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“新型飼料”を担保に4千万円の融資枠設定 商工中金が
NEWS RELEASE SHOKO CHUKIN BANK 平成 25 年 8 月 6 日 商 工 中 金 “牛の発情発見システム”と“新型飼料”を担保に 4 千万円の融資枠設定 商工中金が、株式会社コムテックに宮崎県信用保証協会 ABL 保証活用! 商工中金(宮崎支店)は、8 月 2 日、宮崎県信用保証協会の「流動資産担保融資保証制度(ABL 保証) 」を活用し、株式会社コムテック(本社:宮崎県西諸県郡、代表者:笹栗 康氏)に対し、同社 の牛発情発見システム「牛歩」(注 1)と新完全混合乾燥飼料「TMR」(注 2)を担保に 4,000 万円の融 資枠を設定しました。 株式会社コムテックは、IT技術を駆使して自社開発した牛の歩数計型発情発見システム「牛歩」 (牛の発情をインターネットを利用して畜産農家に知らせるシステム)の開発・販売を中心に飼料生 産等も手掛ける企業です。 これまで、本システムの開発にあたり、畜産農家、宮崎県畜産試験場、帯広畜産大学、独立行政法 人家畜改良センター、酪農学園大学等と連携しており、 「農商工連携促進法」の認定も受けています。 また、県営の宮崎フリーウェイ工業団地では、新事業として新完全混合乾燥飼料「TMR」の量産 も手掛けています。宮崎県から平成 23 年度中小企業大賞(オンリーワン部門)を受賞しています。 このたび、同社のシステム開発費や原材料仕入の支払い等の資金ニーズに対し、商工中金は、宮崎 県信用保証協会との連携により、事業のライフサイクルに着目したABLのスキームの導入を提案し、 同社にとって、従来は担保として利用されることのなかった原材料、商品といった(商流)を一括で 資金調達に活用できることになり、今後の事業拡大を見据えた中で、機動的な資金調達が可能になり ました。 商工中金は、今後もこうした取組みにより、多様化するお取引先の資金調達ニーズにこたえ、地域 経済の発展に貢献していきます。 (注1) 牛発情発見システム「牛歩」…雌牛の足首に「牛歩(送信機・万歩計)」を取付けることにより、 正確に発情と人工授精的期を把握し、種付けにつなげられるシステム。雌牛が発情すると運動量 が増加することを利用しており、条件に該当すると PC や携帯電話に送信される仕組み。発情の 発見は従来目視で行われており、本システムにより、受胎率の向上による 1 年 1 産を可能とし、 畜産農家の負担軽減等につながる。口蹄疫からの復興を目指す宮崎県は、25 年 4 月から本システ ムを導入する農家に対する補助制度を創設。平成 20 年 9 月農商工連携促進法認定。 (注2) 新完全混合飼料「TMR」…「安価、給餌回数半減、重量軽減」という乾燥飼料の長所とともに、 焼酎かすを原料にした配合物の活用と地元酒造メーカーの焼酎混合に係る分離技術のノウハウ を活かして、栄養価に優れ、製造・運搬の過程で分離しない特徴を兼ね備えた繁殖牛、及び子牛 の乾燥配合飼料。高齢者が多い畜産農家にはメリットが大きい。 ◆株式会社コムテックの概要 宮崎県西諸県郡高原町大字広原 所在地 資本金 4876 番地 38 代表者 笹栗 康 従業員数 業種 通信機器販売保守業 設立 特徴 「農商工等連携促進法」認定 1,000 万円 25 名(平成 25 年 7 月現在) 昭和 61 年 8 月 NEWS RELEASE SHOKO CHUKIN BANK ◆株式会社コムテック様向けABL契約の概要 形式 当座貸越形式 借入人 株式会社コムテック 融資枠(信用保証協会保証割合) 4,000 万円(融資枠の 80%) 契約日 平成 25 年 8 月 2 日 期間 1年 担保 在庫(牛の発情発見システム関連機器、混合乾燥飼料他) (参考) 1.ABL(アセット・ベースト・レンディング)とは 在庫が販売されて売掛金となり、売掛金が回収される過程の「事業のライフサイクル」に着目し、 在庫・売掛金を一体として担保取得し、極度枠を設定するスキームを言います。 商工中金のABLモデルでは、原則としてこの「事業のライフサイクル」のみを貸付の主要な引当 てとするものであり、お借入される企業の不動産、機械設備もしくは、有価証券を担保としたり、ま たは代表者の個人の信用力に過度に依存したりすることを想定していません。その意味で商工中金の ABLモデルは、動産・不動産や債権を個別に担保と捉えてきた従来型の融資実務とは根本的に発想 を異にする取組みであり、中小企業の資金調達の多様化に大きく寄与するものです。 2.信用保証協会「流動資産担保融資保証制度」とは 中小企業の皆さまの売掛債権及び棚卸資産を担保とした融資に対して、信用保証協会が保証するこ とで、資金調達の円滑化・多様化を図るために創設されました。これまで担保として利用されること のなかった商品在庫、製品等を担保として活用できるため、中小企業の皆さまにとって、機動的に資 金調達できる制度として、今後の利用拡大が期待されています。 ● 流動資産担保融資保証制度スキーム図 申込人 (中堅・中小企業者) 借入申込 融資 売掛金 棚卸資産 金融機関 譲渡担保 80%部分保証 信用保証協会 原則として 簿価×30%