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書評 ニ 女性からの声-李小紅主編 『性別興中国』 (北京三聯出版社、
書 評:女 性 か ら の 声 一 李 小 紅 主 編r性 別 與 中国』 (北 京 三 聯 出 版 社 、1996年) 王 「中 国 の 女 性 問 題 は 、 こ れ ま で ず っ と ホ ヅ ト な 話 題 で あ っ た が 、 西 方 学 術 界 に お け る中 国 女 丹梅 ので あ る。 本 書 に は 米 国 、 カ ナ ダ 、 メ キ シ コ 等 の12名 性 研 究 の 位 置 は 、 極 め て 限 ら れた も の で あ っ た 。 の 西 方 学 者 の 論 文 と 中 国 、 台 湾 の10名 の学 者 また 西方 にお け る中国 女性 研究が 中国の読者 に の論 文が 収録 されて い る。そ れぞれ 長年 にわ た 紹 介 さ れ る こ と も な か っ た 。 この 度 、 ハ ー バ ー っ て 行 つ て きた 国 家 、 政 治 、 文 化 、 宗 教 、 出 産 、 ド大 学 及 び ウ ェ ル ス レ イ ・カ レ ヅ ジ で 開 か れ た 人 口 、 性 等 の 諸 分 野 に お け る女 性 研 究 の 成 果 で シ ン ポ ジ ウ ム と 、 そ の 後2年 あ り、 過 去 と現 在 に お け る 女 性 の 自 我 発 展 の 歴 に わ た っ て 多 くの 個 人 や 団 体 の 間 で 繰 り広 げ ら れ た 熱 心 な 意 見 交 換 は 、 た だ 討 論 の テ ー ブル に新 し い 席 を 増 や し 程 が集 中的 に示 され てい る。 こ の 本 を 通 じて 、 女 性 研 究 者 達 は 、 女 性 を 歴 た だ け で な く 、 こ の テ ー ブ ル 自 体 を 作 り替 え た 。 史 の 主 体 と して 捉 え 、 彼 女 達 の 心 の 声 を よ く聞 そ して 卓 上 に新 しい 山 海 の 珍 味 を並 べ た の で あ き、 忠 実 に 伝 え る こ とに よ っ て 、 伝 統 中 国 の 歴 る」 。 史 に お け る 女 性 の 自 我 発 展 の特 長 を 分 析 し 、 女 こ れ は ア メ リ カ の フ ォ ー ド基 金 会 の マ リ ィ ・ア ン ・ ビ リ ス(MaryAnn$urris)が に 述 べ た 言 葉 で あ るO「 本書 中 新 しい 席 」 と い う の は 性 と して の 個 性 の 光 を 見 出 そ う と す る 。 ま た 、 女 性 と 国 家 との 複 雑 な 関 係 を探 り 、 今 後 女 性 達 中 国 か ら参 加 し た研 究 者 の ため の 席 を 指 して い が 独 立 し た 個 人 と な っZ、 男 女 平 等 を実 現 す る る。 た め の理 論 上 の 試 み と努 力 を 行 う 、 そ れ が 本 書 1992年2月 、 中 国 の 女性 研 究 者 達 は初 め て米 国で 開催 され た の 執 筆 者 達 に 共 同 の 心 願 と な って い る 。 「性 別 と中 国 」 と い う 国 際 性 別 の 視 角 か ら人 間 を 対 象 と し て 分 析 す る研 学 術 会 議 に 出席 した 。 東 西 の研 究 者 は 中 国 の 歴 究 方 法 は 中 国 だ け で は な く、 各 国 の 女 性 研 究 に 史 、 文 化 及 び社 会 の 発 展 に おい て 女 性 の 演 じ た お い て も 新 しい 道 を 切 り開 い た 。 役 割 に つ い て 討 議 し 、 か つ てな い ほ どの 盛 会 と 女 性 と 国 家 の 関 係 につ い て 李 小 江 氏 は 序 言 で な っ た 。 会 議 で 発 表 さ れ た 論文 は 本 に ま とめ ら 次 の よ う に 述 べ て い る。 「女 性 と 国 家 の 関 係 を れ 、 中 国 語 と英 語 で 出 版 さ れた 。 論 ず る場 合 、 そ の 歴 史 が い く ら古 く ま た 複 雑 で 『性 別 と 中 国 』 に 李 小江 氏 等 の 主 編 で 北 あ っ て も 、 特 に 中 国 女 性 に つ い て 言 う 限 り、 一 京 の 生 活 、 読 書 、 新 知 三 聯 出版 社 が 出 版 した も つ の 軸 心 が 歴 史 を は じめ か ら終 わ りま で 貫 い て と い う 本 は1996年 一44一 い る の を 見 出 す こ とが で き る。 そ れ は"家"で あ る0こ の 糸 を 辿 っ て い く と、1949年 し く述べ られ て い る 。 は歴 工920、30年 代 ご ろ は 丁 玲 と蕭 紅 と い う 史 の 分 界 線 と見 な す こ と う が で き る 。 そ れ よ り 二 人 の女 性 作 家 は も っ ぱ ら愛 情 を 描 き女 性 が 関 以 前 は 、 女 性 は 家 族 一家 庭 に 属 して い た 。 そ れ 心 を 持 つ 問 題 を 書 い て い た 。 しか し、30年 以 後 、 女 性 は 国 家 に 属 す る こ と に な っ た 。J 末 か ら76年 「家 と国 家 は 、 過 去 と現 在 一 脈 相 通 じ る伝 統 を 代 にかけ て、 文学界 にお いては 革命 文 学 が主 流 を 占 め,女 性 作 家 を含 め 作 品 の 主 題 な し、 女 性 達 の 運 命 を 握 っ て い る 。 そ の こ と が は 階 級闘 争 や 民 族 解 放 に 転 換 して し ま っ た 。 こ 彼 女 達 に 苦 難 に 満 ち た 歴 史 を も た ら し、 また 彼 の よ うに 戦 争 精 神 が 強 化 さ れ た 雰 囲 気 の 中 で 、 女 達 の 目を 奪 う よ うな 急 速 な進 歩 を も た らした 。 」 女 と して の 情 感 を 表 す 表 現 が 全 て 革 命 的 意 志 を 中 国 女 性 の 解 放 と 自 覚 の 向 上 は 始 終 家 と国 家 に 蝕 む ブル ジ ョ ア 的 意 識 と し て退 け られ た 。 作 品 よ る支 配 に 左 右 さ れ 、 封 建 制 度 の 下 で は 父 権 、 中 の 女性 は 考 え 方 や 性 格 や 感 情 ま で ま るで 男 の 皇 権 に 左 右 され 、 新 中 国 成 立 後 は か な り 自 由 が よ うに 一 変 して し ま っ た 。76年 女 性 達 に 与 え ら れ た とは い え 、 男 女 平 等 、 婦 人 き っ か け と して 、 文 学 界 に お い て 人 間性 を 回 復 解 放 な ど の 提 唱 と実 行 は ほ とん ど男 性 社 会 に支 し よ う とす る作 品 が 再 び 登 場 した 。 女 性 作 家 達 配 さ れ て き た。 一 口 に 言 え ば 、 儒 学 思想 、 そ し は男女関係 や個 人の 問題 に 目を 向け始 め た。 作 て 社 会 主 義 的 政 治 現 実 は 女 性 の 自 覚 の 向 上 を強 品 中 の 女 性 は も は や 男性 や 社 会 の た め に 自 己 を く支 配 し て きた 。 こ れ は 東 西 の 研 究 者 が 女 性 と 犠 牲 に す る 中 性 人 で は な くな った 。 感 情 の 砂 漠 国 につい て論述 す る場合 共有 す る考 え方であ っ か ら抜 け 出 し、 愛 情 を 求 め 、 女 性 性 を ほ と ば し た 。 カ イ セ イ リ ン氏 は 「欲 望 、 危 険 、体 一 中 国 らせ て積 極 的 に前 進 す る 女 性 の 姿 が 描 か れ る よ 明 末 の 女 徳 物 語 」 の 中 で 、 明 末 数 多 くの 節 女 、 う に な った 。 烈 女 が 出 現 した 現 象 に つ い て 次 の よ うに 述 べ て 最 近10年 い る。 か らの 改 革 を 間 は、 改革 の進 展 につ れて 、 性欲 や セ ッ クス な ど 厳 しい 禁 区 と さ れ て き た テ ー マ 「思 想 上 生 理 上 も 夫 家 や 国 家 に 無 条 件 に従 属 について も女性 作家 は大胆 に直接 的 に描 写 す る す る烈 女 と い う タ イ プ の 提 唱 は 、 男 女 の 秩 序 の よ うに な っ た 。 彼 女 た ち は 自分 の 平 坦 な ら ざ る 乱 れ を 防 ぎ、 そ れ に よ っ て 男 子 に 対 し国 へ の 忠 道 、 自分 の 愛 に 対 す る渇 望 を 描 き、 自我 価 値 を 誠 を促 して 、 社 会 の 秩 序 を 安 定 さ せ 、 皇 権 を 固 実 現 しよ う と して 遭 遇 す る さ ま ざ ま な 旧 い 思 想 め る 上 で 最 も有 効 な 手 段 で あ っ た 。 女 性 は 五 倫 に よ る 障害 、 悩 み を 描 い て 人 間 と して の 権 利 の 関 係 に よ って 皇 権 統 治 を 維 持 し よ う と す る儒 家 獲 得 へ む け て の 呼 び か け を 強 く出 して き た こ と 宗 法思想 の第 一の犠 牲 者 であ った 。」 が わ か るO 中 国 の 研 究者 李 子 雲 氏 の 書 い た 「女 性 作 家 の 李 氏 の論 文 の 他 、 劉 禾 氏 「"生 死 場"再 作 品 か ら見 た 中 国 女 性 意 識 の 自覚 」 で は 女 性 の フ ロ ー ラ ・ポ ト ン氏 「家 庭 の 危 機 一1920∼ 自 覚 と社 会 主 義 的 政 治 現 実 と の 関 係 に つ い て 詳 1940年 一45一 考 」、 の中 国知識 人 の家 庭論 」 な ど の論 文 か ら、 一 つ の 大 き い 音 が 次 第 に 聞 こ え て く る。 人 主 義"や"天 そ れ は 今 に な っ て も 中 国 女 性 の 自覚 の 道 は 男性 で 、 女 性 は 中 国 人 の 概 念 で は ま ず 家 庭 の メ ンバ が 導 き手 と な っ て い る とい う こ とで あ る。 ー で あ り、 地 域 の メ ンバ ー で あ っ て 、 自主 的 な 賦 の 権 利"と い う伝 統 が な い の 確 か に 郡 小 平 の 改 革 に よ っ て婦 人 た ち は 性 や 個 人 と して は 考 え られ な い 。 一 方 、 西 方 の 女 性 婚 姻 な ど 禁 忌 とさ れ た 問 題 に つ い て も 自 ら意 見 は ま ず 剥 奪 で き な い 権 利 を持 つ 個 人 で あ り、 国 を 出 せ る よ う に な っ た と 同 時 に、 経 済 戦 線 で 才 家 と社 会 の 要 求 に 対 して 対 抗 し対 立 す る こ と が 能 を 発 揮 す る場 所 も も ら え た 。 しか し 、 今 日 に で き る 。 男 女 平 等 を 求 め よ う とす る な ら、 中 国 な っ て も 、 中 国 女 性 は 自 分 の 身体 を 自 己 管 理 す 人 の 集 体 的 権 利 を前 提 と して 、 そ れ を認 識 しな る こ とが で き ず 、 計 画 出 産 政 策 と市 場 経 済 体 制 けれ ば な ら な い 。 しか し、 主 体 の 重 要 性 を 強 調 は 消 極 的 な 影 響 を も た ら し た 。例 え ば 、 女 の子 し集 体 主 義 の 策 略 を 用 い て 男 女 平 等 を得 よ う と の 間 引 き、 娼 妓 、 女 性 売 買 な どの 旧 い社 会 問 題 す る場 合 、 女 性 自 身 が 女 性 解 放 を 国 家 か ら一 種 が 再 び発 生 し た 。 今 後 女 性 解 放 を さ ら に 押 し進 独 立 した も の と して は っ き り した 認 識 を持 つ こ め る た め 、 こ う し た 新 しい 女 性 問題 を い か に解 とが 必 要 で あ る 。 決 し て い くか と い う課 題 は こ の本 の も う 一 つ の 中心 であ る。 中国 人研 究者 の論 文 でも、鄂 小平 の改 革が 女 性 に与 えた 消極 的 な影響、 例 えば男 女の 給料 の 改 革 が 女 性 に 与 え る影 響 に つ い て 、 東 西 の学 差 の 拡 大 、 都 市 と農 村 の女 性 の格 差 及 びa出 稼 者 の 見 方 は そ れ ぞ れ 異 な る。 西 方学 者 は ま ず女 き女 性"の 性 を 個 人 の 地 位 に 置 き、 女 性 の個 人 的 利 益 と 国 な との 問 題 が 論 じ られ て い る。 しか し、 も っ と の 利 益 と の 間 に 起 こ っ た 衝 突 や対 立 を強 調 し、 も強 調 さ れ て い る の は や は り改 革 の もた ら し た さ ら に女 性 が 自 ら力 量 を 強 化 す る こ と に よ っ て プ ラ ス の 面 で あ る。 彼 女 た ち は女 性 問 題 を 国 家 女性 解放 は促進 で き ると主張 する。一方 、中 国 と社 会 の 発 展 の 総 合 計 画 の 中 に位 置 付 け 、 社 会 の 学 者 は 女 性 を 国 家 の 体 制 の 下 に 置 き、 改 革 が の集 体 的力 量で 女性 全体 の発展 を推進 しなけ れ 女 性 生 活 に 新 しい 変 化 を も た ら した こ と を 強 調 ば な ら な い と主 張 して い る 。 大量 出現 、農村 女性 の失 学率 の増加 し、 女 性 と 国 家 の 間 の 協 調 と相 互 促 進 を 継 続 し 東 西 の 学 者 は 中 国 女 性 の 自覚 を い か に して 向 つ つ 集 体 的 な 手 段 に よ っ て 女 性 の 自覚 を 向 上 さ 上 さ せ るか に つ い て の 意 見 を 異 に す るが 、 そ れ せ よ う と主 張 し て い る。 は 二 つ の 制 度 と 文 化 が もた ら し た 必 然 の 産 物 で 西方 の研 究者 の論 文は 大都市 の売春現 象や農 あ る。 た だ 思 想 の 活 発 度 、 研 究 視 角 の 新 鮮 さ 、 村 女 性 が 農 地 に 束 縛 さ れ て い る現 象 につ い て 論 深刻 さの面 で中 国学 者の論文 には一種 の控 え 目 じ、 中 国 の 法 律 や 人 口 な ど の制 度 に 対 して 大 き な 態 度 が み られ る よ う に思 う。 意 識 の 上 で な お な 疑 問 を 提 起 し て い る。 マ ー ガ レ ヅ ト ・呉(Ma 民 族 の 限 界 を 乗 り越 え て お ら ず、 視 野 が ま だ 狭 rgaretY.K.Wao)广 い よ う な 気 が す る。 む し ろ、 こ う し た 申 国 女 性 中国 の女子労働 者 の保護 と 平 等 」 は 次 の よ う に 述 べ て い る。 中 国 に は"個 一 ・46一 の 心 か らの 声 は い ず れ に して も 中 国 女性 が 国 を 出 て 世 界 へ な け て 奏 で た序 曲 で あ っ た 。 「世 界 を認 識 す る の は 世 界 を 改 造 す る た め で あ る 」 とマ ル ク ス は 言 っ た 。 こ の 本 か ら、 男 性 社 会 に 支 配 さ れ て い た 中 国 婦 人 た ち の 自覚 して き た 歴 程 を 知 る こ と が で き る。 そ れ と 同時 に、 長 い 間 個 性 を 絞 め殺 さ れ 、 自 由 を 束 縛 さ れ て い た 時 期 に彼 女 た ちが 表 現 し た 忍 耐 力 と犠 牲 的 精 神 、 ま た 、 男 女 平 等 権 力 を 求 め る時 の 勇 ま しさ 、 さ ら に 深 刻 に な っ て い る 社 会 間 題 に 対 し冷 静 に 勇 敢 に 取 り組 ん で い る女 性 た ち の 存 在 … な どの 印 象 が 強 く残 さ れ た。 この本 は東 西の女 性研 究 が 中国 の女性 、世界 の女性 の地 位 を向上 させ るた めに共 同で完成 さ せ た ひ と つ の 戦 略 的 理 論 上 の 学 説 だ と考 え られ る。 こ の 本 に集 め られ た 様 々 な 意 見 の 中 の 、 一 つ の 明 瞭 な 主 旋 律 を 人 々 は 忘 れ る こ とが で き な い 。 こ の 女 性 解 放 を促 準 す る 行 進 曲 の 中 で 、 中 国 女 性 た ち の 心 の 声 が ま す ま す 明 ら か に な って 、 高 らか に 響 き 渡 っ て く る だ ろ う。 附 記: 残 暑 の 中 、 本 論 文 の 日 本 語 原 稿 を御 覧 に な っ て い た だ い て 、 多 くの 適 切 な 修 正 を して くだ さ っ た 末 次 玲 孑 先 生 に 心 か ら あ つ く御 礼 申 し上 げ ます。 一一 一47一