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設備計画の立案をバックアップ 送電線路経過地図の提供

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設備計画の立案をバックアップ 送電線路経過地図の提供
東電設計株式会社
活用事例
Autodesk MapGuide®
AutoCAD® Map 3D
AutoCAD® Raster Design
設備計画の立案をバックアップ
送電線路経過地図の提供サービスも好評
CADとGISの結合が電力の安定供給を支える
既存の電力設備管理システムのデータを使
いながら、設備計画を合理的に進めるため
のシステムを作るという考えのもと、また
ユーザに使い易いものを作るというコンセ
プトのもと、設備計画業務支援システムに
は、すでに全社的に利用していたAutoCAD
やAutoCAD Map 3Dなどオートデスク製品
との親和性を考え、Autodesk MapGuideを
採用しました。
─ 東電設計株式会社
電気本部 電力エンジニアリング部 工務計画グループ
高原 伸幸 氏
電力系統の将来に渡る潮流状況が一目瞭然
電力供給は重要な社会基盤の一つだ。発・送・変・配電設備を将来
に渡って安定的に維持していくことは、産業と生活を支えるための
もっとも基本的なインフラストラクチャだと言える。
土木・建築・電気・通信などの総合コンサルタント東電設計株式会
社がAutodesk MapGuideを使って開発し、2005年から稼働して
いる東京電力株式会社の設備計画業務支援システムは、将来に渡
東電設計株式会社
電気本部 電力エンジニアリング部
工務計画グループ
高原 伸幸 氏
る電力の需給動向や設備状況を地図上に表現し、安定的な電力供
給に必要なあらゆる設備計画の立案をバックアップする。
このシ
ステムにより、地域ごとの電力系統や設備の計画稼働率や履歴を
GISでビジュアルに確認でき、電力流通設備の計画業務を効率的に
検討できるようになった。
また、将来の電力系統の形成をどのよう
にするか、そのためにどこからどのように手をつけていけばよい
かなどの基本的な検討が、現場の実態に即した形で可能となった。
地図には東京電力の電力供給エリア全体をカバーする発・変電所
や送電線などの電力流通設備が表示され、さらにズームインして
いくと鉄塔までも表示する。各電力流通設備のシンボルをクリック
するとその写真や詳細データが表示される。送電線は2万Vから
50万Vまで電圧階級ごとに色分けされている。
システムには大きく、①計画業務サポート、②計画補助データ、③
ライブラリ、の3つの機能メニューがある。①は設備計画業務に必
要な数値データを地図上の電力系統へ「見える化」
したもの、②は
変電所や鉄塔などの設備の諸元や写真といった詳細データを表示
するもの、③は各設備に関わるドキュメントを過去にさかのぼって
参照できるというものだ。
たとえば、将来に渡る電力流通設備の稼働率がワンクリックで地
図上に色分け表示され、設備状況が一目で分かる。また地図はシ
ンプルで見やすく、縮尺に応じた情報量の変更もスムーズ。表示レ
イヤーの選択などのインタフェースも分かりやすく作りこむなどの
工夫もされており、GISの開発、管理、配信をバランスよくサポート
するAutodesk MapGuideらしさが発揮されている。
使いやすさのアイデアを生かす
導入製品/ソリューション
この設備計画業務支援システムは、開発開始前に
●
は2∼3年かけて検討されたが、実際にシステムの
●
開発に要した期間は半年ほどだったという。
●
Autodesk MapGuide
AutoCAD Map 3D
AutoCAD Raster Design
Autodesk MapGuideを採用したのは、全社的に
利用しているAutoCADやAutoCAD Map 3Dなど
導入目的
オートデスク製品との親和性を考え、
「 地図なら
●
MapGuide」
と判断した。電力流通設備の管理シス
●
設備計画業務のサポート
電力系統図、送電線路経過地図の作成
テムで利用しているデータをベースに設備計画を
設備計画業務支援システムの電力供給エリア表示画面
合理的に進めるためのシステムを作るというアイ
導入ポイント
デアが受け入れられ、東京電力と協働して開発に
●
CADとGISのシームレスな結合が可能であること
あたった。
同社当プロジェクトのエンジニアの高原 伸幸氏 は
導入効果
設備計画業務の合理化
「ユーザが使い易いものにしていこうというコンセ
●
プトで(東京電力と)意見を出し合いながら一緒に
●
設備関連データの有効活用
作ってきました。特に、操作性を良くするためにイ
ンタフェースの工夫に力を入れました」と言う。い
今後の展開
ろいろなアイデアをすぐに実装できる柔軟なオー
●
サリング機能は、
まさにAutodesk MapGuideの特
新たな電力業務支援システムの拡充と、東京電力
管内全域へのさらなる拡大
徴でもある。
レイヤーを切り分けて現場用地図を作成
東電設計ではさらに、この設備計画業務支援シス
テムでも使用している地図データを加工して、送電
線のルートを示した送電線路経過地図を作成する
同上、工事箇所の表示画面
サービスも開始した。
これは、電力会社の各事業所
の設備計画部門や送電部門などが、現場作業に携
帯する必要なツールの一つだが、図面の作成・更新
を迅速かつ安価に行えること、需要家位置を含む
情報管理が最適に行えることから、東京電力のグ
ループ会社である東電設計が図面の作成から印刷
までを引き受け、加えて小ロットからの注文にもオ
ンデマンドで対応している。
作業は、必要な地図画像をAutoCAD Raster Design
に取り込み、位置合わせを行う。その上で、電力流
通設備情報をAutoCAD Map 3Dで編集し、ユーザ
の希望する用紙サイズにレイアウトする。CADと
GISを統合するAutoCAD Map 3Dなら、GIS編集
も自在だ。最後は紙に出力し、DWFデータとともに
納品する。
会社概要
東電設計株式会社
2004年から始めたこのサービスも好評で、1年程
本 社:東京都台東区東上野3-3-3
で東京電力の半数を超える事業所から発注を受け
代 表 者:代表取締役社長 西脇 芳文
るに至ったという。またその後も、オートデスク製
品のラインナップを活用した新しい電力業務支援
の拡大を図っている。
送電線路経過地図
設 立:1960年12月20日
資 本 金:4,000万円
従業員数:619人(2008年4月1日現在)
事業概要:土木・建築・電気・通信などの総合建設コンサル
タント。設立以来東京電力のグループ会社とし
※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発
行の2万5千分の1地形図を使用したものである。
( 承認番号 平15
総使、第140-687号)
また、ベースマップについては北海道地図株
式会社製 GISMAPを使用した。
て、東京電力の電力供給エリア
(関東7都県、およ
び山梨県、静岡県東部)はもとより、国内外の電
力施設の計画・調査・設計および監理業務に取り
組んでいる。
オートデスク株式会社
www.autodesk.co.jp
〒104-6024 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーX 24F
〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪MTビル2号館3F
TEL : 0570-064-787(オートデスク インフォメーション センター)
※Autodesk、AutoCAD、Autodesk MapGuideは、米国および、
またはその他の国におけるAutodesk, Inc.の登録商標または
商標です。その他のブランド名、製品名、商標は、該当する各社に帰属します。Autodesk, Inc.は、通知をすることなく、いつ
でもその製品提供および機能を変更する権利を有し、本書の誤植や図表の誤りについて責任を負いません。
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GEO205-0901(B)
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