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公開授業指導案
洪水防災教育授業計画案 対象学年 中学校 3年生 学習目標 (本時のねらい) 自然と向き合い、主体的に防災に取り組む姿勢を育む。 授業形態 一斉授業・グループ学習 授業の流れ 学習内容 ●予想される生徒の反応 ・写真を見る。 教師の支援 ○支援・留意点 ☆評価 ◇資料 ○保内の造園会社の写真を見せ、本時の内 容の導入として疑問、興味をもたせる。 ◇プジェクタで写真を投影 ○学習履歴 ☆他教科との関連 これはどこの写真でしょうか。また、何の会社でしょうか。 ●国道沿いで見かける看板だ。 ●園芸と書いてある。造園業だ。 導 入 ●なぜだろう? 「保内は造園業が盛んです。それはなぜだと 思いますか?」 「実は、保内の造園は水害と大きく関係してい るのです。」 ・過去の洪水災害について、写真を見て思い 起こす。 ●当時の体験について1、2名に話してもら う。 ○過去(明治初頭)から現在までの洪水災害 ○地域の危険性 について示し、郷土がこれまで何度となく洪 水災害に見舞われてきたことを確認する。 「私たちが暮らす三条はこれまで何度となく水 害に悩まされてきました。」 ☆年表の読み方 【社会】 ・資料(年表)を見る。 ( ●昔から洪水が起きていたんだ。 5 分 ・地名の由来を知る。 ●漢字は当て字なんだ。 ) ●昔から水害が多く、市内のあちこちが水浸 しになっていたんだ。 ○三条、四中学区内の地名の由来について 説明する。 「三条市内の地名には、川に関わるものがた くさんあります。」 三条…すじ(川の流れ)が3つある場所 井栗…水の中にぽっかり浮かんでいる場所 保内…穂無だったという説がある。水害が多 く稲が実らないという意味。 「頻繁に水害に見舞われて、農業も住んでい る家もたびたび被害にあっていたんですね。」 こんなに住みづらいのに、なぜ、これだけ多くの人々が三条の地に住み続けている のでしょうか。 ●川の水が必要だから。 ●新しい場所を探して引っ越すのが大変だ から。 ●この土地に田んぼや畑があるから。 ○この段階では、川の近くに暮らすことのマイ ❍川の恵み ナス面をクローズアップする。 ・松尾与十郎の資料を読む。 ●小学校で勉強したあの人だ。 ●自分の財産を費やすなんてすごい。 ・齋藤彦一、小浜民部森之介、畠弥平太の資 料を読む。 ●保内も昔から洪水を繰り返していた。 ●洪水の影響で造園が始まったことを知る。 ○これまで川に向き合い、郷土のために尽力 してきた先人について紹介する。 「地名からわかるように、川が身近な三条で すが、そこに暮らす人々のために尽力してき た人たちがいます。」 ①氾濫する川に立ち向かった人「松尾与十郎 (五十嵐川の左岸築堤のために私財を投げ 打った人物)」について紹介する。 ◇資料、本人・銅像写真) ②氾濫する土地を受け入れて尽力した人「齋 藤彦一、畠弥平太(低湿地帯で稲作が難し かった保内地区に造園業を持ち込み、根付 かせた人物)」について紹介する。 ◇資料、五葉松の写真 「どうして、人はこんな苦労をしてまで、この三 条の地に暮らしているのでしょう。」 再度考えさせる。 松尾与十郎が私財を投げ打って五十嵐川の築堤に取り組んだのは、どんな思い からだったのだろうか。 庄屋齋藤彦一、小浜民部森之介、畠弥平太が造園を保内に持ち込み、根付かせ 展 開 ( 3 5 分 ・自分の考えをワークシートに書く。 ●地元の人々を救いたかった。 ●地元の土地をどうにかしたかった。 ○考えをワークシートに書かせ、何人かを指 名して発表させる。 ・本時の学習内容を確認する。 ○先人が災害に向き合い、築き上げた安全、 産業に感謝の気持ちをもち、自分たちはどん なことができるのか考えさせる。 「これからも災害に見舞われる可能性のある 三条に私たちは住んでいます。でも、先人た ちは災害に向き合い安全のための教訓や生 みだされた産業を私たちに残してくれまし た。」 ) 三条で暮らしていくとして、これからを生きる私たちにはどんなことができるでしょう ・自分の考えをワークシートに書く。 ・班内で自分の考えを発表し合う。 ●地元の川についてもっとよく知る。 ●避難訓練などに積極的に参加する ●水害を減らすために、土木の仕事に就く。 ●川を利用した産業を考えてみたい。 ・各班ごとに意見を発表させる。 ○自分の考えをワークシートに書かせる。 将来自分が暮らすかもしれない街についても 想起させる。 ○班内で意見交換させ、発表ボードに挙がっ た意見をできるだけたくさん記入させる。 ○意見を発表させ、板書する。 多方面にわたる意見をみんなで共有し、先人 の気持ちになり、自分たちの土地の災害と向 き合うこと、郷土を大切に思うことについて考 えさせる。 ○様々な意見が挙がる中で、川について積 極的に関わろうとする意見に焦点を当て、自 分たちが生きる環境に目を向け生活していこ うとする姿勢を促す。 ま ・学習してわかったことを確認する。 と ・振り返りを記入する。 め ○振り返りシートを記入させる。