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「薬物乱用防止について」(PDF形式 178 キロバイト)

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「薬物乱用防止について」(PDF形式 178 キロバイト)
「 薬物乱用防止について 」
Q1 薬物の乱用とはどういうことを言うのでしょうか?
A1 薬物の乱用とは、社会のルールからはずれた方法や目的で薬物を使うこ
とです。
覚醒剤などの違法薬物は、たとえ一回だけの使用でも乱用になり、同時
に犯罪になります。また、医薬品は病気の治療のために使いますが、治療
以外の目的に使えば乱用です。
Q2 どのような薬物が乱用に使われるのでしょうか?
A2 覚醒剤、麻薬、大麻、シンナー、向精神薬、違法ドラッグなどがありま
す。
覚醒剤等の薬物は、
「エス」
「スピード」
「エクスタシー」などと呼ばれる
こともあります。薬物乱用者の多くは、危険な薬物とは知らずに、
「やせら
れる」「自信がつく」「元気が出る」などといった甘い誘いに乗せられ、ち
ょっとした好奇心から安易に使い始めています。
Q3 薬物を乱用すると、体にどのような影響が出るのですか?
A3 薬物を乱用すると、人間が生活していく上で最も大切な脳が侵されます。
一度、ダメージを受けた脳は、決して元の状態には戻りません。また、悪
影響は肝臓、腎臓など内臓にも広く現れます。さらに、依存症を引き起こ
し、精神障害も発症させます。
Q4 体に悪いと分かっているのに、何故使い続けてしまうのですか?
A4 それは、薬物の持つ恐ろしい特徴である「依存性」と「耐性」に関係が
あります。
薬物を一度使うと、また使いたくなってしまうことを「依存性」、そして
使用を繰り返す内にそれまでの量では効き方が弱まっていくことを「耐性」
といいます。
一度だけと思って始めた人も、薬物の「依存性」と「耐性」によって使
用する回数や量がどんどん増えていき、自分の意思では抜け出すことので
きない悪循環に陥ってしまいます。
Q5 薬物乱用による社会的な影響について教えてください。
A5 薬物乱用の恐ろしさは、単に乱用者自身の問題だけではなく、乱用する
薬物を手に入れるために窃盗、強盗、さらには殺人などの犯罪を誘発し、
社会秩序の破壊などの要因になります。
薬物を乱用する・しないは、個人の自由ではありません。家族や友人な
ど周囲の大切な人々をも巻き込み、たくさんの悲劇を生み出します。
Q6 最近の新聞やニュースなどで、合法ハーブ、合法ドラッグと呼ばれるも
のに関する事件が多く報道されていますが、合法ハーブ、合法ドラッグと
呼ばれているものはどういったものですか?
A6 「合法ハーブ」
「合法ドラッグ」と呼ばれているものは、覚醒剤や大麻に
化学構造を似せて合成された物質などが添加されたもので、「ハーブ」「お
香」「アロマオイル」「アロマリキッド」「バスソルト」など、危険な薬
物ではないように偽装して売られています。新たに合成されたもので、法
律で規制されていないものもあるため、「合法」「脱法」「安全」などと
だまして売っていますが、「合法」でも「安全」でもない危険な薬物です。
最近、「合法ハーブ」等と呼ばれているものを吸引、摂取したことによ
る健康被害が全国的に多数報告されています。また、これらの薬物の使用
が原因と思われる事故や事件も発生しています。「合法ハーブ」等と呼ば
れている薬物の成分は多様なので、その影響も様々で、中にはどのような
悪影響が出るか分からないものもあります。摂取や使用は大変危険です。
絶対に手を出さないでください。
Q7 合法ハーブ等と呼ばれているものの規制について教えてください?
A7 合法ハーブ等と呼ばれて販売されるものに含まれる薬物は、薬事法によ
り「指定薬物」として、販売や製造が禁止されています。また、この指定
薬物については、これまで所持や使用等について特段の規制がなく、指定
薬物を含む合法ハーブ等を安易に入手し使用する事例が数多く報告されて
いました。このような状況に対応するため、平成 26 年4月1日からは指定
薬物の販売や製造に加え、所持、使用、購入、譲り受けについても薬事法
で禁止されています。
Q8 薬物乱用を防止するために、どのような対策をしているのですか?
A8 薬物乱用は、社会の安全や安定を脅かす深刻な社会問題のひとつとなっ
ているため、世界の国々が一体となって薬物乱用防止に取り組んでいます。
日本においても、厚生労働省、都道府県などが連携して薬物乱用防止に
取り組んでおり、毎年6月 20 日から7月 19 日まで「ダメ。ゼッタイ。」普
及運動を展開しています。
新発田保健所では、6月 21 日土曜日の午前 10 時 30 分から 12 時まで、
イオン新発田店において、薬物乱用防止パンフレットの配布や募金運動を
行います。また、当日は、新潟お笑い集団「NAMARA」の「自転車ブラザー
ズ R」さんからバルーンアートを作っていただく予定です。ぜひお子様と
一緒にお越しください。
Q9 最後に一言
A9
「薬物乱用」なんて、自分には関係がないとお思いの方も多いかと思
いますが、実は、薬物乱用への誘惑は普段の生活の中にもたくさん存在
しています。最近では、携帯電話やインターネットの普及により、誰で
も簡単に薬物が手に入りやすい環境になっています。
薬物によって、幸福感や快感等を求めるのは間違いです。
「1回くらい
なら」という軽い気持ちで、安易に薬物を使用し、一度しかない大切な
人生を台無しにしないよう、薬物の乱用は「ダメ。ゼッタイ。」を合い言
葉に、薬物に対する正しい知識を持ち、決して薬物には手を出さないよ
うにしましょう。
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