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鈴木健司 - 同志社女子大学
国際教養学科 ●学芸学部 鈴木健司 教 授 SUZUKI Kenji [現在の専門分野] 北米地域研究 [現在の研究テーマ] アメリカ・カナダの政治文化、アメリカニズム [学 位]国際学修士(東京外国語大学) [所属学会]日本カナダ学会、アメリカ学会 ■ 主要研究実績 ■ 学内外研究費による主要研究活動歴 同志社大学 多文化社会における異文化交流と社会構造の変容に関する研究 1992年〜1997年 同志社大学人文科学研究所叢書(分担執筆) 行路社 1998年 同志社女子大学 研究助成金(研究プロジェクト)《移民社会》アメリカの再検討 〈訳書〉ロナルド・スケルドン編 香港を離れて 香港中国人移民の世界(分担執筆) 行路社 1997年 1992年 1996年〜1998年 同志社女子大学 在外研究(ⅠA)カナダの連邦制と政治文化 2003年 〈論文〉アメリカ合衆国大統領選挙をめぐる議論の諸相 同志社女子大学学術研究年報 「新移民」の時代の合衆国統合理論 ■ 主要な担当授業科目 [大 学]アメリカ地域研究、アメリカ地域文化論、Senior Seminar /卒業研究、 同志社女子大学学術研究年報 2000年 セオドア・ローズヴェルトのアメリカ人像 同志社女子大学学術研究年報 2001年 セオドア・ローズヴェルトのアメリカニズム三態 Historical View of North America /北米史、Introduction To North American Studies /北米研究入門など 同志社女子大学学術研究年報 カナダ先住民の権利と平等権の対立 2002年 同志社女子大学学術研究年報 2003年 カナダ先住民統治の二面性原理 同志社女子大学総合文化研究所紀要 9・11後の北緯49度国境線−対テロ戦争と米加関係─ アメリカ法 2007年 2006年 多民族国家アメリカ・カナダの制度、思想、象徴を分析する 私の関心は、多民族国家アメリカおよびカ リカニズムの特性の考察を試みています。こ ナダの先住民の ナダで、歴史的背景や文化の異なる集団を国 の儀式は、コロンブス米大陸到達400年記念 地位と権利がど 民として統合する要因を探ることにあります。 の企画として考案されて以来、愛国教育の手 のように位置づ 北米で隣接しながら性格の異なる両国を比較 段として、 全米に普及しました。宣誓中の「神 けられるのかを、 しつつ研究を進めています。 の下に」 という文言と政教分離の関係をめぐっ 法的・政治的観 て法廷闘争も起こっており、9/11以来愛国心 点から検討しま アメリカニズムと愛国心 の発露が著しいアメリカの現在を読み解く視 した。州の政権 アメリカについては、 「新移民」の流入で民 点として注目しています。 交 代 も あ っ て、 族構成の多様化が進んだ19世紀末から20世紀 BOOK 分離独立運動は 初頭に焦点を当てています。歴史家でもあっ カナダ連邦制の中のケベックと先住民 現在小休止の様 たセオドア・ローズヴェルト大統領の著作は、 カナダでは、90年代半ば、ケベック州が連 相ですが、ケベックをネーションとして認知 国民統合理論としてアメリカニズムを推進し 邦からの分離独立をめざす運動が高揚し、そ することを求める動きは依然として強く見ら た彼の政治思想のみならず、学界や論壇の潮 の際、分離に反対する州内の先住民の処遇が れます。ケベック問題のその後の展開、およ 流もうかがい知ることができ、興味深い題材 新たな課題として浮上しました。連邦の枠組 びカナダにおけるネーション意識の形成過程 です。これらの史料の再検討に加えて、 現在は、 みの中でこのように集団の中に集団が内包さ とその変容を研究テーマとして、多民族の共 国旗への「忠誠の誓い」の受容過程からアメ れることから生じる問題に焦点を当てて、カ 生のあり方について考察しています。 同志社女子大学 教員研究活動紹介集 33 国際教養学科 〈著書〉先住民、アジア系、アカディアン