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カーボンレポートの利用方法に関する ガイドライン 平成 26

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カーボンレポートの利用方法に関する ガイドライン 平成 26
カーボンレポートの利用方法に関する
ガイドライン
(カーボンレポート
活用マニュアル)
平成 26 年 6 月
東京都環境局
はじめに
都市におけるエネルギー消費とCO2 排出の起源の多くを占める建築物の省エネ
ルギー・低炭素化を推進することは、温暖化対策にとって重要な課題となっていま
す。省エネルギー化が進んだ低炭素建築物の普及には、不動産市場でその環境価値
が評価され、こうした建築物に対する積極的な不動産投資やテナントによる優先的
な選択が行われていく必要があります。
東京都では、平成 22 年度に「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環
境確保条例)」を改正し、中小規模事業所を対象とした「地球温暖化対策報告書(以
下「報告書」という。)制度」をスタートさせ、CO2 排出量に関する情報を収集・
公表しています。さらに、平成 24 年度には、報告書制度で収集したデータを基に、
建築物の環境性能に関する評価指標(以下「ベンチマーク」という。)を作成し、
ベンチマークと所有建築物等のCO2 排出量を比較することによって、同種の建築物
に対してどの程度の水準にあるのかを把握することができるようになりました。
しかし、こうした情報を不動産投資家やテナント事業者等のみなさまが知るため
には、東京都環境局の報告書公表ページ等で検索するか、報告書提出事業者が自ら
公表している資料等で確認しなければなりませんでした。
そこで、テナントビルの所有者や不動産仲介業者等が不動産投資家やテナント事
業者等に対して当該ビルの環境性能を分かりやすく提供できるよう、テナントビル
の CO2 排出実績、ベンチマーク及び省エネルギー対策の取組状況等が表示できる書
面(以下、「カーボンレポート」という。)を作成することにしました。
また、自社ビルにおいて優れた省エネルギーの取組を実施している事業者の方に
おいても、このカーボンレポートによって、広く自社の取組を周知し、他の事業者
との差別化を図るツールとして活用することができると考えます。
このガイドラインでは、カーボンレポートについて指針となる事項を定め、円滑
かつ的確な運用を図り、様々な場面でカーボンレポートを活用していただきたいと
思います。
-2-
目
1
2
3
4
5
次
カーボンレポートの目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
カーボンレポート制度導入の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
課題解決に向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
不動産市場における低炭素な建築物に対する評価・・・・・・・・・・・・5
カーボンレポートの内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(1) カーボンレポートの対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(2) カーボンレポートの仕組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3) 動作条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(4) ベンチマークとは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(5) テナントビルにおける留意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
6
カーボンレポートの利用方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
(1) 不動産取引で活用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
(2) テナント入居者・来訪者へのPR ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
(3) 省エネルギーレベルの確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
(4) 協力体制の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(5) ビルの光熱費の目安に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(6) 他の評価制度との比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
7
出力対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(1) 対象年度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(2) 出力内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
8
取得方法等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(1) 取得方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(2) 取得手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
9 表示内容の変更等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
10 連携・推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
11
報告書制度の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(1) 対象となる事業所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(2) 公表事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
12
お問い合わせ窓口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
-3-
1
カーボンレポートの目的
カーボンレポートは、中小テナントビルのオーナーをはじめとして、事業所のみなさま
方が東京都へ提出された報告書データである CO2 の排出実績に基づいて作成するものです。
カーボンレポートを用いて、テナントビルの売買、賃貸借契約等の際に、省エネルギー
の観点から当該ビルがどれくらい優れているかを示すことによって、買主、賃借人との契
約成立の判断基準の 1 つとして活用していくことができます。また、自社ビルにおいても、
カーボンレポートを用いて自らの省エネルギーレベルを示し公表することができます。
こうした取組みを通じて省エネルギー対策の進んだテナントビルが段階的に広く普及す
ることを期待しています。
No.A0000-0000
○○○○株式会社
○○ビル
東京都○○○ ○○-○-○
200 t
4321.01 ㎡
46.2 kg-CO2/㎡
事務所
ベンチマーク区分:テナントビル(中規模・オフィス)
ベンチマーク
レンジ
A2
▲
2012 年度
平均値
カーボンレポート(表)
-4-
CO2排出原単位
(kg-CO2/㎡)の範囲
A4
~
32.9
A3+
32.9
~
35.9
A3
35.9
~
38.9
A3-
38.9
~
41.8
A2+
41.8
~
44.8
A2
44.8
~
47.8
A2-
47.8
~
50.8
A1+
50.8
~
53.8
A1
53.8
~
56.8
A1-
56.8
~
59.7
B2+
59.7
~
62.7
B2
62.7
~
65.7
B2-
65.7
~
68.7
B1
68.7
~
89.6
C
89.6
~
2
カーボンレポート制度導入の背景
中小テナントビルは、ビルオーナーが省エネ改修を実施しても光熱費削減効果の多くは
テナント入居者が享受するため、ビルオーナーに省エネ改修のインセンティブが働きにく
い状況にあります。
中小テナントビルの空調方式の多くは、大規模なテナントビルで採用されることが多い
セントラル空調(中央熱源方式)と異なり、パッケージエアコン等による個別空調方式で
あるため、テナント専用部ごとに空調に要する電力使用量を計量し、電気料金を課金する
ことが可能です。この方式は、光熱費削減がテナント入居者の省エネ行動に対するインセ
ンティブとなるというメリットを有するものの、更新の際に光熱費削減による投資回収が
難しくなるため、ビルオーナーの省エネ改修に対する意欲が働きにくくなります。このこ
とは、テナント専用部における照明設備の更新についても当てはまります。
3
課題解決に向けて
都内に数多くある中小テナントビルの省エネ改修を推進していくには、上記の課題を克
服し、ビルオーナーの省エネ改修インセンティブを高めていかなければなりません。その
ためには、テナント入居希望者等が省エネ性能の高いテナントビルを入居先として選択し、
省エネ改修がビルの稼働率向上など、ビルオーナーにとって収益の安定・拡大に寄与する
しくみの構築が必要です。
4
不動産市場における低炭素な建築物に対する評価
都内に数多くある中小テナントビルの省エネ性能の向上は、都内の中小規模既存建築物
の低炭素化を推進する上で、大変重要な取組です。加えて、不動産市場において、低炭素
な建築物に対する評価を確立していく上で解決すべき課題といえます。
2011年に都が行った調査によると、不動産投資を行う資産運用会社等の保有物件の
多くは、延床面積1万㎡以下で2000年以前に竣工したものが多く、既存の中小規模物
件が不動産投資の中心となっていることが窺えます。
それらの中小規模テナントビルにおいて、低炭素評価が広がることは、低炭素な建築物
を評価する不動産市場の形成に大きな意味をもつとともに、既存建築物の省エネ改修を促
進することに寄与するものといえます。また、低炭素な不動産に関心を抱く海外の投資家
や企業が東京の不動産市場に関心を強める契機にもなり、低炭素化を推進しながら海外の
企業や人から選ばれる都市として、東京が成長していくための大切な取組のひとつとなり
ます。
-5-
5
カーボンレポートの内容
(1) カーボンレポートの対象
カーボンレポートは報告書が提出されたテナントビルが対象です。そのため、作成
されるカーボンレポートは中小規模のテナントビルの事業所に限られます。
(2) カーボンレポートの仕組み
カーボンレポートは、事業者が提出した報告書の報告内容とベンチマークを組み合
わせて作成します。
カーボンレポートのデータファイルは、東京都環境局ホームページの報告書公表ペ
ージ(http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/ondanka/ad135gcce/index.php)から取得し
ます。インターネットに接続可能で、(3)の動作環境であれば、カーボンレポート
のデータファイルを取得することができます。
カーボンレポートのデータファイルの取得にあたっては、特別な手続は必要ありま
せんが、報告書を提出されていない場合は、カーボンレポートは取得できませんので
ご注意ください。
(3) 動作条件
■OS:以下のいずれか
- Microsoft Windows Vista
- Microsoft Windows 7
■Microsoft 社 Excel:以下のいずれか
- Microsoft Excel 2002
- Microsoft Excel 2003
- Microsoft Excel 2007(「.xlsx」形式ではなく、「.xls」形式でご利用ください。)
- Microsoft Excel 2010(「.xlsx」形式ではなく、「.xls」形式でご利用ください。)
(4) ベンチマークとは
カーボンレポートでは、ビルの 1 年間の CO2 排出量の実績値を当該ビルの延床面積
で割った、床面積1㎡あたりの CO2 排出量を CO2 排出原単位としており、この値から
当該ビルのベンチマークのレンジを知ることができます。
*CO2 排出量(t)×1,000
CO2 排出原単位(kg‐CO2/㎡)=
延床面積(㎡)
II
ベンチマーク
*CO2 排出量:燃料等の使用に伴い排出される 1 年間の CO2 排出量
-6-
ベンチマーク区分は、次の30区分に分かれており、そのうち区分番号1~4と
30がカーボンポートの提供対象となります。ベンチマークの詳細は、「自己評価
指標(ベンチマーク)解説書」(以下HP)をご覧ください。
(http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/ondanka/benchmark/pdf/TokyoBenchMark-Manual[2012data].pdf)
*
:カーボンレポートが出力されるベンチマーク区分
区分
ベンチマーク区分
番号
1 オフィス(テナント専有部)
2 オフィス(自社ビル)
テナントビル(オフィス系、小規模)
3 テナントビル(オフィス系、中規模)
テナントビル(オフィス系、準大規模)
テナントビル(商業複合系、小規模)
4 テナントビル(商業複合系、中規模)
テナントビル(商業複合系、準大規模)
5 物販店(コンビニ)
6 物販店(ドラッグストア)
7 物販店(総合スーパー・百貨店)
8 物販店(生鮮食品等)
9 物販店(食料品の製造小売)
10 物販店(服飾品)
11 物販店(自動車(新車)小売)
12 飲食店(食堂・レストラン)
13 飲食店(居酒屋・バー)
14 飲食店(ハンバーガー)
15 飲食店(喫茶)
16 飲食店(焼肉)
17 飲食店(中華料理・ラーメン)
18 飲食店(その他)
19 旅館・ホテル
20 学校・教育施設
21 病院・診療所
22 保育所
23 保健・介護施設
24 フィットネス施設
25 パチンコ店舗
26 カラオケボックス店舗
27 ゲームセンター
28 図書館
29 博物館・美術館
30 区市町村庁舎等
平均原単位 事業所数 平均延床面積 平均電気原単位
kgCO2/㎡ (有効データ)
㎡
(kWh/㎡)
63.6
727
1,457.6
162
52.0
573
4,231.9
125
61.9
517
1,966.3
159
59.7
763
5,616.3
150
59.6
201
13,977.0
142
165.5
135
1,783.4
396
138.8
119
5,671.7
326
99.6
40
13,469.6
230
456.6
3,646
141.9
230.1
312
340.8
204.5
423
3,999.0
303.2
694
1,772.4
638.0
355
81.1
98.0
168
958.1
51.6
267
1,668.3
496.2
1,569
239.5
301.5
1,127
279.9
600.5
413
219.5
324.8
394
139.4
458.2
119
183.5
876.4
183
106.4
601.1
439
145.1
103.8
158
4,311.1
19.9
1,781
7,338.4
86.2
48
5,213.2
49.0
241
959.7
62.5
423
2,316.8
178.9
146
3,247.7
224.9
89
1,068.1
198.5
168
635.4
259.9
50
905.2
52.6
149
1,981.4
56.7
63
2,758.4
44.5
62
7,778.2
95
※各区分のベンチマークは A4 から C までの 7 段階(15 レンジ)に分かれています。
-7-
参考:カーボンレポート対象のベンチマーク表
【区分番号1】
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
【区分番号2】
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
オフィス(テナント専有部)
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
35.0
38.2
41.4
44.6
47.7
50.9
54.1
57.3
60.5
63.6
66.8
70.0
73.2
95.4
35.0
38.2
41.4
44.6
47.7
50.9
54.1
57.3
60.5
63.6
66.8
70.0
73.2
95.4
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
753
1,065
1,284
1,534
1,754
2,130
3,710
オフィス(自社ビル)
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
28.6
31.2
33.8
36.4
39.0
41.6
44.2
46.8
49.4
52.0
54.6
57.2
59.8
78.0
28.6
31.2
33.8
36.4
39.0
41.6
44.2
46.8
49.4
52.0
54.6
57.2
59.8
78.0
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
-8-
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
587
820
1,017
1,222
1,369
1,699
2,590
【区分番号3】 テナントビル(オフィス系・小規模)
延床面積:1000 ㎡以上 3000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
【区分番号 4】
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
34.1
37.2
40.3
43.4
46.5
49.6
52.7
55.8
58.9
61.9
65.0
68.1
71.2
92.9
34.1
37.2
40.3
43.4
46.5
49.6
52.7
55.8
58.9
61.9
65.0
68.1
71.2
92.9
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
717
1,006
1,230
1,470
1,703
2,063
3,194
テナントビル(商業複合系・小規模)
延床面積:1000 ㎡以上 3000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
91.1
99.3
107.6
115.9
124.2
132.4
140.7
149.0
157.3
165.5
173.8
182.1
190.4
248.3
91.1
99.3
107.6
115.9
124.2
132.4
140.7
149.0
157.3
165.5
173.8
182.1
190.4
248.3
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
-9-
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
1,568
2,625
3,299
3,878
3,963
5,386
8,027
【区分番号 3】テナントビル(オフィス系・中規模)
延床面積:3000 ㎡以上 10,000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
32.9
35.9
38.9
41.8
44.8
47.8
50.8
53.8
56.8
59.7
62.7
65.7
68.7
89.6
32.9
35.9
38.9
41.8
44.8
47.8
50.8
53.8
56.8
59.7
62.7
65.7
68.7
89.6
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
632
932
1,185
1,401
1,624
1,968
2,643
【区分番号 4】テナントビル(商業複合系・中規模)
延床面積:3000 ㎡以上 10,000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
76.4
83.3
90.3
97.2
104.1
111.1
118.0
125.0
131.9
138.8
145.8
152.7
159.7
208.2
76.4
83.3
90.3
97.2
104.1
111.1
118.0
125.0
131.9
138.8
145.8
152.7
159.7
208.2
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
- 10 -
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
1,349
2,299
2,739
3,324
3,736
4,436
6,192
【区分番号 3】テナントビル(オフィス系・準大規模)
延床面積:10,000 ㎡以上 20,000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
32.8
35.8
38.8
41.8
44.7
47.7
50.7
53.7
56.7
59.6
62.6
65.6
68.6
89.4
32.8
35.8
38.8
41.8
44.7
47.7
50.7
53.7
56.7
59.6
62.6
65.6
68.6
89.4
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
624
856
1,176
1,391
1,580
1,926
2,593
【区分番号 4】テナントビル(商業複合系・準大規模)
延床面積:10,000 ㎡以上 20,000 ㎡未満
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
54.8
59.8
64.8
69.8
74.7
79.7
84.7
89.7
94.7
99.6
104.6
109.6
114.6
149.4
54.8
59.8
64.8
69.8
74.7
79.7
84.7
89.7
94.7
99.6
104.6
109.6
114.6
149.4
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
- 11 -
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
1,037
1,531
1,931
2,341
2,652
3,109
4,161
【区分番号 30】市区町村庁舎等
レンジ
A4
A3+
A3
A3A2+
A2
A2A1+
A1
A1B2+
B2
B2B1
C
CO2 排出原単位(kg-CO 2 /㎡)範囲
24.5
26.7
29.0
31.2
33.4
35.6
37.9
40.1
42.3
44.5
46.8
49.0
51.2
66.8
24.5
26.7
29.0
31.2
33.4
35.6
37.9
40.1
42.3
44.5
46.8
49.0
51.2
66.8
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
超
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
熱量原単位
(MJ/㎡)
510
715
886
999
1,144
1,350
2,716
(5) テナントビルにおける留意点
ベンチマークは、ビルの断熱性、設備・機器のエネルギー効率、運用・保守管理状
況を総合的に示すビルの省エネルギー指標といえます。しかし、テナントビルのエネ
ルギー使用量のうち 6 割から 7 割はテナント専用部が占めており、テナントビル全体
のエネルギー使用に大きな影響を与えているといえます。また、テナントの稼働時間
の長短や設備の構成によってもベンチマークは影響を受けます。
そのため、ビルオーナーはカーボンレポートを不動産取引で利用する場合におい
ては、裏面の「補足説明(自由記入)」欄に24時間営業店舗の有無や空室率などの状
況を記載し、不動産仲介業者や入居希望者に対して正しい判断材料を提供する必要が
あります。また、入居希望者においてもベンチマーク評価以外の状況、例えばテナン
トの業種や報告書公表データによる過去の CO2 排出状況などを確認したうえで、総合
的に判断していくことが大切です。
- 12 -
6
カーボンレポートの利用方法
カーボンレポートのデータを取得しテナントビルの CO2 排出実績や温暖化対策の取組を
示すことで、不動産取引だけでなく多くの場面で利用することができます。カーボンレポ
ートが広く浸透することで、不動産市場において低炭素なビルの評価が確立されることが
期待できます。
(1) 不動産取引で活用
テナントビルの所有者が、不動産取引の際に
カーボンレポートを提示してベンチマークや省
エネ対策の取組状況などを購入予定者に説明す
ることでビルの省エネ性能をアピールすること
ができます。また、不動産仲介業者がカーボン
レポートによりテナントビル入居希望者等にビ
ルの省エネルギー対策を示すことで入居を促す
ことができます。
競合するビルがある場合に、カーボンレポー
トが物件選びの決め手になるかもしれません。
(2) テナント入居者・来訪者への PR
テナントビルでは、ビル関係者全員の取組が
必要不可欠です。
◆ 地球温暖化の対策の実施状況
重点対策
その他対策
対策名
対策名
テナントビルの所有者は、テナントの出入口
組 織 体 制 の 整 備
エ ネ ル ギ ー 等 の
使 用 状 況 の 把 握
運
用
対
策
省
エ
ネ
ル
ギ
ー
対
策 設 備 保 守 対 策
設 備 導 入 対 策
等にカーボンレポートを掲示することで、テナ
上記は、本事業所が実績年度に実施した対策です。
◆ 補足説明(自由記入)
◆ 注記
ビルのCO2排出原単位(延床面積当たりの年間CO2排出量)は、ビルの断熱性能、設備・機器のエネル
ギー効率及び運用・保守管理状況を総合的に示すビルの省エネルギー指標といえます。一方、ビルのCO2
排出原単位は、空室率、駐車場や電算室の有無、稼働時間、入居テナントの種類や入居テナントのエネル
ギーの使い方によっても影響を受けます。
東京都が提供しているベンチマークは、ビルの省エネの取組に加え、こうした様々な要因を包含した中小ビ
ルのCO2排出原単位の平均値をビルの用途別・規模別に示しており、評価者は、その平均値から個々のビ
ルの値がどの程度離れているかを見ることで当該ビルの低炭素レベルを評価することができます。一方で、
空室率等、省エネの取組以外の要因が著しく大きい場合等は、これらの要因がどの程度CO2排出原単位に
影響を与えているのかを考慮することが必要になります。
詳細は、『自己評価指標(ベンチマーク)解説書】(東京都環境局発行)をご参照ください。
ント入居者や来所者に対し、自らの省エネルギ
ー対策の取組を積極的に提供することができ
ます。また、テナント入居者に、省エネルギー
対策への関心を持ってもらうきっかけにもな
り、ビル全体での省エネルギーの取り組みを進
めるうえでも有益です。
(3) 省エネルギーレベルの確認
テナント入居予定者は、入居を検討している
ビルのベンチマーク等を確認することで他のビ
ルと比較することができます。省エネルギーレ
B2
ベルの優れたビルを選択することは、エネルギ
ーコストの削減にもつながります。
また、低炭素なビルへ入居することは、企業
のCSR活動の一環にもなります。
- 13 -
(4) 協力体制の推進
テナントビルの省エネルギー対策は、オーナ
ーだけでなく入居者の取組も重要です。
B2
カーボンレポートを通じて、ビルオーナーと
テナントが協働して対策に取組める体制を作
り、お互いに取組状況を推進させていくことで、
コスト削減や他のビルとの差別化を図ることが
できます。
ビルの省エネレベルを分かりやすく示したカ
ーボンレポートを利用することで、活発な意見
交換が期待できます。
(5) ビルの光熱費の目安に
本マニュアルにあるベンチマーク区分では、報告書の実績データに基づいて算出
した区分毎の平均電気原単位(kWh/㎡)を掲載しています。これに1kwhあた
りの電気料金と延床面積を乗じることで電気料金の目安を推定することができます。
以下の事例を基に、日経不動産マーケット2012調査結果に基づく都内の平均電
気料金単価(24.4円/kWh)を使って移転前と移転後のオフィスの年間電気料
金の削減の目安を算出してみます。
【事例1】平均的な省エネ性能のビルから、省エネ対策の進んだビルに移転する場合
■全体延床面積:1,000 ㎡
■全体延床面積:2,000 ㎡
■ベンチマーク区分
■ベンチマーク区分
オフィス系・小規模
移転
オフィス系・小規模
■ベンチマークレンジ:A1-
■ベンチマークレンジ:A2+
■テナント専有部:200 ㎡
■テナント専有部:200 ㎡
・全体延床面積:1,000
㎡
■比較条件 ・平均電気原単位
:159(kWh/㎡)
7P参照
・ベンチマークレンジ:A1・平均電気料金
:24.4円/kwh(平均電気料金単価)
・テナント専有部:200㎡
■計算方法 24.4円×159(kWh/㎡)×200㎡×0.25=193,980
年間電気料金推定削減額 193,980円
■解説 移転後のビルのベンチマークレンジがA2+の場合、CO2 排出原単位は、移転前の
ビル(A1-)に比べ25%程度抑えられるので、電気原単位に置き換えることで電
気料金の削減額を推定することができます。
- 14 -
【事例2】省エネ性能の高いビルから、取組が進んでいないビルに移転する場合
■全体延床面積:6,000 ㎡
■全体延床面積:7,000 ㎡
■ベンチマーク区分
■ベンチマーク区分
移転
商業複合系、中規模
商業複合系、中規模
■ベンチマークレンジ:A2+
■ベンチマークレンジ:B2
■CO2 排出原単位:100kg‐CO2/㎡
■CO2 排出原単位:150kg‐CO2/㎡
■テナント専有部:400 ㎡
■テナント専有部:400 ㎡
■比較条件 ・平均電気原単位 :326(kWh/㎡)
・平均電気料金
7P参照
:24.4円/kWh(平均電気料金単価)
■計算方法 24.4円×326(kWh/㎡)×400㎡×0.5=1,590,880
年間電気料金推定負担増額 1,590,880円
■解説 事例2では、計算を分かりやすくするために、それぞれのビルの CO2 排出原単位を
示していますが、全ての区分においてベンチマークレンジB2は、A2+に比べ CO2
排出原単位がおよそ5割増えることになります。この事例においても、CO2 排出原単
位を電気原単位に置き換えることで電気料金の差額を推定することができます。
なお、実際の電気料金は、ベンチマーク以外にも様々な要因で変動しますので注意
して下さい。
- 15 -
(6) 他の評価制度との比較
国土交通省が主導するCASBEE(建築環境総合性能評価システム)や省エネ
ルギー法における届出で使用されている一次エネルギーの単位は、熱量を表わすM
J(メガジュール)を使用しています。そこで、本マニュアル 8~12 ページに記載
したベンチマークでは、他の制度の評価との比較が行えるよう CO2 排出原単位(k
g-CO2/㎡)だけでなく熱量原単位(MJ/㎡)も併記しました。
以下の事例では、ベンチマークとCASBEEの評価について比べてみます。
【例】CASBEEとの比較
CASBEEは、建物の省エネ性能だけでなく室内快適性や景観への配慮等様々
な側面から環境性能を総合的に評価するシステムです。今回は、CASBEE既存
(簡易版)において建物設備のエネルギー効率や消費量を評価する「設備システム
の高効率化」(5段階評価)とベンチマークによって、それぞれが同じビルを評価
した場合の結果を比較してみます。
なお、本来、CASBEEにおける「設備システムの高効率化」の項目は、設備
の性能や仕様によって基本点を算出し、これをエネルギー消費実績で補正すること
で算出できるものですが、ベンチマークとの比較を分かりやすくするため、基本点
は中間値をとりエネルギー消費実績に基づく補正を中心に計算していきます。
■ベンチマーク
■テナントビル
区分:テナントビル
ビ ル 用 途:物販系が中心
(商業複合系・準大規模)
延 床 面 積:15,000 ㎡
レンジ:A1+
CO2 排出原単位:88kg‐CO2/㎡
熱 量 原 単 位:2,341MJ/㎡
■CASBEE
・建物や設備の省エネ性能は平均的なも
項目:設備システムの高効率化
のを想定
建物用途:物販その他
評価点:レベル3
■解説1:ベンチマーク
ビルの用途と延床面積から「商業複合系・準大規模」のベンチマーク表
に区分されることがわかります(本マニュアル 11 ページ参照)。次に CO 2
排出原単は88kg‐CO2/㎡なので、ベンチマークレンジはA1+の範囲内
に該当します。A1+は、平均値に対して10%~15%程度 CO2 排出量原
単位が少ないので、省エネ対策に取組んでいるビルと言えます。
- 16 -
■解説2:CASBEE
○計算式: 3(基本点) -
1
+
1
中間値(5 段階評価) 既存は原則マイナス1
=レベル3(最終評価)
実績値加点1
基本点にあたる「設計仕様に基づく評価」は5段階評価の中間値であるレベル3
とします。既存建築物は、この数値から1を差し引いたうえで、さらにエネルギー
消費実績によって補正を行います。このビル(ベンチマークレンジA1+)のエネル
ギー消費実績は、熱量原単位 2,341MJ/㎡ですから、CASBEE評価マニュアル
で定める以下の表に当てはめると「境界値 a」(2,400MJ/㎡年)以下です。「境界
値 a」以下であれば1加点される仕組みなので「設備システムの高効率化」の項目の
最終評価結果はレベル3となります。これは、CASBEEによる評価の一般的な
水準と言えます。
CASBEE既存(簡易版)評価マニュアル(2010 年版)から抜粋
表4 エネルギー消費実績に基づく加点・減点の境界値[MJ/㎡年]
建物用途
境界値a
境界値b
省エネ法上の用途分類
細目分類
地域 [MJ/㎡年] [MJ/㎡年]
物販店舗等
物販その他 全国
2400
3750
CASBEEは「設備システムの高効率化」以外にも非常に多くの評価項目で構
成されています。詳細は、HP等でご確認くだい。
(http://www.ibec.or.jp/CASBEE/index.htm)
■注意点
今回紹介したベンチマークとCASBEEによるビルの評価結果は、ど
ちらも平均的な水準以上となりましたが、みなさまが別のビルで比較した
場合には、「ベンチマーク評価は高いが、CASBEE評価は低い」また
はその反対の結果となる可能性があります。これは、それぞれの評価制度
における評価項目や仕組みの違いによるもので、特にCASBEEにおい
ては、エネルギー運用実績が評価に与える影響が少ないため、比較を行う
際には注意する必要があります。
- 17 -
7
出力対象
(1) 対象年度
カーボンレポートの対象となる年度は、カーボンレポート作成時において、報告書
が提出された直近の平成24年度以降の実績年度です。
ただし、報告書を提出してもシステム上で公表処理されていない場合は、当該年度
のカーボンレポートのダウンロードはできません。
(2) 出力内容
カーボンレポートには、自動出力項目と修正可能項目があります。カーボンレポー
トは Microsoft Excel(以下、「エクセル」という。)のファイル形式でダウンロードで
きますので、修正可能な項目はエクセルファイル上で追記・修正ができます。
(修正方法については、「6 表示内容の変更等」を参照ください)
<カーボンレポート・表>
自動出力項
修正可能項
ア
タ
イ
ウ
エ
カ
オ
ク
キ
ケ
コ
チ
- 18 -
<カーボンレポート・裏>
◆ 地球温暖化対策の実施状況
重点対策
その他対策
対策名
サ
組織体制の整備
シ
エネルギー等の
使用状況の把握
ス
セ
ソ
対策名
地球温暖化対策の方針等の設定
具体的な取組目標と内容の設定
取組状況の点検体制の構築
都などの無料の相談機関の利用
外部専門家への相談依頼の実施
自ら入手可能な情報に基づく把握
エネルギー使用量の前年度比較
過去のデータによる傾向の把握
共用部照明のフロアごとの管理
共用部のフロアごとの空調の管理
温湿度の適正管理
ランプ等の定期的な清掃・交換
空調フィルターの清掃・点検
その他設備の定期的な保守・点検
高効率照明器具の採用(屋内)
高効率パッケージの採用
更新に合わせた高効率機器の採用
運 用 対 策
設備保守対策
設備導入対策
上記は、本事業所が実績年度に実施した対策です。
◆ 補足説明(自由記入)
ツ
○○○○ビルディングでは、空調設備を更新し、全ての照明器具をLED照明化する等ビル全体の光熱費の軽減を
図っております。CO2の排出原単位は、ビル1・2階にレストラン街があるため平均的なオフィスと同水準ですが、オ
フィス部分のみのCO2の排出原単位は、36.0kg/㎡となっており、ベンチマークレンジは A3 に該当しております。
◆ 注記
ビルのCO2排出原単位(延床面積当りの年間CO2排出量)は、ビルの断熱性能、設備・機器のエネルギー効率及
び運用・保守管理状況を、総合的に示すビルの省エネルギー指標です。東京都が提供するベンチマークは、中小ビ
ルのCO2排出原単位の平均値を用途別・規模別に示しており、その平均値から個々のビルのCO2排出原単位がど
の程度離れているかをみることで、当該ビルの低炭素レベル(省エネ性能)を評価することができます。
なお、ビルのCO2排出原単位は、空室率、駐車場や電算室の有無、稼働時間、入居テナントの種類や入居テナン
トのエネルギーの使い方等によっても影響を受けます。ベンチマークは、こうした様々な要因も包含した平均値を示し
ていますが、省エネの取組以外の要因が著しく大きい等の場合、評価者は、これらの要因がどの程度、CO2排出原
単位に影響を与えているかを考慮する必要があります。詳細は、『自己評価指標(ベンチマーク)解説書』(東京都環
境局発行)をご参照ください。
- 19 -
【自動出力項目】
自動出力項目は、報告書データから取得した情報が入力されています。カーボンレ
ポートのデータファイル上では変更できません。
ア
事業所番号
事業所ごとに異なる番号となっています。
イ 報告書提出事業者名
報告書を提出した事業者の名称が表示されます。事業所の所有者だけでなくテ
ナント入居者が表示される場合があります。
ウ
事業所名
当該ビル名が表示されます。
エ
住所
当該ビルの住所が表示されます。
オ 実績年度
CO2 排出量等の算定基礎となったエネルギーが消費された年度が表示されます。
カ
年間 CO2 排出量
実績年度におけるエネルギー使用量から年間の CO2 排出量を算定したものです。
キ 延床面積
報告書の「事業所等の延床面積」が表示されます。
ク CO2 排出原単位(延床面積当たりの年間 CO2 排出量)
カの年間 CO2 排出量をキの延床面積で除した値が表示されます。
ケ 主たる用途
報告書(その2)に記載の「報告範囲の主たる用途」が表示されます。
コ ベンチマーク区分
報告書(その2)に記載の「日本標準産業分類における細分類番号」から報告
書システムにより判定し、自動入力します。
サ~ソ 地球温暖化対策の実施状況
報告書(その2)に記載の「地球温暖化対策の実施状況」の対策名が表示され
ます。
【手動入力項目】
次の項目は、当該テナントビルの報告書提出事業者がカーボンレポートのデータを
ダウンロードした後、修正・追記することができます。
タ ビルイラスト
ビルのイラスト部分については、当該ビルの画像データと差替え可能です。
貼り付ける際には、カーボンレポート記載の文字等にかからないようにしてく
ださい。
- 20 -
(ビルイラストを差替える場合の参考手順)
①ビル外観写真をお使いのパソコンの「マイピクチャ」に保存
②カーボンレポートの「タ」の欄で右クリックし「図の変更※」を選択
③マイピクチャから①で保存した写真を選択
④「タ」の欄の大きさに合わせて写真の大きさを修正
※図の変更以外の操作を行うと、「タ」の欄のデータが失われる場合が
あります。この場合は、再度ダウンロードを行ってください。
チ
ベンチマーク
8 ページから 12 ページに掲載しているベンチマーク表から、該当する「CO2
排出原単位(kg-CO2/㎡)範囲」に対応しているベンチマークレンジを記載します。
ツ 補足説明(自由記入)
こちらの欄は、自由記載となります。「地球温暖化対策の実施状況」欄に記載
されていない温暖化対策、テナントビルの入居状況、旧社名・旧ビル名などを記
載してください。
また、報告書データでは、空室率、駐車場・電算室の有無、稼働時間等のデー
タの収集を行っていません。そのため、当該年度に改修工事を行い空室が多かっ
たビルなどは平均的なベンチマークの指標と乖離している場合があります。そう
した場合には、ベンチマークが乖離している要因について、説明を書き加えるこ
とができます。
(例)
・屋上緑化を■年前から実施しています
・当ビルは、24 時間稼動しているテナントが入居しています。
・旧ビル名:■■ビル
- 21 -
8
取得方法等
(1) 取得方法
東京都環境局ホームページの「地球温暖化対策報告書」のページからデータをダウ
ンロードしてください。
(2) 取得手順
① 東京都環境局ホームページの「地球温暖化対策報告書制度」のトップページ
(http://www8.kankyo.metro.tokyo.jp/ondanka/index.html)を開き、画面左端の「報
告書の公表」をクリックしてください。
「報告書の公表」
をクリック
② 「報告書公表データ」画面が表示されたら、事業所検索欄または事業者検索
欄で検索します。
- 22 -
ア
ビル名やビルの所在地で検索する場合
事業所検索欄のビル名や所在地(一部入力可)を入力し、「事業所一覧を表
示する
Search 」のボタンをクリックします。
【ア ビル名・ビルの所在地で検索する】
カー ボン レポ ート を
利用 した いビ ル名 を
入力
ビル名が不明な場合
は、所在地からも検
索できます。
イ
ビルの所有者名等で検索する場合
ビルの所有者名(一部入力可)を入力し、「事業者一覧を表示する
のボタンをクリックします。
【イ ビルの所有者名等で検索する】
カーボンレポート
を利用したい事業
者名を入力
提出事業者の本社
所在地等を入力
- 23 -
Search 」
③ 「報告書公表データ検索結果 事業者一覧」という画面に移動したらカーボ
ンレポートを出力したい事業所の実績年度と取組表示書欄を確認し、「PR シー
ト※&カーボン R」の文字をクリックすると、PR シートダウンロード画面へと
移動します。
【注意】
「PRシート」のみ
表示されている年度
は、カーボンレポー
トのダウンロードが
できません。
「PRシート&カー
ボンR」と表示され
ている場合はこちら
をクリック
※PR シート:報告書を提出した事業所のエネルギー使用量や省エネルギー対策へ
の取組などを表示する書面(全年度、全事業所が対象)
④ PR シートダウンロード画面での作業
PR シート画面では「カーボンレポート」と「地球温暖化対策PRシート」と 2
つの書類がダウンロードできるようになっていますが、「カーボンレポート」の
部分のみ使用します。「保存」ボタンをクリックすると、ダウンロード画面に移
動しますので、ご自身のパソコンなどにデータを保存してご利用ください。
カーボンレポートを
ダウンロードする場合
は、
こちらをクリック。
- 24 -
9
表示内容の変更等
カーボンレポートは、提出された報告書データに基づいて作成されるため、自動入力
項目を変更する場合には報告書の修正依頼が別途必要です。報告書提出窓口へ報告書の
修正依頼(任意様式)を書面で提出のうえ、修正済みの報告書データを提出してくださ
い。おおむね約 1 か月後に修正依頼の内容が反映されます。なお、緊急の場合等は別途
対応しますので、相談窓口(25 ページ「お問い合わせ窓口」)へご連絡ください。
10
連携・推進
中小規模事業所において、省エネルギー対策に積極的に取組むテナントビルの普及に
向けて、カーボンレポートを作成しましたが、この制度を有効に活用していくためには
不動産業界を中心とした関連団体、企業等のみなさまと協力・連携していく必要があり
ます。
多くの事業者、都民のみなさまにとって使いやすく、わかりやすい制度としていくた
めに、東京都では、今後カーボンレポート制度の利活用に向けた検討会等を開催し、当
該制度の課題、改善策の検討及び意見交換等を行い、よりよい制度となるよう取組んで
いきます。
セミナー等の開催状況については東京都環境局のホームページでお知らせする予定で
す。(http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/businesses/index.html)
11
報告書制度の概要
(1) 対象となる事業所
都内の中小規模事業所(年間のエネルギー使用量が原油に換算して 1,500kL 未満とな
る事業所等※1)全てを対象に、報告の前年度の CO2 排出量と地球温暖化対策の実施状
況を都に報告する任意の報告制度です。ただし、都内に複数の事業所※2を設置し、合
算したエネルギー使用量が 3,000kL 以上となる事業者には、報告書の提出が義務付けら
れています。
※1 建物単位だけでなく、テナントも対象事業所となり、原油換算 1,500kL 未満
とは、事務所では 3 万㎡未満で年間の光熱水費で 1 億円以下が目安となります。)
※2 義務提出者の合算対象事業所は、30kL 以上、1,500kL 未満の事業所
- 25 -
(2) 公表事項
知事は、報告書提出があった場合には、その事項を公表するものとしています。
公表は東京都環境局のホームページで行っています。公表項目は次のとおりです。
■事業者に関して記載する事項
①
報告書を提出する事業者の氏名又は商
■個々の事業所等に関して記載する事項
①
事業所等の名称
号(法人にあっては、名称及び代表者の氏名)
②
事業所等の所在地
②
重点対策レベルの適合状況
③
事業所等の延床面積
③
取組方針
④
事業所等の主たる用途
④
組織体制の整備の状況
⑤
産業分類
⑤
その他特記すべき事項、自由意見等
⑥
燃料等の使用に伴い排出される二酸化炭素の量
⑦
水道及び工業用水道の使用並びに公共下水道への排
水に伴って排出される二酸化炭素の量
⑧
延床面積当たりの二酸化炭素排出量
⑨
地球温暖化の対策の実施状況
⑩
提出年度の前年度における地球温暖化対策の目標の
達成状況
⑪
提出年度の地球温暖化対策の目標の有無及びその内
容
12
お問い合わせ窓口
カーボンレポート、報告書制度についてさらに詳しく知りたい方や報告書の提出先は次
のとおりです。
【報告書制度】
東京都地球温暖化防止活動推進センター(愛称:クール・ネット東京)
〒163-8001 東京都新宿区西新宿 2-8-1東京都庁第二本庁舎16階(中央)
(電話)03-5388-3408(E-mail)[email protected]
【カーボンレポートの利用や利用停止】
東京都 環境局計画課 中小規模事業所対策支援係
(電話)03-5388-3517(E-mail)[email protected]
- 26 -
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