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第131号(平成25年3月発行)(PDF形式 452 キロバイト)

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第131号(平成25年3月発行)(PDF形式 452 キロバイト)
県立病院ニュース
病院に関係する全ての人から信頼される病院を目指して
第131号
平成25年
3月
病院局発行
さらに 信頼される病院づくり を目指して
退職される病院局長と病院局参与から職員へのメッセージ
平成 25 年 3 月末をもって、退職される江口病院局長と伊藤病院局参与から、15 病院と局本庁の職
員に向けてメッセージをいただきましたのでご紹介いたします。
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病院局を去るに当たって
病院局長
江口
孝雄
まずはじめに、局長時代の5年間、15の病院の職員
の方々、局本庁の職員の方々の病院運営に対するご努
力に厚く御礼を申し上げなければならないと思ってい
ます。
5 年前に知事から病院局長を命じられた時、私の頭
をよぎったのは、これは厳しいポストだなということ
でありました。なぜかといえば、長引く経済不況の中、
社会保障費の抑制は診療報酬の削減という具体的な形
で現れており、その状況で病院事業会計を好転させる
ことは至難の業と思えたからです。
しかし、潮目が変わりはじめていました。公務員の給与費の抑制や政権交代による診療
報酬の増額改定(ほんのわずかですが、今までのマイナス改定からプラス改定です。)など
により収支は好転し、その結果、平成 22 年度決算では 24 年ぶりに黒字とすることがで
きました。
その結果でしょうか、職員の気持ちもどこかしらいきいきと感じられるようになりまし
たし、監査委員からも病院の職員の士気が上がっているというような評価もいただきまし
た。
ですが、課題はあります。患者の減少傾向に歯止めがかからないこと、医師・看護師の確
保の厳しさ、会計制度の改正に伴う財務への影響、魚沼基幹病院設置による関係県立病院
のソフトランディングなどです。
残る方々には、これらの課題に取り組み、新潟県病院局を一層発展させ、信頼される病
院づくりに取り組まれることを期待して止みません。
病院局参与退任にあたって
病院局参与
伊藤
正一
県病退職後 10 年間病院局参与を勤め、
このたび辞することとなりました。
この間、県立病院現場スタッフの頑張り
と病院局職員の現場支援と、双方の仕事ぶ
りに感心する日々でした。
県病の経営も全体としては改善傾向にあ
ります。現在の診療報酬下では医療提供体
制が地域医療ニーズとマッチしていれば、
基本的には経営は順調になると思います。
ニーズが足りないときは患者増か単価増で
すが限界があります。それならば体制のダ
ウンサイジングを含めた見直しが必要とな
ります。こちらはさらに困難を伴いますが最
大の課題です。
2040 年に日本国内の多くの市町村で人口は2/3に減り、65 歳以上が1/3と増え
ます。
県病の大規模病院は医療の質の一層の向上を、地域の病院は経営資源配分を急性期から、
外来、介護、在宅医療にシフトしていくことが必要となりそうです。地域包括ケアに県病
としてどう対応するかを考えると、地域連携室は一層重要になるでしょう。医療と福祉は
文化も言語も異なると揶揄されることがありますが、医療人は福祉の勉強も必要です。
県病は以上のような視点に立っての中長期構想を再度まとめる必要があると思います。
今後の県立病院の充実を確信しています。長い間、たいへんお世話になりました。
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江口局長、伊藤参与には、年度末まで 2 週間という慌ただしいなか、快く寄稿をお引き受けいただきまし
た。ありがとうございました。
厳しい課題をひとつひとつ克服して、明るさの見えてきた現在の病院局を支えてこられたお二人のメッセ
ージには、全病院と局本庁の職員への暖かな眼差しがあります。幅広い視野で、県立病院全体のよりよい未
来を皆で考えていかなければ・・と感じました。
これまでのご支援に改めて感謝いたしますとともに、今後進まれる新たなステージでのご活躍を祈念いた
します。 〈柴〉
組織は、人なり
教育担当トレーナーに捧ぐプロジェクト法の極意
トレーナーズトレーナーである関川病院局参事が、これまでの経験を踏まえ、編集・発行した冊子
「プロジェクトトレーナーの手引き
プロジェクト法と錬人術」が、各病院の教育担当トレーナーの皆
さんに配付されています。
その「まえがき」から、病院局の人材育成にかかる思いの一部をご紹介します。
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人間は生まれてから死ぬまでプロジェクトの連続であると言
プロジェクトトレーナーの手引き
プロジェクト法
と
錬人術
ダイジェスト版
える。いかにそれぞれのプロジェクトをうまくやり遂げて、そ
して達成感を味わい幸福感を感じながら、願わくばそれを自己
の人間成長の糧にできるかが課題であると思う。
一方、世の中に組織と呼ぶものが数多くある中、はたして、
その機能がしっかり発揮できているものはいくつあるであろう
○風車理論
風
か。心不全に陥ってはいないだろうか。
風車
大地
また、組織は、人なりというが、はたして、組織にしっかり
貢献できている者はどれくらいいるのだろうか。
そう考えると、組織における人のあり方、育成の仕方が気に
かかるのである。小生も、人材育成を仕事にして 35 年になる
が、会社でも役所でもボランティア組織でも人を育てることは
研
修
資
料
本当に難しいものを感じている。
育った人を引き抜いてくることが一番だとも思えてくる。
しかし、金にものを言わすことができれば別だが、それであってもそう簡単に行くわけもない。
また、大学や研修の専門会社に任せる方法もあるが、時間とこれもまたお金もかかる。
そこでだれもが現場で OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)で育てられないかと考えるのである。
「かわいい子には旅をさせよ。」ということわざがある。また、コーチングスキルに「旅に出す」とい
うスキルもある。プロジェクトが旅だとすれば、かわいい部下には、どのような旅をさせたらよいのか。
「無から有を生じさせ、自分も育ち、他人も育つスキル、これがプロジェクト法である。」
願わくば、人を儲ける、人を残す、社会貢献のスキルとして、それぞれのプロジェクトを担当する指
導者の方々の一助として参考にしていただければ幸いである。
※
冊子についてのお問い合わせ先:業務課改革室
加茂病院で住民説明会が開催されました
3 月 24 日(日)、福祉保健部主導で「県央基幹病院の整備と県立加茂病院の改築」について、地域
の皆様にご理解いただくための住民説明会を加茂病院講堂で開催しました。会場の広さから定員 70 名
のところ 100 名を超える参加者があり、予定時間を超えて活発な質疑が行われました。
県央基幹病院について説明する医務薬事課長
加茂病院改築について説明する業務課長
当日の新・加茂病院についての質疑のうち、いくつかご紹介します。
問1
改築でなく、新築としてほしい。県立を維持してほしい。
答1
改築は修繕の意味ではなく新築。その後は分からないが現時点では病院局が経営していく。
問2
診療科数はどうなるか。建物の階数はどうなるか
答2
検討の方向性のみ説明すれば、診療科は未来志向で 10 年先を見越して検討したい。建物は日影
に配慮し 4,5 階建て、今と同じくらいの階数かと思う。
問3
医師が加茂から基幹病院にとられて足りないということがないようにしてほしい。また、二次救
急も充実してほしい。災害時の拠点病院として役割も果たしてほしい。
答3
要望ということで承りたい。
問4
工事期間中、患者への支障が懸念されるが・・
答4
工程の想定ですが、設計と並行して、旧看護学校と旧看護師寮を壊します。更地にして現駐車場と
合わせて工事区域にして、そこに建てる予定です。患者様の駐車場は敷地内に確保したいというこ
とで、不足する職員の駐車場を分散して市内に確保していきます。
工事期間中の騒音対策も遮音壁や無振動工事などをやっていきたい。多少はご迷惑をおかけする
ことになるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願いしたい。
「信頼される病院づくりキャンペーン」にかかる取組をお知らせください!
病院局業務課改革室
E-mail: [email protected]
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