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平成 19 年度 実験動物医学専門医認定試験問題 各論 A

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平成 19 年度 実験動物医学専門医認定試験問題 各論 A
平成 19 年度
実験動物医学専門医認定試験問題
各論 A
氏名:
Q1.マウスの解剖学的特徴として、誤っているものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
頚部の皮下に顎下腺、舌下腺および耳下線が存在し、耳下腺が最も大きい。
胃は前胃と腺胃に分かれており、前胃に腺構造は認められない。
肝臓は5つの分葉からなり、胆嚢を有する。
子宮は、左右一対の管状の子宮がそれぞれ外子宮口として別々の膣に開口
しており、重複子宮とよばれる。
5. 肺は左1葉で、右は4葉に分かれている。
Q2.ラットの歯式(切歯 I、犬歯 C、前臼歯 P、後臼歯 M)として、正しいものを選
びなさい。
1. I 2/2、C 1/1、P 2/2、M 3/3
2.
3.
4.
5.
I
I
I
I
1/1、C
3/3、C
1/1、C
2/1、C
0/0、P
1/1、P
0/0、P
0/0、P
1/1、M
4/4、M
0/0、M
3/2、M
3/3
2/3
3/3
3/3
Q3.スナネズミの特徴として、誤っているものを選びなさい。
1. 肝、脾、腎、肺などの臓器は比較的大きく、その比体重値はマウス、ラッ
トの数倍である。
2. 副腎が大きく、その比体重値はラットの約6倍である。
3. 脳循環に特異性があり、内頸動脈と椎骨動脈に明確な交通枝がなく、Willis
管の不完全な個体が多い。
4. 元来砂漠地帯に生息しているため水分代謝に特異性があり、腎における水
分の再吸収機能が発達している。
5. 片側総頸動脈のみの結紮で脳梗塞を誘発し得るため、脳梗塞のモデルとし
て使用される。
Q4.モルモットの特徴として、誤っているものを選びなさい。
1. 肺は左肺が3葉、右肺が4葉に分かれている。
2. 永久歯の歯式は、切歯 1/1、犬歯 0/0、後臼歯 4/4(前臼歯 1/1、後臼歯 3/3
とする例もある)である。
3. 肝臓は6葉からなり、胆嚢は尾状葉の乳頭突起の下縁にある。
4. 胸腺は頚部皮下にあり、左右の2葉よりなる。
5. 副腎の実重量には雌雄差がない。
Q5.ウサギの特徴として、誤っているものを選びなさい。
1.肺は左肺が1葉、右肺が4葉に分かれている。
2.永久歯の歯式は、切歯 2/1、犬歯 0/0、前臼歯 3/2、後臼歯 3/3 である。
3.肝臓は6葉からなり、内側左右葉間に胆嚢がある。
4.白血球のうち、ヒトや他の動物種で好中球に相当するものはエオジン好性
の顆粒を持っているので、偽好酸球と呼ばれる。
5.子宮は重複子宮で、分離した左右の子宮角は子宮体を形成することなく、
それぞれ独立して膣に開口する。
Q6.鳥類一般の特徴として、誤っているものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
5.
肺は小型で、気嚢が発達しており、体内各部に入り込んでいる。
食道の一部がそ嚢となり、胃は筋胃と腺胃に分化している。
腎には哺乳類にない腎門脈系がある。
赤血球と栓球(血小板)は無核である。
B細胞が分化する場であるファブリキウス嚢が存在する。
Q7.魚類一般の特徴として、誤っているものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
体内に浮力調節に関係する鰾(うきぶくろ)がある。
心臓は1心房、1心室である。
赤血球は有核で血色素はヘモグロビンである。
内分泌器官として脳下垂体、尾部下垂体、松果体、甲状腺、副腎を有して
いる。
5. 尾部下垂体は浮力調節に関係するホルモンなどを産生・分泌している。
Q8.膵臓の形態学的特徴として、誤っているものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
5.
マウスでは膜状でいくつかの葉に分かれている。
ラットでは膜状でいくつかの葉に分かれている。
ハムスターでは充実性の臓器である。
モルモットでは充実性の臓器である。
ウサギでは膜状でいくつかの葉に分かれている。
Q9.乳腺の一般的な説明で、誤っているものを選びなさい。
1. マウスの乳腺は胸部に3対、腹部に2対の計5対ある。
2. ラットの乳腺は胸部に3対、腹部に2対の計5対ある。
3. スナネズミの乳腺は胸部に2対、鼠径部に2対の計4対ある。
4. モルモットの乳腺は下腹部に左右1対ある。
5. ウサギの乳腺は胸部から腹部にかけて4∼5対ある。
Q10.次の組み合わせで誤っているものはどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
マウス:低温より暑熱環境に強い。
ラット:無胆嚢である
シリアンハムスター:モルヒネ低感受性である。
チャイニーズハムスター:低飲水量である。
スナネズミ:てんかん様発作を示す。
Q11.次の組み合わせで誤っているものはどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
マウス:赤色系の識別能が低い。
ラット:食糞は鉄分補給のためである。
シリアンハムスター:コルチコステロン低感受性である。
ウサギ:偽好酸球を有する。
スナネズミ:副腎が発達している。
Q12.完全性周期を示す動物はどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
マウス
ラット
チャイニーズハムスター
モルモット
ウサギ
Q13.次の記述で誤っているものはどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
モルモットは肝臓での L-グロノラクトンオキシダーゼ活性を欠く。
マウスの休息時酸素消費量はラットの約 2 倍である。
チャイニーズハムスターの妊娠期間はシリアンハムスターより短い。
スンクスはキャラバン行動を示す。
ウサギの血中にはアトロピンエステラーゼ活性が見られる。
Q14.次の記述で誤っているものはどれか。
1. コットンラットは胆嚢を欠く。
2. マウスの妊娠期間に占める器官形成期の割合はヒトより大きい。
3. シリアンハムスターでは拒絶反応が起こりにくい。
4. モルモットは遅延型過敏症を起こしやすい。
5. ウサギは発熱物質に対する感受性が高い。
Q15.次の記述で誤っているものはどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
ニワトリの体温は哺乳動物より一般的に高い。
ウズラの性成熟期はふ化後 6∼7 週である。
アフリカツメガエルはホルモン処理で性転換が可能である。
メダカは生息温度域、塩類濃度域が大きい。
コイの胃にも胃腺が存在する。
Q16.次の組み合わせで誤っているものはどれか。
1.チャイニーズハムスター − 染色体研究
2.ウサギ − 近交退化耐性
3.スナネズミ − 脳梗塞
4.モルモット − 聴覚障害研究
5.ハムスター − 冬眠
Q17.次の組み合わせで誤っているものはどれか。
1.コイ − 肝膵臓
2.ハムスター − 頬袋
3.ウサギ − アイランドスキン
4.スンクス − 嘔吐研究
5.ラット − サリドマイド高感受性
Q18.次の記述で誤っているものはどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
メダカは雌雄の区別が容易である。
メダカの卵は外部から卵割が観察できる。
メダカは性ホルモンで人為的に性転換が可能である。
アフリカツメガエルの平均寿命は 3-4 年である。
アフリカツメガエルでは簡単な個体識別法が適用できる。
Q19.自然発症モデルのうち、典型的な 2 型糖尿病のモデルはどれか選びなさい。
1.
2.
BB(biobreeding diabetes-prone)ラット
NOD (non-obese diabetic)マウス
3.
4.
5.
LETL (Long-Evans Tokushima Lean)ラット
KDP (Komeda diabetes-prone)ラット
OLETF (Otsuka Long Evans Tokushima Fatty)ラット
Q20.免疫不全動物について誤っている記述はどれか。
ヌードマウスは、nu(Foxn1)遺伝子の欠損により T 細胞を欠損する。
SCID マウスは、免疫担当細胞表面に発現する高分子遺伝子配列の再結合異
常によって、リンパ球および補体のいずれも欠損する。
3. NOG マウスは、NOD マウス、SCID マウス、IL-2 レセプター 鎖ノックアウ
トマウスを交配した複合マウスである。
4. ヌードラットはヌードマウスと同様に Foxn1 遺伝子を欠損する。
5. RAG1 ノックアウトマウスは SCID マウスに見られる老化に伴うリンパ球の
出現が見られない。
1.
2.
Q21.宿主:欠損型マウス白血病ウイルス(クラス2)、供与核酸:HIV(クラス3)
の病原性等に関与しない遺伝子(感染細胞 AmpliGFP 培養細胞(パッケージ細胞))
で作成した組換えウイルスをマウスに接種する実験について、もっとも適当な拡
散防止措置はどれか、正しいものを選びなさい。
1.P1A
2.P2A
3.P3A
4.P4A
5.不明なので大臣に確認する
Q22.つぎの動物のうち、P1A の拡散防止措置を執らなければならないものはどれ
か、正しいものを選びなさい。
1.ヌードマウス
2.ヌードラット
3.SCID マウス
4.RAG1 ノックアウトマウス
5.NOD マウス
Q23.マウスの内部細胞塊を分離するとき、胚盤胞に不動化したウサギ抗マウス血
清を作用させる(免疫手術法)。ウサギ血清を完全に除去した後に加える試薬と
して、正しいものを選びなさい。
1.抗ウサギ抗体
2.モルモット血清
3.ヒアルロニダーゼ
4.プロテアーゼ
5.プラスミノゲン
Q24.C57BL/6 マウスを用いて過排卵処置を行う際に、PMSG と hCG の投与間隔は何
時間がもっとも適当か、正しいものを選びなさい。
1.4∼5 時間
2.9∼10 時間
3.13∼16 時間
4.22∼24 時間
5.42∼48 時間
Q25.C57BL/6 マウスを用いて体外受精を行う際に、hCG 投与後何時間目に媒精する
のがもっとも適当か、正しいものを選びなさい。
1.4∼5 時間
2.9∼10 時間
3.13∼16 時間
4.22∼24 時間
5.42∼48 時間
Q26.マウスの精子の保存法に関して、誤っている記述はどれか。
1.
精子の採取は、成熟雄マウスの精巣上体尾部を取り出し、凍結液 R18S3 中で
精巣上体管を細切し、液中に精子を浮遊させる。
2. マウス精子の凍結保存液には、3糖類のラフィノースとスキムミルクを用い
る。
3.
受精能力が低い精子を用いた体外受精では、透明帯切開術や卵細胞質内精子
注入法を用いる。
4. 精子の凍結法は、胚の凍結法に比べ、採取が簡便で、液体窒素タンク内のス
ペースを取らない利点がある。
5. マウス精子の保存法としてフリーズドライ法は汎用されている。
Q27.リンパ球性脈絡髄膜炎に関する説明で、誤っているものを選びなさい。
1.アレナウイルス科に属する Lymphocytic choriomeningitis(LCM)ウイルスの感
染による。
2.自然宿主はマウス( Mus musculus)で、ハムスターなどのげっ歯類、イヌ、ブ
タ、サル類、ヒトにも感染する。
3.日本においても、野生げっ歯類で本ウイルスの抗体陽性を示す例が報告されて
いる。
4.マウスの場合、水平感染ではリンパ球性脈絡髄膜炎の症状を呈し、死亡する。
5.幼齢マウス、ハムスターなどは持続感染を起こし、通常の微生物モニタリング
による抗体検出が困難となる。
Q28.実験動物のげっ歯類におけるサルモネラ病に関する説明で、誤っているもの
を選びなさい。
1.腸内細菌科の Salmonella typhimurium の感染による。
2.宿主域は広く、各種哺乳動物、鳥類、爬虫類、両生類に感染する。
3.感染動物の糞便、糞便により汚染された飼料・床敷などからの経口感染によっ
て感染が成立する。
4.感染した動物は急性、亜急性あるいは慢性の経過をとり、様々な症状を示す。
5.適切な飼育管理および衛生管理によって予防が可能である。
Q29.マウス肝炎ウイルス(MHV)についての説明で、誤っているものを選びなさい。
1.MHV は肝臓、脳などに感染する多臓器タイプと主に腸管に感染する腸管系タイ
プに大別される。
2.腸管系タイプは、免疫機能が正常な成熟マウスでは不顕性感染が多い。
3.自然宿主はマウスのみであり、ウイルスに対する感受性はマウスの系統や週齢
により異なる。
4.主な感染経路は、感染マウスとの直接接触あるいは糞便や汚染床敷きを介した
傾向あるいは経鼻感染である。
5.検査法として補体結合反応が高感度で有用であるが、抗体産生の見込めない免
疫不全マウスでは糞便材料の RT-PCR 法の有用性が高い。
Q30.肺マイコプラズマ( Mycoplasma pulmonis: Mp)についての説明で、誤ってい
るものを選びなさい。
1.Mp は大きさが 0.1∼2μm と小さく、多形性で細胞壁を欠いている。
2.マウスとラット以外にハムスター、モルモット、ウサギに感染が認められてい
る。
3.Mp は空気感染によって伝播し、極めて致死性の高い病原体である。
4.感染初期には特徴的な呼吸音を呈し、経過が進むと鼻汁漏出等の症状が見られ
る。
5.微生物学的診断法としては、鼻腔および気管の拭き取り材料を Chanock の PPLO
培地に培養し、発育阻止試験等によって同定する。
Q31.肺パスツレラの病因である Pasteurella
明で、誤っているものを選びなさい。
pneumotropica(Pp)に関する次の説
1.Pp はグラム陰性の短桿菌でパスツレラ属には属さず、げっ歯類クラスターに分
類されている。
2.マウス、ラットなど多くのげっ歯類に感染する。
3.免疫正常および免疫不全動物に死亡を伴う重篤な肺炎を起こす。
4.本菌の同定には、市販の同定キットである ID HN20 を用いることができる。
5.不顕性感染コロニーからの菌の排除にエンロフロキサシンの投与が有効である。
Q32.マウスおよびラットのニューモシスチス病に関する次の記述で、誤っているも
のを選びなさい。
1.病因は Pneumocystis carinii で、原虫に分類される。
2.マウス、ラット、ウサギを含むほとんどの哺乳類が宿主となる。
3.空気感染によって伝播し、免疫学的に正常な動物の肺に潜伏感染する。
4.病変は肺に限定され、組織学的には間質性肺炎の病変を形成する。
5.病理組織学的、血清学的、遺伝学的診断法を用いることができる。
Q33.下記病原体のうち、ウサギの呼吸器疾患に関する組み合わせとして正しいも
のを選びなさい。
1. Pasteurella multocida・ Bordetella bronchiseptica
2. Treponema paraluiscuniculi・Pneumocystis carinii
3. Clostridium piliforme・コクシジウム
4.ウサギ出血病ウイルス・Francdisella tularensis
5. Clostridium piliforme・ウサギポックスウイルス
Q34.マウスの筋肉内に溶液を投与する際の推奨投与量として正しいものはどれか。
1.0.005mℓ/投与部位/10g 体重
2.0.01mℓ/投与部位/10g 体重
3.0.05mℓ/投与部位/10g 体重
4.0.20mℓ/投与部位/10g 体重
5.0.50mℓ/投与部位/10g 体重
Q35.ラットにおける尾静脈内投与量の推奨量として正しいものはどれか。
1.0.005mℓ/100g 体重
2.0.01mℓ/100g 体重
3.0.05mℓ/100g 体重
4.0.20mℓ/100g 体重
5.0.50mℓ/100g 体重
Q36.ラットの経口投与における投与量の最大許容量はどれか。
1.0.2mℓ/100g 体重
2.1mℓ/100g 体重
3.4mℓ/100g 体重
4.10mℓ/100g 体重
5.20mℓ/100g 体重
Q37.マウスの皮下注射における投与量の最大許容量はどれか。
1.0.02mℓ/10g 体重
2.0.1mℓ/10g 体重
3.0.4mℓ/10g 体重
4.1.0mℓ/10g 体重
5.2.0mℓ/10g 体重
Q38.マウスにおけるおおよその循環血液量(全血液量)は下記のうちどれか。
1.0.3∼0.4mℓ/10g体重
2.0.7∼0.8mℓ/10g体重
3.1.1∼1.2mℓ/10g体重
4.1.5∼1.6mℓ/10g体重
5.1.7∼1.8mℓ/10g体重
Q39.体重 250gのラットから全血液量の 10%を採血した場合、およその回復期間
は下記のうちどれか。
1.3 日
2.2週間
3.4 週間
4.8 週間
5.12 週間
Q40.ウサギの耳翼辺縁静脈から一部採血をする場合の採血量の目安はどれか。
1.
2.
3.
4.
5.
2∼5mℓ
8∼10mℓ
10∼12mℓ
15∼18mℓ
20∼25mℓ
Q41.感染実験におけるバイオセーフティに関して、正しいものを選びなさい。
1.バイオセーフティレベル(BSL)は、危険度の高いものから BSL1、2、3、
4となる。
2.動物実験施設のバイオセーフティレベル(ABSL)は、1から3まである。
3.ABSL3では、すべての操作を安全キャビネット内で実施する。
4.BSL2では、施設にオートクレーブ、2 重ドア、排水滅菌システムを具備す
る。
5.ABSL3以上の危険度では、入室者の制限を行わない。
Q42.実験動物の輸送に関して、誤っているものを選びなさい。
1. 動物への負担を軽減するために、短時間で完了するよう輸送手段や方法を
検討する。
2. 輸送中は、適切な空調等により、温度環境を維持するよう努める。
3. 動物の健康維持のために輸送中の給水・給餌は避ける。
4. 輸送用容器は、逃亡防止の観点からも適切な構造と強度を有すること。
5. 実験動物の微生物や汚物による環境汚染にも配慮する。
Q43.小動物の安楽死の方法として、望ましくないものを選びなさい。
1. 二酸化炭素ガス
2. バルビツール酸誘導体の過剰投与
3. 頚椎脱臼
4. エーテル
5. ハローセンの吸入麻酔
Q44.感染症法に基づく動物の輸入に必要な衛生証明書に関して誤っているものを
選びなさい。
1.
2.
3.
4.
げっ歯目、うさぎ目、その他の陸生哺乳類の輸入に必要である。
動物死体及びホルマリン標本には不要である。
衛生証明書は、輸出国政府機関が発行する。
動物が到着する空海港を担当する厚生労働省検疫所に提出する。
5. げっ歯目では、ペスト、狂犬病、レプトスピラ症などの感染症に対する証明
が必要となる。
Q45.小動物の飼育に関して誤っているものを選びなさい。
1. 環境モニターは温湿度のみならすアンモニアや落下細菌等についても定期
的に行う。
2. 飼育室の給水瓶や給水ノズルには、毎日点検を行う。
3. 感染防止には、飲水への塩素添加や給水系の頻繁なフラッシングが有効であ
る。
4. SPF 動物の飼育には、紫外線などで滅菌消毒をした餌を給餌する。
5. 多くの動物は夜行性であることを考慮して照明の方法、照度、時間を決める。
Q46.カルタヘナ法に関して誤っているものを選びなさい。
1. 「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法
律」を言う。
2. 実験動物施設での Tg 動物の飼育は、第二種使用等に該当する。
3. P2A 実験室には、オートクレーブや安全キャビネットの設置が必要である。
4. 飼育室には「組換え動物」と運搬用容器の外側には「取扱注意」と表示する。
5. 譲渡・提供・委託を頻繁に行う場合は、初回のみの情報提供で良い。
Q47.職業病としての動物アレルギーに対する対策として、誤っているものを選び
なさい。
1. 動物飼育室の気流分布、粉塵量、アレルゲン量の定期的な調査をおこなった。
2. 動物アレルギー罹患状況の調査は、プライバシー保護の観点から実施を見送
った。
3. 実験動物使用者に、作業服、手袋、マスク、帽子などの保護具の着用を徹底
させた。
4. 一方向気流やマイクロアイソレーション等のラックシステムを導入した。
5. 使用済み床敷の回収作業は、排気装置が完備した場所で実施している。
Q48.動物の悪臭を抑える方法として、誤っているものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
5.
飼育密度を少なくする。
ケージ交換を 2∼3 日ごとに頻繁に行う。
換気回数を増加させる。
動物室内に消臭スプレーを噴霧するか、芳香剤を取り付ける。
動物室のアンモニア濃度は 5ppm 以下に維持することが望ましい。
Q49.無菌動物飼育用ビニールアイソレータ内部の滅菌・消毒に適しているものを
選びなさい。
1.
2.
3.
4.
5.
70%エタノール
クレゾール石鹸液
過酢酸
塩化ベンザルコニウム(第 4 級アンモニウム塩)
エチレンオキシド(酸化エチレン、EOガス)
Q50.ラットのリングテイル発生時の対処方法として正しいものを選びなさい。
1.
2.
3.
4.
5.
飼育環境、特に湿度を適正な範囲に調節する。
ビタミン及びミネラル等の栄養成分の改善に努める
ケージ内の闘争から生じるので単独飼育とする。
寄生虫等の感染症によるものなので駆除を行う。
ストレスから生ずるのでエンリッチメントを入れる。
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