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NISHIMATSU TECHNICAL REPORT
SWP-SVE 工法
スーパーウェルポイント工法®と土壌ガス吸引法を組合せた原位置浄化技術
技術概要
「SWP-SVE 工法」は、揚水能力に優れた真空井戸揚水（スーパーウェルポイント工法®：SWP
工法）と土壌ガス吸引法（Soil Vapor Extraction：SVE）を組み合わせた、土壌・地下水の原位
置浄化技術です。
SWP によって VOC や油等の汚染地下水を効率的に揚水できるとともに、地下水面を速やかに
大きく低下させることができます。その地下水面の低下によって形成された不飽和層から VOC を
土壌ガスとして効率的に回収することで、従来の原位置浄化工法に比べ短期間に浄化を行うことが
できます。
処理プロセス
１）
SWP 井戸から汚染地下水を真空揚水し、効率的に汚染地下水を除去するとともに地下水面
を大きく低下させ不飽和層（地下水のない地盤領域）を形成します。
２）
土壌ガス吸引井戸からブロアによって、不飽和層の VOC を土壌ガスとして吸引・除去し
ます。
３）
揚水した地下水および吸引した土壌ガスは、地上プラントで浄化処理（ばっ気処理、活性
炭吸着処理）します。
水処理設備
スーパーウェルポイント（SWP）
真空ポンプ
土壌ガス吸引井戸
遮水壁
ガス
処理設備
自然水位
気液分離槽
土壌ガス吸引
不飽和帯
の形成
低下水位
水中ポンプ
真空揚水
SWP-SVE 工法の概念図
Nishimatsu Construction Co., Ltd.
ブロワ
技術の特長
汚染地下水の大容量揚水
SWP 工法により広範囲の汚染地下水を効率的に回収できます。
従来工法に比べて効率的に浄化
SWP 工法により地下水位を速やかに大きく低下できるため、広範囲の不飽和層
を形成し、不飽和層の VOC 土壌ガスを効率的に抽出・除去できます。
工期短縮と浄化費用の低減
汚染地下水の大容量揚水と SVE の効率化により、工期短縮と浄化費用の低減が
図れます。
実績（ベンゼン汚染地下水の浄化措置）
措置対策範囲：約 300m2
ベンゼン濃度：基準の約 10 倍
土質：砂礫土層
（上層に粘性土層が介在）
工事期間：約 3.5 ヵ月
浄化措置状況
SWP-SVE 工法は、SKK（すっからか～ん）工法の応用技術です。
本
社
広報課
ＴＥＬ(０３)３５０２－７６０１
問い合わせ先 技術研究所 ＴＥＬ(０３)３５０２－０２４７
※「連絡先」は予告なく変更することがあります
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作成 2014.09