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13.広域観光・国際観光の振興
政策評価表 政策とりまとめ課 : 観光・地域振興局 観光課 TEL(直通):076-444-3200 13 広域観光・国際観光の振興 政策の柱 活力とやま 政策目標 豊かな自然、歴史、文化などの魅力ある観光資源を訪ねて、一年を通して国内外から多くの観光客が来県していること。 政策名 1.【県民参考指標の動向】 指標名 (指標の定義) H13 H18 目 標 参 考 H19 H20 H23 H27 延数 943万人 実数 428万人 延数 924万人 実数 420万人 延数 930万人 実数 422万人 延数 1,000万人 実数 454万人 延数 497万人 実数 216万人 内訳 県外客数 195万人 県内客数 21万人 延数 486万人 実数 211万人 内訳 県外客数 191万人 県内客数 20万人 延数 540万人 実数 234万人 内訳 県外客数 211万人 県内客数 23万人 延数 580万人 実数 252万人 内訳 県外客数 227万人 県内客数 25万人 (概ね5年前) 延数 774万人 県外観光客の入込数 ― 延数 794万人 実数 360万人 達成見通し H21 (評価) 延数 837万人 実数 380万人 達成可能 (県内の観光地、観光施設、 イベント及び祭りへの入込延 指標動向の 高速道路の利用料金割引や、秋の大型連休等により入込総数は増加したものの、東海北陸 自動車道の全線開通効果の反動の影響等により、県外観光客の入込数は若干減少した。 べ数を集計。実数は、県内観 補足説明 光地、宿泊施設でのアンケー 達成見通しの 県外観光客数は若干減少したものの、高速道路利用料金割引や観光PRの積極的な展開により、入込数は順調に推移して ト結果による推計。) 判断理由 延数 534万人 ― 宿泊者数(うち県外客数、 県内客数) (県内の観光客入込数(延べ ― 数)における宿泊者数内訳の 集計。実数、県外客数・県内 客数の内訳は県内観光地、 指標動向の 宿泊施設でのアンケート結果 補足説明 による推計。) おり、「達成可能」と判断した。 延数 488万人 実数 212万人 内訳 県外客数 191万人 県内客数 21万人 延数 476万人 実数 207万人 内訳 県外客数 187万人 県内客数 20万人 要努力 高速道路の利用料金割引等の影響により、日帰り観光客が増加し、宿泊客数は減少した。 達成見通しの 東海北陸自動車道の影響により増加したところであるが、今後の地域間競争の激化、人口減少時代の到来などにより、目標 達成に向けては、官民一体となった相当な努力が必要であることから、「要努力」と判断した。 判断理由 21,314人 80,715人 105,874人 114,314人 62,441人 88,000人 100,000人 外国人宿泊者数 達成可能 (県内の主要宿泊施設におけ 指標動向の 補足説明 る外国人宿泊者数集計) 平成21年の外国人宿泊者数は、景気の低迷、新型インフルエンザ、円高等により、前年比 54%に激減。 達成見通しの 平成21年の特徴的な外的要因が取り除かれれば、平成19~20年実績程度への回復が期待できることや、これまでのトップ セールスをはじめとする誘客の成果により平成19年度時点で目標値を超えていることから、「達成可能」と判断した。 判断理由 2.【補足指標の動向】 (県民参考指標を補完する適宜のデータ) 参考データ 数値実績 数値実績の補足説明 H20 1,015,517人 → H21 1,036,973人 立山黒部アルペンルート の入込数 うち訪日団体観光客数 H20 483,020人 → H21 485,244人 黒部峡谷鉄道の入込数 うち訪日団体観光客数 テレビドラマ、映画とのタイアップした宣伝効果 及び高速道路利用料金割引の影響により、観光 客数は増加となった。 (外国人観光客については、景気低迷、新型イ ンフルエンザ、円高等より大幅に減少。) 首都圏、中京圏、関西圏等での積極的な広告 宣伝や、紅葉シーズンの天候にも恵まれ、観光 客数は増加となった。 (外国人観光客については、景気低迷、新型イ ンフルエンザ、円高等より大幅に減少。) 3.【県民ニーズの状況】 (県政世論調査結果) 区分 H21 H22 満足度(順位) 21.3%(15/61) 14.2%(23/61) 要望度(順位) 1.1%(57/61) 59.8%(44/61) 分類 D D 分類:A=要望度高・満足度低 B=要望度高・満足度高 C=要望度低・満足度低 D=要望度低・満足度高 ※ 分類中の要望度及び満足度の高低はそれぞれの平均値を基準として いる。 ※ H22はH21と調査設問・分析方法が異なるため単純比較はできない。 ※ H22はH21と調査設問・分析方法が異なるため単純比較はできない。 様式2 4.【政策をとりまく国、市町村、民間の動き】 観光産業は、雇用の創出や消費の拡大を促進し、21世紀における成長産業として期待されており、、国では「グローバル観光戦略」に基 づき、H22年の訪日外国人数の目標を1,000万人とし、地方公共団体や民間企業等と連携した外国人旅行者訪日促進戦略「ビジット・ジャ パン・キャンペーン」を推進している。 また、観光立国の実現に関する施策を一体的に推進するため、国ではH20年10月に「観光庁」が設置され、魅力ある観光地づくりに向け て全国で45ヶ所(本県で3ヶ所)の観光圏が認定された。 5.【政策目標の達成(進捗)状況】 達成状況 C さらなる重点的な施策の推進が必要 観光入込客数は、景気変動等の影響を受けつつも、平成17年を底に増加しつつあり、平成20年の東海北陸自動車道の全線開通や高速 道路料金のETC割引の実施、戦略的なPRの成果が表れている。 一方、宿泊者数は、平成20年調査で、年間約276万人泊で、全国37位、人口当たりでは26位となっており、他県に比して団体客が多く、 冬期の観光客の割合が少ない。 民間調査会社の調査によれば、全国的な知名度を有する観光資源はあるものの、県としての知名度は全国中位、本県を訪れた人の満足 度についても全国中位程度であり、平均滞在日数も全国平均とほぼ同水準となっている。 観光の形態が個人旅行主体となる中で、公共交通機関から離れている観光地も多く、二次交通の面では県内を周遊、滞在できる体制が 不十分となっている。 外国人観光客は、平成15年から20年までの5年間で台湾・韓国等東アジアを中心に観光客数、宿泊者数ともに全国を上回る伸びを示し たが、平成21年は世界同時不況や新型インフルエンザの影響から大幅に減少している。 コンベンションは、近年の開催件数や参加者数が着実に伸びてきており、誘致活動の効果が表れてきている。 6.【事業評価結果からの課題】 事業名 国際観光振興事業費 課 題 内 容 各国・地域の訪日旅行の成熟度、嗜好、所得層等の状況を踏まえ、引き続き戦略的かつ効果的なPRを実施 する必要がある。 7.【政策目標達成に向けての課題】 課題タイトル 課 題 内 容 緊急性 大都市圏での話題性のあるPRやITの活用などターゲットに応じた戦略的なPRや、富山らしい魅 力の創出と効果的な情報発信により、通年型・滞在型観光を推進する必要がある。 観光資源の活用・発掘 ものづくりの歴史を活かした産業観光、富山湾横断観光船など季節毎の新たな観光ルートなど、 富山ならではの魅力ある観光資源の掘り起こしなどに積極的に取り組んでいく必要がある。 広域観光の推進 北陸・中部各県や、広域観光団体、JRなど民間との連携を強化し、広域観光ルートの開発に取り 組み、北陸新幹線の開業を視野に入れた観光キャンペーンを展開していく必要がある。 国際観光の推進 成熟市場(台湾、韓国)と巨大市場(中国)の東アジア、増加傾向の東南アジア、今後の重点市場 の欧米・ロシアなど、国・地域の観光市場動向に応じた戦略的な取組みが必要である。 観光交流基盤の整備とお 県民こぞってのおもてなし環境の向上に取り組むとともに、外国人観光客にも対応した観光案内 もてなしの心の醸成 板の整備やまちづくりなど、観光客の受入基盤の整備を図る必要がある。 官民連携による観光キャン 地域や民間が主体となった積極的な取り組みを促しながら、官民挙げて総合的かつ戦略的な取り ペーンの充実・強化 組みを展開していく必要がある。 コンベンションの開催促進 市町村や富山コンベンションビューローなど、関係団体と一体となった誘致活動を積極的に展開 していく必要がある。 ○ ○ 8.【23年度の改善内容】 【国内観光】 平成26年度の北陸新幹線開業に向けて、大都市圏等での話題性のある観光キャンペーンの実施や、多様な個人客に向けた的確な情報 発信などの戦略的なPRを実施する。 また、今後の富山県観光の核となる観光地づくりを官民一体となって取り組むとともに、新たに、観光ガイド等観光事業者のおもてなし力 の向上など観光地域づくりをリードできる次世代の観光を担う人材育成に取り組む。 【国際観光】 成熟市場である台湾、韓国や巨大市場になりつつある中国など東アジアでは、これまでの取組みに加え、新たに、大連便の増便と北京へ の延伸を契機とした誘客促進のため、北京・大連での観光説明会の開催などに取り組む。 また、東南アジア・欧米豪・ロシアなどの新規市場についても、これまでの取組みに加え、新たに、東南アジア地域において本県の強みで ある「雪」を活用した誘客などに取り組む。 さらに、団体観光から個人観光への旅行形態の変化に合わせ、気軽に本県を周遊でき、「また来てみたい」と思っていただけるよう、多言 語標記の促進、来訪者へのサービス向上やきめ細かな情報提供など、受入態勢の整備を進める。 【コンベンション誘致】 コンベンション開催支援制度を充実させるとともに、関係団体と連携しながら主催者へのより強力な誘致活動を展開する。 9.【23年度の展開方向】(アクションプランの23年度における取組み) 重点施策 主な取組み(新規、拡充、改善ほか) (1)観光資源の活用・発掘 ■地域の魅力を活かしたコンベンションの誘致・開催 (2)広域観光の推進 (単位:千円) ・コンベンション誘致説明会・主催者招聘事業 主催者フォローアップ調査、誘致訪問活動の実施 国際会議等主催者招聘、誘致説明会の開催 4,386 ・【新】コンベンション施設実態調査事業 施設自らの誘致能力やおもてなしの意識を高め、サービス向上に役立てるため、 会議場、宿泊施設等のコンベンション開催能力を調査 7,200 ・学会等開催補助金 コンベンションやイベント、学会等の誘致促進や主催者等への利便性向上を図る ため、開催経費等に対し補助 16,400 ■観光資源の発掘・活用 ・富山県観光バリューアップ事業 今後の富山県の核となる観光地づくりを官民一体となって推進 1,000 ■県外からの修学旅行、ゼミ・サークルの合宿等誘致 ・修学旅行等誘致促進事業 修学旅行の誘致に向け、県外の教育機関及び旅行会社に出向宣伝を実施 5,000 ■旅行ニーズに応じた観光資源のネットワーク化による滞在型観光の推進 ・富山型ハイクオリティ滞在推進モデル事業 高級志向の観光客をターゲットとする誘客への支援 3,000 ・とやま滞在・体験型モデル事業 滞在・体験型観光を図るモデル的な取組みに対して支援 3,000 ・観光圏推進事業 県内の観光圏が実施する事業への支援により、本県での周遊滞在型観光を推進 3,500 ・■縦軸の連携による広域観光ルートの開発・PR ・富山県・岐阜県連携広域観光事業 東海北陸自動車道のサービスエリアでの共同観光展の開催等 2000 (3)国際観光の推進 ■東アジアからのリピーター確保、通年の魅力発信 ・【新】北京・大連観光客誘致促進事業 大連便の増便と北京への延伸を契機として、北京等において観光説明会を開催 するなど集中的にプロモーションを実施 ■新規市場に向けた効果的な情報発信 ・【新】東南アジア観光客誘致促進事業 本県の強みである「雪」を利用して今後の本県への誘客が期待できる東南アジア 地域(シンガポール、タイ)での観光説明会開催など集中的プロモーションを実施 10,000 17,000 ・欧米豪観光客誘致促進事業 広域連携による欧米豪地域でのPR 3,400 ・ロシア観光客誘致促進事業 広域連携によるロシア極東地域等でのPR 3,000 ■個人対応の情報発信と受け入れ態勢の整備 ・【新】外国人旅行客の実態調査 地域毎の特性に合わせた戦略的な誘客促進のため、旅行動態やニーズ、満足度 等を調査 ・【新】外国人旅行客向け飲食店等調査・マップ作成事業 個人旅行客の増加に対応するため、各種情報やマップを掲載した外国語表記の フリーペーパーを作成 (5)観光交流基盤の整備と ■宿泊施設における新たな取組みへの支援 おもてなしの心の醸成 ・【拡】旅館施設近代化等促進事業 3,000 7,000 88,000 新幹線の開業に向けた受入態勢の整備のための貸し付け条件の緩和 限度額:設備1億円、利率:年1.5%以内、貸付期間10年以内 ■魅力あるまちづくり、交通アクセスの整備など観光基盤整備の促進 ・富山駅観光案内所整備運営費 富山市と連携し、富山駅仮駅舎観光案内所で県全域のPRや情報発信を実施 ■観光人材の育成と「おもてなしの心」の醸成 ・おもてなし力向上事業 ホスピタリティの底上げを行うための研修や活動に対して支援 3,000 900 ・観光人材育成事業 プロによる観光地域のリニューアル支援 2,000 ・ハローとやま☆貼ろう事業 観光ポスター等の作成・配布・掲示呼びかけ 1,800 ・【新】とやま観光未来創造塾事業 観光ガイドなど観光事業者のおもてなし力の向上と観光地域づくり人材育成を行う 観光カレッジの設置 9,500 (6)官民連携による観光 ■新たなキャッチフレーズ・シンボルマークによる富山の魅力の全国発信 キャンペーンの充実・強化 ・観光PR県市町村タイアップ事業 11,500 市町村と連携した大規模広告等の効果的、効率的な観光PRの実施 ・戦略的広告活用・PR事業 JR山手線車体広告、JR名古屋駅構内での巨大広告の実施 ・プロスポーツ連携観光キャンペーン事業 県外のサッカー競技場での観光PRの実施等 22,000 2,000 ・【新】「旬の富山」観光発信事業 多様化する個人観光客の観光ニーズに対応し、通年型パンフレットとは異なる テーマ別の観光パンフレットを定期的に刊行 10,000 ・【新】「美味しい富山」誘客促進事業 「食」を冬の主要な観光資源と位置づけ、ホームページやパンフレットで飲食店 施設を紹介するとともに、観光の目玉となる「食」の企画を実施 15,000