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Q A土地や建物の売買・賃貸で受け取るお
2 消費税 Q A 不動産の売買や賃貸で受け取るお金 を消費税込みでもらうかどうかは、ど う判断すればよいのでしょうか? 土地や建物の売買・賃貸で受け取るお 金に対し、消費税がかかるのは次の場 合です。 消費税がかかるかどうかの判断基準 非課税 土地の賃貸料 非課税 建物の売買価額 課 税 建物の賃貸料(住宅以外) 課 税 建物の賃貸料(住宅) 非課税 課税事業者は、不特定多数の消費者に対し、税込み金 額で価格表示する必要があります。 課税事業者は、不 特定多数の消費者に対し商品価格を示 すときは、税 込 み 金額で行なうことが 義 務 付けられていま す。たとえば10,800円(税込み)、10,800円(うち消費税 800円)等と表示します。 簡易課税制度は、預かった消費税の一定割合を差額とし て税 務 署に納める制度で、各々の取引について細かい計算 をしなくて済みます。前々年の課税売上高が5,000万円以 下の事業者であれば適用できます。 消費税の税額の計算 課税事 業者の納付する消費税額は、原則として課税 期間 の売上げに対する消費税額から仕入れに含まれる消費税額 を控除した金額となります。 納付税額の計算(原則) 36 売上げに対する消費税額 = ( 課税期間の 課税売上高 ) ×8% 仕入れに含まれる消費税額 − ( 課税期間の ×8% 課税仕入高 ) (注)課税期間の課税売上高及び課税仕入高は、消費税と地方消費税に相当 する金額を除いた金額です。 簡易な計算方法(簡易課税制度) 基 準期間の課税 売上高が5,000万円以下の事 業 者は、 課税 売上高から納付 税額を計算できる「簡易課税制度 」の 選択ができます。 納付 税額は、事 業 の 種 類ごとに定められた「みなし仕 入 率」を、売上げに対する消費税額にかけたものを仕入れに含 まれる消費税額とみなして計算します。 納付税額 課税事業者とは 預かった消費税から支払う消費税の差額を税務署に納め る義 務のある事 業 者を課税事 業 者といいます。差額がマイ ナスであれば還付を受けられます。 前々年の年間税込み収入が1,000万円(平成16年3月ま では3,000万円)を超える事業者や税務署に課税事業者を 選択した旨を届け出た事業者は、課税事業者になります。 前々年 の 年間税 込 み収 入 が1,000万円 以下なら消費 税 については免税事業者とされます。 ただし税制改正により、平成25年1月1日以後にはじまる 個 人事 業 者 の 年分あ るいは 法 人の 事 業 年 度については、 前々年又は前年年度である基準期間の課税売上高が 1,000万円以下であっても課税事業者となる可能性があり 納付税額 土地の賃貸で受け取る権利金や保証金には消費税はかか りません。 事務所や店舗を貸すときの権 利金や、保証金のうち収 益 とされるお金については消費税がかかります。 住宅の家賃には消費税はかかりません。しかし旅館・ホテ ル・別荘などの料金には消費税がかかります。 ただし土地の売買や賃 貸 であっても、その 仲 介手 数料に は消費税がかかります。 店舗併用住宅の家賃については、店舗部分と住宅部分の 家賃に按分して、店舗部分に消費税がかかる仕組みです。 売上げに対する消費税額 = ( 第1種事業(卸売業) 90% 第2種事業(小売業) 80% 第3種事業(製造業等) 〈農林・漁業、建設業、製造業など〉 70% 第4種事業(その他) 〈飲食店業、金融・保険業など〉 60% 第5種事業(サービス業等) 〈運輸・通信業、不動産業、サービス業〉 50% (注)複数の事業を営んでいる場合、原則として事業の種類ごとの売上げに対す る消費税額にみなし仕入率をかけた金額の合計額が、仕入れに含まれる 消費税額とみなされます。 ※平成27年4月1日以降に開始する課税期間からは金融業、保険業がみ なし仕入率50%、不動産業が第6種事業として40%とされます。 ( 課税期間の ×8%× みなし 仕入率 課税売上高 ) ※事業者免税点制度の注意点は下記の通りです。 次の① ②の期間(簡易課税制度の適用を受ける課税期間 を除く)中に、100万円以上の建物・構築物等の調整対象固 定資産を取得した場合には、当該取得があった課税期間を含 む3年間は、引き続き事業者免税点制度が適用されません。 ① 課税事業者を選択することにより、事業者免税点制 度の適用を受けないこととした事業者の当該選択の 強制適用期間(2年間) ② 資本金1,000万円以上の新設法人につき、事業者免 税点制度を適用しないこととされる設立当初の期間 (2年間) さらに①②の期間中は簡易課税制度の適用も受けられませ んのでご注意ください。 申告・納付 届出 次のような場合、事業者は届出が必要です。 事 由 届 出 書 備 考 基準期間の課税売上 高 が1,000万 円を 超えることとなった とき(又は1,000万 円以下となったとき) 消費税課税事業者 届出書(消費税の 納税義務者でなく なった旨の届出書) 速やかに 資本金又は出資金の 額が1,000万 円 以 上の法人を設立した とき 消費税の新設法人 に該当する旨の届 出書 速やかに 免税事業者が課税事 業者を選択するとき ( 又は選 択を取りや めるとき) 選 択しようとす る 消費税課税事業者 ( 選 択 を や め よう 選択(不適用)届 とする) 課 税 期 間 出書 の初日の前日まで 簡易課税制度を選択 するとき( 又は選 択 を取りやめるとき) その適用を受けよ 消費税簡易課税制 うとする( 適 用 を 度 選 択( 不 適 用 ) やめようとする)課 届出書 税期間の初日の前 日まで 課税期間の短縮を選 択するとき( 又は選 択を取りやめるとき) 消費税課税期間特 例 選 択( 不 適 用 ) 届出書 仕入れに含まれる消費税額 − 課税期間の ×8% 課税売上高 ) みなし仕入率 確定申告 個 人事 業 者は翌年 の3月末日までに、法 人は、課税 期間 の末日の翌日から2カ月以内に、消費 税と地方消費 税を 合 わせて税務署に申告、納付します。 居住用の賃貸でも消費税がかかる場合 通常、人が住むための賃貸住宅の家賃には消費税がかか りません。これは社宅、貸間であっても同様です。しかし一 見人が住むための住宅の貸付に見えるものでも消費税がか かる場合があります。たとえば、最近 人 気のウィークリーマ ンションなどのような一時的に使 用させる貸付や旅 館など がそれです。一時的な貸付の目安は1カ月未満かどうかです が、ウィークリーマンションの場合、貸付期間が1カ月以 上 となった場合でも消費税がかかるとされています。 賃 貸 用 不 動 産の税 金 Q&A 土地の売買価額 ます。個 人事 業 者の場合はその 年 の前年 の1月1日から6月 30日まで、法 人の場合はその 事 業 年度の前 事 業 年度の開 始から半年間、この期間の課税売上高が1,000万円を超え た場合、その課税 期間から課税事 業 者となることとされて います。 個人が賃貸経営するとき 駐車場でも消費税がかからない場合 駐車場の賃料には通常消費税がかかります。しかしアパー ト1戸に駐車 場が1台 分必ずついた 形で貸付されるものは 住宅と一体のものとして駐車場込みの家賃には消費税はか かりません。ただし、駐車場料金を住宅の家賃とは別途徴収 している場合には消費税がかかることになります。 同 上 (注)免税事業者が課税事業者となること又は課税事業者が簡易課税制度及 び課税期間の短縮を選択すると、 2年間は選択を取りやめることができ ません。 37