名・ロゴマークの掲示および自社サイトへのリンク
・シャトルバスおよびプロモーション資料類への自社名・ロゴマークの掲載
(20台以上のバス提供が必要。)
組織委員会専用車
・車両への自社名・ロゴマークの表示
IDカード
・入退場設備およびIDカードへの自社名・ロゴマークの表示
(スポンサー企業は入退場設備およびIDカードを提供する。)
お申込み、詳細についてはご遠慮なくお問合せ下さい。
ITS Japan 国際グループ
TEL 03-5777-1013
Email [email protected]
第14回ITS世界会議組織委員会 TEL+86-10-5129-2007 Email [email protected]
第14回ITS世界会議公式ホームページ www.itsworldcongress.cn
(担当:国際グループ 花房)
◆ 産学連携特集:成蹊大学理工学部 画像工学研究室におけるITS関係の活動
成蹊大学工学部( 2005年より理工学部)画像工学研究室においては、ビデオ画像の解析を中心とす
る研究を行っている。道路交通に関連したビデオ画像応用の研究として本研究室が行っている、交通
流計測、道路シーン解析、歩行者検出等について述べる。
はじめに
交通への画像応用の象徴的なシステムとしては、プロメテウス計画の一環としてダイムラー社によ
って試作されたVITA IIがある。VITA IIでは乗用車に18台のビデオカメラを搭載し、画像情報を実時
間で処理し、画像情報のみを用いての高速道路での自動走行のデモンストレーションを招待客を乗
せて1994年に行った。情報処理能力の飛躍的な向上により、画像の自動車への応用が急速に広まっ
てきており、著者はITSはもはやI3TS(Intelligent Image Information Transport Systems)への変貌を遂
げていると考えている。本研究室でI3TSのビデオ画像応用の研究の一環として行っている、1) 地上
に設置した固定スリットカメラやビデオカメラを用いた交通流計測、2)車載ビデオカメラを用いた道路
シ−ン解析、3)車載赤外線カメラを用いた歩行者検出、運転者の異常検出等について述べる。ITSに
関連した委員会活動、学会開催についても簡単に触れる。
交通流計測
当研究室で交通に関連した画像情報処理として最初にとり上げたのは、スリットカメラを用いた交通
流計測である。当時はスリットカメラ、ビデオカメラは入手できず、いわゆるITVカメラを用いてスリット
カメラを模擬した。ペンレコーダの記録紙上に載せた模型の自動車を紙送り機構を用いて動かし、走
査線が模型自動車の進行方向と直角になるようにITVカメラを上方に設置した。ITVカメラの特定の1
本の走査線からの信号をスリットカメラからの画像情報に模擬した。背景となる走査線画像を用い
て、背景差分を行って移動物体としての自動車を検出した。近接したスリットカメラを用いて、スリット
への出現時間差により移動物体の速度を求めるために、ITVカメラの2本の走査線からの信号を用い
る方式を実行した。その後スリットカメラを何台か入手し、歩道橋に設置したスリットカメラを用いて、
実際の道路上の自動車の実交通流を撮影し、交通流計測を行った。近接スリットカメラ方式は、歩道
橋の両側にカメラを設置することで実現した。実交通流の側方からの単独スリットカメラ(図1)ならび
に近接スリットカメラからの撮影画像に関しても交通流計測を行った。歩道橋に2台のスリットカメラを
ステレオに配置し、影の影響を排除し、自動車の2.5次元形状の復元も行っている(図2、図3)。また、
自動車や電車にスリットカメラをスリットが縦方向となるように設置し、カメラを進行方向と横方向へ向
けて街並み・車窓風景の撮影も行っている。最近では画像処理能力が飛躍的に向上しており、2次元
のビデオ画像の処理も考えられるが、スリットカメラの利点は時間軸、空間軸の高解像度が得られる
ことと、長時間記録に適し、例えばフロントエンドでの専用処理装置による比較的軽い処理で交通流
計測が行える点にある。当研究室では、交差点等における2次元交通流の計測も行っており、こちら
には2次元のビデオ画像を用いている。(図4)
図1 側方スリットカメラによる実交通流画像A
図1 側方スリットカメラによる実交通流画像B
図2 上方ステレオスリット画像の片側
図3 上方ステレオスリット画像による2.5次元形状復元
図4 交差点における2次元交通流の計測
道路シーンの解析
当研究室では車載可視光カメラを用いた道路シーンの解析も手がけている。高速道路で車載可視
光カメラから得られた画像を用い、レーンマーカを検出して自車の左右方向の位置、速度を求めてい
る。レーンマーカの検出には、局所的ニ値化、直線当てはめ、消失点検出、モデル照合等を行い、レ
ーンマーカの進行方向の端点の位置変化から速度を求めた(図5)。また先行車のテールランプ、ナン
バープレートの検出・追跡、道路標識、案内標識の検出・追跡も行っている(図6)。これらには色情報
を用いた候補領域抽出、ハフ変換による直線や円の検出、高さ情報等を統合している。道路シーン
の解析に関しての研究は一段落し、現在は小休止状態(dormant)であり、以前行った遠赤外線画像
との照合、センサーフュージョンの再開へむけて準備をしており、複数台の遠赤外線カメラを準備して
いる。可視光画像と遠赤外線画像との組み合わせにより、より高度の道路シーン解析が出来るものと
期待している。道路シーンの記録として、自動車の屋根の上に、全方位カメラを設置し、この画像を記
録するドライブレコーダを提案し、実際の道路での走行での撮影実験を行った。
図5 車載可視光カメラ画像による自車位置・速度等の検出 図6 道路標識の検出
車載遠赤外線カメラ画像の応用
車載遠赤外線カメラを用いた歩行者検出は既に市販車に導入されているが、色々な要因からまだ
広くは普及していない。遠赤外線画像は基本的には熱画像であり、温度を持った(絶対零度でない)
物体から放射される電磁波を利用しており、照明が不要であり、環境光の影響を受けず、夜間でも画
像が得られる。この特徴は、歩行者検出に有利であり、当研究室としては歩行者検出を想定して、人
間の遠赤外線画像の季節、時間、気候等による変化の基礎データの取得を行っている。これらの画
像から、歩行者検出を試みており、まず頭部領域候補を検出し、頭部候補領域の下に手足を含めた
胴体の検出を行っている。
自動車に関しても、タイヤやエンジン等の温度の高い部分の検出が可能であるため、自動車の検
出・追跡も試みている。これは、可視画像とのセンサーフュージョンの可能性が考えられる。
遠赤外線画像応用の有効な分野として、自動車内における搭乗者の状況把握がある。特に、運転
者を常時観察・検知することにより、運転者の異常をいち早く検出することが期待される。ダッシュボ
ード上に設置した遠赤外線カメラにより得られる運転者の顔画像を用いて、運転者頭部の動きの追
跡により、運転者の異常が検出可能である。車室内の遠赤外線画像においては、背景を固定出来、
比較的簡単なアルゴリズムにより、運転者頭部の動きを追跡することが可能である(図7)。運転席以
外の車室内の人間の姿勢検出も可能であり、これはエアバッグ展開に重要なデータをていきょうする
ことが出来る。この手法は自動車内に限らず、部屋の中での単独行動における異常検出にも適用可
能であり、この方面への応用も準備している。
図7 運転者の遠赤外線画像
ITS関係の活動
自動車走行電子技術協会(JSK 、現在は自動車研究所)の車車間通信を検討する委員会に最初か
ら参加し、電気学会の全国大会(札幌)で基本方式の提案を行った。1993-1998はこの委員会の委員
長を勤めた。Super Samart Vehicle System (SSVS)委員会(1990-1992)に参加した。赤外線画像応用
に関する委員会(2004-2006)に参加し、特に遠赤外線画像の取得を行った。
運輸省(現在は国土交通省)の先進安全自動車(ASV: Advanced Safety Vehicle)推進委員会に
は、第1期(1991-1995)、第2期(1996-2000)は座員として参加し、第3期(2001-2005)、第4期(2006-)
は普及促進分科会の委員長をしている。
国際会議に関しては、VNIS(Vehicular Navigation Information System)'94のプログラム委員長、
IVS(Intelligent Vehicle Symposium)'96、IFAC国際シンポジウム(交通システムにおける制御 2003)
を成蹊大学において開催した。
国際交通安全学会の国際シンポジウム(2002)を提案し企画した。
ITS world Congressに関しては、横浜開催のお手伝いをし、以後何回かの論文発表を行い、ここ数
年は論文査読を担当している。
今後へ向けて
ITS発展へ向けて、微力ながら貢献ができればと考えている。皆様からの御協力を頂ければ幸いで
す。
(寄稿:成蹊大学理工学部 情報科学科教授 青木正喜)
◆ 自動車基準認証国際化研究センターのITSへの取り組み
1. はじめに
自動車基準認証国際化研究センター(Japan Automobile Standards Internationalization Center、以
下 JASIC )は、自動車の基準・認証制度などの国際調和を推進する目的で1987年に運輸省(現
国土交通省)により設立されました。その活動は国土交通省と自動車関係団体の協力のもとに運
営されています。
自動車の安全・環境基準は、船舶や飛行機のような国際基準が現在、制定されていませんでし
た。しかし、近年、自動車やその部品は国際商品として世界的に流通するようになってきています
し、一方、環境問題や安全分野での自動車に対する社会の要求も、地球規模の視点で捉えられる
ことが求められるようになってきました。その結果、「国毎に異なっている自動車基準を国際的に調
和」することや、「認証を輸出入国あるいは地域間でお互いに認め合う相互承認の導入」が必要と
されるようになってきています。
基準の国際調和や相互承認が拡大することにより、自動車の設計仕様を各国ごとに変更する必
要がなくなるため、部品の共通化等による開発生産コストの低減や各国の認証手続きの簡素化に
より流通地域が拡大し、消費者の選択の自由が増すなどのメリットが考えられています。
国際基準調和、相互承認を世界的に進めるための唯一の場として国連欧州経済委員会の下に
「自動車基準調和世界フォーラム(以下 WP29)」があります。このWP29ではヨーロッパのみならず
アジア、アフリカ、オセアニアなどほぼ世界中から政府代表や関係団体代表が参加し、国際基準調
和、相互承認について積極的な意見交換が行われています。 JASICも日本政府の一員として
WP29に常時出席し国際基準調和、相互承認の推進に寄与しています。このWP29での最近の話
題のひとつがITSを始めとする新技術への対応となっています。
ここではこのWP29でのITSに関連した活動について紹介します。
2. WP29とITSのかかわり
WP29は「国連の車両等の型式認定相互承認協定(以下1958年協定)」に基づき欧州地域の自
動車統一基準の作成と相互承認の実施のために国連欧州経済委員会傘下の作業部会(WP29)と
して1953年に発足しました。その後、このWP29での活動の重要性を認識した日本を始めとする
国々が欧州域外の国に対して門戸を広げる働きかけを行った結果、1995年に1958協定は改定
され、国連加盟国であれば参加できることとなりました。それを受け、1970年代からオブザーバー
として出席していた日本は1998年に58年協定に加盟しました。その際に欧州のための場ではな
く、国際的な場であることを示すためにWP29の名称の変更を日本から提案し、現在の「自動車基
準調和世界フォーラム(World forum for harmonization of vehicle regulations)」となりました。また、
日本は58年協定に加盟したことにより、WP29で制定、改正を行っているUN/ECE規則を採択し58
年協定加盟国間の相互承認を進めています。2007年3月現在、日本は安全に係わる基本的な
項目を中心にUN/ECE規則を36項目採用し、相互承認を行っております。
58年協定の附則として位置づけられているUN/ECE規則は、WP29参加している各国が必要で
あれば、制定及び改正が提案を行うことでき、常に変化し続けています。制定及び改正については
技術的な内容を伴うことから、WP29の下に環境・安全に係わる6つの作業委員会(GR)が設けられ
ています。
現在、各GRにて議論されているECEの改正内容には自動車の知能化、情報化が進められたITS
技術を活用したIN−Vehicle ITSの一部が盛り込まれるようになってきました。今後、事故回避や衝
突時の被害軽減などの面から一層の進展が見込まれる状況です。
しかしながら、安全上の適切な配慮がされないまま市場に出回ることは将来の発展を阻害しかね
ない恐れがあることや、ITS技術に関する基準・認証上の取り扱いに係る各国の安全上の共通理
解の確立が望ましい等の課題が考えられたので日本を中心にWP29の場でこれらの課題に向けた
活動を行うことを提案しました。
その結果、2002年6月にITSインフォーマルグループをWP29直下に設立することとなりました。
ITSインフォーマルグループの設立については日本からも積極的に貢献したこともあり、インフォー
マルグループの議長を日本(国土交通省)、副議長をイギリスが行い、現在に至っています。
【図1】 WP29組織図
2004年にWP29の上部組織である内陸運輸委員会(ITC)の主催で開催されたITCラウンドテー
ブルの準備作業をITSインフォーマル会議が担当しました。その準備作業を通じインフォーマルグ
ループ内での技術の取り扱いについて理解が深められた状況となりました。その結果、ITCラウン
ドテーブルでは、WP29においてIn-vehicle ITSに関する議論を継続する重要性を各国及び関係団
体が改めて認識し、ITSインフォーマルグループの継続が合意されました。
ITSインフォーマルグループは継続合意をうけ、①運転支援に関する共通理解の確立、②Invehicle ITSに関する技術動向を対象とした情報交換、③2年間の活動のレビューを行いWP29へ報
告するという活動目標 (TOR)を決め、WP29での承認の下に新たな活動が始められました。
このTORではITSインフォーマルグループでの検討対象を「ITS技術は、車両and/or取り巻く環境、
特にインフラストラクチャーの機能によって、車両の安全性の向上や円滑で快適な交通の実現を図
るものを総称とする。これらの技術の内、運転者とのinteractionを持ちながら支援するIn-vehicleシ
ステムの性能は、自動の安全に直接/間接に関係する。」としています。
TORに基づき、ITSインフォーマルグループは2005年3月から2年間の予定でIn-vehicle ITSに
関する共通理解の確立に向け、自動車関係業界団体・研究機関・参加国からの情報交換と意見
交換を中心とした活動を行い、2006年11月の会議で報告書をまとめました。
この内容は2007年3月にWP29へ報告する予定であり、其の中で今後のITSインフォーマルグル
ープのあり方について以下の提案をします。
3.ITSインフォーマル会議からWP29に向けた提案
2年間の活動のまとめとし、WP29に対しIn-vehicle ITSの取り扱いについて3点提案することとし
ています。
1つは情報提供技術については今後もある一定の範囲の性能を維持しているものと見られること
から、WP29としては当面必要に応じ、これらの状況をWatchしていくことを提案します。
2つ目は事故回避を目的とする警報について、まだ一定の考え方や課題の整理について広く受
け入れられたものは存在しないが、早急に考え方について明確にし、これらの装置を安全の観点
からどのように取り扱うべきかを考えることは有意義としています。WP29としてはこれらを検討して
いるIHRAと協力関係を持ち、今後、アウトプットを得るべきと提案します。
3つ目は部分的な制御による安全のための運転支援については、現在、制御技術に関しては完
全自動システムではなく、運転者の支援としての制御を行うための装置として開発され、利用され
ています。この様な装置の取り扱いに関して検討を行う際の基礎的な考え方WP29に提案します。
今後のITSインフォーマルグループの役割については、存続することが望ましく、開催は年1回程
度を考えています。
JASICは、ITSインフォーマルグループの今後の活動について参加し、日本政府(国土交通省)が
担っている議長に対してサポートをしていくこととしています。
参考文献
z Terms of reference of WP29/ITS informal group
z ECE/TRANS/WP.29/2007/23
(Report of two years activities in the informal group on Intelligent Transport System)
(寄稿:自動車基準認証国際化研究センター(JASIC) 研究部長 秋葉 忠臣)
◆ 幹事会報告
NPO法人ITS Japan 2007年2月度幹事会
■開催日時:2月21日(金)10:30∼12:00
■場
所:日本女子会館ビル3階 ITS Japan 大会議室
■出席会社・団体:計31(理事会社20社、理事団体11団体)
Ⅰ.議題
1. 中国道路交通信息化委員会の継続について
2. 国際関係について
①「第14回ITS世界会議北京2007」の準備状況報告
②「タイの第2回ITSセミナー」のご案内とお願い
3. 2006年度事業の概要報告と今後の進め方及び2006年度予算状況の報告
4. 事務局の経理規定の策定報告
5. J-Safety委員会の活動状況と今後の対応
6. 環境ITSプロジェクトの状況報告と今後の展開
7. ITS年次レポート進展状況報告
Ⅱ.ITS関連団体ご報告(各団体からの最近の話題について)
1. (財)道路新産業開発機構(HIDO)
「ITS情報配信サービス」について
2. ITSワールド in あいち
Ⅲ.その他
ITS Japan年間カレンダーについて
1. 中国道路交通信息化委員会の継続について
事務局から、中国道路交通信息化委員会の継続について、常任理事会での審議結果報告を中心
に報告しました。
1)常任理事会での提案内容
中国道路交通信息化委員会の継続 (期間: 2007/2∼2009/3 )
活動内容
・ 中国各都市の道路交通の現状を調査し、各都市に対し交通問題の有効な解決策を見出
す。
・ 当面は大都市(北京、上海、広州など)を対象に、各都市の実情に応じた支援(技術的コン
サル、実証実験支援など)を行うこととし、中国における中国による「RTIS」(Real Time
Traffic Information Service)の実用化を支援する
・ 活動に取り組む中で、中国のITS関係組織と交流を行い、民間だけでは困難な情報の収集
など日本企業の総合的なビジネス展開に寄与する。
2)審議結果:承認されました。
(常任理事会でのご意見)
・ 直接VICSに関与していない企業もある。本委員会はVICSに拘らず、総合的且つ幅広い分
野について検討すること。又、将来の絵を描き議論できる場とすること。
・ 本活動がビジネス展開に寄与する事を期待しており、サポートしていくべきと思う。ビジネス
展開に関わる情報をタイムリーに提供の要望があった。
・ 「日本の技術力の高さ」、「社会システムの日本・環境の日本」など、価値発信も睨んで推進
していくこと。
3)活動状況
①北京市が12月に実験した交通情報提供システム(RTIC)の実用化を決定
②会員募集:3/15期限で新会員募集中(ITS Japan会員HP掲載)
2. 国際関係について(幹事会資料をアップデートしました。)
① 「第14回ITS世界会議北京2007」の準備状況報告
事務局から、「第14回ITS世界会議北京2007」の準備状況報告について、最新情報を中心に、
報告しました。
開催概要:
テーマ: ITS for a Better Life (智能交通創造美好生活)
会 期 : 2007年10月9日(火)∼13日(土)
会 場 : 北京展覧館
公式ウェブサイト: http://www.itsworldcongress.cn/
1.会議登録費:
OECD加盟国 非加盟国
早期割引(8月1日を含む8月1日まで)
$800
$650
通常料金(8月2日以降)
$1000
$800
・スピーカー登録
$800
$650
・一日登録
$400
$320
・4日学生登録
$300
$250
・1日学生登録
・プレス
$150
無料
$120
無料
・同伴者
$100
$100
・4日登録
2.プログラム・セッション
・Opening Ceremony
10月9日(火) 16:00-18:30
ホストである中国の政府・産業界・学界代表によるwelcome speechに続き、エンターテイメン
トを織り交ぜつつ欧・米 ・アジア太平洋地域からの代表にスピーチをしていただきます。
予定:各地域--3人登壇(合計15分)
*詳細は近日中に組織委員会より公式に通知されます。
・Plenary Session(2セッション)
各国の大臣・市長級のスピーカーを招き総合的なテーマについて議論します。
PL1 Ministers Session: 10月10日(水)AM 中国政府交通部部長―海外各国の大臣
PL2 Mayors Session : 10月11日(木)AM 北京市長―海外各地の市長:
*詳細は近日中に組織委員会より公式に通知されます。
会議テーマ:「ITS for a Better Life」
セッションサブテーマ:
S&S: Safety and Security(安全・安心)
E&E: Environment and Efficiency(環境・効率)
C&C: Comfort and Convenient(快適・利便)
D&D: Development and Deployment in Emerging Market(発展・拡大)
・Executive Session(10セッション)
10月10日(水)∼13日(土)
官・民・学の有識者がITSの効果・問題・課題などを取り上げ、政策や戦略を議論します。
日本政府の登壇者が予定されているセッションは下記の通り:
・Global Safety (S&S)
: 国土交通省 自動車交通局
: 警察庁
・ITS enforcement – a privacy issue(S&S)
・Secure Transport for the Olympics(S&S)
: 経済産業省
・ITS for Sustainability(E&E)
・Financing the Infrastructure(E&E)
・Freight Transportation Security(E&E)
・Economics of Traveler and Traffic Information(C&C)
: 総務省
・Communication Policy and ITS(C&C)
: 国土交通省 道路局
・Policy for Cooperative ITS(C&C)
・TS in Emerging Economics(D&D)
・Special Session
10月10日(水)∼13日(土)
各地域の専門家が研究・実用段階のITSに関する個別のテーマについて深く掘り下げ、最
新の技術や施策を議論します。重複のないバランスの取れたセッションを目指して企画して
います。:
日本政府からの登壇が予定されているセッション:
: 日本の取り組みの紹介−Smartway
・S&S 国土交通省道路局
警察庁
: 日本の取り組みの紹介−DSSS
総務省
: Communication Platform for Vehicle Safety
国土交通省自動車交通局 : Global Technical Regulation for ITS
: Environmental ITS
・E&E 経済産業省
これからも各政府・団体、民間の多数の方々にご登壇いただけますようご検討お願い申し上
げます。
・Scientific/Technical Session(70-120セッション) および
Interactive Session(7セッション)10月10日(水)∼13日(土)
論文の投稿は締め切りました。2月末日の時点で800篇近い論文を投稿いただいておりま
す。ありがとうございました。
・Closing Ceremony
10月13日(土)午後
毎年恒例の次回主催都市の紹介や Passing the Glove Ceremony に加え、「The ITS Vision
for 2020(D&D)」と銘打ったパネルディスカッションを行います。
*詳細は近日中に組織委員会より公式に通知されます。
・その他にもウェルカムレセプション、出展者レセプション、ガラディナーなどを計画中です。
3.展示会 10月10日(水)∼13日(土)
約5,700平米の展示会場で最先端のITS技術、サービスなどが展示されます。
現時点で世界から77の企業・団体、うち、日本からは20企業・団体が出展を予定しています。
4.ショーケース
2つの会場でショーケース(屋外デモンストレーション)が開催されます。
【北京展覧館前広場 (Centre Square)】
広さは約3000平米。ナビゲーションやパーキングアシストなどの低速デモが可能。
【交通部公路交通試験場 (Proving Ground)】
北京展覧館より約1時間(28km)南東にある試験場。広さは約2.4平方km。
このうち全周約3.7kmのITSテストトラックを使った、ETCや交通情報サービス・路車協調な
どの高速デモが可能。
*参加をご検討中の企業・団体様からのお申し込みをお待ちしております。
5.各種ツアー
・テクニカルツアー
北京交通管制センター、北京BRT (Bus Rapid Transit)システム、交通部公路研究所
・テクニカルポストコングレスツアー
北京-東京、10月14日∼17日、Smart Way 2007(東京)を見学
・ゲストツアー(北京市内)
万里の長城、故宮、頤和園、天壇
・ポストコングレスツアー
北京-杭州-蘇州-上海、北京-西安-桂林-上海、北京-チベット-北京
皆様のご参加をお待ち申し上げております。
(最新公式ウェブサイトもご案内しています。)
※スポンサーシップについても紹介しました。
コングレス・スポンサー (ダイヤモンド)
200,000US$(約2,400万円)
コングレス・スポンサー (ゴールド)
100,000US$(約1,200万円)
コングレス・スポンサー (シルバー)
65,000US$(約780万円)
コングレス・スポンサー (ブロンズ)
30,000US$(約360万円)
コングレス・スポンサー (フレンド)
20,000US$(約240万円)
コングレスバッグ・スポンサー
65,000US$(約780万円)+制作費
ラニヤード・スポンサー
15,000US$(約180万円)+制作費
②「タイの第2回ITSセミナー」のご案内とお願い
事務局から、4月2日の「タイの第2回ITSセミナー」について積極的な参画のご検討をお願いし
ました。
タイの第2回ITSセミナーの概要:
・ 先に行われたITSセミナー(寺島専務 挨拶、経済産業省 野田係長登壇)の第2回目とし
て実施する。時期は、バンコクモーターショー(2007年3月28日∼4月8日)に合わせての開
催。
・ セミナーとブース展示の2つを検討中。
セミナーは4月2日のみ、セミナーのテーマは、 ITS for the better life とする。登壇者等は、
今後の調整。
展示はモーターショー期間中。タイで研究中の交通情報システムのデモンストレーションな
ど(検討中)。モーターショー会場内に100平米程度のITS展示コーナーを設定し、タイ政府、
バンコク市、タイ民間企業・大学などがITS技術などの展示を行なう予定です。ITS Japan は
32平米の展示小間を確保し、「ITS in Asia-Pacific (仮称)」をテーマに出展する計画を進め
ています。共同展示についてご検討頂けると幸いです。
3. 2006年度事業の概要報告と今後の進め方及び2006年度予算状況の報告
事務局から、2006年度重点事業の進捗について、成果と課題を中心に報告すると共に、2007年度
の主な取組み課題について報告しました、また、2006年度予算状況(計画と通期見込み)について
も報告しました。
4. 事務局の経理規定の策定報告
事務局から、経理全般の上位規定として、経理規定を策定し、1月30日の常任理事会で承認をいた
だいたことを報告しました。
5. J-Safety委員会の活動状況と今後の対応
事務局から、J-Safety委員会の活動状況と今後の対応について、下記を中心に報告しました。
J-Safety委員会活動:
① 3部分科会連絡会(2/9)
・3分科会の会長・副会長による進捗報告と今後の進め方の意見交換
② 評価効果分科会(2/1) :12社・6団体・1学
・具体的活動のために4つのサブワーキンググループメンバーを決め、検討内容の最終合意
SWG1 : 07プレ実験がカバーする事故形態/事項要因検討(マツダ 山本氏)
SWG2 : 効果算出ロジック検討 (トヨタ 中村氏)
SWG3 : 実験結果を裏付けるシミュレーション方法の検討準備(ホンダ 櫛田氏)
SWG4 : 第3者評価の推進 (ホンダ 柘植氏)(2/5、2/14 計2回開催済み)
③ 普及促進分科会(2/14) :13社・5団体
・次年度の具体的検討項目の内容を整理中
・普及促進事例による勉強会
VICS:VICSセンター
地上デジ/カーナビ:JEITA
④ 国際・アーキテクチャ分科会( 11/29、 12/14) :7社・6団体
・J-Safetyにおけるアーキテクチャの考え方
・JARI殿のアーキテクチャ関係の活動紹介
官民連携会議
・次回のITS推進協議会は3/9に決定
6. 環境ITSプロジェクトの状況報告
事務局から、環境ITSプロジェクトの進捗状況についてプローブ情報勉強会を中心に報告しました。
1)勉強会の目的:
2007年秋の愛知・名古屋・豊田地域における社会実験に向けて、この地域におけるプローブ情
報関係者が集まり、本勉強会においてプローブ情報の効率的・安定的な収集・集約の仕組みを
検討し、社会実験及び環境ITSプロジェクトの成功に資することを目的とする。
2)体制:
社会実験のエリアが愛知・名古屋・豊田地域であることから、愛知県ITS推進協議会との連携・
協力が不可欠であるため、本勉強会を愛知県ITS推進協議会の「自主研究グループ」の一つと
位置づける。なお、社会実験の主催者であるITS Japanの環境ITS推進委員会WG1(モデルシス
テム検討)と十分連携をとりながら進める。
3)活動内容:
環境ITS社会実験でのプローブ情報の効率的・安定的な収集・集約体制を確立するため、以下
の活動を行う。
①プローブ情報収集・集約の実態とその活用事例の調査
(愛知県内のバス、トラック、タクシー等商用車を中心に)
②プローブ情報を収集・集約を実現・拡大するための仕組みづくりの検討
③環境ITS社会実験に向けた方策提案・調整
4)プローブ情報勉強会委員
愛知県ITS推進協議会とITS Japanからの呼びかけに対し、民間企業12社から応募がありまし
た。
7. ITS年次レポート進展状況報告
事務局から、ITS年次レポート進展状況について、下記の内容を中心に報告しました。
①基本企画
②目次案
③スケジュール
・原稿締め切り・・・・・・・・・・・・2007年3/末までに
・校正・レイアウト検討・・・・・・2007年4月
・印刷開始・・・・・・・・・・・・・・・・2007年5/初
・印刷終了・・・・・・・・・・・・・・・・2007年5/末
・発行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2007年6/初
Ⅱ. ITS関連団体ご報告(各団体からの最近の話題について)
1.(財)道路新産業開発機構(HIDO)
(財)道路新産業開発機構から、ITSホームページの更新に合わせ、更新内容等をメールにて毎
月2回、配信するサービス「ITS情報配信サービス」について、案内がありました。
・URL: http://www.jice.or.jp/itslist-j/index.html
2.インターネットITS協議会
インターネットITS協議会から、インターネットITS協議会2006年度成果発表会について、下記説明
がありました。
①展示会・・ 3/16(金)・17(土)・18(日) 東京ビッグサイト 西展示場 西2ホール ブース番号:
3252 10:00∼∼17:00(18日は16:00まで)
②セミナー・・ 3/16(金) 14:00∼16:00
東京ビッグサイト 会議棟1階 レセプションホールA
Ⅲ. その他
1. ITS Japan年間カレンダーについて
事務局から、ITS Japanの年間カレンダーを提示し説明しました。
2. 幹事会開催日程について
事務局から、ITS Japanの幹事会開催日程(第4水曜日、ただし8月と2008年1月は休み)を提示
し説明しました。
3. ITSワールド in あいち
事務局から、11月22日∼25日 名古屋市国際展示会場(ポートメッセなごや)で行なわれる『あ
いちITS交流フオーラム2007 「ITS特別企画展 ITSワールド in あいち」』について、案内と出展
への協力をお願いしました。
【次回NPO法人ITS Japan 2007年3月度(第21回)幹事会日程について】
日 時:3月23日(金) 10:30∼12:00
場 所:ITS Japan 大会議室
◆ 人事異動
・2月16日(金)付けで下記の人事異動がありました。
<退職>長幡 枝里(総務グループ)
・3月1日(木)付けで下記の人事異動がありました。
<新任>内田 さつき(総務グループ)
編集後記
・ 2月14日(水)、関東地域で例年より90日も早く「春一番」が吹きました。初雪なしで春一番が吹いた
のは、明治9年の観測所設立以来初めてだそうです。
・ 春の訪れは着々と進んできています。写真下は早咲きで有名な静岡県河津町の河津桜。
・ 写真下は東京都港区東京プリンスホテルの河津桜(左)と江戸彼岸桜(右)
・ 写真下はしだれ梅。
・ 写真下は神奈川県茅ヶ崎市高砂緑地の紅梅(左)と白梅(右)
・ 写真下は、花壇の花々
・ 写真下は、栃木県の高見沢町の花フエスタでのスプレー菊。
・ アジア最大の市民マラソン「東京マラソン2007」が2月18日(日)東京西新宿の都庁前を9時10分に
スタートし皇居前、東京タワー、品川、銀座、浅草、そして東京ビッグサイトをゴールとして行なわれ、
あいにくの雨の中、国内外から3万人余の市民ランナーが参加しました。10キロメートルマラソンに5
千人、フルマラソンには2.5万人が挑戦しました。
北九州市から参加したランナーは、「妻が10キロマラソンに、私は視覚障害者の伴奏としてフルマ
ラソンに参加しました。沿道の一般市民178万人からは金龍の舞(浅草)や傘をさしての声援 がん
ばって をいただき、寒さも吹っ飛びました。次の機会にも是非参加します」と語りました。
ランナーには途中、1.2万人のボランティアにより給水ポイントで水が与えられたり、休食ポイントで
はバナナが供給されました。臨時の簡易トイレもスタート地点に600箇所、コース脇に170箇所近く設
置されましたが、途中、コンビニや民家もトイレを快く提供しました。道路交通は610箇所で最大6.5
時間の閉鎖。JR田町駅前の横断歩道では慶應義塾大学の受験生が大変でした。スタートしてから
ゴールまでの制限時間は7時間。この間、沿道の声援は止むことが無く、「第1回東京マラソン200
7」は成功裡に終えました。トップアスリートの部では、ケニアのダニエル ジェンガが優勝しました。
・ 写真下は、道志山塊の盟主・御正体山(左)、富士山(中央)、石割山(右)を望む(山梨県道志村の
今倉山近くの展望地にて)。
道志山塊方面は南斜面のため雪は見えません。富士山の雪が例年に比べると少ないです。
・ 写真下は、岐阜県飛騨白川郷のたたずまい。例年の雪の深さはこの比ではありません。
・ 写真下は、横浜港沖からみなとみらい21の夕日を望む(左)と茅ヶ崎海岸の湘南サーファー(右)。
・ 写真下は茅ヶ崎海岸の象徴の烏帽子岩。
・ 3月3日(土)はひな祭り。写真下は、雛人形(左)と埼玉県羽生市の舞踊人形(右)
・ 平成18年度最終月となりました。今年度の総括をきちんとして、来月からスタートする新年度(平成
19年度)に臨みたいと思います。(S.T)
上枠をクリックすると、3月の風景がスライドショーでご覧いただけます。
編集・発行 ITS Japan
〒105−0011 東京都港区芝公園2−6−8
日本女子会館ビル3階
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