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学校適正配置検討委員会「最終答申」への検討材料(試案)

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学校適正配置検討委員会「最終答申」への検討材料(試案)
学校適正配置検討委員会「最終答申」への検討材料(試案)
<会議結果による訂正・付加部分に二重下線>22,7,14+23,2,18
Ⅰ 最終答申(試案)作成の前提
A 「下野市区域審議会」答申より(19年11月)
Ⅰ 調査・審議の焦点
1 通学距離に著しい不均衡が生じている地域
2 複数の小学校に通学区域が指定されており、学校が特定出来ない地域
3 小規模特認校
Ⅱ 通学区域のあり方
上記 Ⅰー1・2の各項目について、対応を提案。 (*既に対応し実施)
但し Ⅰー3 についてはなし。
Ⅲ 結語
~、通学区域の見直しは、数や区域の変更だけの簡単なものでなく、~「地域の
学校」ということも無視できない。
今後、通学区域も含め、学校の適正規模・適正配置に視点を置き、総合的に研究
していかなければならない。~
B 「本検討委員会」中間答申より(22年1月)
5 適正規模及び配置についての基本的考え方
1)~市全体の学校規模・配置のバランスを図り、市独自の適正化に向け再編成を含
め検討していく。
2)今後の各地域の人口推移を考慮し、旧3町の歴史等に配慮しながら、市としての
一体化に向け検討を行う。
3)~適正通学距離と通学路の安全性確保は特に重要であり、交通手段に配慮しなが
ら検討してゆく。
4)小中一貫教育、学校選択制の研究
Ⅱ 最終答申を纏めるにあたって留意する主要観点と対応策等(試案)
A 主要観点と対応策
1 「全市的」の観点から
【対応策 1】
現状の「4中学体制」は、学校配置上旧3町のバランスもとれ、基本的に維持。
但し、南河内中は、他の3校と比較し格段に小規模であること、及びその独特の
歴史(旧薬師寺中・吉田中を統合)を勘案し、その扱いは慎重な議論を要す。
【対応策 2】
現状の「12小学校体制」は、各校の通学区域も狭く均質で凝縮し一体感が強い
が、それ故に学校及び地域の個々の現状に差があり、「全市的」観点からの議論
には馴染まず、以下に示す各観点より各校個別に議論するのが適切。
【⇒各観点に加えて、各校別に】
1
2 「適正通学距離」の観点から
【対応策】各小・中学校とも、通学区域・通学距離に大小・長短はあるが、区域・距
離が極端に大きく・長くなる学校はなく、この観点での対応不要。
【⇒なお、教委アンケート等で通学距離・安全等に関して問題有りとした回答例がある
が、「極端」とするものではない。但し、「距離」と「安全」の観点は密接
不可分であり常に留意する必要がある。】
3 「通学路の安全確保」の観点から
【対応 1】
児童・生徒の通学路の安全確保は、児童・生徒の生命に直結することであり、
学校教育上特に留意しなければならない事項である。安全確保は、基本的に、本
人の責任に負うところ大であるが、身体的・精神的に未成熟な児童にとってのそ
れは生徒にとってのそれと異なり、学校教育行政上特段の配慮が求められる。
そこで、以下の議論は児童=小学校を中心対象として進める。
通学に際して児童の安全を脅かすものは多様であるが、ここでは特に危険性が高
く且つ地域を分断する機能を有する「① 鉄道、② 交通量の多い幹線道路、③大
きな河川」を取り上げる。換言すれば、「通学路の安全確保」の為には、通学に
際して出来る限りこれらを横断しないこと、且つ空間的に纏まりのある通学区域
とすることが肝要である。
当市の小学校通学区域において、①②③に該当するのは下記の通りである。
①⇒ JR宇都宮線、JR東北新幹線
②⇒ 国道4号線、新4号国道、国道352号線、県道羽生田・上蒲生線
【+⇒県道 笹原・壬生線】
③⇒ 姿川、田川
なお、上記事項①②③を基にした通学区域の検討・調整では、各校の歴史ある
通学区域や地域社会を分断する負の側面を排除できないが、児童が①②③を横断
することにより生ずる危険性を早急に除去し、加えてむしろ時間の経過とともに
地域の一体化に果たす子ども達の働きに期待する。
以上の考えに基づき各小学校通学区域を検証し、各小学校通学区域の現状を下
記及び地図の如く変更する。
【対応策1⇒通学区域の変更】
⇒別紙図「各小学校の通学区域とその変更案」参照
・”谷地賀”地区を、薬師寺小通学区域⇒吉田東小通学区域へ 編入
・”仁良川”地区を、薬師寺小通学区域⇒吉田西小通学区域へ編入
【⇒仁良川地区は広範であり、安全・時間・距離の観点から南北に二分し、
北部の地久目喜・仁良川上地区は現状の薬師寺小通学区域、南部の仁
良川下地区は吉田西小通学区域へ編入】
・”塚越”地区を、 吉田東小通学区域⇒吉田西小通学区域へ編入
・”小金井上町”新幹線東側地区を、国分寺小通学区域⇒緑小通学区域へ編入
(なお、これらは機械的に実施するのでなく、区域審の「地域の学校」の観
点と全市的説明と議論、及び対象地区の理解・同意が実施上特に必要であ
る。)
2
【対応 2】
以上の各小学校通学区域の検証・調整により、児童の通学上の安全性はより確
実なものとなった。
この事及び教育の機会均等の理念により、現在石橋地区の上町を対象として暫
定的に実施されている「通学区域が重なっている地域」は、早急に解消されなけ
ればならない。
【対応策2⇒「通学区域が重なっている地域」の解消】
⇒別紙図参照
・石橋駅前通りを境とし、その北側は古山小、南側は石橋小区域とする。
【⇒古山小・石橋小の通学区域明確化の実施は、住民・保護者の理解・同意が
特に重要であり、混乱防止と周知徹底のため、一定程度の経過期間を設ける】
【留意点】
①細谷小学校、国分寺西小学校に関しては、次の<4>の観点で検討する。
②変更後の吉田西小は教室数の不足が見込まれ、増築により対処する。
【⇒仁良川地区の南北二分による再編の結果、吉田西小の生徒増加は極端なもの
ではなく、増築は不要となる。】
③上記<対応 1,2>の結果、各小学校の児童数は以下の表のように推移する
と考えられる。
【表
通学区域変更対象校の児童数変化概要】
<22年度で変更の場合>
<28年度で変更の場合>
・薬師寺小⇒ 275、谷地賀-23、仁良川-100 ⇒152
256 (-12) (-108) ⇒136
谷地賀-23、仁良川下-47⇒205
256 (-12) (-28) ⇒216
・吉田東小⇒ 106、谷地賀+23、塚越-6 ⇒123
72 (+12) (-8) ⇒ 76
・吉田西小 ⇒ 94、仁良川+100、塚越+6 ⇒200
76 (+108) (+8) ⇒192
仁良川下+47、塚越+6 ⇒147
76 (+28) (+8) ⇒112
・国分寺小⇒ 599、 小金井上町-2
⇒597
573 (-7)
⇒566
・緑小
⇒ 390、 小金井上町+2 ⇒392
287 (+7)
⇒294
・古山小 ⇒ 482、 (-79)(+118)⇒521
433 (-64) (+99) ⇒468
・石橋小 ⇒ 611、(-53)(+14) ⇒572
497 (-43) ( +8) ⇒462
<数字は22年第1回資料より><下線部数字は仁良川地区を二分したもの>
4 「適正規模(人口推移を考慮)」の観点から
【対 応】
児童数=学校規模から各小学校の現状と将来を考える時、平成42年でより明確
化するが、各学校は規模的に3つのグループ(以下Gと略)に分かれる。
・第1G⇒祇園小、石橋小、国分寺小、古山小、
<H42年で500人前後>
・第2G⇒緑小、国分寺東小、薬師寺小、石橋北小 <H42年で300人前後>
・第3G⇒吉田東小、国分寺西小、吉田西小、細谷小<H42年で100人以下>
学校規模的には第3Gの各校は極めて小規模であり、年による児童数の変動を
考えた場合、複式学級の発生もかなりの確率で危惧される。
また、効率的で且つ効果的な学校教育の為にはある程度の学校規模が必要であり、
更に昨年度の市民アンケートにおいて保護者・教育関係者双方から強く求められて
いることでもあり、これらを勘案すると第3Gの各校にとっては統廃合がある程
3
度不可避であり、その対応策は下記の通りとする。
【+⇒根本副会長提案(第4回会議資料NO1)のP1・2の「1 市の目指す小学校
適正規模の範囲」の観点、及びP3の表の再編案A(但し一部未決)を付記】
【対応策⇒小規模校の統廃合】
・細谷小⇒石橋小と統合
・国分寺西小⇒国分寺小と統合
*統廃合により各小学校の児童数は下表の様になると考えられる。
【表
統廃合対象校の児童数変化概要】
22年度で統合の場合
28年度で統合の場合
・細谷小
36
32
・石橋小
572(統合後⇒608)
462(統合後⇒494)
・国分寺西小
・国分寺小
79
597(統合後⇒676)
39
566 (統合後⇒605)
【表 下記3校の下線部数字は、仁良川地区を二分した場合の生徒数】
・吉田西小
94+106 (⇒200)
76+116 (⇒192)
94、仁良川下+47、塚越+6 ⇒147
76 (+28) (+8) ⇒112
・吉田東小
106+17 (⇒123)
72+4
(⇒ 76)
106、谷地賀+23、塚越-6
⇒123
72 (+12) (-8) ⇒ 76
・薬師寺小 275、谷地賀-23、仁良川下-47⇒205 256 (-12) (-28) ⇒216
【留意点】
①国分寺小学校は、国分寺中学校と校地が隣接する。しかし、両校とも校地の形状
が悪くその上全体的に狭隘である。故に、国分寺小と国分寺西小との統合では広
い校地を近接地に確保し、統合校として新設することが望ましい。
②上記の場合、国分寺小跡地は国分寺中の校地とし、中学生の校舎外活動が十分可
能な校庭を確保するとともに、石橋中とのハード面での格差是正に努める。
【⇒なお、国分寺小と国分寺西小との統合による学校は、当面国分寺小とする。】
③細谷小、国分寺西小の通学区域の児童の通学には、公営の通学バスを運行する。
【⇒なお、石橋小と細谷小との統合による学校は、石橋小とする。】
④吉田東小の児童数は今後急速に減尐し小規模化することが見込まれる。70~80
人規模の学校は、規模的に「適正規模」の観点からの検討が必要となる。しかし、
吉田東小の通学区域が極めて広大で他校との統合には通学距離的に極めて不適と
考えられ、且つ如何なる方法による統合の場合でも吉田東小通学区域からの他校
への通学は田川を横断することが避けられず、「谷地賀」地区を統合した学校と
して独立した形で存続させる。
【⇒薬師寺小、吉田東小、吉田西小は、当面独立校として存続する。】
【⇒なお、吉田東小、吉田西小は近い将来かなり小規模化し、特に吉田東小は複式
学級の出現が現実化することが危ぶまれる。その場合将来、中長期的には、こ
れら2校と薬師寺小との3校統合を検討する必要がある。
更に、3校統合校の校地は、これら3校の広大な通学区域、及び南河内庁舎跡
地利用の考えを含め、適切な地点を慎重に検討し、新設することが望ましい。】
4
⑤統廃合の場合新規小学校には適切な校名を検討するが、本検討会としては下記の
B 「実施にあたっての留意点」の認識のうえにB-1の案を提案する。
⑥本市には「過大規模校」「大規模校」は将来においても存在しない見込みであり、
大規模校故の検討は不要の見込みである。
5 「小規模特認校」について
【対応策】
小規模特認校については、「教育の成果を出来る限り効果的・効率的に引き
出す」観点から統廃合により早急に対応する。
なお、現在の小規模特認校である細谷小学校には、当該小通学区域外からの
通学者がいるが、個々の児童に慎重に対応し、他学区からの通学者を解消する。
結果的に、本市において、小規模特認校の制度は廃止する。
B 実施にあたっての留意点
1 通学区域の変更や学校の統廃合により、対象校の「校名」が問題となるが、基本
的には現在まで使用されていた校名を尊重する。
地名は、歴史・自然環境の重箱であり、地名を冠した校名は児童・生徒の心の
拠り所・故郷である。特に当市の地名は古代・中世の貴重な地名が多く、それを
大切に継承する姿勢は児童・生徒の教育を担う教育関係者の責務である。
【提 案】
①細谷小と石橋小の統合校名
⇒石橋小学校<校地は現在の石橋小学校とする>
②国分寺西小と国分寺小の統合校名
⇒国分寺小学校<校地は国分寺運動公園付近とする>
【⇒校地は当面国分寺小学校とする】
2 小中一貫教育、学校選択制の研究
安定的な教育環境の創造には、新しい教育の流れでもある小中一貫教育校
や学校選択制等の検討が不可欠である。また、これらの研究は上記の諸対応
を補強する上からも重要であり、その導入の是非を早急に具体化するよう努
める。
3 検討の結果は、新市の長期計画に位置づけ、計画的に段階を踏み慎重に実施
する。
4 これらの諸提案は、当委員会での慎重な審議は無論、住民の意向を十分に聞く必
要が有り、教育委員会におかれてはパブリックコメントの開催を早急に行う。
Ⅲ 結びに
(略)
【資 料】
①「下野市学校適正配置検討におけるアンケート」調査 報告書(平成21年10月)
②「小中学校長への学校適正配置に関するアンケート」(平成22年9月)
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