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Autodesk Mudbox 2009 機能概説書

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Autodesk Mudbox 2009 機能概説書
機能概説書
オートデスク株式会社 〒104-6024 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワー X 24F
目次

Mudbox 2009 Features Guide ............................................................................................... 2

View .......................................................................................................................................7

Tray ........................................................................................................................................9

Layer Windows ....................................................................................................................21

Object List Windows ............................................................................................................24

Viewport Filters Windows ....................................................................................................29

メインメニュー ...........................................................................................................................32

Autodesk® Mudbox™ 動作環境 ............................................................................................60
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
1
Autodesk® Mudbox™ 2009 Features Guide
Mudbox 2009 は、立体造形の経験者であれば、数時間で使いこなすことが出来る優れたユーザーインターフェースを提供し、ブラシベースで
直感的な 3D モデリングとそのテクスチャ制作を実現します。
さらに、ターゲットとなる出力イメージレベルでのモデリング・テクスチャー制作環境を提供し、情報の食い違いによる再修正のリスクを限りなく抑
えることを実現しています。
本書は Mudbox2009 が搭載している各機能の概要を理解して頂き、円滑な制作の実現を目的にしています。
膨大なポリゴンのコントロール
Mudbox 2009 は直感的で、高性能のツールセットを豊富に提供します。Mudbox 2009 の直観的で便利な Sculpt ツールを使って、膨大
なポリゴン数のモデルデータも容易に扱うことが可能です。メッシュをタンブルし、他の部分へ動かす場合にも、レゾリューションを損失することなく、
また、メッシュ全体を数千万のポリゴンへ瞬時に細分化することが出来ます。
豊富なブラシベースのツールは創造的なコントロールを提供し、最も密な状態のポリゴンモデルでも簡単に扱うことも出来ます。フォールオフカー
ブとスタンプでブラシ先端を成形し、筆圧への反応を編集して、緻密にカスタマイズしたツールを思い通りに作成することが出来ます。強力な
3D レイヤー機能を提供する Mudbox 2009 では、非破壊的な編集を無制限に行えます。複数のアーティストが同じメッシュで同時に作業
するコラボレーティブなワークフローが容易になります。
32 ビット環境、64 ビット環境ともに対応しており、64 ビット版での作業では広大なメモリー空間を活用出来ます。
1310 ポリゴン
274,160 ポリゴン
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
17,531,120 ポリゴン
2
強力な Paint 機能
Mudbox 2009 は、拡散、鏡面、反射、バンプなどのテクスチャを、作成中のモデル上に複数の高解像度マップとして Paint するパワフルなツ
ールを搭載します。
UV に歪みがあり、サーフェイス形状が複雑な場合も、3D モデルへ直接 Paint して、必要な場所へ詳細情報を正確に描き加えます。
3DPaint 機能は、使いやすいスタンプやステンシルワークフローが組み込まれています。
プロジェクションブラシを使用して、スクリーン空間からモデルに Paint を投影します。これにより、特定のビューポートからリファレンスイメージを選
んで、モデルへ Paint することが出来ます。
Mudbox 2009 では、複数メッシュへ複数のマップを Paint することが出来ます。Mudbox 2009 では、UV タイル毎に異なるテクスチャを Paint、
表示することができるので、膨大な量の詳細データを作成可能です。使い慣れたレイヤエディタで複数の Paint レイヤを容易に管理することが
出来ます。テクスチャチャンネル毎に、複数イメージを選択、ブレンド、整理可能です。
Mudbox 2009 は、OpenEXR や Tiff などの浮動小数点フォーマットを含む幅広いイメージフォーマットをサポートします。カラーデプスの増幅
を活用し、リアルな詳細作成が可能になります。
Paint 作業結果はリアルタイムレンダリング機能を使ってディフューズカラーマップはもちろんのこと、スペキュラーマップやバンプ効果、リフレクション
マスクの効果等々をリアルタイムに確認することが可能です。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
3
ディスプレイスメントマップ、法線マップへの書き出し
柔軟なポリゴン編集機能を使用し、造形された超高解像度メッシュデータを、実際の CG ワークで使用する、ディスプレイスメントマップと法線
マップに書き出すことが可能です。
Paint 機能同様、UV タイルごとに各データファイルの書き出しが可能で、8bit はもちろん、32bit の不動小数点のビットマップレンジで出力出
来ます。法線マップは指定の座標空間での書き出しが可能で、Autodesk Maya, Autodesk 3ds Max へのプリセットを用意しているため、そ
れらのアプリケーションの連携では絶大な威力を発揮します。
法線マップをリアルタイムレンダリングやソフトウエアレンダリングに使用
例:Maya にて法線マップ使ったリアルタイム描画表示
ポリゴンを超高解像度に分割
超高解像度モデルに対して、
詳細情報を付加
ディスプレイスメントマップをソフトウエアレンダリングに使用
例:3ds Max 上で mental ray ディスプレイスメントマップを使
ったレンダリング
ターゲット環境に合わせたリアルタイムレンダリング機能
Mudbox2009 では最新のグラフィックスハードウエアのテクノロジーをフルに使い、強力なリアルタイムレンダリング機能を提供します。様々なモ
デリングワークを常に最終出力イメージに近い状態で作業することが出来ます。
ライティングに関しては1シーンに対して、最大8灯まで配置可能。ハイダイナミックレンジイメージを使ったイメージベースドライトも使用すること
が出来ます。各ライティングでは影の効果を持たせることが出来き、作成モデルの形状に関して早い段階から問題を把握、修正することが可
能です。
アンビエントオクルージョンや被写界深度効果、トーンマッピングの効果を反映させることも出来ます。
イメージベースドライティングとアンビエントオクルージョン
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
トーンマッピング処理と被写界深度の設定
4
ユーザーインターフェース
Mudbox2009 では、直観的で誰もがすぐに操作できるシンプルで使いやすいユーザーインターフェースを提供しています。3DCG ツールの経験
者であれば、数十分もしくは数時間で基本的な操作方法を理解でき、実際のワークフローに組み込んで頂くことが出来ます。筆圧感知型の
ペンタブレットを使うことで、作業効率を最大限に上げることが出来ます。
メインメニュー
View
Tray(トレイ)
ステータスライン
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
5
Layer(レイヤー)ウインドウ
Object(オブジェクト)ウインドウ
Viewport Filter ウインドウ
Properties (プロパティ)ウインドウ
インターフェイスのレイアウト変更
ユーザーインターフェースのレイアウトはいつでも自由にレイアウトを変更出来ます。
Tray の境界部分をドラッグして領域を広げることが出来ます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
6
タブの追加と編集
各構成要素に組まれているタブの追加・削除が可能です。また配置を換えるなど、使用者の感覚にあったレイアウトを再構築出来ます。
タブ位置の空いている箇所右クリックし、表示されるメニューから、登録したいウインドウを選択します。
画面右側にある[Viewport Filter]を画面下のレイアウトにも追加。
View
View の構成は 3D View、UV View、Image Browssr で構成されており、それらをタブで切り替えることが出来ます。
3D View
3D View は Mudbox での基本的な作業画面となり、Sculpt ツールを使ったモデリングや Paint 機能を使ったテクスチャ Paint 作業などを行
います。既定値ではパースペクティブに設定されていますが、Object ウインドウ内の任意のカメラを右クリックし、表示されるメニューから[Look
Through]を選べば、任意の視点に変更出来ます。
UV View
UV View は編集中のモデルが持つ UV 座標のレイアウトを確認出来ます。Smooth UV などのオプションを設定した場合の UV の変化や、
ペインティング中の Paint レイヤーが UV 上どの部分に描画されているのかが一目で確認出来ます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
7
Image Browser
Image Browssr は各種画像の確認や閲覧、またそれらの各ツールへの取り込みを行います。Image Browser では、指定したディレクトリや
ネットワークパス内の画像データを Image Thumbnail 内にサムネイル表示し、その中から選択したイメージを、2D View で表示します。
Mudbox は 32bit フローティングポイントイメージも自在に扱えるため、OpenEXR やハイビットレートの Tiff ファイルなども扱うことが出来ます。
キーボードの [ + ] 、[ - ] キーを押すことで、イメージが持つ F 値をコントロールし、マイナスレンジのイメージまでデータの詳細情報を正確に確
認することが出来ます。
Image Browser(Mudbox)で扱える画像ファイル一覧
ファイルフォーマット
Bit 深度
チャンネル数
JPG
8
3
BMP
8
1, 3, 4
GIF
8
1, 3, 4
PNG
8
1, 3, 4
TGA
8
1, 3, 4
TIFF
8, 16 整数, 32 フローティングポイント
1, 3, 4
OpenEXR
8, 16 整数, 32 32 フローティングポイント
1, 3, 4
Image Browser 内 アイコン コマンドの意味
アイコン
機能
サムネイルリストの非表示
サムネイルリストの表示
ディレクトリを開く
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
8
一階層上のディレクトリに移る
前に戻る
次に戻る
サムネイルをリフレッシュ
Stamp に設定
Stencil に設定
Image Plane に設定
ネガティブデータをフラット化(HDR イメージのマイナスレベルを表示)
イメージをリフレッシュ
表示サイズにフィット
左に回転
右に回転
Tray
操作の基本となる各種 Sculpt ツールや、Paint ツール、オブジェクト選択ツールなどが、シンプルにレイアウトされています。Tray は大きく左右
に分割されており、用途によってツールをタブ構成でレイアウトされています。
Sculpt Tools
モデリングで使用するブラシツール等の各種ツールが格納されています。各ツールには HotKey が割り当ててあり、また任意にそれらを編集する
ことが出来ます各アイコンのレイアウトも自由に変更が出来ますので、使用頻度の高いツールをアクセスしやすい場所に移動させるなど自在に
コントロール出来ます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
9
ツールパレット左にある(
)をクリックして、現在選択し編集してあるツールを新しいカスタムツールとして追加す
ることが出来ます。この操作は Tray にレイアウトされている多くのタブパネルでも同様に行えます。
カスタム作成された、ツールアイコン。
ツールアイコンを中マウスクリック・ドラッグすることで、その配置を自由に変更できます。割り当てている HotKey は自動的に変換・更新されま
す。
Brush Properties;Sculpt / Paint
Sculpt ツールは勿論、Paint Brush と共通のインターフェースを持っています。各 Sculpt ツールを
選択すると Properties ウインドウに表示されます。
Paint Brush の場合はカラーボックスが表示され、クリックすることで Paint Tool Color ダイアログウ
インドウからペイントに使用する色を決定します。
Size
ブラシカーソルの大きさを調整します。HotKey は[B]Key を押しながら左マウスボタンでモデル上を
ドラッグします。既定値の値は 0-100 の間で変更可能ですが、それを超える場合は、それ以上の
値を数値入力欄に実数で入力します。その値がサイズの最大値になります。
Strength
ブラシ操作の強度を調整します。HotKey は[M]Key を押しながら左マウスボタンでモデル上をドラ
ッグします。既定値の値は 0-100 の間で変更可能ですが、それを超える場合は、それ以上の値を
数値入力欄に実数で入力します。その値が強度の最大値になります。
Mirror
モデルに対して、シンメトリ(対称)なブラシストロークを実現させます。ワールド座標での X,Y,Z, モデルが持つローカル座標での X,Y,Z、さらに
はトポロジー的にシンメトリなミラーリングをおこなう Tangent(この操作をするためには Set Topological Axis を行う必要があります。-メインメ
ニュー>Mesh の項を参照)から選択することができます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
10
Invert Fuction
Brush 効果を逆転させます。Sculpt ツールでは本来[Strength]の値でモデル上で形状の盛り上がりを発生させますが、このチェックを入れると、
逆転して陥没するようになります。[Ctrl Key]を押しながらストロークを行うと一時的に同じ動作をします。
Use Stamp Image
Stamp イメージを使用する場合にチェックを入れます。
Orient To Stroke
ビットマップイメージのストローク対しての回転を制御します。
OFF のとき
ON のとき
Rotate
Stamp イメージが 90°ごとにイメージが回転します。
Horizontal Flip
Stamp イメージが水平方向に反転します。
Vertical Flip
Stamp Image が垂直方向に反転します。
Randomize
ストロークの際に、Stamp イメージにランダム値を与え、規則性のないイメージの転写を実現します。
Rotate Jitter - Stamp イメージにスライダーレベルに合わせた回転をランダムに与えます
OFF
ON
Horizontal Jitter/Vertical Jitter - Stamp イメージにスライダーレベルに合わせた水平/垂直移動をランダムに与えます
OFF
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ON
11
Scale Jitter - Stamp イメージにスライダーレベルに合わせたスケールをランダムに与えます
OFF
ON
Opasity Jitter
Stamp イメージにスライダーレベルに合わせた強度をランダムに与えます
OFF
ON
Horizontal/Vertical Flips
水平/垂直反転をランダムに行います。
Stamp Spacing
Stamp イメージをストローク上に配置する際に、そのイメージの間隔を調整します。このパラメータは
Stamp イメージを使用している時だけでなく、ソリッドな状態でも意味を持ちます。
Distance が低い場合
Distance が大きい場合
Steady Strke
マウスやスタイラスペンのストロークに対して、よりスムースな挙動を実現させます。このパラメ
ータがアクティブな場合にブラシストロークを行うと、モデル上に最初にクリックした箇所からベ
クターが表示され、設定した Distance の距離に移動した瞬間からストロークが有効になり
ます。同じ個所を何度もストロークしなければならない場合や、正確なストロークを必要とす
る場合に、威力を発揮します。
Buildup
ブラシによる変形が設定された Strength のレベルに達するまでの速度を指定します。(一定の筆圧を前提とします)
Flood
サーフェイス全体に現在選択させているツールの効果を適用します。[Flood]は画面日表示されているサーフェイスには適用されません。また
[Stencil]を使用している場合はそのカバー領域以外(イメージが投影されていない個所)には効果が反映されません。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
12
Falloff
Sculpt ツールのブラシカーソルに関して、そのカーソル内の減衰をグラフで調整します。これにより様々な圧力分布を作成することができます。
編集カーブはライン上で右クリックすることで編集ポイントの追加、ポイント上を右クリックすることで選択・削除 が可能です。
編集後の Falloff の設定は、Tool Tray 左上にあるオプショ
ンから、Tray に登録することができます。
Sculpt Tools や Paint Brush の Properties パネル内にある Falloff 欄にある[Store To]をク
リックし、編集された Falloff の設定を、任意の Tool Tray に登録も可能です。
登録されたカスタムツール。
Advanced
Remember Size
ツールを切り替えても、設定したブラシサイズを記憶します。
Orient To Surface
サーフェイス上にカーソルのディスクを常に水平に保ちます。オフの場合はカーソルのディスクはスク
リーンに対して常に正対しています。
PenPressure Min Size
筆圧型タブレットペンの筆圧に対するブラシサイズの最小値を設定します。
PenPressure Min Strength
筆圧型タブレットペンの筆圧に対するブラシ強度の最小値を設定します
Direction
ブラシストロークに対する頂点の移動方向を定義します。Center Normal(カーソル中心部の頂点法線に垂直)、Average Normal(カース
ル領域にある全頂点法線方向の平均値方向)、Vertex Normal(カースル領域にある頂点の各法線方向)、Forward(ストロークの方向)、
Right(ストローク方向に対して垂直に移動)、X、Y、Z(ワールド座標に対する各座標方向)、Camera(使用中のカメラ方向)
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
13
各ツールの名称とその用途
ツール名
アイコン
用途
Sculpt ツールは初期形状作成に使用します。ツールカーソルの境界部分での法線の平均値によって
Sculpt
Smooth
頂点の移動が定義されます。Direction property で、頂点移動方向の既定値を変更出来ます。
Smooth ツールは頂点位置の平均値によって形状をなめらかにします。
Grab ツールは頂点を選択し、ツールをドラッグすることで、その移動や方向を定義します。微妙なモデル
形状の修正に便利です。Direction property はツールの移動に関しての拘束条件を修正することが
Grab
出来ます。たとえば、XY 方向設定(XY direction settings)は XY平面上での頂点移動に拘束させ
ることが出来ます。
Pinch ツールはツールカーソルの中心に向かって頂点を内向きに引っ張ります。Pinch ツールは、よりシ
Pinch
ャープな折り目を作成したい場合に便利です。
Flatten は詳細部分のデザイン作業に便利に使用出来ます。共有する平面に向かってカーソルを動か
Flatten
すことにより、頂点に影響を与えます。
Foamy ツールは初期形状をデザインするのに便利です。しかし、詳細レベルを操作する用途向きでは
Foamy
ありません。このツールは Sculpt ツールに似たものですが、よりソフトな感覚で操作出来ます。
Spray ツールは主にサーフェイスの詳細形状作成用に使用出来ます。スタンプを連続させるような使い
Spray
方を意図しています。ランダムな手法でペンストローク、マウスストロークに沿って、イメージをスタンプしてい
きます。このツールには既定値でスタンプイメージが割り当てられています。
Repeat ツールはサーフェイス上にパターンを作成するのに便利です。例えば飛行機の翼上でのリベット
Repeat
作成、チャック(ジッパー)の効果、布地の縫い目などに使用出来ます。既定値でスタンプイメージが設
定されています。
Imprint はスタンプイメージを使って、モデルのサーフェイス上にスタンプイメージを押しつけたり、刻みつけ
Imprint
たりします。メッシュ上でドラッグして、スタンプの位置や大きさを定義します。
Wax ツールはモデル上に肉付けしていくのに使われます。モデルサーフェイスから素材感を追加したり、
Wax
消し去ったりする感覚で使用します。ちょうど粘土や蝋を使って作業する感覚です。
Scrape ツールは突き出たような表面を最小化したり、削除したりする場合に使います。素早く平面を
Scrape
計算し、平面に対してどんな頂点であってもフラットにします。(カーソルが最初に触れた平面を基準に頂
点位置を変更します。)
Fill ツールは平面計算によってモデルサーフェイス上の穴や空洞を埋めていきます(ツールカーソル内の頂
Fill
点の平均値に基づいて計算し、カーソル内の平面以下にある頂点をその平面まで引き上げます)。
Knife ツールはモデルサーフェイス上に鋭いストロークで切れ込みを入れるのに適しています。表面上に
Knife
現実のナイフで切り込みを入れるような感覚です。既定値でスタンプイメージが設定されています。
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Smear ツールは ストーロークの方向へモデルサーフェイスの頂点を移動させます。頂点は最初に触れた
Smear
接平面の位置を考慮しながらストローク方向へ移動させます。
Bulge は隆起するような効果を作成するために、各頂点をその法線方向に移動させるます。ツールの
Bulge
下にある領域をディスプレイスさせます。
Contrast ツールは Flatten ツールのちょうど正反対の効果を生みます。詳細なデザインを追い込むのに
Contrast
利用出来ます。影響を受ける範囲の頂点は、その曲率にあわせて移動し、形状を変化させます。
Freeze ツールはスカルプティング作業をする際に、編集できなくするようにモデル上の頂点に対してロック
をかけるツールです。Sculpt レイヤーと同様にベースとなるサブディビジョン上の頂点もフリーズさせることが
Freeze
可能です。既定値ではフリーズされた箇所は青色で表示されます。
Erase ツールはレイヤーからスカルプティング作業結果のみを削除します。オリジナルメッシュ状にあるいか
Erase
なる編集結果は影響を受けずに残すことが出来ます。
マスクツールを使い、レイヤー上のスカルプティングを非破壊的に消し去る領域を定義させる値を Paint し
ます。マスクツールはレイヤーレベルのみで使用可能で、ベースレベルでは使用できません。各レイヤーで
Mask
はそれぞれ独自のマスク情報を保有します。マスクツールはスキャンデータやディスプレイスメントマップによ
って立ち上がらせた造作結果のクリーンナップに便利です。
Paint Tools
テクスチャ Paint で用いる各種ツールが格納されています。Mudbox 2009 の強力な機能であるテクスチャーペイント機能は主にこの箇所のツ
ールを使います。3 次元テクスチャーペイント作業の最初のステップは、Paint Brush を使ったオブジェクトへのブラシストロークから始まります。
各ツールの名称とその用途
ツール名
アイコン
用途
Paint ブラシは指定したモデルやレイヤへの Paint を行います。Paint Tool Tray での既定の Paint ツ
Paint Brush
ールです。
プロジェクション機能は 3D View 内に取り込んだステンシルイメージを通して画像やテクスチャのカラー
Projection
情報をモデルに割り当てます。このツールを用いてステンシル経由でストロークすることで、Paint の一環
として作業モデルにイメージの一部を割り当てることが出来ます。
カラーピッカーは作業中のモデルデータからカラー情報をコピーし Paint ツールのカレントカラーとして使用
Color Picker
することが出来ます。
エアーブラシツールは現実のそれと近い効果を生みます。Paint ブラシと比べて、塗料が濃い感じで、不
Air Brush
Pencil
透明に適用され、塗料はストロークの中心から、より羽状に外側の縁に向かって吹き付けられます。
Pencil は細く強い筆跡で Paint や Airbrush よりもシャープなエッジを持つ描画を行います。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Paint Erace は現在のアクティブな Paint レイヤーから Paint 効果を消去します。
Paint Erase
Select/Move Tools
3D View からオブジェクトを選択、オブジェクトのフェイスの選択、移動、回転、スケールの調整など基本的なシーン操作ツールが格納されてい
ます。
各ツールの名称とその用途
ツール名
アイコン
用途
左マウスボタンもしくはスタイラスボタンを押しながらモデル上をストロークすることでここのフェイスを選択
Faces
します。ストロークのサイズを変化させて選択サイズを編集することが出来ます。3D View 内のモデルを
クリックすることでそれまで選択していたものをキャンセルします。
モデルの上をストロークすることでオブジェクトを選択します。ストロークのサイズを変化させて選択サイズ
Objects
を編集することが出来ます。3D View 内のモデルをクリックすることでそれまで選択していたものをキャン
セルします。
移動マニピュレータをクリックアンドドラッグすることでアイテムを移動させます。オブジェクトの中心に表示
Translate
されている矢印をドラッグすることでその座標方向に移動します。中心のハンドルをドラッグすると、3D
View 内を自由に移動させることが出来ます。
回転マニピュレータをクリックアンドドラッグすることでアイテムを回転させます。オブジェクトの中心にある
Rotate
円形のマニピュレータをドラッグすることでその座標系での回転が可能になります。
スケールマニピュレータをクリックアンドドラッグすることで均等もしくは不均等スケールを行います。オブジ
Scale
ェクトの中心に表示されるボックスマニピュレータをドラッグして不均等スケールを行います。マニピュレー
タの中心をドラッグすると均等スケールを行います。
オブジェクトの移動・回転・スケール を正確に行うためには、
ObjectList タブ内に [ Transformation ] 情報を表示させ、任意
の Transformation ノードのプロパティから制御が可能です。
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Stamp Tool Tray
Sculpt ツールや Paint Brush など使用し、各種イメージを活用して、マスク効果や詳細な情報をモデルに与えることができます。
Sculpt ツールスタンプでは、イメージ内のが黒部分はストロークの影響を受けず、白い部分だけが影響します。
Paint Brush での Stamp を使用は、直接モデルに絵を写し入れるか入れ墨を書き込むのに似ています。 Stamp が Paint Brush に適用さ
れる場合は、モデルをクリックするたびにそのイメージはモデルに適用されます
Paint Brush での Stamp を使用は、直接モデルに絵を写し入れるか入れ墨を書き込むのに似ています。 Stamp が Paint Brush に適用さ
れる場合は、モデルをクリックするたびにそのイメージはモデルに適用されます。
タブパネル右側にあるオプションから[Add Stamp]を選択して Stamp を Tary に取り
込みます、このメニューからは選択した Stamp の削除、さらには名前変更が可能で
す。
Image Browser で画像を表示させ、Set Stamp を実行することで Stamp イメー
ジをすぐに使用することができ
ますが、この場合は Tary の中には登録されません。
Stamp イメージを選択すると Brush Properties ウインドウ内に画像が反映され、[Use Stamp Image]にチェッ
クが入っている場合のみ有効となります。使用中の Stamp イメージを使用しない場合は、[Use Stamp Image]
のチェックをはずすか、Stamp Tary 内の[OFF]を左マウスクリックします。
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Stencil Tool Tray
Stecil は Sculpt 作業を行う場合に有効で、各種イメージを使って詳細な情報をモデルに与えることができます。Stamp が各ブラシのツールプ
ロパティにかかわるのに対して、Stencil は 3D View のカメラプレーンに反映します。カメラから見た角度でイメージの情報をモデルデータに反映
させます。
選択したイメージが 3D View 内に表示され、その上をストロークするこ
とで、モデルの詳細情報を作成します。モデルの法線方向は考慮せず、
あくまでもカメラの方向にポリゴンの起伏を促します。
使用するイメージを取り込むためには、Stencil Properties パネルから、[ Impot ] をクリックして取り込みます。または Stencil Tray 左上にあ
るオプションメニューから [ Add Stencil ] を選択します。Image Browser からも取り込みが可能です。
Stencil イメージは 3D View 内に表示されますが、そのイメージの移動・回転・スケールが簡単に制御できるようになっています。
[S] Key + 左ドラッグ イメージの回転
[S] Key + 右ドラッグ イメージのスケール
[S] Key + 中ドラッグ イメージの移動
Stencil を Tray から選択すると、Stencil Properties が表示されます。[Transformation] 、[ Advanced ] 項目で様々な編集が可能で
す。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Transformation/Rotation/Scale
イメージの移動・回転・スケールを数値管理します。
Advances
Invert Values
画像効果を反転させます。
Hide When Sculpt
ブラシストローク時にイメージを非表示します。
Flip Vertical
イメージを左右反転します。
Use Tile
イメージをタイリング反映させます。
Show Tile
イメージをタイリング表示させます。
Visibility
3D View 内のイメージ表示の濃度を調整します。
Multiplier
Stemcil 効果の強度を調節します。
Offset
モデルの表面にブラシする場合に使用するイメージの白黒諧調をオフセットさせ、結果的にモデルサーフェイスの変形度合いをコントロールさせ
ます。
Falloff Tool Tray
Falloff Tray にはブラシストローク時のブラシ圧力の分布が登録されています。
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Brush Properties での Falloff 編集後のデータは、Tool Tray 左上にあるオプションから、Tray に登録することができます。
Sculpt Tools や Paint Brush の Properties 内にある Falloff 欄にある [ Store To ] をクリック
し、編集された Falloff の設定を、任意の Tool Tray に登録も可能です。
登録されたカスタムツール。
Material Presets
作成したマテリアルを登録・再利用ができます。
データの登録・削除は Tray 左上にあるオプションから行います。
Light Presets
シーン内で設定したライト設定を、プリセットとして登録・再利用できます。
この Tray に登録されるデータはライト個別のものではなく、シーン全体のライティング情報です。シーン内
に複数のライトを設定して登録すると、それらの情報がすべて登録されます。再利用するには、登録デー
タをクリックすることで設定が読みだされます。
Preset に登録するには Tray 左上にあるオプションから行います。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
20
Camera Bookmarks
現在 3D View 上で見てているカメラの位置・回転情報を登録します。
Camera Bookmarks に登録される情報は、現在作業中のシーン固有のものとなり、別シーンでは利用ができません。
利用中のカメラに設定した、Image Plane や Stencil の情報、さらには FOV の情報は含まれません。
Layer Windows
Mudbox には Sculpt 及び Paint 作業で使用できるレイヤ機能を搭載しています。複雑なモデルデータの作成において Mudbox のレイヤ機
能は威力を発揮します。各レイヤの操作は 2D ペイントソフトウエアで使われるような優れた操作性を持っており、Sculpt レイヤー、Paint レイ
ヤーともに操作手順は同じになっています。各レイヤはマウスのドラッグアンドドロップ操作によって、その順序を入れ替える事が出来ます。
Sculpt Layer
Layer display
Sculpt レイヤか Paint レイヤーかを切り替えます。
Create New Layer
新しいレイヤーを作成します。
Subdivision Level
そのレイヤーが操作できるサブディビジョンレベルを表示します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Layer Visibility
そのレイヤーで編集した結果を 3D View に反映させます。(●)マークをクリックしてモードを切り替えます。
Locked Layer
そのレイヤーで編集した結果を、再編集できないようにロックします。再編集はできないようになりますが、レイヤーの削除、Oparcity の調整は
可能です。(
)アイコンをクリックしてモードを切り替えます。
Layer name
レイヤーの名前が表示されます。ダブルクリックすることで名前を変更することができます。
Layer Opacity
Layer 効果のレベルを調整します。
Base Level Mesh
Sculpting 作業を行うためのもととなるレイヤーです。このレイヤーでもモデリング編集は可能です。唯一サブディビジョンレベルに拘束されず、ど
のレベルでもモデリングが可能なレイヤーと言えます。
レイヤーウインドウメニュー(
)はレイヤー操作に関わる多くのメニューを含んでいます。レイヤーモード(Sculpt, Paint)を選択した状態でこ
のメニューを切り替えることができます。各レイヤーを右クリックし 表示させることも可能です。
Sculpt Layer Window Menu
New Layer
新しいレイヤーを作成します。
Delete Selected
選択レイヤーを削除します。
Duplicate Selected
選択レイヤーの複製を作成します。
Marge Visible
Layer Visibility が(
)がアクティブなレイヤーだけをマージします。Locked Layer(
)がある場合、ロックされているグループとそれ以外
のグループとに分けられます。
Flatten
すべてのレイヤーを Base Layer にまとめます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Import Layer
ファイル化されたデータを選択オブジェクトの 3D レイヤーとして読み込みます。取り込む際に Import Options ウインドウが開き、取り込み方法
を調整可能です。( メインメニュー>File の項を参照 )
Mirror
レイヤー上で編集した結果を、シンメトリにミラー反転させます。シンメトリ軸は、X,Y,Z,Tangent から選択可能です。Mirror を実行する際は、
フェイス選択ツールでソースとなる面を選択し、このコマンドを実行します。
Flip
メッシュのトポロジ的な座標を基準として、レイヤーでの詳細な情報を反転させます。この操作を行うためにはモデルがトポロジー的にシンメトリ
なものである必要があります。
この操作をするためにはメインメニューから[Mesh]>[Set Topological Axis]を行い、モデルに対して座標系を設定しておく必要があります。(メ
インメニュー>Mesh の項を参照)
Paint Layer
Paint Layers window menu
New Layer
新しいレイヤーを作成します。
Delete Selected
選択レイヤーを削除します。
Duplicate Selected
選択レイヤーの複製を作成します。
Refresh selected
Mudbox 以外のアプリケーションで作成されたイメージを[Import Layer]コマンドで取り込んでいる場合、それらのアプリケーションで編集・更新
した場合に、その変更結果を取り込んだレイヤー情報に反映させます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
23
Merge Visible
Layer Visibility が(
)がアクティブなレイヤーだけをマージします。
Import Layer
Mudbox 以外のアプリケーションで作成されたイメージをレイヤーとして取り込むことができます。この場合選択モデルの UV 座標に基づいて取り
込みイメージはマッピングされます。
Expot Selected
選択したレイヤーで編集されたイメージを、イメージファイルとして書き出します。ただし、Mudbox はシーンファイルを保存する際に、Paint
Layer の全レイヤーイメージを保存先ディレクトリ内に自動保存します。
Object List Windows
シーン内にあるすべてのオブジェクト、カメラ、ライト、マテリアルにアクセスできます。任意のノードを選択すると、ウインドウ下部にそのプロパティが
自動的に表示され、編集を行うことができます。
各ノードには[information]が表示され、常にそのプロパティ情報を確認することができます。
のように(
)アイコンをクリックすると、それに関連する情報
を見ることができます。例えばジオメトリデータの場合、サブディ
ビジョンレベルごとのポリゴン数や頂点数などを常に監視することができます。
Object List menu (
Object List 左側にある(
ん。また同様に(
)をクリックしウインドウに表示したい項目を選択することが可能です。
)をクリックしアイコンを消すと、そのオブジェクトは 3D View に表示されませ
)をクリックして(
)の状態にすると、そのオブジェクトはロックがかかり、すべてのオ
ペレーションの影響を受けなくなります。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
24
Camera
既定値では、Perspective(パースペクティブ)、Top(上)、Side(横)、Front(前)の 4 種
類がとうろくされてます。3D View でのカメラを切り替える際は、Object List Windows から
カメラを選択し、マウス右クリックで表示されるメニューから、[Look Through]を選択します。
同様にメニュー内の[Rename Camera]によるカメラ名の変更、[Delete Camera]による
削除、[Properties]によるプロパティ画面の表示などが可能です。
各カメラには、[Stencil]、[Image Plane]が設定できるようになっています。
Properties; Camera
Transform
Lock Pan、Lock Rotate、Lock Zoom、
カメラのパンにング、回転、ズームをそれぞれの項目にチェックを入れることで固
定し動作しなくします。
Roll、Rotate、Track、Dolly
カメラロール、回転、トラック、ドリーの値をそれにチェックした項目のみ、下にあ
る[Reset]ボタンを押すことによって、指定の初期値に戻します。この初期値は
[2D Transform]欄で設定する値です。
2D Transform
3 次元的なカメラの動作ではなく、2 次元的なカメラ動作を設定します。ここで
設定した値が、[Tranform]欄で使用する初期値になります。
[Position]、[Rotation]、[Scale]にチェックを入れ[Reset]をクリックすると
Mudbox で設定されている既定値の初期値に戻ります。
Orthographic
ここにチェックを入れると 3D View の描画が直行投影に切り替わります。
Near Plane
3D View でのクリッピングポイントの近接レベルを調整します。
Far Plane
3D View でのクリッピングポイントの遠方レベルを調整します。
Stencil
Scult ツールの Stencil Brush や Paint Brush ツールの Projection Brush などで用いるイメージが格納されています。選択することで
Properties ウインドウが表示され、編集が可能です(Stencil Tool Tray 参照)。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
25
Image Plane
Image Plane を使うと、モデリングやテクスチャーペイント作業の際に、ビジュアルガイドとして 2D イメージを 3D View 内に表示することができ
ます。
Light
シーン内のライトを制御します。Mudbox で使用できるライトは Point Light、Directional Light、Image Based Light の 3 種類です。シー
ン内には Image based Light を含めて最大 8 灯までで、Image Based Light は 1 灯だけ配置可能です。
ライト方向の編集は基本的に各ライトのプロパティから操作しますが、編集したいライトを選択し、3D View 上を[L]を押しながら左マウスクリッ
ク・ドラッグすることで、簡単に制御が可能です。
Point Light
点ライトです。このライトは影を発生させません。
Diffuse
ライトの色情報を編集します。カラーボックスをクリックして、カラーセレクターから色を
決定することができます。
Intensity
Light の強度を編集します。
Light Dicay
Light の減衰レベルを編集します。
Scale
[Show Light]をアクティブにした際の、3D View 上で表示されるポイントライトオブジェクトのサイズを変更します。
Show Manipulator
ポイントライトの移動に使用するマニピュレータを表示します。移動のみが可能です。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
26
Show Light
3D View 上でポイントライトオブジェクトを表示します。
Directinal Light
太陽光のような指向性のあるライトです。このライトにはリアルタイムの影を有効に
できます。
Diffuse
ライトの色情報を編集します。カラーボックスをクリックして、カラーセレクターから色
を決定することができます。
Intensity
Light の強度を編集します。
Scale
[Show Light]をアクティブにした際の、3D View 上で表示されるライトオブジェクトのサイズを変更します。
Locked To Camera
このチェックがオンの状態では、常にカメラ方向と同期して光源の位置が変化します。基本的なモデリングではこの設定が操作しやすい
でしょう。既定値にはオンです。
Show Manipulator
ライトの回転に使用するマニピュレータを表示します。回転のみが可能です。
Cast Shadow
ライトからの影効果を有効にします。
Depth Map Bias
シャドウを影付けオブジェクト(またはオブジェクト)に近づけたり、遠ざけたりします。値が低いほど影がオブジェクトに近づきます。あまり小さ
な値を設定すると、モデルの表面に不要な影によるシミが発生しやすくなります。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
27
Depth Map Resolution
シャドウマップを生成する際の、マップサイズを設定します。サイズが大きいほど影の精度は上がりますが、メモリ消費が激しくなります。
Image Based Light
シーンにイメージによる天空光ライティングを行います。
Intensity
Light の強度を編集します。
Locked To Camera
このチェックがオンの状態では、常にカメラ方向と同期して天球体の角度が変化します。基本的なモデリングではこの設定が操作しやす
いでしょう。既定値にはオンです。
Show Manipulator
天球体の角度に使用するマニピュレータを表示します。回転のみが可能です。
Image Based Light File
ライトとして使用する、ハイダイナミックレンジイメージを選択します。
Transformation
Object List ウインドウメニューから[Transformation]を選択すると、
Object List に各オブジェクトの移動・回転・スケールなどを管理する、
[Transformation]ノードが表示されます。このノードの内部に各オブジェ
クトが内包される表示に切り替わります。
[Transformation]ノードをクリックすると、移動・回転・スケール・Povot な
どを編集するプリパティが表示されます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
28
Viewport Filters Windows
Viewport Filters ウインドウを使い、3D View 上での描画クオリティを著しく向上させることができ
ます。標準で提供しているフィルターは Tonemapper、Depth of Field、Ambient Occlusion の
3 種類です。Viewport Filters ウインドウ内の(
)をクリックして、(
)の状態にすることで、
その機能がアクティブになります。
下図は、Gamma コントロールによる、3D View 描画の変化
下図は、Depth of Field コントロールによる、3D View での被写界深度効果
下図は、Ambient Occulusion による、3D View での効果
Tone Mapper Properties
Tonemapper は 3D View 上でのカラーのレベルをコントロールします。Tonemapper プロパティから 3D View 上のトーン範囲に対する拡張、
圧縮、移動をコントロールします。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
29
Tonemapper properties
Gamma
3D View に表示されるイメージの総合的な明るさを制御します。 Gamma 特性を調整するのは、
映画やゲームコンソール上で、制作中のモデルやシーンがどのように表現されるかを評価するのに
活用できます。
Luminance Max
3D View にベンチマークとして使用される色調の範囲を拡張・圧縮します。 Gamma 特性と関
係し、シーンのコントラストを調整します。
Adaption Time
Tonemapper による効果を表示する際のリフレッシュレートを指定します。 値が値とより高速に変化を表示します。
Adaption Epsilon
3D View 上で再写像するための優先度決定に用いるバイアス値です。
Level Count
Glare 効果で使用するボケの量を指定します。
Glare Scale
3D View 内の Glare 効果の強度を指定します。 マイナス値を入力することで変わった表現も可能です。
Glare Bias
Controls the spread of the glare effect. Increasing the bias limits the glare mostly to highlights areas.
輝くような光効果の拡散を制御します。 Bias 値を上げると、画面の多くがハイライトに占有されます。
Depth of Field properties
Blur Factor
被写界深度をシミュレートするとき Field Width(焦点範囲)の外周に発生するボケの量を設定
します。
Field Width
3D View における焦点の範囲領域をセンチメートルによって指定します。
Focal Plane Distance
ビューイングカメラから Field Width 領域の中心までの距離(センチメートル)を指定します。 Focal Plane Distance はカメラに接続されている
ので、カメラを前後にドリーすると、Field Width の位置は同時に変化していきます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Ambient Occlusion properties
Strength
アンビエントオクルージョンの強度を設定します。マイナス値を入力することも可能です。その場合
は色情報が逆転します。
Sample Radius
スクリーンスペースを使用したサンプリング領域の半径を必要に応じて調整します。
Shadow Color
アンビエントオクルージョン効果で用いる影の色情報を指定します。カラーボックスをクリックして表示される[Select Color]から任意の色を決定
します。
Quality
Good、Better、Best からオクルージョンサンプルの数を決定し、アンビエントオクルージョン効果の表現品質を調整します。品質を上げた場合、
3D View の再描画にかかるリフレッシュレートが低くなります。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
31
メインメニュー
メインメニューには作業に応じて構成されたコマンドがまとめられています。
File メニュNew Scene
新規シーンを開始します。起動時に表示される[Welcome]ウインドウが開きます。はじ
めての方向けの、ビデオマニュアルや作業開始用のモデルデータ、最近使用したファイル
などへのダイレクトアクセスが可能です。Starting Point となるモデルデータは、カスタマイ
ズが可能です。
Open
.mud 形式で保存された、ファイルを開きます。
Save Scene
作成シーンを保存します。
Save Scene As
作成シーンを別名で保存します。
Import
他のシーンやモデルデータを現在制作中のシーンに読み込みます。.mud、.obj ファイルを読み込むことが出来ます。
Impoer As Layer
ファイル化されたデータを選択オブジェクトの 3D レイヤーとして読み込みます。取り込む際に Import
Options ウインドウが開き、取り込み方法を調整可能です。
Vertex ID
選択オブジェクトとトポロジ的に全く同一のモデルを取り込む際に使用します。
UV Position
頂点 ID を考慮されていないモデルを取り込む際は、[UV Position]を用います。
Delta To Base Layer
このチェックがオンの場合は、ベースレイヤ以外のレイヤーで編集した結果を考慮してメッシュモデルを取り込みますが、オフの場合はベー
スレイヤー以外のレイヤー編集結果を無視して、取り込むメッシュ形状を優先させます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
32
ImportUV
モデルを取り込むのではなく指定したモデルが持つ UV 情報だけを取り込みます。
取り込む際に Import Options ウインドウが開き、取り込み方法を調整可能です。
Vertex ID
取り込みオブジェクトの頂点 ID を合わせて UV 情報を取り込みます。
Position
2 つのオブジェクトのワールド座標を基準とした位置情報によって UV を取り込みます。
Export Selection
選択したモデルを.obj ファイルに書き出します。
Recent Files
最近使用したファイルを表示、読み込むことが出来ます。
Exit
Autodesk Mudbox を終了します。
Edit メニュー
Edit メニューに基本的な編集オペレーションにかかわるコマンドが含まれています。
Undo
元に戻る
Redo
やり直し
Delete Selected
選択オブジェクトを削除します。
Select All
全選択します。
Invert Selection
選択を反転します。
Deselect All
Grow Selection
すべてを選択解除します。
選択範囲を拡大
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
33
Select Border
モデルの開口部や縁取り部分を選択します。
Lock Selected
選択オブジェクトをロックします。あらゆる操作からの影響を受けなくなります。
Invert Locked
ロックされたオブジェクトとそれ以外を反転させます。
Unlock All
シーン内すべてのロックされたオブジェクトを解除します。
Freeze Selected
選択されたオブジェクト並びにフェイス面をフリーズさせます。あらゆるスカルプティング操作からの影響を受けなくなります。
鼻先のフェイスを選択
選択後[Freeze Selected]
Sculpting を実行
Invert Freeze
フリーズされたオブジェクト、フェイス面とそれ以外を反転させます。
Unfreeze All
シーン内すべてのフリーズされたオブジェクト、フェイス面を解除します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Create メニュー
Create メニューには各種オブジェクト、マテリアル等の作成コマンドが含まれます。
Mesh
Starting Point データを作成します。既定値では8種類のオブジェクトが登録されており、これらは
使用者によるカスタマイズも可能です。インストールドライブ:¥Program
Files¥Autodesk¥Mudbox2009¥meshes 内にシーンデータ(.mud)を保存することで、いつで
も使用が可能で、メニューにも自動的に登録されます。
Curves
スカルプティングのガイドとなるカーブオブジェクトを作成します。Curve オブジェクトを使用では、ブ
ラシストロークを Curve オブジェクトにスナップさせ、正確なストロークを実現出来ます。プリセットと
して 4 種類のカーブを選択出来ます。Mesh と同様に、作成・編集したカーブオブジェクトを イン
ストールドライブ:¥Program Files¥Autodesk¥Mudbox2009¥curves 内にシーンデータ
(.mud)として保存することで、メニュー内に自動登録され いつでも使用が可能になります。
Circle
French Curve
Square
Straight Line
Camera
シーン内にカメラを作成します。既定値では、Perspective、Top、Side、Front カメラが作成されていますが、さらに追加のカメラを任意に配
置可能です。
Light
シーン内に、Point、Directional、Image Based ライトを作成します。
既定値では、シーン内には Directional Light が作成されています。作成可能なライト数は、
最大 8 灯までです。Image Based Light はシーン内に 1 灯のみ配置出来ます。
Materials
新しいマテリアルを作成します。既定値のマテリアルタイプとして[Mudbox Material]、[Simple
Blinn Material]、[Lit Sphere Material]、[CgFX-based Material]を用意しています。
Object List からマテリアルを選択し、Propertiessを使いそれらの詳細情報を編集することが出来ます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
35
Mudbox Material
Mudbox で標準マテリアルとして使用されるマテリアルです。一般の 3DCG マテリ
アル設定で使用するほとんどのマテリアルプロパティをコントロールすることが可能で
す。
Diffuse (拡散反射光)
マテリアルの拡散反射光カラーを設定します。マテリアルのベースカラーとなり
ます。カラーボックスをクリックし[Select Color]から任意のカラーを決定しま
す。モデルにペインティング行為を行うと、カラー情報とは別に、イメージデー
タとそのフルパスが定義されます。
Specular
マテリアルのスペキュラーハイライトカラー(鏡面反射光カラー)を設定します。
カラーボックスをクリックし[Select Color]から任意のカラーを決定します。モデ
ルにペインティング行為を行うと、カラー情報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
Gross
マテリアルが持つスペキュラーサイズを決定するのグロスレベル(光沢度)を設定します。この値の RGB 値が上がると、スペキュラーハイラ
イトのサイズが小さくなります。カラーボックスをクリックし[Select Color] から任意のカラーを決定します。モデルにペインティング行為を行
うと、カラー情報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
Specular2
設定したスペキュラーハイライトの周りに発せさせるフリンジ効果を生み出すカラーコンポーネントを定義します。緩やかなライティング効果
を発生出来ます。モデルにペインティング行為を行うと、カラー情報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
Specular のみの場合
Specular2 を設定した状態(Gross2 も調整)
Gross 2
セカンダリ グロス要素はスペキュラーハイライトの周りに発せさせるフリンジ効果の大きさに影響します。モデルにペインティング行為を行う
と、カラー情報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
Bump Value
バンプマップに使用するイメージのファイルパスを指定します。このプロパティはモデルにペインティングした際に Bump Value のイメージとフ
ァイルパスの指定に使用します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Reflection Mask
レフレクション(反射)の強度に対するマスク効果を設定します。RGB が(0,0,0,)の場合、[Reflection Strength]で設定した反射強度
が最大になります。Paint 操作ではこのチャンネルに対して反射マスク Paint が可能です。モデルにペインティング行為を行うと、カラー情
報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
Bump Depth
バンプチャンネルの深度を設定します。
Bump Filter Width
バンプ効果の滑らかさを定義します。1.0 より値が大きいとスムースなバンプ
効果、1.0 以下の値ではシャープに。
Bump Filter Width が 0.5 の場合
値が 3.0 の場合
Reflection Map
Referection Map として使用するイメージのファイルパスを定義します。シーンの中にイメージベースドライティングが使用されている場合
は、このパスはキャンセルされ、イメージベースドライティングで使用されるイメージに換わります。
Reflection Strength
リフレクションマップの可視レベルをコントロールします。値が 1.0 の場合マップイメージの可視度が最大となり、Diffuse カラーが全てレフレ
クションカラーに置き換わります。値が 0 の場合は、マップイメージが認識できなくなります。
Fresnel Scattering Strength
フレネルグロー効果の強度を調整します。フレネル関数で定義された箇所の輝度値調整します。
値が 0 の場合
値が 2.0 の場合
Fresnel Refractive Index
Fresnel Glow 効果のサーフェイスに与える影響範囲を調整します。値が少ない場合はモデル全体の輝度値が上がり、値を大きくする
と、Glow 効果が反映するエリアが制限されます。
値が 0 の場合
値が 0.7 の場合
Receive Shadow
チェックがオンの場合、このマテリアルを割り当てたオブジェクトはライトで設定された影効果の影響を受けます。チェックがない場合はライ
トで Shadow を設定しても影効果を反映させません。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Blur Shadow Edges
影のエッジに関するスムースレベルをコントロールします。チェックがオンの場合
は、影のエッジに対してスムージング処理を行い、オフの場合はスムージングを
行いません。スムースレベルの調整はライトプロパティ内の[Depth Map
Resolution]で決定されます。
チェック OFF
チェック ON
Shadow Color
影の色を設定します。既定値は黒です。
Display Bump as Normal Map
バンプチャンネルの 3D View への効果を法線マップとして扱います。法線マップを直接
Mudbox 上で表現が可能です。これにより、Stamp Paint などを応用して、既存の法線
マップ素材を自由に 3D モデルにペイントし、その効果をリアルタイムに確認が機出ます。
Coordinate Space
法線マップを投影する際の座標系を定義します。Tangent 座標系、Object 座標系、World 座標系から選択します。
Compatibility
他の 3D アプリケーションで表現されるプリセットに Mudbox の描画を合わせます。Autodesk Maya, Autodesk 3ds Max のプリセ
ットを用意しているため、それぞれのアプリケーションで使用する法線マップを正確に表示可能です。
Simple Blinn Material
簡素化された Blinn シェーダをベースに構成されており、使用するグラフィックスハードウエア
が動作保証対象でない場合にスカルプティングやペインティング作業に使用します。Diffuse、
Speculer、Ambient、Shininess で構成。
Diffuse
テリアルの拡散反射光カラーを設定します。マテリアルのベースカラーとなります。
Specular
テリアルのスペキュラーハイライトカラー(鏡面反射光カラー)を設定します。
Ambient
テリアル内のもっとも暗い色情報(環境光)を設定します。
Shininess
ペキュラーレフレクションのサイズを調整します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
38
Lit Sphere Material
Lit Sphere マテリアルは CgFX ファイルで描画されるマテリアルですが、マテリアル
の描画に関しイメージから陰影を表現させる Lit Sphere Technique を使用する
ようになっています。Prome/Crome Ball イメージである Lit Sphere イメージを使
って、ライティングからオブジェクトカラーまでを表現させます。
Lit Sphere
ライティング環境で使用するイメージを指定します。使用するイメージはライ
ト素材として使用され、シーン内に設定されたライトオブジェクトの効果は反映されません。
Lit Sphere イメージ
Bump Depth
Mudbox での描画
Lit Sphere イメージ
Mudbox での描画
バンプチャンネルの深度を設定します。
Bump Filter Width
バンプ効果の滑らかさを定義します。1.0 より値が大きいとスムースなバンプ効果、1.0 以下の値ではシャープに。
Reflection Map
Referection Map として使用するイメージのファイルパスを定義します。シーンの中にイメージベースドライティングが使用されている場合
は、このパスはキャンセルされ、イメージベースドライティングで使用されるイメージに換わります。
Reflection Strength
リフレクションマップの可視レベルをコントロールします。値が 1.0 の場合マップイメージの可視度が最大となり、Diffuse カラーが全てレフレ
クションカラーに置き換わります。値が 0 の場合は、マップイメージが認識できなくなります。
Fresnel Scattering Strength
フレネルグロー効果の強度を調整します。フレネル関数で定義された箇所の輝度値調整します。
Bump Value
バンプマップに使用するイメージのファイルパスを指定します。このプロパティはモデルにペインティングした際に Bump Value のイメージとフ
ァイルパスの指定に使用します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Reflection Mask
レフレクション(反射)の強度に対するマスク効果を設定します。RGB が(0,0,0,)の場合、[Reflection Strength]で設定した反射強度
が最大になります。Paint 操作ではこのチャンネルに対して反射マスク Paint が可能です。モデルにペインティング行為を行うと、カラー情
報とは別に、イメージデータとそのフルパスが定義されます。
CgFX Material
Mudbox では動作検証済みのグラフィックスボード使用時において、CgFX マテリアルをサ
ポートしています。グラフィックスカードのパワーを使った CgFX シェーダを使うことにより、多く
の魅力的なレンダリング効果のリアルタイム表現が可能です。CgFX マテリアルを使った開
発では、多くのハードウエアやソフトウエアアプリケーションとの気軽なデータのやり取りはもち
ろんのこと、GAME コンソールなどの CgFX をサポートした多くのハードウエアプラットフォーム
とのデータ交換も可能にします。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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アトリビュート接続
Mudbox2009 で各プロパティウインドウに共通にあるインターフェイスです。
各属性(アトリビュート)の右側にある(
接続が完了すると、(
)アイコンを左マウスクリック-ドラッグし、別の属性の(
)アイコンが、ソース側が(
)に変化し、ターゲット側が(
)アイコン上で放します。
)に変化します。この状態で、ソ
ース側の属性情報を変更すると、ターゲットの属性も同じ値に変化します。
ターゲットの属性をさらに別の属性にドラッグアンドドロップで接続すると、複数の属性をシンクさせることが出来ます。
最初のターゲットをドラッグして別の属性と接続すると、そのターゲットがサブソースとなります。この作業を繰り返すことが出
来ます。
接続が終了して、最初のソースを変更すると、接続された全てのターゲット属性が変化し
ます。ソース属性の(
)を右クリックし、接続の解除をソースから行うことが出来ます。
また、ターゲット側の(
)もしくは(
)を右クリックし、ターゲット側から接続をコントロ
ールすることも出来ます。
このアトリビュート接続をうまく使うとマテリアルの設定やライティングのコントロールなど、作業を効率化出来ます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Selection Set
任意に選択したフェイスやオブジェクトの選択セットを作成します。作成した Selection Set は Object List 内に
新規に表示されます。
顔の数カ所のフェイスを選択。Selection Set を定義します。
登録された Selection Set は作業中いつでも呼び出すことが出来ます。登録を呼び出すには Object List から(
)マークの付いた項目を
クリックして呼び出します。フェイスだけでなく、複数のオブジェクトにまたがる Selection Set を作成することも可能です。スカルプティングのマスク
作成や、オブジェクトのフリーズなどのロック作業を反復して行う場合に便利です。
Mesh メニュー
作成もしくは取り込んだポリゴンメッシュに関するコントロールを行うコマンドが集められて
います。
Add New Subdivision Level
選択したモデルデータに対するサブディビジョン作業を行います。HotKey は[Shift + D]
で行えます。
ベースの低解像度ポリゴン
1回サブディビジョンを割り当て
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
2 回サブディビジョンを割り当て
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メニュー右側にある、Subdivision Optionsを使用すると、ポリゴン再分割に関するオプション設定が可能です。
Smooth Positions
このオプションにチェックが入ると、サブディビジョン処理の際に、Catmull-Clark アルゴリズムを使って、スムース処理を行います。
Smooth Position チェックオンの状態
Smooth Position チェックオフの状態
Subdivide UVs
サブディビジョン操作を行うと同時に UV 情報に関しても自動的に再分割処理を行います。このチェックが入っていない場合は、モデルを再分
割した場合[UV View]で UV の表示がされません。サブディバイドした後の UV の状態を確認するためには、[Recreate Level UVs]を実行す
る必要があります。
Smooth UVs
サブディバイト処理の際に、UV 座標に対してグローバルなスムージング処理を行います。作成したデータを外部のアプリケーションでレンダリング
する際に、そのアプリケーションが Smooth UV をサポートしている場合はオンにします。既定値では OFF になっています。
低解像度時の UV
Smooth UVs が OFF の状態
Smooth UVs が ON の状態
Step Level Up
サブディビジョンを繰り返した場合に、サブディビジョンレベルを上の段階に移動させます。HoiKey は[Pg Up]。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
43
Step Level Down
サブディビジョンを繰り返した場合に、サブディビジョンレベルを下の段階に移動させます。HoiKey は[Pg Down]。
Delete Highest Level
サブディビジョンを繰り返した場合に、もっとも高解像度のレベルをシーンから削除します。
Recreate Level UVs
作業中のサブディビジョンレベルでの UV を作成します。ベースレベルで UV が設定されている場合は、ベースレベルでのモデルが持つ UV を補
完することで現在のサブディビジョンレベルの UV を構築します。
Stet Topological Axis
トポロジ的に左右対称のシンメトリカルなモデルに対し、トポロジ的に正確な中心位置を計算し格納します。モデルの中心ラインをまたがるよう
に 2 つの面を選択し[Set Topological]を実行します。
この設定を行えば、人体のようなモデルでポーズを変更した場合などでもシンメトリなスカルプティングやペインティングが可能になります。
Set Topological Axis を設定後
は、左右のポーズが代わってもシンメト
リな操作が可能になります
左右対称なシンメトリカルなモデルに対して、中心線を
またぐように左右のポリゴンを一枚ずつ選択し、Set
Topological Axis を実行します。
Curve メニュー
各種 Sculpt ツールおよび、Paint ツールのストロークを正確に行うために、スナップ可能なガイド用のカーブオブジェクトを作成・編集します。
工業製品や、稜線をはっきり表現したい場合、またはステッチなどの詳細なモデリングを必要とする場合に非常に便利です。カーブオブジェクト
はシーン内にいくつでも作成が可能です。
カーブを作図後、Sculpt ツールでストールすると、カーブにスナップしながら正確な作業が行えます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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スナップを正確に行う為には、使用するツールプロパティから[Stamp Spacing]をオフにします。
カーブオブジェクトは、作図後[End Curve]もしくは [Enter]キーを押して決定するまでは、コントロールポイントを修正して、編集が可能です。
Curve Properties
Curve Properties からカーブの曲率をコントロール出来ます。
Degree の値は、カーブ次数の調整です。2,3,4 から選ぶことが出来ます。値が大きいほど滑らかなカーブを描きます。
Degree 値が「2」の場合
Degree 値が「3」の場合
Degree 値が「4」の場合
New Curve
新規にカーブを作図します。カーブオブジェクトは、スクリーン座標上に作図されるため、視点を変えても
位置は変更されません。作図後は C + 左マウスクリック で開店、C + 中マウスクリックで移動、C +
右マウスクリックでスケール を調整出来ます。
End Curve
作図中のカーブオブジェクトの編集を終わらせ決定させます。HotKey は[Enter]キーです。
Close Curve
作図中のカーブオブジェクトの編集を終わらせ決定させます。決定時に作図の始点と終点を自動的に接続します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Stroke On Curve
作図したカーブオブジェクトに直接スナップさせるのではなく、選択しているツールの効果をスタンプ形式で適用
させます。カーブの沿ったスナップストロークはもちろんのこと、筆圧等も正確にコントロールが可能です。
筆圧のコントロールはカーブ作図中の、Curve Properties 内の Intensity Variation で調整が可能です。
Intensity Variation のグラフでは左端がカーブの始点、右端が終点になります。カーブを編集して、筆圧の
調整を行います。
Equal Spacing は始点から終点にかけて均等にスタンプを行います。Number of Stamps は始点から終
点前のスタンプの数です。数を多くすれば滑らかな表現が可能です。
Duplicate Curve
選択したカーブの複製を作成します。
Display メニュー
Views での表示方法に関するコマンドが格納されています。
Hide Selected
選択したオブジェクトを非表示します。
Hide Unselected
選択オブジェクト以外を非表示します。
Hide All
全てのオブジェクトを非表示します。
Hide All Curves
全てのカーブを非表示します。
Show Selected
選択オブジェクトを表示します。
Show All
全てのオブジェクトを表示します。
Smooth Shade
モデルデータをスムースシェード状態で表示します。Mudbox の既定値です。
Flat Lighting
陰影状態をなくし、Diffuse Color で設定されたカラーを RGB 値のみでモデルを表示します。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Wireframe
シェーディングされたモデルもしくは Flat Lighting で表示されたモデルにワイヤーフレーム描画を加えます。ワイヤーフレーム描画は低解像度モ
デルでも高解像度モデルでも同様に描画を行いますが、[Preference]ウインドウ>[Render]>[Limit Wire Frame] の設定で描画をコント
ロールでき、グラフィックの負荷を押さえることが出来ます。
Smooth Shade
+Wireframe
Flat Lighting
+Wireframe
Lighting
3D View 内のライティングされているモデルのライティング効果に関するトグルスイッチです。オフの場合はモデルは黒いシルエットになります。
Show Both Side
法線の逆方向からもモデルが確認できるようにします。
Grid
3D View 内のグリッドの表示・非表示をコントロールします。
Meshes
3D View 内のモデルデータの表示・非表示をコントロールします。
Curves
3D View 内のカーブオブジェクトの表示・非表示をコントロールします。
Gradient Background
3D View 内のバックグラウンドに関するグラデーション表示の ON/OFF を行います。
Full Screen
アプリケーション操作画面をモニター表示上最大化させるため、タイトルバーと、ステータスラインを非表示させます。
Autodesk Mudbox 2009 Features Guide
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Expert Mode
3D View の作業領域を最大化するために、Mudbox に用意されている各種表示要素を非表示させます。このモードを実行した際の表示要
素は [ Preference ] ウインドウ > [ User Interface ] 内のトグルスイッチで任意で調整することが可能です。
Map メニュー
Map メニューには、Mudbox での作業において、非常に重要なコマンドが格納されています。法線マップやディスプレイスメントマップに関わるオ
ペレーションは このメニューからアクセスします。アンビエントオクルージョンの書き出しや、View 上での描画に関してもここから操作します。
Extract Texture Maps
作成したソースモデル(高解像度モデル)からスカルプティングされた情報を抽出し取り出し、それらをターゲットモデル(低解像度モデル)に
法線マップやディスプレイスメントマップとして割り当てる事が可能になります。多くの 3D アプリケーションや GAME コンソールでは極端な高
解像度ポリゴンを扱うことはしません。スカルプティングされたデータを表現する為に、法線マップやディスプレイスメントマップを使用し、扱うデ
ータの制限がある中で同等の品質を再現させることが出来ます。
30,597,360 ポリゴンのデータを、法線マップを経由して 9,040 ポリゴンのモデルにて再現
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新しいマップの書き出しを行います。既にマップの書き出しを行っている場合は、過去行った設定名が表示されます。
過去に行った設定を再利用して再度マップ書き出しを行うことが出来ます。
New Operation を選択すると、[ Extract Texture Maps ] ダイアログウイ
ンドウが表示されます。
生成したいマップの種類を選択すると各種詳細設定編集ウインドウが表示
されます。
[ Map to Generate : ] 項目から、編集するマップの種類を選択するとそれ
にあった編集内容に自動的に切り替わります。
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Extraction Options
Target Model
詳細データを割り当てるモデルを選択します。抽出するモデルを選択し、[ Use
Selected ] をクリックして指定します。
選択モデルの最も低い解像度が登録されます。
Smooth Target Model
マップデータを抽出する際に低解像度モデルのスムース処理されたデータを用います。既定値にはオンです。GAME アプリケーション用に
テクスチャを抽出する際に、そこでスムースモデルが使用されていない場合は、このトグルスイッチをオフにします。
Smooth Target UVs
テクスチャ抽出時に、ターゲットモデルの UV 内部のスムース処理を行います。Smooth Target Model がオンの時にだけ機能します。
Source Model (High resolution mesh)
テクスチャ抽出を行う高解像モデルを指定します。単一モデル以外にも複数のオブジェクトを登録することが出来ます。ジャケットのボタン
やポケットなど、構成要素が複数ある場合でも一つのテクスチャとして書き出すことが出来ます。
Add All
このボタンをクリックすると、3D View 内にある全てのモデルオブジェクトを Source Model フィールドに登録します。
Add Selected
現在選択しているモデルオブジェクトを Source Model フィールドに登録します。
Remove
Source Model フィールドに登録されているモデルから、同フィールド内で選択したモデルを登録から削除します。
Smooth Source Model
ソースモデルをサブディバイドし、マップ抽出計算時の際に よりスムースな高解像度モデルを使用します。
Choose Samples
複数の手法で高解像度モデルのデータ抽出時にサンプルする交差ポイントを
選ぶことが出来ます。
Furthest outside
ソースモデルの検出距離を外周から検知します。
Furthest inside
ソースモデルの検出距離を内部から検知します。
Closest to Target Model ソースモデルの検出距離を中間から検知します。
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Search Distance
ソースモデル(高解像度モデル)を検知するために、その検知距離を設定します。ターゲットモデル(低解像度モデル)の両サイドから設
定出来ます。検知ポイントは[Choose Samples]で決定したポイントからになります。
Best Guess
[Search Distance]の値を、ソースモデルとターゲットモデルのバウンディングボックスのサイズ差で自動的に定義します。ソースモデルとタ
ーゲットモデルの表面状態が極端に差がない場合はこのオプションは有効です。
Image Size
マップ出力時のイメージ解像度をピクセル値で設定します。Preset 値は、256 x 256, 512 x 512, 1024 x 1024, 2048 x 2048,
4096 x 4096。
Normal Map Output
法線マップ出力に関するオプションメニューです。
Compatibility
他の 3D アプリケーションで使用するためのプリセットオプションです。Autodesk Maya, Autodesk 3ds Max で使用できようにデータセッ
トを用意しています。
Coordinate Space
法線マップを投影する際の座標系を定義します。Tangent 座標系、Object 座標系、World 座標系から選択します。
Base File Name
書き出しイメージファイルのパスとその基本となるファイル名を指定します。ターゲットオブジェクトが Multiple UV Tile を使用している場合
は、U 方向と V 方向に対して<ファイル名 1>_U1_V1.tif、<ファイル名 1>_U1_V2.tif、<ファイル名 1>_U2_V2.tif といったファイ名で
保存されます。
Displacement Map Output
ディスプレイスメントマップ出力に関するオプションです。
Normalize to Search Distance
Bit per Channel(出力ビットレート)が 8bit もしくは 16bit で設定されている場合は、常にディスプレイスメントマップサンプルがカラースペ
ース0から1にリマップされます
Base File Name
書き出しイメージファイルのパスとその基本となるファイル名を指定します。
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Sculpt Model Using Displacement Map
ディスプレイスを行う Mudbox シーン内のターゲットモデルにグレースケールのイメージマップを使用します。ディスプレイスメントマップではそのビ
ット深度のレンジを使用します。
シーン内のモデルオブジェクトに対して既存のディスプレイスメントマップを割り当て、編集することが出来ます。
Mudbox 内でモデルデータに対して、ディスプレイスメントマップで詳細データを作成しま
す。
設定したディスプレイスメント効果は、Sculpt レイヤーとして定義されるので、その
Opacity レベルで強度を調整出来ます。
Target Mesh
Displacement マップを適用する、シーン内のモデルオブジェクトを指定しま
す。
Displacement Map
使用するマップデータファイルを指定します。
Delete this operation
作成したオペレーションセットを削除します。
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Extract Ambient Occuluion Maps
Sculpt 作業によって作成されたモデルデータからアンビエントオクルージョンマップを抽出し、ファイル書きだしを行います。同時に Diffuse ペイ
ントチェンネルに移植することが可能です。
Quality
オクルージョンマップの計算時に使用する、複数のシャドウマップに基づく品質の調整を行います。Good, Better, Best, の 5 段階か
ら選択できます。
Image Size
アンビエントオクルージョンマップの出力イメージサイズを決定します。
Base File Name
書き出しイメージファイルのパスとその基本となるファイル名を指定します。ターゲッ
トオブジェクトが Multiple UV Tile を使用している場合は、U 方向と V 方向に対
して<ファイル名 1>_U1_V1.tif、<ファイル名 1>_U1_V2.tif、<ファイル名 1>_U
2_V2.tif といったファイ名で保存されます。
Extract
ファイル書き出しを実行します。
Advanced
Shadow Map Resolution
オクルージョンマップ計算時に使用するシャドウマップのサイズを指定します。
Add as Paint Layer
計算後のオクルージョンマップを Diffuse Paint レイヤに取り込みます。
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Shadow Darkness
最終的なアンビエントオクルージョンマップ影領域の暗さを調整します。
Shadow Contrast
アンビエントオクルージョンマップの影領域とそれ以外とのコントラストを調整します。
Filter
オクルージョンマップ生成の最終段階で、使用する複数のシャドウマップのフィルタリングレベルを調整します。
Windowm メニュー
各ツールのプロパティウインドウをフローティングパネルとして開くことが出来ます。
Hotkey、Image Browser、Layer、View Filter、Log、Object List が表示可能です。
また、初期設定情報の編集や、UI まわりの設定もこのメニューからアクセスします。
Preference
Mudbox の使用に際しての様々な初期設定を行います。
Paint
Disable Paint Undo
Paint オペレーション時のアンドゥ操作を除外します。これによりペインティング操作のインタラクティブ性をより高めることが出来ます。
Color
各表示に関する色調整を行います。
カラーボックスをクリックしてカラーセレクターから使用する色を選択するか、RGB 値
を直接入力します。
Render
3D View に表示する各要素に関しての調整を行います。
Limit Wireframe to Level
ワイヤーフレーム表示に関するコントロールを行います。設定した値と同じサブディビジョンレベルのワイヤーフレームのみを表示します。
高解像メッシュ使用時のワイヤーフレーム描画パフォーマンスを最適化出来ます。
Limit Wireframe to level を 2 に設定すると、レベル 2
とレベル 3 のワイヤーフレーム表示は同じになります。
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Max Texture Size
メモリーの消費を節約するために、ディスプレイ表示に使うテクスチャーイメージのサイズを制限します。
Fast Render Scale
極端な高密度モデル(400 万四角形ポリゴン以上)でのインタラクティブなパフォーマンスを改善します。使用環境でのパフォーマンス
に対して問題がなくモデルの可能な限り詳細な情報を確認したい場合は、[Fast Render Scale]の値を 0.1 に設定して下さい。よ
り高い値である 1.0-2.0 に設定した場合はモデルの 3D View 内のタンブリング(画面回転)がより速く実行出来ます。しかし、詳細
な情報を得るためのズーム操作は若干犠牲になります。
Level change tolerance
Fast Render Scale の為のサーフェイスのサンプリング感度の設定を行います。低い値(0.7)では表示切り替えの感度が上がり、
少しの画面操作でも表示が切り替わります。値を上げた場合(3)は表示切り替えの感度を鈍くします。既定値の設定では通常の
操作に対して使用上問題がないように設定されています。
Use Texture Filtering
モデルに適用またはペイントされているテクスチャーがよりスムーズに表現できるようにアンチエイリアッシング処理を行います。この処理
が必要な場合はチェックを入れます。古いタイプのグラフィックスボードを使用していて、Ambient Occlusion Filter を使用する場合
はこのチェックを外すことでパフォーマンスが向上します。既定値設定はオンです
Files
使用するファイルの管理を行います。
Small File Size
ディスクデバイスへのファイル保存時のサイズを小さくします。このオプションを設定して保存したファイルを読み込む際は、多少時間が
かかるようになります。
Generate thumbnails when saving Obj files
ファイルを保存する際にサブネイルイメージファイルを作成するかどうかを決めます。
Preprocessing face count upper limit
読み込まれた四角形メッシュは 3D View 内に読み込む際に、前処理のとしてこのフェーズをうけます。この前処理はポリゴン数が設
定値以上だった場合にキャンセルされますが、設定値内であった場合は前処理を行います。ポリゴン数が非常に高い場合(1-4 億
ポリゴン)は、この前処理によってより高速なタンブリングが可能になります。
Preprocessing face count lower limit
読み込まれた四角形メッシュは 3D View 内に読み込む際に、前処理のとしてこのフェーズをうけます。この前処理はポリゴン数が設
定値以下だった場合にキャンセルされますが、設定値以上であった場合は前処理を行います。ポリゴン数が非常に高い場合(1-4
億ポリゴン)は、この前処理によってより高速なタンブリングが可能になります。
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Enable Preprocessing on Load
読み込まれた四角形メッシュは 3D View 内に読み込む際に、前処理のとしてこのフェーズをうけます。ポリゴン数が非常に高い場合
(1-4 億ポリゴン)は、この前処理によってより高速なタンブリングが可能になります。この設定値でフェイスの数の上限と下限を設定し
ます。前処理されたモデルデータはオリジナルの頂点 ID を保持しません。
User Interface
各種インターフェイスに関する設定を行います。
Linear Units
単位系を設定します。オプションはミリ、センチ、メータ、イン
チ です。
Double Click
マウス操作のダブルクリック感度を設定します。
Drag Box Size
ブラシプロファイルなどのコントロールポイントを選択する際にそれが感知するピクセル数を設定します。
Show Learning Movies in Welcome Screen
Welcome スクリーン上のラーニングムービー表示の切り替え
Show Informative Messages on HUD
現在のポリゴン数やサブディビジョンレベルを 3D View 上に表示されるヘッドアップディスプレイ(HUD)の表示切り替え
Show Welcome Dialog
Welcome ウインドウの表示切り替え
Show Help Messages on HUD
HotKey の情報やツールの使い方を 3D View 上に表示されるヘッドアップディスプレイ(HUD)の表示切り替え
Get Help From
Help ファイルを Autodesk Web サイトから直接表示させるか、一括ダウンロードした Help ファイルにするかを切り替えます。既定値
では Autodesk Web サイトからの表示です。
Expert Mode Hides
エキスパートモード時の表示要素を切り替えます。
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Tool
Paint されたテクスチャに比例したスタンプテクスチャーのサイズを指定します。大きな値
を指定すると、Paint 品質は上がりますが、結果として挙動が遅くなります。Fast, Full,
and Medium で指定します。
Paths
Mudbox の使用に関わる各データのファイルパスを指定します。
Focus
Dolly With Focus
3D View 内で、確認したい箇所に焦点を合わせる際に、カメラに対してドリー動作を許可します。モデル上にカーソルを合わせて
HotKey –F を押すとその場所で焦点を合わせます。
Import Autofocus
読み込んだオブジェクトに対して、自動的にカメラ焦点を合わせるかどうかを決
めます。モードの切り替えとして Empty Scene Only, Always, and Never.
から選びます。Local Focus
Sculpt ブラシが最後に触れた箇所に、カメラのターゲットポイントを設定します。
このオプションによって作業中のモデルが常に視線の中に収まるようになります。
Dolly Amount
焦点を当てている間の、カメラドリーレベルを定義します。注視したい箇所の中心にカメラをフォーカスした時に、ブラシリングカーソル
がどの程度スクリーンスペースをカバーするのかを示します。たとえば 100 の値では、ブラシリングがスクリーン100%になるまでカメラド
リーが可能になるということになります。
Status Line
画面最下部にあるステータスラインの表示項目を設定します。
Selected FaceCount
選択されたフェイス数を表示します。
Visible FaceCount
表示されているフェイス数を表示します。
FPS
3D View 内の描画に関する FPS 値を表示します。
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Save Reminder
作業中のシーンに対して最後に保存された時点からどのぐらい時間が経過したかを管理するディスプレイタイマーを表示させます。
設定時間になると右端に赤く[Save]マークが点滅し、作業ファイルの保存を促します。
Minutes
Save Reminder が起動する時間を分単位で設定します。
Camera
カメラの挙動に関する感度設定を行います。マウス操作やタブレット使用時のデ
バイスの動きに対する描画のスピードが変化します。
Dolly(ドリー)、Track(トラック/パンニング)、Rotate(回転)などが調整可能で
す。
Camera Navigation Style
カメラの回転に対して、既定値ではワールド Y 軸をロックした状態ですが、[Track Ball]に切り替えると軸のロックが亡くなりフリー回
転になります。
Roll Area
カメラのロール角度の大きさを設定します。この設定値は[Camera Navigation Style]が[Track Ball]に設定されている場合のみに
有効です。
Stencil
3D View 上に表示されるステンシルイメージの移動、回転、スケールなどの感
度を設定します。
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Help メニュー
Help ガイドや、ラーニングムービーなどのツールにアクセスします。
Mudbox Help
オンラインヘルプにアクセスします。既定値では Autodesk Web サイトからダイレクト表示します。
Learning Movie
Welcom ウインドウが表示され基本動作を学ぶムービーファイルを閲覧出来ます。
More Movie
Autodesk Web サイトに掲載されている各種トレーニングムービーにアクセス。
Quickstart Tutorial
Autodesk Web サイトに掲載されているチュートリアルファイルにアクセス
User Forums – The Area
Web 上で公開されているユーザーコミュニティ AREA 内のフォーラムにアクセス
Report a Problem
サポートセンターWeb サイトにリンクしています。
Suggest a Feature
サポートセンターWeb サイトにリンクしています。
Buy Mudbox
Autodesk Web サイトにリンクしています。
System Info
使用中のハードウエア、OS 等の情報を確認。
About Mudbox
使用中の Mudbox のバージョンなどが確認出来ます。
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Autodesk® Mudbox™ 動作環境
●Autodesk Mudbox 2009 32 ビット版
OS
Microsoft
®
®
Windows Vista™ Business SP1 以 降 (日本 語 版 /英 語 版 )
Microsoft Windows XP Professional SP2 以 降 (日 本 語 版 /英 語 版 )
®
®
4 (または同等 性 能 ) プロセッサ
CPU
Intel Pentium
RAM
1 GB RAM (2GB 推 奨 )
ディスク空 き容 量
650 MB ハードディスク空 き容 量 (2GB 推 奨 )
ハードウェア
認 定 ハードウェア アクセラレータ付 き OpenGL グラフィックスカード
アクセラレーータ
対 応 している
Web ブラウザ
Microsoft
®
Internet Explorer
Mozilla Firefox
®
Apple Safari
周辺機器
®
®
6.0 以 降
2.0 以 降
®
マウスドライバ ソフトウェア付 き 3 ボタンマウス または Wacom
®
タブレット
Ethernet アダプタ または ワイヤレスインターネットカード
インストールメディア
DVD-ROM ドライブ
●Autodesk Mudbox 2009 64 ビット版
OS
Microsoft Windows XP Professional x64 Edition, SP2 以 降 (日 本 語 版 /英 語 版 )
Microsoft Windows Vista Business, SP1 以 降 (日 本 語 版 /英 語 版 )
CPU
Intel EM64T、AMD Athlon™ 64、AMD Opteron™ プロセッサ
RAM
1 GB RAM (2GB 推 奨 )
ディスク空 き容 量
650 MB ハードディスク空 き容 量 (2GB 推 奨 )
ハードウェア
認 定 ハードウェア アクセラレータ付 き OpenGL グラフィックスカード
アクセラレーータ
対 応 している
Microsoft Internet Explorer 6.0 以 降
Web ブラウザ
Mozilla Firefox 2.0 以 降
®
Apple Safari
周辺機器
®
マウスドライバ ソフトウェア付 き 3 ボタンマウス または Wacom タブレット
Ethernet アダプタ または ワイヤレスインターネットカード
インストールメディア
DVD-ROM ドライブ
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60
●Autodesk Mudbox 2009 Mac 版
®
®
OS
Apple Mac OS X 10.5.6 operating system 以 降
PC
Macintosh : Intel ベース Macintosh コンピュータ
RAM
1 GB RAM (2GB 推 奨 )
ディスク空 き容 量
650 MB ハードディスク空 き容 量 (2GB 推 奨 )
ハードウェア
認 定 ハードウェア アクセラレータ付 き OpenGL グラフィックスカード
®
アクセラレーータ
対 応 している
Microsoft Internet Explorer 6.0 以 降
Web ブラウザ
Mozilla Firefox 2.0 以 降
®
Apple Safari
周辺機器
®
マウスドライバ ソフトウェア付 き 3 ボタンマウス または Wacom タブレット
Ethernet アダプタ または ワイヤレスインターネットカード
インストールメディア
DVD-ROM ドライブ
Autodesk と Mudbox 、Maya、3ds Max は、米国またはその他の国における Autodesk, Inc の登録商標または商標です。その他記載のブランド名、製
品名、商標は、それぞれの所有者に帰属します。Autodesk, Inc. は製品の提供、仕様などを事前通達することなく変更する権利を有します。また、本書に
おける誤植について、責任を負わないものとします。
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