アルコール依存症とは

相談機関等
当事者の体験談
とは 「酒を取るか、仕事をとるか。 どちらか一つに決めろ」
アルコール依存症とは
【保健センター】
入社後 30 年ほど勤めて、会社命令が来ました。 命令
センター名
住 所
電 話
堺保健センター
堺区甲斐町東 3-2-6
238-0123
ちぬが丘保健センター
堺区協和町 3-128-4
241-6484
負していたように思います。
中保健センター
中区深井沢町 2470-7
270-8100
やがて、会社でも家庭でも誰とも口を利かず、この世
東保健センター
東区日置荘原寺町 195-1
287-8120
の中は私一人だけだと思うようになり、酒を一人だけで飲
西保健センター
西区鳳南町 4-444-1
271-2012
南保健センター
南区竹城台 1-6-1
293-1222
北保健センター
北区新金岡町 5-1-4
258-6600
美原保健センター
美原区黒山 782-11
362-8681
というものでした。 当時の私は 「俺が、俺が」 という感
じで、「自分は他人よりも能力が高く仕事もできる」 と自
むように変わっていきました。
一人で飲むことが続くと、徐々にアルコールの量が増
えていきました。 仕事も 「体調が悪い」「急用が出来た」
と理由をつけ休んではアルコールを飲み続けました。 や
あなたやあなたのまわりの方に、
このような傾向があるときには、
ぜひお読みください。
がて睡眠も取れず起き上がることもできなくなり、指先が
【アルコール専門医療機関】
震えたり足がつる、幻聴幻視等の症状が出てきました。
そんな状態で気に入らないことがあると家の中で暴れ、
機関名
家族に暴言暴力等をふるい、自分自身を見失う日々が続
金 岡 中 央 病 院
堺市北区中村町 450
072-252-9000
きました。
新 生 会 病 院
和泉市松尾寺町 113
0725-53-1222
飲酒運転で大事故を起こしても相手の人に詫びに行く
新 い ず み 病 院
和泉市唐国町 4-15-48
0725-53-1555
浜
高石市東羽衣 7-10-39
072-261-2664
事もできず、家庭は崩壊状態でした。 親兄弟にも見放され、
酒に溺れていく毎日でした。 会社命令の中に、「もし仕
寺
病
住 所
院
電 話
事を取るのであれば、病院に行き診察を受け自分で解決
小 杉 記 念 病 院
柏原市大県 1-5-32
072-971-7771
しなさい」 という指示がありました。
新 阿 武 山 病 院
高槻市奈佐原 4-10-1
072-693-1881
指定された病院に妻と行くと、院長に 「立派なアルコ
稲 垣 診 療 所
岸和田市土生町 2-19-7
072-438-6331
川 田 クリニック
岸和田市野田町 1-6-27
072-437-2711
ひがし布施クリニック
東大阪市足代 3-1-7
06-6729-1000
アルコール依存症であることを認めることが出来ました。
よこうちクリニック
河内長野市菊水町 2-33
0721-50-2810
また、一人ではお酒が止められない事もはっきりとわかり
藤 井 クリニック
大阪市都島区東野田町 1-21-7YTビル 2F
06-6352-5100
ました。 酒で一番苦しかった時のことを思い出しながら体
小杉クリニック本院
大阪市天王寺区悲田院町 5-13
06-6773-2971
ール依存症です。 すぐ入院治療しなさい」 と診断され入
院しました。 そして、入院治療中に断酒会との出会いが
ありました。 断酒例会に出席し続ける中で、自分自身が
済的、精神的
家族などが経
のに、飲酒を
に困って い る
。
最優先させる
「酒はいつで
も止められる」
など、 飲 酒 に
よる様々な
問題を認めな
い。
飲む理由を家族や職場、
社会のせいにして、正当
化しようとする。
験談を語り聴く事で、 現在の私があるように思います。
私は体験談の最後にいつも言っています。「一人ではお
酒をやめられません。 断酒は仲間と共に例会出席で頑張
ります」 と。 世の中にはアルコールにより悩み苦しんで
いる人がたくさんおられると思います。
今、あなたにできる事は、最寄りの相談機関に相談され、
治療を進めることだと思います。
（堺市断酒連合会会員）
アルコール依存症とは
平成 24 年 5 月発行
編 集 堺市健康福祉局健康部 精神保健課
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3-1
TEL228-7062 FAX228-7943
発 行 堺市こころの健康センター
〒590-0808 堺市堺区旭ヶ丘中町4-3-1
堺市立健康福祉プラザ３階
TEL245-9192 FAX241-0005
協 力 堺市断酒連合会
行政資料番号 1-F5-11-0014
自 分 の こと を
棚に上げて
家族や他人に
対し て 攻 撃
的になる。
金を得る
飲むため のお
をつく。
ため色々な嘘
アルコール依存症のプロセス
①機会飲酒から習慣飲酒へ
お酒は20歳に
なってから
成人になりお酒が飲めるようになると、最初は忘年会
※表紙にある５つの行動パターンは、
アルコール依存症者にありがちな
心理状態をあらわしています。
晩酌・飲み歩き
や会社の飲み会など、つきあいで飲む程度の機会飲酒
から始まりますが、お酒の味を覚え、晩酌や仲間との
飲み歩きなど、 毎日のように飲酒するようになると
習慣飲酒に移行していきます。
機会飲酒
習慣飲酒
泥酔状態
③ブラックアウト
飲酒をした翌朝、前夜酔っぱらっていた時のことを思
ブラックアウト
い出せなくなることをブラックアウトといいます。 アル
②耐性の形成
最初は少量の飲酒でも酔っぱらっていた人でも、お酒
耐性の形成
に対する耐性が形成され、酔うまでの酒量が徐々に増
えていきます。
コール依存症の初期症状として、要注意です。
肝臓機能などの低下
⑤身体依存
④精神依存と連続飲酒
多量飲酒を続け精神依存が重篤化すると、健康や家族、
飲まないと手指が震え、発汗するといった離脱症状が
仕事よりもお酒を優先し始め、飲酒コントロールを喪
出現し身体依存の状態となります。 この状態において
失します。 この時期からは朝から飲酒したり数日から
も断酒しない場合、肝硬変などの身体疾患で死亡するか、
10 日前後に渡って食事もせずに飲み続ける連続飲酒
精神依存
認知症などによって自立した生活ができなくなる恐れが
あります。
発作といった状態になることがあります。
身体依存
・保健センターでの相談
・専門医療機関での治療
回復への道
様々なアルコール関連問題
・自助グループ等への参加
・健康問題
・職業問題
・家族問題
・自殺リスクの拡大
お酒は日常生活やイベントには欠かせないものとして、世の中に満ち溢れていますが、お酒に含まれるアルコールは依存性のある薬物です。
誰しもお酒の覚え始めのころは、つきあいで飲む程度ですが、酒の味を覚え、酔い心地のよさに魅せられてくると、毎日晩酌をしたり、友人と飲み歩いたり
するようになります。そして、不適切な飲み方をしていると、やがてアルコール依存症になることがあります。
あなた自身やご家族が上記のようなプロセスをたどったり、ご心配な点がひとつでもあれば、もよりの相談機関や専門医療機関にご相談ください。