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「トヨタ販売店環境 ガイドライン」の策定と展開 販売店
販売店における取り組み などの排水処理等、使用済み自動車 処理、フロン回収、エアバッグ処理、 1「トヨタ販売店環境 (b)販売店の取り組みに対する トヨタの支援 事業系一般ごみ処理の6分野にわた り、詳細な実施項目と達成時期を明 ガイドラインの2002年必達をめ 確化しています。一方、環境マネジメ ざす販売店の取り組みに対して、ト ントシステムでは、体制の整備と責 ヨタは積極的な支援活動を展開して 任者を明確にして、部門横断型の「環 います。取り組みの推進のため、環 境委員会」の設置や「社内監査制度」 境マネジメントシステムや具体的な 協会(ト販協)は社会の環境ニーズ の導入など、実効の上がるシステム 実務面での取り組み方などについ を踏まえ、販売店での環境対応の を構築し、運用していく計画です。 て、全国17カ所での実務説明会や ガイドライン」の策定と展開 (a)車両販売店308社が実行 '99年11月、 トヨタ自動車販売店 衛星放送による説明を行いました。 指針として「トヨタ販売店環境ガイド さらには、すでに運用をはじめた ライン」を策定しました。ガイドライ ホ ー ム 店 を はじめ、部 品 共 販 店 ・ また、販売店に各種情報提供を行う ンの特徴は、ト販協が環境指針を定 L&F店・レンタリース店でも、これに 季刊誌「トヨタエコ通信」を2000年 め販売店自ら取り組みを宣言して 準拠した取り組みを予定しています。 4月に創刊するなど、着実な達成に 向けたサポートを進めています。 実 行 することにあり、そ の 内 容 が ISO14001の考え方に準拠してい ●全国のトヨタ販売店 トヨタ店 ることです。 車両店 ガ イド ラ イン は 、全 販 売 店 が トヨペット店 カローラ店 2002年までに取り組む事項を設定 ネッツ店 するとともに、達成に向けての社内 ビスタ店 環境マネジメントシステムの構築等 部品共販店 を定めています。取り組み事項では、 車両店以外 廃油・廃部品処理、テクノショップ L&F店 ホーム店 レンタリース店 トヨタが実施した環境ガイドラインの説明会 ●環境マネジメント体制と責任者 (営業本部長クラス) トップ 環境対応 統括責任者 (中古車部長クラス) 使用済み自動車処理責任者 テクノショップ関連 対応責任者 環境委員会 ガイドライン担当者 (サービス部長クラス) 営 業 所 環境委員会の事務局 事業系一般ごみ対応責任者 (総務部長クラス) 監査報告 社内監査責任者 (管理本部長クラス) 60 営業所の実態を監査 販売店向け季刊誌「トヨタエコ通信」 リサイクル 2 中古パーツ販売に トライアル フルモデルチェンジ車に次々と採用 廃棄段階における 自動車のリサイクル を拡大しています。そのため、ASR リサイクルプラントは'99年1月から トヨタ部品愛知共販(株)におい 1 リサイクル防音材 て、自動車部品のリユース促進に 「RSPP」の増産 連続2交代勤務のフル生産を行って います。 よる資源の有効活用策の検討を狙 いとして、中古パーツの販売トライ アルを開始しました。 ASRのリサイクルプラントは、 * との共同事業によ 豊田メタル(株) ●RSPP原材料(ウレタン・繊維類)の 使用量推移 トヨタ主要乗用車の外装部品を * り、15,000台/月の使用済み自動 (t) 2,600 対象とし、協力解体事業者に中古パ 車から発生するシュレッダーダスト 2,400 ーツの生産を委託。共販店による を再資源化する世界初の乾式分別 2,200 徹底した品質チェックを経たパーツ のリサイクル処理施設です。リサイ 1,800 は「エコロパーツ」のブランド名で クル実効率では、2002年の政府目 2000年2月より愛知県のトヨタ販 標を上回る88%を達成しています。 1,600 1,400 売店を中心に販売されています。 RSPPは、シュレッダーダスト中 トヨタとしてもこのトライアルを のウレタンや繊維類を分別してリサ 通じ、今後の展開策の検討を進めて イクルした車両用防音材です。その いきます。 優れた防音性能から、 トヨタは新型・ 2,480 2,000 1,200 1,000 800 680 600 400 200 0 114 135 '96 '97 '98 '99(年度) ●シュレッダーダストの分別・活用化 世界初の分別(乾式) リサイクル技術 活用化技術 破砕・粉砕 ▼ 回転ふるい 振動分別 ガラス タイルの強化材 景観舗装用骨材 ▼ トヨタ部品愛知共販(株)エコロパーツ在庫状況 (額田センター) 磁力分別 鉄 鉄 銅 銅(アルミ鋳物 強化材) ▼ 非鉄金属分別 振動分別 ▼ 発泡ウレタン 繊維 風力分別 遮音と吸音の バランスがとれた 新しい車両用 防音材(RSPP) エコロパーツ認定ステッカー *ASR (Automobile Shredder Residue) : 使用済み自動車の破砕物から金属類を除いた 残留物、主組成は高分子材料 *豊田メタル(株) シュレッダー・金属回収を行うトヨタの関連会社 燃焼技術 品質管理された樹脂 などは助燃材(灯油の 代替燃料)として活用 溶融固化技術 ダストからの鉛の 溶出制御・体積の 減容化(1/5に減容) などの処理技術 高付加価値活用化技術 成形技術の応用などにより、 ダストの大半をリサイクルし、 車両リサイクル実効率を向上 61